静岡県立浜名高等学校

校長室より

入学おめでとう!

令和7年度入学式式辞(概要)

 

 浜名高校には、「志 はるかなれこそ 若き日を かくこそ惜しめ」という校訓があります。これは、詩人・三好達治による本校校歌の一節に由来し、平成八年の校舎完成を機に制定されました。

 校歌には、浜名湖や遠州灘、天竜川といった自然が象徴的に描かれ、人としての在り方や学びの姿勢が詩的に表現されています。一番は、浜名湖の水面に映る空や山々の静かな情景を通して、穏やかな心と広い視野を持って学ぶことの大切さを伝えています。二番は、遠くから届く潮騒の音を通じ、書物や異文化に対する感受性と学ぶ姿勢を象徴し、三番では、天竜川の流れに孔子の言葉を重ね、限られた時間を大切に生きることの意義を語ります。そして四番で歌われる「志」は、本校がめざす教育理念の中心をなしています。

 私たちは今、正解のない時代を生きています。複雑な社会を前に、自らの足で立ち、他者と対話しながら、自分なりの答えを見つけていく力が求められています。そうした力は、人とのつながりの中でこそ育まれます。まずは、家族や先生、友人、地域の方々との挨拶や対話を大切にしてください。その小さな心のやり取りが、皆さんの人間力を大きく育ててくれるはずです。

 3年間の宿題を二つ出します。一つ目は「自分から心を込めて挨拶をすること」、二つ目は「一日に一度、自分の笑顔を鏡で見ること」。どちらも、心を前向きにし、周囲に温かな影響を与える力を持っています。

 保護者のみなさまには、三年間を通して、共にお子様の成長を支えていけることを願い、心よりご協力をお願い申し上げます。

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