点字は縦3、横2の計6つの点で構成されています。この6つの点のかたまりを1マスといいます。点字は点の大きさやマスとマスの間隔が決められていて、大きさを変えたり書体を変えたりすることはできません。点字は全てをひらがなで書くようなものですから、分かりやすいように分かち書きで表記します。
各点には番号があり、その組み合わせで日本語の50音を表します。全ての清音はひとマスで表すことができますが、濁音(がぎぐげご等)や半濁音(ぱぴぷぺぽ)は1マスでは表せないため、2マスをつかって表します。促音(らっぱ、なっぱ等)や拗音(きゃきゅきょ等)も特別な表記をします。数字やアルファベットは数符や外字符などの記号つけて表します。
また、次のような場合は通常の日本語とは違う表記をします。
・助詞の「は」→「わ」 ぼくは→ぼくわ
・助詞の「へ」→「え」 がっこうへ→がっこうえ
・音を伸ばして"お"と発音する「う」→「ー(長音)」 おとうさん→おとーさん
※下のPDFの資料を参照してください。
点字を書くためには点字盤と点筆(てんぴつ)が必要です。点字紙も必要です。どちらも一般の文房具屋では購入できず、日本点字図書館などから通販で購入します。
点字を書くためには、点字タイプライターを使うこともできます。また、パソコンで点字の文書を作成し、点字プリンターで打ち出すこともできるようになり、大量の点字文書の作成などにはとても便利です。
点字には通常の日本語表記とは違う約束がたくさんありますから、正しく学ぶ必要があります。点字に興味のある方は、自治体などが主催する点字教室や、地域の点訳ボランティアのグループなどに参加してはいかがでしょう。
基本的な点字の仕組みPDFはこちら