浜松湖東

演劇

自分自身の好きなことや得意なことと何度でも向き合い成長できることが魅力

 劇部では毎年主に三回、自分たちの劇を発表する場があります。一つ目は六月に行われる文化祭、二つ目は九月から十月にかけて行われる静岡県西部高等学校演劇協議発表
会、通称秋大会、三つ目は十二月から一月にかけて行われるはままつ演劇フェスティバ
ル、通称冬大会です。
 私たちはこれらの発表に向けて「役割」ごとにわかれ、日々練習に取り組んでいます。
「役者」は基礎練習として、発声練習、筋トレを行い、その後大会で発表する台本で実際
に読み合わせを始め、動きをつけて練習します。役者に本格的な演技指導をするのが「演
出」です。演出は映画やドラマで言う、監督の役割をします。この二つの役割が主に劇の
練習を進めます。この二つ以外の役割を担当するのが裏方です。裏方は全部で役割が五つ
あります。一つ目は「道具」で机、ドア、棚などの大きな舞台セットや劇中で使用する小
物を作製します。二つ目は「照明」で劇に合わせて舞台のライトの色を変えたり、登場人
物にスポットライトをあてたりします。三つ目は「音響」で劇中に音楽を流したり、登場
人物の動きに合わせて、効果音をつけたりします。四つ目は「衣装・メイク」で劇と役者
に合った衣装やメイクを考えます。五つ目は「宣伝美術」で文化祭のときに校内に掲示す
るポスターや大会で配布するパンフレットを作成します。部員は以上の七つの役割から大
会ごとに自分のやりたい役割にわかれます。
 今年度十月に行われた秋大会では部員が作成したオリジナルの台本での劇に挑戦しまし
た。大会の二か月前から準備を始め、観客の心を動かすことのできるよう、役者の演技を
はじめ、より本物に近い舞台セットや衣装づくり、照明の色や明暗の度合い、効果音の音
量など台本を深く追求し、部員全員が一丸となって一つの舞台を作りあげました。大変さ
はあるものの、その分最後まで無事に公演が終わった時は自分たちも、大きな感動と達成
感を味わうことができます。
 演劇はゼロから作りあげることができる自由度の高さが難しい点であり、面白みだと思
います。練習の過程で、自分自身の好きなこと、得意なことと何度でも向き合い成長でき
ることが演劇部ならではの魅力です。演技はもちろん、裏方に興味のある方もぜひ演劇部
へ来てください。

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