自立活動

令和7年度6月

教職員対象~第3回浜See塾~開催

 令和6年度から新しい取り組みとして、教職員の視覚障害教育の専門性向上を目的としたミニ学習会「浜See塾」を行っています。
 4月は第1回「ぼやけの程度と視力測定のやり方」、5月は第2回「コントラスト感度」をテーマに実施しました。 そして今月開催された第3回のテーマは、「MN‐READのやり方を知ろう」でした。MN‐READとは、文章を読んで最大読(書)速度や臨界文字サイズを計測するものです。それをやることにより、その人の読書に必要な文字サイズ(同じ視力でも人によって異なることがある)がわかり、客観的な評価をもとにプリントや教科書等の文字サイズを考えることができます。受講を希望する先生が多く、今回は2回に分けての実施となりました。 
 今後も様々なテーマでミニ学習会を開き、教職員の専門性の向上につなげます。

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令和7年度4月 

見えにくさについて学びました

 4月に行った新任者研修を紹介します。
 4月18日に視能訓練士の田中恵津子先生を講師に迎え、「ロービジョンに対する支援」というテーマでお話をいただきました。
 研修を通して、幼児児童生徒の見えにくさを理解するためには、「ぼやけの程度はどのくらいか」や「見える範囲はどの程度か」、「視線の先が消える」「コントラストの感度はどの程度か」「まぶしさを感じるか」などを、総合的に評価してとらえていく必要があることを学びました。また、田中先生から、見えにくさに伴う困難を解決するための手立てを、見えにくさの観点別にたくさん例示していただきました。これから幼児児童生徒とかかわる中で、個々の見え方に応じ、適切な支援を講じられるよう、今後も研修に努めていきます。

 

4月の新任者研修の一場面

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教職員対象のミニ学習会開催

 

 夏休みと冬休みの研修の機会を活用して、教職員を対象とした視覚障害者の方と気軽に話せる座談会(浜seeカフェ)を開催しました。本校教職員の当事者を1名ずつゲストに招き、見え方や生活上の工夫、趣味やこれまでの人生など、さまざまな内容を織り交ぜたフリートークを行いました。

 普段なかなか聞けないプライベートな話題について充実したトークができ、当事者理解を深めるとともに、幼児児童生徒の指導につなげる良い機会となりました。

 

自立 浜seeカフェ

足の感覚を研ぎ澄ませて歩きます

 本校の食堂の床面には、1本のロープが張りつけられています。このロープは、児童生徒や教職員の食堂内での移動経路(動線)を表しています。多くの人が集まって、食事の席についたり、食器を洗って返却口に食器をかたづけたりするため、食堂内では、一方通行が基本のルールとなっています。止まるとき、動くとき、洗い場が空いたとき、お互いに声を掛け合って安全を確かめ合う姿は、見えにくさを持つ児童生徒、教職員が集う本校ならでは光景かと思います。本校には、そのロープの盛り上がりを手掛かりにして歩いている児童生徒・教職員がいます。足でそのロープの盛り上がりを感じ、ロープに沿って進んだり曲がったりします。安全に歩くために足の感覚を研ぎ澄ませています。

 

 教職員対象のミニ学習会開催

 9月20日(金)、NPO法人 六星 障害者授産所ウイズ蜆塚施設長 古橋友則氏を講師にお迎えし、ロービジョンの方の歩行指導をテーマに研修を行いました。 
 研修では、ロービジョンの方が歩行の際に抱く困り感や、それを軽減・克服するために必要なスキルについて学習しました。 
 さらに、プラスチックのカップを使ってロービジョンの方の見え方を擬似体験しながら校内を歩行しました。体験を通して、校内の案内板や非常用ヘルメットの位置がわかりにくいことや、見えにくい状態を言葉で説明することの難しさに気付くことができました。

 

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