静岡県立遠江総合高等学校

校長挨拶

「探究とキャリア教育で未来を拓く」

 本校の校訓である「澄心(ちょうしん)」は、心を静かに落ち着かせ、平穏を保つことの重要性を示しています。この言葉は、中国の古典文学や書道作品にも見られ、古くから心の修養や精神の安定を重んじる教えとして伝えられてきました。日々の学びや生活の中で、この校訓を実践することで、より豊かな人間性を養い、社会に貢献できる人材の育成を目指しています。また、この校訓のもと、本校では「自立したさわやかな高校生」を掲げ、生徒と教職員がいつでもさわやかな気持ちで学校生活を送ることができる学校を目指しています。

 さて、本校は、静岡県で7番目の総合学科高校として、平成21年4月に開校しました。開校当時、91年と102年の長い歴史を持つ「県立森高等学校」と「県立周智高等学校」の精神と豊かな教育資産を引き継ぎ、かつて秋葉街道の主要な宿場町として栄えた遠州の小京都、周智郡森町唯一の県立高校として、地域に根差した教育活動を行っています。

 平成29年3月には森町と「キャリア教育に関する連携協力協定」を結び、新たなキャリア教育に取り組んでいます。また、本年度より、2年生全員が週2時間の探究学習「遠高プロジェクト」に取り組みます。このプロジェクトでは、各系列の特色を生かした探究学習が行われます。生徒たちは、自分の興味や関心に基づいたテーマを選び、深く掘り下げて学ぶことができます。これにより、主体的な学びの姿勢を育み、将来の進路選択や社会での活躍に向けた力を養うことを目指しています。

 さらに、総合学科ならではの多様な学びが実現できる系列の学習、旧周智高校から受け継いだ実習地や充実した施設設備、優秀な教職員、他校にはない専門系部活動を含めた多様な部活動、恵まれた地域資源、学校を取り巻く豊かな自然環境などを活用して、生徒の「自立」を目指しています。

 開校17年を迎える遠江総合高校は、新たなステップを踏み出しました。地域と協力したキャリア教育と探究学習を軸とした教育活動を展開し、多様な人々と協働して地域社会の発展に貢献できる人材の育成を目指します。

 今後とも変わらぬ御支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

令和7年4月

校長 門間 秀雄

 

            校長

               校長 門間 秀雄

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