「志」と「学業」を半ばにして戦争の犠牲となった、かつての5名の在校生を慰霊し、平成30年5月18日(金)に、平和を願う式典を行いました。 農場の生産科学棟の近く、丸山みかん園の一郭に「平和の願い」の碑が本校百周年を迎えた平成8年5月19日に建立されました。これは戦争の犠牲者となった5人の生徒を慰霊するとともに平和を願うため、当時の同級生が中心となり基金を募り建てた慰霊碑です。 この碑文には当時の惨状が刻まれています。 碑文(抜粋) この日、生徒達の一部は勤労動員に一部は学校実習に分かれ、それぞれの場所で作業に汗を流していた。10時50分空襲警報発令、各所で作業中の生徒達は、近くの防空壕に避難した。飛来する米軍機は猛爆の雨を降らせ、空は暗く風はよどみ、相次ぐ爆音と不気味な落下音は続いた。 11時13分、校内に落弾した5発の内の一発は、至近弾となり丸山茶園南側の防空壕、前方わずか5メートルに落下した。身を伏す瞬間炸裂した弾片爆風は容赦なく壕内を襲った。悲惨極まりない壕内の惨状はただ絶句するのみ。一蓮托生5人の学友は、一朝にして幽明境を異にした。罪なき若い命をも奪う無謀な戦争のもたらす無慈非な凶行に非憤慷慨を覚えざるを得ない。 将来を嘱望するわが子を失った遺族の悲嘆を察すると、涙を流し哀悼せざるを得ない。亡き友を偲ぶ中、慰霊碑建立の機運高まり殉難者の冥福を祈るとともに恒久の平和と母校の発展を祈念し、この碑を建つ。 |