理療臨床論国家試験問題(はり・灸)  第1編 総論 問題1 医療面接で開放的質問に相当するのはどれか。  1.今日はどうされましたか。  2.いつから痛みますか。  3.アレルギーをおもちですか。  4.過去に大きな病気にかかったことがありますか。  (解答1)  (第26回 問題125) 問題2 医療面接の態度について最も適切なのはどれか。  1.患者の正面に座る。  2.患者の話を共感的に聴く。  3.導入は閉ざされた質問から行う。  4.アドヒアランスよりコンプライアンスを目指す。  (解答2)  (第31回 問題127) 問題3 鍼灸治療についてSOAP形式で記録する場合、Aに該当するのはどれか。  1.医療面接の内容  2.他覚的所見  3.治療内容  4.治療経過の評価  (解答4)  (第25回 問題121) 問題4 上腕骨外側上顆炎の患者に対するSOAP方式による記録で、Pに相当するのはどれか。  1.タオルがしぼりにくい  2.トムゼンテスト陽性  3.動作後のアイシング  4.短橈側手根伸筋の過緊張  (解答3)  (第27回 問題125) 問題5 腰部脊柱管狭窄症に対する診療においてSOAP形式で記録する場合、Aに該当するのはどれか。  1.間欠跛行距離300m  2.腰下肢への低周波鍼通電療法  3.ケンプ徴候陽性  4.神経根型  (解答4)  (第28回 問題124) 問題6 1 変形性膝関節症の患者に対するSOAP方式による経過記録でPに相当するのはどれか。  1.階段昇降時の膝の痛み  2.膝関節の屈曲拘縮  3.内側広筋の萎縮  4.大腿四頭筋訓練  (解答4)  (第24回 問題116) 問題7 トリガーポイントの特徴を示す反応はどれか。  1.関連痛の出現  2.皮膚の知覚過敏  3.皮膚温の上昇  4.皮膚通電抵抗の上昇  (解答1)  (第23回 問題114) 問題8 圧痛部を押すと特定のパターンの関連痛を示し、索状硬結を認めた。最も適切な反応点はどれか。  1.トリガーポイント  2.撮診点  3.圧診点  4.丘疹点  (解答1)  (第26回 問題114) 問題9 湿熱式ホットパックの用法について正しいのはどれか。  1.80℃のお湯で加温したものを用いる。  2.患部との間に2、3枚のバスタオルを挟む。  3.全体をビニールで包みタオルにのせる。  4.治療時間は5分を目安とする。  (解答1)  (第23回 問題132) 問題10 皮膚電気抵抗低下現象として報告されているのはどれか。  1.圧診点  2.撮診点  3.良導点  4.丘診点  (解答3)  (第11回 問題124) 問題11 病態と治療部位との組合せで、誤っているのはどれか。  1.神経痛 ーー ワレー圧点  2.内臓痛 ーー ヘッド過敏帯  3.運動麻痹 ーー 電気運動点  4.末梢循環障害 ーー 擦診点  (解答4)  (第4回 問題125) 問題12 疲労に対する鍼灸治療で最も慎重にしなければならないのはどれか。  1.肩こりを伴うもの  2.下肢の冷えを伴うもの  3.精神的緊張を伴うもの  4.発熱を伴うもの  (解答4)  (第9回 問題138) 問題13 骨にあいている孔に気づかず膻中穴へ深く直刺した場合、損傷の可能性の最も高い器官はどれか。  1.肺  2.大動脈弓  3.気管支  4.心臓  (解答4)  (第19回 問題126) 問題14 鍼施術で気胸を起こさないよう注意しなければならない経穴はどれか。  1.身柱  2.魄戸  3.膻中  4.三焦兪  (解答2)  (第11回 問題137) 問題15 直刺で刺鍼する場合、気胸を起こす危険性が最も高い経穴はどれか。  1.曲垣  2.臑兪  3.定喘  4.魄戸  (解答4)  (第20回 問題130) 問題16 鍼施術で気胸を起こすリスクが最も高い経穴はどれか。  1.天宗  2.身柱  3.附分  4.三焦兪  (解答3)  (第29回 問題127) 問題17 高齢者の肺気腫に対する鍼施術で気胸を起こさないよう注意しなければならない経穴はどれか。  1.定喘  2.天突  3.膏肓  4.膻中  (解答3)  (第6回 問題140) 問題18 理学的検査所見と刺鍼部位との組合せで適切でないのはどれか。  1.ライトテスト陽性 ーー 後頚部  2.ヤーガソンテスト陽性 ーー 上腕二頭筋長頭腱部  3.ペインフルアークサイン陽性 ーー 腱板部  4.アレンテスト陽性 ーー 斜角筋部  (解答1)  (第2回 問題133) 問題19 理学検査所見と罹患局所への治療穴との組み合わせで適切でないのはどれか。  1.モーリーテスト陽性 ーー 缺盆  2.ペインフルアークサイン陽性 ーー 膏肓  3.チェアテスト陽性 ーー 手三里  4.フィンケルスタインテスト陽性 ーー 偏歴  (解答2)  (第15回 問題131) 問題20 理学的検査所見と局所治療穴との組合せで適切でないのはどれか。  1.膝の外反ストレステスト陽性 ーー 曲泉  2.チェアテスト陽性 ーー 曲池  3.ファレンテスト陽性 ーー 陽池  4.パトリックテスト陽性 ーー 環跳  (解答3)  (第14回 問題129) 問題21 理学的検査と刺鍼部位との組合せで適切でないのはどれか。  1.エデンテスト陽性 ーー 気戸  2.アドソンテスト陽性 ーー 缺盆  3.アレンテスト陽性 ーー 天鼎  4.ヤーガソンテスト陽性 ーー 臑会  (解答4)  (第8回 問題131) 問題22 理学検査所見と病態に対する局所治療穴との組合せで適切でないのはどれか。  1.ペインフルアークサイン陽性 ーー 天府  2.中指伸展テスト陽性 ーー 曲池  3.フィンケルスタインテスト陽性 ーー 陽谿  4.フローマン徴候陽性 ーー 小海  (解答1)  (第18回 問題127) 問題23 徒手検査所見と罹患部への局所治療穴の組合せで最も適切なのはどれか。  1.フローマン徴候陽性 ーー 神門  2.アイヒホッフテスト陽性 ーー 陽池  3.トムゼンテスト陽性 ーー 陽渓  4.ファレンテスト陽性 ーー 経渠  (解答1)  (第26回 問題126) 問題24 徒手検査法の陽性所見と罹患筋への治療穴との組合せで適切なのはどれか。  1.トンプソンテスト ーー 豊癃  2.トムゼンテスト ーー 支正  3.足関節内反ストレステスト ーー 照海  4.グラスピングテスト ーー 膝陽関  (解答4)  (第28回 問題133) 問題25 理学的検査所見と局所治療穴との組合せで適切でないのはどれか。  1.スピードテスト陽性 ーー 天府  2.手関節背屈テスト陽性 ーー 支正  3.膝の外反ストレステスト陽性 ーー 曲泉  4.アキレス腱伸展テスト陽性 ーー 承筋  (解答2)  (第12回 問題136) 問題26 理学的検査所見と刺鍼部位との組み合わせで適切なのはどれか。  1.ボンネットテスト陽性 ーー 殿部  2.マクマリーテスト陽性 ーー 腹部  3.パトリック徴候陽性 ーー 肩上部  4.ニュートンテスト陽性 ーー 後頚部  (解答1)  (第3回 問題129) 問題27 理学検査所見と病態に対する局所治療穴との組合せで正しいのはどれか。  1.ニュートンテスト陽性 ーー 環跳  2.パトリックテスト陽性 ーー 足三里  3.ブラガード徴候陽性 ーー 殷門  4.大腿神経伸展テスト陽性 ーー 浮郄  (解答3)  (第18回 問題128) 問題28 理学検査所見と局所治療穴との組合せで適切なのはどれか。  1.スピードテスト陽性 ーー 臑会  2.中指伸展テスト陽性 ーー 曲沢  3.ボンネットテスト陽性 ーー 風市  4.膝の外反ストレステスト陽性 ーー 曲泉  (解答4)  (第19回 問題128) 問題29 理学検査所見と罹患部への治療穴との組合せで適切なのはどれか。  1.ファレンテスト陽性 ーー 陽谷  2.フィンケルスタインテスト陽性 ーー 偏歴  3.ペインフルアークサイン陽性 ーー 魄戸  4.アドソンテスト陽性 ーー 雲門  (解答2)  (第21回 問題124) 問題30 徒手検査所見と罹患部への治療穴の組合せで適切なのはどれか。  1.チェアテスト陽性 ーー 支正  2.グラスピングテスト陽性 ーー 膝陽関  3.K・ボンネットテスト陽性 ーー 関元兪  4.インピンジメントテスト陽性 ーー 臑会  (解答2)  (第25回 問題127) 問題31 徒手検査所見と罹患部への治療穴との組合せで適切なのはどれか。  1.ファレンテスト陽性 ーー 陽池  2.トムゼンテスト陽性 ーー 間使  3.グラスピングテスト陽性 ーー 膝陽関  4.K・ボンネットテスト陽性 ーー 大腸兪  (解答3)  (第22回 問題127) 問題32 詐病が疑われる腰痛患者に対して、坐位で膝を他動的に伸展させるのはどれか。  1.ケンプ徴候  2.サギング徴候  3.フリップ徴候  4.ブラガードテスト  (解答3)  (解説)  フリップ徴候はSLRと同じ座骨神経痛の検査で椅子に座って膝を伸ばしていき腰を後ろに反るか調べる検査。  (第31回 問題140) 問題33 次の文で示す病態により生じたスポーツ外傷・障害に対する検査法はどれか。  「膝関節の屈伸動作時に、ある組織が大腿骨外側上顆で繰り返し摩擦を生じる一種の使い過ぎ症候群である。」  1.エリーテスト  2.グラスピングテスト  3.マクマレーテスト  4.膝内反ストレステスト  (解答2)  (第30回 問題139) 問題34 罹患筋への治療穴として天泉を用いる疾患で、陽性となる可能性が最も高い理学検査はどれか。  1.スピードテスト  2.ペインフルアークサイン  3.フローマン徴候  4.ティアドロップ徴候  (解答1)  (第28回 問題129) 問題35 局所治療穴として小海穴が最も適切な理学検査所見はどれか。  1.ヤーガソンテスト陽性  2.ダウバーン徴候陽性  3.チェアテスト陽性  4.ティネル徴候陽性  (解答4)  (第21回 問題125) 問題36 次の文で示す症例に対し、局所治療穴を定めるための徒手検査で陽性になる可能性が最も高いのはどれか。  「21歳の男性。大学で水泳部に所属し、専門はフリースタイル。肩の外転、屈曲時に肩前外側に痛みを呈する。」  1.イートンテスト  2.エデンテスト  3.インピンジメントテスト  4.リフトオフテスト  (解答3)  (解説)  リフトオフテストは肩甲下筋の損傷・断裂を調べる検査。肩関節内旋して手を後方に持ち上げていき、手が身体から離れなければ陽性。)  (第26回 問題132) 問題37 次の文で示す症例について、陽性となる可能性が最も高い理学検査はどれか。  「45歳の男性。2か月前から左腰下肢に痛みを感じる。前かがみで痛みが増強する。左足底部の知覚鈍麻、アキレス腱反射は減弱。間欠跛行はみられない。」  1.FNSテスト  2.ボンネットテスト  3.ゲンスレンテスト  4.アリス徴候  (解答2)  (第28回 問題130) 問題38 上後腸骨棘と大転子近位端を結んだ線の中点から垂直下方に1~2横指下がったところを局所刺鍼点とすべき疾患で、陽性となる徒手検査法として最も適切なのはどれか。  1.エリーテスト  2.パトリックテスト  3.フライバーグテスト  4.ボンネットテスト  (解答3)  (解説)  梨状筋症候群なのでフライバーグテスト。ボンネットテストはSLRテストの増強法。Kボンネットテストとは違うので注意。  (第31回 問題131) 第2編 健康保持増進のための施術 第3編 症候・疾患別理療施術 第1章 運動器系の主な症状 第1節 頸肩腕痛 問題39 頸椎の間欠牽引療法を座位で施行する場合、頸椎の牽引角度で最も適切なのはどれか。  1.屈曲15度  2.0度  3.伸展15度  4.伸展30度  (解答1)  (第24回 問題134) 問題40 C6デルマトーム領域の疼痛に対する局所治療穴として適切な組み合わせはどれか。  1.消濼 ーー 臑会  2.曲沢 ーー 神門  3.孔最 ーー 合谷  4.肩貞 ーー 天井  (解答3)  (第3回 問題128) 問題41 下部頸椎棘突起直側に刺鍼することで最も治療効果が期待できる症状はどれか。  1.腕を背中にまわすと肩関節が痛む。  2.つり革につかまっていると指先がしびれる。  3.空を見上げると腕が痛む。  4.腕枕をして眠った後、手関節が伸びない。  (解答3)  (第5回 問題125) 問題42 中指背側の痛みを認める患者に対し、罹患部のデルマトームを考慮した治療穴で適切なのはどれか。  1.手三里  2.外関  3.消濼  4.少海  (解答2)  (第23回 問題120) 問題43 頸部の神経根障害により手関節背屈と肘関節屈曲の筋力低下がみられる患者に対し、デルマトームを考慮して治療する場合、最も適切な治療穴はどれか。  1.曲池  2.曲沢  3.小海  4.少海  (解答1)  (第26回 問題129) 問題44 次の文で示す症状に対して罹患神経近傍へ施術する場合、最も適切な経穴はどれか。  「手の骨間筋の萎縮がみられ、フローマン徴候陽性である。」  1.尺沢  2.手五里  3.小海  4.内関  (解答3)  (第28回 問題127) 問題45 次の文で示す患者の治療で、適切なデルマトーム領域はどれか。  「35歳の男性。1年前から前腕外側から手にかけての痛みがある。スパーリングテスト陽性。母指と示指との触覚鈍麻があり、合谷、曲池および列缺に圧痛がみられる。」  1.C5  2.C6  3.C7  4.C8  (解答2)  (第4回 問題129) 問題46 次の文で示す患者の症状発現部位への治療穴で適切でないのはどれか。  「40歳の男性。半年前から腕が痛む。C5デルマトーム領域の知覚鈍麻。スパーリングテスト陽性。」  1.侠白  2.臑会  3.肩髃  4.肩貞  (解答1)  (第6回 問題128) 問題47 次の文で示す患者の病態に対する治療で適切なデルマトームはどれか。  「45歳の男性。手首から中指にかけてしびれと知覚鈍麻とがある。肘関節伸展時の筋力低下、ジャクソンテスト陽性。」  1.C5  2.C6  3.C7  4.C8  (解答3)  (第7回 問題134) 問題48 次の文で示す患者の病態に対する低周波鍼通電療法の通電部位として適切なのはどれか。  「55歳の男性。頚を右へ側屈すると上肢に鈍痛が起こる。右前腕外側に知覚鈍麻がみられる。」  1.C4-C5間の直側と肘髎  2.C5-C6間の直側と偏歴  3.C6-C7間の直側と大陵  4.C7-C8間の直側と神門  (解答2)  (第9回 問題135) 問題49 次の文で示す患者の病態に対応する局所施術部位で適切なのはどれか。  「60歳の男性。3か月前より左の頸肩部から中指にかけて痛みがある。頸を左に側屈すると症状が再現する。左上腕三頭筋腱反射減弱。」  1.C4-C5横突起間  2.C5-C6横突起間  3.C6-C7横突起間  4.C7-Th1横突起間  (解答3)  (第16回 問題127) 問題50 左手中指のしびれを訴える患者に第6・第7頸椎棘突起間の左外方に刺鍼し症状が改善した。本症例の検査所見として最も適切なのはどれか。  1.ファレンテスト陽性  2.上腕三頭筋反射減弱  3.中指伸展テスト陽性  4.エデンテスト陽性  (解答2)  (第31回 問題129) 問題51 C6-C7横突起間に刺鍼することにより、治療効果が最も期待できる神経根障害によるしびれの部位はどれか。  1.前腕橈側から母指  2.手背中央から中指  3.小指球から小指  4.前腕尺側  (解答2)  (第32回 問題131) 問題52 次の文で示す患者の病態に対する鍼通電療法の通電部位として適切なのはどれか。  「53歳の男性。1年前から前腕外側から手背にかけての痛みがある。顔を上に向けると痛みが増悪する。腕橈骨筋反射減弱。」  1.C4ーC5間の直側と五里  2.C5ーC6間の直側と合谷  3.C6ーC7間の直側と内関  4.C7ーTh1間の直側と神門  (解答2)  (第14回 問題124) 問題53 次の文で示す患者の罹患筋に対する局所治療穴で最も適切なのはどれか。  「35歳の女性。フルタイムの事務職。右の首から肩にかけての慢性的なこり感がある。1か月前から右の小指にしびれを自覚するようになった。右側のモーリーテスト陽性、ジャクソンテスト陰性。」  1.風池  2.天柱  3.天窓  4.天容  (解答3)  (第20回 問題129) 問題54 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「65歳の男性。特に思いあたる原因がなく右前腕外側から母指にかけて痛みが出現するようになった。腕橈骨筋反射減弱。母指背側部に知覚鈍麻がある。ホフマン反射陰性。」 問1 最も考えられる疾患はどれか。  1.頸椎症性神経根症  2.頸椎症性脊髄症  3.斜角筋症候群  4.過外転症候群  (解答1)  (第11回 問題139) 問2 罹患神経の支配領域上に治療穴を取る場合、適切なのはどれか。  1.内関  2.臂臑  3.陽池  4.偏歴  (解答4)  (第11回 問題140) 問題55 次の文で示す患者の患側の徒手検査所見で、みられる可能性が最も高いのはどれか。  「60歳の男性。2か月前から右頸肩上肢に痛みがある。近医にて頸椎症によるC6神経根障害と言われた。」  1.モーレイテスト陽性  2.腕橈骨筋反射減弱  3.ホフマン反射陽性  4.中指の触覚鈍麻  (解答2)  (第28回 問題126) 問題56 着痹に対して補瀉を考えて刺鍼する場合の適切な手法はどれか。  1.抜鍼後に鍼孔を閉じる。  2.浅く入れ、後に深くする。  3.吸気時に刺入し、呼気時に抜く。  4.経絡の流注方向に沿って刺入する。  (解答3)  (第28回 問題116) 問題57 次の文で示す症例の障害神経根の部位で最も適切なのはどれか。  「55歳の男性。頸部の神経根症状により左肩関節外転筋力低下、左上腕二頭筋反射減弱、左上腕外側の知覚鈍麻がみられる。」  1.C3-C4間  2.C4-C5間  3.C6-C7間  4.C7-Th1間  (解答2)  (解説)  肩関節外転筋力低下、上腕二頭筋反射減弱、上腕外側の知覚鈍麻がみられることから、障害神経根はC5である。したがって、C4-C5間が適切である。)  (第30回 問題129) 問題58 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「45歳の男性。上肢の痛みとしびれを訴える。上腕外側の知覚鈍麻、三角筋の筋力低下、上腕二頭筋反射減弱。」 問1 椎間孔圧迫症状の確認を目的として行う検査で正しいのはどれか。  1.アレンテスト  2.スパーリングテスト  3.エデンテスト  4.ライトテスト  (解答2)  (第15回 問題133) 問2 施術対象となる障害高位はどれか。  1.C5  2.C6  3.C7  4.C8  (解答1)  (第15回 問題134) 問題59 次の文で示す症例の疾患として最も適切なのはどれか。  「28歳の女性。半年前に左上腕から前腕内側にかけて痛みやしびれが出現。荷物を持つと痛みは増悪する。モーレイテスト、エデンテストともに陽性。ジャクソンテスト、スパーリングテストともに陰性。」  1.ギヨン管症候群  2.頸椎症性脊髄症  3.頸椎症性神経根症  4.胸郭出口症候群  (解答4)  (第32回 問題132) 問題60 局所治療穴として気戸穴が最も適切となる徒手検査所見はどれか。  1.モーリーテスト陽性  2.エデンテスト陽性  3.スパーリングテスト陽性  4.ヤーガソンテスト陽性  (解答2)  (第22回 問題130) 問題61 次の文で示す患者の病態に対し、局所治療穴として適切なのはどれか。  「30歳の女性。保険の外交員。半年前からカバンを持って歩いていると腕がしびれて痛くなる。なで肩。エデンテスト陽性。」  1.曲垣  2.気戸  3.天鼎  4.秉風  (解答2)  (第10回 問題133) 問題62 次の文で示す患者の病態から考えて罹患部への局所治療として適切な経穴はどれか。  「26歳の女性。やせていてなで肩。主訴は右上肢全体の持続的なだるさで、アレンテスト、ジャクソンテストは陰性、エデンテストは陽性である。」  1.気戸  2.巨骨  3.扶突  4.肩井  (解答1)  (第7回 問題133) 問題63 次の文で示す患者の病態から考えて緊張を改善すべき適切な筋はどれか。  「33歳の女性。3か月前から腕をあげて作業をすると上肢が重だるく、しびれるようになってきた。ジャクソンテスト陰性、ライトテスト陽性、3分間挙上負荷試験陽性であった。」  1.胸鎖乳突筋  2.僧帽筋  3.小胸筋  4.棘上筋  (解答3)  (第3回 問題126) 問題64 次の文で示す患者の病態に対し、罹患部への局所治療穴として適切なのはどれか。  「50歳の男性。左官業。上肢に痛みとしびれが出現し、作業により増悪する。ライトテスト陽性。ジャクソンテスト陰性。」  1.肩井  2.肩髎  3.中府  4.天髎  (解答3)  (第8回 問題134) 問題65 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「45歳の女性。職業は美容師。主訴は右上肢全体の持続的なだるさ。腱反射は正常。ライトテストは陽性。ジャクソンテスト、アドソンテストはともに陰性。」 問1 病態について最も適切なのはどれか。  1.血流障害はない。  2.握力低下はない。  3.髪をカットする姿勢で症状誘発。  4.空を見上げると症状誘発。  (解答3)  (第32回 問題153) 問2 罹患筋への局所治療を行う場合、適切な経穴はどれか。  1.中府  2.肩外兪  3.巨骨  4.扶突  (解答1)  (第32回 問題154) 問題66 次の症例について問1、問2に答えよ。  「28歳の女性。2年前より右前腕から手部にかけて鈍痛を覚えるようになった。現在は上肢の脱力感、しびれに加え冷えも感じるようになり、上肢の挙上で症状は増悪する。」 問1 この患者に行うテストとして適切でないのはどれか。  1.ライトテスト  2.アドソンテスト  3.アプレーテスト  4.モーリーテスト  (解答3)  (第1回 問題139) 問2 病態に関連する治療経穴として適切でないのはどれか。  1.天鼎  2.気戸  3.中府  4.大包  (解答4)  (第1回 問題140) 問題67 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「26歳の女性。なで肩で痩せている。主訴は右上肢全体の持続的なだるさ。腱反射は正常、スパーリングテスト、エデンテスト、ライトテストは陰性、アドソンテストは陽性。」 問1 進行した際の症状として最も適切なのはどれか。  1.レイノー現象  2.筋トーヌス亢進  3.筋線維束性れん縮  4.手指巧緻運動障害  (解答1)  (第30回 問題153) 問2 罹患筋への局所治療穴として適切なのはどれか。  1.屋翳  2.気戸  3.胸郷  4.天鼎  (解答4)  (解説)  斜角筋症候群の罹患筋は、前斜角筋、中斜角筋である。解剖が・前斜角筋、中斜角筋の経穴は天鼎である。したがって、天鼎が適切である。)  (第30回 問題154) 第2節 肩凝り 問題68 肩こりに対する頸肩部の鍼治療を行う場合、脳虚血を起こしやすい体位はどれか。  1.座位  2.背臥位  3.腹臥位  4.側臥位  (解答1)  (第21回 問題126) 問題69 僧帽筋のこりに直接刺激を与える治療穴群はどれか。  1.完骨・缺盆・肩貞  2.翳風・天牖・臑兪  3.天鼎・肩髃・臑会  4.天髎・肩中兪・風門  (解答4)  (第4回 問題127) 問題70 僧帽筋上部線維の緊張緩和を目的として鍼通電療法を行う場合、刺鍼部位の組合せで最も適切なのはどれか。  1.肩井 ーー 天柱  2.秉風 ーー 風池  3.天宗 ーー 心兪  4.肩髃 ーー 膈兪  (解答1)  (第16回 問題132) 問題71 肩こりを訴える患者に対し、肩甲挙筋の緊張緩和を目的に罹患筋起始部へ刺鍼する場合、適切なのはどれか。  1.外後頭癃起部  2.乳様突起部  3.第3頸椎横突起部  4.第6頸椎横突起部  (解答3)  (第17回 問題127) 問題72 肩甲挙筋のこりに対する適切な治療穴はどれか。  1.天柱  2.天髎  3.肩中兪  4.膏肓  (解答3)  (第3回 問題125) 問題73 棘上筋のこりに対して鍼通電療法を行う場合、刺鍼部位の組合せとして最も適切なのはどれか。  1.天柱 ーー 肩井  2.秉風 ーー 曲垣  3.臑兪 ーー 天宗  4.臂臑 ーー 肩貞  (解答2)  (第21回 問題129) 問題74 肩背部のこりに対する局所施術における罹患筋と施術部位との組合せで適切でないのはどれか。  1.菱形筋 ーー 大杼  2.棘下筋 ーー 天宗  3.肩甲挙筋 ーー 心兪  4.僧帽筋 ーー 肩井  (解答3)  (第12回 問題135) 問題75 肩こりの施術で治療対象となる筋と経穴との組合せで正しいのはどれか。  1.僧帽筋 ーー 風池  2.肩甲挙筋 ーー 曲垣  3.棘上筋 ーー 肩外兪  4.菱形筋 ーー 大杼  (解答4)  (第14回 問題125) 問題76 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「35歳の女性。左側の首の付け根付近のこり感が強い。大杼から上方に引いた線が憎帽筋上部線維の前縁を超えたところの陥凹部に顕著な圧痛・硬結を認めた。頸部の右側屈で左頸部外側から肩甲骨上角にかけて伸張痛がある。上肢症状はない。」 問1 罹患筋として最も適切なのはどれか。  1.肩甲挙筋  2.頭半棘筋  3.中斜角筋  4.小菱形筋  (解答1)  (第23回 問題135) 問2 本症例に低周波鍼通電療法を行う場合、陥凹部の圧痛・硬結部と組合せる刺鍼点として最も適切なのはどれか。  1.風池  2.肩井  3.曲垣  4.肩外兪  (解答4)  (第23回 問題136) 第3節 腰下肢痛 問題77 腰椎前弯の増強を改善する目的で行う体操はどれか。  1.コッドマン体操  2.バージャー体操  3.フレンケル体操  4.ウィリアムス体操  (解答4)  (第31回 問題128) 問題78 第5腰椎と第1仙椎間の夾脊穴刺鍼で治療効果が期待できる症状はどれか。  1.大腿前面部のしびれ  2.大腿外側部のしびれ  3.下腿内側部のしびれ  4.足背部のしびれ  (解答4)  (第6回 問題132) 問題79 腰椎椎間関節部への施術の必要性を示す理学検査所見はどれか。  1.ケンプ徴候陽性  2.ニュートンテスト陽性  3.パトリックテスト陽性  4.ボンネットテスト陽性  (解答1)  (第17回 問題132) 問題80 次の文で示す患者の病態から考えて罹患部への局所治療として適切な刺鍼部位はどれか。  「60歳の男性。3か月前より右腰から殿部にかけて痛む。体幹の前屈時痛はないが、右斜め後ろに反らせた時、痛みが出現する。腰部正中より外方約2cmに圧痛がある。」  1.右腰方形筋  2.右脊柱起立筋  3.右仙腸関節  4.右腰椎椎間関節  (解答4)  (第7回 問題136) 問題81 次の文で示す患者の病態に対し、罹患局所への刺鍼部位として適切なのはどれか。  「50歳の男性。2か月前より右腰から殿部にかけて痛む。体幹の前屈時痛はないが、右斜め後ろに反らせた時、痛みが出現する。腰部正中より右外方約2cmに圧痛がある。」  1.右腰方形筋  2.右腸肋筋  3.右腰椎椎間関節  4.右仙腸関節  (解答3)  (第16回 問題129) 問題82 下肢の末梢神経支配領域の痛みと局所治療穴との組合せで、正しいのはどれか。  1.伏在神経 ーー 承扶  2.外側大腿皮神経 ーー 豊癃  3.閉鎖神経 ーー 足三里  4.総腓骨神経 ーー 陽陵泉  (解答4)  (第4回 問題131) 問題83 根性坐骨神経痛で罹患神経を対象とした刺鍼部位として適切でないのはどれか。  1.膝窩中央部  2.梨状筋下孔部  3.第5腰椎棘突起の直側  4.第2腰椎棘突起の直側  (解答4)  (第2回 問題135) 問題84 次の文で示す症例で障害神経根として最も適切なのはどれか。  「45歳の男性。荷物の搬送中に腰に激痛が走り、右下肢に痛みが生じている。近医にて腰椎椎間板ヘルニアと診断された。しゃがんだ状態から立ち上がる際に右膝の力が入らない。」  1.L4  2.L5  3.S1  4.S2  (解答1)  (第31回 問題130) 問題85 次の文で示す患者への施術対象となる高位障害レベルはどれか。  「40歳の男性。腰下肢痛を訴える。長母指伸筋と長指伸筋の筋力低下、下腿外側から足背にかけての知覚鈍麻がみられる。膝蓋腱反射・アキレス腱反射は共に正常。」  1.L3  2.L4  3.L5  4.S1  (解答3)  (第14回 問題127)4 その他の痛み 問題86 次の文で示す患者の病態に対し、適切な刺鍼部位はどれか。  「30歳の男性。椎間板ヘルニアを発症し腰下肢が痛む。患側では足指屈曲時の筋力低下、足底部の知覚鈍麻、アキレス腱反射の減弱がみられる。」  1.L2-L3間の直側  2.L3-L4間の直側  3.L4-L5間の直側  4.L5-S1間の直側  (解答4)  (第8回 問題136) 問題87 次の文で示す患者の病態に対し、罹患局所への治療部位として適切なのはどれか。  「左殿部から大腿後外側に痛みが放散する。下肢伸展挙上テスト陽性。ボンネットテスト陽性。」  1.腰三角部  2.腰方形筋外縁部  3.L4-L5椎間関節部  4.梨状筋部  (解答4)  (第10回 問題137) 問題88 次の文で示す患者への低周波鍼通電療法で適切なデルマトームはどれか。  「40歳の男性。1か月前から腰痛および下腿前外側から足背にかけての痛みとしびれ感とがある。ブラガード徴候陽性。」  1.L1  2.L3  3.L5  4.S2  (解答3)  (第5回 問題130) 問題89 次の文で示す患者の病態に対し、施術対象となる罹患神経根として最も適切なのはどれか。  「45歳の男性。荷物の搬送作業中に急に腰に激痛が走り、右下腿の前側から足背にしびれが出てきた。右足関節背屈時の筋力低下と足背に知覚鈍麻がみられる。膝蓋腱反射とアキレス腱反射は正常。」  1.L3神経根  2.L4神経根  3.L5神経根  4.S1神経根  (解答3)  (第20回 問題133) 問題90 L4―L5間の後外側への椎間板ヘルニアによる下肢の痛みに対する局所治療穴として最も適切なのはどれか。  1.承筋  2.陰谷  3.地機  4.足三里  (解答4)  (第29回 問題133) 問題91 次の文で示す患者の病態に対し、罹患局所への施術対象となる神経根で最も適切なのはどれか。  「35歳の男性。腰椎椎間板ヘルニアを発症し、腰下肢痛がある。患側では長母指屈筋の筋力低下、足底部に知覚鈍麻がみられる。アキレス腱反射は減弱。」  1.L3神経根  2.L4神経根  3.L5神経根  4.S1神経根  (解答4)  (第21回 問題131) 問題92 次の文で示す患者の病態に対し、罹患局所への施術対象となる神経根で最も適切なのはどれか。  「40歳の男性。腰椎椎間板ヘルニアを発症し、腰下肢痛がある。患側の母指底屈筋力の低下、アキレス腱反射減弱、足底の知覚鈍麻がみられた。」  1.L3神経根  2.L4神経根  3.L5神経根  4.S1神経根  (解答4)  (第26回 問題128) 問題93 次の文で示す症例の施術対象となる神経根で最も適切なのはどれか。  「26歳の男性。3か月前から左腰下肢の痛みを自覚するようになった。左のアキレス腱反射減弱と足部外縁から足底にかけての感覚鈍麻を認める。」  1.L3  2.L4  3.L5  4.S1  (解答4)  (第32回 問題134) 問題94 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「40歳の男性。右腰下肢が痛み、右足部外側にしびれがある。アキレス腱反射減弱、下肢伸展挙上テスト陽性。」 問1 施術対象となる神経根として最も適切なのはどれか。  1.L3  2.L4  3.L5  4.S1  (解答4)  (第31回 問題153) 問2 筋力が最も低下する筋はどれか。  1.中殿筋  2.前脛骨筋  3.大腿四頭筋  4.長母指屈筋  (解答4)  (第31回 問題154) 問題95 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「24歳の男性。1か月前から右下肢痛を自覚。近医を受診してMRI検査にて椎間板ヘルニアと診断された。SLRテスト陽性。アキレス腱反射減弱。」 問1 痛みを評価する方法として最も適切なのはどれか。  1.CMI  2.ローランドモリスディスアビリティクエスチョナリー(RDQ)  3.ニューメリカルレイティングスケール(NRS)  4.ロールシャッハテスト  (解答3)  (第25回 問題133) 問2 障害神経根のデルマトーム領域に治療穴を求める場合、最も適切なのはどれか。  1.陥谷  2.太渓  3.殷門  4.束骨  (解答4)  (第25回 問題134) 問題96 次の文で示す症例について、施術対象となる椎間関節部位で最も適切なのはどれか。  「19歳の男性。体操競技選手。体幹のひねり動作時に腰部に違和感を訴え、近医にて分離すべり症と診断された。母趾の背屈力が弱い。」  1.L2-L3間  2.L3-L4間  3.L4-L5間  4.L5-S1間  (解答4)  (第23回 問題126) 問題97 次の文で示す症例で最も疑うべき障害部位はどれか。  「68歳の女性。主訴は左殿部の痛み。ローゼル・ネラトン線を指標とした検査で左側に異常を認めた。ニュートンテスト陰性。」  1.股関節  2.恥骨結合  3.仙腸関節  4.腰椎椎間関節  (解答1)  (第23回 問題121)8 神経麻痹① 神経麻痹の一般 問題98 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「65歳の男性。1年程前から歩行時に左腰部、下腿外側に疼痛が出現するようになった。ケンプ徴候陽性。足背部に知覚鈍麻がみられる。SLRテスト陰性。」 問1 最も考えられる疾患はどれか。  1.閉塞性動脈硬化症  2.腰部椎間板ヘルニア  3.腰部脊柱管狭窄症  4.骨粗鬆症  (解答3)  (第12回 問題139) 問2 罹患神経の支配領域に治療穴をとる場合、適切なのはどれか。  1.外丘  2.合陽  3.築賓  4.三陰交  (解答1)  (第12回 問題140) 問題99 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「71歳の男性。100mの歩行で左下腿後面に絞扼痛が出現、休息で軽快。仰臥位で両下肢を挙上させ30秒足趾を屈伸させると患側足底部が白くなる。SLRテスト陰性。」 問1 身体診察で患側下肢にみられる所見はどれか。  1.ケンプ徴候陽性  2.足底部の触覚鈍麻  3.アキレス腱反射減弱  4.足背動脈拍動減弱  (解答4)  (第28回 問題135) 問2 本症例で、症状のある筋の支配神経近傍に刺鍼し、低周波鍼通電療法を行う場合、最も適切な経穴はどれか。  1.陰廉  2.委中  3.足三里  4.陽陵泉  (解答2)  (第28回 問題136) 問題100 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「55歳の男性。主訴は左腰痛。体幹の後屈時に痛みが増強し、左殿部に放散痛がみられる。L4-L5棘突起間外側2cmの部の圧痛、SLRテスト陰性、膝蓋腱反射・アキレス腱反射正常、L2~S1の知覚検査異常なし。」 問1 放散痛を引き起こす可能性の最も高いのはどれか。  1.脊髄神経後枝内側枝  2.脊椎洞神経  3.交感神経  4.神経根  (解答1)  (第17回 問題139) 問2 罹患部への鍼治療として最も適切な刺鍼部位はどれか。  1.多裂筋  2.L4-L5間の棘間靭帯  3.下部腰椎椎間関節部  4.L5神経根  (解答3)  (第17回 問題140) 問題101 次の文で示す症例について問1、問2に答えよ。  「18歳の男子学生。小学生の頃からバスケットボールを10年間続けている。1年前から腰痛がある。下肢症状はないが、L4-L5の棘突起間に階段状変形を認める。」 問1 最も考えられる疾患はどれか。  1.腰部脊柱管狭窄症  2.腰椎分離すべり症  3.梨状筋症候群  4.腰椎椎間板ヘルニア  (解答2)  (第20回 問題135) 問2 罹患部に対する局所治療穴として最も適切な経穴はどれか。  1.厥陰兪  2.腎兪  3.大腸兪  4.膀胱兪  (解答3)  (第20回 問題136) 問題102 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「53歳の男性。3か月前から右腰下肢の痛みを感じる。右膝蓋腱反射の減弱と下腿内側に知覚鈍麻がみられる。整形外科にて腰椎椎間板ヘルニアと診断されている。」 問1 認められる徒手検査所見はどれか。  1.ニュートンテスト陽性  2.トーマステスト陽性  3.ブラガードテスト陽性  4.パトリックテスト陽性  (解答3)  (第22回 問題133) 問2 施術対象となる神経根で最も適切なのはどれか。  1.L3神経根  2.L4神経根  3.L5神経根  4.S1神経根  (解答2)  (第22回 問題134) 問題103 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「62歳の女性。主訴は腰痛。立位で腰椎の前弯が強く、骨盤が前傾している。膝関節のアライメントの異常はみられなかった。」 問1 伸長し弱化している筋として最も適切なのはどれか。  1.大殿筋  2.大腰筋  3.大腿直筋  4.大腿筋膜張筋  (解答1)  (解説)  症例は、立位で腰椎の前弯が強く、骨盤が前傾していて、膝関節のアライメントが正常である。これらの所見から、大殿筋の起始が骨盤の前傾により前上方に牽引され、大殿筋は伸張されている。また、大殿筋が弱化していることが、腰椎の前弯や骨盤の前傾の要因の一つとなっていると考えられる。したがって、伸張し弱化しているのは大殿筋である。  (第30回 問題157) 問2 伸長し弱化している筋への局所治療穴として最も適切なのはどれか。  1.居髎  2.衝門  3.髀関  4.胞肓  (解答4)  (第30回 問題158) 問題104 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「36歳の女性。締め付けの強い下着をはくようにしたところ、最近、太ももの外側部に痛みとしびれが起こったので来院した。運動麻痹はない。MRIでは腰椎の異常はなかった。」 問1 本症例の障害神経はどれか。  1.第1・第2腰神経から起こり、大腰筋を貫く神経  2.第2・第3腰神経から起こり、大腰筋と腸骨筋の間を斜め外側下方に走る神経  3.第4・第5腰神経および第1・第2・第3仙骨神経から起こり、梨状筋下孔を通過する神経  4.第2・第3・第4腰神経から起こり、筋裂孔を通過する神経  (解答2)  (解説)  外側大腿皮神経(L2・3)は大腿神経とともに大腰筋と腸骨筋の間を通って腸骨筋の表面を外側下方に向かって走り筋裂孔をくぐって大腿外側部に出る皮神経。)  (第26回 問題139) 問2 本症例に対する刺鍼部位として最も適切なのはどれか。  1.上後腸骨棘と大転子を結んだ中点より垂直に約3cm下がった部位  2.第4腰椎と第5腰椎棘突起間の外側約2cmの部位  3.上前腸骨棘より約2.5cm内方でそこから下に約2.5cmの部位  4.鼠径靱帯の直下で大腿動脈拍動部の外方約1cmの部位  (解答3)  (第26回 問題140) 第4節 関節痛 問題105 次の文で示す患者に対する局所施術で、適切でないのはどれか。  「35歳の女性。左膝が痛み、熱感と腫脹がある。血液検査では、RAテスト陽性、CRP値は高い。」  1.膝関節の関節腔内刺鍼  2.膝関節周囲の皮膚鍼  3.膝関節周囲の筋・腱への刺鍼  4.膝関節周囲の糸状灸  (解答1)  (第4回 問題133) 問題106 次の文で示す病証に対して治療すべき足の経脈・経筋として最も適切なのはどれか。  「26歳の男性。主訴は膝の痛み。4日前に宴会で食べ過ぎた。その後、背中の張り感やだるさとともに、趣味のバスケットボールでジャンプしたときに膝に痛みを自覚する。舌中央部に黄厚膩苔がある。」  1.太陰経  2.厥陰経  3.陽明経  4.少陽経  (解答3)  (第27回 問題124) 問題107 次の文で示す症例で考えられる疾患はどれか。  「65歳の女性。軽度の肥満。主訴は膝痛。膝の内側が動作開始時や疲労時に痛む。膝のロッキングはみられない。」  1.腸脛靱帯炎  2.内側滑膜ひだ障害(タナ障害)  3.変形性膝関節症  4.膝蓋靱帯炎  (解答3)  (第31回 問題138) 問題108 変形性膝関節症に対する施術目的で適切でないのはどれか。  1.変形の改善  2.軟部組織の緊張緩和  3.関節部の循環改善  4.関節痛の軽減  (解答1)  (第1回 問題125) 問題109 次の文で示す患者の病態に対し、罹患部への局所治療穴として適切なのはどれか。  「65歳の女性。半年前から動作開始時および歩行時に左膝関節内側部に痛みが出現する。」  1.足三里  2.陽陵泉  3.梁丘  4.曲泉  (解答4)  (第16回 問題130) 問題110 次の文で示す症例で運動療法の対象となる筋の疲労緩和を目的に腹臥位で施術を行う場合、局所治療穴として最も適切なのはどれか。  「62歳の女性。主訴は膝関節痛。内反膝と大腿前面の筋萎縮がみられたため、患者にパテラセッティングを行わせた。」  1.委中  2.承扶  3.風市  4.膝陽関  (解答3)  (解説 パテラセッティングは大腿四頭筋強化訓練で風市は大腿神経を刺激できる。)  (第32回 問題136) 問題111 膝に痛みを起こす疾患と患部の治療穴との組合せで最も適切なのはどれか。  1.変形性膝関節症 ーー 三陰交  2.ジャンパー膝 ーー 犢鼻  3.内側半月板損傷 ーー 風市  4.オスグッド病 ーー 委中  (解答2)  (第5回 問題132) 問題112 次の文で示す症例について、身体診察でみられる可能性が最も高いのはどれか。  「54歳の男性。半年前から右肩関節の疼痛が出現した。最近では疼痛は幾分軽減したが運動制限が顕著となった。ADLでは衣服の着脱が不自由であり、結帯動作の制限がある。医療機関で肩関節周囲炎と診断されている。」  1.ドロップアームサイン陽性  2.ルーステスト陽性  3.肩甲上腕リズム正常  4.エンドフィール明瞭  (解答4)  (第27回 問題129) 問題113 肩痛の罹患部位と局所治療穴との組合せで適切でないのはどれか。  1.棘上筋 ーー 巨骨  2.肩甲下筋 ーー 天髎  3.棘下筋 ーー 天宗  4.腱板部 ーー 肩髎  (解答2)  (第8回 問題128) 問題114 秉風穴から神経刺鍼を目的として治療を行う場合、対象としている肩関節の運動障害はどれか。  1.屈曲  2.伸展  3.外転  4.内旋  (解答3)  (第9回 問題133) 問題115 肩関節の外転筋に対する鍼通電療法で刺鍼部位として適切な経穴はどれか。  1.秉風・巨骨  2.肩外兪・肩中兪  3.臑会・消濼  4.肩貞・天宗  (解答1)  (第15回 問題127) 問題116 肩関節周囲炎の内旋制限に対し、拘縮している筋への施術で適切な経穴はどれか。  1.肩井  2.曲垣  3.天宗  4.中府  (解答3)  (第24回 問題125) 問題117 肩関節外転90度で外旋の自動運動を行ったところ、肩の後方の疼痛を自覚した。罹患筋への刺鍼部位として最も適切なのはどれか。  1.結節間溝  2.肩甲骨下角  3.棘下窩の中央  4.癃椎と肩峰の中点  (解答3)  (第25回 問題123) 問題118 次の文で示す患者の刺鍼対象とする部位はどれか。  「25歳の男性。肩関節前部の痛みを訴える。結節間溝部の圧痛。ヤーガソンテストは陽性。」  1.棘上筋腱  2.三角筋後部線維  3.上腕二頭筋長頭筋腱  4.大円筋  (解答3)  (第4回 問題132) 問題119 次の文で示す患者の病態に対し、適切な刺鍼部位はどれか。  「45歳の男性。右肩前面の痛みを訴える。外転外旋時に痛みがあり、スピードテスト及びヤーガソンテスト陽性。」  1.棘上部  2.棘下部  3.結節間溝部  4.烏口突起部  (解答3)  (第9回 問題136) 問題120 次の文で示す患者の病態に対し、施術の対象とされる局所部位はどれか。  「45歳の男性。3か月前からボーリングを始めた。最近、投球動作で右肩に痛みが生じた。ペインフルアークサイン陰性。スピードテスト陽性。」  1.結節間溝部  2.肩甲骨棘下部  3.肩甲間部  4.上腕三頭筋部  (解答1)  (第13回 問題134) 問題121 次の文で示す患者の病態に対し、罹患局所への刺鍼部位として適切なのはどれか。  「50歳の男性。半年前から肩関節の運動痛がある。特に肘関節を屈曲して抵抗に逆らって前腕を回外すると疼痛が強くなる。」  1.棘上部  2.棘下部  3.結節間溝部  4.腋窩後壁  (解答3)  (第11回 問題132) 問題122 次の文で示す患者の病態に対し、罹患局所への施術部位として適切なのはどれか。  「39歳の男性。友人の引っ越し作業を手伝った後、肩関節前面の痛みを自覚するようになった。外転外旋時に痛みが強い。ヤーガソンテスト陽性。」  1.烏口突起部  2.結節間溝部  3.棘下部  4.肩甲骨下角部  (解答2)  (第17回 問題128) 問題123 次の文で示す患者の病態に対する刺鍼部位はどれか。  「35歳の男性。肩関節外側部の痛みを訴える。上腕骨上端の圧痛、ペインフルアークサイン陽性。」  1.肩甲骨棘下窩中央  2.腱板部  3.結節間溝部  4.鎖骨上窩部  (解答2)  (第5回 問題127) 問題124 次の文で示す患者の病態から考えて治療対象とする罹患筋はどれか。  「40歳の男性。棚の上のものを整理していて、肩が痛くなった。肩の外転運動をさせると90度前後でのみ痛みが起こる。」  1.僧帽筋  2.棘上筋  3.大胸筋  4.上腕三頭筋  (解答2)  (第7回 問題135) 問題125 肩甲上腕関節の拘縮の所見はどれか。  1.自動運動より他動運動の可動域が大きい。  2.肩甲上腕リズムが1:2である。  3.肩峰直下に圧痛がある。  4.エンドフィールが明瞭である。  (解答4)  (第25回 問題124) 問題126 肩関節周囲炎で肩関節外転・外旋時に痛みを訴える患者に対する罹患筋への局所治療穴で適切でないのはどれか。  1.中府  2.臑兪  3.秉風  4.天宗  (解答1)  (第16回 問題128) 問題127 肩甲骨の下方回旋筋拘縮による肩の外転障害がみられる場合、局所施術部位として最も適切なのはどれか。  1.肩井  2.肩外兪  3.膏肓  4.扶突  (解答3)  (第26回 問題130) 問題128 次の文で示す患者の病証に対して経脈の疏通を目的として治療する場合、最も適切な治療穴はどれか。  「56歳の男性。主訴は右肩関節痛。右手で引き戸を右に開こうとする動作時に激痛が起こる。整形外科では、四辺形間隙症候群と診断された。」  1.後渓  2.液門  3.二間  4.魚際  (解答1)  (解説)  四辺形間隙症候群は外側腋窩隙の小円筋・大円筋・上腕三頭筋長頭・上腕骨で囲まれた部分で腋窩神経が絞扼されたもの。)  (第26回 問題115) 問題129 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「56歳の男性。半年前から右肩関節の痛みが出現した。肩のエックス線検査では異常はない。1か月前から夜間痛はなくなり、肩関節の外転、外旋時に軽度の痛みが出現する。肩甲上腕リズムの異常が著明である。スピードテスト陰性、ドロップアームサイン陰性。」 問1 最も考えられる疾患はどれか。  1.石灰沈着性腱板炎  2.上腕二頭筋長頭腱炎  3.いわゆる五十肩  4.腱板断裂  (解答3)  (第19回 問題139) 問2 疼痛軽減を目的とした局所治療穴で適切なのはどれか。  1.中府  2.臑兪  3.天泉  4.肘髎  (解答2)  (第19回 問題140) 問題130 トレンデレンブルグ徴候を呈する場合、罹患局所への治療部位として最も適切なのはどれか。  1.第3腰椎棘突起周囲  2.大転子周囲  3.膝蓋骨周囲  4.踵骨周囲  (解答2)  (第17回 問題130)6 その他の顔面・頚・肩・腕の痛み 問題131 次の文で示す症例の拘縮がみられる筋に対する局所治療穴として最も適切なのはどれか。  「73歳の女性。主訴は左股関節の痛み。3か月前から痛みがひどくなった。エックス線検査にて軟骨下骨の硬化、骨棘形成がみられた。トーマステストは陽性、トレンデレンブルグ徴候とエリーテストは陰性。」  1.居髎  2.衝門  3.秩辺  4.髀関  (解答2)  (解説)  症例はトレンデレンブルグ徴候陰性で中殿筋、エリーテスト陰性で大腿直筋の拘縮が除外され、トーマステスト陽性であることから腸腰筋の拘縮である。解剖が腸腰筋の経穴は衝門である。したがって、衝門が適切である。)  (第29回 問題134) 問題132 次の文で示す症例で拘縮がみられる可能性が最も高い筋はどれか。  「68歳の女性。変形性股関節症による左股関節痛があり、トーマステスト陽性。恥骨結合下縁の高さで縫工筋のすぐ外方陥凹部にある筋に顕著な圧痛がある。エリーテスト陽性。」  1.大腿筋膜張筋  2.大腿直筋  3.長内転筋  4.恥骨筋  (解答2)  (第32回 問題137) 問題133 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「51歳の女性。主訴は股関節の痛み。痛みのため台所の立ち仕事が長く続けられない。近医にて変形性股関節症と診断された。」 問1 パトリックテストの操作として適切なのはどれか。  1.右の股関節を90度屈曲位に保ったまま膝だけを伸展させる。  2.右膝を胸に近づけるように股関節と膝を深く曲げる。  3.右足を左膝の上に乗せ股関節を開排させた後、右膝の内側を下方に押す。  4.右足を左膝の外側にもっていき右膝の外側を健側方向に押す。  (解答3)  (第23回 問題129) 問2 この患者に勧める運動指導で最も適切なのはどれか。  1.散歩  2.水中歩行  3.ラジオ体操  4.スクワット  (解答2)  (第23回 問題130) 問題134 次の文で示す症例で将来起こりうる徴候はどれか。  「生後6か月の乳児。仰臥位で寝かせたときに右の大腿皮膚溝が左と比べて数が多く、深く、長い。右股関節の開排制限もある。」  1.アリス徴候  2.ガワーズ徴候  3.レルミット徴候  4.ロンベルグ徴候  (解答1)  (解説)  レルミット徴候は患者の頸を他動的に前屈させると、電撃痛が項部から脊柱に沿って下方へ放散する現象で多発性硬化症。  (第31回 問題135) 第5節 筋肉痛、腱痛、筋疲労等 問題135 次の文で示す病証に対する経脈を考慮した治療穴として適切なのはどれか。  「65歳の男性。2日前に新型コロナワクチン接種を受けたところ、肩を外転すると強い痛みを自覚する。悪寒、発熱、頭痛はない。肩の屈曲、伸展痛もない。」  1.魚際  2.天泉  3.液門  4.前谷  (解答3)  (解説)  症例は、ワクチン接種を受けたところ、肩を外転すると強い痛みを自覚する。これは、注射を受けた部位や、肩関節の運動で外転時のみに痛みを自覚することから考えると、痛みの原因となっている筋は三角筋中部線維である。三角筋中部線維の経路を流注する経脈は三焦経である。したがって、三焦経の液門が適切である。)  (第30回 問題150) 問題136 筋肉痛に対する局所施術として、罹患筋と治療穴の組合せで正しいのはどれか。  1.三角筋 ーー 消濼  2.上腕三頭筋 ーー 臂臑  3.薄筋 ーー 膝関  4.後脛骨筋 ーー 築賓  (解答3)  (第28回 問題125) 問題137 運動による筋肉痛に対して局所施術を行う場合、罹患筋と治療穴との組合せで適切でないのはどれか。  1.三角筋 ーー 肩髎  2.上腕三頭筋 ーー 消濼  3.半腱様筋 ーー 中瀆  4.後脛骨筋 ーー 三陰交  (解答3)  (第17回 問題126) 問題138 鵞足を構成する筋の緊張を取るのに最も適切な治療穴はどれか。  1.陰包  2.梁丘  3.委中  4.血海  (解答1)  (第21回 問題132) 問題139 次の文で示す症例で障害筋への局所治療穴として最も適切なのはどれか。  「53歳の男性。最近、長時間歩くと、足がつる。今朝は、ウォーキング中に母指が屈曲する筋けいれんとともに下腿後面の深部に疼痛が生じたが、しばらく休むと軽快した。」  1.飛揚  2.膝関  3.合陽  4.外丘  (解答1)  (第31回 問題139) 問題140 上腕骨外側上顆炎の治療穴として局所の経穴を考慮する場合、適するのはどれか。  1.曲池  2.曲沢  3.尺沢  4.少海  (解答1)  (第1回 問題134) 問題141 局所治療穴として曲池が最も適切なのはどれか。  1.ティネル徴候陽性  2.ファレンテスト陽性  3.チェアテスト陽性  4.フローマン徴候陽性  (解答3)  (第27回 問題130) 問題142 次の文で示す患者の病態に対し、罹患筋への局所治療穴として適切なのはどれか。  「42歳の主婦。農作業の手伝いの後、手関節の橈側が痛み腫脹している。」  1.養老  2.通里  3.間使  4.偏歴  (解答4)  (第10回 問題135) 問題143 長母指外転筋の腱鞘炎に対し、罹患局所への治療穴で適切なのはどれか。  1.陽谷  2.曲沢  3.外関  4.偏歴  (解答4)  (第12回 問題131) 問題144 ドケルバン病に対する局所施術で対象となる罹患筋はどれか。  1.長母指外転筋  2.母指内転筋  3.短母指屈筋  4.母指対立筋  (解答1)  (第14回 問題126) 問題145 次の文で示す症例に対する局所治療穴として最も適切なのはどれか。  「38歳の女性。家事や子どもの世話が忙しく、最近になって手関節に痛みを感じるようになった。アイヒホッフテスト陽性。」  1.内関  2.合谷  3.列欠  4.陽池  (解答3)  (解説)  アイヒホフテスト陽性であることからドケルバン病である。ドケルバン病における障害筋は長母指外転筋と短母指伸筋である。列欠の部位は、前腕橈側 長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間、手関節掌側横紋の上方1寸5分である。したがって、列欠が適切である。)  (第30回 問題130) 問題146 次の文で示す症例で、病態把握を目的に実施する徒手検査法はどれか。  「50歳の女性。主訴は右手関節橈側の痛みと腫脹。最近家事が忙しく徐々に症状が出現し、特に母指を動かすと強い疼痛がある。」  1.チェアテスト  2.トムゼンテスト  3.ファレンテスト  4.アイヒホッフテスト  (解答4)  (第32回 問題133) 問題147 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「40歳の女性。左手関節橈側に痛みがある。フライパンを使って調理する際に痛みが増強する。頸部や肩関節の動きでの増悪はない。疼痛部の知覚異常はみられない。」 問1 最も考えられる疾患はどれか。  1.頸椎神経根症  2.胸郭出口症候群  3.ドケルバン病  4.手根管症候群  (解答3)  (第19回 問題133) 問2 罹患筋に対する局所治療穴はどれか。  1.手三里  2.孔最  3.偏歴  4.合谷  (解答3)  (第19回 問題134) 問題148 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「38歳の女性。1か月前から家事動作で右手首の橈側が痛むようになり、近医にてドケルバン病と診断された。湿布を続けたが徐々に痛みが増強したため来院。」 問1 病態を確認する目的で行うアイヒホッフテストの方法で正しいのはどれか。  1.母指を中に入れて握った手の尺屈を指示する。  2.母指を外にして握った手の尺屈を指示する。  3.母指を中に入れて握った手の橈屈を指示する。  4.母指を外にして握った手の橈屈を指示する。  (解答1)  (第24回 問題126) 問2 罹患筋に対する鍼施術で適切な経穴はどれか。  1.孔最  2.支溝  3.偏歴  4.手三里  (解答3)  (第24回 問題127) 問題149 ばね指で罹患局所の圧痛に対して施術する場合、適切な部位はどれか。  1.手根中手関節掌側部  2.中手指節関節掌側部  3.近位指節間関節掌側部  4.遠位指節間関節掌側部  (解答2)  (第15回 問題130) 第2章 精神神経系の主な症状・疾患 第1節 錐体外路症状とパーキンソン病 問題150 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「65歳の男性。主訴は動作緩慢と振戦で上肢に歯車様固縮がみられる。不眠、抑うつ、便秘を伴い、舌質はやや淡白、脈状は細弱を呈する。」 問1 本症例でみられる異常歩行はどれか。  1.痙性歩行  2.トレンデレンブルグ歩行  3.小刻み歩行  4.失調性歩行  (解答3)  (第16回 問題139) 問2 治療対象となる適切な病証はどれか。  1.肝血虚証  2.心血虚証  3.脾陽虚証  4.腎陽虚証  (解答1)  (解説)  肝血虚証の主症は、目の乾き・かすみ、脇部の隠痛、顔色萎黄、唇や舌質の色は淡白である。めまい、不眠、多夢などの症状を伴いやすく、また四肢のふるえ、筋肉のひきつり、拘急が起こるものもある。本症例では運動器症状など多くの所見が該当する。  脾陽虚証では便秘は現れにくく、下痢となることが多い。)  (第16回 問題140) 問題151 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「63歳の男性。手のふるえ、歩行困難、歯車様の筋強剛がみられる。」 問1 本患者の特徴的な手のふるえはどれか。  1.コップをつかもうとするときのふるえ  2.ゆっくりと踊るようなふるえ  3.丸薬を丸めるような手指のふるえ  4.細かい指先のふるえ  (解答3)  (第24回 問題135) 問2 本患者の臓腑病証に基づいて九刺による鍼治療を行う場合の組合せで適切なのはどれか。  1.肺兪 ーー 太淵  2.肝兪 ーー 太衝  3.脾兪 ーー 太白  4.心兪 ーー 神門  (解答2)  (第24回 問題136) 問題152 次の文で示す症例でみられるのはどれか。  「70歳の女性。数年前から動作緩慢になり、現在は丸薬丸め運動も出現してきた。」  1.無汗症  2.歯車現象  3.ガワーズ徴候  4.ホフマン反射陽性  (解答2)  (第32回 問題138) 第2節 四肢の運動麻痹 問題153 絞扼性神経障害について罹患神経と筋の組合せで正しいのはどれか。  1.腕神経叢 ーー 肩甲挙筋  2.正中神経 ーー 円回内筋  3.橈骨神経 ーー 長掌筋  4.尺骨神経 ーー母指対立筋  (解答2)  (第23回 問題124) 問題154 末梢神経麻痹における罹患神経と麻痹筋の組合せで正しいのはどれか。  1.橈骨神経 ―― 円回内筋  2.正中神経 ―― 母指内転筋  3.尺骨神経 ―― 掌側骨間筋  4.肩甲上神経 ―― 僧帽筋  (解答3)  (第31回 問題133) 問題155 神経麻痹と罹患局所への治療穴との組合せで誤っているのはどれか。  1.橈骨神経麻痹 ーー 温溜  2.尺骨神経麻痹 ーー 神門  3.総腓骨神経麻痹 ーー 浮郄  4.脛骨神経麻痹 ーー 懸鐘  (解答4)  (第9回 問題137) 問題156 神経麻痹と罹患局所への治療穴との組合せで適切なのはどれか。  1.副神経麻痹 ーー 肩井  2.腋窩神経麻痹 ーー 侠白  3.尺骨神経麻痹 ーー 下廉  4.橈骨神経麻痹 ーー 霊道  (解答1)  (第11回 問題133) 問題157 末梢神経麻痹と罹患筋への低周波鍼通電療法で用いる経穴との組合せで正しいのはどれか。  1.筋皮神経麻痹 ーー 外関・陽池  2.橈骨神経麻痹 ーー 曲池・合谷  3.正中神経麻痹 ーー 支正・小海  4.尺骨神経麻痹 ーー 郄門(げきもん)・内関  (解答2)  (第24回 問題120) 問題158 末梢神経麻痹と罹患筋への低周波鍼通電療法で用いる経穴との組合せで最も適切なのはどれか。  1.橈骨神経麻痹 ーー 手五里・温溜  2.正中神経麻痹 ーー 尺沢・通里  3.深腓骨神経麻痹 ーー 陽輔・懸鍾  4.脛骨神経麻痹 ーー 条口・解渓  (解答1)  (第26回 問題131) 問題159 末梢神経麻痹による症状と罹患神経を対象とした治療穴との組合せで正しいのはどれか。  1.下垂手 ーー 郄門  2.ワシ手 ーー 小海  3.下垂足 ーー 委中  4.鈎足 ーー 陽陵泉  (解答2)  (第16回 問題131)② 頭部・顔面部の神経障害 問題160 罹患筋支配の神経近傍への刺鍼を行う場合、症状と治療穴の組合せで最も適切なのはどれか。  1.閉眼困難 ーー 完骨  2.足関節外がえし困難 ーー 陽陵泉  3.手関節背屈困難 ーー 曲沢  4.近位指節間関節屈曲困難 ーー 手五里  (解答2)  (第28回 問題128) 問題161 次の文で示す症状に対し、神経刺激を目的とした適切な治療穴はどれか。  「橈骨手根関節および中手指節関節の伸展が困難である。」  1.臑兪  2.消濼  3.肩髎  4.侠白  (解答2)  (第5回 問題129) 問題162 後骨間神経麻痹で生じるのはどれか。  1.猿手  2.鷲手  3.下垂指  4.尺側偏位  (解答3)  (解説 後骨間神経は橈骨神経の枝。)  (第32回 問題141) 問題163 次の文で示す神経麻痹で、麻痹神経と治療穴との組合せで正しいのはどれか。  「母指が外転位で、母指と小指との対立運動が困難である。また母指球の萎縮があり、手掌が扁平となっている。」  1.橈骨神経 ーー 手三里  2.正中神経 ーー 内関  3.尺骨神経 ーー 支正  4.筋皮神経 ーー 消濼  (解答2)  (第2回 問題136) 問題164 次の文で示す運動麻痹に対し、罹患神経への局所治療穴として適切なのはどれか。  「母指球が萎縮し、母指と小指の対立運動が困難である。」  1.手五里  2.小海  3.内関  4.消濼  (解答3)  (第10回 問題136) 問題165 母指、小指の対立運動が困難となる運動麻痹に対し、罹患神経への局所治療穴として適切なのはどれか。  1.郄門  2.支正  3.上廉  4.小海  (解答1)  (第19回 問題130) 問題166 次の文で示す病態に対し、神経絞扼部に直接刺激を与える治療穴はどれか。  「手掌中央部が痛む。指先の感覚が鈍く、しびれもある。」  1.曲池  2.大陵  3.陰郄  4.支正  (解答2)  (第8回 問題135) 問題167 次の文で示す症状を起こす罹患神経の絞扼部に対する刺鍼部位はどれか。  「痛みとしびれが第1~3指の掌側と第4指の橈側の掌側にある。ファーレンテスト陽性。」  1.円回内筋の上腕頭と尺骨頭との間  2.尺側手根屈筋の上腕頭と尺骨頭との間  3.手根骨と屈筋支帯との間  4.豆状骨と有鈎骨鈎との間  (解答3)  (第6回 問題129) 問題168 次の文で示す症例で罹患神経の絞扼部位に対する刺鍼部位として最も適切なのはどれか。  「33歳の女性。主訴は右手掌の母指から環指橈側にかけての痛みとしびれ。妊娠中に発症し、出産後、家事と育児で症状が増悪し、物がつまみにくくなった。」  1.肘頭と上腕骨外側上顆の間  2.肘頭と上腕骨内側上顆の間  3.橈側手根癃起と尺側手根癃起の間  4.豆状骨と有鈎骨鈎の間  (解答3)  (解説)  症例は、右手掌の母指から環指橈側にかけての痛みとしびれがあること、物がつまみにくくなったこと等から、正中神経の障害である。物がつまみにくくなったのは、正中神経麻痹による拇指の対立運動障害のためである。症例は妊娠時に女性ホルモンの乱れにより手根管を通る腱周囲の滑膜のむくみが生じることで、手根管が圧迫され、その後の手首の使いすぎ等により手根管症候群を呈している。したがって、刺鍼部位は、大陵の部位である橈側手根癃起と尺側手根癃起の間となる。)  (第29回 問題132) 問題169 次の文で示す症例で罹患神経に対する治療穴として最も適切なのはどれか。  「35歳の女性。妊娠に伴い母指から中指にかけてしびれが出現し、母指と示指で輪を作ろうとすると楕円型になる。」  1.小海  2.手五里  3.天井  4.内関  (解答4)  (解説)  症例は、妊娠に伴う母指から中指にかけてのしびれ、ティアドロップサインを呈していることから、手根管症候群による正中神経麻痹である。したがって、内関が適切である。)  (第30回 問題132) 問題170 次の文で示す症例について、障害部位と経脈流注を考慮して行う治療穴で適切なのはどれか。  「35歳の女性。左側の第1指から第3指の指腹にしびれを感じる。患者の両手背を合わせ手関節の掌屈を強制させると、数秒後に手指のしびれが増強した。」  1.通里  2.郄門  3.会宗  4.温溜  (解答2)  (第23回 問題123) 問題171 次の文で示す症状に対する治療穴で適切なのはどれか。  「母指、示指、中指の掌面にしびれがあり、手の回内がしにくい。」  1.郄門  2.曲池  3.天井  4.神門  (解答1)  (第5回 問題128) 問題172 手関節の掌屈ができない末梢性の運動麻痹に対し、罹患筋への局所治療穴として適切なのはどれか。  1.温溜  2.支正  3.郄門  4.四瀆  (解答3)  (第15回 問題129) 問題173 次に示す部位への施術が効果的な運動麻痹はどれか。  「鎖骨上窩、腋窩、内側上腕二頭筋溝および浅指屈筋と長掌筋との間」  1.すべての指の伸展不能  2.四指の内・外転不能  3.母指対立運動不能  4.手関節伸展不能  (解答3)  (第8回 問題138) 問題174 次の文で示す症例に対する治療穴で最も適切なのはどれか。  「35歳の女性。職業は事務員。右前腕前面近位部の疼痛と第1指から第4指橈側半の掌側および母指球にしびれがある。前腕の回内動作に抵抗を加えると症状が増悪する。ファレンテスト陰性。」  1.手三里  2.孔最  3.大陵  4.四涜  (解答2)  (解説)  正中神経の障害の円回内筋症候群。)  (第26回 問題134) 問題175 次の文で示す症例の罹患筋として最も適切なのはどれか。  「45歳の女性。半年前から右手の母指・示指掌側にしびれがあり、母指球の萎縮と祈祷師の手を認める。」  1.斜角筋  2.小胸筋  3.円回内筋  4.尺側手根屈筋  (解答3)  (第32回 問題135) 問題176 次の文で示す症例の神経絞扼部に対する刺鍼部位として最も適切なのはどれか。  「28歳の女性。職業は鍼灸師。回外位で左前腕にカバンを引っかけて持つことが多く、内側上顆から肘窩内側縁に沿った張り感とともに左手掌橈側にしびれを自覚する。最近、左手で艾を捻ることが困難である。」  1.孔最と少海の間  2.曲池と曲沢の間  3.間使と大陵の間  4.手三里と支正の間  (解答1)  (解説)  症例は、内側上顆から肘窩内側縁に沿った張り感、手掌橈側にしびれがあること、回外位で前腕にカバンを引っかけて持つことが多いこと、手で艾を捻ることが困難であること等から、正中神経(前骨間神経)の絞扼性神経障害による円回内筋症候群である。正中神経は、肘部で分枝し、橈骨と尺骨の骨間膜の前を通り、拇指、示指、中指まで行く。この分枝した神経を前骨間神経という。前骨間神経は、円回内筋の筋線維でできたトンネルを通るが、この入り口付近で圧迫されたり、締め付けられたりして起こる前骨間神経の絞扼障害を円回内筋症候群という。したがって、円回内筋の絞扼部に当たる孔最と少海の間が治療穴に適している。)  (第29回 問題135) 問題177 次の文で示す症例に対して障害神経を考慮して循経取穴を行う場合、最も適切な治療穴はどれか。  「46歳の女性。最近、指尖で物をつまむピンチ動作ができなくなったため来院。ティアドロップ徴候は陽性。知覚障害は認められなかった。」  1.肘髎  2.小海  3.消濼  4.曲沢  (解答4)  (解説)  正中神経の枝の障害で前骨間神経症候群。母指と示指でOを作るパーフェクトOができず、涙型になるティアドロップサインが生じる。)  (第26回 問題123) 問題178 次の文で示す神経麻痹の罹患神経に対して低周波鍼通電療法を行う場合、経穴の組合せとして最も適切なのはどれか。  「手背の骨間溝が著明で鈎爪指がみられるが、パーフェクトOは正常であった。」  1.偏歴 ーー 曲池  2.太淵 ーー 孔最  3.内関 ーー 郄門  4.支正 ーー 小海  (解答4)  (解説)  鈎爪指は鷲手で尺骨神経の障害。パーフェクトOは正中神経の枝の障害の前骨間神経症候群で見られる。)  (第26回 問題133) 問題179 次の文で示す運動麻痹の罹患神経に対する治療穴として、適切なのはどれか。  「手背の骨間溝が著明で、鷲手がみられる。フローマン紙徴候が陽性。」  1.支正  2.郄門  3.偏歴  4.大陵  (解答1)  (第4回 問題134) 問題180 手の第2指~5指の内・外転運動ができない症状に対する治療で、神経刺激を目的とした治療穴はどれか。  1.外関  2.曲池  3.支正  4.郄門  (解答3)  (第6回 問題130) 問題181 次の文で示す運動麻痹に対し、罹患神経への局所治療穴で適切なのはどれか。  「手の母指内転運動の障害があり、骨間筋の萎縮がみられる。」  1.郄門  2.曲池  3.小海  4.臂臑  (解答3)  (第12回 問題132) 問題182 次の文で示す患者の病態に対し、罹患部への局所治療穴として適切なのはどれか。  「62歳の男性。前腕尺側に痛みがあり、薬指・小指にしびれがある。上腕骨外顆骨折の既往があり、フローマン徴候陽性。」  1.小海  2.曲池  3.天井  4.孔最  (解答1)  (第17回 問題129) 問題183 次の文で示す患者に対する局所治療穴で最も適切なのはどれか。  「28歳の男性。半年程前から右薬指のしびれが徐々に強くなってきた。母指と示指で紙を挟もうとすると母指の指節間関節が曲がる。小学5年生の時に右肘骨折の既往がある。」  1.手三里  2.大陵  3.通里  4.孔最  (解答3)  (第20回 問題127) 問題184 次の文で示す患者への施術で罹患神経への治療穴として最も適切なのはどれか。  「30歳の女性。1週間前から手の小指側にしびれを感じ、母指の内転運動障害がみられる。フローマン徴候陽性、ファレンテスト陰性。」  1.列欠  2.霊道  3.大陵  4.陽池  (解答2)  (第25回 問題126) 問題185 次の文で示す患者の患側に対する低周波鍼通電療法の刺鍼部位で最も適切なのはどれか。  「48歳の女性。右側の立脚相で明らかな左骨盤の沈下を認める。」  1.肓門と腰眼  2.次髎と膀胱兪  3.維道と足五里  4.居髎と環跳  (解答4)  (第23回 問題131) 問題186 下垂足を呈する不全麻痹に対して上巨虚穴と条口穴に鍼通電療法を行った場合、目的とする筋に鍼が刺入されていることを確認する足関節の動きはどれか。  1.外反・屈曲(底屈)  2.外反・伸展(背屈)  3.内反・屈曲(底屈)  4.内反・伸展(背屈)  (解答4)  (第17回 問題125) 問題187 鶏歩を呈する患者に対する麻痹筋への低周波鍼通電療法を行う部位で適切なのはどれか。  1.足三里と豊癃  2.伏兎と梁丘  3.漏谷と三陰交  4.合陽と承山  (解答1)  (第22回 問題131) 問題188 次の文で示す異常歩行に対して筋萎縮の予防を目的に低周波鍼通電療法を行う場合、治療穴の組合せとして適切なのはどれか。  「つま先が上がりにくく、膝を高く上げた後、つま先から接地するように歩く。」  1.伏兎 ―― 陰市  2.委中 ―― 承山  3.地機 ―― 三陰交  4.足三里 ―― 下巨虚  (解答4)  (第29回 問題128) 問題189 次の文で示す神経麻痹で、麻痹神経に対する治療穴として正しいのはどれか。  「足関節は底屈し、内反もある。歩行は鶏歩となる。」  1.髀関  2.陽陵泉  3.承筋  4.湧泉  (解答2)  (第3回 問題130) 問題190 鈎足を呈する運動麻痹に対し、罹患筋への局所治療穴として適切なのはどれか。  1.承山  2.条口  3.陽交  4.血海  (解答1)  (第11回 問題134) 問題191 足関節の屈曲(底屈)ができない運動麻痹に対し、拮抗筋の緊張緩和を目的とした局所治療穴はどれか。  1.承山  2.飛陽  3.陰陵泉  4.足三里  (解答4)  (第14回 問題128) 問題192 次の文で示す症状を起こす罹患神経に対し、施術対象となる経絡はどれか。  「ヒラメ筋、後脛骨筋、長母指屈筋の麻痹のために歩行困難をきたしている。」  1.足の陽明胃経  2.足の太陽膀胱経  3.足の少陽胆経  4.足の厥陰肝経  (解答2)  (第6回 問題131) 問題193 次の文で示す運動麻痹に対し、罹患神経の刺激を目的とした適切な治療穴はどれか。  「足関節の屈曲(底屈)と足指の屈曲が困難。」  1.外丘  2.足三里  3.陰陵泉  4.承山  (解答4)  (第7回 問題137) 問題194 次の文で示す麻痹に対し、施術対象となる罹患筋はどれか。  「足関節の屈曲が困難となり、爪先立ちができない。」  1.前脛骨筋  2.長指伸筋  3.腓腹筋  4.短腓骨筋  (解答3)  (第8回 問題137) 問題195 次の文で示す症状に対し、罹患筋への局所治療穴として適切なのはどれか。  「足関節の屈曲および外がえし運動で下腿部の痛みが増悪する。」  1.足三里  2.陽交  3.合陽  4.三陰交  (解答2)  (第9回 問題134) 問題196 異常歩行とその原因となる筋に対する局所治療穴との組合せで正しいのはどれか。  1.鶏歩 ーー 三陰交  2.はさみ脚歩行 ーー 陽陵泉  3.分回し歩行 ーー 足三里  4.トレンデレンブルグ歩行 ーー 居髎(きょりょう)  (解答4)  (第24回 問題119) 問題197 絞扼神経障害の絞扼部位と近接経穴との組合せで正しいのはどれか。  1.手根管症候群 ーー 大陵  2.肘部管症候群 ーー 尺沢  3.足根管症候群 ーー 崑崙  4.尺骨神経管症候群 ーー 小海  (解答1)  (解説)  肘部管症候群は、小海のやや下方になる  足根管症候群は照海付近  尺骨神経管症候群は神門の内側)  (第1回 問題135) 問題198 絞扼性神経障害とその罹患神経を対象とした治療穴との組合せで適切でないのはどれか。  1.足根管症候群 ーー 太谿  2.梨状筋症候群 ーー 承扶  3.肘部管症候群 ーー 小海  4.手根管症候群 ーー 神門  (解答4)  (第11回 問題135) 問題199 絞扼性神経障害と局所治療穴との組合せで正しいのはどれか。  1.梨状筋症候群 ーー 膀胱兪  2.足根管症候群 ーー 太渓  3.肘部管症候群 ーー 曲沢  4.手根管症候群 ーー 陽渓  (解答2)  (第20回 問題128) 問題200 絞扼部への治療穴として照海穴が最も適切なのはどれか。  1.腓腹神経絞扼神経障害  2.ギヨン管症候群  3.足根管症候群  4.モートン病  注意:問題文の照海は、「てるうみ」  (解答3)  (第22回 問題129) 問題201 脳卒中後の後遺症による上肢の屈曲拘縮に対し、拮抗抑制を利用する目的で低周波鍼通電療法を行う場合の経穴の組合せで最も適切なのはどれか。  1.肩髎 ーー 肩髃  2.天泉 ーー 侠白  3.消濼 ーー 臑会  4.少海 ーー 間使  (解答3)  (第25回 問題125) 問題202 マン・ウェルニッケ肢位にある片麻痹患者に対して、上肢の痙性の改善を目的に相反性Ⅰa 抑制を応用した低周波鍼通電療法を行う場合、適切な治療穴の組合せはどれか。  1.消濼 ーー 外関  2.曲沢 ーー 内関  3.承筋 ーー 承山  4.豊癃 ーー 足三里  (解答1)  (解説)  上記の片麻痹患者の上肢は屈筋優位の痙縮により屈曲を呈している。この屈筋群の緊張を改善するために、相反性Ⅰa 抑制を応用した鍼通電療法を行う場合、対象となる筋群は伸筋群である。伸筋群を刺激することで相反性Ⅰa抑制により、拮抗筋である屈筋群が弛緩し、痙性が改善される。したがって、治療穴は上肢の伸筋群上にある消濼、外関が適切である。)  (第30回 問題128) 問題203 下肢の神経と絞扼部位への刺鍼点との組合せで正しいのはどれか。  1.外側大腿皮神経 ーー 上前腸骨棘内側下部  2.坐骨神経 ーー 第2後仙骨孔  3.総腓骨神経 ーー 大腿後側中央部  4.伏在神経 ーー 大腿外側中央部  (解答1)  (解説)  坐骨神経は、梨状筋下孔部または脊柱管椎間孔部  総腓骨神経は、腓骨頭直下部の腓腹筋付着部  伏在神経は、内側下部内転筋管部  が絞扼部となる。)  (第5回 問題131) 問題204 次の文で示す患者の罹患神経を対象として刺鍼する場合、適切な局所治療穴はどれか。  「50歳の男性。右足底全体に痛みと焼けるようなピリピリした感覚がある。足背に症状はみられない。夜間痛があり、ティネル徴候陽性。」  1.浮郄  2.委中  3.陽陵泉  4.足三里  (解答2)  (第19回 問題132) 問題205 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「20歳の男性。社会人野球選手。連日バッティング練習を続けていたところ、グリップエンドが当たる左手根部に強い痛みを感じ、手に力が入りにくくなった。エックス線検査で骨折が認められた。現在、小指にしびれが残っている。」 問1 骨折しているのはどれか。  1.舟状骨  2.月状骨  3.大菱形骨  4.有鈎骨  (解答4)  (第20回 問題137) 問2 罹患神経に直接刺激を与えるのに最も適切な経穴はどれか。  1.尺沢  2.曲沢  3.小海  4.天井  (解答3)  (第20回 問題138) 問題206 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「58歳の女性。主訴は右手掌の痛み・しびれ。痛みの部位は小指を除く手掌部である。」 問1 本症例に行った徒手検査法で陽性を示すのはどれか。  1.トムゼンテスト  2.ファレンテスト  3.インピンジメントテスト  4.チェアテスト  (解答2)  (第25回 問題139) 問2 本症例の病態部位への刺鍼で適切なのはどれか。  1.手関節掌側横紋上で橈側手根屈筋腱の橈側直側部  2.手関節掌側横紋上で長掌筋腱の尺側直側部  3.手関節掌側横紋上で尺側手根屈筋腱の尺側直側部  4.舟状骨結節と豆状骨を結んだ線の中央部  (解答4)  (第25回 問題140) 第3節 顔面麻痹 問題207 中枢性顔面神経麻痹に対し、罹患筋への局所治療部位として適切でないのはどれか。  1.前頭筋部  2.頬筋部  3.眼輪筋部  4.口輪筋部  (解答1)  (第11回 問題130) 問題208 脳血管障害後遺症による顔面神経麻痹に対する局所治療穴として、適切でないのはどれか。  1.陽白  2.四白  3.顴髎  4.地倉  (解答1)  (第21回 問題128) 問題209 45歳の男性。2日前からかぜ症状があったが、今朝は左眼瞼の開閉不能、食物が左口角から漏れるようになった。鼻唇溝消失がみられる。障害神経を目標に施術する場合の適切な経穴はどれか。  1.風府  2.風門  3.秉風  4.翳風  (解答4)  (第1回 問題130) 問題210 末梢顔面神経麻痹における麻痹筋と治療穴との組合せで、誤っているのはどれか。  1.前頭筋 ーー 陽白  2.頬筋 ーー 睛明  3.口輪筋 ーー 地倉  4.眼輪筋 ーー 承泣  (解答2)  (第4回 問題137) 問題211 末梢性顔面神経麻痹に対し、罹患神経への局所治療穴として適切なのはどれか。  1.玉枕  2.風池  3.完骨  4.翳風  (解答4)  (第10回 問題132) 問題212 末梢性顔面神経麻痹における罹患筋と治療穴との組合せで誤っているのはどれか。  1.前頭筋 ーー 曲差  2.頬筋 ーー 頷厭  3.眼輪筋 ーー 四白  4.口輪筋 ーー 地倉  (解答2)  (第13回 問題127) 問題213 美容を目的に口角を上げやすくするため、大頬骨筋を刺激する経穴として最も適切なのはどれか。  1.顴髎  2.巨髎  3.頬車  4.迎香  (解答1)  (第32回 問題128) 問題214 末梢性顔面神経麻痹で過誤再生による後遺症はどれか。  1.兎眼  2.ワニの涙  3.味覚脱失  4.聴覚過敏  (解答2)  (解説)  「ワニの涙現象」とは、重症の顔面神経麻痹に罹患した後、数カ月後に麻痹は回復しても、涙っぽくなり、特に食物を口に入れ、咀嚼すると涙が流れてしまう状態を言う。 顔面神経は、橋の神経核から出ていて、内耳孔に聴神経・前庭神経と伴に入る。その後、骨の狭いトンネル内を走るため、神経に浮腫が起こると容易に麻痹してしまう。  顔面神経は、顔面の筋を支配しているだけではなく、涙腺・唾液腺も支配している。また、こうした遠心性の神経のみならず、求心性の神経として、味覚(舌の前2/3)を伝える働きもしている。  顔面神経に限らず、神経は高度な障害を受けると、そこから末梢までは、一度変性してしまう。回復には、神経線維の再生が必要である。障害が軽い場合には、再生神経線維は変性前の道をたどり、目的とする筋肉に到達できる。しかし、障害が高度な場合には、再生神経線維は、違った方向の末梢に向かって伸びることがある。本来、唾液腺に行くべき神経線維が涙腺に到達してしまう。これが、「ワニの涙現象」の機序である。  (第30回 問題133) 問題215 風寒の邪による顔面麻痹に対し、治療対象となるのはどれか。  1.太陽経  2.陽明経  3.厥陰経  4.少陰経  (解答2)  (解説)  顔面麻痹は、風寒の邪によって陽明経筋が障害されて発症するのが最も多いとされている。  (第9回 問題131) 問題216 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「35歳の男性。突然、左眼を閉じることができなくなり、口から唾液が漏れた。症状発言の数日前に耳介部に水疱ができ、耳の痛みを感じた。」 問1 出現する可能性のある症状はどれか。  1.味覚障害  2.斜視  3.顔面部の知覚障害  4.ホルネル徴候  (解答1)  (第15回 問題135) 問2 施術対象となる神経はどれか。  1.第3脳神経  2.第4脳神経  3.第6脳神経  4.第7脳神経  (解答4)  (第15回 問題136) 問題217 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「49歳の男性。左耳痛で始まり、その後に外耳道、耳介周辺に水疱がみられ、同側の顔面が麻痹した。」 問1 最も考えられる疾患はどれか。  1.耳下腺腫瘍  2.ベル麻痹  3.三叉神経麻痹  4.ラムゼイハント症候群  (解答4)  (第18回 問題139) 問2 顔面筋を広範囲に刺激するのに最も適切な経穴はどれか。  1.天牖  2.風池  3.翳風  4.完骨  (解答3)  (第18回 問題140) 問題218 次の文で示す症例について、問1、問2の問いに答えよ。  「54歳の男性。数日前から左耳に痛みがあり、しばらくしてから外耳道に水疱が出現した。同側の表情筋の麻痹と聴力の低下を伴っている。」 問1 最も考えられる疾患はどれか。  1.ベル麻痹  2.脳幹梗塞  3.聴神経腫瘍  4.ラムゼイハント症候群  (解答4)  (第29回 問題157) 問2 罹患筋を広範囲に刺激するのに最も適切な治療穴はどれか。  1.糸竹空  2.巨髎  3.顴髎  4.翳風  (解答4)  (第29回 問題158) 第4節 神経痛 問題219 神経痛と局所治療穴の組合せで正しいのはどれか。  1.大後頭神経痛 ーー 天柱  2.小後頭神経痛 ーー 脳戸  3.大耳介神経痛 ーー 聴会  4.眼神経痛 ーー 四白  (解答1)  (第23回 問題119) 問題220 頭部の神経痛と局所治療穴の組合せで正しいのはどれか。  1.三叉神経痛(第1枝) ーー 太陽  2.大後頭神経痛 ーー 完骨  3.小後頭神経痛 ーー 天柱  4.大耳介神経痛 ーー 瘈脈  (解答4)  (解説)  瘈脈の解剖の筋は後耳介筋で、その皮枝は大耳介神経であることから、大耳介神経痛には瘈脈が適切である。  太陽は三叉神経第3枝、完骨は小後頭神経、天柱は大後頭神経である。)  (第30回 問題134) 問題221 神経痛と罹患神経を対象とした刺鍼経穴との組み合わせで適切なのはどれか。  1.後頭神経痛 ーー 完骨  2.三叉神経痛第2枝 ーー 四白  3.正中神経痛 ーー 小海  4.坐骨神経痛 ーー 風市  (解答2)  (第3回 問題127) 問題222 三叉神経第2枝の神経痛に対する局所治療穴として適切なのはどれか。  1.曲差  2.陽白  3.四白  4.大迎  (解答3)  (第32回 問題142) 問題223 特発性三叉神経痛の好発部位に対する局所治療穴として最も適切なのはどれか。  1.陽白  2.四白  3.印堂  4.魚腰  (解答2)  (第29回 問題130) 問題224 神経痛とその罹患神経を対象にした治療穴との組合せで適切でないのはどれか。  1.三叉神経第1枝痛 ーー 陽白  2.大後頭神経痛 ーー 天柱  3.尺骨神経痛 ーー 郄門  4.坐骨神経痛 ーー 承扶  (解答3)  (第10回 問題134) 問題225 神経痛と罹患神経に対する局所治療穴との組合せで正しいのはどれか。  1.三叉神経第2枝痛 ーー 巨髎  2.大後頭神経痛 ーー 完骨  3.肋間神経痛 ーー 衝門  4.坐骨神経痛 ーー 伏兎  (解答1)  (第19回 問題131) 問題226 罹患神経上に治療経穴を取る場合誤っている組合せはどれか。  1.橈骨神経痛 ーー 消濼  2.尺骨神経痛 ーー 小海  3.坐骨神経痛 ーー 承扶  4.大腿神経痛 ーー 陰谷  (解答4)  (第1回 問題126) 問題227 大後頭神経痛に対し、罹患神経への局所治療穴として適切なのはどれか。  1.玉枕  2.風池  3.完骨  4.天牖  (解答1)  (第16回 問題126) 問題228 頭部の神経痛と治療穴との組合せで適切なのはどれか。  1.三叉神経第1枝痛 ーー 後頂  2.三叉神経第3枝痛 ーー 完骨  3.大後頭神経痛 ーー 玉枕  4.小後頭神経痛 ーー 百会  (解答3)  (第8回 問題132) 問題229 頭部の神経痛と罹患神経を対象とした治療穴との組合せで正しいのはどれか。  1.三叉神経第1枝痛 ーー 天柱  2.三叉神経第2枝痛 ーー 四白  3.三叉神経第3枝痛 ーー 浮白  4.大後頭神経痛 ーー 完骨  (解答2)  (第9回 問題132) 問題230 次の文で示す患者で末梢神経を直接対象として刺鍼するのに適した経穴はどれか。  「48歳の女性。突然前額部に電撃様の痛み発作が数分間続いた。その後もしばしば発作が起こる。」  1.大迎  2.四白  3.角孫  4.陽白  (解答4)  (第2回 問題127) 問題231 次の文で示す患者の病態から考えて、罹患神経に対する局所治療と して、適切な経穴はどれか。  「38歳の女性。時々頬部が電撃様に数分間痛み、涙が出る。」  1.迎香  2.大迎  3.攅竹  4.陽白  (解答1)  (第4回 問題126) 問題232 次の文で示す症状に対し、罹患神経の刺激を目的とした治療穴として適切でないのはどれか。  「耳の前方から下顎にかけて発作性に痛む。」  1.聴会  2.攅竹  3.頬車  4.大迎  (解答2)  (第7回 問題132) 問題233 次の文で示す患者に対して循経取穴をする場合、適切な経穴はどれか。  「53歳の女性。電撃性の疼痛が発作的に右下歯、下顎部にかけて走るようになった。」  1.合谷  2.陽谷  3.陽池  4.大陵  (解答1)  (第10回 問題125) 問題234 次の文で示す患者の病態に対し、施術対象となる罹患神経はどれか。  「45歳の女性。嚥下時に舌根部から下顎にかげての放散痛が数十秒間出現し、唾液分泌の亢進を伴うことがある。」  1.三叉神経  2.顔面神経  3.舌咽神経  4.舌下神経  (解答3)  (第11回 問題131) 問題235 上肢痛の原因疾患と局所治療穴との組合せで適切でないのはどれか。  1.手根管症候群 ーー 大陵  2.円回内筋症候群 ーー 四瀆  3.肘部管症候群 ーー 小海  4.橈骨神経痛 ーー 消濼  (解答2)  (第13回 問題133) 問題236 胸部の帯状疱疹痛について適切でない施術はどれか。  1.疼痛領域を囲む水平刺  2.発疹への直刺  3.罹患神経の高さで脊柱直側の置鍼  4.疼痛領域を挾む鍼通電療法  (解答2)  (第2回 問題129) 問題237 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「55歳の男性。3か月前より右耳の後ろから側頭部にかけてピリッとした電撃様の痛みが起こる。めまい、嘔気はない。」 問1 最も考えられるのはどれか。  1.三叉神経第1枝痛  2.片頭痛  3.緊張型頭痛  4.小後頭神経痛  (解答4)  (第17回 問題133) 問2 罹患部への局所治療穴として適切なのはどれか。  1.完骨  2.天柱  3.下関  4.百会  (解答1)  (第17回 問題134) 第5節 頭痛 問題238 頭痛の症状で施術適応となるのはどれか。  1.突然の激しい後頭部痛とともに回転性めまい、起立困難が生じ、反復する嘔吐がみられた。  2.早朝時の後頭部の非拍動性の慢性頭痛が週単位で増悪し、今朝は噴出性嘔吐がみられた。  3.深夜に、流涙・鼻汁を伴う片側の眼窩周囲の激烈な痛みが発作的に生じ、1時間で治まった。  4.感冒症状が治まって、2週間後に前頭部のズキズキとした痛み、熱感、叩打痛とともに後鼻漏が出現した。  (解答3)  (第32回 問題127) 問題239 頭痛で頭部局所への刺鍼により血管拡張を引き起こし、症状を増悪させる恐れがあるのはどれか。  1.緊張型頭痛  2.片頭痛  3.変形性頸椎症による頭痛  4.眼精疲労による頭痛  (解答2)  (第10回 問題130) 問題240 緊張型頭痛に対する局所治療について、罹患筋と治療穴との組合せで正しいのはどれか。  1.頭板状筋 ーー 脳空  2.側頭筋 ーー 率谷  3.後頭筋 ーー 風池  4.僧帽筋 ーー 玉枕  (解答2)  (第21回 問題127) 問題241 緊張型頭痛に対する局所治療について罹患筋と治療穴の組合せで正しいのはどれか。  1.側頭筋 ーー 風池  2.僧帽筋 ーー 翳風  3.後頭筋 ーー 玉枕  4.頭半棘筋 ーー 脳空  (解答3)  (第30回 問題127) 問題242 次の文で示す患者の病態に対する治療目的で適切でないのはどれか。  「50歳の男性。中間管理職でストレスが絶えない。数日前から頭部全体に締め付けられるような鈍痛がある。」  1.三叉神経の興奮を抑制する。  2.後頸部筋の過緊張を緩める。  3.頭頸部の血管を拡張する。  4.心身の安静を図る。  (解答1)  (第10回 問題131) 問題243 次の文で示す症例に対する生活指導で最も適切なのはどれか。  「32歳の女性。頸は細く、なで肩。長時間のパソコン作業で肩こりに続き、持続性の鈍痛が後頭部に出現。仕事を休むほどではない。悪心・嘔吐、光過敏は伴わない。」  1.パソコン作業時は肘掛けの使用を控える。  2.後頸部の筋群の筋力トレーニングを行わせる。  3.入浴はシャワーのみで済ませる。  4.現在より高さのある枕を使用させる。  (解答2)  (第29回 問題129) 問題244 次の文で示す患者の頭痛発作時に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「27歳の女性。最近、仕事が忙しくなり残業が続いている。時々、拍動性の頭痛が数時間から1日続く。発作には前兆があり羞明を伴う。医療機関を受診したが、器質的病変はみられなかった。」  1.側頭筋の緊張を改善する。  2.頭蓋外血管を収縮させる。  3.頸椎のROMを広げる。  4.大後頭神経支配領域の疼痛閾値を上げる。  (解答2)  (第22回 問題132) 問題245 次の症例について問1、問2に答えよ。  「40歳の男性。残業が続き1週間前から項部、後頭部に締め付けられるような鈍痛と肩こりがある。医療機関での検査では頭蓋内病変はないという。」 問1 最も予想される疾患はどれか。  1.片頭痛  2.筋収縮性頭痛  3.高血圧性頭痛  4.群発性頭痛  (解答2)  (第1回 問題137) 問2 鍼灸治療で適切なのはどれか。  1.患部の筋緊張部への刺鍼  2.頭部の血管拍動部への刺鍼  3.胃経の要穴への刺鍼  4.洞刺  (解答1)  (第1回 問題138) 問題246 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「40歳の女性。仕事でパソコン作業が多く、午後から締め付けられるような両側性の頭痛を発症する。頭痛は非拍動性で悪心・嘔吐はない。飲酒で増悪しない。」 問1 考えられる疾患はどれか。  1.片頭痛  2.群発頭痛  3.緊張型頭痛  4.三叉神経・自律神経性頭痛  (解答3)  (第31回 問題159) 問2 生活指導で最も適切なのはどれか。  1.入浴はシャワーのみで済ませる。  2.枕の高さは今よりも高くする。  3.後頸部をホットタオルで温める。  4.パソコン作業では同一姿勢を維持する。  (解答3)  (第31回 問題160) 問題247 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「30歳の男性。就眠後2~3時間して、右眼の奥にえぐられるような激痛が、発作性・周期性に生じる。顔面紅潮、眼の充血、流涙がみられる。怒りっぽい。脈は弦数。」 問1 最も考えられる疾患はどれか。  1.三叉神経第1枝痛  2.片頭痛  3.群発頭痛  4.緊張型頭痛  (解答3)  (第12回 問題137) 問2 この病証に対する難経六十九難に基づく治療穴はどれか。  1.行間・少府  2.神門・太白  3.尺沢・陰谷  4.湧泉・大敦  (解答1)  (第12回 問題138) 問題248 頭痛と経絡との関係に基づいて治療する場合で正しい組合わせはどれか。  1.頭頂部痛 ーー 足の陽明胃経  2.側頭部痛 ーー 足の少陽胆経  3.前頭部痛 ーー 足の太陽膀胱経  4.後頭部痛 ーー 足の厥陰肝経  (解答2)  (解説)  頭痛と経絡の関係は  頭頂部痛:厥陰経  側頭部痛:少陽経  前頭部痛:陽明経  後頭部痛:太陽経)  (第2回 問題126) 問題249 後頭部の痛みに対し、遠道刺として取穴される要穴はどれか。  1.委中  2.上巨虚  3.足三里  4.委陽  (解答1)  (解説)  九刺(九変に応ずる刺法)は、九鍼のうちの幾種類かを用いる九種の刺法である。  ①輸刺:五臓の病のとき、毫鍼、員鍼、鍉鍼などで手足の末端近くの輸穴(榮・兪・原穴)を刺す。輸穴を刺すので輸刺という。  ②遠道刺:病が上(頭面、頸部や体幹部、六腑など)にあるとき、毫鍼で膝の周囲やその下にある穴(主として下合穴)を刺す。病所より遠く離れた下肢に刺すので遠道刺という。  ③経刺:経脈が病んだとき、毫鍼で経脈上の反応(結絡、経分)にやや深く刺す。経脈に刺すので経刺という。  ④絡刺:絡脈が病んだとき、毫鍼や三稜鍼で血絡を浅く刺して瀉す。絡脈に刺すので絡刺(刺絡)という。  ⑤分刺:毫鍼・員鍼で分肉の間を刺す。分肉に刺すので分刺という。  ⑥大瀉刺:大膿を鈹鍼で瀉す。大いに膿血を瀉すので大瀉刺という。  ⑦毛刺:皮膚の浮痹(表在性の知覚異常や神経痛)のとき、鑱鍼や毫鍼で皮膚のごく浅いところを刺す。皮毛に刺すので毛刺という。  ⑧巨刺:経脈が病んでいるとき、左側に症状があれば右側を、右側に症状があれば左側を刺す。上記の経刺を行う。巨はモノサシ、サシガネのことで、全体(左右)のバランス調整の意。  ⑨焠刺:燔鍼(焼き鍼のこと。大鍼を熱したもの)で、痹とくに筋痹(筋がひきつって痛い、痙攣するなど)のとき、圧痛点を治療点として刺す。((焠)は焼き鍼)  (第12回 問題126) 問題250 こめかみがズキズキする頭痛に対して九刺の遠道刺を用いて治療する場合、最も適切な経穴はどれか。  1.頷厭  2.太陽  3.合谷  4.陽陵泉  (解答4)  (解説)  遠道刺なので下合穴を用いる。  (第31回 問題141) 問題251 頭痛に対する四総穴で適切なのはどれか。  1.委中  2.合谷  3.列缺  4.足三里  (解答3)  (解説)  四総穴の主治は  肚腹(腹部)の病は足三里  腰背(腰部と背部)の病は委中  面目(顔面部)の病は合谷  頭項(頭部と後頚部)の病は列缺に取る。)  (第13回 問題126) 問題252 四総穴で頭から項にかけての痛みに用いられるのはどれか。  1.合谷  2.委中  3.列缺  4.足三里  (解答3)  (第7回 問題130) 問題253 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「18歳の男性。昨日雨に濡れ、その夜から悪寒、発熱、後頭部痛が出現した。脈は浮緊、舌は淡紅で薄白苔。咳、痰、鼻水はない。」 問1 本症例の病証で最も適切なのはどれか。  1.肺気虚証  2.手大陰経脈病証  3.足太陽経脈病証  4.風寒表実証  (解答4)  (第27回 問題135) 問2 本症例に対する治療方針として適切なのはどれか。  1.宣散作用を調節する。  2.経脈を疏通する。  3.温めて補う。  4.表を開き発散させる。  (解答4)  (第27回 問題136) 問題254 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「18歳の男性。主訴は頭痛。7日前に薄着で体が冷え、その日の夜から悪寒、発熱、頭痛を自覚し、風邪薬を飲んでも完治しない。咳と痰はなく、汗をかきやすい。舌は薄白苔、脈は浮緩。」 問1 病証として最も適切なのはどれか。  1.肺陰虚証  2.手の太陰経脈病証  3.手の少陰経脈病証  4.風寒表虚証  (解答4)  (第28回 問題139) 問2 本症例に対する治療として適切なのはどれか。  1.背部兪穴を瀉して去風する。  2.肺経の要穴を使って陰液を補う。  3.膀胱経の要穴を使って経脈を疏通する。  4.肺経の要穴を補して表を閉じる。  (解答1,4)  (第28回 問題140) 第6節 顔面痛 第7節 睡眠障害 問題255 不眠に伴う症状で鍼灸治療が最も適当となるのはどれか。  1.睡眠飢餓  2.幻覚・妄想  3.躁うつ状態  4.強迫症状  (解答1)  (第3回 問題137) 問題256 鍼施術が有効な睡眠障害で最も適切なのはどれか。  1.閉塞性無呼吸症候群  2.レム睡眠行動障害  3.交替勤務性睡眠障害  4.単純性睡眠障害  (解答4)  (第23回 問題118) 問題257 睡眠障害をきたす病証と随伴症状の組合せで最も適切なのはどれか。  1.心火 ーー 食欲不振  2.肝火 ーー 腰痛  3.痰熱 ーー 胃脘部のつかえ  4.心脾両虚 ーー 口苦  (解答3)  (第25回 問題115) 問題258 次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「36歳の男性。主訴は焦燥感。仕事の重圧によりイライラする。最近は動悸があり、寝付きが悪い。顔が赤く、便秘である。舌尖は紅、脈は数有力を認める。」  1.肝陰を補う。  2.心火を瀉す。  3.脾陽を補う。  4.肺の痰湿を除く。  (解答2)  (解説)  症例は所見から心火亢盛である。仕事の重圧による強いストレスで肝気鬱結から、肝火を生じ、さらに、心に作用し心火が亢進した状態である。 心火亢盛のため、焦燥感、動悸、寝付きが悪い、顔面紅潮等の症状を呈している。したがって、治療は、心火を鎮めることであり、心火を瀉すが適切である。)  (第29回 問題144) 問題259 次の文で示す病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「56歳の男性。職場の人間関係のストレスから不眠となり、動悸も感じている。最近は物忘れや腰下肢の重だるさ、歯のぐらつきもある。舌質は紅、脈は数を認める。」  1.肝血を補う。  2.腎陽を補う。  3.心火を除く。  4.肝陽を降ろす。  (解答3)  (第32回 問題145) 第8節 不定愁訴 第9節 冷え・のぼせ 第10節 抑うつ状態とうつ病 第11節 認知症 第3章 消化器系の主な症候・疾患 第1節 食欲不振 第2節 悪心・嘔吐 問題260 次の文で示す病証で最も適切なのはどれか。  「31歳の男性。主訴は悪心・嘔吐。業務の繁忙とともに食欲がなくなり、上腹部の膨満感、胸脇部の脹痛を自覚するようになった。精神的な緊張によって噯気が頻回に起こる。脈は弦を認める。」  1.気虚証  2.気陥証  3.気脱証  4.気逆証  (解答4)  (第31回 問題144) 第3節 胸やけ 第4節 腹痛 問題261 腹痛のうち鍼灸治療が適応となる状況はどれか。  1.著しい体重減少と食事の嗜好の変化  2.下痢と便秘とが交代しストレスにより増悪  3.嚥下困難と嚥下痛  4.飲酒家で心窩部の激痛と悪心  (解答2)  (第2回 問題130) 問題262 胃痛に対して行う低周波鍼通電療法で、デルマトームを応用した経穴の組合せとして正しいのはどれか。  1.三焦兪 ーー 腎兪  2.膈兪 ーー 肝兪  3.玉枕 ーー 天柱  4.大杼 ーー 肺兪  (解答2)  (第24回 問題121) 問題263 急性の胃痛に対して要穴を用いる場合、適切なのはどれか。  1.陰谷  2.梁丘  3.飛陽  4.足竅陰  (解答2)  (解説)  急性症には郄穴、慢性症には絡穴を用いるとされている。)  (第18回 問題123) 問題264 急性胃炎の患者に対し脊髄分節を考慮して刺鍼する場合、適切でない経穴はどれか。  1.鳩尾  2.梁門  3.中脘  4.腹結  (解答4)  (第5回 問題135) 第5節 便秘と下痢 問題265 次の文で示す患者の治療として適切でないのはどれか。  「18歳の女子高校生。便秘と下痢が交互に起こり、便秘の時の便は兎糞状で硬い。定期試験が近づくと症状が悪化する。」  1.臍に塩灸をする。  2.天枢に浅刺する。  3.大腸兪に置鍼する。  4.小野寺殿部圧診点に知熱灸をする。  (解答4)  (第5回 問題134) 問題266 次の文で示す患者の病証に対し、募穴を用いて施術する際、最も適切な組合せはどれか。  「27歳の女性。精神的ストレスにより便秘と下痢を繰り返している。腹痛は排便により軽減する。痩せ型で腹鳴もみられることがある。」  1.期門 ーー 章門  2.日月 ーー 期門  3.中脘 ーー 章門  4.京門 ーー 章門  (解答1)  (第27回 問題123) 問題267 次の文で示す症例に対する治療でデルマトームを応用した経穴として最も適切なのはどれか。  「22歳の女性。主訴は便秘。便意の抑制の習慣化により発症した。近医を受診し、器質的病変は認められなかった。」  1.膈兪  2.胃兪  3.大腸兪  4.中髎  (解答4)  (第25回 問題130) 問題268 次の文で示す病証で随伴症状として最もみられるのはどれか。  「27歳の男性。主訴は便秘。暑がりでよく汗をかき、便は硬く乾燥している。腹部膨満、口臭、顔面紅潮を伴う。舌は紅、黄燥苔、脈は実を認める。」  1.脱肛  2.煩躁  3.口淡  4.小便清長  (解答2)  (解説)  症例は所見から実熱証であり、随伴症状としては、煩躁(不安でいら立ち落ち着かない)が適切である。  実熱証の所見は、発熱(寒冷を好む)、口渇(冷たい物を飲みたがる)、顔面紅潮、目が充血、煩躁、尿の色が濃く少尿、大便燥結、舌紅、苔黄(乾燥)等である。)  (第30回 問題144) 問題269 次の文で示す病証に対する治療穴で最も適切なのはどれか。  「33歳の男性。主訴は上腹部の不快感。連日、飲食の不摂生が続き、悪心、嘔吐がみられる。腹部膨満、曖気、口臭を伴う。舌は厚苔、脈は滑実を認める。」  1.膻中  2.梁門  3.帯脈  4.肓兪  (解答2)  (解説)  症例は所見から胃の病証である食滞胃脘(胃中停食)である。したがって、適切な治療穴は胃経の梁門である。 ※食滞胃脘(胃中停食)とは、暴飲暴食・消化の悪い食物の過食により、食物が胃に停滞し、胃の機能が減退している状態である。 主な症状として、上腹部の不快感、悪心、嘔吐(未消化物を吐く)、腹部膨満、曖気(飲食物の酸腐臭を伴うゲップ)、口臭等がある。)  (第30回 問題147) 問題270 下痢の対応で誤っているのはどれか。  1.冷えによる下痢には温灸がよく用いられる。  2.四総穴を用いる場合は委中を使用する。  3.過敏性腸症候群の下痢は心身の安静が必要である。  4.脱水症を伴う下痢は施術を控える。  (解答2)  (第1回 問題133) 問題271 次の文で示す患者に対する治療方針で最も適切なのはどれか。  「21歳の女性。2か月前から就職活動がうまくいかず、腹部膨満感がある。食後すぐに便意を催し、1日に5回以上の水様性の下痢が続く。病院での検査所見では異常はみられなかった。」  1.迷走神経の機能抑制  2.大内臓神経の機能抑制  3.内臓知覚神経の機能亢進  4.腸骨下腹神経の機能亢進  (解答1)  (第20回 問題131) 問題272 早朝の無痛性下痢(五更泄瀉)の治療に用いる経絡はどれか。  1.手の陽明経  2.手の少陰経  3.足の厥陰経  4.足の少陰経  (解答4)  (解説)  五更泄瀉は脾腎陽虚である。)  (第6回 問題135) 問題273 五更泄瀉に対する治療方針で適切なのはどれか。  1.肝血を補う。  2.心陰を補う。  3.肺気を補う。  4.腎陽を補う。  (解答4)  (第19回 問題121) 問題274 次の文で示す病証について、問1、問2に答えよ。  「34歳の女性。不妊症で来院。月経量は少なく、経遅がある。少し動いただけで短気が生じ、四肢厥冷もある。最近は腰膝酸軟を伴う。舌は淡で胖大、脈は沈遅を認める。」 問1 本病証に最も随伴しやすいのはどれか。  1.五更泄瀉  2.消穀善飢  3.項背強  4.目渋  (解答1)  (解説 腰膝酸軟は腰や膝のだるさや痛みで腎虚。)  (第32回 問題155) 問2 本病証の治療穴として最も適切な背部兪穴の高さはどれか。  1.第3胸椎棘突起下縁  2.第9胸椎棘突起下縁  3.第12胸椎棘突起下縁  4.第2腰椎棘突起下縁  (解答4)  (第32回 問題156) 問題275 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「26歳の男性。主訴は腹痛と下痢。IT企業でストレスの多い仕事に従事している。1日数回排便する。器質的な病変はない。」 問1 下痢の病態で最も適切なのはどれか。  1.消化管からの分泌亢進  2.消化管運動の亢進  3.消化管知覚閾値の上昇  4.消化管支配の交感神経機能亢進  (解答2)  (第28回 問題137) 問2 本症例の病証として最も適切なのはどれか。  1.脾気虚  2.脾腎陽虚  3.肝脾不和  4.腎気虚  (解答3)  (第28回 問題138) 問題276 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「25歳の男性。3か月前から膨満感を伴う上腹部痛、嘔気が続く。症状はストレスで増悪、曖気で軽快する。下痢はない。舌は薄黄苔、脈は弦を認める。」 問1 病証として最も適切なのはどれか。  1.肝胃不和  2.肝脾不和  3.脾腎陽虚  4.脾胃湿熱  (解答1)  (解説)  症例は、ストレスで症状が増悪すること、脈が弦であること、その他の所見から、肝の疏泄作用が失調し、肝気横逆して胃の和降が障害された状態である。  この肝気横逆による病証には、肝胃不和と肝脾不和がある。 脾も胃も胃腸の消化機能のことであるが、意味が違うことで鑑別する。 胃の機能は食物を受納し腸に運搬する。この胃の和降作用が障害されると、食物を下に降ろすことができなくなる。症例の上腹部の膨満感、嘔気、症状の曖気による軽快、下痢はない等の所見がこれに該当する。 これに対し、脾は運化作用により食物を消化・吸収する。脾の障害の場合は、消化不良、栄養障害等の所見を呈するが、症例には該当しない。したがって、症例は、肝胃不和である。)  (第30回 問題151) 問2 上腹部痛の性質として最も適切なのはどれか。  1.酸痛  2.脹痛  3.重痛  4.隠痛  (解答2)  (解説)  症例の上腹部痛は膨満感を伴うこと、ストレスにより症状が増悪すること等から、気滞による脹痛である。これは、肝の疏泄機能(気を伸びやかに巡らす作用)が失調して、気の流れが鬱滞した状態によるものである。)  (第30回 問題152) 問題277 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「60歳の男性。主訴は足のむくみ。近医で乏尿ではないが、尿量が少ないと指摘された。残尿感はない。下痢しやすい。舌は胖嫩、歯痕、白厚膩苔、脈は滑を認める。」 問1 治療すべき臓腑はどれか。  1.脾  2.心  3.肝  4.膀胱  (解答1)  (解説)  症例は所見から脾気虚である。脾気虚により運化作用が失調し、下痢を起こしている。また、運化作用が低下することで、津液代謝が低下して足のむくみ、尿量減少を呈している。脈の滑はむくみを表す脈状である。したがって、治療すべき臓腑は脾である。)  (第30回 問題159) 問2 適切な治療穴はどれか。  1.尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸  2.第1中足骨底内側の遠位陥凹部、赤白肉際  3.脛骨内側面の中央、内果尖の上方5寸  4.腓腹筋外側頭下縁とアキレス腱の間、崑崙の上方7寸  (解答2)  (解説)  治療すべき経脈は脾経である。したがって、大都の部位である選択枝2が適切である。)  (第30回 問題160) 第6節 痔疾と下血 第4章 呼吸器・循環器系の主な症候・疾患 第1節 咳と痰 問題278 小児気管支喘息に対する鍼灸治療で適切なのはどれか。  1.喘息発作中はまず天突に刺鍼する。  2.六十九難によれば肺経では太淵を用いる。  3.体性内蔵反射理論によればTh5~Th7の脊髄分節上の経穴を刺激する。  4.募穴を用いる場合は膻中を用いる。  (解答2)  (第1回 問題136) 問題279 気管支喘息の治療目的として適切な記述はどれか。  1.気管支筋の緊張を緩める。  2.副交感神経の興奮性を高める。  3.咽頭反射を高める。  4.気道の過敏性を高める。  (解答1)  (第3回 問題131) 問題280 小児気管支喘息の発作予防の施術で適切でないのはどれか。  1.肺経の接触鍼  2.前胸部の管散術  3.背部兪穴の知熱灸  4.腹部の多壮灸  (解答4)  (第13回 問題130) 問題281 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「52歳の男性。3週間前に風邪を引き、現在も咳と軽度な息切れが残っている。近医で喘息と言われ気管支拡張剤を処方された。」 問1 気管支拡張剤が作用する受容体はどれか。  1.ニコチン受容体  2.ムスカリン受容体  3.α受容体  4.β受容体  (解答2,4)  (第32回 問題157) 問2 本症例に対して奇穴を取穴する際、仮点を求めるために委中を用いるのはどれか。  1.四華  2.患門  3.定喘  4.夾脊  (解答2)  (第32回 問題158) 問題282 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「67歳の男性。数年にわたる湿性咳嗽と息切れで病院での治療を継続中である。」 問1 原因疾患で可能性の低いのはどれか。  1.気管支拡張症  2.慢性気管支炎  3.気管支喘息  4.間質性肺炎  (解答4)  (第15回 問題139) 問2 東洋医学的な診察では肺虚証であった。(虚すればその母を補う)の原則に基づく選穴で正しいのはどれか。  1.大敦  2.陰谷  3.太白  4.足通谷  (解答3)  (第15回 問題140) 第2節 呼吸困難(息切れ) 問題283 次の文で示す患者の病証で最も適切なのはどれか。  「69歳の男性。主訴は呼吸促迫。冬になると症状が増悪する。少し動くだけで息切れが起こる。手足は冷たく、痰は希薄で色は白っぽい。舌質は淡白、脈は弱。」  1.気虚  2.血虚  3.陰虚  4.陽虚  (解答4)  (第23回 問題117) 問題284 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「35歳の男性。肩痛に対する鍼治療を受けた後から咳、胸痛、呼吸困難、冷汗が出現した。声音振盪が減弱している。」 問1 最も優先されるべき検査はどれか。  1.胸部エックス線検査  2.呼吸機能検査  3.超音波検査  4.心電図検査  (解答1)  (第17回 問題137) 問2 「深く刺しすぎると呼吸困難を引き起こす」と指摘されている経穴はどれか。  1.巨骨  2.天宗  3.肩井  4.肩髎  (解答3)  (第17回 問題138) 問題285 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「68歳の男性。主訴は呼吸困難。体を動かすと呼吸が苦しくなる。樽状胸を呈し、痩せている。呼吸機能検査で1秒率の低下および胸部エックス線写真で肺野の透過性亢進を認めた。ブリンクマン指数は960。」 問1 本症例の疾患で最も考えられるのはどれか。  1.気管支拡張症  2.肺癌  3.COPD  4.間質性肺炎  (解答3)  (第25回 問題135) 問2 本症例の呼吸機能を改善することを目的とした鍼治療で、最も適切な対象となる筋はどれか。  1.大胸筋  2.棘上筋  3.菱形筋  4.前鋸筋  (解答1)  (第25回 問題136) 第3節 動悸 第4節 胸痛 問題286 次の文で示す患者の病証に対し、発作予防を目的として循経取穴する場合、適切なのはどれか。  「61歳の男性。管理職。長時間の会議や強いストレス下で前胸部の痛みを自覚する。発作は間欠的で痛みは数分で消失する。現在内科に通院中である。」  1.合谷  2.内関  3.外関  4.列缺  (解答2)  (第15回 問題123) 第5節 高血圧 問題287 境界域高血圧症患者の生活指導で誤っているのはどれか。  1.安静  2.禁煙  3.禁酒  4.減塩食  (解答1)  (第2回 問題137) 問題288 高血圧に対し、自律神経反射を利用して鍼治療を行う場合、最も効果的な刺鍼部位はどれか。  1.喉頭癃起の外方  2.左右の乳頭を結ぶ線の中央  3.乳様突起と耳垂の間  4.第7頸椎棘突起の下  (解答1)  (第10回 問題138) 問題289 次の文で示す患者について、問1、問2、問3に答えよ。  「本態性高血圧で降圧薬を服用している78歳の男性。夜間頻尿を主訴として来院。手足のほてり、腰の重だるさがみられ、舌診では舌質紅・無苔、脈診では浮で無力を呈した。随時血圧測定では収縮期血圧148mmHg、拡張期血圧84mmHgであった。」 問1 随時血圧の測定で誤っているのはどれか。  1.上腕を心臓の高さにして測定する。  2.仰臥位で測定する。  3.スワンの第1点を収縮期血圧とする。  4.マンシェットの圧を1秒間に2mmHg程度で下げていく。  (解答2)  (第14回 問題138) 問2 本症例の高血圧の治療を放置した場合、臓器障害がみられにくいのはどれか。  1.心臓  2.腎臓  3.肝臓  4.脳  (解答3)  (第14回 問題139) 問3 証に基づいて、鍼灸治療を行う場合の治療対象となる適切な病証はどれか。  1.気虚証  2.血虚証  3.陰虚証  4.瘀血証  (解答3)  (第14回 問題140) 問題290 次の文で示す患者の病態に対する施術目的で最も適切なのはどれか。  「76歳の男性。主訴は右下肢痛。間歇性跛行があり、足背動脈及び後脛骨動脈の触知が困難である。下肢の知覚や深部反射に異常はない。」  1.腰部の神経根への圧迫の改善  2.腰部の筋緊張改善  3.下肢の末梢循環改善  4.下肢の筋力増強  (解答3)  (第7回 問題140) 問題291 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「65歳の男性。主訴は左下肢痛。平地を200mほど歩くと足が痛み、歩けなくなる。しばらく休むとまた歩くことができる。検査所見では左下肢動脈拍動減弱、ケンプ徴候陰性、膝蓋腱反射正常である。」 問1 本症例でみられるのはどれか。  1.前傾姿勢で休息すると楽になる。  2.痛みは髄節性である。  3.下腿の知覚が鈍い。  4.下肢の冷感がある。  (解答4)  (解説)  間欠性跛行の原因として、馬尾神経の圧迫によるものと下肢の虚血によるものがある。本症例は後者と考えられる。)  (第16回 問題137) 問2 下肢動脈拍動の触診部位としての経穴と動脈との組合せで適切でないのはどれか。  1.気衝 ーー 大腿動脈  2.委中 ーー 膝窩動脈  3.太谿 ーー 後脛骨動脈  4.太衝 ーー 足背動脈  (解答1)  (解説)  1.気衝は浅腹壁動脈上にある。)  (第16回 問題138) 問題292 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「70歳の男性。3か月前から歩行によって右下腿後面に締めつけられるような痛みが出現する。休息すると、姿勢にかかわらず痛みが軽減する。SLRテスト陰性、知覚検査異常なし。」 問1 最も考えられる疾患はどれか。  1.腰部脊柱管狭窄症  2.腰椎椎間板ヘルニア  3.閉塞性動脈硬化症  4.糖尿病性ニューロパチー  (解答3)  (第18回 問題133) 問2 この患者の病態に対する施術目的で最も適切なのはどれか。  1.下肢の末梢循環改善  2.下肢の筋力増強  3.腰部の神経根圧迫の改善  4.腰部の筋緊張改善  (解答1)  (第18回 問題134) 問題293 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「65歳の男性。1か月前から右足の冷えと歩行中の痛みが出るようになった。休むと痛みが軽減し、再び歩くことができる。ただし、前屈み姿勢により痛みは変化しなかった。痛みの部位はふくらはぎと足底。動脈の触診では膝窩動脈の拍動を確認できたが、右側下腿の動脈拍動は減弱。」 問1 歩行中の痛みを起こす原因はどれか。  1.L5神経根の刺激  2.筋肉の虚血  3.末梢神経の炎症  4.筋肉の内圧上昇  (解答2)  (第23回 問題137) 問2 拍動の減弱を呈する動脈に向けた刺鍼で、足の冷えと痛みを治療するのに適切な経穴はどれか。  1.衝門  2.委中  3.太渓  4.太衝  (解答3)  (第23回 問題138) 第6節 低血圧 第7節 動脈硬化 第5章 耳鼻科・眼科・歯科系の主な症候・疾患 第1節 鼻閉、鼻漏(鼻汁) 問題294 アレルギー性鼻炎について正しいのはどれか。  1.他のアレルギー疾患は随伴しない。  2.粘液性の鼻汁がみられる。  3.片側性鼻閉が主となる。  4.鼻腔内の痒みを認めることが多い。  (解答4)  (第31回 問題132) 問題295 慢性副鼻腔炎に対する局所治療穴で適切なのはどれか。  1.和髎  2.瞳子髎  3.巨髎  4.素髎  (解答3)  (第15回 問題132) 問題296 次の文で示す患者の病証に対する治療で最も適切なのはどれか。  「38歳の男性。主訴は鼻閉と鼻汁。鼻汁は黄色く粘りがあり量も多い。日中は頭がぼんやりすることが多く、皮膚掻痒感や嗅覚障害もある。舌質は紅、胖大舌。」  1.太淵に補法を行う。  2.太白に補法を行う。  3.豊癃に瀉法を行う。  4.風門に瀉法を行う。  (解答3)  (第27回 問題119) 第2節 めまい 問題297 次の文で示す症例で最も適切な所見はどれか。  「40歳の女性。半年前から回転性のめまい発作に苦しむ。耳鳴り、難聴、耳閉塞感が生じる。悪心・嘔吐を伴うこともある。カロリックテスト陰性。」  1.失調性歩行がみられる。  2.難聴は感音性である。  3.グリセロール検査は陰性である。  4.特定の頭位でめまい発作が生じる。  (解答1,2,3,4)  (解説) カロリックテストは外耳道に温水または、冷水を入れて眼振が起これば陽性で正常。 グリセロール検査はグリセロール投与で聴力改善すれば陽性で内リンパ水腫。  (第31回 問題136) 問題298 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「69歳の女性。10年前から、めまい発作が頻繁に出現している。耳鳴り及び難聴を伴う回転性のめまい発作で眼振も伴う。」 問1 めまいの原因として最も考えられるのはどれか。  1.前庭神経炎  2.良性発作性頭位めまい症  3.突発性難聴  4.メニエール病  (解答4)  (第19回 問題137) 問2 めまいは大都への鍼刺激で軽快した。大都について正しいのはどれか。  1.栄火穴である。  2.肝経に属する。  3.難経六十九難に基づけば実証で用いる。  4.足内側、第1中足指節関節の近位陥凹部に取る。  (解答1)  (第19回 問題138) 問題299 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「35歳の女性。1年前からめまい発作に苦しんでいる。めまいは、回転性で悪心・嘔吐を伴うこともある。他に難聴、耳鳴り、耳閉感がみられる。グリセロール検査陽性。舌診では胖大舌、白膩苔、脈は滑を呈した。」 問1 本症例の所見として最も適切なのはどれか。  1.感音性難聴  2.特定の頭位によるめまい発作  3.失調性歩行  4.温度眼振検査反応陽性  (解答1)  (第22回 問題137) 問2 病証に基づく治療方針として適切なのはどれか。  1.肝陽の高ぶりを抑える。  2.胃の気を降ろす。  3.固摂作用を高める。  4.湿痰を除く。  (解答4)  (第22回 問題138) 第3節 耳鳴と難聴 問題300 耳鳴や難聴の鍼灸治療について誤っているのはどれか。  1.耳門、聴会、翳風はよく使用する経穴である。  2.腎経の経穴を用いることが多い。  3.感音系難聴は治りやすい。  4.難聴を伴わない耳鳴は適応となる場合がある。  (解答3)  (第1回 問題132) 問題301 耳鳴り・難聴に対する局所治療穴として適切でないのはどれか。  1.四白  2.翳風  3.角孫  4.和髎  (解答1)  (第11回 問題136) 問題302 メニエール病に対する治療方針として適切でないのはどれか。  1.内耳の循環改善  2.視機能の改善  3.自律神経機能の改善  4.頚部の筋の過緊張の改善  (解答2)  (第8回 問題139) 問題303 メニエール病のめまいに対し、三焦経の治療穴で適切なのはどれか。  1.頭竅陰  2.聴会  3.聴宮  4.耳門  (解答4)  (第13回 問題128) 問題304 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「69歳の男性。主訴は両側の耳鳴り。3か月前から高音域の聴力低下を自覚。相手の言葉が聞き取りにくい。めまい、耳閉塞感、耳漏はない。」 問1 難聴の程度を評価する検査はどれか。  1.リンネ検査  2.オージオメトリー  3.グリセロール検査  4.カロリックテスト  (解答2)  (解説 リンネ検査は伝音性難聴か、感音性難聴かの検査。グリセロール検査は内リンパ水腫の検査。カロリックテストは温度眼振検査で前庭神経の検査。)  (第32回 問題159) 問2 原因疾患として最も適切なのはどれか。  1.加齢性難聴  2.慢性中耳炎  3.突発性難聴  4.耳管狭窄症  (解答1)  (第32回 問題160) 問題305 次の文で示す症例で行った検査法はどれか。  「55歳の男性。最近、耳の聞こえが悪くなり来院した。音叉を鳴らし、その把持部を乳様突起に当て、音が聞こえなくなった後、外耳孔近くで音叉の音を聞かせた。」  1.リンネ検査  2.ロンベルグ検査  3.ビング検査  4.ウェーバー検査  (解答1)  (第25回 問題131) 問題306 腎精不足による耳鳴りに対し、治療穴として適切なのはどれか。  1.太淵  2.太谿  3.大陵  4.大都  (解答2)  (第12回 問題127) 第4節 眼精疲労 問題307 眼の疲労に対して下頭斜筋へ刺鍼する場合、最も適切なのはどれか。  1.玉枕  2.風池  3.大杼  4.頭維  (解答2)  (第27回 問題128) 問題308 次の文で示す病証として適切なのはどれか。  「32歳の女性。主訴は眼精疲労。最近、月経血の量が少なく色も薄くなった。緊張すると手がふるえ、夜中にこむら返りが起こりやすい。舌は淡白、脈は を認める。」  1.心血虚  2.腎精不足  3.脾不統血  4.肝血虚  (解答4)  (第30回 問題143) 問題309 次の文で示す病証が進行した場合、みられやすい症状はどれか。  「39歳の女性。主訴は眼精疲労。長時間のデスクワークで目がかすむ。日頃から眠りが浅く、爪の血色が悪い。舌苔は薄白、脈は細数を帯びてきた。」  1.消渇  2.盗汗  3.厭食  4.譫語  (解答2)  (解説)  肝血と腎精が不足して発症する肝腎陰虚による眼精疲労と考えられる。  (第31回 問題143) 第5節 歯痛 問題310 上歯痛に対する循経取穴で正しいのはどれか。  1.大腸経の経穴  2.胃経の経穴  3.三焦経の経穴  4.小腸経の経穴  (解答2)  (解説)  歯痛と経絡の関係は、上歯痛は胃経、下歯痛は大腸経である。)  (第3回 問題136) 問題311 次の文で示す患者の経脈病証を原絡配穴法で治療する場合、主証で選穴するのはどれか。  「28歳の男性。2か月前から上歯痛や鼻出血、腹鳴がみられるようになり、昨日から舌根部や心窩部が痛み、食事をすると嘔吐するようになった。」  1.公孫  2.太白  3.衝陽  4.豊癃  (解答3)  (解説)  原絡配穴法とは、患者の最初に出現した症状(主症)に対して、病証の経絡の原穴を、後から出現した症状(客症)に対しては、元の経絡と表裏関係にある経絡の絡穴を用いる配穴法である。  症例は、最初に、上歯痛や鼻出血、腹鳴がみられたことから主症は胃経の病証である。したがって、主症に対する治療穴は、胃経の原穴である衝陽が適切である。  (第29回 問題149) 問題312 次の文で示す経脈病証で障害されている経脈の同名経を施術する場合、最も適切な治療穴はどれか。  「72歳の男性。3日前から急に腰が痛くなり、身体を反らすことができなくなった。陰嚢の脹痛、胸満、遺尿もみられる。」  1.霊道  2.陽谷  3.支溝  4.間使  (解答4)  (解説)  症例の経脈病証は所見から厥陰肝経であり、同名の経脈は厥陰心包経である。したがって、治療穴は厥陰心包経の間使が適切である。 ※足の厥陰肝経の経脈病証 主な症状:腰痛があって寝返りも起きあがることもできない、嘔吐、下痢、咽の渇き顔色がすすけて青黒くなる、男は睾丸が腫れる、女は下腹部が腫れる、遺尿、尿閉、下肋部の腫れ。  (第30回 問題145) 問題313 下顎歯の痛みを軽減する目的で、循経取穴をする場合に適切な経穴はどれか。  1.温溜  2.孔最  3.郄門  4.陽池  (解答1)  (第6回 問題127) 問題314 下の歯の痛みの軽減を目的として循経取穴をする場合、適切な経穴はどれか。  1.手三里  2.足三里  3.支溝  4.外丘  (解答1)  (第18回 問題132) 問題315 次の文で示す患者の病証に対する治療穴として、経脈の異常に基づく選穴で最も適切なのはどれか。  「60歳の男性。主訴は右上の歯茎の痛み。長期間ストレスが続き、3日前から胸焼けとともに歯茎が腫れて軽く噛み合わせても痛む。脈は右関上が浮滑。」  1.上関  2.内庭  3.顴髎  4.合谷  (解答2)  (第27回 問題120) 第6節 顎関節痛 問題316 顎関節症の開口障害に対し罹患部への局所治療として適切な経穴はどれか。  1.四白  2.陽白  3.下関  4.迎香  (解答3)  (解説)  顎関節症の治療点 ①顎関節部:耳門、聴宮、聴会 ②咬筋(下顎の挙上):大迎、頬車、下関 ③側頭筋(下顎の挙上と後方移動):太陽、曲鬢、髄、角孫、上関、頷厭、浮白。 ④外側翼突筋(下顎骨の前方移動)、内側翼突筋(下顎骨の挙上、左右移動):下関)  (第7回 問題138) 問題317 顎関節症の開口障害に対する局所治療穴として適切なのはどれか。  1.瞳子髎  2.聴宮  3.浮白  4.迎香  (解答2)  (第18回 問題131) 問題318 咬筋の過緊張による顎関節症に対する局所治療穴として最も適切なのはどれか。  1.頬車  2.上関  3.地倉  4.顴髎  (解答1)  (第28回 問題131) 問題319 下顎を挙上し後方移動すると顎関節が痛む場合、主動作筋への局所治療穴として最も適切なのはどれか。  1.下関  2.曲鬢  3.肩髎  4.頬車  (解答2)  (第25回 問題132) 問題320 顎関節症患者に対して下顎骨の前方移動の作用がある筋を刺激する場合、最も適切なのはどれか。  1.下関  2.牽正  3.大迎  4.太陽  (解答1)  (第30回 問題131) 問題321 顎関節症に対する局所治療穴とその対象となる筋の組合せで最も適切なのはどれか。  1.禾髎 ―― 咬筋  2.瘈脈 ―― 側頭筋  3.下関 ―― 外側翼突筋  4.懸顱 ―― 内側翼突筋  (解答3)  (第32回 問題139) 第6章 泌尿生殖器系の主な症候・疾患 第1節 排尿障害 問題322 膀胱湿熱でみられるのはどれか。  1.遺尿  2.癃閉  3.余瀝  4.小便自利  (解答2)  (解説)  膀胱湿熱は膀胱炎・尿道炎・尿管結石など。遺尿は尿失禁、癃閉は尿閉、余瀝は小便の切れが悪いこと、小便自利は尿量が多いこと。  (第31回 問題148) 問題323 次の文で示す患者の病証として最も適切なのはどれか。  「42歳の女性。主訴は頻尿と排尿時痛。尿は途切れがちで黄色く混濁している。会陰部の違和感や残尿感もみられる。舌質紅、脈は滑数。」  1.脾腎両虚  2.肝腎陰虚  3.膀胱湿熱  4.大腸湿熱  (解答3)  (第28回 問題120) 問題324 次の文で示す病証で最も適切なのはどれか。  「58歳の女性。昨夜から陰部掻痒感を自覚。最近イライラすることが多く、飲酒量が増えた。舌辺に黄厚膩苔、脈は左関上の浮数滑を認める。」  1.胃陰虚  2.胃熱  3.肝経湿熱  4.肝陽上亢  (解答3)  (解説)  症例は、陰部掻痒感、最近イライラすることが多く、飲酒量が増えたこと等から湿熱が肝経を侵襲したものである。湿熱とは、食べ過ぎや、酒の飲み過ぎなどで、体内に余分な水分(湿)と過剰な熱が生じている状態である。脈が左関上の浮数滑を認めることから、滑は湿、数は熱を、すなわち、湿熱をあらわしている。この湿熱により肝経の病証である上記の症状を呈している。  (第30回 問題148) 問題325 固摂機能の抵下による夜間頻尿で適切な治療はどれか。  1.肝の血を補う。  2.心の血を補う。  3.脾の気を補う。  4.腎の気を補う。  (解答4)  (解説)  固摂機能は気の作用であり、頻尿は腎と関係する。)  (第7回 問題127) 問題326 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「74歳の男性。農業に従事。主訴は頻尿と会陰部の不快感。10年前から尿が出始めるまでに時間がかかるようになった。就寝後、排尿のため2回は覚醒する。PSA値は正常範囲内である。会陰部の不快感が増強している。血尿、尿混濁は認めず、排尿痛はない。」 問1 本症例の疾患で最も適切なのはどれか。  1.膀胱炎  2.膀胱結石  3.前立腺肥大症  4.前立腺癌の進行期  (解答3)  (第24回 問題123) 問2 会陰部の症状緩和を目的に陰部神経への鍼施術を行う場合、刺鍼部位の目安となる体表点で最も適切なのはどれか。  1.上後腸骨棘と坐骨結節下端内側を結ぶ線上の中点  2.大転子と上後腸骨棘を結ぶ線の中点から直角下方3cmの点  3.大転子と坐骨結節を結ぶ線上の内側3分の1の点  4.大転子と仙尾関節を結ぶ線上の外側3分の1の点  (解答1)  (第24回 問題124) 問題327 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「72歳の男性。主訴は頻尿。難聴がある。トイレは我慢できるが、夜間に少量の尿失禁があり、前立腺肥大症と診断された。以前から腰が冷えてだるい。舌は淡、脈は弱を認める。」 問1 病態として最も適切なのはどれか。  1.溢流性尿失禁  2.切迫性尿失禁  3.反射性尿失禁  4.腹圧性尿失禁  (解答1)  (解説)  症例は前立腺肥大症であることから、尿失禁は切迫性尿失禁、または、溢流性尿失禁が考えられる。トイレは我慢できることから切迫性尿失禁が除外される。夜間に少量の尿失禁があり、これは尿が漏れ出ていることを示している。したがって、溢流性尿失禁である。)  (第29回 問題153) 問2 治療方針として最も適切なのはどれか。  1.陰液を補う。  2.陽気を補う。  3.精の漏出を防ぐ。  4.痰を取り除く。  (解答2)  (解説)  症例は、高齢であること、前立腺肥大症で尿の勢いがない、尿漏れがあること、難聴や、腰が冷えて、だるいことから腎陽虚証である。したがって、陽気を補うが適切である。)  (第29回 問題154) 問題328 切迫性尿失禁に対して体性-内臓反射に基づいた治療穴として最も適切なのはどれか。  1.三焦兪  2.志室  3.中髎  4.中注  (解答3)  (第27回 問題131) 問題329 過活動膀胱の患者に対する治療で、仙髄排尿中枢を介した治療穴として最も適切なのはどれか。2  1.水分  2.三焦兪  3.腎兪  4.中髎  (解答4)  (第29回 問題131) 問題330 過活動膀胱の患者に対する治療で、脊髄排尿中枢を介した治療穴として最も適切なのはどれか。  1.関元兪  2.五枢  3.志室  4.中髎  (解答4)  (第32回 問題130) 問題331 次の文で示す症例に対して神経を介した治療部位として最も適切なのはどれか。  「52歳の女性。1年前に子宮癌で摘出手術を受けた。転移はない。会陰部の痛みとともに、尿失禁も起こるようになった。」  1.上後腸骨棘と大転子頂点の中点の下方4cmの点  2.上後腸骨棘と坐骨結節下端内側を結ぶ線の上から50~60%の点  3.仙骨角と大転子頂点の中点  4.尾骨先端と大転子頂点の中点  (解答2)  (第27回 問題132) 問題332 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「63歳の女性。主訴は尿もれ。咳をしたり、重い荷物を持ったりすると尿がもれる。腰背部がだるく、足が冷える。舌は淡で歯痕、脈は沈細。」 問1 本症例の尿もれと最も関係するのはどれか。  1.骨盤底筋群  2.大殿筋  3.膀胱排尿筋  4.腹直筋  (解答1)  (解説)  症例は、咳をしたり、重い荷物を持ったりと、腹圧がかかった時に尿漏れが起きている。腹圧性尿失禁は、骨盤底筋群が弱ったために、尿道を閉じておく力がないことで生じる。したがって、骨盤底筋群が正しい。)  (第27回 問題137) 問2 本症例の病証に対し、難経六十九難による鍼治療で使用するのはどれか。  1.大都  2.太白  3.経渠  4.曲泉  (解答3)  (解説)  尿漏れ、腰背部のだるさ、足の冷えがあり、舌質淡、歯痕、脈沈細であることから、患者は腎陽虚証である。腎虚に対する難経六十九難では、自経(腎経=水経)か母経(金経=肺経)の母穴(経金穴)を取ることから、復溜か、経渠のいずれかである。したがって、経渠が正しい。)  (第27回 問題138) 第2節 勃起障害(ED) 問題333 勃起障害(ED)に対し、流注を踏まえて施術する場合、最も適切な経脈はどれか。  1.足の太陽経  2.足の少陽経  3.足の太陰経  4.足の厥陰経  (解答4)  (第19回 問題120) 第3節 月経異常 問題334 機能性月経困難症の患者の治療でデルマトームを考慮して選穴する場合、適切でないのはどれか。  1.関元  2.脾兪  3.三焦兪  4.大腸兪  (解答4)  (第24回 問題118) 問題335 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「32歳の女性。主訴は月経時の下腹部および腰の痛み。主訴の部位と手足の冷えを伴い、温めると改善する。月経血は暗紫色で血塊が混じる。婦人科では機能性月経困難症と診断された。」 問1 最もみられる脈状はどれか。  1.浮緊  2.滑数  3.遅濇  4.細無力  (解答3)  (解説)  症例は、所見から脾陽虚による虚寒病証であり、この冷え症状から経脈の収縮による瘀血を呈している。したがって、脾の脈状である濇脈、虚寒の脈状である遅脈となり、遅濇を呈する。 ※脾陽虚:脾の陽気不足による虚寒病証である。主な病状は、食欲不振、・腹痛・喜温・喜按・下痢・腹部や四肢の冷えなどである。)  (第30回 問題155) 問2 デルマトームを考慮した治療を行う場合、最も適切な経穴はどれか。  1.膈兪  2.腎兪  3.足三里  4.三陰交  (解答2)  (解説)  症例の主訴は機能性月経困難症による月経時の下腹部痛と腰痛である。痛みの部位が下腹部と腰であること、子宮のデルマトームがTh11~L1であることから、腎兪が適切である。)  (第30回 問題156) 問題336 婦人科系の症状で鍼灸治療が最も適応するのはどれか。  1.過多月経  2.月経前緊張症  3.黄帯下  4.不正性器出血  (解答2)  (第3回 問題138) 問題337 月経痛を訴える患者で鍼灸治療が最も適するのはどれか。  1.16歳、月経周期は不定、月経1日目に強い疼痛がある。  2.27歳、月経のたびに胸痛を伴う。  3.42歳、過多月経で貧血もある。  4.50歳、月経周期は不定、帯下があり不正性器出血がある。  (解答1)  (第24回 問題128) 問題338 月経困難症に対する鍼灸治療で誤っている記述はどれか。  1.内分泌系の機能の調整をはかる。  2.腰仙部の経穴を用いる。  3.下腹部の刺鍼は避ける。  4.三陰交を用いる。  (解答3)  (第2回 問題132) 問題339 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「24歳の女性。月経開始から2日間ほど月経痛が激しく、吐き気がある。腰痛もあるが、特に下腹部痛が強く憂うつになる。不正性器出血や月経周期の異常はなく、器質的な障害もない。」 問1 下腹部痛の原因に最も関与するのはどれか。  1.ヒスタミン  2.アドレナリン  3.オキシトシン  4.プロスタグランジン  (解答4)  (解説) 子宮内にたまった経血を体外へ排出する過程でプロスタグランジンが分泌される。このプロスタグランジンが月経痛(下腹部痛)の原因である。  月経とは、子宮の内膜が子宮壁から剥がれ落ちて、血液とともに排出されることをいう。その際に発痛物質であるプロスタグランジンが、子宮を収縮させ、はがれた子宮内膜と血液を押し出そうとするため、陣痛のような月経痛が起こる。プロスタグランジンの分泌量が多いほど、子宮を収縮させる力が強くかかり、月経痛を増悪させることとなる。)  (第29回 問題155) 問2 痛みの原因となっている器官名と同名の腧穴に刺鍼する場合、その取り方として正しいのはどれか。  1.関元の外方5分  2.関元の外方2寸  3.中極の外方2寸  4.中極の外方3寸  (解答4)  (解説)  月経痛の原因となっている器官は子宮であり同名の経穴は奇穴の子宮である。子宮の部位は、中極の外方3寸である。この経穴は、婦人か系疾患(月経不順、月経痛、不妊症等)に有効である。)  (第29回 問題156) 問題340 次の文で示す病証に対する治療方針で最も適切なのはどれか。  「22歳の女性。主訴は月経痛。経血量は少なく、血塊が混じることがある。小腹部の冷痛と拒按がみられ、足が冷える。舌根に白厚苔、脈は沈遅を認める。」  1.肝鬱を抑える。  2.寒邪を除く。  3.脾の統血を促す。  4.肝腎の精血を補う。  (解答2)  (解説)  症例は、小腹部の冷痛、足が冷える等から寒邪による寒証を呈している。また、月経痛、経血量は少なく、血塊が混じることがある等から瘀血である。すなわち、寒邪による経脈の収縮による瘀血である。したがって、瘀血の原因となっている寒邪を除くことが適切である。)  (第30回 問題146) 問題341 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「27歳の女性。月経が始まる数日前から頭痛やめまいが起こり、乳房に脹痛がある。不安やイライラがあるが月経開始と共に症状は消失する。不正性器出血や病的帯下はみられない。舌質は淡紅、舌苔は厚、脈は弦。」 問1 最も考えられる疾患はどれか。  1.子宮内膜症  2.子宮筋腫  3.月経困難症  4.月経前緊張症  (解答4)  (第19回 問題135) 問2 病証に基づいた治療方針で最も適切なのはどれか。  1.気滞を除く。  2.湿熱を除く。  3.陽気を補う。  4.肝血を補う。  (解答1)  (第19回 問題136) 問題342 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「23歳の女性。主訴は月経痛。下腹部の張ったような痛みで月経血に血塊がみられる。下腹部を押すと痛みが増強。舌診では淡白舌、舌苔剥離、脈診では弦脈を呈した。」 問1 病証に基づく治療方針として最も適切なのはどれか。  1.肝気の不足を補う。  2.肝血の不足を補う。  3.肝気の滞りを除く。  4.肝陽の上亢を抑える。  (解答3)  (解説)  下腹部の張ったような痛み、脈が弦より肝気うっ滞が考えられる。また、頭痛、目が赤いなどの肝気上行の症状が無いことより肝陽上亢は考えにくい。よって、3.が妥当であろう。)  (第21回 問題137) 問2 月経痛の痛み治療としてゲートコントロール理論に基づく鍼通電療法で適切な組合せはどれか。  1.次髎 ーー 下髎  2.腎兪 ーー 大腸兪  3.脾兪 ーー 三焦兪  4.膈兪 ーー 肝兪  (解答3)  (解説)  骨盤腔内臓器からの求心性インパルスは下部胸髄から上部腰髄の脊髄分節に入る。)  (第21回 問題138) 第4節 更年期障害 問題343 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「47歳の女性。頭痛が続き、いらだちがある。耳鳴りもあり受診した。口苦があり、 睡眠が浅い。昨年に閉経。舌は紅、脈は弦数、腹は胸脇苦満を認める。」 問1 内分泌検査で血中濃度が基準値より高いのはどれか。  1.バソプレシン  2.ゴナドトロピン  3.エストラジオール  4.プロスタグランジン  (解答2)  (第31回 問題151) 問2 病証として最も適切なのはどれか。  1.腎気虚  2.心脾両虚  3.心腎不交  4.肝火亢進  (解答4)  (第31回 問題152) 第5節 婦人科疾患のその他の症状 第7章 皮膚科系の主な症候・疾患 第1節 脱毛症 問題344 円形脱毛症に対する鍼灸治療で適切でないのはどれか。  1.脱毛部への梅花鍼  2.脱毛部周囲への散鍼  3.脱毛部周囲への知熱灸  4.脱毛部への焦灼灸  (解答4)  (第5回 問題138) 第2節 肌荒れと発疹 第3節 痒み 第8章 全身の症候と膠原病・代謝疾患 第1節 発熱 第2節 全身疲労と倦怠 第3節 肥満 第4節 口渇 第5節 浮腫(むくみ) 問題345 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「20歳の男性。急に下腿に著明な浮腫が出現した。労作時呼吸困難はなく、肝機能は正常。高度蛋白尿と高脂血症を認めた。」 問1 浮腫の機序として適切なのはどれか。  1.膠質浸透圧低下  2.心拍出量減少  3.門脈圧亢進  4.静脈圧上昇  (解答1)  (第15回 問題137) 問2 東洋医学の考え方で水分代謝にかかわらない臓はどれか。  1.肺  2.心  3.脾  4.腎  (解答2)  (第15回 問題138) 第6節 出血傾向 第7節 膠原病 問題346 関節リウマチによるZ変形の疼痛緩和のため局所への接触鍼を行った。施術部位の経穴として最も適切なのはどれか。  1.魚際  2.二間  3.少沢  4.中渚  (解答1)  (解説 Z変形は拇指の変形。)  (第32回 問題129) 問題347 レイノー現象を呈する患者の局所へ低周波鍼通電療法を行う場合、最も適切なのはどれか。  1.八邪  2.四華  3.蘭尾  4.四神聡  (解答1)  (第27回 問題126) 問題348 次の文で示す症例について、問1、2に答えよ。  「38歳の女性。3年前に全身性硬化症と診断され、皮膚の硬化がみられる。レイノー現象の改善を目的に鍼治療を行うことになった。」 問1 鍼治療の効果を評価する方法として最も適切なのはどれか。  1.サーモグラフィ  2.単純エックス線  3.筋電図  4.脳波  (解答1)  (第20回 問題139) 問2 レイノー現象の改善を目的とした局所への治療穴として適切なのはどれか。  1.血海  2.中渚  3.正営  4.建里  (解答2)  (第20回 問題140) 問題349 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「35歳の女性。4年前からレイノー現象が出現し、最近では朝のこわばり、皮膚の硬化もみられるようになった。抗Scl-70抗体陽性。」 問1 本疾患でみられる所見はどれか。  1.ボタン穴変形  2.鷲手  3.ヘバーデン結節  4.ソーセージ様指  (解答4)  (第22回 問題135) 問2 レイノー現象に対して局所への低周波鍼通電療法を行う部位で最も適切なのはどれか。  1.譩譆と魂門  2.浮郄と合陽  3.液門と三間  4.承光と絡却  (解答3)  (第22回 問題136) 問題350 シェーグレン症候群のドライマウスに対する低周波鍼通電療法の刺鍼部位で最も適切なのはどれか。  1.翳風と下関  2.陽白と瞳子髎  3.頷厭と率谷  4.完骨と天柱  (解答1)  (第23回 問題122) 問題351 次の文で示す症例に対して、問1、問2に答えよ。  「53歳の女性。クッキーを食べたとき唾液の分泌が悪いのに気付いた。最近は涙の分泌も悪く眼球乾燥もある。シルマー試験は陽性で、免疫血清検査の抗Ro/SS-A抗体、抗La/SS-B抗体も陽性であった。」 問1 最も考えられる疾患はどれか。  1.ベーチェット病  2.全身性硬化症  3.全身性エリテマトーデス  4.原発性シェーグレン症候群  (解答4)  (解説)  シェーグレン症候群とは、自己免疫の機序で唾液腺や涙腺が萎縮し、唾液や涙液の分泌が低下する疾患で、40から50歳代に好発する。)  (第21回 問題139) 問2 唾液、涙の分泌改善を目的に支配神経の近傍に刺鍼を行う場合、適切な経穴はどれか。  1.天柱  2.翳風  3.風池  4.秉風  (解答2)  (第21回 問題140) 第8節 代謝疾患 問題352 下肢のしびれを訴え血液検査で空腹時血糖とHbA1cが高値を示している患者の局所に施灸する場合、最も感染のリスクが高いのはどれか。  1.知熱灸  2.隔物灸  3.焦灼灸  4.棒灸  (解答3)  (第19回 問題127) 問題353 糖尿病性末梢神経障害に特徴的な所見はどれか。  1.両側内果の振動覚低下  2.宙吊り型の解離性感覚障害  3.下肢から上行性に広がる弛緩性麻痹  4.しびれより筋力低下が顕著な上肢の神経障害  (解答1)  (解説)  手袋・靴下型の感覚障害で上肢よりも下肢が先に侵され、その程度も強い。感覚障害と共に、運動障害や反射減弱も伴う。  (第31回 問題134) 第9章 小児の症候・疾患 問題354 次の文で示す患者の病態に対し、最も適切な施術はどれか。  「5歳の男児。夜間の遺尿が続いている。日中は尿意切迫がある。」  1.頭部への灸頭鍼  2.腹部への糸状灸  3.仙骨部への接触鍼  4.会陰部への単刺  (解答3)  (第20回 問題123) 問題355 次の文で示す患者の仙骨部に施灸する場合、最も適切なのはどれか。  「5歳の男児。夜間の遺尿が続いている。鍼灸治療は初めて。」  1.焦灼灸  2.打膿灸  3.知熱灸  4.透熱灸  (解答3)  (第24回 問題129) 問題356 腎気虚による小児夜尿症に対する治療で適切なのはどれか。  1.固摂作用を高める。  2.疏泄作用を高める。  3.運化作用を高める。  4.宣発(宣散)作用を高める。  (解答1)  (第15回 問題119) 第4編 高齢者に対する理療施術 問題357 高齢者の疾患の特徴として適切でない記述はどれか。  1.多臓器病変を有することが多い。  2.脱水症状を起こしやすい。  3.精神症状を示しやすい。  4.典型的な症状を示すことが多い。  (解答4)  (第3回 問題140) 問題358 高齢者の鍼灸治療上の配慮で誤っているのはどれか。  1.起立性低血圧に注意する。  2.強い刺激を求めるときは、それに応じた治療を行う。  3.施術前の脈拍、血圧をみてから治療する。  4.施術前に排尿させる。  (解答2)  (第1回 問題129) 問題359 高齢者の運動器の機能評価に用いるのはどれか。  1.PCGモラールスケール  2.MMSE  3.バーセルインデックス  4.ロコモ度テスト  (解答4)  (第24回 問題130) 問題360 より高次な生活能力を評価する指標(老研式活動能力指標)に含まれる項目はどれか。  1.髪を整える  2.衣服の着脱  3.階段の昇降  4.銀行預金の出し入れ  (解答4)  (第27回 問題134) 問題361 高齢者の歩行能力に対する鍼治療の効果を評価するのに最も適切なのはどれか。  1.RDQ  2.改訂PGCモラールスケール  3.ハミルトン評価尺度  4.タイムドアップアンドゴーテスト  (解答4)  (第27回 問題127) 問題362 高齢者に対する評価法とその内容の組合せで最も適切なのはどれか。  1.タイムドアップアンドゴーテスト ―― 主観的QOL  2.ファンクショナルリーチテスト ―― ADL  3.バーセル・インデックス ―― 立位動的バランスの状態  4.ロコモ度テスト ―― 年齢相応の移動能力  (解答4)  (第31回 問題137) 問題363 高齢者に対する評価法とその目的との組合せで正しいのはどれか。  1.バーセルインデックス ーー 認知症の評価  2.改訂PGCモラールスケール ーー 歩行機能の評価  3.MMSE ーー ADLの評価  4.ハミルトン評価尺度 ーー 抑うつ状態の評価  (解答4)  (第28回 問題132) 問題364 改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)にはなく、MMSEにある評価項目はどれか。  1.計算  2.図形模写  3.時間の見当識  4.単語の直後再生  (解答2)  (解説 時間の見当識は年、月、日、曜日、季節など。)  (第32回 問題140) 問題365 次の文で示す患者への初期対応で適切でないのはどれか。  「86歳の女性。8月の日中に開かれたゲートボール大会でめまい感、悪心、軽い頭痛を訴えた。発汗量は少ない。バイタルサインに異常は認めない。」  1.木陰に寝かせる。  2.鼠径部に氷のうを当てる。  3.自動体外式除細動器(AED)を使う。  4.スポーツドリンクを飲ませる。  (解答3)  (第23回 問題125) 問題366 次の文で示す高齢者の機能評価はどれか。  「椅子から立ち上がり、3m先の目印を回って、再び椅子に座るまでの歩行時間を測定する。」  1.PCGモラールスケール  2.ロコモ度テスト  3.タイムドアップアンドゴーテスト  4.バーセルインデックス  (解答3)  (第25回 問題129) 問題367 次の文で示す患者の病証で最も適切なのはどれか。  「80歳の男性。日頃から腰下肢にだるさがあり、顔や目が赤く、頭や肩に張ったような痛みもあった。昨日、トイレで倒れ、舌が強ばって話しづらくなり、左の上下肢が麻痹した。」  1.肝腎陰虚  2.肝風内動  3.肝陽上亢  4.肝気鬱結  (解答2)  (解説)  症例の病態は、突然倒れて、舌のこわばりと片麻痹が出ていることから、脳卒中である。倒れる前に、腰下肢のだるさがあり、顔や目が赤く、頭や肩に張ったような痛みもあったのは、80歳という年齢的なものを加味すると、肝腎陰虚から、肝陽上亢となっていたと考えられる。総合すると、肝陽の亢進が強くなって、風を生じたために、卒中を起こしたものであり、本症例は肝風内動証となる。したがって、肝風内動が正しい。)  (第27回 問題117) 問題368 次の文で示す症例に対する鍼灸の効果を評価するのに最も適切なのはどれか。  「62歳の女性。主訴は肩こり。半年ほど前から興味や喜びがわかなくなり、食欲が減退し、よく眠れず朝早く目が覚める。疲れやすく思考力が低下している。幻覚や記憶の障害はなく、動悸、めまいもない。」  1.改訂長谷川式簡易知能評価スケール  2.ハミルトン評価尺度  3.タイムドアップアンドゴーテスト  4.ロコモ度テスト  (解答2)  (解説)  ハミルトン評価尺度はうつ病の評価。)  (第26回 問題127) 問題369 次の文で示す症例で、鍼灸治療の効果を評価するのに最も適切なのはどれか。  「65歳の女性。1年前から生活に充実感がなく、気持ちが沈む。倦怠感、食欲不振を伴う。幻覚や記憶障害はない。」  1.改訂長谷川式簡易知能評価スケール  2.タイムドアップアンドゴーテスト  3.バーセル・インデックス  4.ハミルトン評価尺度  (解答4)  (解説)  症例は、幻覚や記憶障害はないことから認知症が除外される。生活に充実感がなく、気持ちが沈み、倦怠感、食欲不振を伴う等の症状が1年続いており、うつ病が疑われる。  うつ病の評価に用いられるのは、ハミルトン評価尺度である。)  (第30回 問題136) 問題370 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「78歳の女性。主訴は疲労感。最近、疲れやすく、動くのが面倒になった。意欲が低下し、食欲も減退している。病院ではサルコペニアと言われた。」 問1 本症例の診断に用いないのはどれか。  1.握力  2.歩行速度  3.骨格筋量  4.酸素飽和度  (解答4)  (第27回 問題139) 問2 本症例の病証で最もみられる脈状はどれか。  1.滑脈  2.結脈  3.緩脈  4.弦脈  (解答3)  (第27回 問題140) 問題371 サルコペニアの症状はどれか。  1.知人の名前が思い出せなくなってきた。  2.油っこいものを食べることが減ってきた。  3.歩くスピードが遅くなってきた。  4.夜間のトイレの回数が多くなってきた。  (解答3)  (解説)  サルコペニアとは、ギリシア語で「筋肉喪失」を意味する。 加齢や疾患によって、筋肉量が減少したことで、筋力が低下し、活動性や身体機能が低下した状態である。  サルコペニアの診断基準は、「筋量の減少」「筋力の低下」「歩行速度の低下」の3つである。以下の基準値のうち、①と、②、もしくは③のどちらかに該当すれば、サルコペニアと診断される。  ①筋肉量の低下  ・BMI値が18.5未満、もしくは、下腿範囲(ふくらはぎの最も膨らんだ部分)が男性34cm未満、女性33cm未満  ・四肢骨格筋量が  BIA法:男性7.0kg/㎡未満、女性5.7kg/㎡未満  DXA法:男性7.0kg/㎡未満、女性5.4kg/㎡未満  ②握力(筋力)の低下  ・握力が男性28kg未満、女性18kg未満  ③歩行速度(身体機能)の低下  ・歩行速度が1.0m/秒以下)  (第30回 問題135) 第5編 スポーツ領域の理療施術 問題372 スポーツ外傷・障害と刺鍼する筋との組合せで正しいのはどれか。  1.バックハンドテニス肘 ーー 前腕伸筋  2.フォアハンドテニス肘 ーー 前腕回外筋  3.シンスプリント ーー 三角筋  4.コンパートメント症候群 ーー 大腿四頭筋  (解答1)  (解説)  フォアハンドテニス肘は回内筋または前腕屈筋群  シンスプリントは疲労性骨膜炎のことで下腿内側に好発する  コンパートメント症候群は下腿部の障害である。)  (第2回 問題140) 問題373 承山への刺鍼が最も有効なスポーツ外傷で陽性となる徒手検査はどれか。  1.ラックマンテスト  2.トンプソンテスト  3.コーゼンテスト  4.グラスピングテスト  (解答2)  (解説)  トンプソンテストとは、アキレス腱断裂を確認するための理学検査。患者仰臥位で膝を90度屈曲位、ふくらはぎを強くつまむと、正常では足関節が底屈するが、アキレス腱断裂では屈曲しない。  (第24回 問題131) 問題374 スポーツ障害と患部への刺鍼部位との組合せで適切なのはどれか。  1.外側上顆炎 ーー 陽陵泉  2.内側上顆炎 ーー 陰陵泉  3.膝蓋靭帯炎 ーー 足三里  4.棘上筋腱損傷 ーー 肩髃  (解答4)  (第6回 問題139) 問題375 スポーツ障害と罹患局所への治療穴との組合せで適切でないのはどれか。  1.野球肩 ーー 臑会  2.ジャンパー膝 ーー 犢鼻  3.アキレス腱炎 ーー 承筋  4.フォアハンドテニス肘 ーー 曲池  (解答4)  (第9回 問題126) 問題376 スポーツ障害とその局所治療穴との組合せで誤っているのはどれか。  1.ジャンパー膝 ーー 犢鼻  2.シンスプリント ーー 三陰交  3.水泳肩 ーー 天容  4.テニス肘 ーー 曲池  (解答3)  (第11回 問題138) 問題377 スポーツ障害と罹患筋に対する局所治療穴の組合せで適切なのはどれか。  1.シンスプリント ―― 三陰交  2.ジャンパー膝 ―― 足三里  3.フォアハンドテニス肘 ―― 曲池  4.野球肩 ―― 雲門  (解答1)  (第29回 問題138) 問題378 スポーツ障害と罹患局所への治療穴との組合せで適切でないのはどれか。  1.水泳肩 ーー 肩髃  2.野球肘 ーー 少海  3.ジャンパー膝 ーー 承筋  4.シンスプリント ーー 三陰交  (解答3)  (第13回 問題136) 問題379 スポーツ傷害と罹患筋に対する経穴との組合せで適切なのはどれか。  1.足関節内がえし捻挫 ーー 三陰交  2.ジャンパー膝 ーー 足三里  3.アキレス腱炎 ーー 懸鍾  4.シンスプリント ーー 漏谷  (解答4)  (第20回 問題132) 問題380 スポーツ障害と局所治療穴との組合せで最も適切なのはどれか。  1.ジャンパー膝 ーー 犢鼻  2.ランナー膝 ーー 三陰交  3.シンスプリント ーー 陽陵泉  4.フットボールアンクル ーー 膝関  (解答1)  (第22回 問題128) 問題381 スポーツ障害と罹患筋に対する治療穴の組合せで最も適切なのはどれか。  1.上腕二頭筋長頭腱炎 ーー 肩髎  2.肩インピンジメント症候群 ーー 肩外兪  3.ジャンパー膝 ーー 鶴頂  4.シンスプリント ーー 闌尾  (解答3)  (第30回 問題138) 問題382 肩峰下インピンジメント症候群に対する局所施術で対象となる罹患筋はどれか。  1.前鋸筋  2.棘上筋  3.小胸筋  4.大円筋  (解答2)  (第13回 問題135) 問題383 野球選手の慢性期の肩インピンジメント症候群に対する局所治療穴で、最も適切なのはどれか。  1.肩貞  2.肩髃  3.肩井  4.肩外兪  (解答2)  (第21回 問題130) 問題384 野球肩で、痛みを誘発する自動運動の方向と治療部位との組合せで適切でないのはどれか。  1.屈曲 ーー 結節間溝部  2.伸展 ーー 烏口突起部  3.外旋 ーー 棘下部  4.外転 ーー 棘上部  (解答2)  (第10回 問題139) 問題385 野球の投球動作でフォロースルー(腕の振り抜き)期に肩後面に痛みがみられる場合、局所治療穴として適切なのはどれか。  1.天井  2.天宗  3.天府  4.天牖  (解答2)  (第15回 問題128) 問題386 次の文で示す症例で罹患筋を対象に施術する場合、最も適切なのはどれか。  「32歳の男性。野球チームでピッチャーをしている。最近、投球動作でフォロースルー期に肩後方の痛みを感じるようになった。」  1.前鋸筋  2.小胸筋  3.肩甲下筋  4.小円筋  (解答4)  (第25回 問題128) 問題387 次の文で示す症例の罹患筋に対する刺鍼部位として最も適切なのはどれか。  「20歳の男性。右利き投手。オーバースロー投球時のコッキング期に右肩峰の前下方に痛みが出る。インピンジメントテスト陽性。」  1.秉風  2.肩貞  3.天宗  4.肩外兪  (解答1)  (解説)  症例は、投球動作のコッキング期において、上肢を挙上(肩関節の外転)する際に、肩峰の前下部に痛みを生じること。さらに、インピンジメントテスト陽性であること等から、肩峰下インピンジメント症候群である。したがって、罹患筋は棘上筋であり、刺鍼部位は、その筋上にある秉風が適切である。)  (第29回 問題136) 問題388 次の文で示す患者の病態に対する治療穴で適切なのはどれか。  「45歳の女性。1年前から水泳を始めた。最近クロールの際右肩に痛みが起こる。ペインフルアークサイン陽性。」  1.臑会  2.天府  3.肩髃  4.肩外兪  (解答3)  (第8回 問題133) 問題389 次の文で示す患者の治療対象となる筋はどれか。  「30歳の男性。野球選手。ボールを投げるとき肩関節外転外旋の肢位で痛みが起きる。ヤーガソンテスト陽性。」  1.上腕三頭筋長頭  2.上腕三頭筋内側頭  3.上腕二頭筋長頭  4.上腕二頭筋短頭  (解答3)  (第5回 問題139) 問題390 次の文で示す患者の罹患筋に対する治療穴として最も適切なのはどれか。  「20歳の男性。ラグビーで反復性の肩関節脱臼を起こしている。先日、脱臼して整復されたが、肩の外側にしびれと筋の脱力感による挙上制限がみられた。」  1.巨骨  2.秉風  3.臂臑  4.天宗  (解答3)  (第28回 問題134) 問題391 バックハンド型テニス肘の患者に対する局所治療穴で適切なのはどれか。  1.曲池  2.尺沢  3.曲沢  4.少海  (解答1)  (第20回 問題126) 問題392 次の文で示す患者の病態に対し、適切な刺鍼部位はどれか。  「25歳の男性。テニス選手。最近バックハンドストローク時に肘に痛みを感じる。中指伸展テスト陽性。」  1.曲池  2.曲沢  3.尺沢  4.少海  (解答1)  (第10回 問題140) 問題393 次の文で示す患者の病態に対し、治療対象となる罹患筋はどれか。  「45歳の男性。テニスをする際、バックハンドストローク時に肘に痛みを感じる。チェアテスト陽性。」  1.回外筋  2.橈側手根屈筋  3.長掌筋  4.短橈側手根伸筋  (解答4)  (第8回 問題140) 問題394 次の文で示す症例の治療対象となる筋で最も適切なのはどれか。  「40歳の女性。運動不足解消のためテニスを始めたところ、バックハンドストロークの際に肘の痛みを自覚するようになった。」  1.短橈側手根伸筋  2.尺側手根屈筋  3.腕橈骨筋  4.円回内筋  (解答1)  (第30回 問題137) 問題395 次の文で示す患者の病態に対し、罹患局所への施術対象となる経穴で最も適切なのはどれか。  「28歳の女性。テニスを10年続けて上級者となってきた。2週間ほど前から肘の内側に痛みを感じるようになった。熱感や腫脹はない。」  1.肺経の絡穴  2.心包経の郄穴  3.大腸経の絡穴  4.三焦経の郄穴  (解答2)  (第27回 問題122) 次の文で示す患者について、問題445、問題446に答えよ。  「22歳の男性。テニスの選手。バックハンドストロークの際に肘に痛みを自覚する。」 問題396 病態の確認を目的として行う理学検査で適切でないのはどれか。  1.トムゼンテスト  2.中指伸展テスト  3.チェアテスト  4.ファレンテスト  (解答4)  (第16回 問題133) 問題397 罹患筋への局所治療穴として適切なのはどれか。  1.少海  2.手三里  3.神門  4.尺沢  (解答2)  (第16回 問題134) 問題398 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「50歳の男性。長年、バドミントンを続けているが、最近バックハンド時に肘に痛みを自覚する。局所の熱感・腫脹はないが、筋の過緊張と圧痛がみられる。」 問1 病態の確認を目的として行う理学検査で最も適切なのはどれか。  1.イートンテスト  2.ライトテスト  3.スピードテスト  4.トムゼンテスト  (解答4)  (第21回 問題135) 問2 罹患筋への治療穴として適切なのはどれか。  1.尺沢  2.曲沢  3.支正  4.手三里  (解答4)  (第21回 問題136) 問題399 次の文で示す患者の病態に対し、罹患部へ局所治療を行う場合、適切な筋はどれか。  「20歳の男性。ハードルの選手。練習中に右臀部に痛みを感じるようになった。股関節の他動的な内旋によって痛みは増強する。」  1.大腿方形筋  2.大腿筋膜張筋  3.中殿筋  4.梨状筋  (解答4)  (第18回 問題129) 問題400 ランニングによるオーバーユースが原因で、グラスピングテスト陽性となった患者に対する最も適切な局所治療穴はどれか。  1.足三里  2.足五里  3.足陽関  4.足通谷  (解答3)  (第19回 問題129) 問題401 腸脛靭帯上にある経穴はどれか。  1.蘭尾  2.風市  3.鶴頂  4.外膝眼  (解答2)  (第11回 問題123) 問題402 次の文で示す患者の病態に対して施術の対象となる罹患靭帯で適切なのはどれか。  「20歳の女性。陸上の長距離選手。最近、ランニング中に左膝関節の外側部に痛みを感じる。グラスピングテスト陽性。内反ストレステスト陰性。」  1.膝蓋靭帯  2.腸脛靭帯  3.前十字靭帯  4.外側側副靭帯  (解答2)  (第12回 問題134) 問題403 次の文で示す症例に対して障害部位を走行する経脈の同名経の治療穴で最も適切なのはどれか。  「52歳の男性。主訴は膝外側の痛み。最近、趣味である朝のジョギング時に膝外側の痛みを自覚したことから来院。徒手検査でグラスピングサインが陽性であった。」  1.下廉  2.大陵  3.会宗  4.少府  (解答3)  (第26回 問題122) 問題404 ジャンパー膝への鍼通電療法の対象として最も適切な筋はどれか。  1.大腿四頭筋  2.大腿二頭筋  3.下腿三頭筋  4.前脛骨筋  (解答1)  (第3回 問題139) 問題405 次の文で示す患者の病態に対し、罹患部への局所治療穴として適切なのはどれか。  「23歳の女性。バレーボール選手。スパイクの着地時に膝前面が痛む。」  1.委陽  2.曲泉  3.犢鼻  4.陽陵泉  (解答3)  (第17回 問題131) 問題406 次の文で示す症例の原因となる筋への治療穴として最も適切なのはどれか。  「13歳の男子。サッカーをしており、最近になり膝前下部の運動時痛と腫脹が認められた。」  1.髀関  2.箕門  3.豊癃  4.三陰交  (解答1)  (解説)  症例は年齢が成長期であること、サッカーをやっていて、最近になり、膝前下部の運動時痛と腫脹が認められたことから、オスグッド病と考えられる。オスグッド病の治療対象となる筋は大腿四頭筋であり、解剖が大腿四頭筋(大腿直筋)の経穴は髀関である。したがって、髀関が適切である。)  (第29回 問題137) 問題407 オスグッド病の罹患局所に対する施術部位として適切でないのはどれか。  1.大腿四頭筋部  2.側副靭帯部  3.膝蓋靭帯部  4.脛骨粗面部  (解答2)  (第9回 問題140) 問題408 シンスプリントの罹患部に対する局所治療穴として適切なのはどれか。  1.光明  2.三陰交  3.承山  4.上巨虚  (解答2)  (第18回 問題130) 問題409 次の文で示す患者に対する治療で、誤っている記述はどれか。  「18歳の男性。陸上選手。最近、走り込むとアキレス腱部に痛みが起こる。熱感、腫脹はない。アキレス腱を伸展すると痛みが誘発される。」  1.練習を中止するよう指導する。  2.アキレス腱部の圧痛点に刺鍼する。  3.足関節を底屈位で固定する。  4.アキレス腱部を温める。  (解答3)  (第4回 問題140) 問題410 次の文で示す症例に対する鍼施術で治療対象となる筋はどれか。  「17歳の女子。陸上部の長距離選手。練習開始時、脛骨内側縁の中1/3と下1/3の境界付近に軽い痛みを覚えるようになったが、日常生活に支障はない。エックス線像に異常は認めない。」  1.長母指伸筋  2.前脛骨筋  3.ヒラメ筋  4.長腓骨筋  (解答3)  (第23回 問題127) 問題411 次の症例に対して問1、問2に答えよ。  「17歳の男性。2か月前から陸上の練習中に右脛骨の下1/3に疼痛があり、徐々に走行が困難となった。エックス線像に骨折の所見はない。知覚異常はないが足の屈曲(底屈)内反の抵抗運動で疼痛が誘発される。」 問1 最も考えられるのはどれか。  1.有痛性外脛骨  2.オスグット病  3.コンパートメント症候群  4.シンスプリント  (解答4)  (解説)  外脛骨とは、舟状骨の内側の後脛骨筋腱内に存在する過剰骨の一種である。その過剰骨が舟状骨との間で線維性軟骨性に癒合しており、体重の付加や外傷が加わって、その結合に破綻が生じて疼痛が発生し、10歳から15歳ごろにスポーツ後に内踝の前下方部の疼痛を訴える。)  (第14回 問題136) 問2 施術対象とする罹患筋で適切なのはどれか。  1.前脛骨筋  2.後脛骨筋  3.長腓骨筋  4.短腓骨筋  (解答2)  (第14回 問題137) 問題412 下腿の慢性コンパートメント症侯群の他動運動痛と患部への刺鍼部位との組合せで誤っているのはどれか。  1.母指の屈曲時痛 ーー 解谿  2.母指の伸展時痛 ーー 太衝  3.内がえし時痛 ーー 懸鐘  4.足関節の伸展(背屈)時痛 ーー 承筋  (解答2)  (第7回 問題139) 問題413 下腿の慢性コンパートメント障害で障害部位と局所治療穴との組合せで正しいのはどれか。  1.前方コンパートメント ーー 外丘  2.外側コンパートメント ーー 豊癃  3.浅後方コンパートメント ーー 漏谷  4.深後方コンパートメント ーー 三陰交  (解答4)  (第20回 問題134) 問題414 次の文で示す症例に対する罹患筋への局所治療穴として適切なのはどれか。  「17歳の男子。陸上部で長距離走をしている。ランニングを開始すると下腿前方に痛みと腫れが出るが、数十分の安静で症状が消失する。近医で前方コンパートメント症候群と言われた。」  1.小腸の下合穴  2.膀胱の下合穴  3.三焦の下合穴  4.胆の下合穴  (解答1)  (解説)  前方コンパートメント症候群の罹患筋は前脛骨筋である。選択枝の中で、その解剖が前脛骨筋である経穴は、小腸の下合穴の下巨虚である。したがって、小腸の下合穴が適切である。 ※下腿では,次の4つのコンパートメントがある。  ①前方(前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋)  ②外方(長腓骨筋・短腓骨筋)  ③浅後方(腓腹筋・ヒラメ筋・足底筋)  ④深後方(後脛骨筋・長母趾屈筋・長趾屈筋)  (第30回 問題140) 問題415 次の文で示す患者の病証に対し、循経取穴で瀉法を行う経穴はどれか。  「36歳の男性。1か月前に右足の内がえし捻挫を起こした。現在、腫脹は取れたが、前距腓靱帯部の熱感と動作時の疼痛が残っている。下腿外側部の自発痛を伴う。ストレスが増すと痛みは強くなり、口苦を自覚する。舌質は紅、舌辺の舌苔は剥落。脈は滑。」  1.内庭  2.侠渓  3.行間  4.然谷  (解答2) *問題文の最後の「剥落」の剥が、表記では少し違います。  (第24回 問題132) 問題416 次の文で示す症例で経脈を考慮した治療穴として最も適切なのはどれか。  「19歳の男性。2か月前に左足関節の内がえし捻挫を起こし、今も痛みが取れない。イライラしやすく、左肩上部のつっぱり感がある。」  1.第1・第2足指間、みずかきの近位、赤白肉際  2.第2・第3足指間、みずかきの後縁、赤白肉際  3.第5中足指節関節外側の遠位陥凹部、赤白肉際  4.第4・第5足指間、みずかきの近位、赤白肉際  (解答4)  (第28回 問題123) 問題417 次の文で示す症例の圧痛点に対する局所治療穴として最も適切なのはどれか。  「20歳の女性。高校時代にバレーボール部の活動で前距腓靭帯損傷を繰り返し起こしていた。罹患靭帯のやや下方に圧痛と歩行時痛があり、近医で足根洞症候群と診断された。」  1.解渓  2.照海  3.申脈  4.丘墟  (解答4)  (第27回 問題133) 第6編 産業衛生における理療施術 問題418 次の文で示す患者の病証に対する治療方針で最も適切なのはどれか。  「27歳の女性。長時間のVDT作業で目に疲れと乾きを感じる。視力も低下し、疲れがたまると時々手がふるえる。舌質は淡、舌苔は薄、脈は細。」  1.肝血を補う。  2.脾陽を補う。  3.腎陰を補う。  4.肺気を補う。  (解答1)  (第27回 問題118) 第7編 東洋医学的治療 問題419 東洋医学的な治療方針として、身体を温めるべき症状はどれか。  1.盗汗  2.口苦  3.消穀善飢  4.白色帯下  (解答4)  (第27回 問題116) 問題420 消穀善飢を伴う消渇病の食事療法について、最も摂取を控えなければならない味はどれか。  1.酸味  2.苦味  3.甘味  4.辛味  (解答3)  (第23回 問題128) 問題421 四診法で得られた所見で予後が最も悪いのはどれか。  1.仮神  2.少気  3.畏寒  4.濇脈(しょくみゃく)  (解答1)  (第24回 問題117) 問題422 脈証と治療方針の組合せで最も適切なのはどれか。  1.ざらざらとして流れの悪い脈 ーー 気を巡らせ活血する。  2.輪郭は触れるが中が空虚な脈 ーー 肝の疏泄を調節する。  3.玉が転がるような脈 ーー 心熱を清瀉する。  4.絹糸に触れるような力のある脈 ーー 気血を補益する。  (解答1)  (第27回 問題115) 問題423 腹証とその局所への治療穴との組合せで誤っているのはどれか。  1.心下痞鞕 ーー 巨闕  2.胸脇苦満 ーー 期門  3.腹皮拘急 ーー 天枢  4.小腹不仁 ーー 下脘  (解答4)  (第16回 問題119) 問題424 次の文で示す患者の病証に対し、募穴を用いて治療を行う際、最も適切なのはどれか。  「43歳の女性。子育てと仕事の両立で倦怠感と下腿のだるさが常にある。顔色は黄色で艶がなく、下痢をしやすい。舌質は淡、脈は虚。」  1.期門  2.章門  3.京門  4.石門  (解答2)  (第23回 問題116) 問題425 次の文で示す患者の病態に対し、五兪穴の主治を考慮して施術を行う場合、最も適切な経穴はどれか。  「45歳の女性。右肩関節の後面に痛みがあり、右上肢後内側に放散痛がみられる。」  1.前谷  2.後谿  3.陽谷  4.小海  (解答2)  (解説)  五兪穴の主治症は  井穴:心窩満(心窩部の膨満感や緊張)をつかさどる。  栄穴:身熱(身体の熱)をつかさどる。  兪穴:体重節痛(身体が重だるく、関節が痛む)をつかさどる。  経穴:喘咳寒熱(喘は喘鳴や呼吸困難、咳は咳嗽、寒は悪寒、熱は発熱)をつかさどる。  合穴:逆気して泄す(逆気はのぼせ、泄はもらす)をつかさどる。  であり、症例は関節痛であることより、兪穴が解答である。)  (第18回 問題125) 問題426 選穴法則における要穴を応用した配穴法と経穴との組合せで正しいのはどれか。  1.原絡配穴 ーー 丘墟・外丘  2.原合配穴 ーー 衝陽・豊癃  3.兪募配穴 ーー 肝兪・期門  4.募合配穴 ーー 中極・湧泉  (解答3)  (第11回 問題129) 問題427 経脈病証で先に手の陽明経が病み、次に手の太陰経が病んだ場合、原絡配穴法の原則に従った選穴で正しい組合せはどれか。  1.太淵 ーー 偏歴  2.偏歴 ーー 合谷  3.合谷 ーー 列欠  4.列欠 ーー 太淵  (解答3)  (解説)  主客原絡配穴法は主証の原穴と表裏関係の客証の絡穴を用いる。)  (第26回 問題118) 問題428 次の文で示す患者の病証に対する治療で、原絡配穴法(主証、客証を踏まえて原穴と絡穴を配穴する法)の原則として適切な治療穴の組合せはどれか。  「38歳の女性。2週間前に右側の顔面神経麻痹を発症。ほぼ同時期に同側の大腿前外側から下腿前面に痛みがある。最近、右足の第1指から下腿内側の痛みが加わった。」  1.太白 ーー 豊癃  2.衝陽 ーー 公孫  3.太白 ーー 公孫  4.衝陽 ーー 豊癃  (解答2)  (第24回 問題115) 問題429 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「47歳の女性。主訴は左顔面の麻痹。2週間前に腹痛、下腿前面の痛みとともに発症。現在は下腿内側の重だるさ、軟便を伴う。」 問1 原絡表裏配穴法で主証に対応する経穴の部位にあるのはどれか。  1.足背動脈  2.後脛骨動脈  3.母指外転筋  4.前脛骨筋  (解答1)  (解説)  胃経の病証なので治療穴は衝陽。  (第31回 問題155) 問2 発症から4か月後、口輪筋を収縮させると左の眼輪筋も収縮する病的共同運動が出現した。両筋に対して30mmのステンレス鍼で鍼通電療法を行う場合、最も適切なのはどれか。  1.20号鍼を用いる。  2.鍼体はすべて刺入する。  3.周波数は1Hzとする。  4.両筋が同期的リズムで収縮するように通電する。  (解答1)  (解説)  鍼の太さの20号鍼は 3番鍼(0.20mm)。低周波鍼通電療法は50~100Hzの非同期通電で行う。  (第31回 問題156) 問題430 足陽明経の経脈病証でみられるのはどれか。  1.口が歪む。  2.口が苦い。  3.口が乾く。  4.口が熱い。  (解答1)  (第32回 問題147) 問題431 胃腸疾患に対し、身体部位に基づく配穴法と経穴との組合せで誤っているのはどれか。  1.同経配穴 ーー 天枢・太白  2.前後配穴 ーー 中脘・胃兪  3.表裏配穴 ーー 足三里・公孫  4.上下配穴 ーー 内関・足三里  (解答1)  (第14回 問題131) 問題432 右足の第1趾と第2趾に慢性的な痛みがある患者に対し、表裏する経脈を同時に治療する目的で用いる要穴として最も適切なのはどれか。  1.行間  2.公孫  3.衝陽  4.中都  (解答2)  (解説 慢性的な痛みなので絡穴を用いる。胃経から脾経に表裏でつながる。)  (第32回 問題146) 問題433 次の文で示す患者の病証に対して原絡配穴法により治療を行う場合、経穴部位として最も適切なのはどれか。  「48歳の男性。主訴は腰痛。痛みで上体を反らすことができない。咽の渇き、陰嚢の疼痛を伴うこともある。」  1.下腿前内側、脛骨内側面の中央、内果尖の上方5寸  2.下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方5寸  3.足関節後内側、内果尖とアキレス腱の間の陥凹部  4.足外側、第5中足骨粗面の遠位、赤白肉際  (解答2)  (第25回 問題120) 問題434 痛みの性質と治療方針との組合せで最も適切なのはどれか。  1.酸痛 ーー 湿を除く  2.隠痛 ーー 熱を除く  3.刺痛 ーー 気を補う  4.脹痛 ーー 血を補う  (解答1)  (第22回 問題121) 問題435 次の文で示す病証でみられる痛みの性質はどれか。  「53歳の男性。主訴は肩関節痛。過労により食欲減退が続き、倦怠感とともに肩が痛みだした。痛みは慢性に経過し、息切れ、自汗を伴う。舌質は淡、舌苔は薄白、脈は細弱を認める。」  1.隠痛  2.刺痛  3.脹痛  4.重痛  (解答1)  (解説)  症例は気虚証と考えられる。  (第31回 問題147) 問題436 五臓の特徴的な症状と治療穴の組合せで正しいのはどれか。  1.五更泄瀉 ―― 太衝  2.梅核気 ―― 太淵  3.陽萎 ―― 大陵  4.多夢 ―― 神門  (解答4)  (解説)  多夢は心血虚、心陰虚等の心の病証で起こることから、心経の原穴の神門が正しい。  ①五更泄瀉:夜明け前(午前3時から5時頃)に下痢をするものをいい、鶏鳴下痢ともいい、脾腎陽虚で起こる。脾経、腎経の原穴の太白、太谿が適切。  ②梅核気:咽喉の閉塞感のことをいい、肝の気滞でみられる。肝経の原穴の太衝が適切。  ③陽萎:インポテンスのことで、腎陽虚でみられる。腎経の原穴の太谿が適切。)  (第29回 問題146) 問題437 湿度が高くなると症状が増悪する痹証はどれか。  1.行痹  2.痛痹  3.着痹  4.熱痹  (解答3)  (解説)  痹証は風寒湿の邪が複合して人体を障害して生じた病をさす。風じゃが強い場合を行痹、寒邪が強い場合を痛痹、湿邪が強い場合を着痹という。また、それぞれの痹証から熱に展化した場合を熱痹といい炎症反応が強い。)  (第13回 問題137) 問題438 頸肩腕痛を伴う痹証で、脾胃の運化機能の改善と湿の除去を治療方針とするのはどれか。  1.行痹  2.痛痹  3.着痹  4.熱痹  (解答3)  (第16回 問題122) 問題439 次の文で示す患者の病証で適切なのはどれか。  「57歳の女性。体型はやや肥満で、膝の内側に重だるい痛みを訴える。雨の日は症状が増悪し、下腿がむくむ。疲れやすく軟便になりやすい。」  1.行痹  2.痛痹  3.着痹  4.熱痹  (解答3)  (第15回 問題121) 問題440 次の文で示す患者の病証で最も適切なのはどれか。  「51歳の男性。2日前に強い寒冷環境で長時間の作業をした後、肩に固定性の痛みとこわばりが生じた。舌は淡、脈は緊を認める。」  1.行痹  2.痛痹  3.着痹  4.熱痹  (解答2)  (第29回 問題147) 問題441 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「28歳の女性。11月頃より肩甲部から上肢にかけて重だるさと痛みが出現した。また食後の腹脹と下痢がある。寒冷により症状は増強し、温めると軽減する。」 問1 痹証とした場合、適切なのはどれか。  1.行痹  2.痛痹  3.着痹  4.熱痹  (解答2)  (第17回 問題135) 問2 施術対象として適切な経脈はどれか。  1.肺経  2.三焦経  3.心包経  4.小腸経  (解答4)  (第17回 問題136) 問題442 古くから行なわれている食あたりに対する灸治療はどれか。  1.ちりげの灸  2.腰部八点灸  3.患門の穴の灸  4.裏内庭の灸  (解答4)  (第3回 問題132) 問題443 古来より(逆子)の灸治療でよく用いられている治療穴はどれか。  1.合谷  2.三焦兪  3.梁丘  4.至陰  (解答4)  (第5回 問題133) 問題444 「逆子の灸」としてよく用いられる施灸部位はどれか。  1.足の第4指外側爪甲根部  2.足の第4指内側爪甲根部  3.足の第5指外側爪甲根部  4.足の第5指内側爪甲根部  (解答3)  (第17回 問題120) 問題445 逆子の灸としてよく用いる膀胱経の要穴はどれか。  1.井穴  2.合穴  3.原穴  4.募穴  (解答1)  (第22回 問題120) 問題446 小児に対するちりげの灸で用いられる経穴はどれか。  1.百会  2.身柱  3.腎兪  4.三陰交  (解答2)  (第4回 問題139) 問題447 男児の疳の虫に対する灸法で古くから用いられているのはどれか。  1.左肝兪と右脾兪  2.右肝兪と左脾兪  3.左肝兪と右胃兪  4.右肝兪と左胃兪  (解答1)  (第7回 問題131) 問題448 小児疳虫に対し、古来から行われてきた施灸の部位はどの高さの棘突起下にあるか。  1.左右肩甲棘内端を結ぶ線  2.左右肩甲骨下角を結ぶ線  3.左右第12肋骨先端を結ぶ線  4.左右腸骨稜最上部を結ぶ線  (解答1)  (第9回 問題139) 問題449 小児疳の虫に対し、伝統的に行われてきた施灸部位はどの高さを結んだ線上の棘突起下にあるか。  1.肩峰  2.肩甲棘内側端  3.第12肋骨先端  4.腸骨稜  (解答2)  (第14回 問題134) 問題450 逆気によるのぼせ・下痢に対する施術で適切な五行穴(五兪穴)はどれか。  1.井穴  2.兪穴  3.経穴  4.合穴  (解答4)  (解説)  五行穴の主治は  井穴:心窩満をつかさどる。  栄穴:身熱をつかさどる。  兪穴:体重節痛をつかさどる。  経穴:喘咳寒熱をつかさどる。  合穴:逆気して泄すをつかさどる。)  (第14回 問題132) 問題451 五行穴を用いて施術する場合、症状と治療穴との組合せで最も適切なのはどれか。  1.のぼせ・下痢 ーー 湧泉  2.咳を伴う悪寒発熱 ーー 経渠  3.心下部の膨満感 ーー 大陵  4.全身の熱感 ーー 少海  (解答2)  (第20回 問題124) 問題452 過多月経の治療穴で八会穴を用いる場合、適切なのはどれか。  1.膻中  2.膈兪  3.大杼  4.懸鐘  (解答2)  (解説)  八会穴とは  臓会:章門  腑会:中脘  気会:膻中  血会:膈兪  筋会:陽陵泉  骨会:大杼  髄会:懸鐘  脈会:太淵である。)  (第13回 問題129) 問題453 次の文で示す患者に八会穴を用いて治療する場合、適切なのはどれか。  「51歳の女性。6か月前から上腕外側に刺すような痛みが発症。舌診では舌下静脈怒張、腹診では小腹急結がみられる。脈は細濇。」  1.太淵  2.膻中  3.膈兪  4.中脘  (解答3)  (解説)  刺すような痛み、小腹急結よりこの症例は瘀血と考えられ、よって八会穴では血会を選ぶ。)  (第21回 問題119) 問題454 次の文で示す患者の病証に対し、八会穴を用いて治療を行う場合、最も適切なのはどれか。  「35歳の女性。1か月前に出産し、現在授乳中だが、乳房に張った感じがなく、乳汁の分泌が少ない。出産時に出血が多かったせいか顔色は青白く、爪や唇の色は白っぽい。舌質は淡、脈は虚細。」  1.膈兪  2.大杼  3.陽陵泉  4.太淵  (解答1)  (第25回 問題119) 問題455 次の文で示す患者に対し、八会穴を用いて治療を行う場合、膈兪とともに選穴するのはどれか。  「47歳の女性。2か月前からめまいがあり、頭部MRI検査では異常はなかった。疲れやすく、風邪を引きやすい。爪の色が薄く、経血量の減少がある。舌は淡、脈は弱を認める。」  1.大杼  2.膻中  3.陽陵泉  4.懸鍾  (解答2)  (解説)  症例の疲れやすく、風邪を引きやすい、脈は弱等は気虚の病状であり、目まい、爪の色が薄い、経血量の減少、舌は淡等は血虚の病状である。以上のことから、症例は気血両虚である。八会穴では、血虚に対して血会穴の膈兪、気虚に対して気会穴である膻中をもちいる。したがって、膻中が適切である。)  (第29回 問題141) 問題456 筋のひきつり・けいれんに対して八会穴を用いる場合、正しいのはどれか。  1.大杼  2.膈兪  3.懸鐘  4.陽陵泉  (解答4)  (第15回 問題120) 問題457 乗り物酔いで吐き気を訴える患者に対して、八脈交会穴を用いる場合に適切なのはどれか。  1.列欠  2.後渓  3.外関  4.内関  (解答4)  (第22回 問題119) 問題458 次の文で示す病証について、八脈交会穴を用いた治療で最も適切なのはどれか。  「背中がこわばり、陰の部が緩んで陽の部がひきつる。」  1.内関と公孫  2.外関と足臨泣  3.申脈と後渓  4.照海と列欠  (解答3)  (第23回 問題115) 問題459 次の文で示す患者の病証に対し、八脈交会穴の配穴に基づき、手関節近傍の経穴に刺鍼した。もう一か所の刺鍼部位として最も適切なのはどれか。  「50歳の男性。主訴は上腹部痛。胸やけと悪心もある。」  1.足内側、第1中足骨底内側の遠位陥凹部  2.足内側、内果尖の下方1寸  3.足背、第4・第5中足骨底接合部の遠位  4.足外側、外果尖の直下  (解答1)  (解説)  症例は、上腹部痛、胸やけと悪心もあることから、衝脈の病証である。八脈交会穴では、内関と公孫を組み合わせて治療する。したがって、公孫が適切である。  (第29回 問題139) 問題460 次の文で示す病証を八脈交会穴を用いて治療する場合、取穴部位として正しいのはどれか。  「帯下があり、腹部の皮膚のかゆみ、下腿前側のひきつりがみられる。」  1.足背、第4・第5中足骨底接合部の遠位  2.足外側、外果尖の直下  3.足内側、内果尖の下方1寸  4.足内側、第1中足骨底内側の遠位陥凹部  (解答3)  (解説)  症例は任脈、陰蹻脈の病証と考えられる。任脈(列缺)と陰蹻脈(照海)が治療点となる。1は足臨泣、2は申脈、3は照海、4は公孫。  (第31回 問題149) 第4章 病証 第1節 八綱病証および気・血・津液病証 問題461 次の文で示す患者の病証はどれか。  「夜間の潮熱、手足のほてり、盗汗を主症状とし、脈は細、数。随伴症状として、不眠や便秘がみられる。」  1.気虚証  2.陽虚証  3.陰虚証  4.血虚証  (解答3)  (解説)  潮熱、ほてり、盗汗は血虚による熱の症状であるから陰虚証となる。)  (第3回 問題134) 問題462 次の文で示す患者の病証に対する治療方針で、最も適切なのはどれか。  「58歳の管理職女性。胸部に刺すような痛みがあり、夜間に増強する。唇は紫色。脈は結代。」  1.痰濁を除く。  2.瘀血を改善する。  3.陽気を補う。  4.津液を補う。  (解答2)  (第16回 問題124) 問題463 次の文で示す病証の治療方針として最も適切なのはどれか。  「47歳の女性。最近よく口渇を感じるが、水分は口を潤す程度で少量しか飲めない。手足の皮膚が鮫肌になってきた。舌質は紫暗、脈は濇を認める。」  1.風邪を除く。  2.瘀血を除く。  3.痰湿を除く。  4.気滞を除く。  (解答2)  (第31回 問題150) 問題464 次の文で示す患者の病証に対する適切な治療はどれか。  「50歳の男性。よくめまいが起こり、横になると軽減する。顔色は蒼白く疲れやすい。食欲がなく脈状は細。」  1.気血を補う。  2.胃熱を除く。  3.肝陽を抑える。  4.湿熱を除く。  (解答1)  (解説)  横になると軽減するめまいは血虚の症状である。)  (第7回 問題128) 問題465 次の文で示す患者の病証に対し、適切な治療方針はどれか。  「40歳の男性。エビを食べたところ発疹が現われた。発疹は赤みを帯び膨癃もみられる。舌質は紅。舌苔は黄膩。脈は滑数。」  1.風寒を除く  2.湿熱を除く  3.血を補う  4.津液を補う  (解答2)  (第17回 問題121) 問題466 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「50歳の男性。主訴は食欲不振。急な腹痛や嘔気があり、病院で胃の出血性びらんを指摘され、飲酒を控えるように言われた。口が苦く、舌質は紅、舌苔は厚膩、脈は滑数を認める。」 問1 腹痛が最も認められる部位はどれか。  1.心窩部  2.臍部  3.側腹部  4.下腹部  (解答1)  (第32回 問題151) 問2 治療方針として最も適切なのはどれか。  1.肝気を通す。  2.湿熱を除く。  3.脾気を補う。  4.胃陰を補う。  (解答2)  (第32回 問題152) 問題467 次の文で示す患者の東洋医学的病態で適切なのはどれか。  「65歳の男性。主訴は排尿痛。3年前から自覚するようになった。飲食の不摂生から便がすっきり出ないときに痛みが強くなり、下腹部の不快感を伴う。尿は色が濃くて量が少ない。舌質は紅、舌苔は黄膩。脈は滑数。」  1.下焦の湿熱  2.命門の火衰  3.粛降の失調  4.運化の低下  (解答1)  (第24回 問題122) 問題468 次の文で示す病証の治療方針として適切なのはどれか。  「湿熱が筋脈に影響して気血の運行が悪く筋脈、肌肉を栄養できなくなり、右下肢が動かなくなった。」  1.陽明経の疏通をはかる。  2.心陽を補う。  3.肝陽の亢進を抑える。  4.肺の気を補う。  (解答1)  (解説)  心陽は利湿には直接関与せず、肝陽は湿とは無関係、肺は湿熱の治療にはなりがたい。)  (第7回 問題125) 問題469 次の文で示す患者の病証に対する治療方針で適切なのはどれか。  「35歳の女性。日頃から前頭部に頭重感があり、頭がぼんやりする。胃のつかえ感、泥状便を伴う。舌苔は白膩、脈は滑。」  1.陽気を補う。  2.津液を補う。  3.瘀血を改善する。  4.痰濁を除く。  (解答4)  (第18回 問題121) 問題470 次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「34歳の女性。主訴はめまい。病院でメニエール病と診断された。いつも頭が重くぼんやりし、四肢も重だるい。舌苔は厚膩、脈は滑。」  1.気血を補う。  2.肺陰を補う。  3.胃気の上逆を抑える。  4.痰濁を取り除く。  (解答4)  (解説)  四肢が重だるいことより湿邪によると考えられ、舌苔が厚膩、脈が滑などがこれを裏付ける。めまいは水滞によってもおこり、湿は脾胃をおかしこれにより頭がぼんやりすると思われる。よって4.が妥当であろう。)  (第21回 問題120) 問題471 次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「40歳の男性。下腹部の痛みを伴うリュウ閉がある。口渇はあるが、あまり水を飲む気はしない。舌質は紅、舌苔は黄膩、脈は滑数。」  1.湿熱の除去  2.気滞の除去  3.腎精の回復  4.固摂機能の回復  (解答1)  (解説)  リュウ閉とは、排尿困難に下腹部の脹満を伴うものをいう。滑脈は、熱証、実証・痰飲・食滞を現す。また、脹痛などの気滞の症状は無く、腎虚の症状も無い。尿が出にくいのだから固摂機能の障害でもない。よって1.が妥当と思われる。)  (第21回 問題122) 問題472 次の文で示す患者の病証に対する治療方針として除くべき外邪はどれか。  「55歳の男性。風が強く吹く天候の中、ここ数日屋外で仕事をしていたら右上肢に痛みが出た。痛みは右の肩や肘、手首など定まっていない。疼痛部に冷えはない。舌苔は薄、脈は浮。」  1.寒邪  2.風邪  3.湿邪  4.熱邪  (解答2)  (第22回 問題126) 問題473 次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「18歳の女性。2週間前から耳鳴りがする。大学受験のため不安とイライラで情緒不安定となっている。顔が紅潮し、口が苦く咽の渇きを訴える。舌質は紅、脈は弦数。」  1.血を補う  2.陽気を補う  3.痰湿を除く  4.肝火を除く  (解答4)  (第22回 問題124) 問題474 次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「43歳の男性。主訴は咳嗽。仕事が忙しくなると発作的にせき込む。痰が切れにくく、咽頭部に違和感があり、胸脇部が張る。舌は紅、脈は弦数を認める。」  1.腎陰を補う。  2.肺気を補う。  3.肝火を抑える。  4.痰濁を除く。  (解答3)  (第29回 問題145) 問題475 次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「46歳の男性。主訴は肩こり。仕事で神経を使うことが多く肩こりが気になり始めた。イライラしやすく、こりがひどくなると肩上部のつまった感じがする。脈は左関上が弦。」  1.気を散らす。  2.脾気を補う。  3.運化を促す。  4.瘀血を除く。  (解答1)  (第27回 問題121) 問題476 次の文で示す患者の病証で適切なのはどれか。  「50歳の男性。頸肩部のこり、目の疲れと乾燥を訴える。1年前から腰下肢が重だるく、手足がほてる。舌は紅く、脈は細数。」  1.肝腎陰虚  2.心腎不交  3.肝脾不和  4.脾腎陽虚  (解答1)  (解説)  目の疲れと乾燥は肝の症状で乾燥は熱を現すから、肝陰虚と思える。また、腰下肢の重だるさは、腎の症状であり、手足のほてりは陰虚のためである。)  (第15回 問題122) 問題477 次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「65歳の男性。1か月前から腰下肢のだるさがあり、最近では耳鳴りが断続的に起こる。舌は紅、脈は細数を認める。」  1.肺陰を補う。  2.腎陰を補う。  3.肝陽を補う。  4.脾陽を補う。  (解答2)  (第29回 問題142) 問題478 次の文で示す患者の治療対象とする病証で適切なのはどれか。  「35歳の男性。めまい、目のかすみ、こむら返りを訴える。爪が白く脈状は細。」  1.肝の病証  2.脾の病証  3.肺の病証  4.心の病証  (解答1)  (第3回 問題133) 問題479 次の文で示す病証に対する配穴の組合せで最も適切なのはどれか。  「50歳の女性。3週間前に旅行で歩き過ぎて右殿部から大腿外側部のつっぱり感と痛みを自覚した。足先のしびれ、こむら返り、目の疲れも気になる。舌は淡白、脈は細を認める。」  1.肝兪 ―― 足臨泣  2.腎兪 ―― 束骨  3.脾兪 ―― 陥谷  4.膀胱兪 ―― 然谷  (解答1)  (第29回 問題148) 問題480 次の文で示す患者の治療対象とする病証はどれか。  「35歳の女性。半年前からめまい、目のかすみ、下肢の痹れ、月経周期の乱れ、月経量の減少がある。」  1.肝血虚証  2.脾陽虚証  3.肺気虚証  4.腎陰虚証  (解答1)  (第2回 問題128) 問題481 次の文で示す患者の治療対象となる病証で、適切なのはどれか。  「52歳の女性。主訴は耳鳴り。顔面紅潮、口が苦い、怒りっぽい、便秘などの症状がある。肩の張ったようなこり、胸脇苦満がみられる。脈は弦で数。」  1.肝の病証  2.心の病証  3.脾の病証  4.肺の病証  (解答1)  (第4回 問題136) 問題482 次の文で示す病証に対する治療穴で最も適切なのはどれか。  「46歳の女性。昨晩急なめまい発作があった。最近怒りっぽくなり、胸脇部の張り感がある。脈は弦を認める。」  1.地機  2.中都  3.水泉  4.金門  (解答2)  (解説)  症例は所見から肝の病証である。昨晩急なめまい発作があったこと、最近、怒りっぽくなったこと等は、急性期の症状である。したがって、肝経の郄穴の中都が適切である。)  (第30回 問題149) 問題483 次の文で示す臓腑病証に対し、その郄穴に迎随の補瀉に基づき斜刺する場合、鍼尖の方向にある経穴として適切なのはどれか。  「30歳の男性。3日前に愛車に落書きをされて怒りが収まらず、顔面の痛みとのぼせも出てきた。夜も眠れず目が赤い。舌質は紅、脈は弦数を認める。」  1.蠡溝  2.膝関  3.承山  4.条口  (解答1)  (第31回 問題146) 問題484 次の文で示す患者の病証で最も適切なのはどれか。  「80歳の男性。日頃から腰下肢にだるさがあり、顔や目が赤く、頭や肩に張ったような痛みもあった。昨日、トイレで倒れ、舌が強ばって話しづらくなり、左の上下肢が麻痹した。」  1.肝腎陰虚  2.肝風内動  3.肝陽上亢  4.肝気鬱結  (解答2)  (解説)  症例の病態は、突然倒れて、舌のこわばりと片麻痹が出ていることから、脳卒中である。倒れる前に、腰下肢のだるさがあり、顔や目が赤く、頭や肩に張ったような痛みもあったのは、80歳という年齢的なものを加味すると、肝腎陰虚から、肝陽上亢となっていたと考えられる。総合すると、肝陽の亢進が強くなって、風を生じたために、卒中を起こしたものであり、本症例は肝風内動証となる。したがって、肝風内動が正しい。)  (第27回 問題117) 問題485 次の文で示す患者の病証に対する治療で適切なのはどれか。  「29歳の女性。出産後より肩こりが起こった。目のかすみがあり、爪は白っぽい。脈状は細。」  1.肝の血を補う。  2.風寒の邪を除く。  3.肝の陽気のたかぶりを抑える。  4.気の滞りを解消する。  (解答1)  (第5回 問題126) 問題486 次の文で示す患者の病証に対し、治療対象となる臓腑はどれか。  「48歳の男性。会社員。いつもイライラして眠れない。下肋部に圧痛がある。」  1.肝と胆  2.心と小腸  3.脾と胃  4.腎と膀胱  (解答1)  (第10回 問題129) 問題487 次の文で示す患者の病証に対する適切な治療はどれか。  「30歳の女性。月経周期が短く、胸脇部が脹って痛み、怒りっぼくなる。舌質は紅。脈は弦数。」  1.肝の熱を除く。  2.脾の熱を除く。  3.肺の気を補う。  4.腎の気を補う。  (解答1)  (第7回 問題126) 問題488 疏泄作用の失調から生じた気滞血瘀の肩こりに対し、治療対象となる経絡はどれか。  1.太陽経  2.陽明経  3.厥陰経  4.少陰経  (解答3)  (解説)  疏泄作用は肝の作用である。)  (第10回 問題128) 問題489 次の文で示す患者の病証に対する治療で、改善が期待されるのはどれか。  「32歳の女性。主訴は肩こり。触診では肋骨弓下縁に張りがあり、指を入れると痛む。また、イライラしやすく、月経不順もみられる。脈は弦。舌質は暗紅。」  1.統血作用  2.疏泄作用  3.宣発作用  4.蔵精作用  (解答2)  (第20回 問題119) 問題490 次の文で示す患者の病証に対する治療方針で最も適切なのはどれか。  「40歳の男性。主訴は肩こり。人間関係のトラブルから徐々に自覚。頸肩部の動作時痛や牽引感はないが、肩の張りが持続する。ひどくなると咽に何かがつかえた感じがする。」  1.肝気を疏通し気滞を除く。  2.腎気を補益する。  3.陽明経を疏通する。  4.肝腎経を補う。  (解答1)  (第26回 問題117) 問題491 次の文で示す患者の病証で最も適切なのはどれか。  「43歳の女性。主訴は下痢。最近、近隣の住人とのトラブルがあり、咽のつかえを自覚し、よくため息をつくようになった。その後、下痢を発症。腹痛の後に生じることが多い。」  1.肝気犯脾証  2.心脾両虚証  3.脾胃湿熱証  4.脾腎陽虚証  (解答1)  (第25回 問題116) 問題492 出産後、頚肩部の経絡が滋養されないことで起こる肩こりに対する適切な治療法はどれか。  1.心の血を補う。  2.肝の血を補う。  3.脾の気を補う。  4.肺の気を補う。  (解答2)  (解説)  心の血を補うのは、循環障害を治療するときに使われる。血が不足したときは、肝の血を補う。)  (第8回 問題130) 問題493 次の文で示す患者の病証に対し、気の疎通を図る臓腑はどれか。  「45歳の女性。のぼせと腰下肢の冷えがある。口渇を伴い、舌尖紅。脈は細弱。」  1.腎と肝  2.腎と肺  3.心と腎  4.心と脾  (解答3)  (解説)  腎が関係することは間違いない。舌尖紅は心と肺の熱により生じる。肝が原因の場合は舌全体が赤い紅舌となる。口渇は脾でも生じるが舌尖紅とはならない。心と肺を区別する症状がない。)  (第9回 問題129) 問題494 次の文で示す患者の病に対する適切な治療はどれか。  「50歳の男性。失業し心配事が絶えない。不眠、不安、倦怠感を訴える。」  1.肝の気を補う。  2.心の気を補う。  3.脾の気を瀉す。  4.肺の気を瀉す。  (解答2)  (第7回 問題129) 問題495 次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「63歳の男性。主訴は不眠。就寝しても手足がほてり、胸部の熱が煩わしくて落ち着かず、すぐに目が覚めてしまう。寝汗も多い。舌尖は紅、脈は細数。」  1.肝血を補う。  2.腎陽を養う。  3.心火を降ろす。  4.胃熱を除く。  (解答3)  (解説)  この症例は五心煩熱であり、これは陰虚によっておこる。よって3.4.のいずれかとなり、不眠があることより心の病証とみられる。また、胃熱では煩熱は生じない。)  (第21回 問題121) 問題496 眠りが浅く夢をよくみる。動悸、健忘、倦怠感、食欲不振、軟便の症状を伴う患者の鍼灸治療について正しいのはどれか。  1.心と肝の病証なので主として心包経と肝経との関連経穴を用いる。  2.肝と脾の病証なので主として肝経と脾経との関連経穴を用いる。  3.心と腎の病証なので主として心包経と腎経との関連経穴を用いる。  4.心と脾の病証なので主として心包経と脾経との関連経穴を用いる。  (解答4)  (解説)  眠りが浅く夢をよくみる。動悸、健忘は心の症状、倦怠感、食欲不振、軟便は脾の症状である。)  (第1回 問題128) 問題497 次の文で示す患者の治療対象となる適切な病証はどれか。  「72歳の女性。主訴は健忘。動悸があり、夢をよく見る。食欲不振、軟便などがあり、性格的には思い悩む傾向が強い。」  1.心と脾の病証  2.肝と脾の病証  3.心と腎の病証  4.肝と腎の病証  (解答1)  (第5回 問題140) 問題498 次の文で示す患者の病証に対する治療方針として適切なのはどれか。  「58歳の女性。数年前から手足の冷えで悩んでいる。症状は雨の日にひどくなる。膝の重だるい痛みが常にある。舌苔は白膩。脈は濡。」  1.気滞を除く  2.瘀血を除く  3.腎陰を補う  4.脾陽を補う  (解答4)  (第22回 問題125) 問題499 脾の運化作用を介して湿を除くことにより治療できる痛みはどれか。  1.脹痛  2.重痛  3.刺痛  4.隠痛  (解答2)  (解説)  重痛は重い感覚を伴う痛みで、湿証により起こる。したがって、脾の運化作用を盛んにして湿を取り除くことで改善される。 ※痛みの性質  ①脹痛:脹った感じ、膨満感を伴う痛み、気滞により起こる。  ②刺痛:錐で刺すような痛み、瘀血により起こる。  ③隠痛:我慢できる持続性の鈍痛。虚証により起こる。  (第29回 問題140) 問題500 次の文で示す患者の治療方針として最も適切なのはどれか。  「倦怠感、四肢無力、食欲不振、腹部膨満感、泥状便、脈は弱い。」  1.肝気を補う。  2.心気を補う。  3.肺気を補う。  4.脾気を補う。  (解答4)  (第3回 問題135) 問題501 次の文で示す患者の治療目的で、適切な記述はどれか。  「45歳の女性。やせ型で低血圧。倦怠感、立ちくらみ、軟便および食欲不振があり、脈は細く弱い。腹部中央部が軟弱であり、脛骨内縁に沿って陥凹がみられる。」  1.小腸の気をたかめる。  2.大腸の気をたかめる。  3.脾の気をたかめる。  4.肝の気をたかめる。  (解答3)  (第4回 問題128) 問題502 次の文で示す患者の治療対象とする病証で、適切なのはどれか。  「50歳の男性。肥満しており、肌肉は弛んでいる。無力感、息切れがあり、動くと汗が出る。寒がり、食欲不振および食後の腹部膨満感を訴える。脈は細く遅い。」  1.肝虚証  2.心虚証  3.脾虚証  4.肺虚証  (解答3)  (第4回 問題138) 問題503 次の文で示す患者の治療対象となる適切な病証はどれか。  「寝つきが悪く、すぐに目がさめてなかなか寝つかれない。食後の腹部膨満感、軟便などがある。脈状は緩脈」  1.腎虚  2.肺虚  3.脾虚  4.肝虚  (解答3)  (第5回 問題136) 問題504 次の文で示す患者の病証に対する治療で適切なのはどれか。  「48歳の女性。夕方になると下腿がむくむ。下痢ぎみで身体が重だるい。手足が冷える。脈は沈遅。」  1.肝陰を補う  2.脾陽を補う  3.湿熱を除く  4.瘀血を除く  (解答2)  (第11回 問題125) 問題505 次の文で示す病証に対する治療方針で適切なのはどれか。  「空腹感はあるが食欲がない。口が乾くが飲みたがらない。ときおり乾嘔(からえずき)し、便秘がある。脈は細数。」  1.脾胃を補う。  2.肝胆を補う。  3.肺大腸を瀉す。  4.腎膀胱を瀉す。  (解答1)  (解説)  空腹感はあるが食欲がなく、口が乾くが飲みたがらないは虚であるから補法をもちいる。また、症例では肝胆の症状はない。)  (第6回 問題134) 問題506 次の文で示す患者の病証に対する治療方針で最も適切なのはどれか。  「24歳の男性。主訴は頸から上の痒み。以前からアトピー性皮膚炎による痒みがあったが、症状の変化が激しくなってきた。悪化すると滲出性になる。普段から甘いものを好み、過食すると悪化する。舌苔は白膩、脈は滑。」  1.風寒の邪を除く。  2.運化作用を高め、湿を化す。  3.血を養い、燥を潤す。  4.血熱を除く。  (解答2)  (第26回 問題119) 問題507 次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「36歳の女性。主訴は咳嗽。せき込むと粘稠で白色の痰を多量に喀出する。緩解と増悪を繰り返しながら3年が経過している。子どもの頃から食が細く、痩せている。舌は淡、白膩苔、脈は滑を認める。」  1.風寒の邪を取り除く。  2.瘀血を取り除く。  3.肺陰を補う。  4.運化を高める。  (解答4)  (解説)  症例は所見から脾肺両虚である。脾気虚により、運化作用(消化吸収作用)の低下とともに肺気虚の症候を呈している。これは、運化作用の低下による胃腸の気滞の症候や、津液輸送、水分吸収等の諸機能の低下が肺に影響を及ぼして脾肺気虚となったものである。したがって、脾の運化作用を高めることで、これらの諸症状を改善することができる。)  (第29回 問題143) 問題508 50歳の男性。易疲労、腰がだるく手足の厥冷を訴える。顔色はやや黒ずみ、頭髪はうすく聴力の減退がある。治療対象とする病証はどれか。  1.肝虚証  2.脾虚証  3.肺虚証  4.腎虚証  (解答4)  (第1回 問題131) 問題509 次の文で示す患者の治療対象となる適切な病証はどれか。  「4回の出産を経験した38歳の女性。めまい、耳鳴りがあり、腰がひえてだるい。脈は沈。」  1.肝虚  2.脾虚  3.肺虚  4.腎虚  (解答4)  (解説)  4回の出産により、腎陽を消耗したことにより、腰がひえだるさなどが現れたとおもえる。めまい、耳鳴りも腎に関係する。)  (第6回 問題138) 問題510 次の文で示す患者の治療対象とする病証で、適切なのはどれか。  「腰が重だるく、夜間頻尿を伴い、下肢が冷え力が入らない。下腹部が軟らかく、尺中の脈は弱い。」  1.腎の病証  2.肺の病証  3.脾の病証  4.肝の病証  (解答1)  (第4回 問題130) 問題511 次の文で示す患者の病証に対する適切な治療方針はどれか。  「67歳の男性。頻尿と残尿感がある。腰の重だるさ、足の冷えを伴う。下腹部に抵抗がなく、尺中の脈は弱い。」  1.肝陰を補う。  2.心陽を補う。  3.胃陰を補う。  4.腎陽を補う。  (解答4)  (第5回 問題137) 問題512 次の文で示す患者の病証に対する治療方針で最も適切なのはどれか。  「35歳の女性。主訴は月経痛。1年前に第4子を出産してから月経後に疲労・倦怠感が強くなり、足腰がだるく、耳鳴りもある。経血は色が淡く、量は少なく稀薄。舌質は淡、脈は沈細。」  1.肝気を疏通し、瘀血を去る。  2.下焦を温め、痛みを緩和する。  3.肝腎経を補益する。  4.陰液を養い、熱を去る。  (解答3)  (第26回 問題121) 問題513 次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「35歳の男性。夏バテしたためか、ここ数日食欲がない。空腹感や口渇感はあるが、実際に食べようとする時に食が進まない。腹痛や悪心はないが唇が乾燥している。舌質は紅、舌苔は少、脈は細数。」  1.胃陰を補う。  2.腎陰を補う。  3.痰濁を除く。  4.気滞を除く。  (解答1)  (第20回 問題120) 問題514 次の文で示す病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「49歳の男性。主訴は食欲不振。空腹感はあるが多くは食べられない。胃脘部に我慢できる程度のはっきりしない痛みがある。舌質は紅を認める。」  1.陰液を補う。  2.陽気を補う。  3.気滞を除く。  4.湿熱を除く。  (解答1)  (解説)  胃陰虚による胃熱。  (第31回 問題145) 問題515 次の文で示す病証の状態として最も適切なのはどれか。  「52歳の男性。日頃から辛い物やアルコールを摂り過ぎたため、口渇が強く、みぞおちに灼熱感があった。その後、空腹感はあるが食が進まなくなってきた。舌質は紅、無苔、脈は細数を認める。」  1.胃熱が血を滞らせている。  2.胃熱が胃の津液を損傷している。  3.湿熱が疏泄機能を障害している。  4.湿熱が膀胱を熱化させている。  (解答2)  (第32回 問題150) 問題516 次の文で示す患者の病証に対する治療目的として適切でないのはどれか。  「28歳の女性。湿度が高い日が続くと咳と痰がよくでる。関節痛と倦怠感を伴う。甘い食物を好む。」  1.脾の運化を改善する。  2.肝の疏泄を促す。  3.痰湿の除去を図る。  4.肺の粛降を促す。  (解答2)  (解説)  肺の粛降が損なわれたことにより、湿度が高い日が続くと咳と痰がよくでるようになったと思える。よって、痰湿の除去を図るとともに、肺の粛降を促す必要がある。関節痛と倦怠感は脾の症状であり、甘い食物を好むは脾の運化作用の失調によるものであろう。)   (第14回 問題130) 問題517 次の文で示す患者の治療として適切でないのはどれか。  「主訴は肥満。甘いものや油っこいものを好む。胸のつかえ、口渇、痰が多く暑がりである。」  1.肺の熱を除く。  2.胃の熱を除く。  3.痰飲を除く。  4.脾の運化をたすける。  (解答1)  (解説)  東洋医学的にみたひまんは暴飲暴食や美食などの習慣によって脾の機能が損なわれうんか作用の障碍によりたんしつが生じそれが停滞しておこる肥満、心身の過労や飲食の不摂生によって脾気が虚しておこる脾気虚肥満などがある。)  (第2回 問題138) 問題518 次の文で示す患者の病証に対する治療方針で適切でないのはどれか。  「45歳の男性。1週間前から後頚部、後頭部、側頭部にかけて締めつけられるような頭痛があり、雨の降る日には増悪する。食欲不振、軟便を伴う。」  1.脾の運化作用を整える。  2.湿を除く。  3.肝陽を降ろす。  4.頭部へ気血をめぐらす。  (解答3)  (解説)  症例は、脾の失調により内湿が太陽系少陽経の気血の運行を阻害して起こったと思える。また、肝陽上行の所見は見あたらない。)  (第6回 問題126) 問題519 次の文で示す患者に対する治療で適切でないのはどれか。  「68歳の男性。次第に耳が聞こえなくなり、最近では耳鳴りも伴うようになってきた。耳鼻科では加齢によるものとされた。腰のだるさ、夜間頻尿があり、疲労時には耳鳴りが増強する。」  1.精と血を補う。  2.痰湿を除く。  3.足の少陰経の経穴に刺鍼する。  4.手の太陽経の募穴に刺鍼する。  (解答2)  (解説)  症例は腎虚の典型的症状であり、1.3.は適切である。また、小腸は尿の生成に関与する。)  (第6回 問題136) 問題520 次の文で示す患者の病証に対する治療で適切でないのはどれか。  「25歳の女性。身長160cm、体重80kg。胸のつかえと口渇を訴え、痰が多く暑がりである。甘いものや油っこいものを好む。」  1.痰湿を除く。  2.胃の熱を除く。  3.脾の運化作用を整える。  4.肝陽の亢進を抑える。  (解答4)  (第11回 問題127) 問題521 次の文で示す病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「43歳の女性。主訴は膝の痛み。1週間雨天が続き、症状が増悪している。昨日てんぷらを食べてから軟便である。舌は膩苔、脈は滑を認める。」  1.逆気を降ろす。  2.血をめぐらせる。  3.気血を補う。  4.痰湿を除く。  (解答4)  (解説)  症例は、雨天が続いて、主訴の膝の痛みが増悪していること、昨日てんぷら(油っこいもの)を食べてから軟便であること等から、脾の機能低下による痰湿の病証である。痰湿とは、身体内にとって不要あるいは有害な水分のことをいい、本来は、体外に排出されるべき水分が滞っている状態である。症例では、膝に停滞しており、その特徴は、重だるく痛み、関節がむくんで腫れ、水がたまることもある。したがって、痰湿を除くことが適切である。)  (第30回 問題142) 問題522 次の文で示す病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  「51歳の男性。主訴は動悸。特に食後に起こることが多い。胸悶、息切れを伴う。腹診では胃部振水音を認めた。」  1.血を補う。  2.陰液を補う。  3.痰湿を除く。  4.瘀血を除く。  (解答3)  (第32回 問題149) 問題523 次の文で示す患者の病証に対し、補法を行う経穴はどれか。  「25歳の女性。半年前から月経周期の乱れ、月経血量の減少がある。下肢の筋のひきつり、目のかすみなどを訴える。」  1.太衝  2.衝陽  3.太淵  4.陽池  (解答1)  (第9回 問題130) 問題524 次の文で示す患者の病証に対し、補法を行う経穴はどれか。  「24歳の女性。1年前から月経周期が短くなり量も多くなった。倦怠感、小腹部の下垂感を訴える。」  1.太衝  2.太白  3.神門  4.太淵  (解答2)  (解説)  月経周期が短く量も多いのは、脾の統血作用の乱れによるものと思える。倦怠感は脾虚のためであろう。小腹部の下垂感は脾の昇清作用の失調によるものである。)   (第10回 問題127) 問題525 次の文で示す病証に対する適切な治療穴はどれか。  「四肢の無力感、息切れ及び食欲不振。顔色が悪く黄色っぽい。舌苔白。脈が弱い。」  1.太白  2.太衝  3.京骨  4.丘墟  (解答1)  (第8回 問題127) 問題526 次の文で示す患者の病態に対する適切な治療はどれか。  「35歳の女性。食欲がなく、やせて顔色が悪い。少し動くと息切れがして疲れる。低血圧で朝起きるのがつらい。脈は弱い。」  1.脾経に補法の灸を行う。  2.肝経に補法の灸を行う。  3.腎経に瀉法の鍼を行う。  4.肺経に瀉法の鍼を行う。  (解答1)  (第8回 問題129) 問題527 35歳の女性。数年前から時々頭頂部に発作的な痛みがある。気分はイライラし、時々目がかすみ、手足の筋肉がひきつることがある。脈は弦脈である。治療の対象となる主たる経絡はどれか。  1.手の少陰心経  2.手の太陽小腸経  3.足の太陽膀胱経  4.足の厥陰肝経  (解答4)  (解説)  頭頂部痛は厥陰経の病証である。頭痛と経絡を参照)  (第1回 問題127) 問題528 次の文で示す患者の治療対象となる主たる経絡はどれか。  「53歳の男性。慢性の腰下肢痛があり、全身倦怠感、耳鳴および性欲減退を伴う。脈は細くて弱い」  1.足の太陽膀胱経  2.足の少陰腎経  3.足の太陰脾経  4.足の陽明胃経  (解答2)  (第2回 問題134) 問題529 次の文で示す患者に対する治療方針で、瀉法を行う適切な経絡はどれか。  「45歳の女性。咳が出て息苦しく、痰は少なく粘る。顔面紅潮、喉の乾きがある。脈は実。」  1.腎経  2.肺経  3.脾経  4.肝経  (解答2)  (第4回 問題135) 問題530 次の文で示す患者に対する治療法で適切なのはどれか。  「50歳の男性。半年前からめまいがある。怒りっぽく顔は赤い。脈は弦数。」  1.腎経の瀉  2.肝経の瀉  3.脾経の瀉  4.肺経の瀉  (解答2)  (第6回 問題137) 問題531 次の文で示す患者の病証に対し、治療対象となる経絡はどれか。  「35歳の女性。約1か月前から食欲不振となり軟便がある。やせ型で内臓下垂がみられる。」  1.手の太陽小腸経  2.手の陽明大腸経  3.足の太陰脾経  4.足の厥陰肝経  (解答3)  (第9回 問題128) 問題532 次の文で示す患者の病証に対し、治療対象となる適切な経絡はどれか。  「30歳の女性。半年前から月経周期が不定期で、経血量は少ない。耳鳴り、めまい、腰のだるさがある。」  1.足の少陽経  2.足の太陰経  3.足の少陰経  4.足の厥陰経  (解答4)  (解説)  月経周期が不定期で、経血量は少ないのは血虚の症状である。また、血虚により耳鳴り、めまいもあらわれる。腰のだるさは腎精不足によって現れると思えるが30歳という年齢を考えると腎虚は考えにくい。よって、肝血虚が妥当な診断だろう。)  (第11回 問題126) 問題533 次の文で示す患者の病証に対し、補法を行う経絡はどれか。  「60歳の男性。血圧が高く、腰のだるさ、耳鳴り、不眠を伴う。舌質紅。脈は細数。」  1.足の少陰経  2.足の陽明経  3.手の太陰経  4.手の少陽経  (解答1)  (第12回 問題129) 問題534 次の文で示す患者に対し、任脈と共に施術対象となる経絡はどれか。  「25歳の女性。月経開始1週前からイライラし、乳房と少腹部(脇腹)のはりがある。月経開始と共に症状は軽減する。」  1.足の陽明経  2.足の太陽経  3.足の少陰経  4.足の厥陰経  (解答4)  (第15回 問題124) 問題535 次の文で示す患者の病証に対する治療で適切なのはどれか。  「5歳の男児。睡眠中に遺尿し、目覚めてから気がつく。排尿量は比較的多く、四肢が冷える。舌質は淡、脈は沈遅。」  1.脾気を補う。  2.腎陽を補う。  3.心血を補う。  4.肝陰を補う。  (解答2)  (第16回 問題120) 問題536 次の文で示す患者の病証に対する治療で適切でないのはどれか。  「45歳の男性。日頃から頭痛、耳鳴りがあり、怒ると症状が悪化する。顔面紅潮、口が苦く、寝汗を伴う。舌質は紅、脈は弦数。」  1.足の陽明経を補う。  2.足の少陰経を補う。  3.足の少陽経を瀉す。  4.足の厥陰経を瀉す。  (解答1)  (解説)  本症例は肝火の亢進によるものと考えられる。これは肝気の鬱滞が進行して化火し、この火が経にそって上逆して起こるものであり、主症は、頭痛、目の充血、いらいら、怒りっぽいである。肝火が表裏の関係にある胆に移ると耳鳴り、口苦などが起こりやすくなる。よって3.、4.は妥当である。  寝汗は陰虚の症状であり、これは肝火により肝陰が損傷され生じたものであろう。このとき、腎陰の不足も起こしやすいので腎経の補も必要となる。  陽明経は多気多血の経であり、瀉法に用いられる。胃の虚の所見がみられないのに補法を行うのは誤りである。)  (第16回 問題121) 問題537 次の文で示す患者の病証に対し、補法を行う経穴はどれか。  「65歳の女性。奥歯が浮いたような感じで鈍痛がある。症状は夜間に強くなる。歯肉の発赤は軽度。耳鳴りを伴う。」  1.太衝  2.太谿  3.太白  4.大陵  (解答2)  (解説)  年齢や耳鳴りを伴うことなどより、腎精の不足によるものと考えられる。)   (第16回 問題123) 問題538 次の文で示す患者の病証に対し、適切な治療方針はどれか。  「50歳の女性。3か月前から空腹感はあるが食欲がない。口は渇くが水を飲みたがらない。舌質は紅。無苔。脈は細数。」  1.肝血を補う  2.心陽を補う  3.肺気を補う  4.胃陰を補う  (解答4)  (第17回 問題122) 問題539 次の文で示す患者の病証に対し、五臓の病に用いる経穴で適切なのはどれか。  「50歳の男性。最近、毛髪が多く抜け落ち、細く柔らかくなった。頭皮は脂が多い。耳鳴りや腰のだるさもある。脈は細数。」  1.太淵  2.太白  3.太谿  4.大陵  (解答3)  (第18回 問題120) 問題540 次の文で示す患者の病証に対する治療方針で適切なのはどれか。  「45歳の女性。疲労時に腹痛が起こり、冷えると増悪する。倦怠感があり、便は水様性。舌質は淡、脈は沈細。」  1.肝陰を補う。  2.脾陽を補う。  3.肺気を補う。  4.腎陰を補う。  (解答2)  (第18回 問題122) 問題541 次の文で示す患者の病証に対し、治療対象となる経脈で適切なのはどれか。  「28歳の女性。1年前から月経周期が不規則で月経量は少ない。乳房脹痛、月経痛がある。月経前から月経中にかけて抑うつがある。」  1.足陽明経  2.足太陰経  3.足太陽経  4.足厥陰経  (解答4)  (解説)  月経量が少ないことより、肝血虚症とする。また、乳房脹痛、抑うつは肝気うっけつとも考えられる。)  (第18回 問題124) 問題542 次の文で示す患者の病証について治療対象となる経脈で適切なのはどれか。  「7歳の男児。夜間の遺尿がある。食欲不振があり、泥状便が観察される。舌質は淡、脈は沈細弱。」  1.手の少陰経  2.手の太陽経  3.足の太陰経  4.足の少陽経  (解答3)  (第19回 問題122) 問題543 次の文で示す患者の病証について治療対象となる経脈で適切なのはどれか。  「30歳の男性。半年前から便秘が続く。偏食傾向があり辛い物をよく食べる。腹部膨満感があり口臭も強い。舌質は紅、脈は滑実。」  1.肺経  2.胃経  3.小腸経  4.膀胱経  (解答2)  (第19回 問題123) 問題544 次の文で示す患者の病証に対し、相剋関係に基づき瀉法を行う経穴はどれか。  「30歳の女性。風邪をひきやすい。薄い鼻汁、息切れ及び倦怠感を伴う。」  1.火経および金経の金穴  2.火経および金経の火穴  3.木経および土経の土穴  4.木経および土経の木穴  (解答2)  (解説)  症例は肺虚と考えられるから相克関係から火経を瀉すのが正解となるのであろう。しかしながら、このような選穴は一般的でない。)  (第12回 問題128) 問題545 次の文で示す患者の病証に対し、施術対象となる適切な経絡はどれか。  「25歳の女性。食欲がなく、体が重たく感じ、疲れやすい。脈診では右関上、沈の脈が弱い。」  1.手の太陽経  2.手の少陰経  3.足の少陽経  4.足の太陰経  (解答4)  (第12回 問題130) 問題546 次の文で示す患者の病証に対し、施術対象となる経絡はどれか。  「45歳の女性。目尻から側頭部にかけて痛みがある。口も苦く、よくため息をつく。」  1.足の少陽経  2.足の少陰経  3.手の陽明経  4.手の太陰経  (解答1)  (解説)  胆経の病証:口が苦い、ため息をつく、側胸部の痛み、頭痛(側頭部)や胸脇の痛み、胆経の走行にそった痛み。  (第13回 問題132) 問題547 次の文で示す患者の治療対象となる経絡はどれか。  「40歳の男性。2か月前から胃の膨満感、食欲不振および軟便があり、下腿内側で脛骨の際に沿って陥凹がみられる。」  1.手の厥陰心包経  2.手の陽明大腸経  3.足の太陰脾経  4.足の少陰腎経  (解答3)  (解説)  経絡病証の問題では病変部を通る経絡が重要となる。  (第2回 問題131) 問題548 次の文で示す患者の病証に対する治療穴で最も適切なのはどれか。  「65歳の男性。1週間前に食べ過ぎて胃のもたれ感の後、右上の奥の歯茎が腫れて痛むようになってきた。腹診では上腹部に緊張と熱感がみられ、右関上の脈は滑数。舌質はやや紅、中央に黄厚膩苔。」  1.腎経の栄火穴  2.胃経の栄水穴  3.大腸経の栄水穴  4.脾経の栄火穴  (解答2)  (第26回 問題116) 問題549 次の文で示す患者の病証に対する治療方針で適切なのはどれか。  「32歳の男性。項から背中にかけてこわばりを自覚した。強い悪寒と軽い熱っぽさも伴う。鼻がつまり咳が出てきたため来院。脈は浮緊。」  1.解表  2.潤肺  3.利湿  4.和胃  (解答1)  (第25回 問題118) 問題550 次の文で示す患者の病証で最も適切なのはどれか。  「82歳の女性。主訴は腰痛。頻尿があり、くしゃみなどで失禁することがある。」  1.腎陽虚  2.腎精不足  3.腎不納気  4.腎気不固  (解答4)  (第25回 問題117) 問題551 次の文で示す患者に対する奇経を用いた治療で適切でないのはどれか。  「28歳の女性。月経が3か月に一度しかなく、経血量も少ない。めまい感があり、食欲がない。やせ型で顔色が蒼白く、舌質淡、脈沈細。」  1.陽維脈  2.衝脈  3.任脈  4.帯脈  (解答1)  (解説)  奇経病証は  ①督脈:背骨がこわばり、頭痛、足の冷え・痛み、痔、下腹部から胸までつきあげる痛み、心臓部痛、むくみ、水腫、遺尿、不妊(女)。  ②任脈:疝気(男)、帯下、月経異常(女)、腹部皮膚の痛み・かゆみ。  ③衝脈:逆気(悪心、嘔吐、めまい、頭痛)して下痢。  ④帯脈:腹がはり、腰は水中に座っているときのように冷えたり、フワフワすわりが悪い。  ⑤陽蹻脈:陰が緩んで陽がひきつる(脛骨神経麻痹。前半身が緩み、後ろ半身がひきつる)。目が痛む。  ⑥陰蹻脈:陽が緩んで陰がひきつる(腓骨神経麻痹。後ろ半身が緩み、前半身がひきつる)。  ⑦陽維脈:寒熱に苦しむ。  ⑧陰維脈:心臓部痛に苦しむ。)  (第14回 問題133) 問題552 次の文で示す患者に対する奇経病証の治療で適切な経脈はどれか。  「30歳の男性。昨日から背部が強ばり、後頭部に痛みがある。吐き気はない。」  1.督脈  2.任脈  3.衝脈  4.帯脈  (解答1)  (第19回 問題119) 問題553 次の文で示す患者に対する治療で八総穴を用いる場合、正しいのはどれか。  「53歳の男性。急性の腰痛で前かがみになると増悪する。」  1.外関・臨泣  2.後谿・申脈  3.内関・公孫  4.列缺・照海  (解答2)  (解説)  急性の腰痛で前屈みになると増悪するということから、背部の太陽系あるいは督脈の異常と考えられる。また、  外関・臨泣は、帯脈・陽維脈  後谿・申脈は、督脈・陽蹻脈  内関・公孫は、衝脈・陰維脈  列缺・照海は、任脈・陰蹻脈  の組み合わせである。)  (第15回 問題125) 問題554 次の文で示す症例の治療方針として調整すべき経絡で最も適切なのはどれか。  「33歳の女性。主訴は全身の痛み。3年前から全身の疼痛に悩まされ、最近になって線維筋痛症と診断された。食欲がなく、雨天時には特に調子が悪く、起き上がることもできない。」  1.陰維脈  2.陰蹻脈  3.脾の大絡  4.胃の大絡  (解答3)  (第28回 問題118) 問題555 次の文で示す症例に対して灸治療を行う場合に最も適切な経穴はどれか。  「60歳の女性。主訴は陰部掻痒感。4日前に深酒をした。昨日より右膝内側から大腿部内側のひきつれ感がある。脈は左関上の浮数滑。」  1.脛骨内縁の後際、内果尖の上方3寸  2.前脛骨筋の外縁、外果尖の上方8寸  3.腓骨の前方、外果尖の上方5寸  4.脛骨内側面の中央、内果尖の上方5寸  (解答4)  (第28回 問題121) 問題556 命門火衰による陽萎に対し、経脈を考慮した施術を行う場合、最も適切なのはどれか。  1.督脈と肺経  2.心経と脾経  3.大腸経と胃経  4.腎経と任脈  (解答4)  (第20回 問題121) 問題557 命門火衰により冷えを訴える患者に対し、臓腑を考慮して施灸する場合、最も適切な経穴はどれか。  1.太淵  2.神門  3.太渓  4.衝陽  (解答3)  (解説)  命門火衰は腎陽虚。  (第31回 問題142) 問題558 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「35歳の女性。コンピュータ作業を続けると目が疲れ、物がぼやけてみえる。月経血量は少ない。爪につやがない。舌質淡。脈は細。」 問1 五臓の病証で適切なのはどれか。  1.肝  2.心  3.脾  4.肺  (解答1)  (第13回 問題139) 問2 気血の病証で適切なのはどれか。  1.気虚  2.気滞  3.血瘀  4.血虚  (解答4)  (第13回 問題140) 問題559 次の文で示す患者の病証に対する治療で最も適切な経脈はどれか。  「38歳の女性。もともと喘息の持病があったが、最近、反抗期の息子に怒ってばかりでイライラし、症状が頻発し、咳も出るようになった。口が苦く咳をすると胸脇部が痛む。舌質紅、舌は薄黄苔、脈は弦数。」  1.手の太陰経と足の厥陰経  2.手の太陰経と足の太陰経  3.手の少陰経と足の厥陰経  4.手の少陰経と足の太陰経  (解答1)  (第28回 問題119) 問題560 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「50歳の女性。3年前から喘鳴を伴う発作性の呼吸困難がある。全身倦怠感があり、腰がだるく、四肢の冷えがみられ、稀薄な痰がでる。舌質は淡、脈は沈細。」 問1 気血の病証で適切なのはどれか。  1.血虚  2.血瘀  3.気虚  4.気滞  (解答3)  (第16回 問題135) 問2 治療方針として適切なのはどれか。  1.肝腎を補う。  2.心脾を補う。  3.脾胃を補う。  4.肺腎を補う。  (解答4)  (第16回 問題136) 問題561 次の文で示す患者について問1、問2に答えよ。  「40歳の男性。普段から鼻炎に悩まされ、息切れがある。子供の頃から風邪を引きやすく、寒がりである。舌質は淡。舌苔は薄白。脈は緩弱。」 問1 病証に基づいた治療方針で最も適切なのはどれか。  1.肝血を補う。  2.心血を補う。  3.脾気を補う。  4.肺気を補う。  (解答4)  (第18回 問題135) 問2 難経六十九難に基づく治療を行う場合、適切な経穴はどれか。  1.大都・少府  2.少衝・大敦  3.太淵・太白  4.曲泉・陰谷  (解答3)  (第18回 問題136) 問題562 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「21歳の女性。最近、食思不振や発熱があり、次第に血便や腹痛を伴うようになった。痔瘻はない。内視鏡検査で縦走潰瘍、敷石状病変はみられなかった。普段から寒がりで、冷たいものを飲食すると下痢が出現しやすい。手足が冷え、腰がだるい。舌質は淡白、脈は細くて弱い。」 問1 診断として最も考えられるのはどれか。  1.潰瘍性大腸炎  2.クローン病  3.過敏性腸症候群  4.大腸ポリープ  (解答1)  (第18回 問題137) 問2 東洋医学からみた病証として適切なのはどれか。  1.肝血虚証  2.心陰虚証  3.脾陽虚証  4.肺気虚証  (解答3)  (第18回 問題138) 問題563 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「29歳の女性。主訴は不眠。寝付きが悪い。起床時には四肢がだるい。足の冷えがあり、生ものを食べると下痢をしやすい。舌は淡白で胖大、脈は濡を認める。」 問1 病証として最も適切なのはどれか。  1.肝血虚  2.心気虚  3.脾陽虚  4.腎気虚  (解答3)  (解説)  脾陽虚の病証は、脾の陽気不足による虚寒病証である。主な病状は、食欲不振、・腹痛・喜温・喜按・下痢・腹部や四肢の冷えなどである。  症例は、上記の病証にほぼ当てはまる。主訴の不眠は、脾虚のために心の血が不足して起こっている。したがって、脾陽虚が適切である。)  (第29回 問題159) 問2 病証に対する治療穴で最も適切なのはどれか。  1.太衝  2.太白  3.神門  4.太渓  (解答2)  (第29回 問題160) 問題564 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「45歳の女性。主訴は倦怠感。1か月前より強くなった。寒がりで、動作が緩慢である。食欲低下、便秘、月経過多、徐脈を認める。」 問1 最もみられる身体所見はどれか。  1.体重減少  2.頸部腫脹  3.圧痕が残る浮腫  4.深部反射亢進  (解答2)  (解説)  症例は所見から甲状腺機能低下症による粘液水腫である。粘液水腫では、顔面、頸部、手背や粘膜等に圧痕を残さない浮腫が生じる。このため、頸部は浮腫により腫脹する。したがって、頸部腫脹が正しい。)  (第29回 問題151) 問2 病証として最も適切なのはどれか。  1.腎陰虚  2.胃気虚  3.脾陽虚  4.風寒犯肺  (解答3)  (第29回 問題152) 問題565 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「28歳の女性。日頃から便秘気味だが月経後に症状はひどくなる。便意はあるが排便困難で、便が少し出るだけである。顔や唇、爪の血色は悪く、倦怠感やめまいがする。脈は細。」 問1 この患者の舌所見として最も考えられるのはどれか。  1.淡白舌  2.淡紅舌  3.紅舌  4.紫舌  (解答1)  (解説)  月経後に症状が悪化すること、顔や唇、爪の血色は悪いなどは血虚のしょうじょうである。また、手足のほてりなどの虚熱の症状が無いことより陰虚とは考えにくい。よって気血ぶそくによる症状とするのがだとうであろう。)  (第21回 問題133) 問2 この患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。  1.虚熱を除く。  2.痰濁を除く。  3.気血を補う。  4.津液を補う。  (解答3)  (第21回 問題134) 問題566 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「33歳の女性。疲労しやすく、抑うつ状態が続いている。肩こり、食欲不振を伴い、最近では早朝覚醒がみられる。他に時々喉が詰ったような違和感がある。舌は薄白苔、脈は弦脈を呈した。」 問1 本症例でみられやすい腹診所見はどれか。  1.臍下不仁  2.腹皮攣急  3.胸脇苦満  4.小腹急結  (解答3)  (第22回 問題139) 問2 病証に基づいた治療方針として適切なのはどれか。  1.瘀血を除く  2.気滞を除く  3.血を補う  4.津液を補う  (解答2)  (第22回 問題140) 問題567 次の文で示す病証について、問1、問2の問いに答えよ。  「38歳の女性。転職をきっかけに月経痛が増悪した。仕事が忙しくなるとイライラして症状もひどくなる。鍼灸院で肝気鬱結と言われた。」 問1 最も現れやすい所見はどれか。  1.心下痞鞭  2.視力減退  3.梅核気  4.緩脈  (解答3)  (第23回 問題133) 問2 本患者が次の文で示す経過をたどった。現在の病証はどれか。  「怒りの程度が徐々に激しくなり、自分で制御できなくなっていたが、その後、一旦治まり、それとともに目のかすみや手足のほてり、腰痛を自覚するようになった。現在はそれらの症状とともに軽い怒りと頭部の脹痛を覚えるようになった。」  1.肝血虚  2.肝腎陰虚  3.肝火上炎  4.肝陽上亢  (解答4)  (第23回 問題134) 問題568 次の文で示す患者の病証に対する治療方針で最も適切なのはどれか。  「27歳の女性。長時間のVDT作業で目に疲れと乾きを感じる。視力も低下し、疲れがたまると時々手がふるえる。舌質は淡、舌苔は薄、脈は細。」  1.肝血を補う。  2.脾陽を補う。  3.腎陰を補う。  4.肺気を補う。  (解答1)  (第27回 問題118) 問題569 次の文で示す症例の治療穴として太衝とともに用いる原穴はどれか。  「49歳の女性。半年ほど前から、めまい、顔のほてりが起こりやすく、汗が出やすい。腰や膝がだるく、力が入らない。閉経している。舌質紅、脈細数。」  1.太白  2.太渓  3.大陵  4.太淵  (解答2)  (第28回 問題122) 問題570 次の文で示す患者について、問1、問2に答えよ。  「57歳の女性。閉経は54歳。最近、顔のほてりと発汗が頻発し、耳鳴り、めまい、手足のほてり、腰部の重だるさ、肩こりを随伴し受診した。ホルモン検査で異常が指摘された。舌質は暗紅、舌苔は少なくやや乾燥。脈は細数。小腹不仁が認められた。」 問1 患者のホルモン検査で血中濃度が基準値より高いのはどれか。  1.エストラジオール  2.ゴナドトロピン  3.バソプレシン  4.プロスタグランジンF2α  (解答2)  (第23回 問題139) 問2 患者の病証への治療方針で適切なのはどれか。  1.心血を補う  2.肝陽を抑える  3.腎陰を補う  4.瘀血を除く  (解答3)  (第23回 問題140) 問題571 次の文で示す患者の病証について、問1、問2に答えよ。  「42歳の男性。腹痛、腹部膨満感、食欲不振、軟便が2か月続いている。近医の診察で機能性胃腸症と言われた。ストレスが多い仕事に就いている。強いストレスがかかると症状が増悪する。舌苔は白膩。脈は弦。」 問1 最も適切な病証はどれか。  1. 脾胃の病証  2. 脾腎の病証  3. 肝胃の病証  4. 肝脾の病証  (解答4)  (第24回 問題137) 問2 本患者の腹痛の性質はどれか。  1. 隠痛  2. 脹痛  3. 刺痛  4. 酸痛  (解答2)  (第24回 問題138) 問題572 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「28歳の女性。第一子を出産したが、乳房の張り感はなく、母乳の出が悪い。産後の疲労感はある。なお、出産時には出血量が多かった。顔色はくすんだ黄色、舌質は淡白、脈は虚細。」 問1 本症例で最も考えられる病証はどれか。  1. 陽虚  2. 痰飲  3. 血瘀  4. 気血両虚  (解答4)  (第24回 問題139) 問2 本症例の乳汁分泌を促すために頻用されている経穴はどれか。  1. 地機  2. 至陰  3. 膻中  4. 関衝  (解答3)  (第24回 問題140) 問題573 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「23歳の女性。体操の選手で運動性無月経がみられる。東洋医学的所見では顔色は白く、肌につやがない。舌は淡白、脈は細。」 問1 本症例の無月経の原因で適切なのはどれか。  1.貧血  2.利用できるエネルギー不足  3.プロゲステロン不足  4.高プロラクチン血症  (解答2)  (解説)  症例は運動性無月経である。運動性無月経とはスポーツによる初経の遅れ、連続性の無月経などの月経異常のことである。  主な原因は、体重(体脂肪量)の過度な減少である(利用できるエネルギー不足)。体脂肪は、正常な性機能に大きく関与しており、体脂肪が極端に低下するとエストロゲンの分泌が減少する。このため、初経発来の遅延、無月経を呈する。これらの改善には、少なくとも体脂肪率15%以上が必要である。月経異常があれば、練習量の軽減、過度な節食(食事制限)をやめ、適切な体脂肪量に戻すことが必要である。)  (第25回 問題137) 問2 本症例の病証で最も適切なのはどれか。  1.陽虚証  2.表虚証  3.血虚証  4.陰虚証  (解答3)  (第25回 問題138)) 問題574 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「18歳の女性。新体操の選手で毎日の激しい練習と無理なダイエットをしていたら月経が止まった。近医で、利用できるエネルギー不足が原因の運動性無月経と言われた。」 問1 同じ原因で起こる合併症として最も考えられるのはどれか。  1.子宮筋腫  2.骨粗鬆症  3.円形脱毛症  4.過敏性腸症候群  (解答2)  (解説)  エストロジェンの分泌低下で骨粗鬆症となる。  (第31回 問題157) 問2 無月経に対し、胞宮から起こる経脈に治療する場合、最も適切な奇経はどれか。  1.衝脈  2.帯脈  3.陰維脈  4.陰蹻脈  (解答1)  (第31回 問題158) 問題575 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「37歳の男性。主訴は不眠。仕事の期限に間に合わせるため長時間労働が続き、疲労感とともに肩こり、腹部膨満感、中途覚醒に悩まされている。よくため息をつく。舌診では舌辺が赤く、腹診では胸脇苦満が認められた。」 問1 本症例が示す病証でみられやすい脈状はどれか。  1.浮脈  2.弦脈  3.濇脈  4.滑脈  (解答2)  (第26回 問題135) 問2 本症例の病証で最も適切なのはどれか。  1.肝気鬱結  2.心気虚  3.脾気虚  4.腎陰虚  (解答1)  (第26回 問題136) 問題576 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。  「69歳の男性。主訴は頻尿。一晩に2、3回トイレに行く。泌尿器科で過活動膀胱と診断された。舌診では舌根部の舌苔が厚く、腹診では下腹部の軟弱がみられた。脈診では左尺中の沈が虚であった。」 問1 本疾患の排尿に関する症状で最も適切なのはどれか。  1.残尿感  2.遷延性排尿  3.尿意切迫  4.苒延性排尿  (解答3)  (第26回 問題137) 問2 本症例に対して難経六十九難に基づき、一つは肺経の経金穴を配穴した。もう一つの治療穴の部位はどれか。  1.足内側、内果後下方、踵骨上方、アキレス腱付着部内側前方の陥凹部  2.足内側、内果尖の下方1寸、内果下方の陥凹部  3.下腿後内側、アキレス腱の前縁、内果尖の上方2寸  4.下腿内側、脛骨内縁の後方の陥凹部、内果尖の上方2寸  (解答3)  (第26回 問題138) 第8編 東洋医学的治療原則 問題577 素問、霊枢、難経の「治未病」に関して誤っているのはどれか。  1.病気になる前に予防する。  2.病の兆候を早期に発見して早期に治療する。  3.治療すべきタイミングが重要である。  4.1つの臓を病めば治未病の概念からはずれる。  (解答4)  (第24回 問題133) 問題578 「治未病」について誤っているのはどれか。  1.病気になる前の予防に重点を置く。  2.治療すべきタイミングに配慮する。  3.病の兆しを見つけたら早期に治療を開始することに重点を置く。  4.五臓の病があれば、その母にあたる臓の治療に重点を置く。  (解答4)  (第28回 問題115) 問題579 東洋医学的な治療原則で適切なのはどれか。  1.急なれば本を治す。  2.緩なれば標を治す。  3.虚すればこれを瀉す。  4.有余なればこれを瀉す。  (解答4)  (第6回 問題125) 問題580 東洋医学的治療原則について誤っている記述はどれか。  1.心理状態を考慮する。  2.先病が本治法の対象となる。  3.急性の症状では標治法を優先する。  4.秋・冬には浅刺する。  (解答4)  (第13回 問題125) 問題581 霊枢経脈篇の治療原則で正しい記述はどれか。  1.虚するときは則ち之を瀉す。  2.熱するときは則ち之を補す。  3.寒するときは則ち之を疾す。  4.陥下するときは則ち之を灸す。  (解答4)  (解説)  霊枢経脈篇には  「虚なれば則ち之を補す。」  「熱は疾抜し、寒は留鍼をする。」  「陥下なれば之に灸す。」とある。)  (第8回 問題125) 問題582 東洋医学的な治療原則で誤っているのはどれか。  1.陰陽の調整  2.急なれば則ちその標を治す。  3.瀉虚補実  4.証に基づく治療  (解答3)  (第9回 問題125) 問題583 東洋医学的な治療原則として誤っている記述はどれか。  1.春夏は深刺する。  2.有余なるものは瀉す。  3.緩なれば本を治す。  4.陥下するものは灸す。  (解答1)  (第17回 問題119) 問題584 季節に応ずる脈状で、8月下旬に鍼灸治療を行う場合、難経十五難に基づいて健康と判断するのはどれか。  1.やや弦  2.やや鈎  3.やや石  4.やや毛  (解答4)  (第26回 問題120) 問題585 次の文で示す症状に対する施術で難経六十九難に基づく治療穴はどれか。 「皮膚がざらつき鼻水がでて、胸が張り、咳がでる。」  1.曲泉・陰谷  2.大都・少府  3.太淵・太白  4.復溜・経渠  (解答3)  (第6回 問題133) 問題586 六部定位脈診で右手寸口の沈が虚している場合、難経六十九難に基づく配穴で適切なのはどれか。  1.太淵と太白  2.復溜と経渠  3.曲泉と陰谷  4.大都と少府  (解答1)  (第32回 問題143) 問題587 次の文で示す患者の病証に対し、難経六十九難に基づき補法を行う治療穴はどれか。  「40歳の女性。1年前から歩きすぎると膝が痛み、眩暈と手足のひきつりが時々起こる。脈状は弦脈。」  1.曲泉、陰谷  2.大都、少府  3.太淵、太白  4.復溜、経渠  (解答1)  (第8回 問題126) 問題588 次の文で示す患者の病証に対し、難経六十九難に基づき補法を行う治療穴はどれか。  「55歳の男性。慢性の腰下肢痛がある。倦怠感と耳鳴りを伴う。脈は細弱。」  1.足三里  2.復溜  3.行間  4.解谿  (解答2)  (第9回 問題127) 問題589 次の文で示す患者の病証に対し、難経六十九難に基づき補法を行う経穴はどれか。  「70歳の女性。加齢とともに難聴になる。腰が冷えてだるい。骨粗鬆症がある。脈は細弱。」  1.曲泉・陰谷  2.少衝・大敦  3.太淵・太白  4.復溜・経渠  (解答4)  (第10回 問題126) 問題590 次の文で示す患者の病証に対し、難経六十九難に基づいた治療穴はどれか。  「50歳の女性。食欲不振があり、下痢しやすい。精神疲労と無力感がある。舌質淡、脈は沈細。」  1.曲泉・陰谷  2.少府・大都  3.太淵・太白  4.復溜・経渠  (解答2)  (第11回 問題128) 問題591 次の文で示す患者の病証に対し、難経六十九難に基づき補法を行う経穴はどれか。  「40歳の女性。寒がり、くしゃみがよく出る。話すのがおっくうで声に力がない。舌質淡。脈弱。」  1.曲泉  2.大都  3.太淵  4.少衝  (解答3)  (第13回 問題138) 問題592 次の文で示す患者の病証に対し、難経六十九難に基づく治療穴はどれか。  「30歳の女性。半年前から月経痛があり、月経血量が少ない。月経周期は不規則で、不眠、めまい、目のかすみを伴う。」  1.曲泉・陰谷  2.太淵・太白  3.大都・少府  4.復溜・経渠  (解答1)  (第16回 問題125) 問題593 次の文で示す患者の病証に対し、難経六十九難に基づく治療を行う場合、適切な経穴はどれか。  「32歳の男性。数年前から鈍い腹痛があり腹をさすると楽になる。倦怠感があり、泥状便がみられる。」  1.侠谿・足通谷  2.少衝・大敦  3.大都・少府  4.太淵・太白  (解答3)  (第17回 問題124) 問題594 次の文で示す患者の病証について難経六十九難の治療原則に基づく治療穴はどれか。  「46歳の女性。食欲不振で食後に膨満感がある。体がだるく、横になりたがる。」  1.太淵  2.大都  3.復溜  4.曲泉  (解答2)  (第19回 問題125) 問題595 次の文で示す患者の病証について難経六十九難の治療原則に基づく治療穴はどれか。  「42歳の女性。1年前に4人目の子供を出産してから月経周期が乱れ、経血量も減少した。最近は疲れやすく、抜け毛も増えた。舌質は淡、舌苔は薄、脈は沈弱。」  1.湧泉  2.太谿  3.然谷  4.復溜  (解答4)  (第20回 問題122) 問題596 肝虚証に対し難経六十九難に基づき補法を行う経穴はどれか。  1.太白  2.経渠  3.陰谷  4.少府  (解答3)  (第14回 問題135) 問題597 腎虚証に対し、難経六十九難に基づき補う経穴はどれか。  1.水泉  2.太白  3.経渠  4.孔最  (解答3)  (第15回 問題126) 問題598 次の文で示す患者の病証に対して難経六十九難の治療原則に基づく治療穴はどれか。  「35歳の男性。寒くなると鼻水が出る。鼻汁の量は多く、色は白く、多少粘つくが臭いはない。風邪を引きやすく、喘息傾向にある。舌苔は薄白、脈は緩弱。」  1.尺沢  2.経渠  3.太淵  4.少商  (解答3)  (解説)  症例は肺虚としてよいだろう。よって難経六十九難の治療原則に基づく治療穴は、太淵・太白となる。)  (第21回 問題123) 問題599 次の患者が示す症状に対し難経六十九難の治療法を用いる場合、適切な経穴はどれか。  「55歳の女性。仕事の悩みから食欲不振が始まり、疲れやすく手足に力が入らない。脈は細。」  1.隠白  2.大都  3.太白  4.公孫  (解答2)  (第22回 問題123)第3節 主な症状とその治療法 問題600 陽虚証に対する刺法で誤っているのはどれか。  1.速刺速抜  2.経気の流れに沿った刺鍼  3.置鍼  4.呼気にあわせた刺鍼  (解答1)  (第2回 問題139) 問題601 虚寒証に対する刺法で適切でないのはどれか。  1.経絡の流注方向に沿って刺入する。  2.吸気時に刺入し、呼気時に抜鍼する。  3.目的の深さで鍼を留める。  4.抜鍼後、直ちに鍼孔を閉じる。  (解答2)  (第14回 問題123) 問題602 虚証に対する鍼治療で適切なのはどれか。  1.速刺速抜をする。  2.抜鍼後、後揉捏をしない。  3.経絡の流注に逆らって刺鍼する。  4.呼息時に刺入する。  (解答4)  (第12回 問題125) 問題603 実熱証に対する刺法で適切なのはどれか。  1.疾く刺入し、疾く抜鍼する。  2.呼気時に刺入し、吸気時に抜鍼する。  3.経絡の流注に沿って刺入する。  4.浅く刺入し、後に深くする。  (解答1)  (第18回 問題119) 問題604 次の文で示す患者の病態に古代刺法を適用する場合、適切なのはどれか。  「70歳の男性。脈の不整と共に動悸、息切れを自覚するようになった。」  1.短刺  2.偶刺  3.陰刺  4.浮刺  (解答2)  (解説)  十二刺(十二経に応ずる刺法)は、主として毫鍼を用いる十二種の刺法である。  ①偶刺:心痹(胸部が痛み,強い動悸を感じたりする)のとき、背部と胸部の圧痛・反応点を探り、前後から一鍼ずつ刺す。  ②報刺:痛むところがあちこち動いて定まらないとき、痛むところを手で追いかけて次々と繰り返し刺す。  ③恢刺:筋痹で筋がひきつるとき、筋にまっすぐ刺入し、のち鍼を左右前後に方向を変えたり揺り動かしたりして筋を緩める。  ④斉刺:寒気・痹気(冷え,痛み)の範囲が狭く深部にあるとき、その中心に一鍼、すぐ両側にそれぞれ一鍼ずつ一直線に並ぶように刺す。  ⑤揚刺:寒気の範囲が博く大きいとき、その中心に一鍼刺し、四隅から中心に向かって水平に近い角度でこの寒気を浮かすように刺す。  ⑥直鍼刺:寒気が浅いときに用い、皮膚をつまみ上げて皮膚に沿って刺し、肌肉には鍼があたらないようにする方法。  ⑦輸刺:気の働きが盛んで熱のあるとき、まっすぐに深く刺しまっすぐに抜いて熱を瀉す。  ⑧短刺:骨痹(骨髄が損われ、骨痛み体重く、四肢重く挙げにくい)のとき、鍼を揺すりながら深く刺して骨に至らせ、鍼で骨を上下にこするようにする。  ⑨浮刺:肌肉がひきつって冷えるとき、その傍らに斜めに刺してこれを浮かすようにする。  ⑩陰刺:寒厥(足先から冷感が膝や腰まで上り、容易に下痢をする)のとき、左右の内果の後ろの穴(太谿)に同時に刺入する。  ⑪傍鍼刺:経過が長く同じ部位の痹のとき、痛みの中心に一鍼、そのすぐ傍らに一鍼刺す。  ⑫贊刺:癰腫(できもの、はれもの)のとき、毫鍼・鋒鍼で何度も繰り返し浅く刺し出血させる。  (第19回 問題124) 問題605 足の冷えに用いる刺法で適切なのはどれか。  1.陰刺  2.短刺  3.偶刺  4.報刺  (解答1)  (第13回 問題131) 問題606 次の文で示す患者の病証に対して十二刺の刺法に基づき治療する場合、刺鍼部位の指標となるのはどれか。  「足先の強い冷えを感じ、ときには腰まで冷えが上ってくる。下痢をしやすい。」  1.大腿動脈拍動部  2.膝窩動脈拍動部  3.後脛骨動脈拍動部  4.足背動脈拍動部  (解答3)  (解説)  症例の、足先の強い冷えを感じ、ときには腰まで冷えが上ってくる、下痢をしやすい等の病態に対しては陰刺を用いる。この刺法では、左右の内果の後ろの穴(太谿)に同時に刺入する。したがって、太谿の指標となる後脛骨動脈拍動部が正しい。)  (第29回 問題150) 問題607 次の文で示す患者の病証に対する刺法として適切なのはどれか。  「45歳の女性。冷感が足先から膝や腰まで上がり、下痢しやすい。」  1.陰刺  2.浮刺  3.報刺  4.輸刺  (解答1)  (第17回 問題123) 問題608 施術中に患者の訴える痛みの部位が移動し一定しない。このような場合に十二刺の刺法で適切なのはどれか。  1.報刺  2.偶刺  3.斉刺  4.揚刺  (解答1)  (第20回 問題125) 問題609 痛む所が定まらない患者に対し、その部位を追いかけて次々と繰り返し刺鍼する十二刺はどれか。  1.短刺  2.偶刺  3.報刺  4.輸刺  (解答3)  (第22回 問題122) 問題610 次の文で示す刺法はどれか。  「寒気の浅いとき、皮膚をつまんで引っ張りこれを刺す。」  1.直鍼刺  2.斉刺  3.傍鍼刺  4.揚刺  (解答1)  (解説)  十二刺(十二経に応ずる刺法)は、主として毫鍼を用いる十二種の刺法である。その中で、寒気の浅いとき、皮膚をつまんで引っ張りこれを刺すのは直鍼刺である。この呼称の由来は、直ちに刺すことからきている。)  (第30回 問題141) 問題611 筋肉のひきつりや、こりに適した十二刺の刺法はどれか。  1.陰刺  2.恢刺  3.揚刺  4.浮刺  (解答2)  (解説)  恢刺とは筋肉痙攣に体肢痹痛の現れている周囲に鍼する刺法でまず痙攣を起こして痛む筋の傍らに鍼を刺入し筋運動をさせる。)  (第2回 問題125) 問題612 十二刺のうち、筋の異常緊張に対して関節近傍の腱に刺鍼するのはどれか。  1.賛刺  2.短刺  3.陰刺  4.恢刺  (解答4)  (第26回 問題124) 問題613 次の文で示す病証に対する十二刺として最も適切なのはどれか。  「45歳の男性。仕事のストレスでのぼせ感が続く。最近はイライラして気持ちがたかぶり眠れない日が多くなっている。舌尖は紅、脈は数で有力を認める。」  1.輸刺  2.陰刺  3.斉刺  4.揚刺  (解答1)  (解説 熱に対する刺法は輸刺。その他の選択肢は寒に対する刺法。)  (第32回 問題148) 問題614 頑固な腰痛に対する治療で、腰部に鍼を2本使用して行うのはどれか。  1.偶刺  2.斉刺  3.揚刺  4.傍鍼刺  (解答4)  (第28回 問題117) 問題615 半腱様筋の痛みに対し、五刺の刺法を用いて施術する場合、適切な部位はどれか。  1.大転子部  2.腓骨頭部  3.鵞足部  4.脛骨粗面部  (解答3)  (解説)  五刺の刺法は  ①関刺:肝に応ずる刺法。左右の上肢・下肢の関節付近の筋の端に直刺して筋の痛みを取る方法である。  ②豹文刺:心に応ずる刺法。浅くたくさん刺して脈にあて、血を滲ませ、血の滞りをとる方法である。  ③合谷刺:脾に応ずる刺法。鶏の足状に分肉の間に刺して肌肉のしびれを取る方法である。  ④半刺:肺に応ずる刺法。肌肉を傷つけないように浅く刺し速く抜き出し、皮膚表面の気の異常を取るのに用いる方法である。  ⑤輸刺:腎に応ずる刺法。鍼の出入を軽快にし、深く骨の付近まで刺入し骨の痛みを取る方法である。  設問は筋痛に対するものであるから、関刺が応えである。よって、左右の上肢・下肢の関節付近の筋の端に直刺するものは、3の鵞足部である。)  (第18回 問題126) 問題616 取穴部位が主治症の局所にある奇穴はどれか。  1.寝違えに対する落枕  2.腹痛に対する胆嚢点  3.腰痛に対する腰痛点  4.足背痛に対する八風  (解答4)  (第32回 問題144)