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自然科学部 トンボ班 のフィールドワーク
 10月31日 トンボ班は桶ヶ谷沼の保護区での採水を行いました。ここで保護されているベッコウトンボは環境省第4次レッドリストでは絶滅危惧ⅠA類に指定されています。




 トンボ班は今年、自然科学部が保護活動に参加し、神戸大学源利文先生からの助言を頂きながら、ヨツボシトンボとベッコウトンボを対象に、プライマーの設計を行いましたこの2種は羽化期が重なる近縁種です。このプライマーを用いて、採水した水からベッコウトンボの遺伝子を検出することを目的としています。

 この研究は、生徒理科研究発表会西部大会で、県大会に進むことも決まっています。

自然科学部 第11回 BIO SUMMIT に参加しています。
自然科学部は 本年度は 5グループの編成で研究しています。このうち、

 ・「ヤブキタと在来種のチャノキの類似性」
 ・「希少種ベッコウトンボの生息地の特定を目指して」
 ・「カケガワザクラから分離した 酵母のアルコール発酵能に関する研究」
 ・「ナラ枯れ病木からのセルロース分解酵素の分離」

が第11回BIOSUMMITに応募し、4グループとも1次審査を通過しました。
8月11日に第一回戦の研究発表に参加できました。
第11回BIOSUMMITには全国70校、260名が応募していました。
 


 コロナ禍ではありましたが、オンラインリアルタイム発表の形式で、大学の研究者からの質疑を受けることができ、その結果、評価とアドバイスを頂けたことからこの内容をもとに今後の研究をブラッシュアップして行きます。

自然科学部 研究費THK賞の助成が決定しました。
 2年生の大林祐輝君、鈴木虹太郎君の応募テーマ「空中からの環境DNA捕集装置の開発」が、選考の結果、2021年度のサイエンスキャッスル研究費THK賞助成に採択されました。


 この研究は、希少トンボの生態調査を目的に、自然科学部の先輩から受け継いだ研究手法と技術にもとづき、環境DNA捕集装置の開発を行います。
 THK株式会社の「LMガイド」の助成を受け、環境DNA捕集の範囲を制御したいと考えています。「LMガイド」とは、直線運動部の「ころがり化」を実現することで、スムーズな直線運動を可能にした機械要素部品で、工場の機械、自動車、航空機、ロボット、高層ビルや住宅の免震機構だけでなく、クレーンゲームのクレーン部分にも使われています。
6月24日

自然科学部 春のフィールドワーク2 真菌班 小笠山 ナラ枯れ勉強会
 3月23日、掛川緑化推進委員会の中山幸男様に、小笠山をご案内いただき、ナラ枯れについての勉強会を行いました。

 カシノナガキクイムシによるナラ枯れの被害の近年の変遷と、収束しつつある現状を説明いただきながら、伐採木の腐朽の様子を観察することが出来ました。
 照葉樹林の中に、コナラの巨木の倒壊によるギャップが点在していたり、生木の部分的な浸食や他種の被害など、カシノナガキクイムシの生態的地位に関して新たな知見を得ることが出来ました。
 昨年、浸食された落枝を学校に持ち帰り、幼虫を確認することが出来ました。これから真菌班は、共生菌の酵素活性について研究を進めていく予定です。


自然科学部 春のフィールドワーク トンボ班
 3月20日、自然科学部トンボ班の5名は磐田市桶ヶ谷沼のトンボの育生環境の整備に参加しました。桶ヶ谷沼で長年保護活動をされている福井順治先生とともに、トンボの羽化の準備とコンテナの整備を行いました。
 セイタカアワダチソウの枝を水中に刺して羽化用の足場を作りました。コンテナの一部を渇水時や餌不足時の供給源とし、またヤゴの多種混入防止の観点から空にする、という作業を行いました。環境保全の一環でもあるトンボの育成環境の整備はとても貴重な体験になりました。今後も継続的に活動していく予定です。

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