真理を尊ぶ人であれ
価値を生み出す人であれ
他者を支える人であれ
伊豆伊東高校開校にあたり、旧3校の校訓(伊東高校「自立・創造・敬愛」 城ヶ崎分校「不撓不屈」 伊東商業高校「開拓」)の精神を継承し、「自ら考え、行動する力を持ち、豊かな感性と教養を身につけ、他者と協働し、未来を創造する人間を育てる。」という新高校の教育目標を基に、新たな高校にふさわしい校訓を制定した。 「真理を尊ぶ人であれ」は「自律」、「不撓不屈」により、「自ら考え、行動する力」を身に付ける姿勢を表している。
「真理」とは「普遍的に変わることのない正しい物事の筋道」を表し、この「真理」という言葉は、教育基本法の前文「真理と正義を希求し」、並びに同第二条(教育の目標)第一項の二「幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い」に見られ、「真理を尊ぶ」姿勢は、同第一条「教育の目的」を達成するうえで極めて大切なものであり、学問に向き合う本質的な態度であると考える。
「価値を生み出す人であれ」は「創造」、「開拓」により、「未来を創造する人間の育成」を目指している。
「価値」とは「あるものを他のものより上位の位置づける理由となる性質、あるいは真、善、美、愛又は仁など人間社会の存続にとってプラスの普遍性を持つと考えられる概念」を意味し、「価値」は、「真理」と同様に、教育基本法第二条第2項「個人の価値を尊重して」と同法に使用され、上記にあるとおり、真、善、美、愛又は仁など普遍性を持つと考えられる概念を生み出すこと、すなわち「価値を生み出す」ことにより、人間社会の存続に資する人材の育成を意図している。
「他者を支える人であれ」は「敬愛」により、「他者と協働する」ことを意図しており、その意図するものは、同法第二条第三項の「自他の敬愛と協力を重んずる」という精神と同様であり、他者と協働するうえで、単に「他者と協働する」だけでなく、互いが「利他的精神」に基づき「他者を支える」という敬愛に満ちた姿勢を育成することを意図している。
校訓とは、学校において「教育上の理念・目標を成文化したもの」であり、その重要性は言うまでもない。
そのため、本校においては、できるだけ具体的な文言により校訓を制定することで、生徒・教員・地域に対し、「教育上の理念・目標」をわかりやすく示すだけでなく、「目指す生徒の人間像」と「進むべき進路」をそれぞれが共有し、その理念や目標を達成することを目指している。
この新たな校訓が、各校のこれまでの校訓の持つ伝統や意思を引き継ぎ、さらなる未来へと継承され、引き続き有意な人材の育成を目指すことにつながり、伊豆伊東高校の躍進だけでなく、伊豆地域全体の活性化に資することを祈っている。