公開日 2026年10月19日
静岡県警察本部八木瑞生総務部長による、特別講演会(演題「警察官という人生」)が開催されました。
八木総務部長は、本校の鎌田正幸校長が静岡県警察学校で勤務されていた当時の学校長であられた方で、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震等の災害で救助活動をされたり、オリンピック・パラリンピックの警備を担当されたりしました。
講演の中で、八木様は、「警察という組織はベクトルは同じでも、警察官一人ひとりの個性は皆、違う。いろんな人間がいるからおもしろい。だからこそ、個性を大切にしたい。」とし、「38年の警察官人生は、悔しかったこと、涙を流したこと、いろんなことがあった。」とお話されました。そして、「生きていたら絶対に壁にぶつかる。心が折れそうなとき、乗り越えるにはどうしたらいいか。苦しい時のあと一歩。あきらめたら、そこですべて終わり。」とし、ご自身の人生の転機となった、阪神・淡路大震災での一人の女性との出会いについて語ってくださいました。
1995年1月17日 5時46分に発生した、阪神・淡路大震災。当時、八木様は、発災とともに現地に向かい、2日後に長田警察署に到着。犠牲者の死因の多くが圧死または、地震後の火災によるもので、被害が甚大だった地域です。混乱の中、八木様はある避難所で、泥まみれのはずのトイレに、いつも満タンの水が入った2つのバケツが置いてあることに気づいたそうです。いつトイレに行っても、2つのバケツの水は満タン。その水は、自らも被災しながら、近くの川から水を汲んできた、一人の女性によるものでした。「私の仕事は水を汲んで、トイレをピカピカにすること。」女性の言葉に、涙したとのことでした。この出会いが「警察官をしていてよかった。」「人生を教えてもらった。」と感じた瞬間でもあったそうです。
八木様は講話の中で、「ア行を大切にしよう」とし、「愛」「運」「縁」「円」「恩」の5つの言葉の意味を示し、「人を傷つけるのも人間。人を救うのも人間。頑張っていれば誰かが必ず見ていてくれる。誰かが助けてくれる。」「人生を楽しんで、大切にしてほしい。」とお話されました。
最後に、八木様からいただいた、「SUSONO」高校へのメッセージです。
S→Smile
U→Unique
S→Step
O→Opportunity
N→Never give up
O→Only one
「笑顔」「楽しむ」「前進」「チャンス」「あきらめない」「個性」。
八木様の38年の警察官人生の御経験にもとづく、心揺さぶられるお言葉。勇気をいただいた唯一無二の50分間でした。
お忙しい中、講演会にお越しくださいました八木瑞生様に、心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。










