地域社会のために 自分のために 学び続ける学校に
静岡県立御殿場南高等学校長 三枝 美保子
御殿場南高校のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。
創立から60年を超える伝統ある御殿場南高校は、優れた人材を集め育てる「鍾駿(しょうしゅん)」という建学の精神のもと、地域社会に貢献できるリーダーの育成を目指しています。
御殿場南高校の生徒たちの合言葉は「文武両道」。早朝から部活動の自主練習に励む生徒、英語検定や入試対策の早朝補習に挑む生徒など、たくさんの姿があります。6時間、曜日によっては7時間の授業に精一杯臨んだ後、放課後には部活動に頑張る生徒たちの声が至る所から聞こえてきます。また、3年生は自身の進路実現のために、真剣なまなざしで補習を受けています。自習室を覗くと、息をするのもはばかられるくらい集中して勉強に取り組む生徒たちがいます。早朝、放課後と生徒自身のペースに合わせて教育活動が行えるのは本校が通学しやすい立地にあるからだと感じています。
また、御殿場南高校では、特色化にも努め、令和2年度から特進クラスを英語力強化に特化した1・2年生ES(エス)クラスと3年生難関大進学クラスに改編しました。ESクラスでは県内公立高校では初めて「オンライン英会話」を導入しました。また、ESや普通クラス関係なく、少人数学習、進路志望に応じた補習や英語検定上位級取得を目指す補習など、きめ細かな指導体制をとっています。生徒たちが、「御南は先生方のサポートが手厚い」と言ってくれますが、それは逆で、「生徒が頑張るから全力で手を差し伸べたくなる」と思っています。
生徒たちには、日頃から、大学のその先にある社会で「誰かのために」大学での学びを生かしたいという思いを抱いてほしいと伝えています。私たちはその思いを、校訓にある言葉「こころざし」と呼んでいます。「こころざし」を持つと人は強くなれます。本校では、キャリア教育「Cプロジェクト」や、「鍾駿ゼミナール」と呼ばれるSDGs探究学習等をとおして、「こころざし」を育む取組を行っています。
さらには、人間力を高める学校行事や部活動も盛んで、東海大会出場を果たした陸上競技部や男子バレーボール部をはじめ、たくさんの部活動が活躍しています。もちろん、結果だけでなく、文武両道を目指して、かけがえのない仲間たちと頑張りぬいた三年間も大切な宝物です。そんな先輩たちの背中を追う1年生の運動部・吹奏楽部等毎日活動する部活動への加入率が80%に迫る等、好循環がうまれています。
御殿場南高校が誇れるものは、何事にも頑張り、3年間で大きく変化していく生徒たちと、全力で支援する教職員です。地域から「選ばれる」学校に。地域に「なくてはならない」学校に。地域の声を真摯に受け止め、御殿場南高校は、学習・行事・特別活動等において新たな魅力の創出に取り組んでまいります。
今後とも本校の教育活動に対する御理解と御協力をよろしくお願いいたします。