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校長あいさつ

ごあいさつ

 

  本校は、創立150年を越える歴史と伝統を持つ静岡県内で最も古い高等学校です。明治六年、時の県令・柏木忠俊公が小学校教員養成の仮研究所として本校を設置されました。そこから脈々と地域を支える人づくりを目指す教育が行われ、今や二万五千人を超える卒業生が巣立ち、地元の伊豆・駿東はもちろん、国内外の多方面で活躍しておられます。

  校訓「忍」のもと、自由闊達、文武両道の校風は今も連綿と受け継がれており、高い志と優れた知性、健やかな心身を育み、将来の国家・社会を担うリーダーとして貢献し、国際社会で活躍する人材を育成することを教育目標としています。

  変化の激しい社会をたくましく乗り越え、未来を切り拓く力を養うため、本校では「メディカル・サイエンス・グローバル」をキーワードに、同窓会・後援会をはじめ、地元行政や企業、大学や外部機関等、多くの方々の御支援をいただき、生徒の心に火をつけるたくさんの取組を行っています。今後も「スクールミッション実現のために、真摯に教育活動を進めていきたいと思います。

  本校では、学祖と仰ぐ江川坦庵(えがわ たんなん)公が座右の銘とした「忍」の一字を校訓としています。この「忍」はただ耐え忍んで我慢することではなく、大きな志をなすために物事に動じない精神の涵養であり、チャンスを逃さず大きく飛躍するための準備とエネルギーを蓄えることです。

  新入生には伝統行事として、入学後の4月に歴史と伝統の継承を目的とした韮山巡見があります。その一つとして校地にある韮山城址・龍城山に登りますが、本丸址からは田方平野から霊峰富士を裾野まで見渡すことができます。この雄大な景色こそ、歴史を築き上げた先人のように、こころざしを高く、広く、大きく育んできた、韮高生の変わらぬ原風景であり、それはこれからも変わることはありません。

  生徒たちには、「高校、大学での学びのその先にある社会」を見据え、失敗を恐れず何事にも挑戦し、時には嬉しさや悔しさの涙を流す経験を重ねてほしいと思います。そして、他者を思いやり、自身の学びを社会に役立てたいと願う揺るぎない「こころざし」を見つけ、その実現のために行動する自走力を身につけてほしいと思っています。

  未来を見つめる生徒たちの目の輝きを絶やすことなく、その視線の先に広がる大きなこころざしを成し遂げられるよう、教職員一同「チーム韮山」として一丸となり、全力で生徒を支援してまいります。

  今後も変わらぬ御支援と御協力をよろしくお願いいたします。

 

  令和7年4月                 静岡県立韮山高等学校長 三枝 美保子

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