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自立相談について
 本校では、在籍する幼児児童生徒の学習環境の改善を目指し、必要な支援、指導を行うための「自立相談」を計画的に実施しています。
<方法>
・幼児児童生徒(担任を含む)からの相談を受け、その課題が解決可能と思われる人材との接触の場を設定する。
・幼児児童生徒に対し、具体的な支援、指導の時間や場所を校内に確保する。
・幼児児童生徒と支援、指導者は、1対1を基本とする。原則として、支援、指導中は担任や自立活動課員が立ち会う。
 なお、相談内容は弱視眼鏡の矯正状況のチェック、拡大読書器の使い方、弱視者の見え方や眼疾患についての相談、日常生活用具制度、補装具制度についての相談など、多岐にわたっています。
 このように「自立相談」は、本人が見え方の現状を再認識し、今後の学習や生活をより円滑にする一助になっています。

全盲と重度の弱視と接するときの配慮
 視覚障害のある方に対しては、「不安を取り除く」、「情報の保証をする」、「安全を確保する」など、特に配慮すべき事項があります。
 本校では、新任者を対象とした研修会を実施し、職員間での共通理解を図っています。今回も、その中のいくつかを紹介したいと思います。
 ①「おはよう」、「さようなら」の挨拶は、見える人から積極的に声をかけましょう。アイコンタクトができないので、近づいてくる人は誰なのだろうと不安になることがあります。
 ②全盲や重度の弱視の人がどこかにぶつかりそうなときや、危険なときには、「○○さん、ストップ!」、「○○さん、前に段差!」等と声をかけましょう。
 ③部屋を出入りするときには、できるだけ「〇〇です。失礼します。」、「○○です。失礼しました。」のように、あなたの存在を声に出してください。

第3回 自立活動研修会
 11月18日、愛知教育大学 特別支援教育講座 准教授の相羽大輔先生をお招きし、「視覚障害児の理解 ~自己理解と心理的適応~」について講演いただきました。
 当日は、新型コロナウイルス感染症対策として、zoomを用いて会場を分けた研修会となりました。
 講演では、視覚障害者本人が障害受容、自己理解をするだけでなく、周囲が受容することも大切だと例を挙げて分かりやすく説明してくださりました。また、小学部、中学部、高等部それぞれの弱視生徒の自己理解について段階的に説明してくださり、援助依頼は小学部にはかなり高い要求だったと分かりました。
 役に立つから躊躇せず援助を要請できる、役に立つと思わせることが大事だと学びました。
 本日の内容を今後の幼児児童生徒への支援につなげていきたいと思います。

第2回 自立活動研修会
 11月1日に校内で年に1度の点字競技会が行なわれます。そこで競技会に向けた研修が10月7日(金)の放課後に実施されました。
 内容は
1 日本点字の歴史
2 校内点字競技会の概要
3 校内点字競技会のリハーサル演習、質疑・応答
となっていて、主に本年度から本校に赴任した先生を対象にしたものです。点字競技会には教職員も可能な限り参加をすることになっているので、日ごろから点字の学習を頑張っている生徒に負けたくない!とチャレンジ精神を燃やす先生たちも加わりました。
 点字盤の使い方、マス開けや分かち書きの方法の他に、競技会の採点ルール、ここでしか聞けない裏技についても詳しい説明が行われ、「最初は難しいと感じていたけど、徐々に早く点字が打てるようになった」「◯◯点とれるように頑張ります!」という感想が寄せられました。
 みなさん自信をもって本番に臨んでください。

全盲と重度の弱視と接するときの配慮
 本校における年度始めの新任者研修会では、「視覚障害児(者)、特に全盲と重度の弱視と接するときの配慮」について確認します。現在のところ、全部で27項目ありますが、相手が誰であっても同じように配慮すべきことが多くあります。今回は、そのうちのいくつかを紹介したいと思います。
(1)全盲や重度の弱視の人に話しかけるときは、まず相手の名前を呼びましょう。続いて自分の名前を名乗ってから話し始めましょう。慣れるにつれて声と名前が一致してくると思います。そうなれば、あなたの名前を言わなくても大丈夫です。
(2)「あちら」、「そこ」などの指示語は使わないようにしましょう。「あなたの前にある机の右端に置かれている本を取ってください。」のように、「方向」、「距離」、「位置関係」など、具体的な言葉を使って伝えましょう。
(3)物を渡すときには手渡しが基本です。触ってもらうことで、形状などを確認してもらいましょう。視覚障害者にとって、手は目です。
 これらの配慮事項は、誰に対しても分け隔てなく実践していくことで、多くの方との関係性がより円滑になっていくものと思われます。

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