Q1 三島南高校の目指す学校像はなんですか?
A1 単位制普通科高等学校として校訓「自覚」のもと、文武芸の鼎立を目標に地域の期待に応え、魅力ある学校づくりを推進しています。
高校生の本分は勉強にあることは言うまでもありませんが、そればかりでなく運動部、文化部にかかわらず部活動や生徒会活動、学校行事等何事にも一生懸命取り組む生徒を育てたいと考えています。
Q2 単位/単位制とは何ですか?
A2 【単位】とは、学習の量を示す言葉です。
1週間に1時間の授業を1年間受けて、その科目の学習内容を理解し、修得したと認められれば1単位となります。
たとえば、1年次生の体育は週3時間ありますから1年間受けると3単位となります。
一般の学年制の学校では、学年ごとに学習する科目と単位数が決められていて、その決められた科目を学習し、決められた単位数を修得したときに学年の課程の修了の認定を受けて進級します。一定の単位数を修得できない場合には進級が認められず原級留置(留年)となり、その学年を最初からやることになります。
これに対し、本校では各学年ごとの進級の認定は行いません。3年間のトータルで考えていますので、必ずとらなければならない必履修科目を履修した上で、幅広い選択科目の中から各人の進路等に応じて科目を選択して学習し、一定の単位を修得すれば卒業が認定されます。
*必履修科目 「国語総合」「世界史」「地理か日本史」「現代社会」「数学Ⅰ」「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「体育」「保健」「芸術Ⅰ」「コミュニケーション英語Ⅰ」「家庭基礎」「社会と情報」
Q3 全日制普通科とは何ですか?
A3 高等学校の課程や学科はいろいろあります。
大きく分類すると以下のとおりです。
課程による区分 | 全日制 定時制 通信制 |
学科による区分 | 普通科 専門学科(農・工・商など) 総合学科 |
課程や学科、学習内容等はそれぞれの学校の目標によって異なります。本校は全日制の普通科高校です。
Q4 単位制のメリットは何ですか?少人数・習熟度別授業等はありますか?
A4 進路希望および興味関心に応じて、多様な選択科目の中から科目を選べます。少人数指導も可能になります。
各自の進路希望に添った自分に最適な時間割で授業を受けるために、より積極的な取り組みが期待でき、進路実現に直線的なシステムです。
自分の興味・関心により幅広く、あるいは深く学ぶこともできます。教科によってはその授業で演習等により大学受験に向けての学習が可能で、部活動との両立にも適しているシステムです。
また、少人数での授業が多く、習熟度別授業も展開されています。
Q5 単位制は留年がないそうですが、「楽(らく)」なのですか?
A5 全てが自己責任となり、ある意味では学年制より厳しいと思います。留年はありませんが、3年で卒業できない場合はあります。
一般には、例えば「3科目成績不良で留年」となるような学校が多いのではないでしょうか。本校ではその「留年」という措置を取らず、成績不良の科目を持った生徒も「2年次生」「3年次生」になれます。そういう意味で楽と考える人がいるのかもしれませんが、卒業するために決められた単位数を習得しなければならないことに違いはありません。卒業に必要な単位数がとれない場合は「4年次生」「5年次生」となるか、進路変更を考える必要が出てきます。
また、定期テストがない科目があるから楽だと考える人もいるようですが、テストに代わり、レポートや作品の提出が課され、作成には多くの時間が必要ですから、やはり楽とはいえません。
しかし、「あたりまえのことを、あたりまえに」できる人であれば、特に問題になることはないはずです。
(注) 本校は単位制であるため、「学年」という呼び方ではなく「1年次」「2年次」という呼び方をしています。
Q6 学年・クラスはありますか?
A6 あります。
他の高校と同様、学年・クラスはあります。しかし、2年次、3年次になると選択科目が多くなるのでクラス単位で授業をうけることは少なくなります。
Q7 一日何時間授業ですか?
A7 基本は一日6時間、火・木曜日が一日7時間授業です。1授業時間は50分です。
他の高校では放課後の補講等で実施するしかないような少人数向けの内容も「授業」として展開できるので、一人一人の個性に合った時間割を作ることで進路実現に対応でき、その結果、放課後の部活動と両立しやすいシステムにもなっています。
Q8 どのようにして自分の時間割をつくるのですか?
A8 HR担任、教科担任等と相談しながら作成します。
自分の進路希望がはっきりしていないと時間割がつくれません。入学時より自分の興味・関心を早めに発掘することが望まれます。
そのための指導は各担任が中心となり全先生で、本校入学後、すぐに指導に入ります。
Q9 自分の時間割を作るときに、自分の思うままに作ってよいのですか?
A9 まず自分の進路志望に合わせ、次に自分の興味関心に応じて時間割を作成します。ただし、いくつかの約束事があり、自分勝手には作れません。
進路実現を考慮した時間割であることは言うまでもありません。たとえば大学進学の場合、文学部に進学するのと、理学部に進学するのとでは自ずと受験科目は異なります。この科目が楽そうだから等の安易な考えで時間割を作ることは認めていません。
2年次以降の科目選択については
① 必履修科目は誰もが履修しなければなりません。
② 学習の順序があって、例えば数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲを履修する場合、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの順で履修しなければなりません。よってこの三科目を全て学ぶ場合は、1年次でⅠ、2年次でⅡ、3年次でⅢを履修しなけばなりません。この順は他の教科にもあります。
③ 進路希望を実現するためには、どうしても大学・学部等の受験科目に合わせた科目選択の組み合わせが必要です。
国公立大学をめざすのであれば、5教科の履修は欠かせません。
Q10 1年次の科目選択はいつ決定すればよいのですか?
A10 1年次の選択は芸術(美術・書道・音楽・工芸)だけです。
高校の教育課程には、文部科学省で決められた必履修科目(必ず授業を受けなければならない科目)があり、これは、どの高校でも学ぶ科目のことです。
本校では、1年次にそれを集中的に学ぶため、選択科目は芸術教科だけとなります。
芸術の科目選択は、入学試験合格後に調査をして、4月の授業開始に支障の無いようにしています。