静岡県立焼津水産高等学校
 
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令和5年12月 デュアルシステム(浜名湖体験学習施設ウォット)
  栽培漁業科の3年生1名が、浜名湖体験学習施設ウォット様で5日間の就業体験を行いました。ここ3年続けてウォット様には研修を受け入れていただき、将来、水族館で働きたい生徒にとって貴重な体験になっています。研修を担当して下さる職員の方は、本校栽培漁業科の卒業生です。また、4月から新規採用される職員の方は、2年前にウォット様で研修を受け、専門学校に進学した卒業生です。

  栽培漁業科の卒業生の中には、水族館で活躍する先輩方もいらっしゃいます!

  

  一番左の写真は、浜名湖内で養殖される青のり(ヒロハノヒトエグサ)の養殖網です。養殖網を囲うように青いネットが立ててあるのはなぜだかわかりますか?

  浜名湖では最近、クロダイが大量に増え、湖内で養殖しているカキ類やノリ類の食害が問題になっています。そのため、クロダイの侵入を防ぐために立てられているのです。橋の上からしばらく観察していても、多数のクロダイを見かけました。

  海洋生物や養殖について、「なぜ?」と疑問に思ったことが栽培漁業科では学べます。

令和5年12月 水産物加工実習
  栽培漁業科の1年生は毎年、冬になると水産物の加工について学びます。魚の養殖を勉強する学科ですが、1年次は水産加工やカッター漕艇など、他の学科の内容についても勉強します。

  水産加工といってもまずは、包丁を研ぐところから始まり、イカやカツオ、先輩が養殖したアユやニジマスを加工し、美味しくいただきます。

  

栽培漁業科 11~12月のnews
 11月~12月のnewsを紹介します。

  令和5年11月11日(土) 水高祭 一般公開

  

 今年度は、久しぶりとなる入場制限なしの水高祭になりました。地域の方、中学・高校生、卒業生など、多くの方に臨海実習場へお越しいただきました。ありがとうございます。


  令和5年12月11日(月) 企業・研究施設等訪問実習

  

  栽培漁業科の1年生が、東海大学静岡キャンパス様と沼津市にある海面養殖業者の海晴丸様を訪問させていただきました。


  令和5年12月13日(水) 静岡県水産・海洋技術研究所富士養鱒場見学

  

  栽培漁業科の2年生が、富士宮市にある静岡県水産・海洋技術研究所富士養鱒場様を訪問させていただき、ニジマスの種苗生産や養殖について学びました。なお、この施設見学は、新時代を拓く高校教育推進事業「プロフェッショナルの道」農林水産業スマート技術活用人材育成事業の一環として実施しました。

令和5年 トラフグ歯切り実習
 夏が終わり、水温が下がった秋から冬にかけての焼津水産高校臨海実習場の風物詩が、トラフグの歯切りです。トラフグは鋭い前歯でお互いに噛み合いをし、ひどい場合は死んでしまうこともあります。そのため、歯切りはトラフグ養殖には必要不可欠です。

 今年は猛暑の影響でなかなか歯切りが実施できず、水温が下がった11月~12月にかけて約500尾の歯を切りました。ニッパーを使って歯を切っていきますが、回数を重ねるごとに生徒はどんどん技術が上達していきます。歯を切ったトラフグは噛み合いも無くなり、元気に成長しています。自分たちの技術が成果に直結するところも、栽培漁業科の面白いところかもしれません。


  

令和5年 栽培漁業科ダイビング実習
  焼津水産高校で「ダイビング」を勉強したいとなると、海洋科学科開発類型のイメージが強いと思いますが、栽培漁業科の生徒もダイビングの知識、技術を学んでいます。3年次の選択科目の「ダイビング」でダイビングの基礎を学び、「潜水士」の資格を取得する生徒もいます。

  また、希望する3年生の生徒には、夏休みに実技講習をプールで行い、学校近くの石津浜で海洋実習も行っています。海洋実習は、教員2人(引率と陸上での安全管理)生徒2名のほぼマンツーマンで実施をするなど、充実をした内容になっています。


  栽培漁業科では、魚の飼育だけではなく、「ダイビング」も学べます。


 
 

令和5年9月3日(日) マダイの放流
  焼津ボートクラブの皆様に協力して頂き、本校栽培漁業科の生徒と放流体験に参加してくれた小・中学生とでマダイ種苗1000尾を焼津港に放流しました。海に放流すると一直線に海底まで泳いでいき、元気な状態で海に放すことができました。少しでも水産資源の増加に貢献できればと、放流事業は毎年続けています。協力して下さった全ての人に感謝です。

  

令和5年7月12日(水) 静岡県漁業協同組合連合会温水利用研究センター見学
  栽培漁業科の2年生が、御前崎市にある温水利用研究センターの見学に行きました。この施設は、静岡県の放流用種苗(マダイやヒラメ、クルマエビなど)を生産する施設です。他にもクエの養殖などに取り組んでいます。2年生は、種苗生産についての説明を受けた後、施設の見学を行いました。

  なお、この施設見学は、新時代を拓く高校教育推進事業「プロフェッショナルの道」農林水産業スマート技術活用人材育成事業の一環として実施しました。

  

令和5年6月 ウニどうなった?
  静岡新聞社様やSBS様に記事やニュースで取り上げて頂いた、栽培漁業科が取り組んでいるムラサキウニの養殖。4月に採集をし、毎日、白菜やキャベツを給餌して約2ヶ月経った時点で、生殖腺の発達具合を確認しました。結果は・・・

 ウニでした。この結果から、廃棄野菜でムラサキウニを養殖できることがわかりました。次の目標は1000尾単位で大量生産をして、販売をすることです!用宗産ムラサキウニのブランド化に向けて、栽培漁業科の挑戦は続きます。

  

令和5年5月 栽培漁業科の夢!
  ここ10年ぐらい、栽培漁業科では常に挑戦し続けていることがあります。それは、本校で飼育しているトラフグ親魚による種苗生産です。トラフグはマダイやヒラメと違って、飼育下では自然に産卵することがありません。

  そのため、ホルモン剤を注射器で投与し、成熟したところでお腹を搾って卵を取り出し、人工授精をする必要があります。言葉にすると一文なのですが、これが非常に難しい!

  ビニル管にシリンジを装着したものでトラフグ親魚の卵巣の一部を取り出し(カニュレーション)、卵が成形されているようであればホルモン剤を筋肉注射して、成熟を促します。数日して、卵が水分を含んでトラフグ親魚が増重していれば卵を取れるはずなのですが・・・残念ながら今年も上手く行かずに採卵することができませんでした。

  静岡県漁連温水利用研究センターでトラフグの種苗生産を担当している本校卒業生によると、排卵するタイミングの見極めが重要だそうです。今年の反省を活かして、来年こそトラフグの人工受精に成功し、長年の夢を成就したいと考えています。

  ちなみに、全国の水産・海洋系の高校の中で、トラフグの人工授精に成功している学校も、挑戦している学校もありません。ここでしか学べないことが、栽培漁業科にはあります。

  

  

令和5年5月 目指せブランド魚! 焼津水産高校発 焼津サーモンの生産への挑戦
  近年、ニジマスなどのサケ科魚類の養殖が盛んに行われており、〇〇サーモンという名称で各地でブランド化されています。魚の街「焼津」にも新たなブランド魚を!ということで、栽培漁業科では昨年からニジマスの養殖に挑戦しています。

  サケ科魚類は高水温に弱いため、屋外のかけ流し式養殖で夏を乗り超えるのは難しいかも・・・と思っていましたが、昨年、頂いた卵からふ化をさせたニジマスは、1年で1㎏以上にまで成長しています。

 今年も新たにふ化させた稚魚の育成を始めており、着々と「焼津サーモン」の生産への道のりが進んでいます。ニジマスの飼育管理は、栽培漁業科の3年生が課題研究の一環として取り組んでおり、より良い飼育方法の確立を目指して日々、奮闘しています。

  自分たちで考え、工夫をして魚を養殖する、こんな勉強ができる学校は、県内でも本校だけです。ここでしか学べないことが栽培漁業科にはあります。

  

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