10月6日(金)に、『将来に向けて 今 大切にしたいこと』をテーマに、教育相談を利用されている保護者の方を対象とした学習会を行いました。講師を本校の弱視当事者の教員が務め、見えにくさを抱えながらの学校生活や、社会に出て働きながらの様々な工夫や心構えなどについて話をしました。
前半の内容は、一般の学校での生活や、盲学校に転校し様々な工夫によって学習がしやすくなったこと、あん摩マッサージ指圧師として病院に勤めたこと、その後、盲学校の保健理療科教員となりその経験が生かせたことなどでした。また、通勤や移動に欠かせない白杖の大切さ、様々な視覚支援機器の活用などについても、映像を交えて具体的に話してもらいました。
後半には、いろいろな視覚障害スポーツで仲間とつながったことや、視覚障害者団体の活動を通して様々な職域の方と結びついているという話がありました。また、自分の見えにくさを理解ある同僚に伝えたことで信頼関係が深まった経験から、見えにくさのために、できることとできないことがあることを周囲に伝え、必要な支援を求める勇気も大切だと教わりました。
子どもたちに大切にしてほしいことは「将来の夢を描くこと」「一つ一つの積み重ねを大切にし、できることを増やすこと」とのことでした。
参加された方は、今回の話を踏まえて、自分の子に寄り添いながら、挑戦する気持ちの大切さを伝えたいとおっしゃっていました。また、悩んでいることを講師に質問したり、保護者同士で情報交換したりする場も、少しですが持つことができました。
学習会の内容や様子をより詳しく知りたい方は、相談担当にお声がけください。