校長挨拶

校長挨拶

令和8年度 2学期始業式 校長式辞「みんなで学校を創る」

​ さて、今日から2学期が始まります。2学期は体育祭や修学旅行、保育体験といった大きな学校行事があり、部活動は新チームでの本格的な大会、そして3年生にとっては自らの進路を切り拓く極めて重要な時期となります。学校全体が最も活気に満ち、同時に個々の成長が大きく試される季節です。​ この充実した2学期を迎えるにあたり、本日、私から皆さんにどうしても伝えたいテーマがあります。それは、「誰もが安心して自分らしくいられる、安全な学校風土をみんなで創る」ということです。

​ 皆さんが自分の力を最大限に発揮し、挑戦し、時には失敗してもまた立ち上がることができる。そんな温かい風土を、この学校に根付かせたいのです。そのために、大切にしてほしい「4つのこと」を話します。

1つ目は、「環境整備」です。

皆さんが一日の多くを過ごす教室や廊下、部活動の練習場は綺麗に保たれているでしょうか。「環境が心を創り、心が環境を映し出す」と言われます。散らかった空間や汚れた場所では、人の心も荒み、些細なことでイライラが生じやすくなります。​ 身の回りを整えること、ゴミが落ちていたら拾うこと、使った道具を元の場所に戻すこと。こうした当たり前の「環境整備」は、巡り巡って自分の心を落ち着かせ、周囲の仲間に「居心地の良さ」を提供する優しさそのものです。

​2つ目は、「思いやりのある声かけ」です。

学校には、多様な考えや悩みを持った生徒が集まっています。時には、不安や孤独を感じている仲間が近くにいるかもしれません。そんな時、一言の「おはよう」「大丈夫?」「手伝うよ」、そして「ありがとう」という言葉が、どれほど人の心を救うでしょうか。言葉には、相手の心を温める力もあれば、ナイフのように傷つける力もあります。自分が発する言葉が相手にどう届くかを想像し、温かい声かけが行き交う学校にしていきましょう。言葉の温もりが、安心感の源となります。

​ 3つ目は、「ルールやマナーを守る」ということです。

「ルール」と聞くと、自分の行動を縛る不自由なものと感じる人がいるかもしれません。しかし、現実は逆です。ルールとは、「全員の自由と安全を守るための共通の約束」です。​ 交通マナーやスマートフォンの使い方、校則や時間の遵守など、社会のルールを守る姿勢は、お互いへの信頼を生み出します。「これくらいならいいや」という小さな身勝手が、誰かの不安や危険につながります。お互いが安心して過ごすために、決まりを守る「誇り」を持ってください。​そして最後に、最も強調したいのが、「成績や点数に反映されない活動こそ大切である」ということです。

​ 皆さんの学校生活は、テストの点数や通知表の評価だけで決まるものではありません。

​  行事の裏方として誰に指示されるでもなく準備に励む姿

​  誰も見ていない場所で黙々と掃除をする姿

​  落ち込んでいる友人の隣にそっと寄り添う姿勢

​ こうした行動は、残念ながら数値化されて成績表に載ることはありません。しかし、人間として最も美しく、社会に出てから最も強い武器になるのは、まさにこの「成績に表れない部分の姿勢」です。見返りを求めず、誰かのために動く経験。それこそが、皆さんの「人間的な深み」と「心の強さ」を育てます。点数にならない活動にどれだけ心を込められるか。それが、この学校の風土を本物にしていきます。​安心で安全な学校は、校長や先生たちだけで作ることはできません。皆さん一人ひとりの「環境を整える手」「温かい言葉」「ルールを守る心」、そして「見返りを求めない優しさ」の積み重ねによってのみ作られます。

​ 完璧を目指す必要はありません。今日から、何かひとつ、小さな「思いやり」を行動に移してみてください。​2学期、皆さんが事故なく安全に、そしてお互いを高め合いながら、大きく飛躍してくれることを心から期待しています。                                                              

                        令和8年9月1日 校長 鈴木雅道

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