<9月29日(金) 大型ディーゼルエンジン 排気弁復旧と試運転>
前回の実習で排気弁冷却水の連絡管でパッキン(ヒーパー)を忘れて水漏れを起こしました。今回はその部分を修正したのですが、今度は反対側のパッキン(ラバー)を落してしまい再度水漏れを起こしました。大人数で作業する時は必ず誰かが最後にチェックすることが必要だと痛感しました。その後は各排気弁を爆発・膨張行程の上死点(TDC)に合わせ、タペットクリアランス(0.27mm)を調整しました。そして運転準備を確実に行い、試運転を行いました。回転数を380rpm、60%の負荷運転で排気温度等異常が無いことを確認しました。 今回は何事も1回で上手くいかず、他人任せの悪いところが出てしまいました。「任された仕事は最後まで責任を持つ」ことを学びました。
<9月30日(土) 大型ディーゼルエンジン№5cyl.ピストン抜き(5・6限オープンスクール) >
本日からピストン抜き作業に入ります。最初の1限目は座学で作業工程の説明、2限目はエンジンサイドで取外し部品の確認と工具(特殊工具含む)を確認し疑問点を残さないようにイメージトレーニング、3・4限目は作業に取り掛かり、中学生や保護者、校長先生も見学される中、冷却水落し、ロッカーアーム、FO、LO、冷却水、Air関係全ての配管と小物を慎重に取外し、シリンダカバー本体のロックナットを皆で協力して交代でやっと緩めました。その後は天井クレーン(ホイスト)を使って慎重にシリンダカバーを取外しました。昨日まで実際に動いていた真っ黒で艶々なピストンクラウンを見て生徒達「すげーっ!?」と感動!そして次週のピストン抜きに備え、クランクケースを解放しクランクピンボルトの確認をしました。本物のエンジンを自分達の手で1つ1つを分解して驚きを隠せない様子でした。次週はピストン抜き後にピストンリング、オイルリングの取外し、各部掃除後、ピストンクラウン(触火面)とシリンダカバー(燃焼室側)をカラーチェックする予定でしす。次回もガンバるぞ! 見学に来ていただいた機械好きな中学生の皆さん、ありがとうございました。