静岡県立島田工業高等学校

放送技術班 高感度Omnidirectionalコンデンサマイクプリアンプ製作 認知症緩和装置搭載へ

公開日 2024年12月13日

放送技術班はOmnidirectionalコンデンサマイクロフォンプリアンプを開発しました。この装置は日常の音を超小型のマイクロフォンで捉え、業務用機器で使用できる+4dBや0dBm=0.775VrmsのLINE OUTレベルまで上昇させるものです。利得も可変が可能で最大62dBまでの高利得で、低ノイズ(耳で聞こえにくい範囲まで雑音の減少に成功)を実現しました。Φ4㎜の超小型マイクロフォンカプセルとマントベースを新たに開発し、床面などから受ける低音を極力抑え、指向性もOmnidirectional(無指向性)で日常音をとらえるのに最適なレベルにデザインしました。出力はヘッドフォンでも出音を確認したいとの医療機器開発メンバーからの声に応えるべく、ステレオヘッドフォンアウトも装備しました。マイクロフォンを駆動するのに使う電源は低ノイズに徹したため、+48vのファンタム電源は使用せず、新設の電源モジュールを開発し、DC12vで動作します。このマイクロフォンプリアンプは現在開発中の認知症緩和装置に組み込む予定です。

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