令和7年度 ごあいさつ
三島長陵高等学校 校長 八代 弘和
こんにちは。令和7年4月に着任しました校長の八代と申します。三島長陵高校のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
本校は県立長泉高等学校が平成20年4月に移転改編され、東部地域唯一の単位制・三部制の定時制高校として開校しました。三島駅北口から正面右手にそびえる7階建ての校舎には、県立静岡中央高等学校通信制の東部キャンパスと放送大学静岡学習センターが併置され、令和5年度からは静岡県初の公立夜間中学である「県立ふじのくに中学校三島教室」が設置されました。本校のひとつの校舎の中に上記の教育機関があることで、お互いに連携し、よい刺激を与えあっています。
一方、平成23年度、東日本大震災後に始まった、福島県立富岡高等学校及びそれを引き継いだ福島県立ふたば未来学園高等学校との学校間連携によるJFAアカデミー福島の生徒の受け入れについては、練習拠点の福島への帰還に伴い、令和5年度末をもって終了しました。日常の交流だけでなく、サッカー日本代表としての活躍などで、長年本校の生徒に様々な刺激・影響を与えてくださった関係の皆さまに心から感謝申し上げます。
さて、本校の最大の特徴は、単位制・三部制であることです。単位制により、自分の興味・関心や進路希望によって授業を選択し、自分だけの時間割を作成することができます。また、三部制により、Ⅰ部(主に午前中)、Ⅱ部(主に午後)、Ⅲ部(主に夜間)と自分のライフスタイルに合わせた時間に通学・学習することができます。
また、本校には制服がありません。学校生活を送るためにふさわしい服装を生徒が自分自身で考えて登校しています。普段はカジュアル、式典時はフォーマルな服装など、社会人として必要とされるTPOをわきまえた言動を身につけていきます。
さらに、1クラス20名程度の少人数によるクラス編成も特徴の1つです。大人数の中では自分を表現するのが苦手という人も安心して授業に参加することができます。本校の先生方は、温かく、丁寧で、その生徒に合った教え方をしてくれます。少人数で授業を行えるメリットを最大限に生かし、基礎・基本を重視することで、生徒が「わかった」「できた」という学ぶ喜びを実感し、自ら進んで学びに向かおうとするような授業を実践しています。
本校のスクール・ミッションは「東部地域唯一の単位制多部制の高校として、生徒の多様な学習ニーズに対応した教育課程を通して、個人として自立し、社会に貢献できる人材の育成を目指す」です。この使命を果たすための方針である「スクール・ポリシー」はこのHPの「学校紹介」に掲載されていますので、ご覧ください。ここでは、「グラデュエーション・ポリシー(卒業までに育成を目指す資質・能力に関する方針)」のみご紹介します。
~三島長陵高校は校訓「自律・創造」のもと、次の4つの力の育成を目指します~
・自分で考えて判断し、自分の「強み」を生かして主体的に行動できる力
・人とかかわる中で多様な生き方を認め、他人を思いやり、尊重できる力
・様々な学びや経験の中から新たな価値あるものを生み出し、社会に貢献できる力
・自分自身と母校(三島長陵高校)に誇りを持ち、生涯にわたり自分を磨き続ける力
・・・この4つは、本校が前身の県立長泉高等学校のころから育成に力を入れている力です。「自分で考えて判断し…行動」する「自律」の力、「新たな価値あるものを生み出し、社会に貢献」する「創造」の力のほか、「多様な生き方を認め」る他者尊重の力、(自分を成長させる環境を含めて)自分を大切にし肯定する力、を掲げています。この4つはこれからの社会において、必ず必要になる力であると考えます。
VUCAの時代と言われる大きく変化を続ける社会の中で、三島長陵高校の生徒一人ひとりが自信を持って明るく輝けるように、また、自己実現のための力を蓄え、目指す進路に羽ばたけるように、教職員・スタッフ一同、全力で取り組んでまいります。
保護者や地域の皆様をはじめとするすべての皆様におかれましては、今後とも本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。