4月6日(木)の午後、体育館に新2・3年生が集まり、新職員の着任式と新年度の始業式が行われました。
最初に今年度新しく転任されて来られた先生方の着任式が行われました。校長先生が先生方を紹介した後、新しい先生を代表して副校長先生が挨拶をしました。
続いて1学期の始業式が行われました。
校長先生から次のようなお話がありました。
4月から、校内においては、マスクの着用を求めないこととなりました。マスクの着用は個人の判断となりますが、学校外でマスクの着用が推奨されている場所については、引き続き着用することになります。5月8日からは、5類感染症に位置付けられるようになる予定です。したがって、インフルエンザと同じ位置づけになります。5月8日以降の対応については、今後知らせます。4、5月はインターハイの予選が行われます。3年生にとっては最後の大会となります。良い形で終われるように、感染症対策については引き続き協力をお願いします。
WBCワールドベースボールクラッシックが先月末まで行われ、日本が優勝しました。メジャーリーガーの大谷選手が日本チームを引っ張るとともに、野球を楽しんでいる姿が印象的でした。比べて、ヤクルトの村上選手は打撃不振に苦しみ、最後は活躍していましたが、全体を通して辛そうな姿が心に残りました。また、中継の合間に流れていたCMも心に残りました。大谷選手の「三振した数」や「ヒットを打たれた回数」「二刀流が無理だと言われた数は数えきれない」という言葉の最後に「二刀流が無理だと思ったことは一度もない」と本人の言葉がありました。ホームランやヒットが出れば楽しいのは当たり前ですが、そんなに上手くいくはずはありません。良いことも悪いことも含めて楽しむということではないでしょうか。薄っぺらな楽しむ気持ちではなく、ディープに楽しむ気持ちを持って欲しいです。
面白いということも、楽しむと同じように深く考えて欲しいです。
大学4年生の時、卒業論文の指導をしていただいている先生と岩石標本のいくつかを顕微鏡で見ていた時のことです。先生が突然顕微鏡を見るなり、笑い出し、「これは面白い。君も見てごらん。」と言いました。勧められるままに、顕微鏡を見ましたが、何が面白いのかさっぱりわかりませんでした。その時は、大学の先生と学生の間には、天と地ほどの知識や思考力の差があるので、しょうがないのかなと思いました。しかし、その後、よく考えると、大学で行われる研究の多くは答えのない課題に取り組んでいて、何年もあるいは数十年かけて研究しても答えに辿り着けないことが多々あります。顕微鏡を見て面白いと言った先生も、研究を続けていく上の微かなヒントみたいなものが見えたのかも知れません。本当の学びに答えやゴールはありません。簡単なことではありませんが、面白いを楽しむ気持ちを持ってくれるとうれしいです。
令和5年度も頑張っていきましょう。