本校では、毎週火曜日の6時間目に「総合的な探究の時間」という科目が全学年にあります。本校では、この時間を「飛翔タイム」と呼んでいます。 この時間では、生徒達がこれからの社会を生きるために必要な力の育成を目指した、多様な学習(主に進路に関する内容)を展開しています。 今回は、その中でも令和4年度入学の1年生から開始した
「
ライフキャリア探究」についての学習をご紹介いたします。
---------------------------------------------------------------------
令和4年度入学の1年生対象
「自分の“よりよい生き方”を探究する ~ライフキャリア探究Ⅰ~」
【導入編】
卒業後の人生を考える時、私達はよく「仕事をする自分」に注目します。もちろん、卒業後の人生において仕事はとても重要な側面です。しかし、人生には「仕事」に限らない多様な側面が存在します。例えば、「家庭での生活(結婚や子育て)を送る自分」や「余暇を過ごす自分」、「学習をする自分」などです。
人生はこうした「多様な自分」を同時進行で担いながら進んでいくものだと考えられます。テーマにある「ライフキャリア」とは、まさにこの「自分の人生を、仕事だけでなく、家庭生活・人との関わり、学習、余暇などを統合的に捉える考え方」を指しています。
一方、「探究」とは一般的な「答えのある勉強」とは異なり、「まだ答えが決まっていない問題と向き合い、そのよりよい答えを自分で探していく活動」です。
つまり、これらを合わせた「ライフキャリア探究」とは、「答えが明らかでない卒業後の自分の生き方・人生を、仕事だけでない多様な側面から捉え、自分にとってのよりよい生き方とは何かを探していく活動」です。
高校生段階で抱いた生き方に関する価値観は、長い人生において今後も変化し続けていくことでしょう。また、本校では進学から就職まで多様な進路があり、卒業後すぐに社会進出を果たす生徒もいます。卒業後の人生の在り方は特に多様です。こうした中、生徒一人ひとりが自分の人生をよりよいものにしていくためには、自分の生き方を自分で考え行動する力がいつまでも必要になるでしょう。
以上のことを踏まえ、本校では、「ライフキャリア探究」というテーマのもと、3年間の学習の中で、自身の人生をよりよいものにしていくための力の育成を目指します。
特に1年生では2年生での「ライフキャリア探究Ⅱ」に向けた考え方の基礎を人生の多様な側面に触れていく中で学習していきます。