臨床医学総論国家試験問題 1~32回(はり・きゅう編) 第1章 診察の概要 第2章 診察の方法 第1節 医療面接(問診) 問題1 問診について正しい記述はどれか。  1.信頼関係が重要である。  2.最初から特定の疾患を推定して行なう。  3.訴えは医学専門用語で記載する。  4.患者の職場の上司には問診の内容を話す。  (解答1)  (第2回 問題61) 問題2 問診(医療面接)を行う際の注意として適切でない記述はどれか。  1.温かみのある態度で接し、患者との信頼関係を築く。  2.ある症状がみられないといった陰性症状は重要である。  3.特定の疾患を推定し、それに沿って行う。  4.患者の個人情報が漏れないようにする。  (解答3)  (第17回 問題52) 問題3 医療面接について正しいのはどれか。  1.患者が話したことは繰り返さない。  2.別居している家族の健康状態も聞く。  3.問診は特定の疾患を推定して始める。  4.医学用語を用いて説明する。  (解答2)  (第31回 問題43) 問題4 医療面接において適切でないのはどれか。  1.前半は「閉ざされた質問」を中心に進める。  2.患者の言葉を繰り返して理解していることを示す。  3.言い換えによって訴えを明確化する。  4.最後に言い残しがないかどうかを聞く。  (解答1)  (第18回 問題52) 第2節 視診 問題5 顔貌と疾患との組み合せで誤っているのはどれか。  1.無欲状顔貌 ーー うつ病  2.ヒポクラテス顔貌 ーー 癌末期  3.仮面様顔貌 ーー 神経症  4.満月様顔貌 ーー クッシング症候群  (解答3)  (解説 仮面様顔貌はパーキンソン病のときにあらわれる。)  (第2回 問題60) 問題6 顔貌と疾患の組合せで正しいのはどれか。  1.仮面様顔貌 ーー 肝硬変  2.満月様顔貌 ーー クッシング症候群  3.無欲状顔貌 ーー 狭心症  4.ヒポクラテス顔貌 ーー バセドウ病  (解答2)  (第24回 問題53) 問題7 疾患と視診所見の組合せで誤っているのはどれか。  1.アジソン病 ーー 恥毛脱落  2.バセドウ病 ーー 眉弓部突出  3.クッシング病 ーー 水牛様脂質沈着  4.甲状腺機能低下症 ーー 眉毛外側1/3脱落  (解答2)  (解説:眉弓の突出は末端肥大症(先端巨大症)の一症状。その他、顔の変化に顎や鼻、舌の肥大がある。甲状腺機能低下症では髪の毛や眉毛が抜ける。)  (第28回 問題49) 問題8 疾患と視診所見の組合せで誤っているのはどれか。  1.アジソン病 ーー 恥毛脱落  2.バセドウ病 ーー 眉弓部突出  3.クッシング病 ーー 水牛様脂質沈着  4.甲状腺機能低下症 ーー 眉毛外側1/3脱落  (解答2)  (第28回 問題49) 問題9 疾患と視診との組合せで誤っているのはどれか。  1.アジソン病 ーー 満月様顔貌  2.肝硬変 ーー クモ状血管腫  3.全身性エリテマトーデス ーー 蝶形紅斑  4.パーキンソン病 ーー 前傾姿勢  (解答1)  (第18回 問題60) 問題10 疾病と身体所見との組合せで誤っているのはどれか。  1.クッシング症候群 ーー 白色皮膚線条  2.プランマー病 ーー 甲状腺腫  3.クレチン症 ーー 低身長  4.先端巨大症 ーー 下顎突出  (解答1)  (解説 プランマー病とは、甲状腺の腺腫から甲状腺ホルモンが自律性に分泌されるために起こる甲状腺機能亢進症をいう。)  (第19回 問題57) 問題11 視診所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。  1.ヘバーデン結節 ーー 関節リウマチ  2.眼瞼下垂 ーー 甲状腺機能亢進症  3.メズサの頭 ーー 肝硬変  4.ばち指 ーー 糖尿病  (解答3)  (第26回 問題53) 問題12 低身長を起こさない疾患はどれか。  1.下垂体前葉機能不全症  2.ターナー症候群  3.クレチン病  4.クラインフェルター症候群  (解答4)  (解説  ターナー症候群: X染色体の短腕1本をもち、Yを含まない染色体を構成し、小人症と未分化性腺を必発の症状とする症候群。  クレチン病: 甲状腺機能低下による。成長発育障害、特に精神知能の発育遅延が著しい。  クラインフェルター症候群: 染色体構成がXXYの男性。2個のX染色体のうち1個は不活化されている。小児期より女性型体型、女性型乳房、細精管の硝子化や硬化像がみられ、成人では無精子症になる。)  (第8回 問題57) 問題13 低身長となる疾患はどれか。  1.バセドウ病  2.マルファン症候群  3.シーハン症候群  4.クレチン症  (解答4)  (第20回 問題57) 問題14 低身長となる疾患はどれか。  1.マルファン症候群  2.シーハン症候群  3.下垂体前葉機能不全症  4.バセドウ病  (解答3)  (第26回 問題52) 問題15 肥満をきたす疾患はどれか。  1.下垂体機能低下症  2.甲状腺機能亢進症  3.クッシング症候群  4.アジソン病  (解答3)  (第17回 問題58) 問題16 次の文で示す患者で最も考えられる疾患はどれか。  「56歳の女性。2か月で5kgの体重増加。体温が低く、寒さに敏感となってきた。」  1.甲状腺機能低下症  2.クッシング症候群  3.2型糖尿病  4.先端肥大症  (解答1)  (第11回 問題59) 問題17 やせをきたしやすい疾患はどれか。  1.早期胃癌  2.脂質異常症  3.甲状腺機能低下症  4.神経性食欲不振症  (解答4)  (第30回 問題47) 問題18 やせをきたさない疾患はどれか。  1.甲状腺機能亢進症  2.糖尿病  3.クッシング症候群  4.褐色細胞腫  (解答3)  (解説 クッシング症候群では中心性肥満となる。)  (第3回 問題61) 問題19 多毛症がみられるのはどれか。  1.クッシング症候群  2.ターナー症候群  3.甲状腺機能低下症  4.クラインフェルター症候群  (解答1)  (第25回 問題49) 問題20 誤っている組合せはどれか。  1.脊柱側彎 ーー 坐骨神経痛  2.亀背 ーー くる病  3.前傾位 ーー パーキンソン病  4.腰椎後彎 ーー 進行性筋ジストロフィー症  (解答4)  (第9回 問題61) 問題21 脳血管障害の後遺症でよくみられるのはどれか。  1.起坐位  2.エビ姿勢  3.前かがみ姿勢  4.マン・ウェルニッケ肢位  (解答4)  (第23回 問題45) 問題22 通常の平地歩行における歩行周期で立脚相の占める割合はどれか。 1.20% 2.40% 3.60% 4.80%  (解答3)  (解説  歩行周期は立脚相(1歩行周期の約60%)と遊脚相(1歩行周期の約40%)に分けられ、各相は更にいくつかの相に分けられます。  立脚相:踵接地、足底接地、立脚中期・抑制期、踵離地、足趾離地・推進期  遊脚相:加速期、遊脚中期、減速期)  (第13回 問題60) 問題23 歩行について誤っている組合せはどれか。  1.鶏歩 ーー 下位運動ニューロン障害  2.痙性歩行 ーー 上位運動ニューロン障害  3.アヒル歩行 ーー 錐体外路障害  4.失調性歩行 ーー 小脳障害  (解答3)  (第8回 問題67) 問題24 歩行と疾患との組み合せで誤っているのはどれか。  1.間歇性跛行 ーー 進行性筋ジストロフィー  2.すくみ足歩行 ーー パーキンソン症候群  3.失調性歩行 ーー 小脳変性症  4.トレンデレンブルグ歩行 ーー 先天性股関節脱臼  (解答1)  (第2回 問題59) 問題25 異常歩行と疾患の組合せで正しいのはどれか。  1.突進歩行 …… 変形性膝関節症  2.あひる歩行 …… 進行性筋ジストロフィー  3.はさみ脚歩行 …… パーキンソン病  4.硬性墜落性跛行 …… 脳性麻痺  (解答2)  (第27回 問題48) 問題26 脳性麻痺で、はさみ脚歩行を呈するのはどれか。  1.痙直型  2.失調型  3.非緊張型  4.アテトーゼ型  (解答1)  (解説 脳性麻痺の70%程度を占める痙直型は、錐体路が両側性に障害される。よって股関節は内転内旋位となり、両下肢を交差させて歩く。ちなみに脳性麻痺の失調型は小脳やその伝導路の障害、アテトーゼ型は大脳基底核(錐体外路)が障害される。)  (第30回 問題39) 問題27 歩行と疾患との組合せで誤っているのはどれか。  1.疼痛性跛行 ーー 変形性股関節症  2.間欠跛行 ーー 閉塞性動脈硬化症  3.失調性歩行 ーー パーキンソン病  4.アヒル歩行 ーー 先天性股関節脱臼  (解答3)  (第15回 問題56) 問題28 歩行異常と疾患との組合せで誤っているのはどれか。  1.間欠跛行 ーー 脊柱管狭窄症  2.トレンデレンブルグ徴候 ーー 側弯症  3.分回し歩行 ーー 脳卒中  4.すくみ足 ーー パーキンソン病  (解答2)  (第16回 問題53) 問題29 次の文で示す症例に対する歩行介助で最も適切なのはどれか。  「58歳の男性。2年前から右手の振戦が出現、後に動作が緩慢になってきた。急に狭くなる場所では足が前に出ない。」  1.静かに見守る。  2.積極的に会話する。  3.速いテンポの音楽を流す。  4.メトロノームでリズムをとる。  (解答4)  (解説:パーキンソン病のすくみ足のリハビリでは、メトロノームなどのリズム刺激が有効である。)  (第28回 問題56) 問題30 分回し歩行を示すのはどれか。  1.ギラン・バレー症侯群  2.脳卒中  3.脊髄小脳変性症  4.慢性関節リウマチ  (解答2)  (第4回 問題65) 問題31 鶏歩を示すのはどれか。  1.腓骨神経麻痺  2.進行性筋ジストロフィー症  3.片麻痺  4.パーキンソン病  (解答1)  (第6回 問題68) 問題32 腰部脊柱管狭窄症にみられるのはどれか。  1.間欠跛行  2.麻痺性跛行  3.失調性跛行  4.墜落跛行  (解答1)  (第10回 問題64) 問題33 右股関節に屈曲拘縮がある患者の歩行時の特徴で正しいのはどれか。  1.左の歩幅の減少  2.右立脚相後期の腰椎前弯減少  3.はさみ脚歩行  4.左トレンデレンブルグ徴候  (解答1)  (第28回 問題48) 問題34 脳血管性パーキンソニズムの特徴について正しいのはどれか。  1.手指振戦  2.前傾前屈姿勢  3.歯車様筋強剛  4.歩行障害  (解答4)  (第27回 問題55) 問題35 脊柱管狭窄を生じるのはどれか。  1.黄色靱帯肥厚  2.前縦靱帯骨化  3.横突起肥大  4.棘上靱帯骨化  (解答1)  (第25回 問題57) 問題36 痛みを伴わないのはどれか。  1.逃避跛行  2.間欠跛行  3.鶏歩  4.随意跛行  (解答3)  (第14回 問題56) 問題37 最も重い意識障害はどれか。  1.昏睡  2.嗜眠  3.昏迷  4.傾眠  (解答1)  (第22回 問題59) 問題38 意識障害で最も重いのはどれか。  1.昏迷  2.傾眠  3.昏睡  4.嗜眠  (解答3)  (第30回 問題46) 問題39 意識障害に含まれない症状はどれか。  1.傾眠  2.昏睡  3.抑うつ  4.せん妄  (解答3)  (解説 抑うつや高揚などの用語は、気分あるいは情動の一種で、精神医学領域で取り扱う。せん妄(譫妄)は、目覚めているが、幻覚、錯覚、妄想のため、不安・興奮・過行動の状態。)  (第2回 問題65) 問題40 JCS(日本昏睡尺度)における意識障害の中で最も軽いのはどれか。  1.普通の大きさの声で呼ぶと開眼する。  2.自分の生年月日を言えない。  3.痛みを加えると顔をしかめる。  4.痛みを加えると開眼する。  (解答2)  (解説 意識障碍の分類 ①感情鈍麻:無関心、無欲 ②傾眠:刺激で覚醒し答えるが、放置すると眠る。 ③昏迷:強い痛みにのみ反応し、防御反応はある。 ④昏睡:強い痛みにも全く反応しない。 ・その他の意識障碍の段階 ①明識困難→昏蒙→傾眠→嗜眠→昏睡 ②傾眠→昏迷→半昏睡→昏睡(Mayo Clinicの分類) ・JCS(日本昏睡尺度、III-3-9度方式):刺激に対する反応から分類する方法。 Ⅲ群:刺激しても覚醒しない。 300:痛み刺激に反応しない。 200:痛み刺激で少し手足を動かしたり顔をしかめる。 100:痛み刺激に対しはらいのけるような動作をする。 Ⅱ群:刺激すると覚醒するが、刺激をやめると眠り込む。 30:呼びかけを繰り返すと辛うじて開眼する。 20:簡単な命令に応ずる。 10:合目的な運動をする。 Ⅰ群:刺激しなくても覚醒している。 3:自分の名前、生年月日が言えない。 2:見当識障害がある。 1:意識清明とは言えない。)  (第20回 問題60) 問題41 次の文は何の障害を示すか。  「うとうと眠っているようにみえるが、比較的軽い刺激に反応し、質問にも答えられる。」  1.記憶  2.感情  3.意識  4.知能  (解答3)  (第2回 問題68) 問題42 次の文で示す意識障害はどれか。 「大声で呼びかけると目が覚めるが、またすぐに眠ってしまう。」  1.昏睡  2.半昏睡  3.昏迷  4.傾眠  (解答4)  (第29回 問題40) 問題43 意識障害で、周囲に対する認識の減退や不安・興奮状態がみられるのはどれか。  1.傾眠  2.昏迷  3.せん妄  4.無欲状態  (解答3)  (第32回 問題45) 問題44 意識喪失の原因疾患となるのはどれか。  1.肺炎  2.ネフローゼ症候群  3.心室細動  4.胃潰瘍  (解答3)  (第1回 問題64) 問題45 持続時間が最も短い不随意運動はどれか。  1.舞踏病様運動  2.ミオクローヌス  3.アテトーゼ  4.ジストニア  (解答2)  (解説  舞踏病様運動: 踊るような連続性で否反復性の運動を示し、リウマチ熱からの小舞踏病やハンチントン舞踏病でみられる。  ミオクローヌス: 一部の筋肉が突発的に素早く収縮する。  アテトーゼ: 緩徐な持続性運動で、虫が這うように指をくねらせ、手関節の屈曲・回内、前腕・上腕の回内・外転・回外・内転運動を示し、脳性小児麻痺などでみられる。  ジストニア: 大きくて緩徐な捻転と回転が絶えず不規則におき、ウイルソン病などでみられる。)  (第13回 問題67) 問題46 粗大で一側上下肢を投げ出すような不随意運動はどれか。  1.バリズム(バリスムス)  2.アテトーゼ  3.チック  4.ジストニア  (解答1)  (第16回 問題57) 問題47 視診と観察部位との組合せで正しいのはどれか。  1.カーテン徴候 ーー 口蓋垂  2.偽膜形成 ーー 頬粘膜  3.コプリック斑 ーー 咽頭  4.アフタ ーー 扁桃  (解答1)  (解説  カーテン徴候とは、舌咽神経、迷走神経が障害されたとき、開口して“アーアー”と発声させると、口蓋垂は健側に偏位し,健側の口蓋帆のみの挙上がみられる。これはカーテンが一側に引っ張られるのに似ているのでつけられた徴候である。  コプリック斑とは、発疹出現2日前に、頬粘膜の臼歯に対する部位に帯青白色、境界明確、やや隆起した斑点として現れ、周囲に輪状の粘膜充血をみる。)  (第19回 問題53) 問題48 顔色で誤っているのはどれか。  1.貧血では蒼白になる  2.低酸素血漿ではチアノーゼを生じる  3.肝硬変では黄色となる  4.アジソン病では白くなる  (解答4)  (第1回 問題58) 問題49 チアノーゼを判断しやすいのはどれか。  1.眼球結膜  2.口唇  3.手掌  4.腹部  (解答2)  (第23回 問題51) 問題50 チアノーゼについて正しいのはどれか。  1.皮膚が白くなる。  2.末梢循環不全で生じる。  3.貧血で現れやすい。  4.じんま疹のとき生じる。  (解答2)  (第26回 問題50) 問題51 皮膚症状と疾患の組合せで正しいのはどれか。  1.紫斑 ーー アトピー性皮膚炎  2.蝶形紅斑 ーー 全身性硬化症  3.黄疸 ーー 全身性エリテマトーデス  4.手掌紅斑 ーー 肝硬変  (解答4)  (第23回 問題47) 問題52 疾患と視診所見の組合せで誤っているのはどれか。  1.帯状疱疹 …… 胸背部の発赤・水疱  2.肝硬変 …… 眼球結膜の黄染  3.パーキンソン病 …… 水牛様肩  4.バセドウ病 …… 眼球突出  (解答3)  (第27回 問題49) 問題53 肝硬変の所見でないのはどれか。  1.クモ状血管腫  2.眼球突出  3.女性化乳房  4.手掌紅斑  (解答2)  (第25回 問題53) 問題54 黄疸をきたす疾患はどれか。  1.糖尿病  2.慢性心不全  3.脂質異常症  4.溶血性貧血  (解答4)  (第29回 問題48) 問題55 涙腺と唾液腺を支配しているのはどれか。  1.三叉神経  2.顔面神経  3.舌咽神経  4.舌下神経  (解答2)  (第31回 問題42) 問題56 眼瞼下垂をきたさないのはどれか。  1.顔面神経麻痺  2.重症筋無力症  3.動眼神経麻痺  4.ホルネル症候群  (解答1)  (第21回 問題55) 問題57 口腔内所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。  1.う歯 ーー 悪性貧血  2.アフタ性口内炎 ーー 潰瘍性大腸炎  3.舌炎 ーー くる病  4.口角炎 ーー ビタミンA欠乏症  (解答2)  (第23回 問題38) 問題58 水牛様肩甲部脂肪沈着(バッファローハンプ)がみられるのはどれか。  1.クレチン病  2.クッシング病  3.ターナー症候群  4.くる病  (解答2)  (第13回 問題58) 問題59 ピロリン酸カルシウムが原因であるのはどれか。  1.偽痛風  2.関節リウマチ  3.肩関節周囲炎  4.変形性股関節症  (解答1)  (解説 痛風は尿酸塩の結晶が関節に炎症を起こして発症するが、偽痛風はピロリン酸カルシウムの結晶によって起こる関節炎である。この結晶が軟骨に沈着するために、軟骨石灰化症とも呼ばれている。特に、膝関節に多く発症し、時に多関節に及ぶこともある。60歳以降に多く認められ、発症頻度に男女差は無い。ピロリン酸カルシウムの結晶が関節の軟骨組織に沈着し、その結晶が関節内に遊離すると、それに反応して炎症が起こるとされている。主な症状として、関節の腫脹、痛み、発赤、熱感が出現する。また、発熱、体重減少などの全身症状を伴うこともある。)  (第25回 問題56) 問題60 樽状胸をきたすのはどれか。  1.肺炎  2.肺気腫  3.肺結核  4.肺線維症  (解答2)  (第14回 問題54) 問題61 疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。  1.溶血性貧血 ―― ばち指  2.鉄欠乏性貧血 ―― スプーン状爪  3.巨赤芽球性貧血 ―― 黄疸  4.再生不良性貧血 ―― ハンター舌炎  (解答2)  (第32回 問題48) 問題62 疾患と診察所見の組合せでよくみられるのはどれか。  1.鉄欠乏性貧血 ーー 歯肉出血  2.巨赤芽球性貧血 ーー 関節内出血  3.腎性貧血 ーー 血尿  4.再生不良性貧血 ーー 鼻出血  (解答4)  (第24回 問題46) 問題63 悪性貧血について正しいのはどれか。  1.伴性劣性遺伝である。  2.抗内因子抗体が陽性となる。  3.正球性貧血を呈する。  4.ビタミンB1投与が有効である。  (解答2)  (第24回 問題56) 問題64 悪液質でみられないのはどれか。  1.るいそう  2.皮膚の乾燥・弛緩  3.仮面様顔貌  4.眼窩・頬のくぼみ  (解答3)  (第18回 問題57) 問題65 浮腫の原因でないのはどれか。  1.静脈圧の上昇  2.血漿浸透圧の低下  3.腎のナトリウム再吸収の増加  4.バゾプレッシンの分泌低下  (解答4)  (第4回 問題59) 問題66 浮腫の原因となる病態はどれか。  1.低蛋白血症  2.低カリウム血症  3.高脂血症  4.高尿酸血症  (解答1)  (第2回 問題58) 問題67 浮腫と原因との組合わせで正しいのはどれか。  1.粘液水腫 ーー 腎機能低下  2.肝性浮腫 ーー 低蛋白血症  3.腎性浮腫 ーー 副腎機能低下  4.心性浮腫 ーー 静脈圧低下  (解答2)  (第3回 問題63) 問題68 血漿膠質浸透圧低下による浮腫がみられるのはどれか。  1.うっ血性心不全  2.肝硬変  3.癌性胸膜炎  4.フィラリア症  (解答2)  (解説 フィラリア症(糸状虫症)とは、線虫類の総称。9ヶ月ほどの潜伏期を経て発熱、リンパ管の炎症で発症し、慢性化すると手足に象皮病(ぞうひびょう)と呼ばれる浮腫を起こす。)  (第22回 問題53) 問題69 浮腫について誤っている組合せはどれか。  1.心臓性浮腫 ーー 朝方に増強  2.腎性浮腫 ーー 顔面から出現  3.肝性浮腫 ーー 腹水を伴う  4.栄養性浮腫 ーー 全身に出現  (解答1)  (解説 心性浮腫は重力に影響されるので夕方下肢に現れやすい。)  (第10回 問題60) 問題70 浮腫をきたすのはどれか。  1.副甲状腺機能低下症  2.高コレステロール血症  3.非アルコール性脂肪肝  4.うっ血性心不全  (解答4)  (第26回 問題54) 問題71 ネフローゼ症候群にみられないのはどれか。  1.高度の蛋白尿  2.高蛋白血症  3.高脂血症  4.浮腫  (解答2)  (第10回 問題67) 問題72 腹水貯留の原因とならないのはどれか。  1.肝硬変  2.腸閉塞  3.うっ血性心不全  4.ネフローゼ症候群  (解答2)  (第12回 問題58) 問題73 レイノー現象がみられる疾患はどれか。  1.肥大型心筋症  2.気管支喘息  3.クローン病  4.全身性硬化症  (解答4)  (第18回 問題59) 問題74 レイノー現象がみられるのはどれか。  1.原発性アルドステロン症  2.アジソン病  3.全身性硬化症(強皮症)  4.パーキンソン病  (解答3)  (第24回 問題47) 問題75 周期性四肢麻痺がみられるのはどれか。  1.高尿酸血症  2.骨軟化症  3.褐色細胞腫  4.原発性アルドステロン症  (解答4)  (第19回 問題55) 問題76 皮疹の分類で続発疹はどれか。  1.膿瘍  2.結節  3.丘疹  4.水疱  (解答1)  (解説 原発疹とは種々の皮膚病変のうち,第一次的変化として現れる病変で、斑(紅斑,紫斑,色素斑,白斑),丘疹,結節,腫瘤,水疱,小水疱,膿疱,嚢腫膨疹などがある.皮膚炎ではまず紅斑,丘疹,小水疱など(原発疹)が生じ,やがてびらん,痂皮,鱗屑など(続発疹)を示すようになる。)  (第7回 問題57) 問題77 続発疹でないのはどれか。  1.びらん  2.潰瘍  3.丘疹  4.痂皮  (解答3)  (第15回 問題60) 問題78 湿疹の症候でないのはどれか。  1.膨疹  2.紅斑  3.小水庖  4.鱗屑  (解答1)  (解説 湿疹とは皮膚炎のことで、膨疹=蕁麻疹はアレルギー反応で現れる限局性の浮腫である。)  (第8回 問題58) 問題79 発疹がみられるのはどれか。  1.ベーチェット病  2.パーキンソン病  3.メニエール病  4.アルツハイマー病  (解答1)  (解説 ベーチェット病の三主徴は、再発性口腔内アフタ、ぶどう膜炎、陰部潰瘍であるが、膝や下腿を中心とした赤または暗褐色のやや隆起した1~数cmの皮疹も好発する。)  (第22回 問題55) 問題80 発疹部に痛みを伴うのはどれか。  1.麻疹  2.帯状疱疹  3.アトピー性皮膚炎  4.接触性皮膚炎  (解答2)  (第24回 問題48) 問題81 スプーン状爪のみられるのはどれか。  1.細菌性食中毒  2.糸球体腎炎  3.血友病  4.鉄欠乏性貧血  (解答4)  (第6回 問題57) 問題82 関節リウマチでみられないのはどれか。  1.スワンネック変形  2.ボタン穴変形  3.尺側偏位  4.クモ状指  (解答4)  (第14回 問題55) 問題83 手指の変形でPIP関節屈曲、DIP関節過伸展を示すのはどれか。  1.スワンネック変形  2.ボタン穴変形  3.尺側偏位  4.鷲手  (解答2)  (第20回 問題52) 問題84 手指の変形と疾患との組合せで誤っているのはどれか。  1.ヘバーデン結節 ーー 変形性関節症  2.ボタン穴変形 ーー 慢性関節リウマチ  3.クモ状指 ーー マルファン症候群  4.デュプイトレン拘縮 ーー 感染症  (解答4)  (解説 デュプイトレン拘縮: 手掌腱膜の瘢痕性肥厚・収縮による指の屈曲拘縮で,慢性経過を呈す.中年以後の男性に多い。)  (第6回 問題65) 問題85 障害により下垂手をきたすのはどれか。  1.橈骨神経  2.正中神経  3.尺骨神経  4.腋窩神経  (解答1)  (第9回 問題59) 問題86 鷲手をきたす罹患神経はどれか。  1.筋皮神経  2.正中神経  3.橈骨神経  4.尺骨神経  (解答4)  (第30回 問題41) 問題87 指の変形で変形性関節症によると考えられるのはどれか。  1.ボタン穴変形  2.太鼓ばち指  3.クモ状指  4.ヘバーデン結節  (解答4)  (第18回 問題54) 問題88 母指球に萎縮がみられるのはどれか。  1.筋皮神経麻痺  2.尺骨神経麻痺  3.橈骨神経麻痺  4.正中神経麻痺  (解答4)  (第7回 問題64) 第3節 打診 問題89 胸部の打診音と原因との組合せで正しいのはどれか。  1.清音 ーー 胸水貯留  2.濁音 ーー 気胸  3.鼓音 ーー 胸膜炎  4.過共鳴音 ーー 肺気腫  (解答4)  (第16回 問題54) 第4節 聴診 問題90 大動脈弁の音がよく聴取されるのはどれか。  1.第2肋間胸骨右縁  2.第2肋間胸骨左縁  3.第3肋間胸骨左縁  4.第4肋間胸骨左縁  (解答1)  (第32回 問題41) 問題91 聴診で呼吸音が減弱しないのはどれか。  1.気胸  2.肺水腫  3.肺気腫  4.無気肺  (解答2)  (解説 呼吸音: 換気運動により気道内で発生する音で,病的状態においてのみみとめられる副雑音を除いたもの.  呼吸音の異常としては、  1)通常みとめられない部位における気管支呼吸音の出現(浸潤・硬化性病変および無気肺)、  2)換気の減少や呼吸音の伝達が妨げられることによる呼吸音の減弱ないし消失(呼吸抑制、気胸、胸水、肺気腫など)、  肺水腫:肺静脈圧の亢進により毛細血管内皮細胞間隙が拡大し、血清蛋白が間質に流入する(間質性浮腫)。さらに進行すると、その影響は肺胞にまで波及し、血清蛋白、血球成分までが気道に流れ込む。  無気肺:肺葉またはその一部の不完全な膨張状態を示す病理学的表現である。)  (第9回 問題57) 問題92 呼吸音が減弱するのはどれか。  1.気胸  2.気管支炎  3.気管支肺炎  4.肺結核  (解答1)  (第21回 問題58) 問題93 呼吸音が減弱するのはどれか。  1.無気肺  2.気管支炎  3.肺線維症  4.気管支肺炎  (解答1)  (第32回 問題42) 問題94 気管支喘息の聴診所見はどれか。  1.捻髪音  2.水泡音  3.笛音  4.いびき音  (解答3、4)  (第26回 問題47) 問題95 腸閉塞に特徴的な聴診所見はどれか。  1.グル音  2.捻髪音  3.水泡音  4.金属音  (解答4)  (解説 腸閉塞を発症すると幾つかの特有な症状を発症する。代表的な症状としては嘔吐、強度の便秘、腹部聴診では腸音の異常を呈するようになる。聴診所見として、機械的腸閉塞では、腸音の亢進によりカランコロンといった特有の金属音を呈する。これに対し、麻痺性腸閉塞では腸音は低下する。)  (第25回 問題48) 第5節 触診 問題96 腹部触診について正しいのはどれか。  1.聴診より先に行う。  2.最初は柔らかく触れる。  3.疼痛部位を最初に触れる。  4.体位変換は必要ない。  (解答2)  (第28回 問題53) 問題97 両手で触診する臓器はどれか。  1.胃  2.肝臓  3.胆嚢  4.腎臓  (解答4)  (第10回 問題66) 問題98 脾腫をきたさない疾患はどれか。  1.慢性骨髄性白血病  2.悪性リンパ腫  3.自己免疫性溶血性貧血  4.血友病  (解答4)  (第10回 問題61) 問題99 クールボアジェ徴候がみられるのはどれか。  1.食道癌  2.胃癌  3.肝細胞癌  4.膵頭部癌  (解答4)  (解説  クールボアジェ徴候とは、乳頭部癌、胆管癌、膵癌などで、胆嚢より下部の総胆管を圧迫すると胆汁はうっ滞をきたし、胆嚢は胆汁で満たされ、緊満,腫大する。触診上、表面が平滑な胆嚢を触知することをいう。)  (第14回 問題59) 問題100 肝腫大の胸腹部打診所見はどれか。  1.濁音域の拡大  2.清音域の拡大  3.鼓音域の拡大  4.過共鳴音域の拡大  (解答1)  (第23回 問題54) 問題101 高熱とともに右悸肋部痛を訴える場合に、まず疑うべき疾患はどれか。  1.胃癌  2.急性胆嚢炎  3.膵癌  4.大動脈瘤破裂  (解答2)  (第1回 問題63) 問題102 急性炎症の徴候でないのはどれか。  1.発熱  2.腫脹  3.出血  4.疼痛  (解答3)  (第9回 問題65) 問題103 急性腹症を起こしにくい疾患はどれか。  1.胃潰瘍  2.胆石症  3.卵巣嚢腫  4.子宮筋腫  (解答4)  (第3回 問題68) 問題104 腹膜刺激症状はどれか。  1.ケルニッヒ徴候  2.ブルンベルグ徴候  3.ブルジンスキー徴候  4.ロブジング徴候  (解答2)  (第14回 問題58) 問題105 髄膜刺激徴候はどれか。  1.ラセーグ徴候  2.ブラガード徴候  3.ケルニッヒ徴候  4.ガワーズ徴候  (解答3)  (第24回 問題50) 問題106 髄膜刺激症状はどれか。  1.ケルニッヒ徴候  2.ロンベルグ徴候  3.ブルンベルグ徴候  4.ガワーズ徴候  (解答1)  (第26回 問題51) 問題107 急性腹膜炎でみられる徴候はどれか。  1.ケルニッヒ徴候  2.ブルンベルグ徴候  3.ロンベルグ徴候  4.バビンスキー徴候  (解答2)  (第21回 問題52) 問題108 リンパ節の圧痛がよくみられるのはどれか。  1.悪性リンパ腫  2.白血病  3.伝染性単核球症  4.化膿性リンパ節炎  (解答4)  (第22回 問題57) 問題109 圧痛を特徴とするリンパ節腫脹が見られる疾患はどれか。  1.化膿性リンパ節炎  2.結核性リンパ節炎  3.悪性リンパ腫  4.転移性悪性腫瘍  (解答1)  (第3回 問題62) 問題110 リンパ節腫脹の原因で誤っているのはどれか。  1.感染症  2.白血病  3.鼠径ヘルニア  4.悪性腫瘍の転移  (解答3)  (解説 鼠径ヘルニアとは、先天的に腹膜鞘状突起が開存していて、この中に腸管や卵巣などが脱出して鼠径部が腫大する疾患。)  (第30回 問題43) 問題111 ウィルヒョウのリンパ節の部位はどれか。  1.右腋窩  2.左腋窩  3.右鎖骨上窩  4.左鎖骨上窩  (解答4)  (第10回 問題62) 問題112 肋骨脊柱角に叩打痛がみられるのはどれか。  1.慢性膵炎  2.腎盂腎炎  3.慢性胃炎  4.急性肝炎  (解答2)  (第16回 問題55) 第6節 測定法 問題113 計測について正しい記述はどれか。  1.大腿周径は最大周径で計測する。  2.前腕周径は前腕中央部で計測する。  3.下肢長は上前腸骨棘から脛骨内果を計測する。  4.上肢長は肩峰から尺骨茎状突起を計測する。  (解答3)  (第21回 問題56) 問題114 四肢の周径の計測で誤っているのはどれか。  1.上腕周径は上腕二頭筋部最大径で測る。  2.前腕周径は前腕部最大径で測る。  3.大腿周径は大腿部最大径で測る。  4.下腿周径は下腿部最大径で測る。  (解答3)  (第25回 問題46) 問題115 成人のバイタルサインで異常所見はどれか。  1.体温 36.5℃  2.血圧 110/70mmHg  3.呼吸数 18回/分  4.脈拍 llO回/分  (解答4)  (第24回 問題52) 問題116 死の三徴候に含まれないのはどれか。  1.体温低下  2.呼吸停止  3.対光反射消失  4.心停止  (解答1)  (第16回 問題59) 問題117 発熱について誤っているのはどれか。  1.体温調節中枢が関与する。  2.脈拍数が増加する。  3.感染症による場合、赤血球数が増加する。  4.膠原病による場合、しばしば皮疹や関節痛を伴う。  (解答3)  (第1回 問題68) 問題118 発熱時にみられないのはどれか。  1.悪寒  2.チアノーゼ  3.頭痛  4.関節痛  (解答2)  (第15回 問題54) 問題119 発熱がみられないのはどれか。  1.結核  2.甲状腺機能低下症  3.皮膚筋炎  4.肺癌  (解答2)  (第16回 問題56) 問題120 腋窩温と直腸温との比較で正しい記述はどれか。  1.腋窩温が約2℃低い。  2.腋窩温が約1℃低い。  3.直腸温が約1℃低い。  4.直腸温が約2℃低い。  (解答2)  (第2回 問題67) 問題121 熱型と感染症の組合せで正しいのはどれか。  1.稽留熱 ―― マラリア  2.弛張熱 ―― 敗血症  3.周期熱 ―― ホジキンリンパ腫  4.波状熱 ―― 髄膜炎  (解答2)  (第31回 問題45) 問題122 脈拍について正しいのはどれか。  1.貧血では頻脈を呈する。  2.頭蓋内圧亢進時は頻脈を呈する。  3.甲状腺機能亢進症では徐脈を呈する。  4.うっ血性心不全では徐脈を呈する。  (解答1)  (第28回 問題52) 問題123 頻脈となる疾患はどれか。  1.心ブロック  2.脳圧亢進  3.バセドウ病  4.洞不全症候群  (解答3)  (第2回 問題57) 問題124 頻脈がみられるのはどれか。  1.鉄欠乏性貧血  2.糖尿病  3.バージャー病  4.甲状腺機能低下症  (解答1)  (第19回 問題56) 問題125 脈拍について正しいのはどれか。  1.鉄欠乏性貧血では徐脈を呈する。  2.うっ血性心不全では頻脈を呈する。  3.甲状腺機能低下症では頻脈を呈する。  4.出血性ショックでは徐脈を呈する。  (解答2)  (第25回 問題50) 問題126 徐脈がみられるのはどれか。  1.バセドウ病  2.発熱  3.貧血  4.アダムス・ストークス症候群  (解答4)  (解説 アダムス・ストークス症候群とは、心拍調律の急激で著しい変化の結果、脳虚血のために、めまい、意識消失、痙攣を起こす場合をいう。)  (第18回 問題62) 問題127 橈骨動脈の脈拍について正しいのはどれか。  1.示指で触診する。  2.右より左が大きい。  3.大動脈炎症候群では右が大きい。  4.ショック時には触れにくくなる。  (解答4)  (第7回 問題61) 問題128 触診で推測できないのはどれか。  1.呼吸性不整脈  2.期外収縮  3.完全左脚ブロック  4.心房細動  (解答3)  (解説 心房細動では明らかに不規則な心拍(絶対性不整脈)となり、脈拍との不一致を生じる。)  (第10回 問題68) 問題129 脈拍のリズムについて正しい記述はどれか。  1.期外収縮とは脈が1拍欠けるものをいう。  2.心房細動は絶対性不整脈を示す。  3.完全房室ブロックでは脈が速くなる。  4.洞性不整脈と呼吸のリズムとは無関係である。  (解答2)  (第3回 問題58) 問題130 呼吸困難について正しいのはどれか。  1.右心不全では生じることはない  2.心臓喘息は肺うっ血による  3.過換気症候群は左心不全による  4.夜間発作性呼吸困難は心不全とは関係がない  (解答2)  (第1回 問題66) 問題131 呼吸音の強さに左右差が起こる疾患はどれか。  1.慢性気管支炎  2.肺気腫  3.自然気胸  4.気管支喘息  (解答3)  (第7回 問題65) 問題132 WHOの高血圧分類で境界域の拡張期血圧ハどれか。  1.80~89mmHg  2.90~94mmHg  3.95~99mmHg  4.100~104mmHg  (解答2)  (解説 現在では分類法が次のように変わっている  高血圧レベルの診断と分類  分類収縮期血圧 (mmHg) 拡張期血圧 (mmHg)  至適血圧 収縮期血圧 120mmHg 未満 拡張期血圧80mmHg 未満  正常血圧 収縮期血圧 130未満 拡張期血圧 85未満  正常高値血圧 収縮期血圧 130~139 拡張期血圧 85~89  グレート1高血圧(軽症) 収縮期血圧 140~159 拡張期血圧 90~99  サブグループ:境界域高血圧症 収縮期血圧 140~149 拡張期血圧 90~94  グレート2高血圧(中等度) 収縮期血圧 150~179 拡張期血圧 100~109  グレート3高血圧(重症) 収縮期血圧 180以上 拡張期血圧 110以上  収縮期血圧と拡張期血圧が異なる分類に属する時はより高いほうの分類を採用。)(第2回 問題63) 問題133 随時血圧測定で誤っている記述はどれか。  1.坐位で測定する。  2.収縮期血圧はスワン第5点で判定する。  3.収縮期血圧は触診法で測定できる。  4.収縮期血圧は触診法よりも聴診法で高値を示す。  (解答2)  (解説 随時血圧とは日常生活中の、特製の条件に拘らず測定したものをいう。)(第8回 問題61) 問題134 血圧測定で誤っている記述はどれか。  1.触診法は聴診法より測定値が高くなる。  2.血圧は通常上腕で測定する。  3.大動脈閉鎖不全症では拡張期血圧をスワン4点で判定する。  4.触診法では収縮期血圧のみ測定できる。  (解答1)  (第11回 問題60) 問題135 血圧について正しい記述はどれか。  1.平均血圧は収縮期血圧と拡張期血圧の和の1/2である。  2.触診法では聴診法より高く測定される。  3.仮面高血圧患者では家庭血圧が診察室血圧より高い。  4.白衣高血圧は若年者に多い。  (解答3)  (第20回 問題55) 問題136 血圧について正しいのはどれか。  1.血圧を測定する際は前腕を強く屈曲する。  2.低血圧は動脈硬化の危険因子である。  3.血圧は心臓の拡張期に最高となる。  4.収縮期血圧と拡張期血圧の差を脈圧という。  (解答4)  (第23回 問題53) 第7節 神経系の診察 問題137 感覚解離を起こす障害部位はどれか。  1.大脳基底核  2.小脳  3.脊髄  4.末梢神経  (解答3)  (第13回 問題66) 問題138 知覚障害の型と疾患の組合せで正しいのはどれか。  1.分節性 ーー 脊髄空洞症  2.片側性 ーー ブラウンセカール症候群  3.解離性 ーー 横断型脊髄損傷  4.手袋靴下型 ーー 多発性神経炎  (解答4)  (第24回 問題49) 問題139 デルマトームにおいて母指の分節はどれか。  1.C2  2.C4  3.C6  4.C8  (解答3)  (第31回 問題41) 問題140 臍部の皮膚知覚の支配神経はどれか。  1.第7胸神経  2.第10胸神経  3.第1腰神経  4.第5腰神経  (解答2)  (第2回 問題64) 問題141 脊髄分節と体表知覚の組合せで正しいのはどれか。  1.第4頸神経 ーー 後頭部  2.第4胸神経 ーー 肩甲骨下角  3.第4腰神経 ーー 下腿外側  4.第4仙骨神経 ーー 肛門周囲  (解答4)  (第26回 問題45) 問題142 多発性神経炎の感覚障害はどれか。  1.分節性  2.解離性  3.手袋靴下型  4.片側性  (解答3)  (第7回 問題59) 問題143 表在反射でないのはどれか。  1.角膜反射  2.咽頭反射  3.下顎反射  4.挙睾筋反射  (解答3)  (第8回 問題59) 問題144 表在反射でないのはどれか。  1.角膜反射  2.下顎反射  3.腹壁反射  4.肛門反射  (解答2)  (第23回 問題49) 問題145 皮膚反射でないのはどれか。  1.下顎反射  2.腹壁反射  3.挙睾筋反射  4.肛門反射  (解答1)  (第14回 問題60) 問題146 反射について正しい組合せはどれか。  1.足底反射 ーー 深部反射  2.腹壁反射 ーー 皮膚反射  3.アシュネル反射 ーー 病的反射  4.下顎反射 ーー 粘膜反射  (解答2)  (第11回 問題67) 問題147 反射について、誤っている組合せはどれか。  1.バビンスキー反射 ーー 病的反射  2.膝蓋腱反射 ーー 深部反射  3.挙睾筋反射 ーー 表在反射  4.トレムナー反射 ーー 自律神経反射  (解答4)  (解説 トレムナー反射は病的反射である。)  (第4回 問題61) 問題148 反射と徴候との組合せで適切でないのはどれか。  1.バビンスキー反射 ーー 痙性歩行  2.頚動脈洞反射 ーー 徐脈  3.輻輳反射 ーー 散瞳  4.対光反射 ーー 縮瞳  (解答3)  (第5回 問題60) 問題149 対光反射の遠心路はどれか。  1.動眼神経  2.三叉神経  3.外転神経  4.顔面神経  (解答1)  (第30回 問題40) 問題150 反射と徴候との組合せで誤っているのはどれか。  1.病的反射 ーー 錐体路徴候  2.頚動脈反射 ーー 血圧下降  3.輻輳反射 ーー 瞳孔散大  4.対光反射 ーー 瞳孔縮小  (解答3)  (第6回 問題61) 問題151 血圧について正しいのはどれか。  1.心臓の拡張期に最高となる。  2.脈圧は収縮期血圧と拡張期血圧の差である。  3.触診法で拡張期血圧が測定できる。  4.圧迫帯は肘関節に巻く。  (解答2)  (第29回 問題46) 問題152 上肢の病的反射はどれか。  1.バビンスキー反射  2.チャドック反射  3.トレムナー反射  4.ゴードン反射  (解答3)  (第29回 問題41) 問題153 深部反射はどれか。  1.角膜反射  2.足底反射  3.腹壁反射  4.下顎反射  (解答4)  (第25回 問題51) 問題154 深部反射とその中枢との組合せで誤っているのはどれか。  1.上腕二頭筋反射 ーー C5~C6  2.上腕三頭筋反射 ーー Th1~Th2  3.膝蓋腱反射 ーー L2~L4  4.アキレス腱反射 ーー S1~S2  (解答2)  (第5回 問題68) 問題155 深部腱反射が亢進するのはどれか。  1.神経根障害  2.末梢神経障害  3.錐体路障害  4.脊髄前角障害  (解答3)  (第1回 問題60) 問題156 膝蓋腱反射について正しい記述はどれか。  1.表在反射の一つである。  2.反射中枢は脊髄にある。  3.ビタミンD欠乏症で亢進する。  4.坐骨神経の疾患で減弱する。  (解答2)  (第2回 問題66) 問題157 アキレス腱反射が消失する椎間板ヘルニアの部位はどれか。  1.L2―L3間  2.L3―L4間  3.L4―L5間  4.L5―S1間  (解答4)  (第3回 問題65) 問題158 反射と病態との組合わせで誤っているのはどれか。  1.深部反射亢進 ーー 多発性神経炎  2.病的反射 ーー 錐体路障害  3.深部反射減弱 ーー 筋ジストロフィー  4.姿勢反射異常 ーー 脳性麻痺  (解答1)  (第3回 問題66) 問題159 筋原性筋萎縮でみられるのはどれか。  1.線維束攣縮  2.深部反射の亢進  3.血清クレアチンキナーゼの上昇  4.深部感覚障害  (解答3)  (第10回 問題59) 問題160 筋萎縮が近位に偏るのはどれか。  1.デュシェンヌ型筋ジストロフィー症  2.筋緊張性筋ジストロフィー症  3.多発神経炎  4.筋萎縮性側索硬化症  (解答1)  (第11回 問題66) 問題161 麻痺について正しい組合せはどれか。  1.四肢麻痺 ーー 両側の上下肢  2.片麻痺 ーー 一側の上肢  3.対麻痺 ーー 両側の上肢  4.単麻痺 ーー 一側の上下肢  (解答1)  (第23回 問題48) 問題162 運動失調の検査でないのはどれか。  1.指鼻試験  2.手回内回外試験  3.踵膝試験  4.皮膚書字試験  (解答4)  (第15回 問題57) 問題163 神経系の障害について誤っている組合せはどれか。  1.前庭機能障害 ーー リンネ試験  2.錐体路障害 ーー バレー徴候  3.錐体外路障害 ーー 歯車現象  4.深部感覚障害 ーー ロンベルグ試験  (解答1)  (解説  リンネ試験:感音性難聴と伝音性難聴を区別する試験である。  バレー徴候:上肢と下肢の二つのやり方がある。上肢の場合は、閉眼させ、掌を上にして前方に水平挙上しそのまま保持させると、麻痺側上肢が下降する。)  (第15回 問題58) 問題164 バレー徴候で患側上肢にみられる陽性所見はどれか。  1.外旋する。  2.下降する。  3.振戦が出現する。  4.しびれを自覚する。  (解答2)  (第27回 問題46) 問題165 正しい組合せはどれか。  1.痙性麻痺 ーー 折りたたみナイフ現象  2.弛緩性麻痺 ーー 鉛管現象  3.筋強剛(固縮) ーー 反射亢進  4.痙直 ーー 振り子様運動  (解答1)  (第8回 問題68) 問題166 所見と障害との組合せで誤っているのはどれか。  1.ロンベルグ徴候 ーー 脊髄後索障害  2.バビンスキー徴候 ーー 末梢神経障害  3.レイノー症候 ーー 自律神経障害  4.ブラウンセカール症候 ーー 脊髄半側障害  (解答2)  (第7回 問題68) 問題167 脊髄後索性失調の検査で最も適切なのはどれか。  1.ロンベルグ試験  2.変換運動  3.膝踵試験  4.書字試験  (解答1)  (第13回 問題68) 問題168 閉脚起立時に閉眼すると著明に動揺する場合、病巣で適切なのはどれか。  1.大脳皮質  2.大脳基底核  3.小脳  4.脊髄後索  (解答4)  (第17回 問題53) 問題169 錐体路障害の症状で適切なのはどれか。  1.病的反射の出現  2.ロンベルグ徴候  3.線維束性攣縮  4.深部反射の減弱  (解答1)  (第5回 問題67) 問題170 錐体路障害の症候で適切でないのはどれか。  1.筋緊張亢進  2.痙性麻痺  3.病的反射出現  4.深部反射減弱  (解答4)  (第7回 問題67) 問題171 錐体外路徴候はどれか。  1.病的反射  2.痙縮  3.運動麻痺  4.固縮  (解答4)  (第14回 問題62) 問題172 鉛管現象と関係が深いのはどれか。  1.錐体路  2.脊髄後索  3.大脳基底核  4.小脳  (解答3)  (第22回 問題58) 問題173 下位運動ニューロン障害で正しいのはどれか。  1.腱反射の亢進  2.筋萎縮  3.不随意運動  4.感覚障害  (解答2)  (第6回 問題59) 問題174 下位運動ニューロン障害で誤っている徴候はどれか。  1.弛緩性麻痺  2.深部反射の低下  3.筋萎縮  4.病的反射  (解答4)  (第7回 問題60) 問題175 手指振戦をきたす疾患はどれか。  1.アジソン病  2.バセドウ病  3.尿崩症  4.粘液水腫  (解答2)  (第7回 問題58) 問題176 自律神経症状はどれか。  1.ラセーグ徴候  2.バビンスキー徴候  3.ホルネル症候  4.ブラウンセカール症候  (解答3)  (第6回 問題60) 問題177 副交感神経が関与しないのはどれか。  1.角膜反射  2.対光反射  3.輻輳調節反射  4.アシュネル反射  (解答1)  (第10回 問題58) 問題178 自律神経反射はどれか。  1.バビンスキー反射  2.ホフマン反射  3.モロー反射  4.アシュネル反射  (解答4)  (第24回 問題54) 問題179 眼球運動に関与しない神経はどれか。  1.視神経  2.動眼神経  3.滑車神経  4.外転神経  (解答1)  (第6回 問題58) 問題180 対光反射の遠心路はどれか。  1.動眼神経  2.三叉神経  3.外転神経  4.顔面神経  (解答1)  (第24回 問題45) 問題181 両耳側半盲が出現する障害部位はどれか。  1.外側膝状体  2.視交叉  3.視索  4.視放線  (解答2)  (第12回 問題59) 問題182 伝音性難聴がみられるのはどれか。  1.耳管狭窄症  2.メニエール病  3.突発性難聴  4.多発性硬化症  (解答1)  (第15回 問題59) 問題183 感音性難聴がみられるのはどれか。  1.急性中耳炎  2.メニエール病  3.耳管狭窄症  4.耳垢塞栓  (解答2)  (第27回 問題54) 問題184 球麻痺でみられるのはどれか。  1.舌萎縮  2.嗅覚障害  3.聴力低下  4.眼球運動障害  (解答1)  (第27回 問題45) 問題185 嗄声に関与するのはどれか。  1.顔面神経  2.舌咽神経  3.迷走神経  4.舌下神経  (解答3)  (第9回 問題63) 問題186 嗄声をきたす脳神経障害はどれか。  1.顔面神経  2.迷走神経  3.副神経  4.舌下神経  (解答2)  (第14回 問題61) 問題187 脳神経と症状との組合せで、正しいのはどれか。  1.動眼神経 ーー アーガイル・ロバートソン徴候  2.三叉神経 ーー ベル麻痺  3.顔面神経 ーー 舌萎縮  4.迷走神経 ーー 味覚障害  (解答1)  (第4回 問題64) 問題188 ホルネル症候群で誤っているのはどれか。  1.眼裂狭少  2.眼振  3.眼球陥凹  4.縮瞳  (解答2)  (第17回 問題54) 問題189 隔腫瘍でみられるのはどれか。  1.眼振  2.ベル現象  3.眼球突出  4.ホルネル症候群  (解答4)  (第32回 問題44) 問題190 脳血管障害により片側顔面と反対側半身の温痛覚障害をきたす部位はどれか。  1.大脳  2.小脳  3.橋  4.延髄  (解答4)  (解説:ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)とは、主に椎骨動脈の血管障害により病変側の顔面と反対側半身の解離性感覚障害を呈する症候群。その他の症状に舌咽、迷走、副神経の麻痺、ホルネル症候群、小脳失調などがある。)  (第28回 問題45) 問題191 髄膜刺激症状で、誤っているのはどれか。  1.項部硬直  2.ケルニッヒ徴候  3.トレンデレンブルグ徴候  4.ラセーグ徴候  (解答3)  (第4回 問題63) 問題192 髄膜刺激症候でないのはどれか。  1.項部硬直  2.ロンベルグ徴候  3.ブルジンスキー徴候  4.ケルニッヒ徴候  (解答2)  (第6回 問題62) 問題193 高次脳機能障害と症状との組合わせで誤っているのはどれか。  1.ブローカ失語症 ーー 音読障害  2.ウエルニッケ失語症 ーー 理解障害  3.失行症 ーー 情緒障害  4.失認症 ーー 認識障害  (解答3)  (第3回 問題64) 問題194 構成失行の説明で正しい記述はどれか。  1.命令による簡単な動作ができない。  2.立方体を模写できない。  3.道具をうまく使えない。  4.左右がわからない。  (解答2)  (解説  失行とは、ある身体部位が運動可能であるにもかかわらず、その身体部位を心に浮かべたように動かそうとしても、心の中で思った結果とは違う動き、あるいは相反する動きをすること。  肢節運動失行、観念運動失行、観念失行に分けられている。  肢節運動失行は、単純な運動をするよう命じられると非常にぎこちない反応をする。  観念運動失行は、敬礼しなさいとか、かなづちで叩くまねをしなさいとか命じられても誤った動作をする症状である。  その他の失行として図形の模写で正しくできない構成失行、着物が正しくきれない着衣失行、舌を出しなさい,ストローを吸うまねをして下さいなどの命令やこれらの動作の模倣ができない口-顔面失行などがある。)  (第18回 問題53) 問題195 言語を理解できないのはどれか。  1.ブローカ失語  2.ウェルニッケ失語  3.健忘失語  4.伝導失語  (解答2)  (第8回 問題66) 問題196 爆発性発語がみられるのはどれか。  1.重症筋無力症  2.筋萎縮性側索硬化症  3.オリーブ橋小脳萎縮症  4.パーキンソン病  (解答3)  (第11回 問題68) 第8節 その他の身体機能の診察法 問題197 頸椎を後側屈して頭部を圧迫する理学検査はどれか。  1.アドソンテスト  2.スパーリングテスト  3.ペインフルアークサイン  4.ヤーガソンテスト  (解答2)  (第28回 問題51) 問題198 検査法で、誤っている組合せはどれか。  1.スパーリングテスト ーー 椎間孔圧迫テスト  2.ブラガードサイン ーー 神経伸展テスト  3.アレンテスト ーー 胸郭出口部圧迫テスト  4.ファレンテスト ーー 末梢血管圧迫テスト  (解答4)  (解説 ファレンテストは手根管部に付加を与えるもので末梢神経圧迫テストである。)  (第4回 問題62) 問題199 神経伸展テストはどれか。  1.マクマレーテスト  2.ラセーグテスト  3.ライトテスト  4.スパーリングテスト  (解答2)  (第9回 問題62) 問題200 胸郭出口症候群の診断テストでないのはどれか。  1.ライトテスト  2.アドソンテスト  3.モーレイテスト  4.ファレンテスト  (解答4)  (第9回 問題66) 問題201 胸郭出口症候群の診断テストでないのはどれか。  1.アドソンテスト  2.エデンテスト  3.ファレンテスト  4.ライトテスト  (解答3)  (第19回 問題62) 問題202 肩関節の診察法と疾患の組合せで正しいのはどれか。  1.ペインフルアークサイン ーー 棘上筋腱損傷  2.スピードテスト ーー 上腕三頭筋腱炎  3.アプリヘンションサイン ーー 肩関節周囲炎  4.ドロップアームサイン ーー 大円筋断裂  (解答1)  (第24回 問題51) 問題203 腰下肢痛患者に行うテストはどれか。  1.ジャクソンテスト  2.ラセーグテスト  3.ヤーガソンテスト  4.ライトテスト  (解答2)  (第7回 問題62) 問題204 股関節の屈曲拘縮を確認する徒手検査法はどれか。  1.トーマステスト  2.ボンネットテスト  3.パトリックテスト  4.マクマレーテスト  (解答1)  (第32回 問題47) 問題205 検査と疾患との組合せで正しいのはどれか。  1.トーマステスト ーー 膝外側側副靭帯損傷  2.下肢伸展挙上テスト ーー 頸部脊椎症  3.パトリックテスト ーー 腰椎分離すべり症  4.前方引き出しテスト ーー 前十字靭帯損傷  (解答4)  (第11回 問題63) 問題206 膝関節の前十字靱帯損傷を確認する徒手検査法はどれか。  1.アプレイテスト  2.内反ストレステスト  3.マクマレーテスト  4.ラックマンテスト  (解答4)  (第31回 問題47) 問題207 徒手検査と検査対象との組合せで正しいのはどれか。  1.ヤーガソンテスト ーー 上腕三頭筋腱  2.K・ボンネットテスト ーー 大腿神経  3.パトリックテスト ーー 股関節  4.ラックマンテスト ーー 膝後十字靱帯  (解答3)  (第22回 問題56) 問題208 徴候と疾患との組合せで正しいのはどれか。  1.ティネル徴候陽性 ーー 総腓骨神経麻痺  2.ペインフルアーク徴候陽性 ーー 胸郭出口症候群  3.トレンデレンブルグ徴候陽性 ーー 腰椎椎間板ヘルニア  4.アリス徴候陽性 ーー 変形性膝関節症  (解答1)  (解説 深腓骨神経が前足根管(足の甲で靴紐が当たる部位)で絞扼される疾患を前足根管症候群という。スポーツ選手などに好発する。この前足根管を巧打する検査もチネル徴候の一種である。)  (第22回 問題60) 問題209 下肢の徒手検査でないのはどれか。  1.パトリックテスト  2.モーレイテスト  3.トーマステスト  4.マックマレーテスト  (解答2)  (第23回 問題50) 問題210 下肢の徒手検査法はどれか。  1.アイヒホッフテスト  2.トムゼンテスト  3.アプレイテスト  4.ライトテスト  (解答3)  (解説 アイヒホッフテストはドケルバン病の徒手検査法の一つである。拇指を他の四指で握りこんで手関節を尺側(小指側)に曲げる。この際、橈骨茎状突起部に痛みを生ずるとテスト陽性である。この検査法はフィンケルシュタインテストの別称である。)  (第25回 問題47) 問題211 膝関節障害の徒手検査法はどれか。  1.ケンプテスト  2.ジャクソンテスト  3.パトリックテスト  4.アプレイテスト  (解答4)  (第27回 問題52) 問題212 膝関節の徒手検査法と疾患の組合せで正しいのはどれか。  1.マクマレーテスト ーー 膝半月板損傷  2.Nテスト ーー 膝後十字靱帯損傷  3.グラインディングテスト ーー 膝蓋靱帯炎  4.後方引き出しテスト ーー 膝前十字靱帯損傷  (解答1)  (解説:Nテストは、仰臥位の患者を膝関節を約90°屈曲から伸展していく時に、膝関節外側圧迫及び腓骨頭部後部を前方に押し、外反と下腿内旋力を加える。この時40°~20°屈曲位で、脛骨外側関節面が前内方に亜脱臼した雑音を触知し、患者が不安感を訴える場合を陽性とする。  パテラグラインディングテストは、膝蓋大腿関節症のテストで膝蓋骨を上方から押すことで痛みが出ると陽性となる。また、アプレイテストの一つの方法で、下腿を上に引く操作をディストラクション・テストと呼び、靭帯損傷で陽性になるが、踵を下方に押して回旋を加える操作をする方法で半月板損傷があるものをグラインディングテストという場合もある。 )  (第26回 問題46) 問題213 中殿筋機能不全を確認する徒手検査法はどれか。  1.トレンデレンブルグテスト  2.パトリックテスト  3.ブラガードテスト  4.マクマレーテスト  (解答1)  (第29回 問題45) 問題214 関節可動域検査の原則で誤っているのはどれか。  1.測定には角度計を用いる。  2.直立したときの関節の肢位を基本とする。  3.自動的可動域で表示する。  4.健側と患側とを測定する。  (解答3)  (第7回 問題63) 問題215 外転運動で正しいのはどれか。  1.足部を外側方に屈曲する運動  2.肩関節で上肢を正中線から側方に挙げる運動  3.膝関節を伸展させる運動  4.手部を背側方に向ける運動  (解答2)  (第1回 問題61) 問題216 股関節の運動方向でないのはどれか。  1.屈曲  2.伸展  3.回内  4.外旋  (解答3)  (第10回 問題63) 問題217 手関節の運動方向に含まれないのはどれか。  1.屈曲  2.伸展  3.回内  4.橈屈  (解答3)  (第11回 問題62) 問題218 多関節筋はどれか。  1.上腕筋  2.大殿筋  3.外側広筋  4.大腿二頭筋  (解答4)  (第1回 問題62) 第3章 臨床検査法 第1節 一般検査 問題219 成人で1日の尿量が100mL以下の状態を示すのはどれか。  1.尿閉  2.稀尿  3.乏尿  4.無尿  (解答4)  (第32回 問題46) 問題220 乏尿をきたす疾患はどれか。  1.脂質異常症  2.尿崩症  3.心不全  4.高カルシウム血症  (解答3)  (第19回 問題59) 問題221 低比重尿を来たす疾患はどれか。  1.尿崩症  2.うっ血性心不全  3.糖尿病  4.ネフローゼ症候群  (解答1)  (第3回 問題59) 問題222 尿の異常と病態との組合せで正しいのはどれか。  1.高比重尿 ーー 尿崩症  2.多尿 ーー 尿路結石症  3.酸性尿 ーー 飢餓  4.尿閉 ーー 急性腎炎  (解答3)  (第18回 問題58) 問題223 尿所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。  1.膿尿 ーー 急性糸球体腎炎  2.褐色尿 ーー ネフローゼ症候群  3.血尿 ーー 尿管結石  4.蛋白尿 ーー 前立腺肥大症  (解答3)  (第23回 問題56) 問題224 尿路結石がみられないのはどれか。  1.原発性副甲状腺機能亢進症  2.ビタミンD過剰症  3.痛風  4.アジソン病  (解答4)  (第15回 問題52) 問題225 アセトン臭がする意識のない人が搬送されてきた。最も考えられるのはどれか。  1.急性アルコール中毒  2.肝性昏睡  3.糖尿病性昏睡  4.尿毒症  (解答3)  (第12回 問題62) 問題226 アセトン臭がみられるのはどれか。  1.糖尿病性昏睡  2.肝性昏睡  3.尿毒症  4.乳酸アシドーシス  (解答1)  (第15回 問題53) 問題227 糖尿病性昏睡時にみられるのはどれか。  1.チェーン・ストークス呼吸  2.クスマウル呼吸  3.ビオー呼吸  4.口すぼめ呼吸  (解答2)  (第22回 問題52) 問題228 口渇をきたすのはどれか。  1.高血圧症  2.脂質異常症  3.高尿酸血症  4.糖尿病  (解答4)  (第25回 問題54) 問題229 運動時血流が最も減少するのはどれか。  1.皮膚  2.腸管  3.筋肉  4.脳  (解答2)  (第11回 問題61) 問題230 白血球が増えない疾患はどれか。  1.急性腎盂腎炎  2.急性虫垂炎  3.急性白血病  4.インフルエンザ  (解答4)  (解説 ウイルス性疾患の多くは白血球が減少する。)  (第5回 問題58) 問題231 汎血球減少がみられるのはどれか。  1.関節リウマチ  2.肝硬変  3.溶血性貧血  4.重症筋無力症  (解答2)  (解説 肝硬変では、代償的に脾像の機能が亢進して、血球破壊が促進され汎血球減少となる。特に血小板数は、肝硬変の進行指標として重要である。)  (第21回 問題53) 問題232 白血球の減少がみられる疾患はどれか。  1.全身性エリテマトーデス  2.高尿酸血症  3.関節リウマチ  4.悪性貧血  (解答1、4)  (第20回 問題59) 問題233 出血傾向がみられる疾患はどれか。  1.溶血性貧血  2.鉄欠乏性貧血  3.悪性貧血  4.再生不良性貧血  (解答4)  (第19回 問題58) 問題234 出血傾向がみられない疾患はどれか。  1.急性骨髄性白血病  2.鉄欠乏性貧血  3.壊血病  4.肝硬変  (解答2)  (第3回 問題60) 問題235 血液疾患に伴う病態について正しいのはどれか。  1.貧血は血小板を指標にする。  2.出血傾向は先天的には起こらない。  3.白血球数が正常であれば易感染性はない。  4.繰り返す歯肉出血は出血傾向を疑う。  (解答4)  (第27回 問題51) 問題236 易感染性をきたさないのはどれか。  1.高齢  2.糖尿病  3.肺結核症  4.重度の熱傷  (解答3)  (解説 恒例と糖尿病と重度の熱傷では生体防御系、免疫系の低下が起きていると考えられる。)  (第29回 問題39) 問題237 喀痰の性状と疾患との組合せで正しいのはどれか。  1.膿性痰 ーー 気管支喘息  2.錆色痰 ーー 大葉性肺炎  3.漿液性痰 ーー 肺化膿症  4.血性痰 ーー 間質性肺炎  (解答2)  (第15回 問題55) 問題238 咳・痰について正しいのはどれか。  1.痰を伴う咳を乾性咳嗽という。  2.気管支喘息の発作時は咳・痰は通常ない。  3.血痰が出ても少量なら肺癌は考えない。  4.誤嚥時の咳・痰は防御反応の一つである。  (解答4)  (第27回 問題50) 問題239 咳嗽について正しいのはどれか。  1.誤嚥では生じない。  2.生体防御反応の一つである。  3.心不全では生じない。  4.長期間持続するときは鎮咳薬で経過をみる。  (解答2)  (第28回 問題50) 問題240 コーヒー残渣様の嘔吐がみられるのはどれか。  1.クローン病  2.胃癌  3.大腸癌  4.潰瘍性大腸炎  (解答2)  (第19回 問題54) 第2節 生化学的検査 問題241 低蛋白血症を特徴とする疾患はどれか。  1.クインケ浮腫  2.うっ血性心不全  3.ネフローゼ症候群  4.慢性糸球体腎炎  (解答3)  (解説 慢性糸球体腎炎では蛋白尿はそれほど高度でないので低蛋白血漿を示さないものも多い。)  (第5回 問題59) 問題242 血中脂質で基準値を下回ると動脈硬化のリスクが高くなるのはどれか。  1.中性脂肪  2.総コレステロール  3.LDLコレステロール  4.HDLコレステロール  (解答4)  (解説 脂質異常症には3つある。  ア.高LDLコレステロール血症:悪玉コレステロールが多い。  イ.低HDLコレステロール血症:善玉コレステロールが少ない。  ウ.高中性脂肪血症:トリグリセライド(中性脂肪)が多い。)  (第30回 問題42) 問題243 血中間接ビリルビンが高値となるのはどれか。  1.溶血性黄疸  2.急性肝炎  3.閉塞性黄疸  4.薬剤性肝障害  (解答1)  (第16回 問題62) 問題244 間接ビリルビンの増加する貧血はどれか。  1.溶血性貧血  2.巨赤芽球性貧血  3.鉄欠乏性貧血  4.再生不良性貧血  (解答1)  (第20回 問題58) 問題245 黄疸をきたす疾患で尿中ビリルビンが上昇しないのはどれか。  1.胆石症  2.膵臓癌  3.急性肝炎  4.溶血性貧血  (解答4)  (第18回 問題56) 問題246 貧血で黄疸がみられるのはどれか。  1.溶血性貧血  2.巨赤芽球性貧血  3.鉄欠乏性貧血  4.再生不良性貧血  (解答1)  (第21回 問題54) 問題247 血清中のGOTが上昇しないのはどれか。  1.急性肝炎  2.肝癌  3.胃炎  4.心筋梗塞  (解答3)  (第1回 問題59) 問題248 γ-GTPの上昇がみられる疾患はどれか。  1.食道炎  2.胃炎  3.溶血性貧血  4.閉塞性黄疸  (解答4)  (第20回 問題54) 問題249 血清CKの上昇がみられる疾患はどれか。  1.関節リウマチ  2.シェーグレン症候群  3.多発性筋炎  4.全身性エリテマトーデス  (解答3)  (第23回 問題46) 問題250 腎機能の検査はどれか。  1.クレアチニン  2.クレアチンキナーゼ  3.アルカリホスファターゼ  4.γ-グルタミントランスペプチターゼ  (解答1)  (第26回 問題49) 問題251 原発性アルドステロン症の腎臓で再吸収が亢進しているのはどれか。  1.ナトリウムイオン  2.カリウムイオン  3.水素イオン  4.カルシウムイオン  (解答1)  (第15回 問題63) 問題252 低カリウム血症がみられるのはどれか。  1.橋本病  2.アジソン病  3.クッシング症候群  4.褐色細胞腫  (解答3)  (第20回 問題56) 問題253 テタニーをきたさないのはどれか。  1.過換気症候群  2.副甲状腺機能低下症  3.原発性アルドステロン症  4.アジソン病  (解答4)  (第12回 問題57) 問題254 疾患と病態との組合せで正しいのはどれか。  1.下垂体性尿崩症 ーー 高張尿  2.甲状腺機能亢進症 ーー 高コレステロール血症  3.副甲状腺機能低下症 ーー 高カルシウム血症  4.アジソン病 ーー 高カリウム血症  (解答4)  (第15回 問題62) 問題255 胆嚢癌について正しいのはどれか。  1.女性に多い。  2.胆石の合併は少ない。  3.左季肋部痛が多い。  4.AFPの上昇がみられる。  (解答1)  (第23回 問題55) 問題256 検査と疾患との組合せで、適切でないのはどれか。  1.リウマチ因子 ーー リウマチ熱  2.抗核抗体 ーー 全身性エリテマトーデス  3.クームス試験 ーー 自己免疫性溶血性貧血  4.ASO値 ーー 急性糸球体腎炎  (解答1)  (第4回 問題60) 問題257 感染症と血清反応との組合せで正しいのはどれか。  1.梅毒 ーー TPHA反応  2.発疹チフス ーー ヴィダール反応  3.伝染性単核症 ーー 針反応  4.腸チフス ーー ワイルーフェリックス反応  (解答1)  (解説  ヴィダール反応は、腸チフス、パラチフスの血清診断と経過の追跡に用いられる。  針反応とは針試験のことと思われる。針試験とは、アレルギー皮膚試験の一種である。  ワイルーフェリックス反応は、発疹チフス、発疹熱、ツツガムシ病などリケッチア疾患にたいする凝集反応である。)  (第19回 問題61) 問題258 疾患と腫瘍マーカーの組合せで最も適切なのはどれか。  1.肝臓癌 ―― CA125  2.胃癌 ―― AFP  3.前立腺癌 ―― PSA  4.卵巣癌 ―― SCC抗原  (解答3)  (第29回 問題43) 第3節 生理学的検査および画像診断の概要 問題259 心電図検査でST低下の際に疑われるのはどれか。  1.狭心症  2.心房細動  3.心室粗動  4.洞不全症候群  (解答1)  (第31回 問題40) 問題260 心電図検査でわからない病態はどれか。  1.不整脈  2.心肥大  3.心筋梗塞  4.心筋収縮不全  (解答4)  (第2回 問題62) 問題261 心電図検査で判定できる病態はどれか。  1.高尿酸血症  2.耐糖能異常  3.脂質異常  4.電解質異常  (解答4)  (解説 心電図検査でわかることは、不整脈、心房心室肥大、心筋梗塞、狭心症、心膜炎、電解質異常、粘液水腫など)  (第4回 問題57) 問題262 心電図が診断上有用でない疾患はどれか。  1.解離性大動脈瘤  2.期外収縮  3.狭心症  4.心筋梗塞  (解答1)  (第6回 問題63) 問題263 放射線被曝を伴う検査はどれか。  1.筋電図検査  2.PET検査  3.MRI検査  4.サーモグラフィ  (解答2)  (解説)PETは、ポジトロンCT(陽電子放射断層法)のこと。  (第26回 問題48) 問題264 放射線被曝を伴わない検査はどれか。  1.PET検査  2.CT検査  3.MRI検査  4.シンチグラフィ検査  (解答3)  (解説)MRIとは磁気共鳴映像法、シンチグラフィとは核医学検査のこと。  (第32回 問題43) 問題265 呼吸機能検査所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。  1.拘束性障害 ーー 慢性閉塞性肺疾患(COPD)  2.閉塞性障害 ーー 肺結核後遺症  3.拡散能低下 ーー 特発性肺線維症  4.気道過敏性亢進 ーー 心臓性喘息  (解答3)  (第23回 問題52) 問題266 呼吸機能検査で閉塞性換気障害を示すのはどれか。  1.気管支喘息  2.胸水貯留  3.間質性肺炎  4.肺動脈血栓塞栓症  (解答1)  (第29回 問題42) 問題267 排尿障害のうち蓄尿障害はどれか。  1.尿勢低下  2.尿線途絶  3.尿失禁  4.残尿感  (解答3)  (第31回 問題39) 問題268 排尿障害の検査で初めに行うのはどれか。  1.神経伝導検査  2.膀胱内視鏡検査  3.腹部超音波検査  4.腹部エックス線検査  (解答3)  (第28回 問題47) 問題269 次の文で示す症例の確定診断のために最も重要な検査はどれか。  「25歳の男性。10日前に上気道炎に罹患、3日前から両下肢の粗大筋力が低下、後に両上肢へと進展した。」  1.頸椎MRI検査  2.末梢神経伝導速度検査  3.血中CK値測定  4.遺伝子検査  (解答2)  (第28回 問題55) 問題270 過換気症候群の誘因で正しいのはどれか。  1.気管支喘息  2.うっ血性心不全  3.精神的興奮  4.過食  (解答3)  (第5回 問題57) 問題271 物理療法について、誤っている記述はどれか。  1.低周波療法は鎮痛に用いられる。  2.温熱療法を行う際には、知覚障害に注意する。  3.間歇牽引は、骨折の治療に用いられる。  4.水治療法は、運動療法に応用される。  (解答3)  (第4回 問題67) 問題272 ペースメーカーを装着した患者に禁忌となるのはどれか。  1.指圧  2.マッサージ  3.灸  4.低周波鍼通電  (解答4)  (第11回 問題57) 第4章 治療法(薬物療法、食事療法、理学療法、その他) 問題273 ラムゼイハント症候群の治療薬はどれか。  1.免疫抑制薬  2.抗菌薬  3.抗ウイルス薬  4.非ステロイド性抗炎症薬  (解答3)  (第27回 問題56) 問題274 低エネルギーレーザー療法の目的でないのはどれか。  1.光凝固作用  2.炎症の軽減  3.疼痛の緩和  4.創傷治癒促進  (解答1)  (第14回 問題63) 問題275 鍼治療後24時間で刺鍼部位に小膿疱がみられた。最も考えられるのはどれか。  1.全身性エリテマトーデス  2.全身性皮膚硬化症  3.関節リウマチ  4.ベーチェット病  (解答4)  (第12回 問題61) 問題276 良肢位で誤っているのはどれか。  1.肘関節屈曲90度  2.手関節伸展(背屈)10度  3.膝関節伸展0度  4.足関節屈曲(底屈)10度  (解答3)  (第13回 問題61) 問題277 体位とその目的との組合せで誤っているのはどれか。  1.ファウラー位 ーー 横隔膜の下降  2.トレンデレンブルグ体位 ーー 脳血流の増加  3.起坐位 ーー 静脈還流の増加  4.側臥位 ーー 誤嚥の防止  (解答3)  (解説  ファウラー位とは、患者の上体をベッドの上で、水平面より45~50cm挙上する上体高位である。術中では、肺水腫に対してこの体位がとられる。腹部内臓が下方に下がるので横隔膜運動が容易になり、呼吸の改善、嚥下、喀痰排出などがやりやすくなるため、開胸術、開腹術の術後管理によく用いられる。そのほか、古典的には手術後管理に際して、腹膜炎の場合、その液体を小骨盤腔内に集めるために用いられた。骨盤腔の腹膜面は液体の吸収性が低いため、炎症性滲出液の吸収を減じ、中毒症状の進行を阻止することができる。併せて排液管を骨盤腔に置くことによって液の排出を図れば治療を促進させることができる。  トレンデレンブルグ体位とは、手術体位の一種。仰臥位で頭部を低く、腰部を高くした体位で、骨盤腔内臓器の手術では、腸管などが上方に圧排されるためよい手術野が得られ、有利である.特に婦人科手術で多く、広汎性子宮全摘出術兼骨盤内リンパ節郭清術では骨盤高位を強くして行う.呼吸器系にはよくないが、循環器系にはよく、ショックなどでこの体位をとる。)  (第12回 問題68) 問題278 成分輸血で用いられないのはどれか。  1.赤血球  2.白血球  3.血小板  4.血漿  (解答2)  (第11回 問題64) 問題279 脱臼直後の処置として適切でないのはどれか。  1.整復  2.固定  3.冷却  4.関節穿刺  (解答4)  (第8回 問題62) 問題280 成人に対する一次救命処置において、1分間あたりの胸骨圧迫の回数で適切なのはどれか。  1.40~60回  2.70~90回  3.100~120回  4.130~150回  (解答3)  (第32回 問題39) 問題281 成人の胸骨圧迫心臓マッサージで適切でない記述はどれか。  1.毎分100回で行う。  2.胸骨が4~5cm沈む程度に圧迫する。  3.加圧と除圧の比は1:2である。  4.圧迫部位は胸骨下端から2横指頭側である。  (解答3)  (解説  加圧と除圧の比:1:1  心臓マッサージと人工呼吸との比:15:2)  (第13回 問題64) 問題282 成人に対する胸骨圧迫心臓マッサージ法で正しい記述はどれか。  1.1分間に30回行う。  2.胸骨の左上部を圧迫する。  3.胸骨が4~5㎝沈む程度に圧迫する。  4.呼気1回の吹込みに対して2回圧迫する。  (解答3)  (第15回 問題61) 問題283 型糖尿病患者の食事療法において、1日あたりの適正なエネルギー摂取量の算出に必要なのはどれか。  1.体温  2.腹囲  3.目標体重  4.体表面積  (解答3)  (解説)糖尿病診療ガイドライン2019によれば、計算式は次のようになる。総エネルギー摂取量(kcal/日)=目標体重(Kg)×エネルギー係数(kcal/kg)、エネルギー係数とは、(身体活動レベルと病態によるエネルギー係数(kcal/kg))。  (第32回 問題40) 問題284 体位ドレナージが有効な疾患はどれか。  1.気管支拡張症  2.気管支喘息  3.肺気腫  4.肺水腫  (解答1)  (第13回 問題65) 問題285 一次救命処置はどれか。  1.静脈路の確保  2.人工呼吸器の使用  3.心電図モニター装着  4.胸骨圧迫式心臓マッサージ  (解答4)  (第16回 問題58) 問題286 一次救命処置で正しいのはどれか。  1.救急薬品を使用する。  2.胸骨圧迫を行う。  3.人工呼吸器をつける。  4.静脈ルートを確保する。  (解答2)  (第30回 問題45) 問題287 一次救命処置に含まれないのはどれか。  1.気道確保  2.口-口式人工呼吸  3.バッグ・マスク式人工呼吸  4.胸骨圧迫心臓マッサージ  (解答3)  (解説 バッグ(バルブ)マスク式人工呼吸とは、バッグからマスクに空気を送って人工呼吸する方法。)  (第8回 問題65) 問題288 気道確保の方法で、最も適切な記述はどれか。  1.頭部を前屈させる。  2.顔をできるだけ横に向ける。  3.頭部を後屈してオトガイを挙上する。  4.口を大きく開く。  (解答3)  (第4回 問題66) 問題289 突然卒倒した人で最初に確認すべきことはどれか。  1.意識  2.呼吸  3.脈拍  4.気道異物  (解答1)  (第7回 問題66) 問題290 高齢者がもちで窒息を起こしやすい原因で誤っているのはどれか。  1.歯の喪失  2.咳嗽反射の亢進  3.嚥下筋の筋力低下  4.唾液分泌の減少  (解答2)  (第10回 問題57) 問題291 高齢者が異物による窒息を起こしやすい部位はどれか。  1.鼻腔  2.口腔  3.咽頭  4.気管  (解答3)  (第11回 問題65) 第5章 臨床心理 問題292 見当識に関する質問でないのはどれか。  1.家族を指さして「この人は誰ですか」  2.「私たちが今いるところはどこですか」  3.時計を見せながら「これは何ですか」  4.「今日は何月何日ですか」  (解答3)  (第16回 問題60) 問題293 改訂長谷川式簡易知能評価スケールの質問で、アルツハイマー病では病初期から答えられないのはどれか。  1.お歳はいくつですか。  2.100から7を順番に引いてください。  3.これから言う3つの言葉を言ってみてください。  4.先ほど覚えてもらった言葉をもう一度、言ってみてください。  (解答4)  (解説:改訂長谷川式簡易知能評価スケールとは、9つの質問で認知症の可能性を簡易的に調べる問診検査。1991年にそれまでの長谷川式簡易知能評価スケールが改訂された。見当識や記憶に関する質問で構成。9つの質問の要約はいかのとおり。①お歳はいくつ?②今日は何月何日?③今、いる場所はどこ?④これから言う3つの言葉を覚えて。あとからまた聞く。⑤100引く7はいくつ?⑥次の数字を逆から言って。⑦先ほど覚えてもらった3つの言葉は?⑧5つの品物を見せ、それを隠して何があったかを言う。⑨知っている野菜の名前をできるだけ多く言う。)  (第28回 問題46) 問題294 まだら認知症がよくみられるのはどれか。  1.パーキンソン病  2.アルツハイマー型老年認知症  3.ピック病  4.脳血管性認知症  (解答4)  (第24回 問題55) 問題295 神経症はどれか。  1.心気症  2.狭心症  3.過換気庄候群  4.十二指腸潰瘍  (解答1)  (解説 神経症とは主として精神的条件によって,1)精神・身体領域に症状が出現する,2)正常態とは量的な差異をもつ,3)復元可能な機能的病態像を呈するものを意味し、転換ヒステリー,不安神経症,神経衰弱様状態,強迫神経症,恐怖症,心気症などがある。)  (第5回 問題66) 問題296 心身症に含まれる疾患はどれか。  1.うつ病  2.統合失調症  3.パニック障害  4.過敏性腸症候群  (解答4)  (第31回 問題48)  その他 問題297 緊急手術を要するのはどれか。  1.卵巣嚢腫茎捻転  2.心臓弁膜症  3.胃潰瘍  4.気胸  (解答1)  (第9回 問題68) 問題298 創傷治癒を促進するのはどれか。  1.安静  2.感染  3.異物  4.低蛋白血症  (解答1)  (第5回 問題63) 問題299 機械的止血法でないのはどれか。  1.圧迫  2.結紮  3.縫合  4.電気凝固  (解答4)  (第5回 問題65) 問題300 骨髄移植の適応となる疾患はどれか。  1.悪性貧血  2.白血病  3.血友病  4.エイズ  (解答2)  (第4回 問題68) 問題301 食道癌でみられないのはどれか。  1.嗄声  2.嚥下性肺炎  3.脾腫  4.吐血  (解答3)  (第16回 問題63) 問題302 吐血の原因となるのはどれか。  1.大腸癌  2.クローン病  3.気管支拡張症  4.胃潰瘍  (解答4)  (第22回 問題54) 問題303 吐血の原因となる疾患はどれか。  1.大腸憩室炎  2.マロリー・ワイス症候群  3.過敏性腸症候群  4.急性膵炎  (解答2)  (解説 マロリー・ワイス症候群とは、食道内圧または胃内圧が上昇した結果、食道粘膜が障害されて出血を来した状態のことである。上部消化管出血の4~14%にみられる。腹圧の急激な上昇が誘因であり、大量飲酒後の悪心・嘔吐、激しい咳嗽、妊娠悪阻などで発症する。頻回の嘔吐反射の後、突然吐血するのが特徴である。診察では、病歴聴取が最も重要であり、上部消化管内視鏡検査にて、食道・胃接合部に粘膜裂傷を認めればマロリー・ワイス症候群と診断する。食道・胃内に新鮮血の貯留を認めることが多い。約90%の症例で自然止血がみられ、予後はよく、再発もほとんどみられない。)  (第25回 問題52) 問題304 脳腫瘍でみられる頭痛はどれか。  1.筋収縮性頭痛  2.牽引性頭痛  3.片頭痛  4.群発頭痛  (解答2)  (第9回 問題60) 問題305 拍動性の頭痛を起こすのはどれか。  1.くも膜下出血  2.筋収縮性頭痛  3.片頭痛  4.髄膜炎  (解答3)  (第10回 問題65) 問題306 頭痛と痛みの性状との組合せで誤っているのはどれか。  1.片頭痛 ーー 拍動性の痛み  2.緊張型頭痛 ーー 締め付けられるような痛み  3.群発頭痛 ーー 後頸部がひきつるような痛み  4.クモ膜下出血による頭痛 ーー 金づちで殴られたような痛み  (解答3)  (第17回 問題62) 問題307 頸椎症性脊髄症について誤っている記述はどれか。  1.痙性歩行がみられる。  2.手指巧緻運動障害を認める。  3.手内在筋の萎縮を認める。  4.深部腱反射が減弱する。  (解答4)  (第21回 問題57) 問題308 スポーツ障害と障害部位との組合せで適切でないのはどれか。  1.野球肘 ーー 上腕骨内側上顆骨端線  2.野球肩 ーー 肩鎖関節  3.ジャンパー膝 ーー 膝蓋靱帯  4.疲労骨折 ーー 脛骨骨幹部  (解答2)  (第5回 問題62) 問題309 脛骨跳躍型疲労骨折の好発部位で正しいのはどれか。  1.脛骨骨端部  2.脛骨上1/3  3.脛骨中1/3  4.脛骨下1/3  (解答3)  (第25回 問題55) 問題310 誤っている組合せはどれか。  1.テニス肘 ーー 上腕骨外側上顆炎  2.野球肘 ーー 離断性骨軟骨炎  3.ジャンパー膝 ーー 膝蓋靭帯炎  4.平泳ぎ膝 ーー 外側側副靭帯炎  (解答4)  (解説 平泳ぎ膝は腸脛靱帯炎である。)  (第9回 問題64) 問題311 発育期に多いスポーツ障害として適切でないのはどれか。  1.腰椎分離症  2.オスグッド病  3.アキレス腱断裂  4.踵骨骨端症  (解答3)  (解説 骨端症(骨軟骨炎)とは、 一般に成長期の骨端部の阻血性壊死をきたす疾患群をいう。)  (第18回 問題55) 問題312 アキレス腱断裂の診察法はどれか。  1.トーマステスト  2.ラックマンテスト  3.トンプソン徴候  4.ドレーマン徴候  (解答3)  (解説 トンプソン徴候(試験)は、アキレス腱断裂の診察法の一つである。患者に腹臥位になってもらい、検者は患者の腓腹部を強く把握する。健側では腓腹筋に対する刺激が伝わり足関節が底屈するが、断裂している側では底屈が起こらない。この状態をトンプソン徴候陽性という。 ドレーマン徴候は、大腿骨頭すべり症の診察法の一つである。患者に仰臥位になってもらい、患側の下肢の膝を曲げて股関節を屈曲させていく。正常ならば、ほぼ身体の正中線と平行に膝先が真っ直ぐ胸に向かっていくが、大体骨頭すべり症があると、股関節の外転・外旋が生ずるため、膝先が身体の外側に自然とずれてしまう。この状態をドレーマン徴候陽性という。)  (第25回 問題45) 問題313 頚肩腕痛の原因とならない疾患はどれか。  1.胸郭出口症候群  2.後縦靱帯骨化症  3.頚椎椎間板ヘルニア  4.手根管症候群  (解答4)  (第5回 問題61) 問題314 変形性関節症の症状でみられないのはどれか。  1.運動時痛  2.歩行異常  3.筋力低下  4.関節強直  (解答4)  (第19回 問題52) 問題315 発生頻度に著明な性差がみられないのはどれか。  1.先天性股関節脱臼  2.ペルテス病  3.特発性側弯症  4.先天性筋性斜頸  (解答4)  (第13回 問題59) 問題316 運動神経をブロックする目的で利用されるのはどれか。  1.大後頭神経ブロック  2.顔面神経ブロック  3.三叉神経ブロック  4.肋間神経ブロック  (解答2)  (第5回 問題64) 問題317 神経ブロックとその適応との組合せで誤っているのはどれか。  1.眼窩下神経ブロック ーー 三叉神経痛  2.顔面神経ブロック ーー 顔面神経麻痺  3.星状神経節ブロック ーー 手の血流障害  4.肩甲上神経ブロック ーー 五十肩  (解答2)  (解説 顔面神経麻痺には、星状神経節ブロックが用いられる。)  (第17回 問題61) 問題318 装具と疾患との組合せで正しいのはどれか。  1.ボストンブレース ーー 変形性頸椎症  2.リーメンビューゲル装具 ーー 先天性股関節脱臼  3.デニスブラウン副子 ーー 扁平足  4.フォンローゼン装具 ーー ペルテス病  (解答2)  (第22回 問題61) 問題319 めまい及びめまい感について誤っているのはどれか。  1.めまいは運動性の感覚を伴う。  2.体が不安定な感覚をめまい感という。  3.メニエール病のめまいは小脳性である。  4.自律神経失調症では、しばしばめまい感を伴う。  (解答3)  (解説 メニエール病のめまいは内耳性である。)  (第1回 問題67) 問題320 失神性めまいについて誤っている記述はどれか。  1.眼振を伴う。  2.眼前暗黒がある。  3.頸部の圧迫で起こる。  4.一過性の脳虚血状態である。  (解答1)  (第17回 問題55) 問題321 反復する回転性めまいをきたしやすい疾患はどれか。  1.貧血  2.髄膜炎  3.メニエール病  4.脳幹梗塞  (解答3)  (第29回 問題47) 問題322 めまいをきたす疾患はどれか。  1.メニエール病  2.パーキンソン病  3.クッシング病  4.ウィルソン病  (解答1)  (第30回 問題48) 問題323 前庭性眩暈の記述で正しいのはどれか。  1.小脳脳幹出血が原因となる。  2.回転性の眩暈である。  3.悪心・嘔吐は伴わない。  4.頭位による影響は少ない。  (解答2)  (第20回 問題53) 問題324 中枢性めまいの特徴について正しいのはどれか。  1.持続時間が長い。  2.めまいの程度が強い。  3.回転性のことが多い。  4.耳鳴りを伴うことが多い。  (解答1)  (解説)めまいは中枢性と末梢性に分類できる。中枢性は何らかの脳疾患で起こることが多く、失神やふらつき、歩行障害などを伴う。末梢性は前庭(迷路)の異常によることが多く、回転性や耳鳴りが特徴(メニエール病など)。  (第31回 問題46) 問題325 三叉神経痛を発症しやすい疾患はどれか。  1.上顎洞炎  2.扁桃炎  3.喉頭炎  4.内耳炎  (解答1)  (第6回 問題64) 問題326 疾患と痛みが放散する部位との組合わせで誤っているのはどれか。  1.胆石症 ーー 右肩  2.尿管結石 ーー 鼠径部  3.狭心症 ーー 左肩  4.十二指腸潰瘍 ーー 右肩  (解答4)  (第3回 問題67) 問題327 疾患と痛みの放散部位との組合せで正しいのはどれか。  1.胆石 ーー 左上肢  2.胃潰瘍 ーー 鼠径部  3.急性膵炎 ーー 左肩  4.尿管結石 ーー 心窩部  (解答3)  (第16回 問題52) 問題328 失明する可能性のない疾患はどれか。  1.糖尿病網膜症  2.緑内障  3.網膜色素変性症  4.翼状片  (解答4)  (解説 翼状片とは、球結膜が原因不明の線維性増殖を伴い、一方向から角膜に侵入したものをいう。)  (第12回 問題60) 問題329 心不全患者の処置で誤っているのはどれか。  1.水分の摂取量を減らす  2.食塩の摂取量を増す  3.身体を保温する  4.上半身を高くする  (解答2)  (第1回 問題65) 問題330 心不全の徴候でないのはどれか。  1.頚静脈拡張  2.肝臓腫大  3.起立性低血圧  4.腹水  (解答3)  (解説 心臓のポンプ作用の低下により心拍出量が低下し(前方障害)、還流静脈血量が減少し、静脈側にうっ血を生じる(後方障害)ために全身諸臓器の機能障害が起こり、多彩な症状を呈する。臨床的には、心拡大、呼吸困難、浮腫、運動耐容量低下、乏尿などが重要な徴候である。)  (第3回 問題57) 問題331 先天性心疾患でチアノーゼをきたしやすいのはどれか。  1.ファロー四徴症  2.心房中隔欠損症  3.心室中隔欠損症  4.大動脈縮窄症  (解答1)  (解説 ファロー四徴症とは、先天性チアノーゼ心疾患で最も多い疾患で、  1 肺動脈狭窄  2 心室中隔欠損  3 大動脈騎乗あるいは右方偏位  4 右室肥大  を四徴とする心奇形をいう。)  (第17回 問題59) 問題332 循環器疾患と臨床所見との組合せで誤っているのはどれか。  1.左心不全 ーー 肝腫大  2.右心不全 ーー 下腿浮腫  3.心臓喘息 ーー 夜間呼吸困難  4.心タンポナーデ ーー 血圧低下  (解答1)  (第14回 問題57) 問題333 動脈疾患について誤っている組合せはどれか。  1.閉塞性動脈硬化症 ーー 虚血性潰瘍  2.解離性大動脈瘤 ーー 背部痛  3.大動脈炎症候群 ーー 橈骨動脈拍動減弱  4.レイノー病 ーー 間欠跛行  (解答4)  (第13回 問題62) 問題334 疾患と臨床所見との組合せで誤っているのはどれか。  1.狭心症 ーー 胸痛は30分以上持続  2.解離性大動脈瘤 ーー 背部の激痛  3.自然気胸 ーー 呼吸困難  4.気管支拡張症 ーー 血痰  (解答1)  (第12回 問題67) 問題335 呼吸器症状について正しいのはどれか。  1.気胸は胸痛の原因となる。  2.喘息による咳は昼間に多い。  3.痰を伴わない咳を湿性咳嗽という。  4.動脈血酸素飽和度が正常であれば呼吸困難は呈さない。  (解答1)  (第30回 問題44) 問題336 ショックの分類と原因の組合せで正しいのはどれか。  1.血液量減少性ショック ーー 熱傷  2.心原性ショック ーー 緊張性気胸  3.血液分布異常性ショック ーー 心筋梗塞  4.閉塞性ショック ーー 消化管出血  (解答1)  (第28回 問題54) 問題337 乏血性ショックの症状でないのはどれか。  1.頻脈  2.血圧下降  3.中心静脈圧上昇  4.尿量減少  (解答3)  (第6回 問題66) 問題338 出血性ショックでみられるのはどれか。  1.脈拍数の減少  2.交感神経活性の低下  3.尿量の減少  4.呼吸数の減少  (解答3)  (第21回 問題59) 問題339 ショックの分類で、患者の皮膚が温かい場合に考えられるのはどれか。  1.心原性  2.閉塞性  3.血液量減少性  4.血液分布異常性  (解答4)  (第31回 問題44) 問題340 敗血症性ショックの初期にみられないのはどれか。  1.四肢末梢の冷感  2.血圧下降  3.頻脈  4.尿量減少  (解答1)  (第12回 問題66) 問題341 ショックを起こしやすい疾患はどれか。  1.脳出血  2.狭心症  3.重症熱傷  4.腎結石症  (解答3)  (第9回 問題67) 問題342 熱射病の症状で誤っているのはどれか。  1.呼吸促迫  2.意識清明  3.皮膚乾燥  4.体温上昇  (解答2)  (第12回 問題63) 問題343 疲労の所見でないのはどれか。  1.注意集中力の低下  2.倦怠感の自覚  3.作業能率の低下  4.反射閾値の低下  (解答4)  (第11回 問題58) 問題344 慢性下痢を起こさない疾患はどれか。  1.過敏性腸症候群  2.十二指腸潰瘍  3.吸収不良症候群  4.潰瘍性大腸炎  (解答2)  (第1回 問題57) 問題345 下痢を主訴としない疾患はどれか。  1.十二指腸憩室  2.胃切除後症候群  3.過敏性腸症候群  4.潰瘍性大腸炎  (解答1)  (第8回 問題60) 問題346 食中毒の原因菌で激しい下痢を主症状としないのはどれか。  1.腸炎ビブリオ  2.ボツリヌス菌  3.サルモネラ属  4.ブドウ球菌  (解答2)  (第17回 問題60) 問題347 易感染性に留意すべき疾患はどれか。  1.高血圧症  2.痛風  3.悪性リンパ腫  4.高脂血症  (解答3)  (第17回 問題57) 問題348 経口感染するウイルス性肝炎はどれか。  1.B型  2.C型  3.D型  4.E型  (解答4)  (第13回 問題63) 問題349 呼吸器を介して感染する疾患はどれか。  1.風疹  2.A型肝炎  3.マラリア  4.日本脳炎  (解答1)  (第4回 問題58) 問題350 ウイルス感染症でないのはどれか。  1.急性灰白髄炎(ポリオ)  2.脊髄癆  3.ヘルペス脳炎  4.日本脳炎  (解答2)  (第6回 問題67) 問題351 急性ウイルス性肝炎で正しいのはどれか。  1.A型肝炎では発熱がよくみられる。  2.B型肝炎では垂直感染はみられない。  3.C型肝炎では劇症化することが多い。  4.E型肝炎では生鮮魚介類摂取が原因となることが多い。  (解答1)  (第24回 問題57) 問題352 細菌が原因となる感染症はどれか。  1.インフルエンザ  2.C型肝炎  3.カンジダ症  4.腸チフス  (解答4)  (第8回 問題64) 問題353 日和見感染の原因でないのはどれか。  1.インフルエンザウイルス  2.ニューモシスチス・カリニ  3.カンジダ  4.緑膿菌  (解答1)  (第9回 問題58) 問題354 季節性インフルエンザウイルス感染症の特徴で正しいのはどれか。  1.膿性痰を認める。  2.潜伏期は1週間前後である。  3.感染経路は飛沫感染である。  4.ワクチンで感染を防ぐことができる。  (解答3)  (第29回 問題44) 問題355 無月経の原因として適切でないのはどれか。  1.妊娠  2.下垂体腫瘍  3.神経性食思不振症  4.子宮内膜症  (解答4)  (第17回 問題56) 問題356 月経異常はどれか。  1.持続期間5日  2.周期の変動2日  3.初経12歳  4.閉経38歳  (解答4)  (第27回 問題47) 問題357 妊娠中毒症の危険因子でないのはどれか。  1.高年齢  2.つわり  3.肥満  4.多胎  (解答2)  (第12回 問題64) 問題358 症候と疾患との組合せで正しいのはどれか。  1.不正性器出血 ーー 糖尿病  2.女性化乳房 ーー 肝硬変  3.月経困難症 ーー 慢性腎不全  4.過多月経 ーー 黄体機能不全  (解答2)  (第19回 問題60) 問題359 骨粗鬆症で骨折しにくい部位はどれか。  1.脊椎椎体  2.頭蓋骨  3.大腿骨頚部  4.橈骨遠位端  (解答2)  (第8回 問題63) 問題360 原発性骨粗鬆症で誤っている記述はどれか。  1.閉経後の女性に多い。  2.椎体の圧迫骨折が多い。  3.血中カルシウム値は低下する。  4.骨の化学的成分は正常である。  (解答3)  (第12回 問題65) 問題361 閉経後に悪化するのはどれか。  1.子宮筋腫  2.関節リウマチ  3.気管支喘息  4.骨粗鬆症  (解答4)  (第16回 問題61) 問題362 骨腫瘍で予後が悪いのはどれか。  1.軟骨肉腫  2.内軟骨腫  3.外骨腫  4.類骨腫  (解答1)  (第26回 問題55) 問題363 脊柱管狭窄を生じるのはどれか。  1.黄色靱帯肥厚  2.前縦靱帯骨化  3.横突起肥大  4.棘上靱帯骨化  (解答1)  (第25回 問題57) 問題364 ターミナルケアについて誤っているのはどれか。  1.苦痛の緩和が主体である。  2.病気の根治治療が目標である。  3.多職種間での協力が重要である。  4.QOLの向上を目指す。  (解答2)  (第27回 問題53)