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山岳部活動報告(8月 常念岳~蝶ヶ岳~上高地)

公開日 2026年08月19日

夏山合宿を実施しました

8月2日(日)~4日(火)に長野県で2泊3日の夏山合宿を実施しました。

本年度の登山ルートは、一ノ沢登山口から登山行動を開始し、上高地に下るものです。

今回の山行には、普段から帯同をお願いしている本校山岳部OBの山本コーチに加えて、同じくOBの川合さん(大学院生)も参加していただきました。今回は宿泊や日本を代表する登山エリアということもあり、お二人の知識と体力と経験に随所で助けられました。

 

1日目 一ノ沢登山口~常念小屋テント場

水平移動距離6.8km(標高11323m~2450m)

2日目 常念小屋テント場~常念岳~蝶槍~蝶ヶ岳ヒュッテ

水平移動距離5.6km(標高2450m~2857m~2661m~2677m)

3日目 蝶ヶ岳ヒュッテ~長塀山~徳沢園~上高地インフォメーションセンター)

水平移動距離11.3km(標高2677m~2564m~1555m)

 

【※今回は写真データが多いため、そちらはPDFにまとめましたので御覧ください】

 

1日目は日差しのある中での行動開始でしたが、すぐに林道コースに入ります。途中の沢で休憩をしながら登り続けると霧が出てきて涼しくなってきました。しかし、そこからは林道に設置された急な階段やつづら折りの坂道を登り続けるルートです。胸突八丁と呼ばれる終盤では階段がありがたくもあり、憎らしくもありました。階段を登るということは確実に標高が上がりゴールに近づくのですが、それと同時に狭い登山道に設置されたゾーンを休憩なく登り続けなければならないという難所です。常念小屋のテント場に到着すると、休む間もなくテントを設営し、夕食の準備にとりかかります。この日の夕食は豚バラ炒めとサラダです。コーチが用意してくれたミニトマトや、その他各自持ち寄った行動食や気の利いた食材を交換し、夜を迎えます。終始霧が立ち込めていましたが、時折霧が晴れ、近くには翌日登る常念岳を、遠くには槍ヶ岳を含む穂高連峰を望むことができました。

 

2日目は晴天の中登山行動開始です。まずは眼前にそびえる常念岳を登ります。山頂が見えたと思ったらそれは偽りの山頂でその奥、まだまだ遠く高くに真の山頂が見えました。山ではこのようなことがよく起きます。常念岳山頂で休んでいると、眼前にライチョウが現れました。現2年生は昨年度の夏山山行でもライチョウを見ることができています。ライチョウに癒されていると徐々に霧が出始め、ここから縦走スタートです。雄大な景色を眺めながら山の稜線を歩いていくのが縦走の醍醐味ですが、この日はあいにくの霧、そして途中雨にも降られながら林道コースを含むアップダウンを繰り返し、部員の疲労感はどんどん高まっていきます。ゴールの蝶ヶ岳ヒュッテを目前にして、再びライチョウを見ることができました。今度は4羽の親子連れです。ところで、ライチョウの名前の由来ですが、悪天候や雷の鳴る天気の悪い日に姿を現すため、あるいは雷の鳴る高山に住むためだそうです。蝶ヶ岳ヒュッテでは上高地から登ってきた浜松北高校山岳部と同じテント場で宿泊しました。この日の夕食は醤油ラーメンでしたが、調理を始めると大雨がしばらく降り続け、雨の中で急いで食事を済ませました。夜になると星空が見え、雲海が幻想的でした。

 

3日目は朝日と雲海、そして穂高連峰をまとめて味わうことができる絶好の天気で、部員たちも疲労を忘れて景色に見とれていました。前日は霧の奥にかすかに望むことしかできなかった槍ヶ岳もくっきりと見ることができました。この日は殆どが下り道のコースなのですが、その分疲労をため込んだ足にはダメージが大きく、膝や足の指に負担がかかり、特に徳沢園に下る林道では辛そうな生徒が多かったです。もちろん顧問も辛かったです。上高地の徳沢園に降りると部員たちは、お待ちかねのソフトクリームや近くの沢を楽しみ、つかの間の休息をとりました。休憩後、上高地インフォメーションセンターに向かいます。これまでは登山道を歩き続け、ここからは高原のリゾート地を歩いていくので一見簡単なルートですが、ここから約7kmの道のりを、汗を吸って重くなったザックを背負ってひたすら歩いていきます。山道と違い歩くペースが上がり、また標高を下げたことで気温も上がるため、思いのほか難儀なコースでした。途中これから登山に向かう静岡高校山岳部とすれ違いました。帰り道には宿泊山行恒例の温泉に入ることができ、3日ぶりに体をきれいにすることができました。次の山行は9月19日(土)~21日(月)に再び長野県の北アルプスに挑みます。次回は白馬岳を目指すコースです。

 

今回の夏山合宿前後では登山に関するいろいろなニュースが出ました。高校山岳部生徒の滑落事故や、本校山岳部が挑んだ少し北の温泉地では天候悪化により登山道が崩落し、山の上で登山者が孤立する事態も発生しました。また、今回は遭遇しませんでしたが相変わらず熊出没のニュースが目立ちます。3日目に到達した上高地では、数日前に熊の目撃情報がありましたし、上高地の林道には熊のフンらしきものもありました。

 

次回の山行ではこれらに加え、大雪渓を下ったり、秋の冷え込む山だったり、いろいろな不安要素がありますが、トレーニングや知識を積んで安全に山に挑みたいと思います。

 

 

【生徒感想より】

1学期間のトレーニングの成果が詰め込まれた山行であったと感じました。筋力的な面やその時々に対応する力など、先輩頼りになっていた頃と比べ成長を実感できました。今回は共同装備があったため、普段の山行と比べかなり荷物の重量が重かったですが、キツさというのはあまり感じませんでした。3日目に怪我をしてしまった副顧問の荷物を全員で分担する時は想定外の重量に少し不安も感じましたが、無事に下山することができ安心しました。長時間森の中を歩いたり、かなり強い雨に打たれたりなど、精神的にかなり苦しくなる場面が多々ありましたが、部員同士で励まし合うことで乗り越えることができました。特に1年生の間では「笑顔足りないぞ!」や「上向いていけ!」など気持ちを前に向かせてくれる言葉が飛び交い、いい雰囲気で登れたと思います。苦しくなるとどうしても下を向いて表情も硬くなってしまいますが、誰かがそうなるたびに声を掛け合い1人にさせないようにできていたと思います。皆で登る意味というのを再認識できた3日間にすることができました。

(1年生鈴木さん)

 

登山の楽しさと辛さを同時に体験する、とても有意義な経験だったと思います。1日目の最後や3日目の道中は、体力的にも精神的にも余裕がなく、いつになったら到着するのか、最後までついていけるのかという不安があり、とても苦しかったです。他の1年生と比較して、自分は一番体力がないと自覚していますから、前回の富士山のようにならないように、今回は絶対についていこうと思っていました。特に3日目は、心にも余裕がなくなっていて、人と会話する気力もなくなっていました。休憩のとき、そんな素振りを見せる私に、鈴木や内山が心配して優しく声をかけてくれました。いろいろな面で苦しかった自分に声をかけてくれたことがとても嬉しく、少し取り乱してしまいました。それに気づいて、コーチや山崎先生も優しく声をかけてくれたことも、とても嬉しかったです。今回の活動は、本当に周りの人の優しさを直に感じる経験でした。登山の大変な経験があったからこそ、その感情をより強く感じることができたのだと思います。

(1年生桝田さん)

 

初日は暑すぎてきつかったです。2日目も天気が悪くてきつかったですが、山頂からの景色はとても良かったです。2日目が思っていたより長くて絶望しました。作ったラーメンがおいしかったので良かったです。カレーがなくなったことで鍋が汚くならなくなったのでちょっとうれしかったです。3日目の朝は山脈がはっきり見えたり朝日がきれいだったり進研模試の偏差値が上がっていたのでとても良かったです。1年生たちがとても体力があってすごいと思いました。今年もライチョウを見ることができて良かったです。帰りのソフトクリームがおいしかったですが、シナモンの味は難しかったです。山の前日にあまり眠れなかったので睡眠の練習が必要だと思いました。テントの中では1年生ともよく話せたと思うので良かったです。仲良くなれたらいいなと思います。

(2年生上杉さん)

 

①常念岳山頂付近にて

1

 

②蝶ヶ岳テント場夜明け
2

 

③常念岳山頂

3

 

④穂高連峰を望む

4

 

⑤蝶ヶ岳山頂にて

5

 

⑥蝶ヶ岳ヒュッテテント場

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