衛生学国家試験問題(あマ指) 第1章 衛生学及び公衆衛生学の意義 問題1 病気を個人的なものではなく、社会的なものとして捉える学問はどれか。  1.生理学  2.病理学  3.衛生学  4.分子生物学  (解答3)  (第32回 問題8) 問題2 ウインスローの定義による公衆衛生の目的に含まれるのはどれか。  1.プライマリ・ケア  2.インフォームド・コンセント  3.医療費の低減  4.寿命の延長  (解答4)  (解説)   アメリカのウインスローは、公衆衛生を「組織化された地域社会の努力によって疾病を予防し、生命を延長し、肉体的ならびに精神的機能を増進するための科学、及び技術である」と定義し、今もこの定義が広く用いられている。  (第19回 問題3) 問題3 WHOについて誤っているのはどれか。  1.国際連合の専門機関である。  2.本部はアメリカ合衆国のニューヨークにある。  3.地域事務局は6つである。  4.日本は西太平洋地域事務局に所属する。  (解答2)  (第23回 問題11) 問題4 二国間の国際協力を推進する機関はどれか。  1.ILO  2.JICA  3.UNICEF  4.WHO  (解答2)  (解説)  JICA(国際協力機構)とは、政府開発援助(ODA)のうち、主として二国間の贈与(技術協力と無償資金協力)を担当する機関で、以下のような事業を行っている。  ①技術協力  ②青年海外協力隊の派遣  ③技術協力のための人材の養成と確保  ④無償資金協力事業の調査・実施の促進  ⑤開発協力  ⑥移住  ⑦災害緊急援助  (第26回 問題7) 問題5 WHOの健康の定義について正しいのはどれか。  1.病気でない状態をいう。  2.精神的に健康である状態をいう。  3.肉体的にも精神的にも社会的にも良い状態をいう。  4.自覚的に健康と思う状態をいう。  (解答3)  (第1回 問題3) 第2章 健康の保持増進と生活 問題6 WHOの活動はどれか。  1.労働災害の防止に関する活動  2.食料や農産物の生産に関する活動  3.予防接種に関する活動  4.児童の支援に関する活動  (解答3)  (第27回 問題7) 問題7 国際機関の活動の中で、WHOが実施するのはどれか。  1.食料の援助  2.労働条件の改善  3.子どもの生活支援  4.疾病分類の作成  (解答4)  (第30回 問題8) 問題8 プライマリ・ヘルスケアの概念を定めたのはどれか。  1.WHO憲章  2.アルマ・アタ宣言  3.オタワ憲章  4.ヘルシンキ宣言  (解答2)  (第16回 問題3) 問題9 プライマリケアの重点項目でないのはどれか。  1.予防対策  2.初期治療  3.包括保健  4.ホスピス  (解答4)  (解説)  プライマリケアとは、初期医療のことで、患者の心身を総合的に診て、初期段階での健康問題の把握や一時的な救急処置、日常的にみられる病気や軽度の外傷の治療、訪問診療などをする。家庭医・一般内科医・総合診療医・ホームドクター・かかりつけ医などが担当する。  (第11回 問題3) 問題10 プライマリ・ヘルス・ケアの概念に最もあてはまらないのはどれか。  1.高度医療の提供  2.健康教育の推奨  3.安全な水の供給  4.母子保健の普及  (解答1)  (解説)  1978年のアルマアタ宣言により示されたプライマリヘルスケア(PHC)の8要素が以下のものである。  ①予防・予防対策に対する教育(健康増進、疾病の予防、健康教育)  ②食糧の供給と適正な栄養摂取の推進  ③基本的衛生環境と安全な水の供給  ④家族計画と母子衛生  ⑤主要伝染病に対する予防接種  ⑥地域性疾病の予防と対策(マラリア、高血圧の予防と指導)  ⑦普通の疾病、傷害の適切な処置(下痢疾患、家庭で起こる事故)  ⑧必須薬品の供給(薬剤の入手、保管、配布)  (第22回 問題7) 問題11 プライマリ・ヘルス・ケアの概念に含まれるのはどれか。  1.専門病院の建設  2.臓器移植の推進  3.ワクチンの製造  4.必須薬品の供給  (解答4)  (第24回 問題7) 問題12 プライマリ・ヘルス・ケアの概念に含まれるのはどれか。  1.抗がん剤の普及  2.再生医療の推進  3.ワクチンの製造  4.健康教育の推奨  (解答4)  (第26回 問題8) 問題13 ヘルスプロモーションの概念を定めたのはどれか。  1.WHO憲章  2.オタワ憲章  3.アルマ・アタ宣言  4.ジュネーブ宣言  (解答2)  (解説)  憲章・宣言とその内容は  ・WHO憲章:健康の定義  ・アルマ・アタ宣言:プライマリ・ヘルス・ケア  ・オタワ憲章:ヘルスプロモーション(健康増進)  ・ヘルシンキ宣言:インフォームドコンセント  ・ジュネーブ宣言:医の倫理に関する宣言(ヒポクラテスの誓いの倫理的精神を現代化・公式化)  ・リスボン宣言:患者の権利に関する宣言  (第13回 問題3) 問題14 健康増進の考え方を提示したのはどれか。  1.アルマ・アタ宣言  2.ジュネーブ宣言  3.オタワ憲章  4.WHO憲章  (解答3)  (第26回 問題11) 問題15 1986年にヘルスプロモーションを健康づくりの戦略に位置付けたのはどれか。  1.リスボン宣言  2.ジュネーブ宣言  3.アルマ・アタ宣言  4.オタワ憲章  (解答4)  (第28回 問題8) 問題16 医療法の憲法上での根拠はどれか。  1.職業選択の自由  2.生存権の保障  3.勤労の権利および義務  4.自由権の保障  (解答2)  (第15回 問題12) 問題17 予防医学で第一次予防はどれか。  1.リハビリテーション  2.プライマリ・ケア  3.健康診断  4.禁煙  (解答4)  (解説)  第1次予防は、健康な人が病気になる前に積極的に行う対策であり、健康の増進、特異的防御が含まれる。 (1)健康の増進:健康教育(禁煙教育等)、運動や鍛錬、栄養改善、健康相談等。 (2)特異的防御  ①疾病の予防手段:特定の病気や病因の明らかなものに対して、あらかじめ予防すること。予防接種、患者の隔離・消毒、加熱、換気、マスク、職業病対策等。  ②公共活動:上下水道の完備、環境の汚染物の処理や食品の監視など。  (第2回 問題6) 問題18 一次予防はどれか。  1.乳がん検診  2.リハビリテーション  3.予防接種  4.機能障害防止  (解答3)  (第27回 問題4) 問題19 一次予防はどれか。  1.胃がん検診  2.食事療法  3.麻疹予防接種  4.在宅ケア  (解答3)  (第10回 問題3) 問題20 一次予防はどれか。  1.適切な治療  2.機能訓練  3.人間ドック  4.職業病対策  (解答4)  (第20回 問題3) 問題21 一次予防はどれか。  1.脳卒中予防のための減塩指導  2.がん検診の受診  3.難病患者の生活支援  4.うつ病患者の社会復帰  (解答1)  (第25回 問題4) 問題22 第二次予防はどれか。  1.健康教育  2.予防接種  3.早期発見  4.栄養教室  (解答3)  (解説)  第2次予防は早期発見、早期治療である。 早期発見には集団検診(人間ドック)による胃がん、乳がん等の発見。早期治療の例として、破傷風やハブの咬傷に対する血清療法(抗毒素血清)による治療がある。  (第3回 問題6) 問題23 第2次予防はどれか。  1.予防接種  2.機能回復訓練  3.健康診断  4.禁煙  (解答3)  (第12回 問題3) 問題24 第二次予防はどれか。  1.休養  2.禁煙  3.人間ドック  4.予防接種  (解答3)  (第15回 問題3) 問題25 二次予防はどれか。  1.禁煙  2.予防接種  3.人間ドック  4.機能回復訓練  (解答3)  (第18回 問題3) 問題26 二次予防はどれか。  1.がん検診  2.予防接種  3.難病患者への生活支援  4.緩和ケア  (解答1)  (第26回 問題4) 問題27 人間ドックの主たる目的はどれか。  1.第一次予防  2.第二次予防  3.第三次予防  4.健康増進  (解答2)  (第11回 問題4) 問題28 三次予防はどれか。  1.生活習慣の改善  2.予防接種  3.人間ドック  4.機能回復訓練  (解答4)  (解説)  第3次予防は、病気がすでに発症した状態の予防である。疾病の悪化の防止や後遺症に対する機能回復訓練による社会復帰の促進(リハビリテーション)等。  (第24回 問題4) 問題29 スクリーニング検査に含まれないのはどれか。  1.基本健康診査  2.がん検診  3.人間ドック  4.精密検査  (解答4)  (第21回 問題4) 問題30 集団検診を行うための条件として適切でない記述はどれか。  1.検査法が安全である。  2.当該疾患の罹患率が低い。  3.早期治療ができる。  4.検査の感度が高い。  (解答2)  (第14回 問題3) 問題31 特定保健指導の対象とならないのはどれか。  1.糖尿病  2.高血圧  3.胃がん  4.脂質異常症  (解答3)  (第17回 問題9) 問題32 包括保健に含まれないのはどれか。  1.予防医学  2.早期治療  3.リハビリテーション  4.ターミナルケア  (解答4)  (解説)  包括保健とは一次予防から三次予防までの内容を含んだものをいう。  (第9回 問題4) 問題33 保健所の業務で正しいのはどれか。  1.学童、生徒の健康管理  2.外国人雇用者の健康管理  3.一般住民の健康管理  4.教職員の健康管理  (解答3)  (第1回 問題4) 問題34 保健所が行う環境衛生対策で誤っているものはどれか。  1.食中毒の予防  2.食品衛生の監視  3.美容室の衛生監視  4.騒音の監視  (解答4)  (解説)  騒音の監視は環境省管轄であり、保健所の業務ではない。  (第4回 問題11) 問題35 保健所の設置を定めている法律はどれか。  1.健康増進法  2.地域保健法  3.母子保健法  4.老人保健法  (解答2)  (第15回 問題13) 問題36 食品衛生法で表示が義務づけられていないのはどれか。  1.遺伝子組換え食品  2.アレルギー物質を含む食品  3.食品添加物  4.健康食品  (解答4)  (解説)  健康食品は、法律には規定されていないが健康に関する効果や機能を表示して販売している食品(栄養補助食品、健康補助食品)あるいはサプリメント。  (第17回 問題4) 問題37 日本人の最近の栄養摂取状況について減少しているのはどれか。  1.タンパク質  2.脂質  3.糖質  4.食塩  (解答3)  (第9回 問題3) 問題38 三大栄養素でないのはどれか。  1.タンパク質  2.脂質  3.ビタミン  4.炭水化物  (解答3)  (第8回 問題3) 問題39 現代の食生活で不足しがちな栄養素はどれか。  1.ビタミンC  2.カルシウム  3.タンパク質  4.脂質  (解答2)  (第2回 問題7) 問題40 肥満の判定に用いられる指数はどれか。  1.BMI  2.生活活動指数  3.感受性指数  4.ブリンクマン指数  (解答1)  (第12回 問題5) 問題41 我が国で肥満と判定されるBMIの基準値はどれか。  1.20以上  2.22以上  3.25以上  4.30以上  (解答3)  (第21回 問題7) 問題42 メタボリックシンドロームの診断基準項目でないのはどれか。  1.腹囲  2.HDLコレステロール  3.ヘモグロビン  4.血糖  (解答3)  (解説)  腹囲の基準(男85cm・女90cm以上)に該当する者の中で、脂質異常、高血糖、高血圧のうち2つ以上を合併している状態がメタボリックシンドロームと診断される。HDLコレステロールは動脈硬化を予防する善玉コレステロールで、値が低すぎると脂質異常となる。  (第18回 問題7) 問題43 メタボリックシンドロームの診断基準項目はどれか。  1.骨密度  2.血圧  3.体重  4.飲酒歴  (解答2)  (第24回 問題10) 問題44 メタボリックシンドロームの判定に含まれないのはどれか。  1.高血糖  2.高血圧  3.高脂血症  4.貧血  (解答4)  (第16回 問題8) 問題45 メタボリックシンドロームの診断基準に含まれるのはどれか。  1.身長  2.体重  3.血圧  4.視力  (解答3)  (第20回 問題11) 問題46 メタボリックシンドロームの診断基準に含まれるのはどれか。  1.体脂肪率  2.心電図  3.骨密度  4.血糖値  (解答4)  (第26回 問題9) 問題47 メタボリックシンドロームの診断基準項目に含まれるのはどれか。  1.骨密度  2.体重  3.飲酒歴  4.空腹時血糖  (解答4)  (第29回 問題8) 問題48 メタボリックシンドロームの診断基準に含まれるのはどれか。  1.収縮期血圧  2.飲酒歴  3.喫煙歴  4.BMI  (解答1)  (第30回 問題6) 問題49 健康日本21の目標にないのはどれか。  1.脂肪エネルギー比率の減少  2.食塩摂取量の減少  3.野菜摂取量の増加  4.摂取エネルギーの増加  (解答4)  (第16回 問題4) 問題50 健康日本21で食塩摂取量の1日当りの目標値はどれか。  1.1g  2.5g  3.10g  4.15g  (解答3)  (第17回 問題3) 問題51 2000年に策定された食生活指針で控えめにすることを推奨しているのはどれか。  1.魚類  2.穀類  3.食塩  4.乳製品  (解答3)  (第21回 問題8) 問題52 我が国における食中毒の発生原因で最も多いのはどれか。  1.サルモネラ  2.腸炎ビブリオ  3.フグ毒  4.ブドウ球菌  (解答2)  (解説)  2021年の統計では、食中毒の発生数はアニサキス、患者数は大腸菌が最も多い。現在では腸炎ビブリオによる食中毒は極めて減少している。  (第1回 問題5) 問題53 食中毒について誤っている記述はどれか。  1.ブドウ球菌では潜伏期間が短い。  2.病原性大腸菌は細菌型である。  3.サルモネラは加熱で防げる。  4.腸炎ビブリオは塩分に弱い。  (解答4)  (第5回 問題5) 問題54 我が国の食中毒で最も発生の少ない原因菌はどれか。  1.サルモネラ属  2.腸炎ビブリオ  3.病原大腸菌  4.ボツリヌス菌  (解答4)  (第11回 問題5) 問題55 我が国の最近の食中毒統計で患者数が最も多い食中毒の原因はどれか。  1.腸炎ビブリオ  2.サルモネラ属  3.病原性大腸菌O-157  4.ノロウイルス  (解答4)  (第19回 問題9) 問題56 我が国の平成26年の食中毒について正しいのはどれか。  1.動物性自然毒による発生例はない。  2.ブドウ球菌による患者が最も多い。  3.冬よりも夏に多く発生する。  4.飲食店での発生件数が最も多い。  (解答4)  (解説)  食中毒といえば夏場に多いイメージがあるが実際には、事件数・患者数ともに冬場に増える年が多く、年間を通じて発生している。冬場の患者数が非常に多いのは、感染力の強いノロウイルスによる食中毒が冬場に多く発生しているためである。  (第25回 問題5) 問題57 潜伏期が最も短い食中毒の起因菌はどれか。  1.腸炎ビブリオ  2.サルモネラ属  3.病原大腸菌  4.ブドウ球菌  (解答4)  (第12回 問題8) 問題58 魚介類による食中毒の病原体として適切なのはどれか。  1.ブドウ球菌  2.腸炎ビブリオ  3.サルモネラ属  4.ボツリヌス菌  (解答2)  (第13回 問題9) 問題59 毒素型の食中毒を起こすのはどれか。  1.腸炎ビブリオ  2.ボツリヌス菌  3.ノロウイルス  4.ロタウイルス  (解答2)  (第23回 問題10) 問題60 産生する毒素により食中毒を発症する病原体はどれか。  1.黄色ブドウ球菌  2.腸炎ビブリオ  3.ノロウイルス  4.A型肝炎ウイルス  (解答1)  (解説)  食中毒の分類: ※細菌性食中毒  ①感染型:サルモネラ菌属、腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌、その他の病原大腸菌、カンピロバクター、エルシニア等  ②毒素型:黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、ウエルシュ菌等 ※ウイルス性食中毒 ノロウイルス、ロタウイルス、その他)  (第28回 問題9) 第3章 生活環境と公害 問題61 感覚温度(実効温度)の測定上用いられないのはどれか。  1.乾球温度  2.湿球温度  3.気圧  4.気流  (解答3)  (解説)  感覚温度は気温、湿度、気流の組み合わせにより人が感じる実際の温度感覚を表す尺度。例えば感覚温度20℃は、湿度100%、風速0m/sにおける乾球温度20℃のことをいう。  (第6回 問題5) 問題62 暑さに対する不快指数は気温と次のどれの組み合わせによるか。  1.気湿  2.輻射熱  3.冷却力  4.気流  (解答1)  (解説)  不快指数とは蒸し暑さに対する不快度を表す指数で、気温と湿度の組み合わせにより計算される。不快指数は人種、生活条件によって異なり、例えばアメリカ人は不快指数80で全員が不快感を訴えるが、日本人は高湿度に適応性がみられ、85以上にならないと100%不快とはならない。  (第1回 問題6) 問題63 物理的環境が主な病因となる疾患はどれか。  1.悪性新生物  2.熱中症  3.エイズ  4.水俣病  (解答2)  (第10回 問題7) 問題64 疾病の原因で物理的要因でないのはどれか。  1.騒音  2.放射線  3.発がん物質  4.振動  (解答3)  (第13回 問題7) 問題65 電離放射線による生体影響はどれか。  1.遺伝的影響  2.アレルギー  3.発熱作用  4.感覚麻痺  (解答1)  (解説)  電離放射線とは物質をイオン化する作用をもつ高エネルギー放射線.電磁波では波長の短い紫外線,X線,γ‐線.粒子線ではα‐線,β‐線,中性子線などがある.)  (第7回 問題3) 問題66 電離放射線はどれか。  1.紫外線  2.マイクロ波  3.レーザー  4.エックス線  (解答4)  (第9回 問題10) 問題67 誤っている組み合わせはどれか。  1.照度 ーー ルクス  2.騒音 ーー ホン (A)  3.血圧 ーー mmHg  4.光化学オキシダント ーー mg/l  (解答4)  (解説)  光化学オキシダントの単位はppmである。 ※ppm:濃度や割合を示す単位である。1ppmとは、100万分の1=10の-6乗を意味する。)  (第1回 問題7) 問題68 単位について誤っている組み合わせはどれか。  1.騒音 ーー ホン  2.放射線 ーー ルクス  3.湿度 ーー %  4.有毒ガス ーー ppm  (解答2)  (解説)  放射線の単位:放射線の単位には、放射能を出す方に注目した単位と、放射線を受けた方に注目した単位の2つに大きく分けられる。代表的な単位である「ベクレル」は出す方に、「シーベルト」は受けるほうに注目した単位である。  ①「ベクレル(Bq)」は放射線を出す能力、つまり放射能を表す単位である。  ②「シーベルト(Sv)」は人体への影響を表す単位である。)  (第2回 問題10) 問題69 単位について正しい組合せはどれか。  1.騒音 ーー Hz (ヘルツ)  2.放射線 ーー Sv (シーベルト)  3.振動 ーー dB (デシベル)  4.光度 ーー ppm (ピーピーエム)  (解答2または3)  (第20回 問題10) 問題70 作業環境の測定単位について誤っている組合せはどれか。  1.照度 ーー ルクス  2.湿度 ーー ℃  3.一酸化炭素 ーー ppm  4.気積 ーー m3/人  (解答2)  (第15回 問題7) 問題71 空気の異常成分はどれか。  1.酸素  2.硫黄酸化物  3.窒素  4.二酸化炭素  (解答2)  (第5回 問題3) 問題72 換気の指標はどれか。  1.二酸化炭素  2.二酸化窒素  3.二酸化硫黄  4.一酸化炭素  (解答1)  (第4回 問題8) 問題73 換気の目安となる二酸化炭素の室内濃度はどれか。 1.10%  2.0.5%  3.0.1%  4.0.05%  (解答3)  (第11回 問題8) 問題74 大気中のフロンガス増加と関連しないのはどれか。  1.酸性雨の増加  2.オゾンホールの拡大  3.地球の温暖化  4.地表の紫外線増加  (解答1)  (第18回 問題4) 問題75 地球の温暖化に関係ないのはどれか。  1.二酸化炭素  2.光化学オキシダント  3.地球の熱放射  4.赤外線吸収作用  (解答2)  (第6回 問題6) 問題76 地球温暖化の最大の原因はどれか。  1.山火事  2.森林伐採  3.化石燃料の消費  4.フロンの放出  (解答3)  (第12回 問題11) 問題77 地球温暖化に対する宣言はどれか。  1.モントリオール議定書  2.ワシントン条約  3.ウイーン条約  4.京都議定書  (解答4)  (第15回 問題5) 問題78 京都議定書(1997年)の目的はどれか。  1.温室効果ガスの排出制限  2.希少生物種の保護  3.熱帯雨林の保護  4.砂漠化の防止  (解答1)  (解説)  京都議定書は1997年に開かれた地球温暖化防止京都会議で議決した議定書で、正式名称は「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」。地球温暖化の原因となる温室効果ガスの一種である二酸化炭素、メタンなどの、先進国における削減率を各国別に定め、共同で約束期間内に目標を達成することを定めている。  (第17回 問題5) 問題79 酸性雨の主な原因はどれか。  1.硫黄酸化物  2.二酸化炭素  3.フロンガス  4.アスベスト  (解答1)  (第24回 問題8) 問題80 喫煙による室内の空気汚染と関係ないのはどれか。  1.粒子状物質  2.一酸化炭素  3.臭気  4.湿度  (解答4)  (第5回 問題4) 問題81 たばこの煙に含まれる健康に有害な成分はどれか。  1.窒素  2.酸素  3.水蒸気  4.一酸化炭素  (解答4)  (解説)  たばこの煙にはニコチン、タール、一酸化炭素などの有害な化学成分が含まれている。一酸化炭素のヘモグロビンとの親和性は酸素の約200倍といわれ、ヘモグロビンの多くが一酸化炭素と結合し酸素と結合できないため、体内に酸素が行き渡らない状態となる。  (第27回 問題8) 問題82 空気の自浄作用でないのはどれか。  1.沈殿  2.降水による浄化  3.酸化作用  4.太陽光線による殺菌  (解答1)  (第8回 問題10) 問題83 複製によって増殖するのはどれか。  1.細菌  2.ウイルス  3.真菌  4.原虫  (解答2)  (第12回 問題9) 問題84 ウイルス疾患はどれか。  1.風疹  2.破傷風  3.コレラ  4.発疹チフス  (解答1)  (第14回 問題5) 問題85 ウイルス感染症はどれか。  1.梅毒  2.結核  3.赤痢  4.水痘  (解答4)  (第22回 問題4) 問題86 日本脳炎の原因となる微生物はどれか。  1.ウイルス  2.細菌  3.スピロヘータ  4.リケッチア  (解答1)  (第6回 問題9) 問題87 病とその病原体との組合せで誤っているのはどれか。  1.肝炎 ーー ウイルス  2.結核 ーー 細菌  3.風疹 ーー ウイルス  4.マラリア ーー 細菌  (解答4)  (第13回 問題8) 問題88 正しい組み合わせはどれか。  1.細菌 ーー オウム病  2.原虫 ーー ペスト  3.ウイルス ーー エイズ  4.真菌 ーー 発疹熱  (解答3)  (第8回 問題8) 問題89 生物学的病因でないのはどれか。  1.インフルエンザウイルス  2.HIV (エイズウイルス)  3.オキシダント  4.クラミジア  (解答3)  (第9回 問題5) 問題90 被用者保険でないのはどれか。  1.国民健康保険  2.健康保険  3.船員保険  4.共済組合  (解答1)  (解説)  被用者保険(雇われている人)は、一般の民間企業の会社員が加入する健康保険(組合管掌健康保険、全国健康保険協会管掌健康保険)と、公務員などが加入する共済組合、船員が加入する船員保険に分かれている。自営業者、農林漁業などは地域保険(国民健康保険)に加入することになっている。  (第8回 問題9) 問題91 医療保険でないのはどれか。  1.医療扶助  2.被用者保険  3.国民健康保険  4.後期高齢者医療  (解答1)  (解説)  医療扶助とは、生活保護法による扶助の一つで、医療の給付のことである。自己負担はなく入院や手術、薬の処方などを受けることができる。国が4分の3、市区町村が残りを負担する。したがって、医療保険ではない。  (第24回 問題3) 問題92 老人の医療制度について正しい記述はどれか。  1.原則として60歳以上を対象とする。  2.本人負担はない。  3.医療保険からの拠出金がある。  4.入院医療は無料である。  (解答3)  (第6回 問題4) 問題93 老人保健法に基づくがん検診に含まれるのはどれか。  1.前立腺癌  2.大腸癌  3.食道癌  4.甲状腺癌  (解答2)  (第6回 問題11) 問題94 後期高齢者医療制度の対象となるのはどれか。  1.60歳以上  2.65歳以上  3.70歳以上  4.75歳以上  (解答4)  (解説)  後期高齢者医療制度は2008年に施行された「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づく制度。75歳になると加入中の医療保険(健康保険組合、国民健康保険等)から脱退し、こちらに加入する。窓口での負担は所得により1~3割を支払う。  (第23回 問題3) 問題95 介護保険制度について正しいのはどれか。  1.ケアプランは利用者が自分で作ることができる。  2.住宅改修には利用できない。  3.主治医意見書には要介護度を記入する。  4.第2号被保険者は65歳以上である。  (解答1)  (第25回 問題3) 問題96 人工照明の望ましい条件はどれか。  1.光の性質が昼光に近い。  2.ちらつきがある。  3.まぶしさがある。  4.照度は高いほど良い。  (解答1)  (第10回 問題8) 問題97 ックハウス症候群の原因と考えられるのはどれか。  1.化学物質  2.室内温度  3.室内湿度  4.局所照明  (解答1)  (解説:建材の接着剤として使われるホルムアルデヒドや、トルエンなどの有機溶剤が原因と考えられている。)  (第31回 問題8) 問題98 飲用水が安全で衛生的である条件について誤っているのはどれか。  1.無色透明で臭気や異味のないこと。  2.中性または微アルカリ性であること。  3.水の硬度は高いものであること。  4.病原菌を含まないこと。  (解答3)  (第1回 問題9) 問題99 我が国の水道水の基準で検出されてはならないのはどれか。  1.水銀  2.大腸菌  3.シアン  4.カドミウム  (解答2)  (第19回 問題4) 問題100 浄水場における浄水操作で正しい順序はどれか。  1.沈殿 ―― ろ過 ―― 消毒  2.沈殿 ―― 消毒 ―― ろ過  3.ろ過 ―― 沈殿 ―― 消毒  4.消毒 ―― ろ過 ―― 沈殿  (解答1)  (第32回 問題5) 問題101 我が国の下水道普及率で正しいのはどれか。  1.81%以上  2.71~80%  3.61~70%  4.60%以下  (解答4)  (解説)  2019年における全国の平均下水道普及率は79.7%(下水道利用人口/総人口)となっており、出題当時(1996年)とは答えが変わっている。なお、2018年の全国の平均上水道普及率は98.0%である。  (第4回 問題10) 問題102 我が国の下水道普及率はどれか。  1.約40%  2.約60%  3.約80%  4.約90%  (解答2)  (第11回 問題10) 問題103 物理的水質試験で検出するのはどれか。  1.pH  2.温度  3.塩素イオン  4.溶存酸素 (DO)  (解答2)  (第12回 問題10) 問題104 誤っている組み合わせはどれか。  1.下水道 ーー 活性汚泥法  2.不快指数 ーー 気圧  3.二酸化窒素 ーー 大気汚染物質  4.上水道 ーー 塩素処理  (解答2)  (第2回 問題11) 問題105 ごみ処理で最も多い方法はどれか。  1.直接埋立  2.焼却  3.海洋投棄  4.堆肥化  (解答2)  (第5回 問題9) 問題106 我が国において廃棄物を処理する上での重点項目でないのはどれか。  1.リサイクル  2.自家焼却  3.減量化  4.分別化  (解答2)  (第11回 問題11) 問題107 生活環境上の公害でないのはどれか。  1.水質汚染  2.煤煙  3.食中毒  4.騒音  (解答3)  (第1回 問題10) 問題108 公害対策基本法に規定されていないのはどれか。  1.騒音  2.悪臭  3.放射線  4.振動  (解答3)  (解説)  環境基本法(元公害対策基本法)によると「公害とは事業活動、その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下及び悪臭によって人の健康、または生活環境にかかわる被害が生ずることをいう」と定義され、これを「典型7公害」と呼んでいる。放射能障害の防止対策は原子力基本法により規定されている。  (第3回 問題9) 問題109 悪臭物質はどれか。  1.オキシダント  2.プロパン  3.アンモニア  4.トリクロロエチレン  (解答3)  (第4回 問題7) 問題110 我が国の公害による健康被害でないのはどれか。  1.原爆症  2.水俣病  3.カネミ油症  4.イタイイタイ病  (解答1)  (第6回 問題7) 問題111 公害による健康被害でないのはどれか。  1.水俣病  2.イタイイタイ病  3.川崎病  4.四日市喘息  (解答3)  (第11回 問題7) 問題112 水俣病の原因物質はどれか。  1.ヒ素  2.メチル水銀  3.カドミウム  4.PCB  (解答2)  (第13回 問題5) 問題113 水俣病の原因はどれか。  1.カドミウム  2.有機水銀  3.鉛  4.ヒ素  (解答2)  (第26回 問題6) 問題114 カドミウム汚染が原因で起きた公害事件はどれか。  1.新潟水俣病訴訟  2.四日市公害訴訟  3.イタイイタイ病訴訟  4.宮崎土呂久訴訟  (解答3)  (第14回 問題4) 問題115 疾患と公害との組合せで正しいのはどれか。  1.イタイイタイ病 ーー 地盤沈下  2.川崎病 ーー 大気汚染  3.水俣病 ーー 水質汚濁  4.中皮腫 ーー 土壌汚染  (解答3)  (第15回 問題6) 問題116 公害事件と主な原因物質との組合せで正しいのはどれか。  1.立正高校事件 ーー 硫化水素  2.水俣病 ーー 無機水銀  3.イタイイタイ病 ーー カドミウム  4.四日市喘息 ーー 光化学オキシダント  (解答3)  (解説)  選択肢の正答は、  ・立正高校事件:光化学オキシダント  ・水俣病:有機水銀  ・四日市喘息:亜硫酸ガス(硫黄酸化物、二酸化硫黄)  (第22回 問題5) 問題117 環境基本法における公害の定義に含まれないのはどれか。  1.砂漠化  2.振動  3.地盤沈下  4.土壌汚染  (解答1)  (第23回 問題4) 問題118 環境基本法における公害の定義に含まれないのはどれか。  1.放射能汚染  2.振動  3.地盤沈下  4.騒音  (解答1)  (第30回 問題9) 第4章 産業保健 問題119 企業における労働衛生管理の従事者でないのはどれか。  1.衛生管理者  2.作業主任者  3.環境衛生監視員  4.産業医  (解答3)  (解説)  労働衛生の管理体制には総括衛生管理者、衛生管理者、衛生推進者、産業医、作業主任者等が区分されている。環境衛生監視員とは、環境衛生に関係する施設(理容室、ホテル、銭湯など)に対して立入検査等の監視指導を行う職員で、主に保健所に勤務している。  (第3回 問題10) 問題120 産業保健における衛生管理者や産業医を定めた法律はどれか。  1.労働基準法  2.労働安全衛生法  3.作業環境測定法  4.労働者災害補償保険法  (解答2)  (第31回 問題6) 問題121 産業衛生管理のうち作業管理はどれか。  1.作業場の換気  2.健康診断の実施  3.労働時間の短縮  4.作業の遠隔化  (解答3)  (解説)  産業衛生管理には、健康管理、作業環境管理、作業管理の3つがある。 ・健康管理:健康診断の実施等。雇入時健康診断、定期健康診断、特殊健康診断(特殊検査)等。 ・作業環境管理:快適な作業環境を作る。作業所の温度条件、人間関係、有害物質等。 ・作業管理:作業そのものを管理する。適性配置、作業時間、作業強度、交替制勤務等。  (第26回 問題5) 問題122 産業衛生の作業管理に該当するのはどれか。  1.健康診断の実施  2.保護具による対策  3.作業環境測定  4.労働衛生教育  (解答2)  (第32回 問題9) 問題123 作業環境管理に該当するのはどれか。  1.労働者の適正配置  2.保護具の点検・手入れ  3.作業時間の制限  4.空調設備の管理  (解答4)  (第28回 問題4) 問題124 職場における健康診断で労働者が毎年1回受けるのはどれか。  1.定期健康診断  2.雇入れ時健康診断  3.特殊健康診断  4.海外派遣労働者健康診断  (解答1)  (解説)  労働安全衛生法では労働者の健康を管理するために、雇用時の健康診断、定期健康診断、特殊健康診断(特殊検査)を義務づけている。  ①定期健康診断では、労働安全衛生法に基づき、被保険者(現役従業員)は年1回健康診断を受けることが義務付けられている。  ②特殊健康診断では、6ヶ月以内ごとに1回定期的に健康診断を行うことが義務づけられている。 特殊健康診断とは、法令による有害業務に従事している人の検査である。 ※特殊健康診断の対象業務  ・高圧室内・潜水業務  ・特定化学物質など製造・取扱者  ・鉛業務  ・四アルキル鉛業務  ・放射線業務  ・特定有機溶剤業務  ・歯科特殊健康診断)  (第27回 問題9) 問題125 誤っている組み合わせはどれか。  1.チェーンソー作業 ーー 局所振動障害  2.レジ係作業 ーー 頸肩腕障害  3.VDT作業 ーー 聴覚障害  4.坑内作業 ーー じん肺症  (解答3)  (第1回 問題11) 問題126 職業病と発生要因との組み合わせで誤っているのはどれか。  1.じん肺 ーー 鉱物性粉じん  2.職業性頸肩腕症候群 ーー 手指作業  3.腰痛症 ーー 振動  4.職業性皮膚障害 ーー 農薬散布  (解答3)  (第3回 問題11) 問題127 職場での健康障害とその原因との組み合わせで適切でないのはどれか。  1.眼の疲れ ーー VDT作業  2.腰痛症 ーー 重労働  3.アルコール依存 ーー 有機溶剤取り扱い  4.ノイローゼ ーー 人間関係  (解答3)  (第7回 問題5) 問題128 職業病と発生要因との組合せで正しいのはどれか。  1.職業性難聴 ーー 放射線  2.頸肩腕症候群 ーー VDT作業  3.じん肺 ーー 有機溶剤  4.腰痛症 ーー 金属ミスト  (解答2)  (解説)  金属ミスととは、工作機械による金属加工時や、メッキ液の飛散等により発生する金属の微粒子で、大きさ1~10μmのものをいう。これには、有害金属を含むものもあり、その暴露により健康障害を起こすことがある。職業病としては、金属アレルギー、肺癌等の呼吸器疾患がある。)  (第10回 問題11) 問題129 作業関連疾患で誤っている組合せはどれか。  1.潜函作業 ーー ケイソン病  2.VDT作業 ーー 眼精疲労  3.粉じん作業 ーー バセドウ病  4.フッ素作業 ーー 鼻中隔穿孔  (解答3)  (第17回 問題10) 問題130 業務上疾病で最も多いのはどれか。  1.じん肺および合併症  2.作業態様による疾病  3.化学物質による疾病  4.負傷に起因する疾病  (解答4)  (第18回 問題5) 問題131 作業と疾病との組合せで正しいのはどれか。  1.トンネル掘削作業 ーー イタイイタイ病  2.有機溶剤作業 ーー はくろう病  3.VDT作業 ーー 頸肩腕症候群  4.チェーンソー作業 ーー じん肺  (解答3)  (第19回 問題5) 問題132 業務上の疾病について正しい記述はどれか。  1.珪肺は運輸業務従事者に多い。  2.アスベストは悪性中皮腫の原因となる。  3.レイノー現象は夏に増悪する。  4.潜水病はもぐる時に発症する。  (解答2)  (解説)  中皮腫:内臓は膜におおわれており、この膜の表面をおおっているのが中皮である。具体的には、胸膜、心膜、腹膜などの表面をおおう薄い細胞層を指す。この中皮細胞から発生する悪性腫瘍を悪性中皮腫という。 悪性中皮腫の発症原因の1つとしてアスベスト(石綿)が知られている。ばく露後40年前後の潜伏期間を経て発症することが報告されている。1970年から1990年にかけてアスベストが耐熱性、耐摩耗性などに優れているため、建材をはじめ、さまざまな用途に用いられてきた過去の経過を踏まえて、日本においては今後増加すると考えられている。)  (第21回 問題9) 問題133 化学的要因による労働災害はどれか。  1.潜函病  2.騒音性難聴  3.放射線障害  4.有機溶剤中毒  (解答4)  (第24回 問題9) 第5章 精神保健 問題134 不適切な組み合わせはどれか。  1.中毒性精神病 ーー アルコール依存症  2.精神保健法 ーー 措置入院  3.通院医療 ーー デイケア医療  4.精神遅滞 ーー 神経症  (解答4)  (解説)  知的障害(精神遅滞):知的障害は精神遅滞とも表される、知的発達の障害である。知的機能や適応機能に基づいて判断され、知能指数により分類される。様々な中枢神経系疾患が原因となるため、正確な診断を受けて、早期に治療・療育・教育を行う必要がある。  ・措置入院:精神保健福祉法に基づき、自傷・他害のおそれのある精神障害者を、複数の精神衛生鑑定医の一致した認定によって都道府県知事が強制的に病院に入院させること。 ※精神保健福祉法(精神保健及び精神障害者福祉に関する法律):国民の精神保健の向上、精神障害者の治療、人権擁護、社会復帰の促進について定める。1995年(平成7)、旧精神保健法を改正・改称。)  (第2回 問題9) 問題135 精神病でないのはどれか。  1.そううつ病  2.精神分裂病  3.精神遅滞 (薄弱)  4.てんかん  (解答3)  (第5回 問題10) 問題136 適応障害でよくみられるのはどれか。  1.見当識障害  2.夜間せん妄  3.不安症状  4.失語症  (解答3)  (解説:適応障害とはある特定の状況や出来事(転勤、配転、新しい人間関係など)にうまく適応できない状態で、不安感や抑うつ気分、不登校など、様々な症状・問題が出現する。)  (第31回 問題9) 問題137 我が国の平成21年の精神障害者の在院患者数のうち、措置患者数の占める割合で正しいのはどれか。  1.1%未満  2.約5%  3.約10%  4.約20%  (解答1)  (第21回 問題10) 問題138 精神保健および精神障害者福祉に関する法律 (精神保健福祉法)による入院で本人の同意が必要なのはどれか。  1.任意入院  2.措置入院  3.医療保護入院  4.応急入院  (解答1)  (解説)  精神科への入院形態:主に、任意入院、医療保護入院、措置入院、応急入院の4つの形態がある。  ①任意入院:患者本人の同意に基づいて行われる入院である。  ②医療保護入院:精神保健指定医の診察の結果、医療あるいは保護の観点から必要性があると判断された場合、本人の同意がなくとも、保護者の同意で入院させること。  ③措置入院:自傷・他害のおそれのある精神障害者を、複数の精神衛生鑑定医の一致した認定によって都道府県知事が強制的に病院に入院させること。  ④応急入院:精神保健指定医の診察の結果、患者に入院が必要であると判断されたが、本人および保護者の同意が得られない場合、七二時間に限り入院させること。)  (第23回 問題5) 問題139 精神障害者が入院する場合に家族等の同意を得て行うのはどれか。  1.措置入院  2.応急入院  3.医療保護入院  4.任意入院  (解答3)  (第32回 問題6) 第6章 母子保健 問題140 母子健康手帳を交付するのはどこか。  1.厚生省  2.都道府県  3.市町村  4.保健所  (解答3)  (第8回 問題11) 問題141 児童虐待の防止等に関する法律でいう (児童)はどれか。  1.12歳未満の者  2.15歳未満の者  3.18歳未満の者  4.20歳未満の者  (解答3)  (第21回 問題11) 問題142 虐待が疑われる児童をみた場合、通告先はどれか。  1.保健所  2.児童相談所  3.教育委員会  4.地域包括支援センター  (解答2)  (第25回 問題7) 問題143 母子保健法を根拠とする公費負担医療はどれか。  1.未熟児療養医療  2.小児慢性特定疾病対策医療費助成  3.結核児童に対する療養の給付  4.育成医療  (解答1)  (解説)  未熟児養育医療とは、母子保健法第20条に基づき、身体の発育が未熟なまま生まれ、入院を必要とする乳児が、指定医療機関において入院治療を受ける場合に、その治療に要する医療費を公費により負担する制度である。)  (第28回 問題5) 問題144 我が国の母子保健について正しいのはどれか。  1.母子健康手帳は厚生労働大臣が交付する。  2.新生児死亡率は健康水準の指標となる。  3.新生児死亡の原因で最も多いのは感染症である。  4.妊産婦死亡率は他の先進国より高い。  (解答2)  (解説)  新生児死亡率は健康水準の指標の一つである。 新生児死亡率とは、生後4週間未満の新生児の死亡率である。2010年の統計では、1000人当たりの死亡数で、平均は23人、最多はソマリアの52人、最小はアイスランド、シンガポール、日本、ルクセンブルク等の1人となっている。 新生児死亡率は母体の健康状態、養育条件などの影響を強く受けるため、 (地域別比較のための健康状態を示す健康指標)として用いられる。  ・妊産婦死亡率は、妊産婦10万人当たりのその死亡数のことである。 日本では妊産婦死亡率の統計を最初に算出した1899 (明治32)年の妊産婦10万人中409.8から、2016年には1899年の100分の1未満の 3.4まで減少している。世界の諸国の中で妊産婦死亡率が最少グループの国 (先進国)では、妊産婦10万人中の死亡率は3~6人である。したがって、日本の妊産婦死亡率は先進国の水準にある。)  (第24回 問題5) 第7章 生活習慣病と老人保健 問題145 喫煙が危険因子 (リスク要因)となる疾患はどれか。  1.糖尿病  2.肝癌  3.脳出血  4.肺癌  (解答4)  (第6回 問題8) 問題146 喫煙が危険因子となる疾患はどれか。  1.心筋梗塞  2.肝硬変  3.糖尿病  4.白血病  (解答1)  (第12回 問題4) 問題147 喫煙について正しいのはどれか。  1.健康増進法では個人の住宅内の受動喫煙を規制する。  2.喫煙継続の主原因はニコチン依存である。  3.我が国における2011年の成人男性の喫煙率は60%以上である。  4.我が国のたばこの販売価格はOECD諸国の中で最も高額である。  (解答2)  (第22回 問題6) 問題148 我が国の喫煙と健康について正しいのはどれか。  1.2019年の成人男性の喫煙率は20%である。  2.受動喫煙では、がんのリスクはない。  3.たばこの価格はOECD諸国の中で最も高い。  4.喫煙継続はニコチン依存が関係している。  (解答4)  (第31回 問題5) 問題149 受動喫煙の防止に関する規定があるのはどれか。  1.健康増進法  2.地域保健法  3.健康保険法  4.医療法  (解答1)  (解説)  健康増進法:日本の急速な高齢化や、癌や糖尿病などの生活習慣病の増加に対応するため、人の生涯を通じた健康管理のあり方を規定した法律で、2003年5月に施行された。25条では受動喫煙の防止を規定し、これによって学校、病院、官公庁、駅などの禁煙化、分煙化が進み、たばこの広告活動にも影響を与る。さらに03年8月には、健康食品などの虚偽誇大広告を禁止する改正健康増進法が施行されている。)  (第27回 問題5) 問題150 健康の保持・増進について適切でないのはどれか。  1.運動  2.食生活  3.喫煙  4.休養  (解答3)  (第4回 問題3) 問題151 健康の保持・増進に役立たないのはどれか。  1.飲酒  2.休養  3.食事  4.運動  (解答1)  (第5回 問題6) 問題152 「健康づくりのための身体活動基準2013」について正しいのはどれか。  1.運動習慣のある者は30歳代に最も多い。  2.1日あたりの歩数は減少している。  3.18~64歳は毎日30分歩くことが推奨されている。  4.65歳以上は座ったままの運動が推奨されている。  (解答2)  (解説)  健康づくりのための身体活動基準2013:厚生労働省の健康づくり運動である健康日本21(第2次)では、平成35年(2023年)までの身体活動・運動分野の目標を定めた。これらの目標を達成するためのツールとして厚生労働省健康局より発表されたのが「健康づくりのための身体活動基準2013」である。 日本における歩数の統計では過去10年間で1,000歩程度減少し、国民の健康を考える上で大きな懸念のひとつである。平成25年(2013年)4月から始まった厚生労働省の健康づくり運動である健康日本21(第2次)では、平成35年(2023年)までの身体活動・運動分野の目標として、「歩数の増加」「運動習慣者の割合の増加」といった個人の目標と、「運動しやすいまちづくり・環境整備に取り組む自治体の増加」のような地域・自治体の目標を定めた。  生活習慣病等への罹患、生活機能の低下のリスクを減少させるために、個人にとって達成することが望ましい身体活動・運動体力の基準は以下のとおりである。 ※基準値  ①18-64歳の身体活動(生活活動・運動)の基準 強度が3メッツ以上の身体活動を23メッツ・時/週行う。 具体的には歩行又はそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分以上行う。  ②18-64歳の運動の基準 強度が3メッツ以上の運動を4メッツ・時/週行う。 具体的には息が弾み汗をかく程度の運動を毎週60分行う。  ③65歳以上の身体活動(生活活動・運動)の基準 強度を問わず、身体活動を10メッツ・時/週行う。 具体的には横になったままや座ったままにならなければどんな動きでもよいので、身体活動を毎日40分行う。)  (第29回 問題7) 問題153 健康増進法により実施されるのはどれか。  1.国勢調査  2.人口動態調査  3.国民生活基礎調査  4.国民健康・栄養調査  (解答4)  (解説)  国民健康・栄養調査:厚生労働省は、健康増進法に基づき、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料として、国民の身体の状況、栄養摂取量及び生活習慣の状況を明らかにするため、国民健康・栄養調査を実施している。 調査は、毎年11月に実施しており、身長、体重、血圧等の身体状況に関する事項、食事の状況やエネルギー及び栄養素等摂取状況に関する事項、食習慣、運動習慣、休養習慣、飲酒習慣、歯の健康保持習慣等、生活習慣の状況に関する事項について把握し、解析した結果を公表している。)  (第23回 問題7) 問題154 特定健康診査・特定保健指導について正しいのはどれか。  1.健康増進法に基づいて実施される。  2.実施主体は医療保険者である。  3.20~64歳が対象となる。  4.特定健康診査の結果により4つのグループに分ける。  (解答2)  (解説)  特定健康診査(特定健診・メタボ健診)とは、 40~74歳の人を対象に、生活習慣病の予防を目的として行われる健康診査。高齢者医療確保法に基づいて、国民健康保険や健康保険組合などの医療保険者が行う。平成20年(2008)から実施。健診の結果、メタボリックシンドロームまたはその予備群と判定された人には、医師・保健師・管理栄養士等による特定保健指導を受けることができる。 ※特定健康診査: ◇法律 高齢者の医療の確保に関する法律に基づいて実施される。 ◇ 対象者 医療保険(国保・協会けんぽ・組合健保・共済組合)に加入している 被保険者(本人)・ 被扶養者(家族)の内、40歳から74歳までの者。 ◇ 目的 特定健康診査では、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の該当者や予備群の発見を重視し、生活習慣を見直していくことを目的としている。 ◇ 基本的健診項目(※必須項目)  ・問診  ・診察  ・身体計測(身長、体重、BMI、腹囲)  ・血圧測定  ・血液化学検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)  ・肝機能検査(AST、ALT、γ-GTP)  ・血糖検査(空腹時血糖又はHbA1c、やむを得ない場合は随時血糖)  ・尿検査(尿糖、尿蛋白) ◇ 詳細な健診項目(※一定の判定基準の下、医師が必要と判断したものを実施する。)  ・心電図検査  ・眼底検査  ・貧血検査(赤血球数、血色素量、ヘマトクリット値)  ・血清クレアチニン検査(eGFR)がある。 ※特定保健指導:特定保健指導とは、特定健康診査の結果に基づき、内臓脂肪蓄積の程度と危険因子の数から3つのグループに階層化し、個人の生活習慣やリスクに応じた指導や支援を行うことをいう。  ①情報提供(健診受診者全員が対象で、年1回の特定健康診査の結果通知と同時に実施。) 健診結果から自らの身体状況を認識し、健康な生活を送るための生活習慣の見直しや改善のきっかけとなる情報が提供される。  ②動機づけ支援(主にメタボリックシンドローム予備群の者が対象で、原則1回の面接を実施。) これまでの生活習慣を振り返り、自身の健康問題と生活習慣の改善点に気付くよう、専門家(医師、保健師、管理栄養士等)から支援が提供される。  ③積極的支援(主にメタボリックシンドローム該当者の者が対象で、継続的な支援を実施) 動機付けの面接に加え、その後3カ月から6カ月の期間をかけて継続的、より積極的に専門家が関わり、メタボリックシンドロームの改善に向けた、実践可能な取り組むべき目標を選択する。支援の方法には、面接や実技以外に電話やメールを活用したもの等がある。)  (第28回 問題10) 問題155 有酸素性運動として用いられないのはどれか。  1.ウォーキング  2.ジョギング  3.ウエイトトレーニング  4.エアロビクス  (解答3)  (第15回 問題4) 問題156 我が国の成人病で減少している疾患はどれか。  1.脳血管疾患  2.心疾患  3.悪性新生物  4.糖尿病  (解答1)  (第2回 問題3) 問題157 生活習慣病はどれか。  1.エイズ  2.結核  3.梅毒  4.痛風  (解答4)  (第15回 問題11) 問題158 生活習慣病でないのはどれか。  1.結核  2.狭心症  3.高血圧症  4.糖尿病  (解答1)  (第7回 問題4) 問題159 生活習慣病でないのはどれか。  1.エイズ  2.糖尿病  3.高血圧症  4.高脂血症  (解答1)  (第11回 問題6) 問題160 生活習慣病でないのはどれか。  1.2型糖尿病  2.高血圧症  3.痛風  4.クローン病  (解答4)  (第14回 問題6) 問題161 生活習慣病でないのはどれか。  1.脂質代謝異常  2.糖尿病  3.結核  4.高血圧症  (解答3)  (第20回 問題4) 問題162 過剰摂取と疾病との組合せで誤っているのはどれか。  1.塩分 ーー 高血圧  2.糖質 ーー 糖尿病  3.脂肪 ーー 心筋梗塞  4.蛋白質 ーー 腎臓病  (解答4)  (第13回 問題4) 問題163 過剰摂取と生活習慣病の組合せで正しいのはどれか。  1.炭水化物 ーー 糖尿病  2.緑黄色野菜 ーー 高脂血症  3.唐辛子 ーー 高血圧症  4.ビタミンD ーー 痛風  (解答1)  (第23回 問題8) 問題164 過剰摂取で痛風になりやすいのはどれか。  1.海草類  2.乳製品  3.生野菜  4.醸造酒  (解答4)  (第25回 問題8) 問題165 生活習慣病の危険因子でないのはどれか。  1.高血糖  2.高血圧  3.肥満  4.高HDLコレステロール  (解答4)  (第19回 問題6) 問題166 生活習慣病の予防対策で正しい組合せはどれか。  1.肺癌 ーー 適度な運動  2.脳出血 ーー 感染防止  3.虚血性心疾患 ーー 禁煙  4.糖尿病 ーー 減塩  (解答3)  (第10回 問題4) 問題167 肥満が危険因子 (リスク要因)となる疾患はどれか。  1.肝硬変  2.精神分裂病  3.糖尿病  4.自律神経失調症  (解答3)  (第6回 問題3) 問題168 肥満が危険因子とならない疾患はどれか。  1.高血圧症  2.心筋梗塞  3.糖尿病  4.肝硬変  (解答4)  (第9回 問題11) 第8章 感染症対策 問題169 人名と事項との組合せで正しいのはどれか。  1.パスツール ーー ペスト菌  2.ジェンナ ーー ー結核菌  3.コッホ ーー 種痘法  4.フレミング ーー ペニシリン  (解答4)  (第21回 問題3) 問題170 地球上から撲滅された感染症はどれか。  1.ペスト  2.痘そう  3.コレラ  4.黄熱病  (解答2)  (第18回 問題8) 問題171 感染症流行で疫学の3大要因でないのはどれか。  1.感染源  2.感染経路  3.感染予防  4.感受性  (解答3)  (第14回 問題8) 問題172 感染症流行での感受性対策はどれか。  1.予防接種  2.患者の隔離  3.患者の家の井戸水の消毒  4.サーベイランス  (解答1)  (第15回 問題10) 問題173 感染症の予防について感染経路対策はどれか。  1.消毒  2.健康増進  3.予防接種  4.マスクの使用  (解答1又は4)  (第29回 問題5) 問題174 個体(宿主)因子でないのはどれか。  1.遺伝  2.微生物  3.年齢  4.免疫  (解答2)  (第8回 問題4) 問題175 ネズミを感染源動物とする疾患はどれか。  1.ペスト  2.百日咳  3.結核  4.日本脳炎  (解答1)  (第9回 問題7) 問題176 経皮感染する疾病はどれか。  1.コレラ  2.腸チフス  3.マラリア  4.ジフテリア  (解答3)  (第7回 問題6) 問題177 食物を介さない感染症はどれか。  1.赤痢  2.サルモネラ症  3.A型肝炎  4.インフルエンザ  (解答4)  (第3回 問題3) 問題178 飲料水により感染する疾患はどれか。  1.結核  2.赤痢  3.インフルエンザ  4.B型肝炎  (解答2)  (第4回 問題6) 問題179 循環式浴槽水が原因となりやすい疾患はどれか。  1.インフルエンザ  2.レジオネラ肺炎  3.アトピー性皮膚炎  4.クリプトスポリジウム症  (解答2)  (解説) ※レジオネラ肺炎:  ・病原体:レジオネラ属菌(Legionella   spp.)  ・感染経路:経気道感染(循環式浴槽水、空調の冷却塔水などから発生するエアロゾルを肺へ吸入することで感染する)  ・潜伏期間:2~10日(平均4~5日)  ・主な症状:全身性倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛等に始まり、乾性咳嗽、高熱、悪寒、胸痛がみられるようになる。傾眠、昏睡、幻覚、四肢の振せんなどの中枢神経系の症状が早期に出現するのも本症の特徴とされる。)  (第25回 問題6) 問題180 飛沫感染するのはどれか。  1.コレラ  2.マラリア  3.破傷風  4.結核  (解答4)  (第8回 問題6) 問題181 空気感染するのはどれか。  1.コレラ  2.ジフテリア  3.A型肝炎  4.ポリオ  (解答2)  (第16回 問題5) 問題182 血液を介して直接感染するのはどれか。  1.破傷風  2.B型肝炎  3.日本脳炎  4.麻疹  (解答2)  (第16回 問題10) 問題183 蚊が媒介する疾患はどれか。  1.コレラ  2.ラッサ熱  3.ペスト  4.デング熱  (解答4)  (第17回 問題6) 問題184 輸入感染症はどれか。  1.日本脳炎  2.破傷風  3.マラリア  4.梅毒  (解答3)  (解説)  輸入感染症: コレラ,赤痢,腸チフスなど国内ではほとんど見られなくなった感染症が,海外旅行者の増加や国際交流の発展につれてふえている。海外で感染した日本人や外国人が国内に入って発症する例が大半を占めるが,輸入食品によるものもある。輸入先としては,赤痢がインド,タイ,インドネシア,コレラがフィリピンなど,マラリアはアジア,アフリカ諸国が多い。今後持込みが心配されるのはラッサ熱,マールブルグ病,エボラ出血熱など症状がきわめて重篤な国際伝染病のほか,デング熱,黄熱病などのウイルス疾患などがあり,この種のまれな感染症をただちにチェックできる体制作りが急がれている。)   (第5回 問題7) 問題185 検疫感染症はどれか。  1.コレラ  2.赤痢  3.腸チフス  4.マラリア  (解答1)  (解説)  現在の検疫感染症では、マラリアが正答となる。 ※検疫感染症:日本に常在しない感染症のうち、国内への侵入を防止する目的で検疫法に定められ、検疫所が行う検疫の対象となるものを指す。同感染症に指定されると、空港や港で感染が疑われる入国者が見つかった際に、検疫所で診察や検査を受けるように指示することが可能で、従わない場合は罰則を適用できる。  2020年2月時点で指定されているのは、  ・1類感染症であるエボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘瘡、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、南米出血熱  ・2類感染症である鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)、中東呼吸器症候群(MERS)、新型コロナウイルス感染症  ・4類感染症であるデング熱、チクングニア熱、マラリア、ジカウイルス感染症、および、新型インフルエンザなどの感染症となっている。)   (第9回 問題8) 問題186 感染症法で入院勧告の対象となる疾患はどれか。  1.結核  2.麻疹  3.マラリア  4.細菌性赤痢  (解答1)  (第27回 問題6) 問題187 感染症法で1類感染症はどれか。  1.急性灰白髄炎  2.痘そう  3.マラリア  4.腸管出血性大腸菌感染症  (解答2)  (第17回 問題7) 問題188 3類感染症はどれか。  1.コレラ  2.腸管出血性大腸菌感染症  3.ペスト  4.日本脳炎  (解答2)  (第15回 問題9) 問題189 感染症法における5類感染症の特徴として最も適切なのはどれか。  1.致命率が高く危険な疾患  2.特定の職業への就業で集団発生を起こす疾患  3.動物、飲食物を介して感染する疾患  4.発生動向を把握すべき疾患  (解答4)  (第32回 問題7) 問題190 届出る必要がない感染症はどれか。  1.結核  2.食中毒  3.B型肝炎  4.エイズ  (解答3)  (解説)  ・現在ではB型肝炎も届出が必要である。 ※保健所への届出: (届出が必要な場合):感染症法による1~4類感染症、5類感染症(全数把握疾患)、食中毒(食品衛生法) (感染症法における届出の必要な疾患)  ・1類~4類感染症の全て。  ・5類(全数把握疾患):アメーバ赤痢、ウイルス性肝炎(E型及びA型肝炎を除く)、急性脳炎(ウエストナイル脳炎、日本脳炎などを除く)、クリプトスポリジウム症、クロイツフェルト・ヤコブ病、劇症型溶血性レンサ球菌感染症、後天性免疫不全症候群、ジアルジア症、侵襲性インフルエンザ菌感染症、侵襲性髄膜炎菌感染症、侵襲性肺炎球菌感染症、先天性風しん症候群、梅毒、破傷風、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、百日咳、麻しん、風しん、水痘(入院例に限る)等)  (第2回 問題4) 問題191 法令で保健所に報告することが定められている疾病はどれか。  1.胃がん  2.乳がん  3.脳梗塞  4.結核  (解答4)  (第20回 問題9) 問題192 潜伏期が最も長いのはどれか。  1.コレラ  2.エイズ  3.インフルエンザ  4.麻疹  (解答2)  (第14回 問題7) 問題193 後天性免疫不全症候群について正しい記述はどれか。  1.我が国では発生が減少傾向にある。  2.発病前でも他人にうつす危険性がある。  3.細菌感染症である。  4.公衆浴場は感染の危険性がある。  (解答2)  (第21回 問題5) 問題194 施術者の罹患で施術対象者が感染する可能性が最も高い疾患はどれか。  1.結核  2.A型肝炎  3.梅毒  4.日本脳炎  (解答1)  (第10回 問題10) 問題195 我が国の定期予防接種に含まれないのはどれか。  1.三種混合 (DPT)ワクチン  2.二種混合 (MR)ワクチン  3.流行性耳下腺炎ワクチン  4.インフルエンザワクチン  (解答3)  (解説) ※予防接種:定期予防接種と任意予防接種がある。定期予防接種には、集団予防を目的とするA類と、個人予防を目的とするB類とがある。 (1)定期予防接種 (A類疾病)  ・4種混合ワクチン(DTPーIPVワクチン=ジフテリア・破傷風・百日咳・不活化ポリオ)  ・二種混合(MR)ワクチン=(麻疹・風疹)  ・日本脳炎ワクチン  ・B型肝炎ワクチン  ・結核(BCG)ワクチン  ・ヒブワクチン  ・小児用肺炎球菌ワクチン  ・水痘ワクチン  ・ヒトパピローマウイルスワクチン (B類疾病)  ・インフルエンザワクチン(高齢者が対象)  ・成人用肺炎球菌ワクチン(高齢者が対象) (2)任意予防接種  ・ロタウイルスワクチン  ・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)ワクチン  ・インフルエンザワクチン  ・A型肝炎ワクチン   ・髄膜炎菌ワクチン等。)  (第17回 問題11) 問題196 予防接種が有効な感染症はどれか。  1.赤痢  2.エイズ  3.梅毒  4.急性灰白髄炎 (ポリオ)  (解答4)  (第7回 問題7) 問題197 悪性新生物の予防を目的にしたワクチンはどれか。  1.インフルエンザワクチン  2.インフルエンザ菌B型ワクチン  3.肺炎球菌ワクチン  4.ヒトパピローマウイルスワクチン  (解答4)  (第22回 問題3) 問題198 予防接種が有効なのはどれか。  1.梅毒  2.赤痢  3.破傷風  4.足白癬  (解答3)  (第23回 問題9) 問題199 予防接種に生菌ワクチンが使用されているのはどれか。  1.麻疹  2.破傷風  3.ジフテリア  4.インフルエンザ  (解答1)  (解説)  ワクチンには以下に示す種類がある。  ①弱毒生菌ワクチン(弱毒生ワクチン):風疹、麻疹、黄熱、ムンプス(流行性耳下腺炎)、水痘、BCG(結核)  ②死菌ワクチン(不活化ワクチン):日本脳炎、A型肝炎、B型肝炎、コレラ、狂犬病、インフルエンザ、百日咳、ポリオ  ③トキソイド(無毒化毒素):破傷風、ジフテリア)  (第9回 問題9) 第9章 消毒法 問題200 理学的消毒法に含まれないのはどれか。  1.ホルマリン消毒  2.日光消毒  3.焼却  4.乾熱滅菌  (解答1)  (第3回 問題4) 問題201 化学的な消毒・滅菌方法はどれか。  1.日光消毒  2.ろ過滅菌  3.蒸気滅菌  4.ガス滅菌  (解答4)  (第22回 問題9) 問題202 化学的消毒薬の主な作用機転が蛋白質の凝固・変性でないのはどれか。  1.グルコン酸クロルヘキシジン  2.クレゾール  3.逆性石けん  4.ホルマリン  (解答3)  (解説)  化学的作用の機転 化学的な消毒剤にはその種類によって作用機転は異なるが、通常2種類以上の作用が働く。 ※作用機転と消毒剤 (以下、「作用機転」「消毒剤」の順に記載する。)  ・たんぱく質の凝固・変性:グルコン酸クロルヘキシジン、クレゾール、石炭酸、アルコール、ホルマリン、グルタルアルデヒド  ・酵素の不活化:逆性石鹸  ・細胞膜の透過性の変化:石炭酸、逆性石鹸類  ・酸化:過酸化水素、過マンガン酸カリ  ・加水分解:酸、アルカリ  ・核酸の障害:塩基性色素(クリスタル紫、フクシンなど)  (第29回 問題9) 問題203 消毒について正しいのはどれか。  1.病原微生物は一般に熱に強い。  2.太陽光線の中の紫外線には殺菌力がある。  3.中性洗剤は泡立ちがよく殺菌力がきわめて強い。  4.逆性石けんは有機物があると殺菌効果が高まる。  (解答2)  (第1回 問題8) 問題204 消毒法で誤っている記述はどれか。  1.理学的消毒法と化学的消毒法とがある。  2.手指の消毒は機械的清掃に化学的消毒法を加える。  3.手指の消毒にはエタノールが用いられる。  4.逆性石けんの使用は理学的消毒法の一つである。  (解答4)  (第2回 問題5) 問題205 芽胞を死滅させることのできない消毒法はどれか。  1.火炎  2.シンメルブッシュ消毒器 (煮沸)  3.高圧蒸気  4.エチレンオキサイドガス (EOG)  (解答2)  (解説)  芽胞は通常の細菌と比べて極めて高温に強く、100℃での煮沸によっても完全に不活化することが出来ない。芽胞を高温で完全に不活化するには、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)処理(約2気圧の飽和水蒸気中で121℃15分以上)、乾熱処理(180℃30分あるいは160℃1時間以上)などの処理が必要である。また高温以外にも、消毒薬などの化学物質にも耐久性を示す。 一般的な消毒薬では次亜塩素酸ナトリウム、ホルムアルデヒド(ホルマリン)等が有効な程度で、塩化ベンザルコニウム(オスバン液)、アルコール類等では不活化する事が非常に困難であり、確実に不活化するには最も強い消毒薬であるグルタラールを長時間接触させる必要がある。その他、エチレンオキサイドガスやホルムアルデヒドガスによるガス滅菌等が有効である。)  (第7回 問題8) 問題206 芽胞に効果がないのはどれか。  1.火炎滅菌法  2.乾熱滅菌法  3.煮沸消毒法  4.高圧蒸気滅菌法  (解答3)  (第21回 問題6) 問題207 芽胞に効果のある消毒薬はどれか。  1.次亜塩素酸ナトリウム  2.消毒用アルコール  3.ポビドンヨード  4.ホルムアルデヒド  (解答1、3、4)  (第25回 問題11) 問題208 芽胞を死滅させる消毒・滅菌法はどれか。  1.高圧蒸気滅菌法  2.低温殺菌法  3.日光消毒法  4.煮沸消毒法  (解答1)  (第28回 問題6) 問題209 プラスチック製品の滅菌方法はどれか。  1.高圧蒸気滅菌  2.ガス滅菌  3.ろ過滅菌  4.乾熱滅菌  (解答2)  (第30回 問題7) 問題210 ウイルスの消毒に効果がないのはどれか。  1.高圧蒸気  2.消毒用エタノール  3.オキシドール  4.エチレンオキサイドガス  (解答3)  (第10回 問題9) 問題211 病原体と消毒薬との組合せで誤っているのはどれか。  1.真菌 ーー 逆性せっけん  2.結核菌 ーー 次亜塩素酸ナトリウム  3.一般細菌 ーー ホルムアルデヒド  4.ウイルス ーー クロルヘキシジン  (解答4)  (解説)  グルコン酸クロールヘキシジン(商品名 5%ヒビテン液):毒性が弱く、皮膚刺激性が少ないので医療界で最も広く使用されている消毒薬。 しかし、最近は粘膜の洗浄や傷口などに使用すると副作用が見られるので、もっぱら手指、器具の消毒に使用されている。  対象:手指、皮膚、器具  対象微生物:一般細菌、非発酵菌、真菌  使用濃度: 0.3~5%;手術用の手洗い、3~5回繰り返す 0.2~0.5%;器具 0.02~0.05%;手指 注:  ・緑膿菌など一部の非発酵菌、結核菌、芽胞、ウイルスには効力が弱い。  ・粘膜への使用はショック症状を起こすため禁止されている。)  (第18回 問題9) 問題212 排菌している結核患者が用いた寝具の消毒法として適しているのはどれか。  1.乾熱滅菌法  2.高圧蒸気滅菌法  3.日光消毒法  4.低温消毒法  (解答2または3)  (第19回 問題7) 問題213 エタノールによる手指消毒について誤っている記述はどれか。  1.消毒部位は乾燥状態で用いる。  2.70%水溶液を用いる。  3.殺菌力はタンパク質の混入により低下する。  4.真菌に対する殺菌効果は高い。  (解答4)  (第3回 問題5) 問題214 エタノール消毒について誤っている記述はどれか。  1.70~85%の濃度で使用する。  2.芽胞に効果がある。  3.手指の消毒に適している。  4.引火性がある。  (解答2)  (解説)  エタノール(商品名 消毒用エチルアルコール):消毒用エタノールは76~81%の範囲に調整され、市販されている。  対象:手指、皮膚、器具、その他の消毒薬の基剤  対象微生物:一般細菌、非発酵菌、結核菌、真菌、多くのウイルス  使用濃度:エタノール濃度70~85%では手指・皮膚は直接、器具は10分以上つけておく。他の消毒薬の基剤に対しては70%を用いる。  注:  ・引火性があり、火に注意する。  ・芽胞、糸状菌には効力がない。  ・成書にはアルコール消毒の濃度は70%となっているが、70~85%の範囲でもよい。)  (第8回 問題7) 問題215 消毒剤について正しいのはどれか。  1.エタノールは濃度99%で最も殺菌力が強い。  2.塩素系消毒剤はヨウ素系消毒剤より殺菌力が強い。  3.アルデヒド系消毒剤は菌体蛋白質の凝固作用を起こす。  4.重金属消毒剤は人体に対する毒性がない。  (解答3)  (解説)  アルデヒド系消毒剤:ホルムアルデヒド(ホルマリン)、グルタルアルデヒド(商品名 ステリハイド)等がある。これらの消毒剤は、たんぱく質を凝固・変性し、殺菌あるいは不活化する。)  (第24回 問題6) 問題216 手指の消毒で適切なのはどれか。  1.紫外線  2.70%エタノール  3.オキシドール  4.エチレンオキサイドガス (EOG)  (解答2)  (第4回 問題4) 問題217 手指の消毒で正しいのはどれか。  1.紫外線  2.赤外線  3.逆性石けん  4.エチレンオキサイドガス (EOG)  (解答3)  (第5回 問題8) 問題218 逆性石けんによる消毒の対象に適しているのはどれか。  1.書籍  2.野菜  3.汚物  4.手指  (解答4)  (第6回 問題10) 問題219 化学的消毒法で皮膚の消毒に適さないのはどれか。  1.アルコール類  2.ヨウ素系消毒剤  3.アルデヒド系消毒剤  4.ビグアナイド系消毒剤  (解答3)  (解説:アルデヒド系(ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド)は、芽胞やB型肝炎ウイルスに対しても効果のある強い消毒剤であるが副作用も高く人体には使用できない。ビグアナイド系(グルコン酸クロルヘキシジン)は皮膚刺激性が少なく医療界で最も広く使用されている。)  (第31回 問題7) 問題220 うがい薬として使われるのはどれか。  1.ポビドンヨード  2.エタノール  3.グルコン酸クロルヘキシジン  4.ヨウ化メチル  (解答1)  (解説)  ポビドンヨード(商品名イソジン):ヨウ素にポリビニルピロリドンを結合させた物質で、ヨウ素の殺菌効果とポリビニルピロリドンの水溶性の効果を併用したもの。  ヨードチンキより副作用が少なく、効力に持続性があることから現在は広範囲に使用されている。  対象:手指、皮膚、術野、傷口、粘膜  対象微生物:一般細菌、非発酵菌、結核菌、真菌、糸状菌、多くのウイルス  使用濃度:  原液;手指  2.5~5%;術野、傷口  0.25~0.5%;粘膜(ウガイ液など)  (第16回 問題9) 問題221 水道水の消毒に利用される方法はどれか。  1.塩素消毒  2.加熱法  3.ろ過法  4.ホルマリン消毒  (解答1)  (第3回 問題8) 問題222 飲料水の消毒に用いられないのはどれか。  1.塩素  2.オゾン  3.アルコール  4.煮沸  (解答3)  (第11回 問題9) 問題223 水道の消毒に使われるのはどれか。  1.塩素  2.臭素  3.トリハロメタン  4.フッ素  (解答1)  (第13回 問題6) 第10章 疫学 問題224 疫学について正しいのはどれか。  1.感染症は対象ではない。  2.個人は観察対象ではない。  3.環境要因の関与の検討が可能である。  4.追跡調査はできない。  (解答3)  (第22回 問題11) 問題225 エビデンスのレベルが最も高いのはどれか。  1.生態学的研究  2.症例対照研究  3.コホート研究  4.ランダム化比較試験  (解答4)  (解説)  ランダム化比較試験:疫学研究の手法のうち、病気とその要因の関係を証明するために、治療や予防に関する要因を変化させる「介入研究」の方法の一つであり、無作為化比較試験ともいう。評価の偏りを避け、客観的に治療効果を評価することを目的とした研究試験の方法であり、エビデンスの高い研究手法である。  研究の対象者をランダムに2つのグループに分ける(ランダム化)。一方には評価しようとしている治療や予防のための介入を行い(介入群)、もう片方には介入群と異なる治療(従来から行われている治療など)を行う(対照群)の2つである。一定期間後に病気の罹患率・死亡率、生存率などを比較し、介入の効果を検証する。例えば、特定のがんXの再発を予防する効果があるとされる薬剤について調べたい時には、従来の治療に加え薬剤を投与する介入群と、従来の治療のみを行う対照群の再発率を比較し、対照群に比べて介入群で再発率が低くなれば薬剤に効果があることが証明される。新しいがんの治療は、通常、ランダム化比較試験によって有効性が証明されることによって標準治療となる。)  (第19回 問題10) 問題226 疫学研究法で追跡調査が必要なのはどれか。  1.横断研究  2.症例対照研究  3.生態学的研究  4.コホート研究  (解答4)  (解説)  コホート研究(前向き研究)とは、調査時点で、仮説として考えられる要因を持つ集団(曝露群)と、持たない集団(非曝露群)を追跡し、両群の疾病の罹患率または死亡率を比較する方法である。また、どのような要因を持つ者が、どのような疾病に罹患しやすいかを究明し、かつ、因果関係の推定を行うことを目的としている。追跡研究、前向き研究とも呼ぶ。この研究は信頼性の高い結果が得られるが、時間、費用、労力が必要となる。例えば、大量喫煙者(曝露群)と非喫煙者(非曝露群)、各々10万人について10年間追跡調査を行い、肺がんのそれぞれの集団での罹患率を求める。集団間で罹患率に差があった場合、疫学の要因分析である相対危険度を算出する。この値が高いほど、喫煙と肺がんの発生との因果関係が強いことを意味する。)  (第23回 問題6) 問題227 コホート研究について正しいのはどれか。  1.がんは対象にならない。  2.集団を対象にはできない。  3.相対危険度を求められる。  4.症例対照研究のことである。  (解答3)  (解説)  相対危険度とは疫学における指標の1つである。相対リスクとも呼ばれ、暴露群と非暴露群における疾病の頻度を比で表現したものである。そのまま比率として表すが、百分率で表す場合もある。相対危険度は暴露群の発生率を非暴露群の発生率で割ることにより求めることができ、暴露因子と疾病発生との関連の強さを示す指標となる。主にコホート研究で用いられる。)  (第25回 問題10) 問題228 コホート研究について正しいのはどれか。  1.がんは対象にならない。  2.集団は対象にならない。  3.追跡調査が必要である。  4.国勢調査で行われる。  (解答3)  (第26回 問題10) 問題229 集団を追跡調査して要因と疾病発生の関係を調べる研究法はどれか。  1.記述疫学  2.横断研究  3.症例対照研究  4.コホート研究  (解答4)  (第28回 問題7) 問題230 疫学研究法について対象者に介入が行われるのはどれか。  1.臨床試験  2.横断研究  3.コホート研究  4.症例対照研究  (解答1)  (解説)  疫学の研究方法は主に記述疫学、分析疫学、実験疫学に大別される。  ①記述疫学:疾病の発生した状況を(誰が、何時、何処で)詳細に記述する方法。  すなわち、地域性、発生時間、性・年齢、人種、職業・社会的階層、食事内容と嗜好性などの分布の違いから疫学的追究の第1段階と なる仮説をたてる。  ②分析疫学:記述疫学の結果、仮説をたて、それを証明するために仮説要因と疾病との関係を分析・解析して明らかにする方法である。  この中にコホート研究、症例対照研究等が含まれる。 (分析疫学の種類)  ・症例対照研究:疾病の原因を過去にさかのぼって調べる方法  ・コホート研究:将来に向かって問題とする疾病の発生を観察する方法  ・横断研究:疾病と要因の保有状況を同時に調べる方法  ・生態学的研究:疾病と関連要因を地域または集団単位で検討する方法  ③実験疫学:分析疫学の結果、疾病と仮説要因の関連性を認めた場合、その因果関係を動物や人に対して実験的に調べる方法である。これは介入研究とも呼ばれる。  介入研究は仮説に立てた要因を、加えたり、除外したりすることによって、発生率の変化を観察する方法であり、臨床試験はこれに該当する。)  (第29回 問題6) 問題231 症例対照研究について正しいのはどれか。  1.前向き研究である。  2.罹患率を求めることができる。  3.コホート研究より研究期間が長い。  4.まれな疾患を効率的に研究できる。  (解答4)  (第30回 問題10) 問題232 疫学指標について、症例対照研究で算出できるのはどれか。  1.罹患率  2.死亡率  3.致命率  4.オッズ比  (解答4)  (解説:前向き研究であるコホート研究では、罹患率や死亡率から相対危険度や寄与危険度が求められる。症例対照研究ではこれらを求めることができないが、相対危険度の近似値であるオッズ比を求めることができる。)  (第31回 問題10) 第11章 衛生統計と人口統計 問題233 統計調査から得られる指標の組合せで誤っているのはどれか。  1.患者調査 ーー 受療率  2.国民生活基礎調査 ーー 有訴者率  3.人口静態調査 ーー 死亡率  4.感染症発生動向調査 ーー 罹患率  (解答3)  (解説)  死亡率は人口動態統計である。 ※人口動態統計:一定期間内(普通1年間)に生じた人口の変化の状態。すなわち、出生、死亡、死産、婚姻、離婚などや、勤務地の移動などにより、地域人口が増加あるいは減少するその変動を人口動態といい、これを統計処理したものである。 これらの、人口の変動は厚生労働省大臣官房統計情報部が収集し、公表している。 出生率、死亡率、自然増加率、婚姻率、離婚率は総人口を分母集団とし、事件数を分子集団として、比率で表したものである。 ※疾患統計:国民の疾病や障害の量を知るために行われるもので、その基本的な調査として国民生活基礎調査と、患者調査がある。 (1)国民生活基礎調査:過去行われてきた調査を1つに統合し、保健、医療、福祉、年金、その他、国民の生活の基礎となる事項を総合的に調査するもので、今後の厚生行政の基礎資料を得るため、昭和61(1986)年から3年毎に行っている。 この中には慢性病や疾病を抱えながらも日常生活に支障を来さない人の増加から従来の有病者、有病率に変わり、有訴者率あるいは通院率が調査されるようになり、国民の健康状態の把握と保健医療対策の基礎資料に役立てられている。  ①有訴者率:国民生活基礎調査において日常寝たきりの状態にある人を除いた在宅者で、病気や怪我などの自覚症状のある人を有訴者といい、人口1000人に対する割合で示す。 (有訴者率)=(調査時の有訴者数)÷(世帯人員)×1000 自覚症状として腰痛、肩こり、手足の関節の痛みなどが多い。  ②通院者率:医療施設、施術所に通院している者の比率を人口1000人に対する割合で示す。 (2)患者調査:無作為に選んだ医療施設において、調査日に受診した患者を対象に医療施設で調査票に記載する調査。3年に1度行われる。  ①受療率 人口10万に対する推計患者数で表される。 年齢階級別受療率から見ると10~14歳が最も低く、85歳以上が最も高い。 性別では女性の方が男性より高い。 (受療率)=(調査日に医療施設で受療した患者数)÷(人口)×100,000  ②罹患率 ある地域のある期間(例えば1年間)に発生した届出患者数(罹患数)とその地域で、その期間の人口との率。人口10万人に対する率で、食中毒などの調査に利用される。 (罹患率)=(ある地域内の1年間の全届出患者数)÷(その地域の人口)×100,000  ③致命率 ある疾患による死亡者数とその疾患当たりの確率。 食中毒などの届出のあるものでは調べやすいが、一般では調査が困難である。 (致命率)=(ある疾患による死亡者数)÷(ある疾患による患者数)×100  (第13回 問題11) 問題234 有訴者率を明らかにする調査はどれか。  1.国民健康・栄養調査  2.国民生活基礎調査  3.人口動態統計  4.国勢調査  (解答2)  (第27回 問題11) 問題235 我が国の国勢調査について正しいのはどれか。  1.人口静態統計である。  2.毎年実施される。  3.4月1日に行われる。  4.標本調査である。  (解答1)  (解説)  人口静態統計:一定の日時の、その瞬間(時間を止めた状態)において調査した人口の状態に関する統計である。途上国を除いた世界各国で行われている調査で、わが国では国勢調査と呼ばれている。 ※国勢調査:政府が全国民について調査を行い、総務省統計局が集計する。 西暦年の末尾が0の年、すなわち、10年毎に大規模な本調査が、また、その間の末尾5の年に簡易調査が行われる。 初めての国勢調査は1920年に行われ、1945年は戦争のために、1947年に変更された。 最近では2020年10月1日に本調査が、2015年10月1日に簡易調査が行われた。 調査内容は氏名、性別、世帯主との続柄、世帯数、出生年月、配偶者の有無、国籍、住居の種類、部屋の広さ、事業所の名称、種類、その他25項目にわたっている。 本調査は人口の構造変化及び、地域分布、保健対策などの基礎資料が得られる他、統計学上の母集団となるので重要である。)  (第18回 問題10) 問題236 人口静態統計に含まれるのはどれか。  1.婚姻  2.人口  3.死亡  4.出生  (解答2)  (第2回 問題8) 問題237 我が国の最近の衛生統計で正しい記述はどれか。  1.平均寿命は男性の方が長い。  2.人口は女性の方が多い。  3.出生数は女児の方が多い。  4.死亡率は女性の方が高い。  (解答2)  (第7回 問題9) 問題238 我が国の最近の傾向でないのはどれか。  1.高齢化  2.少子化  3.核家族化  4.早婚化  (解答4)  (第7回 問題11) 問題239 わが国の最近の傾向でないのはどれか。  1.粗死亡率の増加  2.独り暮らし老人の増加  3.少子高齢化  4.慢性疾患の減少  (解答4)  (解説) ※粗死亡率:1年間の死亡数をその年の人口で割った値である。通常人口1000に対する数値で、年間の死亡数は通常死亡率(粗死亡率)で表される。 (粗死亡率)=(年間の死亡数)÷(その年の人口)×1000  (第10回 問題5) 問題240 我が国の最近の衛生統計で減少傾向にあるのはどれか。  1.総人口  2.生産年齢人口  3.粗死亡率  4.平均寿命  (解答2)  (解説)  現在(2020年)の日本において、選択枝の中では生産年齢人口、総人口が減少している。 ※生産年齢人口:年齢別人口のうち労働力の中核をなす15歳以上65歳未満の人口層。これに対し15歳未満の年少人口と,65歳以上の老年人口を合わせたものを被扶養人口という。日本の生産年齢人口は1990年代をピークに減少傾向が続いている。)  (第12回 問題6) 問題241 二次予防で改善されないのはどれか。  1.罹患率  2.有病率  3.生存率  4.致命率  (解答1)  (解説)  罹患率は、ある期間内での罹患数の比率であり、1次予防(疾病になる前の予防)により、罹患数を減少させることで改善される。二次予防は疾病の早期発見・早期治療であるため罹患数の減少にはつながらず、罹患率の改善にはならない。これに対し、有病率では、発症しても、調査時点で治癒していれば患者とは見なされないため、2次予防により、調査時点での患者数を減少させることで、その改善に有効である。また、生存率、致命率も二次予防による治癒率の向上により改善する。  ①罹患率:ある地域のある期間(例えば1年間)に発生した届出患者数(罹患数)とその地域で、その期間の人口との率。人口10万人に対する率で、食中毒などの調査に利用される。 (罹患率)=(ある地域内の1年間の全届出患者数)÷(その地域の人口)×100,000  ②有病率:一時点における患者数の、単位人口に対する割合である。ある時点、ある地域内の全患者数をその地域の人口で割った値。疾病の頻度をあらわす指標のひとつであり、単位人口10万人当たりであらわすことが多い。 (有病率)=(ある時点、ある地域内の全患者数)÷(その地域の人口)×100,000 罹患率が観察期間を考慮に入れた指標であるのに対して、有病率はある一時点での疾病の頻度を示す。)  (第19回 問題8) 問題242 平均寿命について誤っている記述はどれか。  1.0歳平均余命のことである。  2.我が国では男性より女性の方が長い。  3.我が国の男性は80歳を超えている。  4.我が国は世界有数の長寿国である。  (解答3)  (第10回 問題6) 問題243 平均寿命について正しい記述はどれか。  1.男性のほうが女性より長い。  2.死亡時平均年齢のことである。  3.平均寿命が80歳の場合、70歳の平均余命は10年より長い。  4.乳児死亡の影響を受けない。  (解答3)  (第20回 問題7) 問題244 我が国の平均寿命について正しいのはどれか。  1.死亡時年齢の平均値である。  2.男女とも世界第1位である。  3.男女とも80歳を超えている。  4.近年の延びは40歳未満が寄与している。  (解答3)  (解説)  平均余命、平均寿命:X歳の人があと、平均して何年生きることができるかという期待値を、X歳における平均余命という。すなわち、各年齢に応じて計算することができる。  0歳の平均余命のことを、とくに平均寿命と呼び、健康の指標として用いられている。  厚生労働省が発表した簡易生命表で、2019年の日本人の平均寿命は、男性81.41歳、女性87.45歳で、ともに過去最高を更新した。世界ランキングで見ると女性は香港に続いて第2位、男性は香港、スイスに続いて第3位であった。  近年の平均寿命の延びは、70歳以上の年齢における死亡率の改善によって実現されている。)  (第28回 問題11) 問題245 我が国の人口統計について誤っている記述はどれか。  1.人口ピラミッドは (つぼ型)である。  2.出生率は低下傾向である。  3.国勢調査は毎年行われる。  4.平均寿命は世界第1位である。  (解答3)  (第4回 問題5) 問題246 人口動態統計で扱われないのはどれか。  1.出生数  2.死産数  3.離婚数  4.患者数  (解答4)  (第12回 問題7) 問題247 人口動態統計で扱うのはどれか。  1.人口  2.病院数  3.出生数  4.患者数  (解答3)  (第14回 問題10) 問題248 人口動態統計で扱わないのはどれか。  1.出生  2.婚姻  3.罹患  4.死亡  (解答3)  (第16回 問題7) 問題249 人口動態統計で示される指標はどれか。  1.死産率  2.受療率  3.有訴者率  4.通院者率  (解答1)  (解説)  人口動態統計とは、一定期間内(普通1年間)に生じた人口の変化の状態。  すなわち、出生、死亡、死産、婚姻、離婚などや、勤務地の移動などにより、地域人口が増加あるいは減少するその変動を人口動態といい、これを統計処理したものである。  これらの、人口の変動は厚生労働省大臣官房統計情報部が収集し、公表している。  出生率、死亡率、自然増加率、婚姻率、離婚率は総人口を分母集団とし、事件数を分子集団として、比率で表したものである。  ただし、死産率は総人口を分母としていない。 (死産率)={死産数÷出産(出生+死産)数}×1000で求める。)  (第29回 問題10) 問題250 我が国の人口動態統計で公表される指標はどれか。  1.人口  2.世帯数  3.婚姻件数  4.就業者数  (解答3)  (第32回 問題10) 問題251 現在の我が国の合計特殊出生率に最も近いのはどれか。  1.2.8  2.2.1  3.1.4  4.0.7  (解答3)  (解説)2020年の合計特殊出生率は1.34である。  (第30回 問題5) 問題252 分母が人口である指標はどれか。  1.粗死亡率  2.死産率  3.乳児死亡率  4.周産期死亡率  (解答1)  (第8回 問題5) 問題253 分母が人口であるのはどれか。  1.人口増加率  2.人工死産率  3.周産期死亡率  4.致命率  (解答1)  (解説)  人口増加率とは、特定のある時点と比較して人口の増減を計った場合の、増減の割合(%)のことである。 (人口増加率)={(現在の人口)-(ある時点の人口)}÷(ある時点の人口)×100)  例えば、東京都の2018年の人口を、その前年の2017年の人口と比較した人口増加率は、 (人口増加率)={(2018年の東京都の人口)-(2017年の東京都の人口)}÷(2017年の東京都の人口)×100で求めら れ、2018年の東京都の人口増加率は、0.72%であった。)  (第22回 問題10) 問題254 保健統計で患者数を分母とするのはどれか。  1.罹患率  2.有病率  3.致命率  4.死亡率  (解答3)  (第17回 問題8) 問題255 ある一時点で行った調査から得られる指標はどれか。  1.罹患率  2.有病率  3.死亡率  4.致命率  (解答2)  (第20回 問題6) 問題256 乳児死亡率が最も低い国はどれか。  1.日本  2.アメリカ合衆国  3.イギリス  4.スウェーデン  (解答1)  (解説)  乳児死亡:生後1年未満を乳児死亡と呼び、生後から死亡するまでの期間によって、新生児死亡、早期新生児死亡などと区分している。これらの率は一般に出生1000対で表される。これらは母体の健康状態・養育の条件に影響を受ける。 (乳児死亡率)=(ある1年間に発生する1歳未満の死亡数)÷(その年の出生数)×1000 乳児死亡率は地域の衛生状態や生活水準の指標となる。) ※乳児死亡率の世界順位(死亡率の低い国からの順位・2019年) (順位 国名 単位:人/1000人)   1位 サンマリノ 1.50  2位 アイスランド 1.60  3位 スロベニア 1.70  4位 キプロス 1.80  5位 日本 1.80  6位 エストニア 1.90  7位 フィンランド 1.90  8位 モンテネグロ 2.00  8位 ノルウェー 2.00  (第5回 問題11) 問題257 乳児死亡率について正しいのはどれか。  1.ある年の出生児の中でその年に死亡した児の割合である。  2.ある年の出産数と乳児死亡者数の比である。  3.乳児死亡数には前年に出生した児も含まれる。  4.乳児死亡数には新生児期に死亡した児は含まれない。  (解答3)  (解説)  乳児死亡率は、ある年の1年間に発生する1歳未満の乳児死亡数の出生数に対する割合である。この1年間の1歳未満の乳児数には、前年に出生して、該当する年に死亡した乳児の数が含まれる。)  (第22回 問題4) 問題258 最近の我が国の死亡率が世界で最も低いのはどれか。  1.心疾患死亡率  2.妊産婦死亡率  3.乳児死亡率  4.自殺死亡率  (解答3)  (第16回 問題6) 問題259 我が国の最近の妊産婦死亡率 (出生10万対)の値で正しいのはどれか。  1.10以下  2.11~20  3.21~30  4.31~40  (解答1)  (解説)  妊産婦死亡:妊産婦死亡は妊娠中あるいは出産後42日以内の死亡をいい、原因は妊娠前・中に関連した疾患(結核、梅毒、糖尿病、心疾患、慢性腎炎、精神障害など)や産科的合併症(子宮外妊娠、出血、妊娠中毒など)・不適切な処置などによるが、近年は妊娠中毒と出血による死亡率が高い。 ※妊産婦死亡率 母子保健の水準を表す指標として妊産婦死亡率が重要である。 日本の妊産婦死亡率は、2016年には3.4であり、世界で最も低い国の一つである。)  (第20回 問題5) 問題260 我が国の高齢者について誤っている記述はどれか。  1.65歳平均余命は男性が女性よりも長い。  2.認知症の患者数は増加傾向にある。  3.65歳以上の老年人口は20%以上である。  4.65歳以上の入院では循環器系の疾患が最も多い。  (解答1)  (第18回 問題6) 問題261 我が国で近年増加している疾患はどれか。  1.寄生虫症  2.梅毒  3.肺癌  4.脳卒中  (解答3)  (第4回 問題9) 問題262 我が国における高齢者 (65歳以上)の死因で最も多いのはどれか。  1.悪性新生物  2.脳血管疾患  3.心疾患  4.肺炎  (解答1)  (第9回 問題6) 問題263 我が国において高齢者が寝たきりになる原因として最も多いのはどれか。  1.骨粗鬆症  2.脳卒中  3.交通事故  4.心筋梗塞  (解答2)  (第14回 問題9) 問題264 我が国の最近の死因で最も多いのはどれか。  1.悪性新生物  2.心疾患  3.脳血管疾患  4.不慮の事故  (解答1)  (第7回 問題10) 問題265 我が国の最近の死因別死亡率で順位が最も高いのはどれか。  1.悪性新生物  2.心疾患  3.脳血管疾患  4.肺炎  (解答1)  (第20回 問題8) 問題266 最近5年間の我が国の死因別死亡率で減少傾向を示しているのはどれか。  1.脳血管疾患  2.悪性新生物  3.心疾患  4.肺炎  (解答1)  (第15回 問題8) 問題267 我が国の2011年から2016年における人口動態統計による死因順位が第3位の疾患はどれか。  1.悪性新生物  2.心疾患  3.脳血管疾患  4.肺炎  (解答4)  (第27回 問題10) 問題268 最近の我が国の死亡順位で5位以内に入らないのはどれか。  1.心疾患  2.肺炎  3.脳血管疾患  4.老衰  (解答4)  (第18回 問題11) 問題269 我が国で年齢調整死亡率が減少傾向にあるのはどれか。  1.肺癌  2.乳癌  3.胃癌  4.大腸癌  (解答3)  (解説)  年齢調整死亡率(訂正死亡率):人の年齢層によって著しく死亡率が異なる。死亡率は全年齢の死亡数と、全人口数の比であるので、年齢構成上からの影響は大きい。それを補正するために基準人口を設け、現在は昭和60年をモデル人口とし、年齢構成上にでる歪みを補正して死亡率からでる差を除去している。)  (第13回 問題10) 問題270 成人男性の喫煙率が最も高い国はどれか。  1.日本  2.アメリカ合衆国  3.イギリス  4.スウェーデン  (解答1)  (第3回 問題7) 問題271 我が国の最近の死亡率のうち数値が上昇してきているのはどれか。  1.粗死亡率  2.年齢調整死亡率  3.乳児死亡率  4.妊産婦死亡率  (解答1)  (第19回 問題11) 問題272 平成23年患者調査で医療機関を受診している総患者数が最も多いのはどれか。  1.糖尿病  2.高血圧性疾患  3.脳血管疾患  4.悪性新生物  (解答2)  (第24回 問題11) 問題273 2012年から2013年の統計で結核の罹患率が最も高い国はどれか。  1.日本  2.ドイツ  3.イギリス  4.アメリカ合衆国  (解答1)  (第25回 問題9)