校長挨拶
第40回 卒業証書授与式 校長式辞
卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。
春のさわやかな空気をまとった皆さんの すがすがしい表情を目のあたりにして、私の胸には文字通り「万感の思い」が込み上げています。
今日、ここに、静岡県立浜松江之島高等学校 第四十回卒業証書授与式が挙行できますのは、御来賓の皆様、PTA役員の皆様をはじめとする保護者の皆様、同窓会、後援会の皆様が、生徒達の活動に ご理解とご協力をくださったおかげです。心より感謝申し上げます。とりわけ、保護者の皆様におかれましては、感慨もひとしおかと存じます。ご子様の御卒業、誠におめでとうございます。
そして、たくましく成長した卒業生を、ここまで導いてくださった先生方、毎日、生徒達の進路や思い、学びの内容について情報共有し、柔軟なサポート体制のもと 協議をしてくださっていました。卒業生の皆さんには決して見せることのないその姿が、私の「万感の思い」を後押ししてくれています。先生方にも感謝申し上げます。
さて、この三年間、皆さんは 行事や部活動、そして日々の学習に 真摯に取り組み、大きく成長する過程で、言葉で、態度で、雰囲気で、後輩たちに道を示し、時に安心感を与えてくれました。ありがとう。その取り組みと結果には 個人差があります。多様性の包括という言葉が象徴する通り、個人のウェルビーイングと集団の規律性のバランスが社会的課題となる中、本校では校則や行事の内容について先生方と生徒の皆さんとの間で相談して決めることができました。これは卒業生諸君の貢献と言えます。そうして卒業生諸君の多様性を認め、見守り、信じてくれた多くの「目」と「手」から、今日、旅立ちます。この門出にあたり、我が校が誇る「飛翔三訓」を、改めて皆さんの背中に送ります。
一、高くはばたけ
現状に満足せず、常に理想を高く掲げてください。困難に直面したときこそ、顔を上げ、より遠くの景色を見つめる勇気を持ってください。
二、まっすぐにはばたけ
自分自身の心に嘘をつかず、誠実に、正道を歩んでください。損得ではなく、善悪や美学を基準に物事を選択できる、気高い大人であってほしいと願っています。
三、たくましくはばたけ
風の強い日も、雨の降る日もあるでしょう。しかし、翼を休めることはあっても、決して折れることなく、何度でも空へ舞い戻る強さを持ってください。
皆さんが今日飛び立っていく空は、果てしなく広く、時には厳しいものです。しかし、この学び舎で培った絆と、三年間苦楽を共にした仲間との時間は、必ず皆さんがはばたくための力となります。
今、振り返ると 苦楽を共にした仲間との出会いは、必然だと思えるのではないでしょうか。人との出会いに偶然はありません。
どんな人と出会って自分を高められるかは、自らの行いが導いてくれる結果です。他者にとって出会いたい人とはどんな人か、つまり必要とされる人とはどんな人か さらにその人たちとともに 幸せな人生を送るために自分に何ができるか、という問いについては、今後、ずっと探究し続けてもらいたい 宿題にさせてもらいます。
答えを見つけた先に、皆さんの人生が、光り輝くものであることを心から信じ、式辞といたします。
令和8年3月2日
静岡県立浜松江之島高等学校 校長 鈴木雅道
