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令和6年度2学期始業式 "Welcome back to school!(概要)
 この夏のキーワードは熱中症予防、南海トラフ地震臨時情報、そして台風10号でした。学校として判断が難しい場面もありましたが、このような状況では、冷静に、信頼できる誰かに相談しながら、「最適解」に踏み切ることが重要だと思います。問題がすぐに解決しないこともありますが、話すことや行動することで不安を軽減しながら、自分で考えて判断することを心がけましょう。

 この夏休みはパリオリンピックで盛り上がりましたが、本校のみなさんも素晴らしい成果を上げました。北部九州インターハイには、陸上部、水泳部、剣道部が出場し、岐阜県で行われた文化部のインターハイ「全国総合文化祭」には、史学部、美術部、書道部、写真部が参加しました。また、定時制の陸上部と男子バスケットボール部も全国大会に出場し、バスケットボール部は44校中3位の成績を収めました。新チームでの活動が始まった部では、試行錯誤しながら新人戦に向けてモチベーションを高めているでしょう。公立の高校で、全日制でも定時制でも、運動部においても文化部においても、大きなポテンシャルを備えた生徒がこんなにいる、その力を引き出す友達や先生がいることを誇りに思います。☆浜名は公立の星☆

 3年生は進路希望の実現に向けて本格的な取り組みが始まりました。勉強が進まないことに不安を感じることもありますが、結果がすぐに出ないことに焦らず、冷静に目標を見据えて勉強し続けることが重要です。また、日常生活や学校行事を仲間と一緒に心から楽しむこと、これが進路実現に向かう気持ちを支えてくれます。1・2年生は類型選択、科目選択の時期を迎えます。いろいろな人に相談することはよいことですが、自分の進路を人任せにしないこと。自分の選択を人のせいにしないこと。自分の選択に挑戦し続ける生活を期待します。

 浜名高生の強みはその素直さにあると思いますが、素直であることは、単に従順であることではありません。浜名高生の素直さは学びの面白さを素直に追及するポテンシャルの高さ、これから大きく、いろいろな方向に興味・関心を伸ばしていく力の表れであり、「しなやかな強さ」を身に付ける基礎となるものです。皆さん一人一人に期待しています。

令和6年度1学期終業式 "This moment is more precious than you think."(概要)
 4月1日から113日、皆さんの努力と協力のおかげで、1学期の間、授業や行事も円滑に実施できました。心から感謝します。みなさんと交わす挨拶が本当にうれしいと感じます。ほとんどの皆さんがちゃんと視線を合わせて挨拶してくれる、私はこのことに毎日感動しています。「毎日元気!」という日ばかりではないと思いますが、皆さん一人一人が、自分の心と体を大切にしながら、自分の今と未来のために、前向きな気持ちで学校生活に向き合っている、そのことが浜名高校を動かす大きな力になっています。
 1年生の皆さん、新しい環境に慣れつつあるようですが、無理せずコツコツと進んでいきましょう。2年生、3年生も、自分の立場や人間関係が変わると、今まで気にならなかったことが気になったり、悩むことがあるかもしれません。はっきりした理由がないのに、不安になったり、何かやろうというエネルギーが出てこなかったりすることもありますが、ある意味、それは皆さんが精神的にちゃんと成長している証です。自分に求めるレベルが上がってきていたり、今の状況をもっと良くしたいという気持ちが強くなっていたりすることの表れで、それに必要なエネルギーを蓄えているときなのかもしれません。自分で対処できない場合は、信頼できる人に相談しましょう。学校生活を安心して過ごせるようサポートします。

 「総合的な探究の時間」で設定した課題について、自主的な活動をサポートするイベントやボランティア活動も多数あります。これらに積極的に参加し、他校や大学生と新しい挑戦をすることもおすすめです。

 浜名高校では、夏休みや冬休みのアルバイトを認めています。アルバイトは許可制です。労災補償や安全対策が整った環境での経験を通じて、企業や社会について学んだり、自分の得意なことを発見したりしながら、将来の経済的自立への意識を高めるのもいいでしょう。

 部活動を頑張りたい皆さんには、パリオリンピック・パラリンピックがモチベーションを高めてくれるでしょう。熱中症予防については顧問の先生と相談し、適切な対策を講じながら、安全に練習を続けましょう。

 皆さんが元気で充実した夏を過ごすことを期待しています。

令和6年度1学期始業式のメッセージ(概要)
 皆さんは16歳、17歳になり、3年生は18歳となり成人を迎えます。「大人になる」ことの一つとして「自分自身を知る」ことが挙げられます。「自分を知る」ためには他人を知ることが近道かもしれません。高校時代は新しい出会いを通じて、一生の友人ができることが多い一方、人間関係が難しいと感じることも増えていきます。距離を縮めたい気持ちと距離を置きたい気持ちが共存する経験をするものです。

 人それぞれ反応や考え方が異なり、同じ場所で同じ体験をしても感じ方が違うため、相手が期待通りの反応をしないこともあります。この「違いを学ぶ」ことが自分を知る助けになります。

 自分とは違う雰囲気や発言を「おもしろいじゃん!」と思うことができれば、いい友達になれるかもしれない。でもそう思えなければ、「なるほど、そういう考え方もあるんだな。」と思うにとどめておく。そのようなことが、「その存在を認めること」であり、相手を、個人を尊重することにつながります。そのような、「違いを学ぶ」経験を通じて、自分はどんな人間なんだろう、どんな人間になりたいんだろう、ということを考え続けましょう

 コミュニケーションを図るためには、さまざまな場面で多くの人と関わることが必要です。「コミュニケーション」の語源はラテン語の「communis」で、"com-"には「共に」という意味があります。このことからも、コミュニケーションとは自分の考えや思いを一方的に伝えるだけではなく、相手との共通点を見つけ、共有することが本質だとわかります。相手との違いばかりに注目したり、他人と自分を比較しすぎるのではなく、むしろ共通点を探ることでコミュニケーションはよりスムーズになり、心地よい人間関係を築くことができます。

 相手との違いを理解し、共通点を見つけることで、自分自身についても理解が深まっていくのではないでしょうか。コミュニケーションを通じて、自分と他人の違いを受け入れ、共通点を大切にすることが、より豊かな人間関係と自己理解につながります。

 皆さんの日々の成長に期待します。


令和6年度 入学式式辞(概要)
 私たちは現在、「正解のない時代」を生きています。グローバル化や通信技術の進化、生産年齢人口の減少など、社会は急速に変化しており、武力紛争や物価高騰が続く中で、平和で豊かな生活の確信も揺らいでいます。世界の出来事が私たちの生活に影響を与え、「未知なこと」や「予測不能なこと」が日常的に発生しています。

 このような状況で未来を生き抜くためには、同調圧力に流されず、自分の足で立ち、自分の心で感じ、自分の頭で考え、他者と対話することが重要です。知識や経験の異なる他者との対話は面倒に感じるかもしれませんが、人工知能や他者の決定に従って、自分達で社会の方向性を決めることを放棄して、私たちは本当に幸せになれるでしょうか。幸せを追求するには、自分たちで「納得解」を導く努力が必要です。

 新型コロナウイルスのパンデミックで社会のデジタル化が進みましたが、実際の体験や対面でのコミュニケーションが求められていることも実感されています。皆さんには、毎日顔を合わせる家族や学校の先輩、友人、先生、地域の方々との関わりを大切にし、相手の表情を見ながら挨拶を交わし、生の声で話すことの重要性を理解してほしいと思います。こうした日常を大切にすることで、人として成長し、「しなやかな強さ」を身につけることができるでしょう。

 一方、高校生活の三年間には、困難や答えが見つからない問題もあるでしょう。その際は、一人で解決しようとせず、友人や家族、先生に頼ってください。周囲には必ず、自分を見守ってくれる人がいます。

 最後に、三年間の宿題として、心を込めて自分から挨拶をすること、そして一日に一回自分の笑顔を鏡で見ることを提案します。あなたの挨拶や笑顔には、あなた自身の気持ちを前向きにし、周囲も幸せにする力があるのです。笑顔を心掛け、浜名高校での日々を楽しく過ごしましょう。


令和5年度3学期終業式に寄せて
 かくて新しい季節ははじまった かくて新しい出発の帆布は高くかかげられた
 人はいふ日の下に新しきなし わらはこたふ日の下に古きこそなし

 先日の卒業式で披露した本校校歌を作詞した三好達治氏の「春の日の感想」の一節です。三好氏は、終戦後の焼け野原の中で新しい時代への希望を込めて、この詩を詠ったと考えています。

 さて、赴任して2年間、私は皆さんの様々な学校生活を見て来ました。特に、皆さんが自ら求めて取り組んでいる場面に出会うと、目の前の皆さんの思慮深さ、ひた向きさ、潜在能力の高さにしばしば驚かされました。また、昨日の9人の卒業生が後輩に送った熱いメッセージにも心が動かされました。

 こうした場面を見ていると、皆さんが担う「令和」という新しい時代に、厳しい社会情勢とは裏腹ではありますが、私は希望を抱いています。併せて、「令和の浜名高校」は、主体的に行動する生徒と教職員が手を携えて構築していくことが最も望ましい姿だと考えています。先日の「校則見直し」の生徒総会はその第一歩であると捉え、その歩みが止まらず続いていくことを願っています。

 令和5年度は本日をもって幕を閉じます。そして、あと2週間もすれば皆さんは学年を1つ上げて令和6年度がスタートします。三好達治氏が校歌の作詞を通して、浜名高生に伝えたかった思いを改めて掲げます。

 志はるかなれこそ 若き日を かくこそ惜しめ





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