静岡県立浜松特別支援学校

校長室より

校長室より

 新年度を迎えて  4月1日

 小学部18人、中学部19人、高等部31人の新しい仲間を迎えて、令和7年度がスタートしました。本校は知的障害のある児童生徒たちの学校で、小学部・中学部・高等部からなります。児童生徒数は302人、全教職員数は161人です。学校教育目標を、共生社会の中で「自分らしく力強く生きる人」を育てるとし、目標達成に向けて全職員が一丸となって、子どもたちが安全に安心して学習できる教育環境を整備するとともに、皆が夢中になって学びの楽しさを味わえる教育活動を工夫していきたいと考えております。

 

文部科学大臣表彰 4月23日

 本校は子ども読書活動優秀実践校として文部科学大臣表彰を受けました。けっして広い図書室ではありませんし蔵書数も十分ではありません。リラックスしながら図書に親しむことのできる空間をつくり、好きな本や読みたい本を選びやすい展示にするなど、図書室の環境設定に力を入れてきました。図書を身近に感じられるように学級文庫も工夫してきました。また、おはなし会等でも物語の世界に入り込み個々の想像力を養う時間も積極的につくってきました。昼休みには、子どもたちが靴を脱いで横になって本を楽しむ姿が見られます。今後も読書環境の整備に力を入れていきたいと思います。

 

静岡ブルーレヴズとともに

 昨年度、静岡県SDGsスクールアワード2024において、高等部1年生によるSDGsの取組「遠州灘の豊かさを守ろう!」が認められ、企業賞「静岡ブルーレヴズ賞」をいただきました。暑い日や風の強い日の清掃活動は大変だったと思いますが、時には浜松江之島高校1年生の力を借りて中田島砂丘一帯を頑張ってきれいにしてきたことが、たくさんの方から評価されたのだと思います。

 そして、7月9日、ついに静岡ブルーレヴズの選手や学校応援隊(地域・保護者の皆様)との合同クリーン作戦が実現しました。高等部の生徒たちは選手たちと楽しく交流しながら五島海岸や学校周辺の清掃活動を行い、ゴミがどんどん減っていく実感を味わいながら、いつも以上の達成感を得ることができました。

地域のために役立ち、感謝されることはうれしいことです。ただ、生徒たちに「きれいに清掃してくれてありがとう」で済ませてはいけない。私たち教員の使命として、生徒たちの頑張りと「中田島砂丘をきれいに使ってほしい。」そんなメッセージを浜松市や全国の皆様に発信し、応援して下さる人を増やしていくべきではないか。そして、「浜松特支の思い」が大きなうねりとなって、「みんながゴミを持ち帰る。」「中田島砂丘をきれいに使う。」、そんな空気ができてこそ、本物のSDGsではないでしょうか。今回、静岡ブルーレヴズの皆様の御協力は、私たちの取組を広く知っていただく機会となりました。

  

                              校 長  園田 一哉

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