静岡県立藤枝北高等学校

聞こえの新体験 災害対応 音楽補聴援助効果モニター「音効くん」既存の補聴器にもワイヤレスで対応

公開日 2025年10月14日

情報技術部エンタメ班の村越健渉さん(1年)がこのほど、耳の聞こえが困難な方に良質な音楽を気軽に楽しめて、有事の際に避難情報が瞬時に得られるハイブリット型の音響機器を開発しました。その名は「音効くん」。「音楽を気軽に楽しみたい」「健常者のように良い音で音楽のダイナミック感を体感したい」「災害時に避難情報を知りたい」との声を受けて開発しました。補聴器から出る音は日常会話の音声に特化するように調整されています。これは音楽再生で必要な広帯域周波数(20Hz~20kHz)には不向きで、低音から高音まで再現できませんでした。また、周囲の雑音を取り除く回路(ノイズゲートとリミッタ・コンプレッサ回路)が音楽再生を邪魔して、平べったい音の表現しかできませんでした。また災害時には耳から入る情報がなくなり、難聴者の課題である災害弱者になるのを防ぐことはできないか。この2点を解決する機器の開発を進めてきました。

<最大のポイント 災害時ワイドFM放送を優先受信 避難情報を瞬時に得られる>

本体内に全国で聴けるワイドFMラジオ受信回路を搭載しました。有事の際には本体のボタン一つで優先してワイドFM放送に切り替えられ、瞬時に避難情報が得られます。また自動で放送局を探すので、煩わしい選局操作が不要です。写真右下=ワイドFMラジオ受信回路

<ポイント① 高出力増幅器内蔵>

開発した装置はゲート回路を待たず、音楽再生に必要なリアル感を追求するため、高出力の増幅回路を設けました。また音楽鑑賞にはお好きなヘッドホンやイヤホンが使用できます。ELEGAの高インピーダンススタジオヘッドフォンやAKG K240 studio等の50Ω超インピーダンス機種でも余裕のドライブを約束します。

<ポイント② Bluetooth受信機能搭載 スマートフォン内の音楽鑑賞に対応>

本体のボタン一つで簡単にスマートホン連携ができるので、スマートフォンや音楽プレーヤの音楽を気軽に楽しめます。Bluetoothの通信距離は野外で30mまで長距離通信できます。

写真左から 高出力増幅器  業務用音響入力回路    Bluetooth送・受信回路

<ポイント③ 音の広がりを調整できる「音場調整機能」搭載

音の広がりを欲しいとのことでスイッチ一つで「広い」「狭い」が調整できます。この機能をONにして野球中継を聞いたらもうそこはスタジアム。製作した本人も臨場感に感動しました。

<ポイント④ 業務用音響機器との接続も可能>

業務用音響機器との接続を可能とするライン+4dBと民生音響機器との接続用−10ⅾBのレベルに対応したAUX入力回路を装備しました。コンサートホールでの鑑賞の際に場内のアナウンスと音楽演奏をミックスして聞けます。

<ポイント⑤ Bluetooth送信機能搭載 既存の補聴器で音楽が楽しめる>

本体のBluetooth受信ボタンを押すだけで、近くのイヤホンなどの再生装置につながり音楽が楽しめます。またデジタル式の補聴器も対応しているので既存の補聴器にもつながります。Bluetooth送信距離は同一空間内で20m~30mです。

<ポイント⑥ 内臓バッテリーとAC電源で持ち運びも便利に>

省電力回路で内臓バッテリー10時間以上の連続稼働。持ち運びも可能です。さらにAC100v電源にも対応しています。

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