<学生科学賞受賞> 静岡県学生科学賞に論文応募し、2つの論文が受賞しました!
県知事賞(県1位)
「シダ植物にみられる蛍光成分の特定Ⅱ」
県教育長賞(県3位
)「水耕栽培におけるアーバスキュラー菌根菌とネギの共生関係」 2つの論文は優秀作品として、中央審査(全国審査)に応募します。
Q
シダ植物の蛍光成分って何?
シダ植物の葉や茎に紫外線を当てたら、他では見られない青い蛍光成分を発見しました。
鮮やかな青色の美しい成分で水溶性です。シダに多く含まれるこの水溶性成分についての文献が少なく、
私たちの研究以外では知られていない可能性があります。私たちは青い蛍光成分の謎を解明しようと、研究を続けています。今年は共焦点レーザー顕微鏡を使わせていただき、細胞壁が蛍光することがわかりました。
Q なんで
水耕栽培?
ア-バスキュラーって?
土がなくても育つ水耕栽培ってすごくないですか? 土の中では陸上植物のほとんどが、根に住む菌と共生して水や肥料を吸収しているそうです。その中で、アーバスキュラー菌根菌はたくさんの種類の植物に共生しています。今まで水耕栽培では菌は共生しないといわれていましたが、
共生させたらもっと成長するかも!? という考えのもと、日々研究を行っています。
1、高文蓮の大会
<県大会出場決定!> 10月9日(磐田)
2022生徒理科研究発表会西部大会
優秀賞「シダ植物に見られる蛍光成分の特定Ⅱ」県大会出場が決まりました。
<全国大会「とうきょう総文」出場> 8月2-4日(東京)
昨年の県大会で優秀な成績を収めたため、8月に全国大会に出場しました。
2021
県大会高文蓮会長賞(県1位
)「水生生物の共生~ホウネンエビと藻類」 藻類はホウネンエビの呼吸からCO
2をもらい、利益を得ていることを実証
https://gakusyu.shizuoka-c.ed.jp/science/sonota/ronnbunshu/top.htm より、令和3年度の中に「水生生物の共生~ホウネンエビと藻類」はあります。
2021
県大会最優秀賞「シダ植物に見られる蛍光成分の特定」 蛍光成分は水溶性で、F1~F5に分かれることがわかりました。
https://gakusyu.shizuoka-c.ed.jp/science/sonota/ronnbunshu/R3/213074.pdf ホウネンエビ ポスター発表
シダ班 プレゼンテーション発表
全国大会とうきょう総文会場で
2,文化祭 6月4日
めだま生物はトカゲの、フタアゴヒゲトカゲと、ヒョウモントカゲモドキ。他にもペーパークロマトグラフィーの体験や、共生藻類の顕微鏡観察。ハエトリソウ。ウーパールーパーやウナギやカメも大人気でした。
3.山﨑助成金伝達式 7月3日
研究計画が認められ、山﨑自然科学振興会の助成金をいただくことができました。
4、日本進化学会 8月6日(沼津)
高校生ポスター発表 優秀賞「シダ植物に見られる蛍光成分の特定」
大学の先生や学会の方にポスたー発表する「高校生ポスター発表」に参加しました。ここで甲南大学院の八木様から、静岡県立大学の田村先生をご紹介いただき、共焦点レーザー顕微鏡を使わせていただけるようになりました。ありがとうございました。共焦点顕微鏡はスゴイ!
5、サイエンスミーティング 8月22日
自然科学系部活動の研修「サイエンスミーティング」に参加し、説明を受けながら科学館を見学したり、プラネタリウムを見たりした後、青色LEDの投影装置を作りました。
6、SISTコロキウム(静岡理工科大学)9月11日
話題提供者として、一般の人や大学の先生にプレゼン発表させてもらいました。理工科大学の先生方、ありがとうございました。
7、分析に出かけよう
<浜松科学館> 5月
電子顕微鏡をお借りしました。ありがとうございました。
ヤモリの皮膚の撥水性はヤモリの皮膚の微小突起で生じるらしいことに加え、突起によって汚れが落ちやすいことが電顕で解明できました。
https://gakusyu.shizuoka-c.ed.jp/science/sonota/ronnbunshu/top.htm より、令和3年度の「ヤモリの撥水性」で見ることができます。
<静岡県立大学 田村先生> 8月
共焦点レーザー顕微鏡をお借りしました。ありがとうございました。
蛍光は普通の顕微鏡では焦点が合わないため、どこが蛍光しているか確定できませんでした。でも、共焦点レーザー顕微鏡を使わせていただいたことによって、「細胞壁が蛍光している」ことや、「地下の茎の方が蛍光が強い」ことがわかりました。
<静岡大学 加藤先生> 8月
シダの蛍光成分を、高速液体クロマトグラフィーで分析してくださいました。本当にありがとうございました。
<最後に!>
スギナ胞子嚢(のう)中の胞子の写真です!
美しいと思いませんか? 共焦点レーザー顕微鏡で3つの波長の光を当てて撮影しました。
スギナの胞子とは、一般的に言う「つくしの粉」です。
スギナとつくしは地下でつながった同じ植物で、スギナは光合成を担当し、つくしは生殖を担当します。
胞子についている4本の「弾子」は、湿気があると胞子に巻き付き、乾燥すると広がります。
普通の顕微鏡で、乾燥したつくしの「胞子」を見ながら、そっと息を吹きかけると、
弾子の縮む勢いで胞子が踊っているように見えます。
乾燥したよく晴れた日に、広がった弾子で風に乗り、胞子は飛んでいきます。
この写真は、胞子が外に出ていない未熟な胞子嚢(のう)を撮影したため、
胞子一つ一つに弾子がぐるぐる巻きついているのがわかります。