第14回天竜文学賞受賞作
安壇 美緒(あだん みお)著 「金木犀とメテオラ」 10月11日(火)本校図書室にて、第14回天竜文学賞最終選考会が行われました。
二俣校舎、春野校舎それぞれから選考委員代表者14名(二俣校舎8名、春野校舎6名)が参加し、2時間にも及ぶ話し合いの末、受賞作を選出しました。
今年度の候補作は受賞作を含めた以下4作品。
『金木星とメテオラ』 安壇美緒 著
『流星コーリング』河邊徹 著
『深夜0時の司書見習い』近江泉美 著
『僕たちの幕が上がる』辻村七子 著
選考委員(春野7・二俣32名、名、総勢39名)の生徒が夏休み期間中にこの4作品を読み、各校舎での選考会を経て、この日の話し合いを迎えました。
受賞作となった「金木犀とメテオラ」は、「中学生から高校生に成長する過程で、周囲の人と自分を比較し、悩みや焦り、不安に思う気持ちは皆同じなのだと気づかされた」「優等生といわれる生徒も、人知れず家庭環境などにもがき、苦しみながら必死に生きている姿に勇気をもらった」など、場面や悩みは様々だが、登場人物の心情に深く共感していました。最終的には、天竜文学賞の選考基準である「高校生が高校生に薦めたい」というスローガンのもと、「この作品を通して“一歩前に踏み出す勇気”をみんなにも伝えたい」という意見が決め手となり、受賞作決定に至りました。
生徒は「朝読書」を通じてこの作品を味わうことになります。選考委員の想いを本校生徒全員が感じ取ってくれることを切に願います。