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学校長挨拶
                     静岡県立掛川西高等学校
                          校長 大石正佳
 




 本校は、明治34年静岡県立掛川中学校として創立され、令和2年に創立120周年を迎えた歴史と伝統を持つ県西部地区に位置する高等等学校です。さらに、創立を遡ること20年、私塾「冀北学舎(きほくがくしゃ)」に本校歴史の源を見ることができます。冀北学舎は、県内外から高い志を持った若者が起居をともにし、明治の各界に逸材を輩出しました。以来、冀北の精神は、掛川中学校、掛川西高等学校と受け継がれ、「社会に貢献し、未来を切り拓く人間を育てる」の教育方針、「鍛えよう若き日を」のスローガンのもと、文武両道の良き校風が築き上げられました。本校を巣立った卒業生は、政治、経済、産業、教育などの諸分野で、この地域はもとより、日本全国、そして世界各地において、リーダーとして活躍しています。
 本校のスクール・ミッションは「中東遠地区の理数科を併置する伝統校として、主体性・協働性・創造性・自己有用感を醸成する先進的な教育活動を通して、社会に貢献し未来を切り拓く人材の育成を目指す」です。ここにある「主体性・協働性・創造性・自己有用感」を生徒に育成したい4つの資質・能力とし、スクール・ポリシーを定めています。変化の激しいこれからの社会を生き抜いていく高校生にとって、これらの資質・能力を身に付けることは極めて大切なものと考えており、学習活動はもとより、総合的な探究の時間、部活動や学校行事など、全ての教育活動を通してこれらの育成を図っています。そして、本校の教育活動における2本柱は、卒業後の進路実現とこの4つの資質・能力の育成です。
 進路実現に向けては、「授業を中心に据えた主体的な学びと高い学力を育成するための学び」「ICTの積極的な活用とアクティブ・ラーニングの導入等により、4つの資質・能力を育成する授業を通した学び」などを核とし、志を育む計画的・体系的な進路指導の推進しております。
 本校が目指す4つの資質・能力である「主体性・協働性・創造性・自己有用感」の育成を図る核として位置付けているのが、総合的な探究の時間です。「クリエィティブタイム(CT)」と命名し、地元の行政機関や企業等と連携し、探究活動に取り組んでいます。CTの授業の中では、生徒は自ら課題を設定し、その課題解決に向けて主体的に活動し、グループワーク等の協働的な活動を積極的に行っています。そして、探究活動のまとめとして、プレゼンテーション、小論文作成等を行います。本校におけるCTの時間は、3年間を計画的に進めています。もちろん、他の授業や生徒会活動、部活動などすべての教育活動で4つの資質・能力の育成を図っています。
 活気あふれる部活動も本校の大きな魅力です。甲子園出場9回を数える野球部をはじめ、2024年度の全国高等学校総合文化祭全国大会に出場をする自然科学部、吹奏楽部など、運動部、文化部の全ての部が活発に活動しています。生徒は、本校に脈々として受け継がれる「文武両道」の良き伝統を受け継ぎ、高い目標を掲げて日々の活動に一生懸命取り組んでいます。

 本校は、地域の方々や卒業生からの協力・応援を受け、生徒は生き生きと学校生活を送っています。歴史と伝統を受け継ぎながらも、変化の激しいこれからの社会で活躍する有為な人材を育成するべく、教職員一丸となって日々の教育活動に邁進し、掛川西高校はこれからも挑戦し続けていきます。本校の教育活動に変わらぬ御理解と御協力をよろしくお願いいたします。