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オンリーワン・ハイスクールへの取り組み
 本校は、令和3年度から県教育委員会が実施する「オンリーワン・ハイスクール」事業のアカデミックハイスクール(Ⅰ類)に分類されています。

【オンリーワン・ハイスクールとは】


 多様なニーズを持つ生徒が在籍する普通科の改革を推進するため、改革に取り組む学校を県教育委員会が指定するもので、取り組みテーマにより、以下の区分で指定されます。
 ●イノベーション・ハイスクール:文系・理系をバランスよく学ぶリベラルアーツの推進
 ●アカデミック・ハイスクール:SDGs等学際的・領域横断的な新たな社会課題の探究
 ●グローカル・ハイスクール:地域協働による地域社会の課題解決に向けた探究
 ●フューチャー・ハイスクール:過疎地域等の小規模校の地域に開かれた学校づくり

 なお、「Ⅰ類」は自ら取組計画を立てて立候補した高校の中から、有識者会議の議論を経て実施校を決定し、「Ⅱ類」は県教育委員会の重点取り組みをテーマとする実施校を指定しています。

【本校がオンリーワン・ハイスクールとして目指す学校像】



※「裏面」とは以下の【3年間の事業計画・目標】に表示されている画像のことです。


【3年間の事業計画・目標】




【主な取り組み】


1, 社会課題の解決に取り組む本格的な探究活動
 本校は総合的な探究の時間をCT(Creative Time)として実施しています。これは県教育委員会がアカデミック・ハイスクールに最も求めた内容です。昨年度からは、地元企業や市役所と連携し、掛川市の抱える社会課題の解決策を探究することを中心としたCTを行っています。夏季休業中には生徒自身が、掛川市内の企業団体を訪問し地域の課題などへの理解を深めるフィールドワークも実施しています。
 これからは、専門家の先生方や大学などの専門機関と連携し、プログラムの向上や県レベル・全国レベルの発表会への参加なども図っていきたいと考えています。


2, 掛西式英語教育
 本校は、これからの社会のリーダーとなって活躍する掛西生のためには、単に大学受験のための英語ではなく、英語を聞くこと、読むこと、話すこと、書くことのすべてにわたってバランスよく英語力を育成することが必要だと考え、5年ほど前からこの「掛西式英語教育」に取り組んできました。具体的には"Qskills For Success"という洋書教材を中心に、英語の4技能(読む、聞く、話す、書く)をバランスよく伸ばしながら、大学受験を見据えた英語教育を行っています。
 また、「エンパワーメントプログラム」などの英語を使える場を提供しながら、生徒の英語運用スキルの向上にも繋げています。

(※右の画像は2019年度のもの)


3, ICT活用における先進的取り組み
 本校は各教室にプロジェクターが完備されているほか、体育館では大型のプロジェクターを用いた集会なども行われます。また、これらを導入した授業の展開は、授業の分かりやすさや効率性向上に繋がったり、生徒自らの主体的、協働的な活動を促進したりしています。さらに、本校は全国の高校で唯一の2020学校情報化先進校にも認定されています。


4, 目標設定と振り返りによる学びのポートフォリオ
 本校では、生徒それぞれが自分自身の目標を立てて臨み、事後に自らの取り組みを振り返る活動を大切にしています。定期テスト前や各学期、年度の始めに目標を立て、終わったら振り返るといったような活動を通し、生徒一人ひとりが主体的、自律的に毎日を過ごすということを心がけています。
 また、既に多くの本校教員が取り組んでいる、毎時間の授業目標の提示と一人ひとりの生徒による振り返りの活動を一層徹底していきたいとも考えています。


5, 大学などと連携したハイレベルな文化部活動

 本校文化部は、大学や企業と連携しハイレベルな活動を展開しています。以下に、本校食物研究部及び、自然科学部の活躍を紹介します。

○食物研究部 2年連続最優秀賞受賞!
丼部門・寿司部門 W 受賞
食物研究部2年生が、市内のスーパーマーケットサンゼンとの協働企画により商品開発を行いました。コロナ禍の中「掛川(静岡)の魅力を伝え、地元を応援し元気に」をコンセプトに、静岡フレッシュポーク、掛川牛、深蒸し茶など特産品をふんだんに取り入れたものを提案しました。お弁当お惣菜大賞2021では、「掛川フレッシュ丼」が最優秀賞、『華の17歳』バラちらし寿しは入選となり、それぞれサンゼンで販売されています。

○2019年5月12日~17日にアメリカ・アリゾナ州フェニックスで行われたIntel ISEF2019に本校自然科学部3年生(当時)の岡本優真君(現東京大学2年生)・塚本颯君(現東京工業大学2年生)が日本代表として出場しました。
 「科学のオリンピック」とも呼ばれるこの大会で、「空中環境DNAを使った鳥類調査法の確立をめざして」というテーマで発表を行い、Grand Awardとしてanimal scienceの優秀賞2等(動物科学部門で世界2位)を、またSpecial Awardとしてアリゾナ大学賞の2つの賞を受賞しました。
 その後も、後輩部員が数々の賞を受賞しています。