教育目標・教育方針
教育目標
生徒一人ひとりの個性を大切にした多様な教育活動を展開しつつ、その可能性の開発を図ることにより、地域の産業・文化・歴史を理解し、その発展に貢献できる人材を育成する。
ア 基礎・基本の確実な定着を図るとともに、自ら学び、自ら考え、課題解決に主体的に取り組む生徒を育成する。
イ 広く伊豆全域をフィールドととらえ、体験的・実践的な学習を通して、地域社会の産業・文化・歴史を理解し、地域社会の発展に貢献できる人材を育成する。
ウ 総合学科と工業科を併置する特色を活かし、幅広い知識・技術や実践的なスキルを備えた人材を育成する。
校章
ハート形のデザインには、美しく、雄大な伊豆の山々や狩野の清流に思いを馳せ、郷土への愛、地域社会への貢献の願いが込められています。
校訓 「無私の心」
開校から4年目の湧郷祭文化の部に合わせ 、「無私の心」を校訓として制定しました。
【校訓の制定にあたり】
地球は、今、様々な意味で危うい状況にあると指摘されています。 その危うさを招いているものの一つが、自分さえ良ければという気持ちや自分の利益を守ろうとする思い、すなわち私心です。これに対して、持続発展可能な社会を目指そうという動きがあります。
例えば、本校はユネスコスクールに加盟しておりますが、日本では、ユネスコスクールを「持続可能な開発のための教育(ESD)」の推進拠点と捉えています。
私たちの住む伊豆半島においても、少子高齢化や人口減少といった問題があり、まさに持続発展への対応が強く望まれています。このような状況の下、本校は、地域の発展に貢献する人材を育成する学校として、平成22年4月に開校しました。言うなれば、開校当初から、地球規模というマクロで考えても伊豆地域というミクロで考えても、これからの人や社会の在り方という重要な問題に立ち向かうことを使命としているのです。
さて、持続発展可能な社会で活躍する人に、あるいは、地域の発展に貢献する人に、求められるものは一体何でしょうか。
その最も基本的なものが「無私の心」であると考えます。まず、様々な危うさの根源の一つである私心を捨て去り、地球であったり地域であったり仲間であったりする全体を思いやる気持ちをもつことです。
しかし、それだけでは不十分です。全体のことを考えようとすると、そこには、おのずと自分の役割が生じます。一人一人が自分の役割をもって、その役割を果たしてこそ、全体が望ましい方向に動いていきます。自分の役割は何であろうか、自分は何をすれば世の役に立つのであろうか、それを見つけ出すことは決して易しいことではありません。見つけ出すためには、自身の個性と能力を磨く必要があります。
「無私の心」とは、私心を捨てて自分自身の個性を磨こうとする意欲です。この心をもった人々が絆で結ばれた社会は、必ず発展を続けることができるでしょう。
これからの社会は、社会全体が持続発展しようという方向に向かいます。そうでなければ、地域も国も地球もなくなってしまいます。その社会で活躍する人は、「無私の心」をもった人でなければなりません。
本校で学ぶ若者が、「無私の心」をもって社会で活躍できる人となることを期待します。