教職員対象のミニ学習会開催
夏休みと冬休みの研修の機会を活用して、教職員を対象とした視覚障害者の方と気軽に話せる座談会(浜seeカフェ)を開催しました。本校教職員の当事者を1名ずつゲストに招き、見え方や生活上の工夫、趣味やこれまでの人生など、さまざまな内容を織り交ぜたフリートークを行いました。
普段なかなか聞けないプライベートな話題について充実したトークができ、当事者理解を深めるとともに、幼児児童生徒の指導につなげる良い機会となりました。
足の感覚を研ぎ澄ませて歩きます
本校の食堂の床面には、1本のロープが張りつけられています。このロープは、児童生徒や教職員の食堂内での移動経路(動線)を表しています。多くの人が集まって、食事の席についたり、食器を洗って返却口に食器をかたづけたりするため、食堂内では、一方通行が基本のルールとなっています。止まるとき、動くとき、洗い場が空いたとき、お互いに声を掛け合って安全を確かめ合う姿は、見えにくさを持つ児童生徒、教職員が集う本校ならでは光景かと思います。本校には、そのロープの盛り上がりを手掛かりにして歩いている児童生徒・教職員がいます。足でそのロープの盛り上がりを感じ、ロープに沿って進んだり曲がったりします。安全に歩くために足の感覚を研ぎ澄ませています。
見えにくさについて学びました
4月に行った新任者研修を紹介します。
4月19日に視能訓練士の田中恵津子先生を講師に迎え、「幼児児童生徒の見え方の特徴と手立て」というテーマでお話をいただきました。
研修を通して、幼児児童生徒の見えにくさを理解するためには、「ぼやけの程度」や「見える範囲」、「コントラストの感度の程度」「感じるまぶしさの程度」などを総合的に評価してとらえていく必要があることを学びました。また、田中先生から、見えにくさに伴う困難を解決するための手立てを、見えにくさの観点別にたくさん例示していただきました。これから幼児児童生徒とかかわる中で、個々の見え方に応じ、適切な支援を講じられるよう、今後も研修に努めていきます。
4月の新任者研修の一場面
教職員対象のミニ学習会開催
令和6年度から新しい取り組みとして、教職員の視覚障害教育の専門性向上を目的としたミニ学習会を行っています。
5月は第1回視力測定についてのミニ学習会と第2回眼の構造についてのミニ学習会を実施しました。 第1回のミニ学習会では、視力測定の種類とそれぞれの特徴を学び、学んだ方法に従って職員同士で視力測定を行いました。 第2回のミニ学習会では、眼の各器官の名称と役割、器官と視機能の関係を学習しました。
今後も様々なテーマでミニ学習会を開き、教職員の専門性の向上につなげます。
教職員対象のミニ学習会開催
9月20日(金)、NPO法人 六星 障害者授産所ウイズ蜆塚施設長 古橋友則氏を講師にお迎えし、ロービジョンの方の歩行指導をテーマに研修を行いました。
研修では、ロービジョンの方が歩行の際に抱く困り感や、それを軽減・克服するために必要なスキルについて学習しました。
さらに、プラスチックのカップを使ってロービジョンの方の見え方を擬似体験しながら校内を歩行しました。体験を通して、校内の案内板や非常用ヘルメットの位置がわかりにくいことや、見えにくい状態を言葉で説明することの難しさに気付くことができました。