校長室から

校長挨拶

 本校は、大正13年、大正デモクラシーの気運を時代背景に、「剛毅・快活・活発にして秩序協同を尊ぶ若者の育成」を目標に掲げ、斬新で稀有な輝きを有する学校として開校しました。大正、昭和、平成、令和と時代は流れ、教育の目的・制度は国家的な枠組みの中で幾度も変革の波を受けてきましたが、時代がどのように変ろうと、本校の目指す教育は一貫しています。本校の校訓「知・仁・勇」は、本校の進む方向性を示す「北極星」のような存在です。「知」は「高い知性」、「仁」は「豊かな心」、「勇」は「たくましい力」を表しており、本校では、日々の授業、特別活動、部活動等を通じて、生徒にこの3つの力・心を育成する教育を、創立100年目を迎える今日に至るまで、脈々と行ってきました。

 この学び舎は、ノーベル賞を受賞した天野浩先生、オリンピアンの古𣘺廣之進先生、溝口紀子先生を始め、政治、経済、文化、スポーツ等、様々な分野で地域、日本、世界をリードする幾多の有為な人材を輩出しております。平成14年(2002年)4月には中等部を設置し、併設型中高一貫校として6年間を見通した系統的・計画的な教育を実践しています。高校から入学する生徒には、中等部から進学する生徒たちと切磋琢磨して確実に能力を伸長できるよう工夫した教育課程を用意し、生徒一人ひとりが潜在能力を最大限に発揮し、進路実現につなげていく教育活動を展開しています。

 本校の学校教育目標は、「進取の精神に富む国際都市・浜松における、中高一貫教育及び高校教育の拠点校として、すべての教育活動を通して、生徒に高い知性、豊かな心、たくましい力を育み、社会貢献への高い志を持つ人材及び国際社会のリーダーとして輝く人材の育成を目指す」です。ここ浜松は、多くの産業が誕生し、成長し、世界的規模に発展している特別な土地柄です。創立100年を迎える伝統校として、地元で培われた精神を大切にしながら地の利を生かし、社会貢献への高い志を持つ国際社会のリーダー育成を目指していきます。

 本校生徒は、地域と世界の明日を創造する特別な存在です。私たち教職員一同、生徒の可能性を伸ばすために、精一杯努力し、全力で教育活動に取り組んでまいります。 そのためにも、学校、家庭、地域社会の連携が何よりも大切だと考えております。本校の教育活動について、御理解、御協力をいただきますようお願い申しあげますとともに、本校への御意見、御提案がございましたら、遠慮なくお伝えいただければ幸いです。

 令和6年4月

静岡県立浜松西高等学校・同中等部校長 持山 育央
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