公開日 2026年01月30日
物を大切に・・・。パワードPAスピーカ CSP10P 動作せず 国家資格を取得した1年生が修理にあたる

この修理に電気の国家資格を持ちながら災害対応の音楽補聴援助モニター(音効くん)を開発した1年生があたりました。PA(業務用音響機器)であるアンプ内蔵のスピーカが音が出ないとのことでメンテナンスしました。症状は電源は入るが音が出ないとのことでした。パワー段はAB級増幅です。しばらく通電するとパワートランジスタの放熱フィンが適度に暖かくなることから、プリアンプ部の不良であることが判明し、全バラの状態で開始しました。真ん中の大きなトロイダルトランスが高出力だとうかがえます。(AB級アンプは無音で猛烈に熱くなったり、電源投入直後にヒューズが切れればトランジスタの不良と断定します)


プリアンプ部10μFアルミコンデンサ電解不良とVR103 10kΩAカーブ抵抗不良と判明
音が出ないよくある不良に、カップリングのアルミコンデンサの抜けが確認できました。またマスターボリュームのVR103Aというスライド抵抗も、外部からの水気による腐食や経年劣化が確認されました。このためアルミコンデンサは手持ちの物を交換しましたが、一方のスライド抵抗は特殊な形状が使われていて入手困難なため、回路中の今後使わないであろうMIC2のVR回路のスライド抵抗を移植しました。結果見事に復活しました。良いお音を奏でます。2009年製造のスピーカですので回路の劣化が激しくパターンの断線もありましたが見事に復活しました。


MIC回路とバランスXLR回路では音色が全く違う
プリアンプ回路を調整するうえでMIC回路とXLR回路の音色の違いが確認できました。これはMIC回路に生の状態で若干のハイパスHFフィルタがかかっているように感じます。これはコンデンサ定数があっていないようです。通常のMIC使用には効果がありますが、MIC回路で音楽を聴くと低音が少し痩せて聞こえます。
PADスイッチ(感度スイッチ)-10dBと+4ⅾBの表記の違い
-10dBと+4ⅾBの表記の違い逆であることも作業に混乱をきたしました。検証の結果-10dBで業務用音響の+4ⅾBを入力して丁度良い結果が得られます。また+4ⅾBで民生用機器音響の接続をすれば丁度良いことがわかりました。このまま使用すると+4ⅾB表記位置で+4dB機器を使用すると爆音になります。
ツイータの指向特性改善 コロガシモニターとしての使用を想定 ツイータ位置を90度変更 横方向の指向性狙う


定番の改造としてツイータの取り付けを90度変更して取付ました。これも6角レンチで簡単に変更できます。
今後は内部を改良してスイッチ一つでパワードでも使えて、ネットワークを組んだパッシブ(外部アンプで駆動)でも使える機構に変更します。
