公開日 2026年09月28日
秋山合宿を実施しました
9月19日(土)~21日(月)に長野県で2泊3日の秋山合宿を実施しました。
本年度の登山ルートは、猿倉荘前から登山行動を開始し、2日後に同じ場所に戻ってくるものとなりました。当初のルートから何度も変更をして最終的にこのルートになったのですが、その経緯を説明します。次の地図を御覧ください。

プラン①から②への変更理由 → 観光登山繁忙期でテント場の確保ができないため。
プラン②から③への変更理由 → 今年の大雨で白馬大雪渓が通行止めとなったため。
プラン③から④への変更理由 → 台風に伴う風雨を警戒し稜線の縦走を避けるため。
紆余曲折を経てプラン④に落ち着きましたが、山の天気は現地に行かないとわかりません。特にプラン④に決定するにあたって、登山をしながら気象予報図とにらめっこをし、コーチたちと相談の上「生徒の安全を確保した上で最大限登山を楽しむことができるもの」ということを考慮しました。その結果、特に2日目は魅力的なコースでありつつも、かなりの距離を歩くこととなりました。
1日目 猿倉荘前駐車場~白馬鑓温泉小屋
水平移動距離5.8km(標高1250m~2100m)
2日目 白馬鑓温泉小屋~白馬鑓ヶ岳~杓子岳~白馬岳
水平移動距離13.0km(標高2100m~2903m~2812m~2932m)
3日目 白馬鑓温泉小屋~猿倉荘前駐車場
水平移動距離5.8km(標高2100m~1250m)
【※今回は写真データが多いため、そちらはPDFにまとめましたので御覧ください】
1日目は林道から登山道に入り、ルートの途中からゴールの白馬鑓温泉小屋を視野にとらえることができました。斜面にへばりつく形ではるか頭上の雲の切れ目に見えるゴールは「あそこまでいけばいいのだ」という安心感と共に、「あんなに高くまで登るのか」という不安感を我々に与えました。道中でこの3日間のルートについて各種情報を得ながら決定し、途中の沢で休憩をとりつつ、最後の急な登りを攻略し、湯煙立ち上るテント場に到着することができました。
2日目は朝の時点では雨に降られてしまいましたが、その後は天候が回復し、涼しい状態から登山行動開始です。白馬鑓温泉小屋を出ると雄大な谷川の横の登山道を進みます。途中急な登りや鎖場、さらに濡れて滑る岩の上を進むことになり、慎重な足運びを心掛けました。樹林帯を抜けると、長く続くガレ場を攻略し稜線に出ました。最初のピークである白馬鑓ヶ岳まで至るコースタイムを大幅に短縮するペースで歩くことができ、この日の天候と部員の体力を考えて白馬岳まで歩けるのではないかと判断しました。その判断は功を奏し、天候と部員の体力は最後までもちました。テント場まで戻ると、その日の夕食の塩焼きそばを調理し、温泉で疲れを癒し、翌日に備えます。
3日目の夜遅くに雨が降り、翌朝の天候が危ぶまれましたが、明け方には天候が回復し、薄曇りの中でテントの撤収及び朝食を済ませ、雨が降るまでに猿倉荘駐車場を目指す下山行動開始です。一度通った道を歩くのは心理的プレッシャーが小さく、3日間の疲労がたまった足も軽く、想定よりも早くゴールに到着することができました。帰り道には宿泊山行恒例の温泉に入ることができました。今回は毎日温泉に入ることができたとはいえ、ゆったりと入ることで疲労が大きく回復しました。
今年度の宿泊を伴う単独山行はこれで終わりです。今の1年生と2年生が合宿を経験することはもうありません。この後の大会や月例山行の中で後輩たちに技術と知識を伝授して欲しいところです。
【生徒感想より】
今回が最後の合宿で比較的天気もよく過ごしやすい気温で良かった。体力も去年の秋山と比べてかなり成長したと感じられた。山では特に大きな事故もなく終えられたので良かった。山の中で温泉に入る貴重な経験ができてよかった。山の温泉をあまり想像できなかったが思っていたよりも硫黄の匂いがきつかったので驚いた。炊事ではいつもと違うメニューもあって楽しかった。山頂の売店がおいしくて白馬まで歩いて良かったと思った。テントでは1年生とも話せたので楽しかった。引退するまでに1年生に教えないといけないことをしっかり伝えておきたい。合宿はもうないけど大会があと2回あるかもしれないので油断しないようにトレーニングしておきたい。(2年生 上杉くん)
今回の秋山合宿では、北アルプスの雄大で荘厳な自然を楽しむことができました。圧倒されるような大きな音をたてて流れる沢、遠くに見える山々の荒々しい岩肌など、登っている途中、ふと周りを見回すとさまざまな景色を見えてきました。沢で汲んだ水は、とても冷たく、普段飲むような水よりも何倍も美味しく感じられ、飲んで元気が出ました。また、毎回そうだと思いますが、とにかく1年生は登山中のどんなときでも元気がいいです。2日目の白馬三山の登山はとても長く、きついと感じる部分も少しありましたが、常にみんなで励ましあい合いながら登ることができました。みんなにたくさん元気をもらい、明るく良い雰囲気の中登山ができてとても楽しかったです。しかし、まだまだ課題もたくさんあります。まず、時間を守った行動ができていなかったことです。朝食の時間が遅くなってしまい、行動開始時刻の6時に間に合わなかったことです。次に、これは私個人の課題ですが、荷物の準備です。2日目の鑓温泉から白馬岳への移動の際、持っていく荷物を最小限に減らし、サブザックで行けばかなり楽だったはずなのに、メインザックを使ってしまったことです。メインザックを使ってしまったことで体への負担が大きくなり、途中で休憩をしてみんなの行動を止めてしまったり、メインザックからサブザックに荷物を交換してもらったり、先輩方に心配をさせてしまったりと、さまざまな人たちに迷惑を掛けてしまいました。今回の合宿は、北アルプスの大自然を満喫できた一方で、さまざまな課題も発見することもできてとても有意義な経験となりました。日々の練習や山行準備、そして実際の山行の際に今回発見した課題を生かしていき、今後も仲間とともに登山を楽しんでいきたいです。(1年生 山本くん)
今回の山行でよかったことは、何より楽しい山行にできたことです。最初は天候の心配もありましたが、行動中に雨が降ることもなく、3日間無事にやり遂げることができたのは、とても素晴らしいことだと感じています。特に、2日目に白馬山荘で食べたカツカレーがとても美味しかったことが印象に残っています。1年生が大きく成長していると感じたのは、挨拶と声かけです。最初の頃と比べて、すれ違った人に対して挨拶や感謝の言葉を爽やかな声で伝えられるようになり、とてもいい雰囲気になったと感じました。また、浮き石や滑りやすい場所の伝達はもちろん、瑛人をはじめとして、「後ろが来ていないよー」などの声かけも積極的にできていたので、とても良いことだと思います。また、調理についても成長を感じています。今回の山行では、普段よりも1年生が積極的に調理に参加していました。まだ2年生ほど上手ではありませんが、少しずつ上達しているように感じています。これからは、2年生のサポートがなくても上手に調理ができるように努力したいです。(1年生 桝田くん)
①白馬三山(※撮影している地点が白馬鑓ヶ岳、手前右手が杓子岳、中央が白馬岳)

②立山連峰(遠くに黒部ダムや槍ヶ岳も見えます)
③白馬鑓ヶ岳に挑む
④このような道も通ります
⑤予定通り3つのピークを踏むことができてよかったです。



