医療概論 国家試験問題(1~32回) 第1章 医療と社会 第1節 健康と病気 問題1 先進国における健康問題はどれか。  1.乳児死亡率が高い。  2.糖尿病が多い。  3.栄養失調が多い。  4.下痢・腸炎が多い。  (解答2)  (あマ指 第5回 問題1) 問題2 我が国の2020年の患者調査において総患者数が最も多い傷病分類はどれか。  1.新生物〈腫瘍〉  2.内分泌、栄養及び代謝疾患  3.循環器系の疾患  4.消化器系の疾患  (解答3)  (あマ指 第32回 問題1) 問題3 QOLの意味はどれか。  1.生活の質  2.説明と同意  3.父権主義  4.患者の権利  (解答1)  (あマ指 第10回 問題1) 問題4 QOL(生命の質)の考え方から最も遠いのはどれか。  1.尊厳死  2.延命医療  3.自然死  4.在宅医療  (解答2)  (あマ指 第6回 問題1) 問題5 QOLの考え方から最も遠いのはどれか。  1.緩和ケア  2.自然死  3.尊厳死  4.延命治療  (解答4)  (はり・きゅう 第18回 問題2) 問題6 障害があっても健常者と同様の日常生活を送ることができる社会を実現するという考え方はどれか。  1.バリアフリー  2.ユニバーサルデザイン  3.ノーマライゼーション  4.ソーシャルインクルージョン  (解答3)  (解説)  1 バリアフリーとは、対象者である障害者を含む高齢者等が、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障害を取り除いた事物および状態を指す用語。「バリアフリー」は、建物の段差を取り除くことなどのみを示す。  2 ユニバーサルデザインとは、文化・言語・国籍や年齢・性別などの違い、障害の有無や能力差などを問わずに利用できることを目指した建築(設備)・製品・情報などの設計(デザイン)のことである。  3 ノーマライゼーションまたはノーマリゼーションとは、1960年代に北欧諸国から始まった社会福祉をめぐる社会理念の一つで、障害者も、健常者と同様の生活が出来る様に支援するべき、という考え方である。また、そこから発展して、障害者と健常者とは、お互いが特別に区別されることなく、社会生活を共にするのが正常なことであり、本来の望ましい姿であるとする考え方としても使われることがある。またそれに向けた運動や施策なども含まれる。  4 ソーシャルインクルージョンは、「全ての人々を孤独や孤立、排除や摩擦から援護し、健康で文化的な生活の実現につなげるよう、社会の構成員として包み支え合う」という理念。EUやその加盟国では、近年の社会福祉の再編にあたって、社会的排除(失業、技術および所得の低さ、粗末な住宅、犯罪率の高さ、健康状態の悪さおよび家庭崩壊なの、互いに関連する複数の問題を抱えた個人、あるいは地域)に対処する戦略として、その中心的政策課題のひとつとされている。  ソーシャルインクルージョンは、近年の日本の福祉や労働施策の改革とその連携にもかかわりの深いテーマである。2000年12月に厚生省(当時)でまとめられた「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会報告書」には、社会的に弱い立場にある人々を社会の一員として包み支え合う、ソーシャルインクルージョンの理念を進めることを提言している。 一方、教育界を中心にここ数年間で広がってきた概念としてのインクルージョンは、「本来的に、すべての子どもは特別な教育的ニーズを有するのであるから、さまざまな状態の子どもたちが学習集団に存在していることを前提としながら、学習計画や教育体制を最初から組み立て直そう」、「すべての子どもたちを包み込んでいこう」とする理念であり、これは特別支援教育へとつながっている。  (あマ指 第27回 問題3)   第2節 疾病構造の変化と半健康・生活習慣病 問題7 成人男性の喫煙率が最も高い国はどれか。  1.アメリカ合衆国  2.オランダ  3.スウェーデン  4.日本  (解答4)  (はり・きゅう 第9回 問題2)   第3節 プライマリケアとターミナルケア 問題8 プライマリーヘルスケアの理念を述べたのはどれか。  1.ヒポクラテスの誓い  2.ヘルシンキ宣言  3.アルマ・アタ宣言  4.生命と倫理に関する懇談会規定  (解答3)  (はり・きゅう 第12回 問題1) 問題9 プライマリーケアの定義で正しいのはどれか。  1.初期医療  2.小児医療  3.緩和医療  4.終末期医療  (解答1)  (あマ指 第13回 問題2) 問題10 プライマリケアに含まれないのはどれか。  1.病気の予防  2.初期治療  3.専門的治療  4.健康管理  (解答3)  (あマ指 第7回 問題1) 問題11 ターミナルケアで最も重視されるのはどれか。  1.高度先進医療  2.苦痛の除去  3.延命装置の使用  4.安楽死  (解答2)  (あマ指 第12回 問題1) 問題12 人生の最終段階に実施する医療を示すのはどれか。  1.QOL  2.ターミナルケア  3.バイオエシックス  4.ノーマライゼーション  (解答2)  (はり・きゅう 第31回 問題2) 問題13 緩和医療について正しいのはどれか。  1.医師以外の医療者は関与しない。  2.延命が目的である。  3.心理的苦痛は対象である。  4.末期がん患者以外には適応しない。  (解答3)  (あマ指 第26回 問題2) 問題14 予後不良状態にある末期患者が示す態度の5段階に含まれないのはどれか。  1.否認  2.怒り  3.協働  4.受容  (解答3)  (解説)  死の受容の5段階は、①拒否と孤立、②怒り、③取引、④憂鬱、⑤受容、である。  (はり・きゅう 第14回 問題2) 第3節 国民医療費の動向 問題15 国民医療費増大の原因で正しいのはどれか。  1.予防医学の増進  2.老年人口の増大  3.コスト意識の徹底  4.医療供給体制の合理化  (解答2)  (あマ指 第4回 問題2) 問題16 国民医療費の増大を抑制する対策はどれか。  1.医療従事者の増加  2.予防医学の推進  3.医療保険の (出来高払い方式)の推進  4.長期入院治療の推進  (解答2)  (あマ指 第10回 問題2) 問題17 国民医療費が増す原因の中で医療の需要を増大させるのはどれか。  1.医療機械の導入  2.医薬品価格の上昇  3.診療の専門指向  4.高度医療への患者の要求  (解答4)  (はり・きゅう 第3回 問題2) 問題18 医療の需要を最も増大させる要因はどれか。  1.医療機関の増加  2.先進医療機器の導入  3.人口集団の高齢化  4.診療報酬の引き上げ  (解答3)  (はり・きゅう 第21回 問題1) 問題19 最近の我が国の国民医療費で正しいのはどれか。  1.約30億円  2.約300億円  3.約3兆円  4.約30兆円  (解答4)  (あマ指 第13回 問題1) 問題20 我が国の最近の国民医療費はどれか。  1.約300億円  2.約3000億円  3.約3兆円  4.約30兆円  (解答4)  (あマ指 第17回 問題2) 問題21 我が国の平成21年の国民医療費の国民所得に対する割合で正しいのはどれか。  1.約5%  2.約10%  3.約20%  4.約30%  (解答2)  (あマ指 第21回 問題1) 問題22 平成26年度の国民医療費について正しいのはどれか。  1.40兆円を超える。  2.介護保険の費用が含まれる。  3.国民所得比は15%を超える。  4.財源は患者負担が30%を超える。  (解答1)  (はり・きゅう 第26回 問題1) 問題23 我が国の国民医療費の現状について正しいのはどれか。  1.対国民所得比は15%を超える。  2.国民医療費は50兆円を超える。  3.財源は患者負担が30%を超える。  4.国民一人あたりの医療費は年間30万円を超える。  (解答4)  (はり・きゅう 第29回 問題1) 問題24 国民医療費に含まれるのはどれか。  1.薬局でかぜ薬を求める経費  2.人間ドックの経費  3.診療所の初診料  4.正常分娩の経費  (解答3)  (解説)  国民医療費とは、国民が1年間に医療機関で保険診療の対象となりうる傷病の治療に要した費用を厚生労働省で推計したものである。この額には、医療保険における医科および歯科の診療費、薬局調剤医療費、入院時食事・生活療養費、訪問看護医療費・療養費のほか、医療保険が適用される移送費、柔道整復師・はり師等による治療費、補装具の費用が含まれるが、正常な妊娠・分娩、健康診断、予防接種、固定した身体障害のために必要な義眼・義肢等に要する費用、市販薬は含まれない。  (はり・きゅう 第1回 問題2) 問題25 我が国の国民医療費に含まれるのはどれか。  1.正常分娩の費用  2.予防接種の費用  3.健康診断の費用  4.看護の費用  (解答4)  (はり・きゅう 第12回 問題2) 問題26 我が国の国民医療費に含まれるのはどれか。  1.正常分娩の費用  2.リハビリテーションの費用  3.健康診断の費用  4.入院時差額費用  (解答2)  (はり・きゅう 第14回 問題1) 問題27 我が国の国民医療費に含まれるのはどれか。  1.予防接種の費用  2.健康診断の費用  3.正常分娩の費用  4.診療所への病人の移送費用  (解答4)  (あマ指 第32回 問題3) 問題28 我が国の国民医療費に含まれるのはどれか。  1.正常分娩の費用  2.訪問看護の療養費用  3.入院時室料差額の費用  4.予防接種の費用  (解答2)  (解説)  国民医療費とは、国民が1年間に医療機関で保険診療の対象となりうる傷病の治療に要した費用を厚生労働省で推計したものである。  訪問看護療養費とは、健康保険法等を根拠に、日本の公的医療保険において、被保険者が受けた訪問看護について保険給付を行うものであり、国民医療費に含まれる。  (はり・きゅう 第30回 問題2) 問題29 国民医療費に含まれないのはどれか。  1.薬局調剤費  2.医科診療費  3.訪問看護療養費  4.予防接種に要する費用  (解答4)  (解説)  「国民医療費に含まれないもの」 正常な妊娠や分娩等に要した費用、健康の維持・増進を目的とした健康診断(人間ドック)、予防接種等に要した費用、固定した身体障害のために必要とする義眼や義肢等の費用、介護老人保健施設における利用料、患者が負担する入院時差額分(室料差額、付添看護料)、歯科差額分等の費用、医師の処方箋を受けずに薬局で薬を求めたさいの金額、生命保険など (あマ指 第28回 問題1) 問題30 我が国の国民医療費について正しいのはどれか。  1.平成22年度の対国内総生産比率は15%以上である。  2.近年は減少傾向にある。  3.出産時費用は含まれない。  4.薬剤調剤費は含まれない。  (解答3)  (あマ指 第23回 問題2) 第4節 高齢社会と介護問題 問題31 介護保険制度の保険者はどれか。  1.40歳以上の者  2.要介護状態の者  3.市町村  4.介護施設  (解答3)  (あマ指 第12回 問題2) 問題32 介護保険制度の保険者はどれか。  1.国  2.都道府県  3.市町村  4.介護施設  (解答3)  (はり・きゅう 第30回 問題1) 問題33 介護保険制度について正しいのはどれか。  1.保険者は市町村および特別区である。  2.第1号被保険者は75歳以上である。  3.サービス費の利用者負担はない。  4.介護保険料は全国一律である。  (解答1)  (あマ指 第31回 問題4) 問題34 介護保険の第1号被保険者はどれか。  1.18歳以上  2.20歳以上  3.40歳以上  4.65歳以上  (解答4)  (解説)  第1号被保険者:医療保険に加入している65歳以上のもの。  第2号被保険者:医療保険に加入している40~64歳の者。 (はり・きゅう 第27回 問題2) 問題35 介護保険制度について正しい記述はどれか。  1.保険者は市町村及び特別区である。  2.被保険者は60歳以上である。  3.給付は全て現金給付である。  4.行政はサービスを提供する主体である。  (解答1)  (あマ指 第20回 問題2) 問題36 介護保険制度について正しい記述はどれか。  1.介護認定は保健所に申請する。  2.要介護のレベルは4段階ある。  3.ケアプランは利用者が作成することはできない。  4.短期入所サービスは居宅者に対するサービスの1つである。  (解答4)  (はり・きゅう 第20回 問題1) 問題37 介護保険制度について誤っているのはどれか。  1.介護予防事業が含まれる。  2.保険者は都道府県である。  3.第1号被保険者の保険料は市町村および特別区が徴収する。  4.第2号被保険者は40歳以上65歳未満である。  (解答2)  (あマ指 第22回 問題2) 問題38 介護保険制度について正しいのはどれか。  1.都道府県が保険者である。  2.介護報酬は2年毎に見直される。  3.第1号被保険者は65歳以上である。  4.住宅改修はサービスの対象外である。  (解答3)  (あマ指 第24回 問題2) 問題39 介護保険制度について正しいのはどれか。  1.被保険者は75歳以上である。  2.介護保険料は全国一律である。  3.地域包括支援センターは二次医療圏ごとに設置される。  4.要介護認定の申請は市町村および特別区に対して行う。  (解答4)  (解説)  地域包括支援センターは各市区町村ごとに設置される。  二次医療圏とは、複数の市町村を一つの単位とする。  (あマ指 第26回 問題1) 問題40 介護保険制度について正しいのはどれか。  1.保険者は国である。  2.1号被保険者は75歳以上の者である。  3.利用にあたっては要介護認定が行われる。  4.認定結果は要介護1から要介護7で示される。  (解答3)  (解説)  保険者:市町村及び特別区  第1号被保険者:65歳以上の者  認定結果:要支援1・2要介護1~5で示される  (あマ指 第28回 問題2) 問題41 介護保険制度について正しいのはどれか。  1.保険者は都道府県である。  2.ケアプランは介護認定審査会が作成する。  3.住宅改修には利用できない。  4.第1号被保険者は65歳以上である。  (解答4)  (あマ指 第29回 問題1) 問題42 介護保険制度について正しいのはどれか。  1.介護報酬は5年毎に見直される。  2.保険者は都道府県及び国である。  3.第2号被保険者は75歳以上の者である。  4.介護保険で住宅改修を行うことができる。  (解答4)  (あマ指 第32回 問題2) 問題43 介護保険制度について正しいのはどれか。  1.介護保険料は全国一律である。  2.被保険者は75歳以上の者である。  3.要介護認定の申請は市区町村に対して行う。  4.地域包括支援センターは都道府県が設置する。  (解答3)  (はり・きゅう 第29回 問題4) 問題44 介護保険制度について正しいのはどれか。  1.保険者は都道府県である。  2.被保険者は60歳以上である。  3.要介護認定は保健所に申請する。  4.利用者はケアプランを作成できる。  (解答4)  (あマ指 第30回 問題4) 問題45 ケアプランを作成できる職種はどれか。  1.社会福祉士  2.ホームヘルパー  3.介護支援専門員  4.医療ソーシャルワーカー  (解答3)  (はり・きゅう 第32回 問題4) 問題46 介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活の世話を行うことを目的とするのはどれか。  1.介護老人保健施設  2.介護老人福祉施設  3.地域包括ケア病棟  4.グループホーム  (解答1)  (解説)  1 主に医療ケアやリハビリを必要とする要介護者が入居できる施設。病院と自宅の中間的な役割があるため、在宅復帰を前提としたリハビリが中心となる。入所可能な期間は、3カ月~1年程度。  2 寝たきりや認知症などで常時介護が必要で在宅生活が困難な要介護者のための施設。入所により、入浴・排せつ・食事などの介護、機能訓練、健康管理、療養上の世話などが受けられる。介護老人福祉施設は、老人福祉法では、特別養護老人ホームと呼ばれている。  3 急性期治療を終了し、直ぐに在宅や施設へ移行するには不安のある患者、在宅・施設療養中から緊急入院した患者に対して、在宅復帰に向けて診療、看護、リハビリを行なうことを目的とした病床。入院期間は、60日を限度としている。  4 グループホームとは、通称で、介護保険法内では、「認知症対応型共同生活介護」という表記になっている。軽度の認知症高齢者が、小規模な生活の場で少人数(5~9人)を単位とした共同生活住居の形態で、食事の支度や、掃除、洗濯などをスタッフが入居者と一緒に行い、一日中家庭的で落ち着いた雰囲気の中で生活を送ることにより、認知症状の進行を穏やかにし、家庭介護の負担を軽減するという役割を持っている。  (はり・きゅう 第27回 問題1) 問題47 医療・福祉施設において、医師を常勤させる義務がないのはどれか。  1.介護療養型医療施設  2.介護医療院  3.介護老人保健施設  4.介護老人福祉施設  (解答4)  (解説)  介護老人福祉施設では、日常生活上の介護(入浴・排せつ・食事など)、機能訓練、健康管理、療養上の世話などが中心であり、医師の常勤は義務づけられていない。その他の選択枝の施設では医療ケアがあり、医師の常勤が義務づけられている。  (あマ指 第31回 問題1) 問題48 要介護者に対して、居宅、通所、短期間宿泊により、入浴、排泄、食事等の介護、その他の日常生活上の世話や機能訓練を行うのはどれか。  1.小規模多機能型居宅介護  2.認知症対応型共同生活介護  3.定期巡回・随時対応型訪問介護看護  4.地域密着型通所介護  (解答1)  (解説)  小規模多機能型居宅介護:中重度の要介護者となっても、在宅での生活が継続できるように支援する、小規模な居住系サービスの施設。デイサービスを中心に訪問介護やショートステイを組み合わせ、在宅での生活の支援や、機能訓練を行うサービス。 要介護1以上が対象。  認知症対応型共同生活介護(グループホーム): 認知症の人だけのケア付き住宅。1つの共同生活住居に5人~9人の少人数の利用者が、介護スタッフとともに共同生活を送る。認知症のある要介護者が共同生活住居において、24時間の専門的援助体制のもと、家庭的な環境と地域住民との交流のもとで、利用者が家事を分担するなどして、認知症症状の進行を防ぐことや介護スタッフによる入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者がもっている能力に応じて自立した日常生活を営むことができるように支援するサービス。 要介護1以上が対象。  定期巡回・随時対応型訪問介護:要介護状態となった場合においても、利用者が尊厳を保持し可能な限り利用者の居宅において、自身の能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう定期的な巡回又は随時通報により、利用者の居宅を訪問し、入浴、排せつ、食事等の介護、日常生活上の緊急時の対応など安心して居宅で生活を送ることができるようにするための援助を行うとともに、療養生活を支援し、心身の機能の維持・回復を目指す介護給付のサービス。 利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるということを目的に、定期的な巡回や随時通報への対応など、利用者の心身の状況に応じて、24時間365日必要なサービスを必要なタイミングで柔軟に提供する。サービス提供には、介護職員だけでなく看護師等も加わるため、看護と介護の一体的なサービスを受けることが可能。  要介護1以上が対象。 地域密着型サービス:認知症高齢者や要介護高齢者が、介護度が重くなっても、住み慣れた地域でいつまでも生活できるように創設された介護サービス。  地域密着型通所介護:地域密着型サービスの種類の一つ。利用定員18人以下の小規模なデイサービス。通常のデイサービスと同様、食事や入浴、レクリエーションや機能訓練などのサービスが提供される。 要介護1以上が対象。  (はり・きゅう 第28回 問題1) 問題49 最近の国民生活基礎調査で介護が必要となった原因で最も多いのはどれか。  1.脳卒中  2.認知症  3.高齢による衰弱  4.転倒・骨折  (解答1)  (あマ指 第20回 問題1) 第4節 医療従事者 問題50 あん摩マッサージ指圧師の最近の就業者数について正しいのはどれか。  1.約1万人  2.約5万人  3.約10万人  4.約20万人  (解答3)  (あマ指 第16回 問題1) 問題51 医療従事者のうち最も数が多いのはどれか。  1.医師  2.薬剤師  3.看護婦  4.按摩マッサージ指圧師  (解答3)  (あマ指 第1回 問題1) 問題52 最も数が多い医療従事者はどれか。  1.按摩マッサージ指圧師  2.柔道整復師  3.医師  4.看護婦 (士)  (解答4)  (あマ指 第3回 問題1) 問題53 我が国の医療従事者で最も数が多いのはどれか。  1.あん摩マッサージ指圧師  2.看護師  3.薬剤師  4.医師  (解答2)  (あマ指 第17回 問題1) 問題54 我が国の保健衛生行政業務報告で、次の医療関係者のうち最も数が多いのはどれか。  1.保健師  2.あん摩マッサージ指圧師  3.歯科技工士  4.柔道整復師  (解答2)  (あマ指 第19回 問題1) 問題55 我が国で最も有資格者が多いのはどれか。  1.看護師  2.薬剤師  3.はり師  4.医師  (解答1)  (はり・きゅう 第11回 問題2) 問題56 平成24年度衛生行政報告例による就業者数統計で最も少ない医療職種はどれか。  1.はり師  2.きゅう師  3.柔道整復師  4.あん摩マッサージ指圧師  (解答3)  (はり・きゅう 第23回 問題2) 問題57 我が国の医療従事者で最も数が多いのはどれか。  1.医師  2.薬剤師  3.看護師  4.あん摩マッサージ指圧師  (解答3)  (あマ指 第30回 問題3) 問題58 急性期病院からの退院支援において、患者および家族と相談する際に同席すべき院内の職種として最もふさわしいのはどれか。  1.保健師  2.臨床心理士  3.管理栄養士  4.医療ソーシャルワーカー  (解答4)  (はり・きゅう 第25回 問題1)   第5節 医療行政 問題59 我が国の医療制度の特色でないのはどれか。  1.現金給付制度  2.自由開業医制度  3.医療機関選択の自由  4.国民皆保険制度  (解答1)  (はり・きゅう 第10回 問題1) 問題60 我が国の公費負担医療制度に定められていないのはどれか。  1.労災患者の入院医療費  2.措置入院された精神障害者の入院医療費  3.入院勧告された結核患者の入院医療費  4.未熟児の入院医療費  (解答1)  (解説)  1は労災保険より負担される。  (はり・きゅう 第17回 問題1) 問題61 公費負担によらない医療はどれか。  1.養育医療  2.特定疾患治療  3.労災保険医療  4.原子爆弾被爆者医療  (解答3)  (はり・きゅう 第5回 問題2) 問題62 公費負担医療で、公衆衛生を目的とするのはどれか。  1.結核医療  2.養育医療  3.医療扶助  4.特定難病の医療費助成  (解答1)  (あマ指 第30回 問題1) 問題63 難病に対する公費負担医療に期待される役割として最も適切なのはどれか。  1.国家賠償  2.公衆衛生  3.社会福祉  4.研究推進  (解答4)  (はり・きゅう 第32回 問題2) 問題64 医療保障に含まれないのはどれか。  1.国民健康保険  2.医療扶助  3.老人保健法に基づく給付  4.生命保険  (解答4)  (はり・きゅう 第7回 問題2) 問題65 75歳以上の者における医療制度の根拠となる現行の法律はどれか。  1.医療法  2.健康増進法  3.老人保健法  4.高齢者の医療の確保に関する法律  (解答4)  (解説)  後期高齢者医療制度は、高齢者の医療の確保に関する法律により、新たに設立された医療制度。 この制度は、75歳以上の高齢者を「後期高齢者」と呼称し、一定の対象層として独立させて、新しい保険システムのもとに組み入れるものである。 これまでの制度と大きく異なる点としては、「老人保健法」による老人医療制度では他の健康保険等の被保険者資格を有したまま老人医療を適用していたのに対し、 後期高齢者医療制度では、75歳以上になると現在加入している国民健康保険や健康保険組合を脱退させられ、後期高齢者だけの独立した保険に組み入れられるという点や、徴収方法が年金からの天引きが基本となっていることである。 財源は、後期高齢者の保険料(1割)、現役世代(国保・被用者保険)からの支援(約4割)及び公費(約5割)。  ちなみに65歳~75歳未満の高齢者は「前期高齢者」に分類されている。  (あマ指 第28回 問題3) 問題66 後期高齢者医療制度の財源について正しいのはどれか。  1.高齢者の支払う保険料は全財源の1割である。  2.他の医療保険者からの支援金はない。  3.国および地方自治体の負担は全財源の8割である。  4.75歳以上は保険料を免除される。  (解答1)  (はり・きゅう 第22回 問題2) 問題67 生活保護法に基づく保護のうち現物給付はどれか。  1.教育扶助  2.医療扶助  3.出産扶助  4.生活扶助  (解答2)  (あマ指 第3回 問題2) 問題68 生活保護法で現物給付を原則とする扶助はどれか。  1.生活扶助  2.住宅扶助  3.教育扶助  4.医療扶助  (解答4)  (はり・きゅう 第8回 問題2) 問題69 生活保護法で現物給付されるのはどれか。  1.住宅扶助  2.医療扶助  3.教育扶助  4.生活扶助  (解答2)  (あマ指 第15回 問題2) 問題70 生活保護法による現物給付はどれか。  1.介護扶助  2.教育扶助  3.生活扶助  4.住宅扶助  (解答1)  (はり・きゅう 第24回 問題2) 問題71 福祉行政に関係するのはどれか。  1.管理栄養士  2.歯科技工士  3.衛生管理者  4.民生委員  (解答4)  (あマ指 第4回 問題1) 問題72 嚥下訓練の実施に最も関与する職種はどれか。  1.介護支援専門員  2.精神保健福祉士  3.理学療法士  4.言語聴覚士  (解答4)  (はり・きゅう 第24回 問題1) 問題73 医療法による医療提供施設でないのはどれか。  1.助産所  2.調剤薬局  3.介護老人保健施設  4.施術所  (解答4)  (あマ指 第24回 問題1) 問題74 医療法で医療提供施設でないのはどれか。  1.診療所  2.介護老人保健施設  3.介護老人福祉施設  4.調剤薬局  (解答3)  (解説)  医療法では、「医療機関」ではなく、「医療提供施設」と呼んでいるちなみに、法律上(制度上)は、医療機関という用語はない。  医療法1条の2第2項:病院、診療所、介護老人保健施設、調剤を実施する薬局その他の医療を提供する施設(以下「医療提供施設」という。  (あマ指 第27回 問題1) 問題75 医療法で定める医療施設について最も高度な医療を提供するのはどれか。  1.診療所  2.一般病院  3.特定機能病院  4.地域医療支援病院  (解答3)  (あマ指 第29回 問題2) 問題76 医療法において、地域の医療従事者の研修実施が規定されているのはどれか。  1.介護老人保健施設  2.地域医療支援病院  3.特定機能病院  4.臨床研究中核病院  (解答2)  (はり・きゅう 第32回 問題1) 問題77 地域医療計画の策定における第三次医療圏の圏域に相当するのはどれか。  1.市町村単位  2.広域市町村単位  3.都道府県単位  4.広域都道府県単位  (解答3)  (はり・きゅう 第29回 問題3)   第6節 医療保険制度の概要 問題78 我が国の医療保険の特徴で誤っている記述はどれか。  1.任意の加入である。  2.療養の給付は一般に現物給付である。  3.運営は保険者が行う。  4.一部負担金がある。  (解答1)  (あマ指 第2回 問題2) 問題79 我が国の医療保険で誤っている記述はどれか。  1.被用者保険と国民健康保険とに大別される。  2.療養の給付率は70%以上である。  3.療養の給付は一般に現物給付である。  4.傷病手当金は業務上の傷病のみに給付される。  (解答4)  (解説)  業務上の傷病は労災保険より給付される。  (はり・きゅう 第2回 問題2) 問題80 我が国の医療保険制度で正しい記述はどれか。  1.被用者保険本人は10割給付である。  2.財源はすべて保険料でまかなわれる。  3.国民全員が加入する。  4.保険料は所得にかかわらず一定である。  (解答3)  (はり・きゅう 第18回 問題1) 問題81 医療保険について正しいのはどれか。  1.現金が支給されることはない。  2.協会けんぽは被用者保険である。  3.医師の同意を得た鍼施術は療養の対象となる。  4.組合管掌保険は自由に付加給付を行うことができる。  (解答2)  (はり・きゅう 第25回 問題2) 問題82 我が国の公的医療保険制度の特徴で誤っている記述はどれか。  1.運営は保険者が行う。  2.一部負担金がある。  3.任意の加入である。  4.はり・きゅうの保険施術は現金給付である。  (解答3)  (はり・きゅう 第21回 問題2) 問題83 医療保険について現金給付が行われるのはどれか。  1.出産手当  2.訪問看護  3.薬の処方  4.病気の治療  (解答1)  (解説)  現金給付とは、現金で支給される給付のことであり、出産手当がこれに当たる。この手当は、被保険者が出産のため仕事を休み給与を受けられない時に、その人の平均給与の3分の2に相当する額が現金で給付される。その他の選択枝は、現物給付である。  (あマ指 第31回 問題2) 問題84 公的医療保険の対象となるのはどれか。  1.インフルエンザの予防接種  2.正常分娩  3.人間ドック  4.禁煙治療  (解答4)  (はり・きゅう 第26回 問題2) 問題85 公費負担医療の対象でないのはどれか。  1.労働災害による入院  2.新感染症による入院  3.生活保護者の医療扶助  4.麻薬中毒患者の措置入院  (解答1)  (あマ指 第29回 問題3) 問題86 医療保険でないのはどれか。  1.健康保険  2.共済組合  3.生活保護  4.船員保険  (解答3)  (あマ指 第5回 問題2) 問題87 大企業 (700人以上)の従業員を対象としている医療保険の保険者はどれか。  1.健康保険組合  2.全国健康保険協会  3.共済組合  4.国民健康保険組合  (解答1)  (はり・きゅう 第19回 問題1) 問題88 2017年の被用者保険で加入者が最も多いのはどれか。  1.共済組合  2.船員保険  3.協会けんぽ  4.組合管掌健康保険  (解答3)  (解説)  被用者保険のうち、加入者が最も多いのは、中小企業の従業員が加入している協会健保である。主な被用者保険の加入者数は以下のとおりである。  ・協会健保:約3600万人  ・組合管掌健康保険:約2900万人  ・共済組合:約900万人  (はり・きゅう 第31回 問題3) 問題89 被用者保険でない医療保険はどれか。  1.政府管掌健康保険  2.組合管掌健康保険  3.国家公務員等共済組合  4.国民健康保険  (解答4)  (あマ指 第11回 問題2) 問題90 被用者保険でないのはどれか。  1.健康保険  2.船員保険  3.共済組合  4.国民健康保険  (解答4)  (あマ指 第14回 問題2) 問題91 被用者保険でないのはどれか。  1.健康保険  2.船員保険  3.共済組合  4.国民健康保険  (解答4)  (はり・きゅう 第22回 問題1) 問題92 被用者保険でないのはどれか。  1.船員保険  2.共済組合  3.協会けんぽ  4.国民健康保険  (解答4)  (はり・きゅう 第30回 問題3) 問題93 我が国の医療保険で被用者保険でないのはどれか。  1.地方公務員共済保険  2.国家公務員共済保険  3.国民健康保険  4.私立学校教職員共済保険  (解答3)  (あマ指 第18回 問題1) 問題94 地域住民を対象とした保険はどれか。  1.組合管掌健康保険  2.船員保険  3.国民健康保険  4.国家公務員等共済保険  (解答3)  (はり・きゅう 第4回 問題2) 問題95 地域保険はどれか。  1.健康保険  2.国民健康保険  3.船員保険  4.国家公務員等共済組合  (解答2)  (あマ指 第9回 問題2) 問題96 我が国の現状で正しいのはどれか。  1.国民健康保険にはすべての国民が加入している。  2.65歳以上のすべての人が老人保健の対象者である。  3.国民医療費の増加要因の一つに人口の高齢化がある。  4.国民医療費は約15兆円である。  (解答3)  (解説)  医療費は約30ちょうえんである。  (はり・きゅう 第1回 問題1) 問題97 我が国の現状で正しいのはどれか。  1.すべての国民は国民健康保険に加入している。  2.老人保険の対象者は70歳以上の者だけである。  3.国民皆保険の体制である。  4.国民医療費は約15兆円である。  (解答3)  (あマ指 第1回 問題2) 問題98 我が国の公的医療保険制度について正しいのはどれか。  1.国民皆保険制度は昭和時代に始まった。  2.医療給付は現金給付方式が原則である。  3.75歳以上の高齢者は3割負担である。  4.近年の国民医療費は減少傾向にある。  (解答1)  (あマ指 第25回 問題1) 問題99 医療保険制度と被保険者の組合せで正しいのはどれか。  1.共済組合 …… 民間企業従業員  2.国民健康保険 …… 自営業者  3.健康保険組合 …… 大学教員  4.協会けんぽ …… 公務員  (解答2)  (解説)  1 公務員や私立学校教職員、その扶養家族  3 大企業に勤務する者とその扶養家族  4 中小企業に勤務する者とその扶養家族 (あマ指 第27回 問題2) 問題100 加入者と医療保険の組合せで正しいのはどれか。  1.自営業者 ーー 共済組合  2.国家公務員 ーー 協会けんぽ  3.私立学校教員 ーー 健康保険組合  4.無職者 ーー 国民健康保険  (解答4)  (解説)  健康保険は大きくは以下の3種類に分けられる。 同じ職業や就業形態についている人を対象にした公的な医療保険。雇われているサラリーマンや公務員が加入する保険。「被用者健康保険」と呼ばれる。健康保険事業の運営主体である保険者の違いによって主に次の3種類がある。 1.会社員や公務員などが加入する健康保険 組合健保:企業が単独、あるいは共同して設立して保険者となる。単独の場合常時700人以上の社員がいることが条件。共同設立の場合は合算して常時3000人以上の社員がいないと設立ができない。主な被保険者(加入者)は大・中規模企業のサラリーマンとその扶養者。  協会けんぽ:組合健保を設立しない企業のサラリーマンを対象とした健康保険で全国健康保険協会が保険者として運営している。主な被保険者は中小企業のサラリーマンとその扶養者。全国健康保険協会は船員とその扶養者が対象の「船員保険」も運営している。  各種共済組合:大きく分けると国家公務員とその扶養者が対象の「国家公務員共済組合」、地方公務員とその扶養者が対象の「地方公務員共済組合」、および私立学校の職員とその扶養者が対象の「私立学校教職員共済」がある。  2.主に自営業者などが加入する国民健康保険  国民健康保険(国保)は、被用者健康保険に入っている者やその扶養者以外の主に自営業者と、会社を退職し、会社の健康保険を任意継続せずに脱退した者が加入している。国民健康保険は各市町村(平成30年より都道府県)が運営している。  保険料率は各自治体によって異なる。また、同じ種類の職業についている人を組合員とする国民健康保険組合(国保組合)がある。医師、薬剤師、弁護士、土木建築業従事者などがそれぞれに国保組合をつくっている。  3.後期高齢者医療制度 75歳以上の者と、65歳以上75歳未満で一定の障がいがあり、運営主体の保険者である広域連合の認定を受けた者が加入する医療制度。広域連合は後期高齢者医療制度を運営するために都道府県ごとに設立されている。条件を満たせば被用者健康保険、国保の加入者もすべて後期高齢者医療制度に移行する。 保険料の徴収は市町村が行い、各広域連合で保険料は異なる。  (はり・きゅう 第28回 問題2) 問題101 我が国の2020年度における医療保険各制度の適用者数が最も多いのはどれか。  1.国民健康保険組合  2.後期高齢者医療制度  3.地方公務員等共済組合  4.全国健康保険協会管掌健康保険組合  (解答1,2,3,4)  (あマ指 第32回 問題4)   第2章 理療の現状と課題 第1節 現代の東洋医学 問題102 東洋医学の基本的な考え方について正しい記述はどれか。  1.人体は精密な機械である。  2.人体の機能とエネルギーのバランスを重視する。  3.病気の原因は特定の臓器にある。  4.人体を細部に分けて病気の原因を求める。  (解答2)  (はり・きゅう 第6回 問題2) 問題103 はり・きゅうの施術で医療保険の療養費給付対象となる疾病はどれか。  1.神経痛  2.不眠症  3.急性胃潰瘍  4.胃癌  (解答1)  (解説)  はり・きゅうの保険給付対象となる疾患は、神経痛、リウマチ、頸腕症候群、50肩、腰痛症、頸椎捻挫後遺症である。  (はり・きゅう 第16回 問題2)   第3章 理療従事者の倫理 第1節 医療と倫理 問題104 インフォームド・コンセントを含む医の倫理の国際規定はどれか。  1.ヒポクラテスの誓い  2.アルマ・アタ宣言  3.ジュネーブ宣言  4.ヘルシンキ宣言  (解答4)  (はり・きゅう 第13回 問題2) 問題105 インフォームド・コンセントに関する医の倫理の国際的規範はどれか。  1.オタワ憲章  2.ヘルシンキ宣言  3.ジュネーブ宣言  4.ヒポクラテスの誓い  (解答2)  (あマ指 第29回 問題4) 問題106 医の倫理と関係のないのはどれか。  1.インフォームド・コンセント  2.ヒポクラテスの誓い  3.患者の権利宣言  4.公費医療給付  (解答4)  (はり・きゅう 第16回 問題1) 問題107 ヒトを対象とした医学研究の倫理についての国際的規範はどれか。  1.ジュネーブ宣言  2.ヒポクラテスの誓い  3.ヘルシンキ宣言  4.患者の権利宣言  (解答3)  (あマ指 第21回 問題2) 問題108 ヒトを対象とした医学研究の倫理について定めたのはどれか。  1.アルマ・アタ宣言  2.患者の権利宣言  3.ジュネーブ宣言  4.ヘルシンキ宣言  (解答4)  (解説)  アルマ・アタ宣言:プライマリーヘルスケアの理念  リスボン宣言:患者の権利宣言  ジュネーブ宣言:医の倫理的原則(医師として守るべき誓い)  (はり・きゅう 第28回 問題3) 問題109 医療従事者の倫理について適切でないのはどれか。  1.守秘義務がある。  2.患者の要求を優先する。  3.情報提供と説明を十分に行う。  4.援助者としての立場をとる。  (解答2)  (はり・きゅう 第20回 問題2) 問題110 インフォームド・コンセントについて直接関係ないのはどれか。  1.十分な説明  2.理解と納得  3.情報の提供  4.プライバシーの保護  (解答4)  (はり・きゅう 第5回 問題1) 問題111 インフォームド・コンセントに含まれる権利はどれか。  1.医療上の情報や説明を受ける権利  2.プライバシー保障の権利  3.適切な治療やケアを受ける権利  4.人権尊重の権利  (解答1)  (はり・きゅう 第6回 問題1) 問題112 インフォームド・コンセントに含まれる権利はどれか。  1.男女の平等を求める権利  2.病院の経営状態を知る権利  3.公的医療費の扶助を受ける権利  4.治療の危険性の説明を受ける権利  (解答4)  (はり・きゅう 第19回 問題2) 問題113 インフォームド・コンセントで誤っているのはどれか。  1.医療上の説明を受ける。  2.医療内容を選択できる。  3.アルマ・アタ宣言に述べられている。  4.治療を受けることを拒否できる。  (解答3)  (あマ指 第14回 問題1) 問題114 インフォームド・コンセントについて正しい記述はどれか。  1.医師のみに適用される。  2.裁判所は採用していない。  3.宗教上の教えである。  4.医療法に定められている。  (解答4)  (あマ指 第15回 問題1) 問題115 患者の自己決定権とともに「患者の権利宣言」の基軸となっているのはどれか。  1.バイオエシックス  2.インフォームド・コンセント  3.QOL  4.ターミナルケア  (解答2)  (あマ指 第26回 問題3) 問題116 医療者の倫理について、患者の自己決定権を尊重するのはどれか。  1.守秘義務  2.個人情報保護  3.パターナリズム  4.インフォームド・コンセント  (解答4)  (あマ指 第31回 問題3) 問題117 パターナリズム (父権主義)について正しい記述はどれか。  1.小児医療に特有の問題である。  2.治療方針は医療者が決める。  3.医師患者関係は契約関係である。  4.患者は医療内容について説明を受け同意する。  (解答2)  (はり・きゅう 第15回 問題1) 問題118 患者が「よろしくお願いします」と言い、医療従事者が「お任せください」と言う会話から考えられる両者の関係はどれか。  1.パターナリズム  2.セカンドオピニオン  3.インフォームド・アセント  4.インフォームド・コンセント  (解答1)  (解説)  パターナリズム(父権主義)とは、強い立場にある者が弱い立場の者の意志に反して、弱い者の利益になるという理由から、その行動に介入したり、干渉したりすることである。医療現場においては、「医者と患者の権力関係」がパターナリズムであるとされ、「医療パターナリズム」と呼ばれる。上記の会話において、患者が全てを医師に一任するという両者の関係は、このパターナリズムに該当する。このような医師による一方的な判断での処置は、患者への説明を欠いており、インフォームド・コンセントの原則に反することとなり、現代では望ましくないとされている。  (はり・きゅう 第30回 問題4) 問題119 「医師は子どものことを思う親のように、患者は親に保護される子どものように行動する」と表現される医療従事者と患者の関係性はどれか。  1.パターナリズム  2.セカンドオピニオン  3.工学モデル  4.契約モデル  (解答1)  (はり・きゅう 第31回 問題4) 問題120 患者が治療に対して積極的に関わり、その決定を遵守するのはどれか。  1.アドヒアランス  2.コンプライアンス  3.患者の自己決定権  4.インフォームド・コンセント  (解答1)  (解説)  アドヒアランスとは、患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けることをいう。  従来、医療者は「医療者の指示に患者がどの程度従うか」というコンプライアンス概念のもと患者を評価してきた。したがってその評価は医療者側に偏り、医薬品の服用を規則正しく守らない「ノンコンプライアンス」の問題は患者側にあると強調されていた。しかし実際の医療現場では、コンプライアンス概念で乗り越えられない治療成功への壁が存在した。そこで、患者自身の治療への積極的な参加(執着心:adherence)が治療成功の鍵であるとの考え、つまり「患者は治療に従順であるべき」という患者像から脱するアドヒアランス概念が生まれた。このアドヒアランスを規定するものは治療内容、患者側因子、医療者側因子、患者・医療者の相互関係という点でコンプライアンスとは異なる。  例えば服薬アドヒアランスを良好に維持するためには、その治療法は患者にとって実行可能か、服薬を妨げる因子があるとすればそれは何か、それを解決するためには何が必要かなどを医療者が患者とともに考え、相談の上決定していく必要がある。  (はり・きゅう 第29回 問題2) 第2節 患者の権利 問題121 バイオエシックスの対象でないのはどれか。  1.医療財政  2.損害賠償  3.人工授精  4.安楽死  (解答2)  (解説)  バイオエシックスとは生命の倫理  (はり・きゅう 第13回 問題1) 問題122 我が国における脳死について正しい記述はどれか。  1.脳死は法制化されていない。  2.心臓移植に用いる心臓は脳死した者から摘出される。  3.脳死の判定は医師の裁量による。  4.深昏睡と同じである。  (解答2)  (はり・きゅう 第16回 問題2) 問題123 現在の日本で移植の対象でない臓器組織はどれか。  1.脳  2.心臓  3.腎臓  4.骨髄  (解答1)  (あマ指 第8回 問題2) 問題124 我が国の臓器移植法の適用にならない臓器はどれか。  1.肺  2.骨髄  3.膵臓  4.小腸  (解答2)  (解説)  骨髄は、臓器移植法には対象臓器としては乗っていない。)  (あマ指 第18回 問題2)   第3節 理療と倫理 問題125 施術者の倫理について誤っている記述はどれか。  1.患者には施術を受ける権利がある。  2.患者には施術にあたり自己決定権がある。  3.施術者は患者のQOLの向上に努める。  4.患者に対し施術内容についての説明は不要である。  (解答4)  (あマ指 第2回 問題1) 問題126 施術者の倫理について誤っているのはどれか。  1.生命の尊重  2.QOLの向上  3.プライバシーの保護  4.一元的医療の考え  (解答4)  (はり・きゅう 第7回 問題1) 問題127 施術者の倫理について誤っているのはどれか。  1.患者のプライバシーの保護  2.施術内容の十分な説明  3.利益優先の施術  4.患者のQOLの向上  (解答3)  (あマ指 第11回 問題1) 問題128 施術者の倫理について適切でないのはどれか。  1.自己の健康管理  2.施術の説明と同意  3.施術内容の記録保持  4.酒気帯び状態での施術  (解答4)  (はり・きゅう 第11回 問題1) 問題129 施術者の倫理について適切でないのはどれか。  1.個人情報の保護  2.パターナリズム  3.施術内容の記録保持  4.インフォームド・コンセント  (解答2)  (あマ指 第16回 問題2) 問題130 施術者の倫理について誤っているのはどれか。  1.十分な情報の提供  2.患者のQOLの向上  3.施術内容の記録保持  4.患者の要求の優先  (解答4)  (はり・きゅう 第17回 問題2) 問題131 施術者の倫理で正しいのはどれか。  1.患者の家族の要求優先  2.施術者本位の施療  3.患者の苦痛への共感  4.施術者の利益優先  (解答3)  (あマ指 第19回 問題2) 問題132 施術者としての倫理について正しいのはどれか。  1.施術者主導  2.処方せんの交付  3.インフォームド・コンセント  4.患者の要求優先  (解答3)  (あマ指 第6回 問題2) 問題133 施術者の倫理について誤っているのはどれか。  1.QOLの向上  2.プライバシーの保護  3.インフォームド・コンセント  4.患者の要求優先  (解答4)  (あマ指 第8回 問題1) 問題134 施術者の倫理について誤っているのはどれか。  1.社会的責任の遂行  2.患者のQOLへの配慮  3.施術内容の一方的決定  4.守秘義務  (解答3)  (あマ指 第9回 問題1) 問題135 施術者の倫理について誤っているのはどれか。  1.患者の人権の尊重  2.施術者本位の施療  3.インフォームド・コンセントの実施  4.QOL (生活の質)への配慮  (解答2)  (はり・きゅう 第3回 問題1) 問題136 施術者の倫理について誤っているのはどれか。  1.生活の質の尊重  2.プライバシーの保護  3.十分な情報の提供  4.施術内容の一方的決定  (解答4)  (はり・きゅう 第4回 問題1) 問題137 施術者の倫理について誤っているのはどれか。  1.守秘義務  2.鎮痛薬の投与  3.患者の自己決定権の尊重  4.施術手技の研さん  (解答2)  (はり・きゅう 第10回 問題2) 問題138 施術者の倫理について正しいのはどれか。  1.業務上知り得た患者の秘密は研究目的であっても漏らしてはならない。  2.「ヒポクラテスの誓い」は現代には通用しない。  3.収益向上のためにはQOLは考えなくてもよい。  4.「患者の権利宣言」は日本には適用されない。  (解答1)  (はり・きゅう 第26回 問題3) 問題139 施術者の倫理として問題を含む行為はどれか。  1.情報提供と説明を行う。  2.援助者としての立場をとる。  3.患者の要求に従う。  4.守秘義務を守る。  (解答3)  (あマ指 第30回 問題2) 問題140 施術者のとるべき態度でないのはどれか。  1.施術内容の患者への情報提供  2.施術者本位の施術  3.施術過程の記録保持  4.患者の自己決定権の尊重  (解答2)  (はり・きゅう 第8回 問題1) 問題141 施術者の行為として適切でないのはどれか。  1.処方せんの交付  2.施術内容の記録保持  3.全人的な施術  4.賠償責任保険加入  (解答1)  (はり・きゅう 第9回 問題1) 問題142 施術者の行為として適切でないのはどれか。  1.個人情報の保護  2.施術記録の保存  3.インフォームド・コンセント  4.パターナリズム  (解答4)  (あマ指 第22回 問題1) 問題143 施術者と患者との関係で正しい記述はどれか。  1.患者には施術についての自己決定権はない。  2.患者へのインフォームド・コンセントは必要でない。  3.施術者には守秘義務がある。  4.施術者は共感する態度で接してはならない。  (解答3)  (はり・きゅう 第2回 問題1) 問題144 施術者と患者の関係で望ましくないのはどれか。  1.信頼  2.共感  3.従属  4.協力  (解答3)  (あマ指 第25回 問題2) 問題145 患者に対する施術者の役割で適切なのはどれか。  1.援助者  2.管理者  3.指導者  4.保護者  (解答1)  (はり・きゅう 第27回 問題3) 問題146 施術者の姿勢として誤っているのはどれか。  1.施術の過程を記録する。  2.賠償責任保険に加入する。  3.社会的地位によって施術の内容を変える。  4.自分の健康管理に努める。  (解答3)  (あマ指 第7回 問題2) 問題147 個人情報保護法による患者情報の取り扱いについて正しいのはどれか。  1.利用目的は特定しない。  2.内容を更新しない。  3.本人への開示を遅滞しない。  4.苦情へは対処しない。  (解答3)  (はり・きゅう 第23回 問題1) 問題148 多職種連携によるチーム医療について望ましいのはどれか。  1.リーダーを特定の職種に固定する。  2.職種間で目的と情報を共有する。  3.他の職種の業務内容に立ち入らない。  4.患者・家族は参加しない。  (解答2)  (はり・きゅう 第31回 問題1) 問題149 チーム医療を推進するのに望ましくないのはどれか。  1.職種による専門性  2.職種間の情報共有  3.職種間の上下関係  4.職種による業務分担  (解答3)  (はり・きゅう 第32回 問題3) 問題150 多職種連携によるチーム医療で望ましくないのはどれか。  1.専門用語を他の職種に説明する。  2.他の職種の業務内容を考慮する。  3.自分の職種の専門性を理解する。  4.リーダーを特定の職種に固定する。  (解答4)  (あマ指 第23回 問題1)