今年度のコンクールが終わりました。
7月21日の終業式後夏休みに入り、コンクール西部大会までほぼ2週間。いよいよ追い込みにかかります。7月24日(月)から28日(金)まで、三者面談などで教室が使えないため、あいホールやサーラ音楽ホールなど校外で練習。合奏講師としていつもご指導いただいている作曲家・小長谷宗一先生に加え、今年は本校吹奏楽部OBの作曲家・伊藤康英氏やサックス奏者・須川展也氏にもレッスンしていただく機会があり、楽曲への理解と技術的アドバイスをたくさんいただきました。
そうして迎えた8月6日(日)のコンクール県西部地区大会(アクトシティ浜松大ホール)。演奏曲は課題曲Ⅲ:レトロ(天野正道作曲)と自由曲:交響組曲「寄港地」より(イベール作曲)。出演順1番という厳しい条件でしたが、そこまで一生懸命に練習してきた成果を十分に発揮し、金賞をいただいて次のステージに進むことができました。得点順位として、2校のシード校があったとはいえ全体の2位という思った以上の好成績でした。今年の課題曲はポップス系の曲で、それが好評価だったのは、ふだんからポップスへの取り組みを軽視しない活動が評価されたようで、うれしい結果でした。
県大会までの1週間、西部大会で指摘を受けた点を克服すべく、さらに磨きをかけて臨んだ8月13日(日)の県大会(静岡市民文化会館)。ここでも出演順2番!早朝5時に集合して6時に出発というかなりハードな状況でしたが、いい演奏はできたと思いました。ただ、結果は銀賞。金賞まであと1歩のところでした。
今回本校が自由曲に選んだイベールの「寄港地」は昨年のシベリウス「フィンランディア」と同様にオーケストラの名曲。他の学校は、多くは最近流行りの邦人作品で、ともかく効果的に鳴るように書かれていて聴き映えのする曲ばかり。本校のような選曲は近年絶滅危惧種のようになってしまいました。確かにコンクールの場で聴き比べられてしまうと、こういう曲はよほど上手くないと評価されにくい。そういうことも理解した上で、生徒たちはこの難曲に真摯に取り組んでくれました。それが結果的にコンクールの評価につながらなかったのは、ひとえに指導者の力不足です。 ただ、7名の審査員のうち1名だけ、順位点(県大会では点数評価に加えて各審査員ごとの順位をつける順位点がつきます)で、本校の演奏に全団体中第1位!を付けてくれた方がいました。一人だけではありますが、そういう評価もありえたということは、われわれにとってとても大きな自信となりました。
さて、「コンクールは3月の演奏会を最高の演奏にするために演奏能力を一気に引き上げる機会」としてわれわれはとらえています。その意味では十分にその目的を達しました。今後、秋以降のさまざまな演奏機会を通じてさらに演奏力を向上し、第55回演奏会に向かってまいります。今後とも応援よろしくお願いいたします!
コンクール県大会 演奏終了後の集合写真