こんにちは、校長の増田章江です。
島商を訪れる方々が口をそろえておっしゃってくださることに、「挨拶のすばらしさ」があります。これは、長い間受け継がれる「伝統」「誇り」といっても過言ではありません。島商では、ただ単に経済社会の仕組みを学ぶのではなく、人と人がつながりあって社会を作り、経済を発展させていくという社会の基盤となるような精神を持った人財を長い間育成しています。挨拶は、コミュニケーションの基本であり、人と人の心を結ぶ大切なツールです。島商では、新しい知見を広げるだけでなく、人として忘れてはならない大切なものを学ぶことができる場所です。
また、島商には、部活動に取り組む生徒や先生方の真剣なまなざし、友人同士でリラックスした表情で語り合う姿があります。そして、温かみのある明るい教室で真摯に授業を受ける生徒の姿からは、真面目さが島商生の何にも代えがたい良さであると実感できます。
本校は、昭和3年に島田商業学校として開校し、昭和23年の学生改革により、静岡県立島田商業高等学校と改称、翌年には、定時制課程を開設しました。開校以来、商業教育を軸に、人間性豊かな生徒を育成し、経済社会に活躍する多くの諸先輩方を輩出しています。
全日制では、大学科「商業科」となって4年目を迎え、定時制は令和8年度末の閉課程に向け、3年生、4年生の編成となります。
現代は、価値観が多様化し一人一人の生き方や個性が尊重されなければならない時代です。同時に、多種多様な人材が求められる社会です。また、社会構造や雇用環境などは急速に変化し予測困難な時代になっていくと言われています。だからこそ、未知の課題に向けて、主体的に、また他者と協働して解決して新しい時代を作り上げていく資質を持った生徒を育成していく必要があります。
島田商業高校では、「商業」という専門高校としての次のようなことを身につけることができます。
◎職業人に必要な倫理観やマナー、ホスピタリティ(深いおもてなしの心)
◎商業に関する専門知識やスキル
◎コミュニケーション能力や他者と協調して挑戦する力
◎地域社会で活躍できる豊かな人間性
これらは、実社会に出てから必要とされる資質や能力であり、様々な取組の中で育成しています。それは、授業や校内の行事、部活動等だけではありません。企業、大学、行政など多くの外部人材との連携や地域イベントへの参加、コンテスト挑戦等、学校だけでは収まらない取組をしています。
島田商業高校には、商業を軸に、伝統を受け継ぎ、新しい時代に即した商業教育をとおした中学校までの学びとは違う新しい学びがあるのです。
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