点字の歴史と石川倉次
点字は視覚障害者であったフランスのルイ・ブライユが、16歳のとき(1825年)に考案しました。これにより、初めて盲人が自由に読み書きのできる文字ができました。
日本では、1887年(明治20年)に、まずローマ字式点字が導入されました。その効果に驚いた東京盲唖学校の小西信八が、ぜひ日本語の点字を作りたいと考え、他の先生や生徒たちに呼びかけ、いくつかの日本版点字の案が作られたのです。そして、1890年11月1日に石川倉次の案が日本の点字として採用されました。この11月1日は「日本の点字制定の日」になっています。
石川倉次は、1859年に現在の浜松市中区鹿谷町で生まれ、10歳で上総国(今の千葉県)に移住するまで浜松で過ごしました。ですから本校とも深いつながりがあると言えます。
本校の会議室には石川倉次の写真と直筆の書『六星照道』が掛けられています。