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硫黄島起源の軽石の調査
2023年10月30日に伊豆小笠原弧南部に位置する硫黄島が噴火しました。
 
その噴火に伴ってできた軽石が、4月末に神奈川県に漂着したとの情報をいただいたため、

遠州灘鮫島海岸にも漂着している可能性があるのでは?という仮説のもと、漂着軽石の採取を目的にフィールドワークを行いました。

1年生1人、2年生4人、3年生1人の計6人で2時間ほど調査を行い、硫黄島起源と思われる軽石を採取!
2時間かけて1個ですが、見つかったことに意味があります。

今後は試料の分析をして、軽石が本当に硫黄島のものか調べていきます。


※その後、西部~中部の海岸について追加調査を行い、複数地点で硫黄島起源と思われる軽石を採取しました。
     




年間活動報告
今年度の研究発表・活動は以下のとおりです。

【表彰歴】

日本地球惑星科学連合2023年大会「高校生ポスター発表」
→軽石班『遠州灘の漂着軽石を探る‐福徳岡ノ場軽石との比較‐』 佳作

全国高等学校総合文化祭かごしま大会自然科学部門研究発表地学部門
→軽石班『遠州灘の漂着軽石を探る‐福徳岡ノ場軽石との比較‐』 優秀賞
 ⇒静岡県高等学校文化連盟より特別表彰

生徒理科研究発表会西部大会
→軽石班「遠州灘の漂着軽石を探るⅡ~白色軽石とカワゴ平軽石との比較~」 優秀賞
→固体地球班『遠州灘鮫島海岸のジルコンの起源および性質の推定』 優秀賞
→大気班『夏季・冬季スプライト柱の高度・形態の比較』 優秀賞

生徒理科研究発表会県大会
→固体地球班『遠州灘鮫島海岸のジルコンの起源および性質の推定』 最優秀賞
 ⇒令和6年度全国高等学校総合文化祭ぎふ大会 出場決定

山﨑賞
→軽石班「遠州灘の漂着軽石を探るⅡ~白色軽石とカワゴ平軽石との比較~」 優秀賞
→固体地球班『遠州灘鮫島海岸のジルコンの起源および性質の推定』 優秀賞
→大気班『夏季・冬季スプライト柱の高度・形態の比較』 優秀賞


【研究以外の活動】

サイエンスミーティング
→鳴沢氷穴・富岳風穴フィールドワーク

桜島
→桜島ジオツアー

富士山世界遺産センター
→常設展見学・企画展レクチャー・富士山溶岩見学

法多山星満夜
→天体観測

トップガン講座
→中学生部活動体験

宇宙少年団
→宇宙少年団磐田分団天体観測会

スプライト研究会
→兵庫県立神戸高等学校にて

2年生を中心に、活発に活動しました。

トンガ噴火の空振を気圧計で観測
 
 アナログのアネロイド自記気圧記録計(上)とデジタルの気象観測システムの気圧計(下)の両方に,この噴火による気圧の変化が記録されました.

 デジタル気象観測システムの気圧計では、1520時過ぎに約1.4hPa上昇(矢印)し、すぐに約1.8hPa下降していました。
 これがトンガでの噴火(13時すぎ)による圧力波だとすると、8000㎞を7時間で到達したことから,やはり音速に近い速度になります.

この内容について、テレビ・新聞で本日(予定)報道されます。
放送・掲載日時は下記のとおりです。

テレビ:静岡第一テレビ「news every.しずおか」 1月20日(木)18:15~
新 聞:静岡新聞 1月20日(夕刊)


すべらない砂「ガーネットサンド」で合格祈願
 ガーネットとは日本名でざくろ石といい、1月の誕生石に選定されている鉱物です(赤いイメージが強いですが、橙、ピンク、黄など多彩です)。これは「やる気が向上する」「実力を高める」効果があるパワーストーンでもあります。 

 地学部は、遠州灘の磐田市鮫島海岸で、ざくろ石や磁鉄鉱を多量に含む赤黒い砂を発見し「ガーネットサンド」と名付ました。、昨年の国立研究開発法人海洋研究開発機構JAMSTEC50周年記念行事すべらない砂甲子園」では、静岡県代表として選出されました。
この砂を3年生に受験のお守りとして配布しました。皆さんの健闘を祈っています。



 

201107生徒理科研究発表会県大会
11月7日(日)に静岡科学館「る・く・る」にて生徒理科研究発表会県大会が開催されました。

本校からは固体地球班・大気班が参加しました。

発表された研究はどれも専門性が高いものばかりでしたが、
大気班の発表が地学部門で1位となり全国大会出場が決まりました!

来年の高総文祭は和歌山県で実施される予定です。今年のこうち総文はweb開催となりましたが、来年こそは現地で発表することができると良いですね。
それまでの間、さらに探求してより良い研究発表にしましょう。

おめでとうございます!

    
      固体地球班                  大気班

201011生徒理科研究発表会西部大会
10月11日(日)に生徒理科研究発表会西部大会が浜松日体中学・高等学校で開催されました。

例年、審査員の前で口頭発表を行いますが、今年は感染症対策のため事前に撮影した発表を基に審査を行うという方法でした。

結果、大気班と固体地球班が上位5件に入ったため、県大会に出場となりました。おめでとうございます!

各班の研究内容は下記のとおりです。

大気班    「過去に発生した5回の巨大ジェットと対地雷との関係」
固体地球班 「令和元年東日本台風の高潮による鮫島海岸の微地形の変化」

県大会は11月8日(日)に静岡科学館る・く・るで行われます。
それまでの間にもう一度内容を見直して、洗練させたいと思います。

201008ヤング草莽塾スープ贈呈式
10月8日(木)に本校にてヤング草莽塾塾生を対象としたスープ贈呈式が行われました。

贈呈式は工場が磐田市内に立地している磐田ポッカ食品株式会社から、学生によるまちづくりをテーマに政策提案をしている磐田市内の高校生を応援するために企画されました。

ヤング草莽塾発表会は11月下旬を予定しています。休憩の合間に頂いたスープを飲んで素晴らしい政策提案が出来るといいですね!


200920宇宙線観測「探Q」講習会
9月22日(土)にZOOMを利用して、宇宙線探索ワークショップ「探Q」の講習会に参加しました。
「探Q」とは東北大学の田中香津生先生が中心となって活動している中高生向けの宇宙線探求活動です。

現在は全国で10数校が参加しており、地学部も今年から参加させていただくことになりました。

今回の講習会では、宇宙線検出器のデータ解析のプログラムについてお話いただきました。
検出器を用いてどのような研究を行っていくのかは未定ですが、
様々な研究が出来るようで今後の活動がとても楽しみです。

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