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家庭基礎 高齢者を支える
6/26(水)2時間目の14HR家庭基礎の授業をのぞいてみました。この日の授業のテーマは「高齢者を支える仕組みはどうなっているのだろう」です。前段では高齢者の心身の特徴を体感し理解しようという体験授業が展開されていました。



これは高齢になると手指の動きが鈍くなることを実感するため、利き手に薄いゴム手袋をはめ、中指と人差し指の第二関節をテープで固定して、その手でワイシャツの第2ボタンを外し、はめるのに何秒かかるか、やっているところです。多くの生徒がボタンをなかなか外せず焦っていました。それまで当たり前にできていたことが、高齢になるとできにくくなることに、お年寄は戸惑い、やるせない思いにかられているのでは…と考えた生徒もいたようです。



これは高齢になるとかかりやすいとされる白内障を体験することができるめがねをかけて、緑、青、オレンジ、赤、黄緑、水色、藤色、黄色の「魚」を見る実験です。緑と青の見分けがつきにくかったり、黄色は全く見えなかったりすることがわかり、白内障の高齢者が生活上で大きな不便を感じていることに気づくことができました。



これは同じめがねをかけ、手袋・指固定の手で針に糸を通すことにチャレンジしているようすです。これは何とも難しく、なかなか糸は通りません。降参する生徒続出でした。この体験を通して、お財布から小銭を出すのに時間がかかってしまっているお年寄りの気持ちに思いをはせた生徒もいました。



授業の後段は、高齢者を支える社会のしくみについてまとめていきました。介護保険制度のしくみ、介護保険で受けられるサービス、要介護認定までの流れなどについて理解を深めていました。高齢者を理解し、高齢者を支えることの大切さを学ぶ65分間になりました。