臨床医学各論 国家試験問題(あマ指) 第1章 運動器系疾患(整形外科疾患) 問題1 外傷性脱臼で誤っているのはどれか。  1.特有な異常肢位  2.関節包内脱臼  3.ばね様固定  4.関節の疼痛  (解答2)  (第9回 問題87) 問題2 肩関節脱臼で正しいのはどれか。  1.後方脱臼の頻度が高い。  2.関節強直を起こすことが多い。  3.合併症として腋窩神経損傷がある。  4.再脱臼を起こすことはまれである。  (解答3)  (解説)  肩関節は反復性脱臼が最も多くみられる関節。ほとんどのものが外傷性の脱臼に続発しておこる。外傷による肩関節の脱臼は、ラグビー、アメフト、柔道などのコンタクトスポーツに多く、前下方脱臼がほとんどである。  関節包の損傷を伴う完全脱臼では、関節拘縮を起こすため、可動域改善のリハビリを要する。  ※解剖学的な構造上、上腕骨骨頭は前下方に逸脱しやすく、この方向に大きな外力が加わると脱臼する危険性を伴う。  肩関節前方脱臼の合併症  バンカート損傷、ヒルサック損傷、大結節剥離骨折、腋窩神経麻痺、血管損傷、回旋筋腱板損傷などがある。  @ バンカート損傷とヒルサック損傷  肩関節前方脱臼に最も多く合併する損傷。前方脱臼を生じるときに上腕骨頭後面と関節窩前縁の衝突を起すことがあるが、その際に関節窩前縁の関節唇(線維軟骨)や関節窩前下縁の剥離損傷を生じたものをバンカート損傷という。  また、上腕骨頭の後面上部を陥没骨折、もしくは関節軟骨の剥離損傷を生じたものをヒルサック損傷という。  A 大結節剥離骨折と回旋筋腱板損傷  上腕骨の大結節には、肩関節運動に関与する回旋筋腱板の後方を構成する腱が付着している。従って、前方脱臼を生ずる際に大結節の腱付着部に強い張力が加わって、回旋筋腱板後方要素の付着腱の損傷や、大結節の剥離骨折を生ずることがある。  回旋筋腱板は4つの筋肉の腱が集合して構成されており、前方から肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋のそれぞれの腱が上腕骨に付着している。その内、棘上筋と棘下筋の腱が大結節の大部分を占める範囲に付着しており、前方脱臼の際に周囲筋、腱の中では最もストレスを受ける部分になっている。  B 腋窩神経損傷  腋窩神経は、鎖骨から上腕へ向かう腕神経叢の枝で、肩甲骨関節窩前下方の辺りから腋の下を通り、上腕の後方上部や外側上部に分布している。三角筋や小円筋の運動神経枝や肩外側の皮膚知覚枝を出しているので、この神経が圧迫されると三角筋や小円筋の運動麻痺や肩外側の知覚麻痺を生じる。  腋窩神経は、肩関節の前方脱臼や下方脱臼で圧迫障害を受けることが多く、脱臼が整復されると圧迫が解除されて回復する。しかし、圧迫により神経線維が 挫滅していると脱臼が整復された後も神経麻痺が残存し、三角筋の萎縮、上腕の挙上障害、上腕上部の後面及び外側の疼痛、知覚異常などの症状が見られることがある。  (第26回 問題59) 問題3 捻挫について誤っている記述はどれか。  1.無理な関節運動を強いられたときに起こる。  2.関節面の損傷である。  3.受傷外力と同一方向の外力により疼痛が再現する。  4.急性期には患部を冷やす。  (解答2)  (第6回 問題88) 問題4 骨折で皮膚に創があり外界との交通のあるのはどれか。  1.病的骨折  2.完全骨折  3.粉砕骨折  4.複雑骨折  (解答4)  (第17回 問題78) 問題5 骨折部位で最も癒合しにくいのはどれか。  1.鎖骨中央部  2.橈骨下端部  3.大腿骨頸部  4.踵骨体部  (解答3)  (解説 骨折の癒合期間 中手骨: 2週 肋骨: 3週 鎖骨: 4週 前腕骨: 5週 上腕骨: 6週 大腿骨: 8週 大腿骨頚部: 12週)  (第5回 問題84) 問題6 高齢者の大腿骨頚部骨折の骨癒合が起こりにくい理由はどれか。  1.骨修復能が低下している。  2.関節包外骨折である。  3.骨折の中枢側が充血状態となる。  4.骨折片間に圧迫力がかかる。  (解答1)  (第8回 問題88) 問題7 脊椎骨骨粗鬆症に関連して誤っている記述はどれか。  1.腰痛の原因となる。  2.骨塩量が減少する。  3.脊椎圧迫骨折が起こりやすい。  4.閉経後に進行が遅くなる。  (解答4)  (第5回 問題85) 問題8 骨粗鬆症について誤っている記述はどれか。  1.骨の化学的組成に異常がある。  2.閉経後に多く発症する。  3.病的骨折を起こしやすい。  4.運動が予防に重要である。  (解答1)  (第7回 問題92) 問題9 骨粗鬆症について誤っているのはどれか。  1.骨量は正常である。  2.クッシング症候群に合併する。  3.脊椎圧迫骨折が起こる。  4.管状骨では皮質骨が菲薄となる。  (解答1)  (第15回 問題77) 問題10 骨粗鬆症の治療に用いられないのはどれか。  1.ビタミンA  2.活性型ビタミンD  3.エストロゲン  4.カルシトニン  (解答1)  (解説 エストロゲンには骨の吸収を押さえる働きがある。)  (第11回 問題93) 問題11 原発性骨粗鬆症について誤っている記述はどれか。  1.閉経後に多く発症する。  2.病的骨折を起こしやすい。  3.運動が予防に重要である。  4.血液、生化学検査に異常を認める。  (解答4)  (第13回 問題95) 問題12 骨粗鬆症で適切でない記述はどれか。  1.骨量が減少した状態である。  2.骨吸収率は骨形成率より低下している。  3.甲状腺機能亢進症で起こる。  4.脊椎圧迫骨折が起こる。  (解答2)  (第17回 問題77) 問題13 骨粗鬆症患者に好発する骨折はどれか。  1.橈骨遠位端骨折  2.鎖骨骨折  3.大腿骨骨幹部骨折  4.脛骨骨幹部骨折  (解答1)  (第20回 問題70) 問題14 いわゆる五十肩について誤っているのはどれか。  1.肩関節周囲炎が一因となる。  2.帯を結ぶのが困難となる。  3.痛みは寒冷時に増強する。  4.予後不良である。  (解答4)  (第1回 問題87) 問題15 いわゆる五十肩について誤って いる記述はどれか。  1.肩の運動は制限される。  2.関節腔は拡大している。  3.上肢帯筋の萎縮が起こる。  4.保存的治療が基本である。  (解答2)  (第3回 問題86) 問題16 五十肩(肩関節周囲炎)について正しい記述はどれか。  1.肩甲上腕関節の運動制限がある。  2.結髪困難は内旋制限による。  3.結帯困難は外旋制限による。  4.腱板の萎縮はない。  (解答1)  (第6回 問題89) 問題17 五十肩について誤っているのはどれか。  1.原因は退行性変性  2.肩関節可動域は正常  3.運動時の痛み  4.運動療法の適応  (解答2)  (第7回 問題90) 問題18 肩関節周囲炎について誤っているのはどれか。  1.40〜60歳代に好発  2.夜間痛  3.関節包の拡大  4.結帯動作の制限  (解答3)  (第8回 問題85) 問題19 肩関節周囲炎で誤っているのはどれか。  1.夜間痛  2.予後は不良  3.挙上制限  4.肩甲帯筋群の萎縮  (解答2)  (第9回 問題88) 問題20 いわゆる五十肩で誤っているのはどれか。  1.退行変性である。  2.外転、外旋制限が強い。  3.包帯で固定する。  4.予後は良い。  (解答3)  (第10回 問題92) 問題21 いわゆる五十肩で誤っている 記述はどれか。  1.帯を結ぶ動作が困難となる。  2.肩甲帯筋の廃用性萎縮がみられる。  3.肩関節腔は拡大している。  4.痛みは寒冷時に増悪する。  (解答3)  (第12回 問題89) 問題22 五十肩について誤っている記述はどれか。  1.外旋運動が制限される。  2.保存的治療が基本である。  3.上肢帯筋の萎縮が起こる。  4.完治することはまれである。  (解答4)  (第13回 問題80) 問題23 いわゆる五十肩について誤っている記述はどれか。  1.結帯動作が困難である。  2.夜間痛がある。  3.40〜60歳代に好発する。  4.治療にデゾー包帯を行う。  (解答4)  (解説 デゾー包帯とは、鎖骨骨折用包帯。あらかじめ腋下にパットをいれて、肘を体側に固定する。)  (第14回 問題83) 問題24 肩関節周囲炎について適切でない記述はどれか。  1.加齢による退行性変性に起因する。  2.更衣動作が困難となる。  3.ヤーガソンテストが陽性となる。  4.痛みがなくなるまで三角巾で安静を保つ。  (解答4)  (第15回 問題76) 問題25 肩関節周囲炎について適切でない記述はどれか。  1.帯を結ぶのが困難となる。  2.有痛弧徴候(ペインフルアークサイン)がみられる。  3.ライトテストが陽性となる。  4.上腕二頭筋長頭筋腱に圧痛がみられる。  (解答3)  (第18回問題71) 問題26 肩関節周囲炎について正しいのはどれか。  1.原因は外傷が多い。  2.肩関節可動域制限はない。  3.安静時の疼痛が特徴である。  4.腱板の変性が認められる。  (解答4)  (解説 東洋療法試験財団の正式解答は4であるが、教科書には以下の記述もある。 肩関節周囲炎:典型的には、凍結進行期、凍結期、解凍期の3つの病期を経て、1年くらいの経過で治癒する。 凍結進行期は痛みのために肩の自動運動が制限され、安静時痛、夜間痛が出現する。拘縮も進む。 凍結期は拘縮が完成し、肩関節の運動はあらゆる方向に制限される。ただし、痛みは軽減する。 解凍期は拘縮が徐々に取れ、可動域は元に戻る。)  (第24回 問題61) 問題27 肩関節の腱板損傷が多いのはどれか。  1.棘上筋  2.肩甲下筋  3.棘下筋  4.小円筋  (解答1)  (第21回 問題86) 問題28 手の腱鞘炎について誤っている記述はどれか。  1.反復する物理的刺激により起こる。  2.ドゥ・ケルバン病は手関節尺側に起こる。  3.ばね指の原因となる。  4.局所の圧痛を認める。  (解答2)  (第16回 問題84) 問題29 手の腱鞘炎について正しいのはどれか。  1.1回の外力により起こる。  2.ドケルバン病は手関節橈側に起こる。  3.槌指の原因である。  4.局所の発赤を認める。  (解答2)  (解説 槌指:指の第1関節が木槌のように曲がった状態になるので、マレット(木槌)変形と呼ばれる。マレット変形のなかには、伸ばすスジ(腱)である伸筋腱が伸びたために生じるものと第1関節内の骨折が生じて起こるものがある。突き指の一種でボールなどが指先に当ったときなどに起こる。 腱鞘炎の場合は慢性化することがおおく発赤は少ないのが普通である。)  (第25回 問題57) 問題30 ばね指について正しい記述はどれか。  1.筋硬結が原因である。  2.深指屈筋腱に好発する。  3.局所の圧痛はない。  4.伸展時に弾発現象は起こらない。  (解答2)  (第20回 問題69) 問題31 筋・腱疾患についての組合せで正しいのはどれか。  1.肉離れ ーー 骨化性筋炎  2.多発性筋炎 ーー 筋挫傷  3.ドケルバン病 ーー フィンケルスタインテスト  4.重症筋無力症 ーー 仮性肥大  (解答3)  (解説 筋挫傷は肉離れの正式名称。多発性筋炎は膠原病の一種で自己免疫機序により筋に炎症が起こる。)  (第23回 29 問題32 男性に多い疾患はどれか。  1.先天性股関節脱臼  2.関節リウマチ  3.変形性膝関節症  4.痛風  (解答4)  (第11回 問題89) 問題33 男性に多い疾患はどれか。  1.特発性側弯症  2.フライバーグ病  3.先天性内反足  4.外反母趾  (解答3)  (解説 先天性内反足の男女比は2:1で男の子に多い。 フライバーグ病 (第2ケーラー病)は、足の指の付け根部分にある中足骨頭部に繰り返し、圧力がかかるため、血行が一時的に阻害され、循環障害により、歩行時に痛みや腫れを伴う病気。10代の女性に多い骨端症の一つ。)  (第24回 問題64) 問題34 女性に多い疾患はどれか。  1.ペルテス病  2.先天性内反足  3.特発性側弯症  4.キーンベック病  (解答3)  (解説 ペルテス病:6〜8歳の男子に多い。原因不明で大腿骨頭への血流が障害され骨頭壊死をおこす。3年くらいで治癒するが股関節に後遺症が残る場合が多い病気なので注意が必要。 先天性内反足:足が回内して足底部が内側を向いたもの。男児に多い。原因は、胎生期の発育抑制,子宮内の圧迫,遺伝などの諸説がある。尖足(鶏歩)・O脚を呈する。) キーンベック病:月状骨がつぶれて扁平化する病気をキーンベック病という。月状骨は手首(手関節)に8つある手根骨の1つでほぼ中央に位置する。月状骨は、周囲がほぼ軟骨に囲まれており血行が乏しいため、血流障害になり壊死しやすい骨の1つである。 20代の男性に発症することが多く、また工員、大工、農漁業など手をよく使う人に多く発症する。)  (第25回 問題58) 問題35 頸椎症性脊髄症について正しいのはどれか。  1.痙性麻痺は認めない。  2.手指巧緻運動障害を認める。  3.膀胱直腸障害は認めない。  4.下肢腱反射が減弱する。  (解答2)  (第22回問題88) 問題36 変形性脊椎症で最も適切なのはどれか。  1.エックス線所見と臨床症状とは一致する。  2.閉経後の女性に多い。  3.長期間コルセットを装着させる。  4.体操で筋力強化を図る。  (解答4)  (第12回 問題91) 問題37 腰椎椎間板ヘルニアで誤っているのはどれか。  1.坐骨神経痛を伴うことが多い。  2.ギックリ腰ではじまることが多い。  3.椎間孔が拡大する。  4.後側方に脱出することが多い。  (解答3)  (第1回 問題83) 問題38 腰椎椎間板ヘルニアについて誤っている記述はどれか。  1.L5−S1間のヘルニアではラセーグテストは陽性である。  2.L2−L3間のヘルニアでは大腿神経伸展テストは陽性である。  3.L5−S1間のヘルニアではアキレス腱反射は正常である。  4.坐骨神経痛は殿部から足部にかけて放散する。  (解答3)  (解説 L5−S1間椎間板ヘルニアではS1神経が障害される。)  (第6回 問題90) 問題39 腰部椎間板ヘルニアの症状で誤っているのはどれか。  1.放散痛  2.解離性知覚障害  3.筋萎縮  4.深部反射低下  (解答2)  (第7回 問題91) 問題40 腰椎椎間板ヘルニアの症状でないのはどれか。  1.足クローヌス  2.坐骨神経痛  3.下肢の知覚障害  4.腰痛  (解答1)  (解説 クローヌスとは、筋あるいは腱に急激な被動的伸展を行うと、律動的筋収縮が不随意的に連続して出現することをいう。臨床的に錐体路症状とされ、筋伸展反射の著しい亢進を示している。これが足関節におこるものを足クローヌスという。)  (第9回 問題93) 問題41 腰椎椎間板ヘルニアで正しい記述はどれか。  1.高齢者に好発する。  2.好発部位はL4−L5である。  3.バビンスキー反射が出現する。  4.背筋の緊張が低下する。  (解答2)  (第10回 問題91) 問題42 腰椎椎間板ヘルニアの症状でないのはどれか。  1.腰痛  2.坐骨神経痛  3.足クローヌス  4.下肢の感覚障害  (解答3)  (第16回 問題85) 問題43 腰椎椎間板ヘルニアの診断を受けている患者が今朝から急に尿閉となった。速やかに行うべき治療法はどれか。  1.ベッド上安静  2.副腎皮質ステロイドの投与  3.腰部硬膜外ブロック  4.椎間板切除術  (解答4)  (第27回 問題58) 問題44 坐骨神経痛の原因として最も多いのはどれか。  1.L1−L2椎間板ヘルニア  2.L2−L3椎間板ヘルニア  3.L3−L4椎間板ヘルニア  4.L4−L5椎間板ヘルニア  (解答4)  (第21回 問題88) 問題45 坐骨神経痛の原因として最も多い椎間板ヘルニアの高位はどれか。  1.第10胸椎-第11胸椎間  2.第12胸椎-第1腰椎間  3.第2腰椎-第3腰椎間  4.第4腰椎-第5腰椎間  (解答4)  (第26回 問題58) 問題46 脊柱管狭窄を生じないのはどれか。  1.黄色靱帯の肥厚  2.椎間板の後方への膨隆  3.椎間関節の肥大  4.前縦靱帯の骨化  (解答4)  (第26回 問題57) 問題47 腰部脊柱管狭窄症で誤っている記述はどれか。  1.先天性と後天性がある。  2.腰椎屈曲位で痛みが軽減する。  3.安静時痛がある。  4.間欠性跛行がある。  (解答3)  (第8回 問題87) 問題48 腰部脊柱管狭窄症について適切でない記述はどれか。  1.高齢者に多い。  2.間欠跛行が特徴である。  3.下肢症状は両側に認めることが多い。  4.足背動脈の拍動は消失する。  (解答4)  (第13回 問題82) 問題49 腰部脊柱管狭窄症で適切でないのはどれか。  1.馬尾神経の圧迫が起こる。  2.下肢痛を生じる。  3.間欠跛行を示す。  4.腰椎伸展位で症状が軽快する。  (解答4)  (第17回 問題76) 問題50 脊柱管狭窄を生じるのはどれか。  1.椎体前縁骨棘形成  2.黄色靱帯肥厚  3.前縦靱帯骨化  4.棘突起肥大  (解答2)  (第23回 問題62) 問題51 次の文で示す患者について最も考えられる疾患はどれか。 「68歳の男性。約100m歩くと左の殿部から下腿部にかけて疼痛が生じる。しばらくしゃがんでいると症状は消失する。」  1.腰椎分離症  2.脊柱管狭窄症  3.脊椎骨骨粗しょう症  4.変形性股関節症  (解答2)  (第2回 問題88) 問題52 先天性股関節脱臼の症状で、正しい記述はどれか。  1.大腿内側皮膚溝は、左右対称である。  2.下肢の延長がみられる。  3.開排制限がみられる。  4.歩行開始後には、大転子低位がみられる。  (解答3)  (第4回 問題93) 問題53 先天性股関節脱臼の乳児期の症状で誤っているのはどれか。  1.トレンデレンブルグ徴候陽性  2.大腿皮膚溝の非対称  3.バーローテスト陽性  4.クリックサイン陽性  (解答1)  (解説 乳児期では直立できない。 クリックサインとは、開排位で大腿骨頭を脱臼させたり整復したりするさいに触知する轢音のことで、脱臼と整復の順序の違いでオルトラニー徴候とバーローテスト陽性とがある。)  (第5回 問題86) 問題54 女児に多い疾患はどれか。  1.ペルテス病  2.大腿骨頭すべり症  3.先天性股関節脱臼  4.先天性内反足  (解答3)  (第22回問題81) 問題55 先天性内反足について正しいのはどれか。  1.女児に多い。  2.前足部は外転変形している。  3.早期にギプス矯正を行う。  4.リーメンビューゲル装具を装着する。  (解答3)  (第23回 問題63) 問題56 重症筋無力症でみられない症状はどれか。  1.眼瞼下垂  2.意識障害  3.呼吸筋麻痺  4.嚥下困難  (解答2)  (第2回 問題84) 問題57 変形性関節症の単純エックス線所見で正しいのはどれか。  1.骨の壊死像  2.骨の粗鬆化  3.骨嚢胞の形成  4.関節裂隙の拡大  (解答3)  (解説)  骨嚢胞:変形性関節症などにおいて、軟骨損傷部から関節液などが骨に侵入し、骨の溶解が起こり、穴があいてしまった状態。  変形性関節症の診断は、主に画像検査にて行われる。  画像検査で以下のような所見を認めた場合、変形性関節症と診断する。  関節裂隙の狭小化(関節の隙間が狭い=軟骨がすり減っているサイン)・関節周囲の骨に、変形や、骨棘(骨が針のように飛び出すサイン)、骨硬化像(骨が白く硬くなるサイン)、骨のう胞(骨にできた空洞)などを認める。  (第26回 問題55) 問題58 変形性股関節症について正しい記述はどれか。  1.我が国では二次性が多い。  2.エックス線像で骨萎縮が強い。  3.ジョギングを勧める。  4.杖は患側に持たせる。  (解答1)  (第13回 問題81) 問題59 変形性膝関節症の成因について 誤っているのはどれか。  1.職業  2.年齢  3.脚気  4.関節炎  (解答3)  (第3回 問題88) 問題60 変形性膝関節症の症状で誤って いるのはどれか。  1.運動開始時痛  2.大腿四頭筋の肥大  3.膝蓋跳動  4.内側関節裂隙部の圧痛  (解答2)  (第7回 問題89) 問題61 変形性膝関節症で正しい記述はどれか。  1.2次性のものが多い。  2.初期には歩行開始時痛がみられる。  3.膝蓋跳動は関節周囲浮腫により起こる。  4.進行すると外反変形を起こす。  (解答2)  (第20回 問題71) 問題62 変形性膝関節症に関連が少ないのはどれか。  1.運動開始時痛  2.大腿四頭筋萎縮  3.外反膝  4.関節拘縮  (解答3)  (第12回 問題90) 問題63 変形性膝関節症について正しい記述はどれか。  1.滑膜組織の摩耗を主病変とする。  2.安静時痛が主症状である。  3.単純エックス線像で関節裂隙の拡大を認める。  4.大腿四頭筋訓練が有効である。  (解答4)  (第21回 問題81) 問題64 変形性膝関節症について正しいのはどれか。  1.一次性が多い。  2.関節軟骨の摩耗所見はない。  3.安静時痛が主症状である。  4.大腿四頭筋訓練の効果はない。  (解答1)  (第22回問題86) 問題65 外反母趾について誤っているのはどれか。  1.男性に多い  2.MP関節亜脱臼を起こす  3.扁平足を伴う  4.靴の使用と関連する  (解答1)  (第19回 問題70) 問題66 外反母趾について正しい記述はどれか。  1.男性に多い。  2.先の細い靴の着用習慣と関係が深い。  3.手術療法の適応はない。  4.関節リウマチに合併しない。  (解答2)  (第21回 問題79) 問題67 障害と部位との組合せで、正しいのはどれか。  1.前十字靭帯損傷 ーー 肩関節  2.環椎破裂骨折 ーー 腰椎  3.脊椎分離症 ーー 胸椎  4.コーレス骨折 ーー 橈骨下端  (解答4)  (解説 コーレス骨折とは、橈骨下端の骨折で、末梢骨折が背側に転位したもの。遠位橈尺関節の脱臼を伴う。頻度は高い。老人(特に女性)に多く,手掌をついて転倒したときに起こることが多い。)  (第4回 問題94) 問題68 疾患と所見との組合せで誤っているのはどれか。  1.変形性膝関節症 ーー O脚変形  2.変形性股関節症 ーー トレンデレンブルグ徴候  3.変形性肘関節症 ーー 伸展障害  4.ブシャール結節 ーー 遠位指節間関節腫脹  (解答4)  (第22回問題80) 問題69 脊椎疾患と装具治療との組合せで誤っているのはどれか。  1.側弯症 ーー ミルウォーキーブレイス  2.頸椎症 ーー 対立装具  3.腰椎椎間板ヘルニア ーー 軟性コルセット  4.腰椎圧迫骨折 ーー 体幹装具  (解答2)  (第22回問題87) 問題70 疾患と治療装具の組合せで正しいのはどれか。  1.斜頸 ーー ボストンブレース  2.特発性側弯症 ーー フォンローゼン装具  3.発育性股関節形成不全 ーー リーメンビューゲル装具  4.先天性内反足 ーー ミルウォーキーブレース  (解答3)  (解説 フォンローゼン型:先天性股関節脱臼用の装具で、新生児用の装具。装具全体は柔らかいバンドで出来ており、股関節を屈曲開排位に保持する。下肢を動かすことにより、脱臼を自然修復する。)  (第25回 問題59) 問題71 トレンデレンブルグ歩行はどの筋麻痺で起こるか。  1.脊柱起立筋  2.大殿筋  3.中・小殿筋  4.大腿四頭筋  (解答3)  (第1回 問題78) 問題72 重症筋無力症の症状でないのはどれか。  1.呼吸筋麻痺  2.構音障害  3.複視  4.兎眼  (解答4)  (第9回 問題80) 問題73 重症筋無力症の初発症状はどれか。  1.耳鳴り  2.眼瞼下垂  3.兎眼  4.構音障害  (解答2)  (第23回 問題69) 問題74 ラセーグ試験が陽性になる疾患はどれか。  1.胸椎後縦靱帯骨化症  2.胸椎黄色靱帯骨化症  3.第5−6頚椎間椎間板ヘルニア  4.第4−5腰椎間椎間板ヘルニア  (解答4)  (第1回 問題86) 問題75 坐骨神経痛をきたしにくい疾患はどれか。  1.悪性腫瘍の骨転移  2.腰椎椎間板ヘルニア  3.帯状疱疹  4.閉塞性動脈硬化症  (解答4)  (第3回 問題87) 問題76 デュシェンヌ型筋ジストロフィーで生じにくいのはどれか。  1.母指球の萎縮  2.登はん性起立  3.動揺性歩行  4.腓腹筋の仮性肥大  (解答1)  (解説 デュシェンヌ型筋ジストロフィーでは、四肢の筋は中枢側から萎縮がおこる。)  (第17回 問題69) 問題77 デュシェンヌ型筋ジストロフィー症について正しいのはどれか。  1.性染色体劣性遺伝形式である。  2.生下時から筋緊張の異常低下がある。  3.遠位筋から萎縮が始まる。  4.血清生化学検査ではCK値が低下する。  (解答1)  (第18回問題76) 第2章 神経系疾患 第1節 脳血管障害 問題78 閃輝暗点がみられるのはどれか。  1.片頭痛  2.緊張型頭痛  3.牽引性頭痛  4.心因性頭痛  (解答1)  (第10回 問題81) 問題79 片頭痛発作時の対応で適切でないのはどれか。  1.暗い静かな部屋で安静にする。  2.痛むところを冷やす。  3.入浴する。  4.ひと眠りする。  (解答3)  (第18回問題69) 問題80 脳血管障害について、正しい記述はどれか。  1.脳梗塞は若年に多い。  2.脳血栓は過激な体動時に多い。  3.くも膜下出血は慢性に発症する。  4.一過性脳虚血発作は24時間以内に症状が消失する。  (解答4)  (第4回 問題89) 問題81 右側の脳内出血で生じる麻痺はどれか。  1.右上肢単麻痺  2.対麻痺  3.右片麻痺  4.左片麻痺  (解答4)  (第1回 問題90) 問題82 脳出血の好発部位でないのはどれか。  1.被殻  2.視床  3.前頭葉  4.小脳  (解答3)  (第12回 問題94) 問題83 脳出血で四肢麻痺を認める出血部位はどれか。  1.橋  2.視床  3.被殻  4.小脳  (解答1)  (解説 被殻出血:病巣側への共同偏視・反対側の片麻痺・感覚障害など。感覚障害に比べ、運動麻痺の程度が強い。 視床出血:下方共同偏視・反対側の片麻痺など。運動麻痺に比べ感覚障害が強い。 橋出血:四肢麻痺・正中位固定・強い意識障害など。重症例が多い。正中位固定→右も左も注視できない状態のこと。 小脳出血:病巣と反対側への共同偏視・強い回転性めまい・嘔吐・頭痛など。麻痺はないが、歩行は不可能。)  (第25回 問題63) 問題84 脳梗塞の原因疾患はどれか。  1.脳腫瘍  2.脳血栓  3.脳炎  4.結核性髄膜炎  (解答2)  (第8回 問題96) 問題85 脳塞栓について正しいのはどれか。  1.緩徐に発症する。  2.心房細動に合併する。  3.高血圧はリスクファクターである。  4.激しい頭痛を伴う。  (解答2)  (第27回 問題55) 問題86 発症直後の脳梗塞発見に最も適した検査はどれか。  1.MRI  2.シンチグラフィ  3.単純エックス線撮影  4.CT  (解答1)  (第22回問題84) 問題87 皮質性感覚失語を示す脳梗塞に関係する血管はどれか。  1.椎骨動脈  2.後大脳動脈  3.中大脳動脈  4.前大脳動脈  (解答3)  (解説 各血管は次の部位を栄耀する。 椎骨動脈: 小脳・延髄 前大脳動脈: 前頭葉・頭頂葉内面 中大脳動脈: 大脳半球外側面・線状体・内包 後大脳動脈: 後頭葉・側頭葉の一部)  (第10回 問題82) 問題88 発作後に後遺症を残さないのはどれか。  1.脳塞栓  2.脳血栓  3.小脳出血  4.一過性脳虚血発作  (解答4)  (第13回 問題94) 問題89 髄膜刺激症状はどれか。  1.項部硬直  2.足クローヌス  3.バビンスキー徴候  4.ロンベルグ徴候  (解答1)  (解説 髄膜刺激症状には以下のものがある。 頭痛 項部硬直 ケルニッヒ徴候:仰臥位で股関節と膝関節を90度屈曲し、次に膝関節の伸展を試みると苦痛を訴え135度異常のびない ブルジンスキー徴候:仰臥位で頭部を前屈させると、股関節と膝関節が自動的に屈曲する ラセーグ徴候(SLR)陽性)  (第3回 問題90) 問題90 自律神経症状が中心となる疾患はどれか。  1.シャイ・ドレーガー病  2.筋萎縮性側索硬化症  3.重症筋無力症  4.フリードライヒ失調症  (解答1)  (解説 シャイ・ドレーガー症候群とは、40〜60歳に発病し,慢性進行性の経過を示す.男性に多くみられる.症状は陰萎で始まることが多く,ついで起立性の低血圧(立ちくらみ,目まい,失神発作など),排尿排便障害(膀胱,直腸括約筋のトーヌスの異常),瞳孔異常(Horner症候群)が出現する.また構音障害,失調,振戦,硬直などの小脳症状やパーキンソン様症状もみられる.病理学的には,脊髄中間外側核の神経細胞の脱落,変性がみとめられるほか,小脳,大脳基底核,黒質,オリーブ核などにも変性がみられる. フリードライヒ失調症とは、脊髄小脳変性症のうち脊髄型の代表的疾患である。10歳前後に発症し、常染色体性劣性遺伝を示す。脊髄後索、脊髄小脳路、錐体路の変性が特徴的である。初発症状は起立時や歩行時にみられる下肢の運動失調が多い。進行は緩徐であるが、約20年以内に死亡することが多い。)  (第12回 問題95) 第3節 脳腫瘍 問題91 脳腫瘍の5年生存率で最も予後が悪いのはどれか。  1.神経膠芽腫  2.髄膜腫  3.下垂体腺腫  4.神経鞘腫  (解答1)  (第22回問題85) 第4節 中枢神経系の変性疾患 問題92 痴呆について誤っている組合せはどれか。  1.血管性痴呆 ーー 脳梗塞  2.老年痴呆 ーー 75歳以上の高齢者  3.初老期痴呆 ーー 大脳萎縮  4.二次性痴呆 ーー 精神遅滞  (解答4)  (第3回 問題91) 問題93 パーキンソン病の症状で誤っているのはどれか。  1.振戦  2.感覚障害  3.無動  4.仮面様顔貌  (解答2)  (第5回 問題92) 問題94 パーキンソン病の徴候はどれか。  1.痙性麻痺  2.筋萎縮  3.振戦  4.感覚障害  (解答3)  (解説 パーキンソン病は錐体外路障害で起こる。)  (第6回 問題81) 問題95 パーキンソン病について誤っている記述はどれか。  1.脳内ドパミンが減少する。  2.無動がみられる。  3.こきざみ歩行がみられる。  4.錐体路疾患である。  (解答4)  (第8回 問題94) 問題96 パーキンソン病でよくみられるのはどれか。  1.痙性麻痺  2.アテトーゼ  3.見当識障害  4.突進現象  (解答4)  (第23回 問題57) 問題97 症候性パーキンソニズムの原因とならないのはどれか。  1.脳炎  2.一酸化炭素中毒  3.脳血管障害  4.ギラン・バレー症候群  (解答4)  (第11回 問題94) 問題98 筋萎縮性側索硬化症で最も認めにくいのはどれか。  1.膀胱直腸障害  2.構音障害  3.舌萎縮  4.筋線維束攣縮  (解答1)  (解説 筋萎縮性側索硬化症とは、中年以降に発症し,筋萎縮と線維束攣縮を主徴とする原因不明の疾患で、男性に多くみられる。 病理所見は,脊髄前角細胞および延髄運動核の変性と,錐体路の変性である、 進行性の経過をとり、3〜4年で死の転帰をとることが多い。)  (第14回 問題89) 問題99 筋萎縮性側索硬化症でみられないのはどれか。  1.母指球の萎縮  2.筋線維束性れん縮  3.膀胱直腸障害  4.深部腱反射亢進  (解答3)  (第15回 問題78) 問題100 疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。  1.ウイルソン病 ーー 片麻痺  2.クロイツフェルト・ヤコブ病 ーー 痴呆  3.アルツハイマー病 ーー 感覚障害  4.パーキンソン病 ーー アテトーゼ  (解答2)  (第11回 問題95) 問題101 疾患と原因との組合せで、正しいのはどれか。  1.パーキンソン症侯群 ーー 喫煙  2.脊髄小脳変性症 ーー 抗精神薬  3.筋萎縮性側索硬化症 ーー 飲酒  4.スモン ーー キノホルム  (解答4)  (解説 2、3は原因不明である。)  (第4回 問題91) 問題102 神経疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。  1.髄膜炎 ーー 項部硬直  2.進行性筋ジストロフィー ーー 自律神経障害  3.脊髄空洞症 ーー 眼球運動障害  4.ウィルソン病 ーー 視神経萎縮  (解答1)  (第14回 問題88) 問題103 疾患と病態との組合せで誤っているのはどれか。  1.クモ膜下出血 ーー 脳動脈瘤破裂  2.ポリオ ーー 脊髄前角細胞破壊  3.進行性筋ジストロフィー ーー 腓腹筋仮性肥大  4.ギラン・バレー症候群 ーー 中枢神経障害  (解答4)  (第22回問題79) 問題104 副鼻腔炎が原因となるのはどれか。  1.髄膜炎  2.神経梅毒  3.ポリオ  4.くも膜下出血  (解答1)  (第23回 問題68) 第5節 末梢神経疾患 問題105 ギラン・バレー症候群について誤っている記述はどれか。  1.脱髄性疾患である。  2.四肢の脱力をきたす。  3.深部腱反射は低下する。  4.寛解と再燃を繰り返す。  (解答4)  (解説 ギラン・バレー症候群(急性炎症性脱髄性多発根神経炎)とは、 上気道感染や消化器症状が前駆し、四肢の筋力低下が急速に進行する疾患で、ほとんどの症例では4週までに極期に達した後、進行は停止する。 深部反射は消失ないし低下する。顔面神経麻痺が約半数にみられ、舌・咽頭筋麻痺、外眼筋麻痺などの脳神経障害や呼吸筋麻痺を合併することもある。 感覚障害は初期に一過性にみられるが軽微である。 自律神経症状として頻脈、不整脈、血圧の変動、発汗異常などがみられる。 発症1週頃から髄液の蛋白細胞解離がみられる。神経伝導速度は低下。末梢神経生検では節性脱髄と血管周囲への細胞浸潤をみとめる。 経過は一般に良好で、症状の進行が停止した後、2〜4週で回復し始め、6カ月以内に回復する。 病因は確立されていないが、細胞性あるいは液性免疫機序の関与が推察されており、血漿交換療法の有効性が確認されている。。)  (第14回 問題90) 問題106 ギランバレー症候群で正しい記述はどれか。  1.中枢神経障害である。  2.髄液蛋白質の上昇を認める。  3.腱反射は亢進する。  4.呼吸筋麻痺はない。  (解答2)  (第19回 問題67) 問題107 末梢神経炎の原因となる疾患はどれか。  1.脳梗塞  2.心筋梗塞  3.糖尿病  4.慢性肝炎  (解答3)  (第2回 問題94) 問題108 糖尿病性神経障害でみられないのはどれか。  1.深部腱反射亢進  2.勃起障害(ED)  3.起立性低血圧  4.筋萎縮  (解答1)  (第12回 問題82) 問題109 多発ニューロパチーについて正しいのはどれか。  1.運動障害が優位である。  2.デルマトームに沿った感覚障害を認める。  3.深部腱反射が亢進する。  4.アルコール多飲が原因となる。  (解答4)  (第27回 問題57) 問題110 神経痛と痛みの部位との組合せで誤っているのはどれか。  1.三叉神経痛 ーー 舌  2.正中神経痛 ーー 手掌  3.肋間神経痛 ーー 側胸部  4.坐骨神経痛 ーー 大腿前面  (解答4)  (第2回 問題85) 問題111 ベル麻痺の症状でないのはどれか。  1.味覚障害  2.難聴  3.兎眼  4.閉口不全  (解答2)  (解説 ベル麻痺では聴覚過敏となる。)  (第7回 問題82) 問題112 ベル麻痺について誤っている記述はどれか。  1.額のしわがなくなる。  2.開眼が困難になる。  3.鼻唇溝が浅くなる。  4.口角が下垂する。  (解答2)  (第17回 問題70) 問題113 末梢性顔面神経麻痺でみられないのはどれか。  1.味覚障害  2.顔面知覚鈍麻  3.兎眼  4.聴覚過敏  (解答2)  (第22回問題89) 問題114 反回神経麻痺でみられるのはどれか。  1.頻脈  2.顔面浮腫  3.嗄声  4.ホルネル症候群  (解答3)  (第20回 問題84) 問題115 神経麻痺で母指対立筋の萎縮がみられるのはどれか。  1.筋皮神経  2.尺骨神経  3.橈骨神経  4.正中神経  (解答4)  (第11回 問題91) 問題116 外傷と合併する神経麻痺の組合せで最も適切なのはどれか。  1.上腕骨骨幹部骨折 ーー 腋窩神経麻痺  2.橈骨遠位端骨折 ーー 正中神経麻痺  3.肩関節前方脱臼 ーー 尺骨神経麻痺  4.股関節後方脱臼 ーー 大腿神経麻痺  (解答2)  (第27回 問題60) 問題117 総腓骨神経麻痺で正しい症状はどれか。  1.足関節の伸展ができない。  2.知覚異常はない。  3.足の指の背屈はできる。  4.鉤足になる。  (解答1)  (第2回 問題93) 問題118 総腓骨神経麻痺について正しい記述はどれか。  1.足底の感覚障害を生じる。  2.足関節部の圧迫によって発症する。  3.足関節の背屈運動が障害される。  4.足趾の底屈運動が障害される。  (解答3)  (第21回 問題80) 問題119 鶏歩に関係する神経はどれか。  1.大腿神経  2.脛骨神経  3.腓腹神経  4.総腓骨神経  (解答4)  (第8回 問題86) 問題120 症状と麻痺神経との組合せで正しいのはどれか。  1.鷲手 ーー 尺骨神経  2.下垂手 ーー 正中神経  3.尖足 ーー 大腿神経  4.兎眼 ーー 三叉神経  (解答1)  (第3回 問題92) 問題121 神経麻痺とその症状との組合せで誤っているのはどれか。  1.正中神経 ーー 猿手  2.橈骨神経 ーー 下垂手  3.尺骨神経 ーー 鷲手  4.脛骨神経 ーー 下垂足  (解答4)  (第5回 問題90) 問題122 自律神経障害の症状はどれか。  1.起立性低血圧  2.不随意運動  3.けいれん  4.知覚障害  (解答1)  (第3回 問題89) 問題123 緊張型頭痛で正しいのはどれか。  1.拍動性である。  2.両側性である。  3.日常動作で悪化する。  4.嘔吐を伴う。  (解答2)  (第21回 問題89) 問題124 緊張型頭痛で正しいのはどれか。  1.慢性の筋収縮による。  2.女性に多い。  3.片側性である。  4.治療にはトリプタン類が有効である。  (解答1)  (第22回問題90) 第3章 消化器系疾患 問題125 胸やけの原因とならない疾患はどれか。  1.食道裂孔ヘルニア  2.食道炎  3.大腸ポリープ  4.神経症  (解答3)  (第2回 問題90) 問題126 食道疾患と症状との組合せで誤っているのはどれか。  1.食道炎 ーー 嚥下痛  2.食道癌 ーー 体重減少  3.食道けいれん ーー 嚥下困難  4.食道静脈瘤 ーー 呼吸困難  (解答4)  (第18回問題79) 問題127 逆流性食道炎で正しい記述はどれか。  1.噴門部括約筋の機能は保たれている。  2.若年者に多い。  3.前屈により胸やけが軽減する。  4.内視鏡検査で確定診断する。  (解答4)  (第20回 問題77) 問題128 食道癌について適切でない記述はどれか。  1.体重が減少する。  2.女性に多い。  3.食道下部に好発する。  4.嚥下困難がある。  (解答2)  (解説 食道癌は男性に多い。)  (第5回 問題83) 問題129 胃癌について正しい記述はどれか。  1.非上皮性の悪性腫瘍である。  2.シュニッツラー転移は血行性転移である。  3.進行胃癌の分類にはデュークス分類が用いられる。  4.早期胃癌の5年生存率は90〜95%である。  (解答4)(解説 シュニッツラー転移は播種性転移である。デュークス分類は大腸癌の分類であり、進行癌には、ボールマンの分類がもちいられている。)  (第21回 問題69) 問題130 吐血の原因とならない疾患はどれか。  1.食道静脈瘤  2.胃癌  3.十二指腸潰瘍  4.潰瘍性大腸炎  (解答4)  (第2回 問題91) 問題131 吐血を起こす疾患はどれか。  1.十二指腸憩室炎  2.結腸癌  3.潰瘍性大腸炎  4.食道静脈瘤  (解答4)  (解説 憩室とは内腔性臓器(食道,胃,腸,気管,膀胱,尿道など)にみられる限局性の腔拡張をいう。ここに内容物の停滞,濃縮,結石形成などと関連して,急性あるいは慢性の炎症を生じたものを憩室炎という。)  (第4回 問題82) 問題132 吐血の原因となる疾患はどれか。  1.急性胃炎  2.急性腸炎  3.腸閉塞  4.潰瘍性大腸炎  (解答1)  (第8回 問題84) 問題133 消化性潰瘍について正しいのはどれか。  1.下腹部痛を生じる。  2.ストレスが原因となる。  3.エックス線造影検査で陰影欠損像をみる。  4.抗生物質が治療に有用である。  (解答2)  (解説 エックス線造影検査では陰影突出像をみる 胃潰瘍の原因としてピロリ菌が注目されているが、再発を繰り返すものにのみ除菌を考えるので、抗生物質投与は治療法の主流ではない。また、十二指腸潰瘍の原因はピロリ菌ではない。)  (第1回 問題84) 問題134 胃潰瘍について正しいのはどれか。  1.ヘリコバクター・ピロリが関与する。  2.下腹部痛が多い。  3.内視鏡所見ではボルマンの分類を用いる。  4.治療は非ステロイド性抗炎症薬を使用する。  (解答1)  (第27回 問題56) 問題135 十二指腸潰瘍の症状でないのはどれか。  1.黄疸  2.吐血  3.下血  4.空腹時痛  (解答1)  (第5回 問題94) 問題136 急性虫垂炎について正しい記述はどれか。  1.化膿性炎症である。  2.バビンスキー反射が陽性となる。  3.副腎皮質ホルモンが極めて有効である。  4.赤血球増多を伴う。  (解答1)  (解説 副腎皮質ホルモンは免疫を抑制する。)  (第3回 問題85) 問題137 虫垂炎の腹痛発生部位で誤っているのはどれか。  1.右下腹部  2.心窩部  3.左上腹部  4.臍部  (解答3)  (解説 虫垂炎の痛みは心窩部から始まり後に右下腹部に集束する)  (第5回 問題95) 問題138 イレウスの症状でないのはどれか。  1.下痢  2.嘔吐  3.腹痛  4.腹部膨満  (解答1)  (解説 イレウスとは腸閉塞のことなので下痢はおこらない。)  (第3回 問題93) 問題139 腸閉塞の症状として、適切でないのはどれか。  1.腹痛  2.排ガス  3.腸蠕動異常  4.腹部膨満  (解答2)  (解説 腸閉塞の症状は、断続的におこる激しい腹痛、蠕動不穏(腸管の蠕動運動が異常に亢進した状態で、腸内腔の拡大と腸管壁の痙攣性収縮が腹壁を通して肉眼的にみとめられるもの)やグル音の異常、嘔吐や吐糞である。)  (第4回 問題84) 問題140 イレウスで腸管壊死をきたしやすいのはどれか。  1.閉塞性イレウス  2.絞扼性イレウス  3.麻痺性イレウス  4.単純性イレウス  (解答2)  (第21回 問題84) 問題141 自己免疫性腸疾患はどれか。  1.大腸ポリープ  2.潰瘍性大腸炎  3.ダンピング症候群  4.過敏性腸症候群  (解答2)  (第9回 問題91) 問題142 クローン病の合併症はどれか。  1.陰部潰瘍  2.痔瘻  3.手掌紅斑  4.口腔内色素沈着  (解答2)  (解説 クローン病は原因不明の難病で、主として口腔から肛門までの消化管全域に、非連続性の炎症および潰瘍を起こす原因不明の疾患である。 本疾患における病変は消化管の粘膜から漿膜までの全層を侵し、進行すると腸管が狭くなる狭窄によって腸閉塞をきたすことや、腸管に穴のあく穿孔や瘻孔、それらに膿が溜まった膿瘍ができることがある。特に、回腸末端から盲腸にかけての回盲部に好発する。 若年層での発症が顕著であり欧米先進国での患者数が圧倒的に多いため、食生活の欧米化、即ち動物性蛋白質や脂質の摂取が関係しているとも考えられている。)  (第21回 問題71) 問題143 潰瘍性大腸炎の症状として、適切でないのはどれか。  1.便秘  2.粘血便  3.腹痛  4.下痢  (解答1)  (第4回 問題83) 問題144 潰瘍性大腸炎の所見として適切でないのはどれか。  1.血性下痢  2.痔瘻  3.腹痛  4.発熱  (解答2)  (第25回 問題64) 問題145 潰瘍性大腸炎で正しいのはどれか。  1.回盲部に好発する。  2.大量の水様性下痢をみる。  3.家族性に発症する。  4.大腸癌の危険因子である。  (解答4)  (第17回 問題80) 問題146 大腸癌で正しい記述はどれか。  1.扁平上皮癌が多い。  2.上行結腸側の方が症状が出やすい。  3.肝転移を起こしやすい。  4.進行度の判定にボルマン分類を用いる。  (解答3)  (第19回 問題77) 問題147 過敏性腸症候群でみられないのはどれか。  1.腹痛  2.下痢  3.便秘  4.下血  (解答4)  (第12回 問題87) 問題148 過敏性腸症候群について正しいのはどれか。  1.悪性腫瘍の合併頻度が高い。  2.排便により腹痛が軽減する。  3.血便がみられる。  4.内視鏡検査で異常がみられる。  (解答2)  (第22回問題76) 問題149 強い心窩部痛を起こすのはどれか。  1.食道静脈瘤  2.萎縮性胃炎  3.急性膵炎  4.劇症肝炎  (解答3)  (第17回 問題79) 問題150 疾患と症状との組合せで適切でないのはどれか。  1.十二指腸潰瘍 ーー 心窩部痛  2.急性虫垂炎 ーー 右下腹部痛  3.胆石症 ーー 左肩放散痛  4.汎発性腹膜炎 ーー 反跳痛  (解答3)  (第14回 問題77) 問題151 多量の飲酒後、激しい心窩部痛と血中アミラーゼの上昇がみられた。最も考えられる疾患はどれか。  1.イレウス  2.胃潰瘍  3.急性胆嚢炎  4.急性膵炎  (解答4)  (第15回 問題88) 問題152 急性膵炎の腹痛が軽減する姿勢はどれか。  1.仰臥位  2.起座位  3.座位前屈位  4.側臥位  (解答3)  (第20回 問題76) 問題153 急性膵炎について正しいのはどれか。  1.成因が不明なものが多い。  2.腹痛は起坐位で軽減する。  3.重症例では低カルシウム血症がみられる。  4.慢性膵炎に移行することが多い。  (解答3)  (第22回問題70) 問題154 慢性膵炎の症状でないのはどれか。  1.脂肪便  2.背部痛  3.体重減少  4.低血糖  (解答4)  (第16回 問題77) 問題155 疾患と所見との組合せで誤っているのはどれか。  1.慢性肝炎 ーー チアノーゼ  2.肝癌 ーー 腹水  3.脂肪肝 ーー 肥満  4.胆石 ーー 黄疸  (解答1)  (第2回 問題89) 問題156 肝炎の分類で誤っているのはどれか。  1.A型  2.B型  3.非A非B型  4.H型  (解答4)  (解説 3.の言い方はC型肝炎が発見されてから用いられなくなった。)  (第1回 問題82) 問題157 経口感染する肝炎はどれか。  1.A型  2.B型  3.C型  4.D型  (解答1)  (解説 経口感染する肝炎は、このほかE型がある。)  (第8回 問題82) 問題158 C型急性肝炎について正しい記述はどれか。  1.経口感染である。  2.慢性化はまれである。  3.劇症化することが多い。  4.有効なワクチンはない。  (解答4)  (第21回 問題83) 問題159 肝硬変症の症状でないのはどれか。  1.クモ状血管腫  2.手掌紅斑  3.女性化乳房  4.血尿  (解答4)  (第2回 問題92) 問題160 肝硬変でみられない徴候はどれか。  1.クモ状血管腫  2.手掌紅斑  3.スプーン状爪  4.女性化乳房  (解答3)  (解説スプーン状爪は鉄欠乏性貧血でみられる。)  (第8回 問題83) 問題161 肝硬変の症状でないのはどれか。  1.静止時振戦  2.脾腫  3.痔核  4.腹水  (解答1)  (解説 肝性昏睡時には羽ばたき振戦がみられる。残り三つは門脈欝血の結果生ずる。)  (第9回 問題90) 問題162 肝硬変の所見はどれか。  1.結節性紅斑  2.漏斗胸  3.女性化乳房  4.クモ状指  (解答3)  (第21回 問題70) 問題163 肝硬変でみられるのはどれか。  1.血小板増加  2.プロトロンビン時間短縮  3.血中アルブミン低下  4.コリンエステラーゼ上昇  (解答3)  (第13回 問題87) 問題164 肝硬変で低値を示すのはどれか。  1.ALT(GPT)  2.TTT  3.ZTT  4.A/G比  (解答4)  (解説 A/G比とは、血中のアルブミンとグロブリンとの比であり、肝硬変のときは低アルブミン血漿となるためにA/G比が低くなる。)  (第12回 問題86) 問題165 肝硬変で増加するのはどれか。  1.末梢血血小板数  2.血清γ−グロブリン値  3.血清アルブミン値  4.血清総コレステロール値  (解答2)  (第15回 問題89) 問題166 急性胆嚢炎で、腹壁緊張亢進が最も現われる部位はどれか。  1.右上腹部  2.左上腹部  3.右下腹部  4.左下腹部  (解答1)  (第4回 問題81) 問題167 胆嚢炎の症状で誤っているのはどれか。  1.腹痛  2.発熱  3.黄疸  4.頻尿  (解答4)  (第18回問題78) 問題168 胆石症の症状でないのはどれか。  1.上腹部痛  2.下血  3.発熱  4.黄疸  (解答2)  (第6回 問題82) 問題169 胆石症について誤っている記述はどれか。  1.女性に多い。  2.超音波検査は診断に有用である。  3.疝痛発作がある。  4.吐血を伴う。  (解答4)  (第7回 問題85) 問題170 圧痛点とその部位との組合せで正しいのはどれか。  1.マックバーネー点 ーー 心窩部  2.ランツ点 ーー 左下腹部  3.ボアス点 ーー 第12胸椎左側  4.小野寺点 ーー 臍部  (解答3)  (第5回 問題87) 問題171 ランツ点に圧痛がみられるのはどれか。  1.虫垂炎  2.急性膵炎  3.急性胃炎  4.食道炎  (解答1)  (第24回 問題77) 問題172 切除後にダンピング症候群をきたすのはどれか。  1.食道  2.胃  3.小腸  4.大腸  (解答2)  (解説)  ダンピング症候群:胃切除により食物が急激に空腸内に入ることで浸透圧や血糖値が大きく変化する状態。  ダンピングとは「急速に墜落する」という意味であり、文字通り食べ物が胃の中に留まらず急速に小腸内へ入るために起こる症状である。  主病態として、切除などにより幽門の機能が失われる。そのため、大量の胃の内容物が急速に小腸に流れてくる。これにより、腸管の外の水分が内容物の浸透圧によって腸管内に移動し、下痢になる。  これは病気というよりも、からだが手術後の新しい環境に慣れるまでに通っていかなければならない道のりの1つと考えられている。  (第26回 問題69) 問題173 誤っている組合せはどれか。  1.肝硬変 ーー 食道静脈瘤  2.クモ膜下出血 ーー 頭痛  3.胃潰瘍 ーー 喀血  4.急性腹症 ーー 胃穿孔  (解答3)  (解説 喀血は肺からのもので、胃からのものは吐血という。)  (第6回 問題92) 問題174 疾患と症状との組合せで誤っているのはどれか。  1.食道静脈瘤 ーー 吐血  2.急性膵炎 ーー 便秘  3.胃潰瘍 ーー 空腹時痛  4.胆石症 ーー 急性腹症  (解答2)  (第7回 問題84) 問題175 疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。  1.肝硬変 ーー 羽ばたき振戦  2.胆嚢ポリープ ーー 筋性防御  3.慢性膵炎 ーー 腹壁静脈怒張  4.慢性糸球体腎炎 ーー グル音消失  (解答1)  (第10回 問題88) 問題176 疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。  1.肝硬変 ーー 静止時振戦  2.急性胆嚢炎 ーー 右季肋部痛  3.慢性膵炎 ーー 女性化乳房  4.潰瘍性大腸炎 ーー 便秘  (解答2)  (第27回 問題78) 第4章 呼吸器系疾患 問題177 リズムの異常を伴う呼吸はどれか。  1.頻呼吸  2.徐呼吸  3.過呼吸  4.ビオー呼吸  (解答4)  (解説ビオー呼吸とは無呼吸から急に多呼吸となりこれを周期的に繰り返す呼吸をいう。チェーンストークス呼吸より不規則。脳圧亢進や髄膜炎でみられる。)  (第8回 問題89) 問題178 気管支喘息で誤っているのはどれか。  1.喘鳴を伴う。  2.末梢血好酸球が増加する。  3.喫煙により悪化する。  4.吸気時の呼吸困難が強い。  (解答4)  (解説 呼気時は副交感神経優位となるために気管が細くなる。)  (第1回 問題91) 問題179 気管支喘息の原因でないのはどれか。  1.アレルギー  2.感染  3.飲酒  4.精神的要因  (解答3)  (第3回 問題77) 問題180 気管支喘息について正しい記述はどれか。  1.呼吸困難を主訴とする。  2.呼気よりも吸気が延長する。  3.泡沫状喀痰を喀出する。  4.高熱を発する。  (解答1)  (解説 泡沫状喀痰は肺欝血で生ずる)  (第8回 問題90) 問題181 気管支喘息の主症状はどれか。  1.倦怠感  2.呼吸困難  3.発熱  4.寝汗  (解答2)  (第12回 問題93) 問題182 気管支喘息の症状として適切でないのはどれか。  1.咳嗽  2.吸気の延長  3.起坐呼吸  4.喘鳴  (解答2)  (第14回 問題80) 問題183 気管支喘息について正しい記述はどれか。  1.アレルギー性ではT型が関与する。  2.発作は夜間より日中に多い。  3.吸気の延長がみられる。  4.治癒率が高い疾患である。  (解答1)  (第15回 問題87) 問題184 気管支喘息について正しいのはどれか。  1.V型アレルギーである。  2.室内アレルゲンが原因となる。  3.発作は日中に多い。  4.拘束性換気障害をきたす。  (解答2)  (第22回問題71) 問題185 気管支喘息について正しいのはどれか。  1.最近減少傾向にある。  2.昼間に発作を起こしやすい。  3.吸入ステロイド薬が有効である。  4.小児喘息はアトピー性が少ない。  (解答3)  (第23回 問題76) 問題186 慢性気管支炎の主症状はどれか。  1.嗄声  2.喀痰  3.胸痛  4.高熱  (解答2)  (第12回 問題92) 問題187 原発性自然気胸について正しい記述はどれか。  1.患側の呼吸音が減弱する。  2.徐々に胸痛が発現する。  3.若い女性に多い。  4.再発はまれである。  (解答1)  (第13回 問題93) 問題188 自然気胸について正しいのはどれか。  1.女性に多い。  2.肥満は危険因子である。  3.ブラ・ブレブの破裂で起こることが多い。  4.胸部エックス線検査での診断は困難である。  (解答3)  (解説)  高身長で痩せた比較的若い男性に多く発症する(男性が、女性の7倍〜10倍多いとされている)。  胸部X線検査所見の特徴として肺の虚脱(肺がパンクした状態。)が認められる。  (第26回 問題62) 問題189 気胸について正しいのはどれか。  1.突然嗄声が出現する。  2.肥満は危険因子である。  3.女性に多い。  4.胸部エックス線検査で診断する。  (解答4)  (解説 原発性自然気胸は、高身長で痩せた比較的若い男性に発症する。男性が、女性の7倍〜10倍多いとされている。なぜ男性に多いのか原因は分かっていない。 症状→突発する胸痛・乾性咳・刺激性の咳・徐々に増悪する呼吸困難・呼吸促迫など 気胸の理学的所見→患側胸郭の拡大、打診上鼓音、患側の声音振盪の減弱、聴診上呼吸音の減弱など)  (第25回 問題62) 問題190 肺気腫の原因とならないのはどれか。  1.大気汚染  2.喫煙  3.飲酒  4.慢性気管支炎  (解答3)  (第2回 問題77) 問題191 肺気腫の原因とならないのはどれか。  1.スポーツ  2.喫煙  3.高齢  4.大気汚染  (解答1)  (第5回 問題77) 問題192 肺気腫でみられない所見はどれか。  1.ビール樽状胸郭  2.打診で鼓音  3.呼吸音減弱  4.触診で皮下気腫  (解答4)  (解説 気腫はかつて肺気腫のみをさしたが,現在では肺以外の組織または結合織内への気体の貯留した状態をも意味する。したがって外科手術,外傷,その他の原因によって生ずる皮下気腫・縦隔気腫などもこれに含まれ(外科気腫),気胸も広義の気腫と考えることもある。)  (第10回 問題77) 問題193 肺気腫について誤っている記述はどれか。  1.中年以降に多い。  2.喫煙が誘因となる。  3.太い気管支壁が破壊される。  4.ビール樽状の胸郭がみられる。  (解答3)  (第16回 問題79) 問題194 肺気腫の症状でないのはどれか。  1.呼吸音の減弱  2.呼気の短縮  3.呼気時口すぼめ呼吸  4.樽状胸  (解答2)  (第19回 問題81) 問題195 COPDについて正しいのはどれか。  1.我が国では原因の約50%が喫煙とされている。  2.労作時の息切れが特徴である。  3.肺が縮小する疾患である。  4.運動療法は無効である。  (解答2)  (解説 COPD(慢性閉塞性肺疾患):慢性気管支炎、肺気腫、又は両者の併発によりひきおこされる閉塞性換気障害。原因の9割が喫煙でありタバコ病とも呼ばれている。 症状→咳嗽、喘鳴、喀痰、労作性呼吸困難、口すぼめ呼吸、ビール樽型胸郭(肺の過膨張による胸郭の変性)など 臨床所見→呼吸音の減弱、動脈血ガス値PaO2(血液中の酸素量)低下、PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)上昇(呼吸性アシドーシス)、1秒率の低下(70%以下)など 運動療法→ある程度の筋肉量がないと、呼吸運動も抑制され、さらに呼吸困難を悪化させる悪循環となるため、体力をつける目的で無理にならない程度の運動が必要。  (第25回 問題66) 問題196 COPDで最も特徴的なのはどれか。  1.肺癌の合併は少ない。  2.呼気が延長する。  3.1秒率は正常である。  4.肺活量は低下する。  ( 解答2)  (解説)  COPD(慢性閉塞性肺疾患):慢性気管支炎、肺気腫、又は両者の併発によりひきおこされる閉塞性換気障害のことである。両者とも喫煙が原因である場合がほとんどである。  人間の体にとって有害な粒子やガスを吸い込んでしまうことで、肺や気管支が炎症を起こし、それがもとになって進行性の気流制限(呼吸が上手くできなくなること)が現れる病気を、  「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」と言う。  COPDでは、肺の空気の流れが悪くなるため、特に息が吐き出しにくくなり、吸気よりも呼気時の呼吸困難が強く、呼気の延長がみられる。  呼気の延長:息を吸う時間よりも、吐く時間の方が長い。理由としては、息を吐く時のほうが息を吸うときよりも気管支が細くなるからである。気道の形が速く吐くと詰まってしまうようになっているので、ゆっくりしか吐けなくなる。  呼吸検査で調べる項目は2つ。1.肺のボリュームはどれくらいか?(肺活量) 2.息がどれくらい思いっきり吐けるか?(1秒率)  特にCOPDは、このAの1秒率が低下(気管支が狭くなっているため)する病気。  1秒率は、肺機能を調べる指標の一つ。深く息を吸って一気に吐き出した空気量(これを努力性肺活量という)に対し、最初の1秒間で吐き出した量(1秒量)の割合を示したもの。70%以上が正常であるが、70%未満のとき、COPDと診断される。  COPD患者が肺がんになる確率は、COPDでない人の5倍である。  (第26回 問題64) 問題197 肺結核について誤っている記述はどれか。  1.空気感染する。  2.初回感染での発病率が高い。  3.確定診断には喀痰培養を用いる。  4.多剤耐性菌感染は難治性である。  (解答2)  (第13回 問題79) 問題198 肺結核について正しい記述はどれか。  1.接触感染が多い。  2.感染後の発病率は60%以上である。  3.初発症状は高熱が多い。  4.診断には喀痰培養が有用である。  (解答4)  (第14回 問題78) 問題199 肺癌と関係のない症状はどれか。  1.胸痛  2.吐血  3.声がれ  4.胸水  (解答2)  (解説 肺尖部の癌では上大静脈を圧迫して起こる上大静脈症候群、反回神経を圧迫して嗄声が起こる。)  (第2回 問題78) 問題200 肺癌の集団検診で、重要な検査はどれか。  1.赤沈  2.血液ガス  3.喀痰細胞診  4.気管支造影  (解答3)  (第4回 問題79) 問題201 肺癌について誤っている記述はどれか。  1.我が国の悪性腫瘍による死亡者数の第1位を占める。  2.喫煙による発癌リスクが高い。  3.ダンピング症候群を併発する。  4.上大静脈症候群を併発する。  (解答3)  (第17回 問題81) 問題202 肺癌の初発症状として適切でないのはどれか。  1.咳嗽  2.鼻漏  3.喀痰  4.胸痛  (解答2)  (第20回 問題80) 問題203 肺癌の隣接臓器への浸潤により起こるのはどれか。  1.マルファン症候群  2.ネフローゼ症候群  3.ラムゼー・ハント症候群  4.パンコースト症候群  (解答4)  (第23回 問題78) 問題204 肺癌の隣接臓器への浸潤により起こるのはどれか。  1.ダンピング症候群  2.ネフローゼ症候群  3.クッシング症候群  4.パンコースト症候群  (解答4)  (解説 パンコースト症候群:肺尖部に発生した肺癌が胸壁の内外に浸潤し,上腕神経叢,頸部交感神経を圧迫して,神経痛様の痛み,上肢筋萎縮,ホルネル症候群などを呈したものをいう。ホルネル症候群の3主徴→縮瞳・眼裂狭小・眼球後退)  (第25回 問題61) 問題205 拘束性換気障害をきたす疾患はどれか。  1.気管支喘息  2.慢性気管支炎  3.肺線維症  4.肺気腫  (解答3)  (解説 拘束性換気障害とは、肺‐胸郭系のコンプライアンスの低下により起こる換気障害をいう。臨床的にはパーセント肺活量の低下により判定できる。胸膜肥厚、胸水貯留、胸郭変形、間質性肺疾患は拘束性障害をきたす。)  (第11回 問題87) 問題206 肺癌の治療で使用するのはどれか。  1.抗菌薬  2.分子標的薬  3.気管支拡張薬  4.抗アレルギー薬  (解答2)   (解説)  分子標的薬(ぶんしひょうてきやく):病気の細胞(がん細胞など)の表面にあるたんぱく質や遺伝子をターゲットとして効率よく攻撃するくすりとして注目されている。現在では、低分子化合物のくすりも含め、10種類以上の分子標的薬が使用されている。  がんの治療薬を例にとると、抗がん薬の多くは、がん細胞だけでなく正常な細胞も攻撃してしまうので、重い副作用を発現させることも少なくない。従来はがん細胞を死滅させる作用によって治療の効果を得てきたが、近年、がんに関する研究が進み、がん細胞が増殖や転移をするのは、異常な遺伝子からできた物質が悪さをして  いるためであることがわかってきた。つまり、悪さをする物質の働きを抑(おさ)えることができるなら、がん細胞の増殖や転移が抑えられるはずである。  こうした考え方から誕生したのが「分子標的薬」である。分子標的薬は、ゲノム・分子レベルでがん細胞の特徴を認識し、がん細胞の増殖や転移をおこなう特定の分子だけを狙い撃ちにするので、正常な細胞へのダメージが少ない。副作用がまったくないわけではないが、従来のがんの治療薬に比べると、より患者さんの負担が  少なくなっている。  (第26回 問題60) 問題207 閉塞性換気障害をきたすのはどれか。  1.肺気腫  2.肺線維症  3.気胸  4.急性気管支炎  (解答1)  (解説 閉塞性換気障害とは、気道抵抗の上昇により起こる換気障害である。臨床的には1秒率の低下により判定できる。肺気腫、慢性気管支炎、気管支喘息、汎細気管支炎は閉塞性障害をきたす。)  (第14回 問題79) 問題208 慢性閉塞性肺疾患はどれか。  1.肺結核  2.肺気腫  3.肺線維症  4.マイコプラズマ肺炎  (解答2)  (第15回 問題86) 問題209 慢性閉塞性肺疾患で正しいのはどれか。  1.原因は細菌感染である。  2.20〜40歳に好発する。  3.労作時息切れを呈する。  4.エックス線写真で含気量低下を認める。  (解答3)  (第24回 問題67) 問題210 特発性肺線維症について正しいのはどれか。  1.湿性咳嗽がみられる。  2.樽状胸がみられる。  3.拘束性換気障害を呈する。  4.予後は良好である。  (解答3)  (解説 間質性肺炎で、原因が明らかでないものを特発性肺線維症と言う。男性にやや多く、好発年齢は60歳前後である。症状の特徴は、乾性咳と労作時の息切れである。予後は一般に悪く、特発性肺線維症の5年生存率は約50%で、冬期の感染症や呼吸不全により死亡することが多い。 樽状胸は、肺気腫の症状である。)  (第24回 問題78) 問題211 肺活量が低下するのはどれか。  1.急性気管支炎  2.過換気症候群  3.睡眠時無呼吸症候群  4.特発性肺線維症  (解答4)  (第21回 問題82) 問題212 正しいのはどれか。  1.肺結核はアデノウイルスの感染による。  2.気管支喘息は心臓病が原因となる。  3.肺炎の原因はサルモネラである。  4.石綿(アスベスト)は肺癌の原因となる。  (解答4)  (第1回 問題80) 問題213 疾患と検査との組合せで誤っているのはどれか。  1.肺結核 ーー ツベルクリン反応  2.気管支喘息 ーー 皮内反応  3.肺炎 ーー CRP  4.肺気腫 ーー 白血球数  (解答4)  (解説 皮内反応とは皮膚反応の一種で,ある抗原に対して免疫が成立しているとき,抗原を皮内注射してみとめられる皮膚の反応。)  (第6回 問題85) 問題214 喫煙者に起こりやすい健康障害で誤っているのはどれか。  1.肺癌  2.慢性気管支炎  3.鉄欠乏性貧血  4.冠動脈疾患  (解答3)  (第16回 問題80) 第5章 循環器系疾患 問題215 虚血性心疾患の危険因子でないのはどれか。  1.高脂血症  2.高血圧症  3.糖尿病  4.ビタミンB6 欠乏症  (解答4)  (第9回 問題84) 問題216 虚血性心疾患について正しいのはどれか。  1.労作性狭心症は冠動脈攣縮で起こる。  2.不安定狭心症は心筋梗塞に移行しない。  3.心筋梗塞は致死的不整脈を起こす。  4.禁煙は治療としての効果は乏しい。  (解答3)  (第27回 問題67) 問題217 狭心症について誤っている記述はどれか。  1.主に冠状動脈硬化による。  2.発作は安静時にも起こる。  3.ニトログリセリンが有効である。  4.発作は数時間続く。  (解答4)  (第3回 問題78) 問題218 狭心症の症状で正しいのはどれか。  1.60分以上持続する胸痛  2.胸部絞扼感  3.ショック  4.発熱  (解答2)  (第5回 問題79) 問題219 狭心症で誤っているのはどれか。  1.胸部絞扼感  2. 30分以上の胸痛  3.ニトログリセリンで症状の軽快  4.冷や汗  (解答2)  (第11回 問題84) 問題220 心筋梗塞について、誤っている記述はどれか。  1.アテローム硬化が関与する。  2.心筋の壊死を伴う。  3.ニトログリセリンを治療薬として用いる。  4.白血球増多がみられる。  (解答3)  (第4回 問題77) 問題221 心筋梗塞の3大危険因子に入らないのはどれか。  1.高血圧  2.喫煙  3.高脂血症  4.痛風  (解答4)  (第10回 問題95) 問題222 心筋梗塞について誤っている記述はどれか。  1.胸痛は左肩へ放散する。  2.胸痛はニトログリセリンの舌下投与によって消失する。  3.胸痛は30分以上持続する。  4.心電図でST上昇がみられる。  (解答2)  (解説 心筋梗塞では、心電図でST上昇、異常Q波、陰性T波の経時的変化が特徴的である。)  (第13回 問題86) 問題223 心筋梗塞について正しいのはどれか。  1.無痛性心筋梗塞は糖尿病患者に多い。  2.心筋梗塞に伴う胸痛は通常5分以内である。  3.心電図で最初に出現する所見は異常Q波である。  4.発症時白血球数は減少する。  (解答1)  (解説)  無痛性心筋梗塞は、心臓の筋肉(心筋)に血流を送る冠動脈が閉塞して心筋が酸素欠乏になり障害されてしまう病気。従って冠動脈閉塞が発生すると同時に激しい胸痛が発生する特徴がある。  しかし中には心電図や血液検査で客観的に心筋梗塞の病態が発生しているのに、この胸痛が伴わない例があり、これが無痛性心筋梗塞と呼ばれるもの。  胸痛がない原因としては、心筋梗塞が発生する範囲が狭くて病気の程度が極めて軽度な場合や、何らかの原因で痛覚を認識する限界が変化して痛みを感じない場合が考えられる。とくに後者のように感覚が低下している場合として、高齢者に発生した心筋梗塞に胸痛がない場合がしばしば認められる。  高齢者の疾患では若年者に比べて症状が定型的ではないことが多く、この無痛性心筋梗塞もその一例である。  さらに糖尿病合併症の一つに神経障害があるが、糖尿病の人はこれが原因で無痛性心筋梗塞が起こることも考えられる。さまざまな報告があるが、無痛性心筋梗塞を起こす症例は34〜42%が糖尿病症例であると言われている。  病気としては糖尿病の他に慢性腎不全や高血圧の例で無痛性心筋梗塞を起こしやすいことも知られている。  心筋梗塞の胸痛時間は、30分以上。  心筋梗塞の場合、冠動脈の詰まりによって心筋への血液供給がストップしてしまい、心筋の壊死が始まる。壊死に対して免疫システムとしての白血球が活発に働き、白血球値が上昇する。  (白血球は心筋の壊死に対する炎症反応でその値が高くなる)  心筋梗塞の心電図所見  ST波の上昇…急性心筋梗塞の可能性有。  異常Q波…R波並みに、下向きに尖っている。急性心筋梗塞の発症から数時間後や、1年後以降の患者の心電図に見られる。  T波逆転(陰性T波)…緩やかに上向いているはずのT波が、下向いている。急性心筋梗塞の発症から数日〜数週間後の患者の心電図に見られる。  (特にST波の上昇は、心筋梗塞の早期発見に役立つ)  (第26回 問題66) 問題224 生活習慣と最も関連が深いのはどれか。  1.肥大型心筋症  2.僧帽弁閉鎖不全症  3.心室中隔欠損症  4.急性心筋梗塞  (解答4)  (第24回 問題69) 問題225 循環器疾患の主要症状で誤っている組合せはどれか。  1.心臓喘息 ーー 泡沫性血痰  2.狭心症 ーー 胸骨下絞扼感  3.左心不全 ーー 肝腫大  4.右心不全 ーー 静脈怒張  (解答3)  (第10回 問題85) 問題226 うっ血性心不全の症状でないのはどれか。  1.頻脈  2.起坐呼吸  3.浮腫  4.血尿  (解答4)  (解説 欝血性心不全とは種々の心疾患を基礎として,心機能が低下したときに起こる症候群で,心拡大,呼吸困難,浮腫,運動耐容量低下,乏尿などが重要な徴候である。)  (第5回 問題78) 問題227 うっ血性心不全の症状でないのはどれか。  1.呼吸困難  2.腹水  3.静脈怒張  4.発熱  (解答4)  (第12回 問題84) 問題228 右心室肥大をきたすのはどれか。  1.心内膜炎  2.大動脈弁狭窄症  3.狭心症  4.肺性心  (解答4)  (第14回 問題85) 問題229 心臓弁膜症の原因となる疾患はどれか。  1.エイズ  2.リウマチ熱  3.糖尿病  4.B型肝炎  (解答2)  (第2回 問題79) 問題230 僧帽弁狭窄症について正しいのはどれか。  1.左房圧低下  2.心拍出量減少  3.拡張期血圧低下  4.左室肥大  (解答2)  (第18回問題85) 問題231 大動脈弁閉鎖不全症でみられないのはどれか。  1.遅脈  2.脈圧増大  3.拡張期雑音  4.左室拡大  (解答1)  (第19回 問題79) 問題232 心房細動と関係の深い疾患はどれか。  1.脳腫瘍  2.脳膜炎  3.脳塞栓  4.脳出血  (解答3)  (解説 心房細動により心房内に渦が生じ血液が凝固し、これが脳に行き塞栓となる。)  (第6回 問題86) 問題233 先天性疾患に属するのはどれか。  1.解離性大動脈瘤  2.心房中隔欠損症  3.僧帽弁狭窄症  4.三尖弁閉鎖不全症  (解答2)  (第1回 問題92) 問題234 先天性心疾患はどれか。  1.心房中隔欠損  2.僧帽弁狭窄  3.狭心症  4.心内膜炎  (解答1)  (第6回 問題80) 問題235 先天性心疾患として少ないのはどれか。  1.僧帽弁狭窄症  2.心房中隔欠損症  3.心室中隔欠損症  4.ファロー四徴  (解答1)  (解説 ファロー四徴とは1)肺動脈狭窄,2)心室中隔欠損,3)大動脈騎乗あるいは右方偏位,4)右室肥大を四徴とする心奇形をいう.)  (第7回 問題87) 問題236 脈拍異常とその原因との組合せで誤っているのはどれか。  1.呼吸性不整脈 ーー 洞性不整脈  2.絶対性不整脈 ーー 心房細動  3.脈拍欠損 ーー 期外収縮  4.奇脈 ーー 房室ブロック  (解答4)  (解説 呼吸性不整脈とは、洞性不整脈の一種で、吸気時に脈拍数が頻となり、呼気時に脈拍数が徐となる、深呼吸時には生理学的にもみとめられるが、小児や神経質な人では正常呼吸時にもしばしばみとめられる。 奇脈とは、吸気時に脈拍が小さくなり、ときには触知されなくなるもの。癒着性心膜炎、心タンポナーデ、大血管起始部の癒着や圧迫時にみられる。頸静脈怒張を伴うことが多い。)  (第13回 問題84) 問題237 血管疾患で誤っている組合せはどれか。  1.閉塞性血栓血管炎 ーー 阻血性潰瘍  2.大動脈炎症候群 ーー 下肢血圧低下  3.静脈血栓症 ーー 浮腫  4.レイノー病 ーー 皮膚温上昇  (解答4)  (解説 大動脈炎症候群とは、大動脈およびその基幹分枝動脈の非特異的炎症のために生じた病変に起因する諸症候の総称。病因は不明。組織学的には,中膜外層と外膜の炎症性変化およびその瘢痕化が特徴。20〜40歳の東洋女性に好発。脈が触れない。眼底血圧が低下することによって、虚血性網膜症をきたす。乏血症状としてめまい、失神発作、視力障害など、腎動脈狭窄による高血圧症状を呈することが多い。)  (第10回 問題86) 問題238 動脈硬化の部位とその症状との組合せで誤っているのはどれか。  1.内頸動脈 ーー 間欠跛行  2.冠動脈 ーー 胸痛  3.腎動脈 ーー 高血圧  4.大腿動脈 ーー 冷感  (解答1)  (第11回 問題86) 問題239 動脈硬化と関連が少ないのはどれか。  1.肝硬変  2.腎硬化症  3.脳梗塞  4.心筋梗塞  (解答1)  (第27回 問題66) 問題240 血圧が高くなる原因として誤っているのはどれか。  1.動脈硬化  2.大動脈伸展性増加  3.血液量増加  4.血液粘性増加  (解答2)  (第13回 問題83) 問題241 高血圧で誤っているのはどれか。  1.本態性と症候性とがある。  2.非遺伝性である。  3.食塩摂取により悪化する。  4.動脈硬化を増悪する。  (解答2)  (第1回 問題81) 問題242 本態性高血圧症の食事で、最も控えなければならないのはどれか。  1.カロリー  2.ナトリウム  3.アルコール  4.カルシウム  (解答2)  (第4回 問題78) 問題243 高血圧症について正しいのはどれか。  1.多くは頭痛を主訴とする。  2.原因の90%以上は遺伝的要因である。  3.食事療法ではカリウム摂取を制限する。  4.罹患率は年齢とともに増加する。  (解答4)  (解説 高血圧は自覚症状に乏しい病気として知られる。人によっては肩こりや腰痛、頭痛といった症状を訴える人もいるが、これらの症状は高血圧特有のものとはいえない。高血圧は別名をサイレント・キラーともいうとおり、非常におとなしい性質を持っている。つまり、自覚症状がほとんどないままに静かに体を壊していき長期間を経た後に心筋梗塞や動脈硬化、脳卒中というような非常に重篤な疾患となって現れる。 遺伝+生活習慣=わが国の高血圧のほとんどはこれが原因である。 塩分のもとであるナトリウムを摂りすぎると、腎臓への負担や血液量の上昇によって血圧が上がる。この高血圧の原因であるナトリウムと正反対の存在がカリウムである。カリウムには血管を拡張する働きがあって直接血圧を下げる働きがあるほか、血中の余分なナトリウムを排泄する働きもある。つまりなかなか食事で減塩のできない人に効果的なミネラルである。)  (第25回 問題68) 問題244 出血性素因について、誤っている記述はどれか。  1.血小板増加により起こる。  2.いったん出血すると、止血しにくい。  3.皮下に紫斑を作りやすい。  4.わずかな外力で出血する。  (解答1)  (第4回 問題87) 問題245 鉄欠乏性貧血の症状で適切でないのはどれか。  1.顔面蒼白  2.易疲労性  3.徐脈  4.息切れ  (解答3)  (解説 貧血では頻脈となる。)  (第6回 問題77) 問題246 鉄欠乏性貧血をきたさないのはどれか。  1.胃切除後  2.子宮筋腫  3.高脂血症  4.痔核  (解答3)  (解説 食物中の鉄は胃酸によって2価鉄に還元され十二指腸など上部小腸から吸収される。)  (第15回 問題81) 問題247 鉄欠乏性貧血について正しいのはどれか。  1.男性に多い。  2.スプーン状爪がみられる。  3.大球性貧血となる。  4.血清フェリチンは増加する。  (解答2)  (第27回 問題62) 問題248 小球性低色素性貧血を呈するのはどれか。  1.鉄欠乏性貧血  2.巨赤芽球性貧血  3.溶血性貧血  4.再生不良性貧血  (解答1)  (第22回問題82) 問題249 血液疾患で誤っている組合せはどれか。  1.鉄欠乏性貧血 ーー スプーン様爪変形  2.悪性貧血 ーー ビタミンB2欠乏  3.再生不良性貧血 ーー 末梢血汎血球減少  4.紫斑病 ーー 血小板異常  (解答2)  (解説 汎血球減少とは総ての血球(白血球・赤血球・血小板)が減少した状態をいう。)  (第10回 問題84) 問題250 血液疾患と原因との組合せで誤っているのはどれか。  1.血友病 ーー 凝固因子欠損  2.溶血性貧血 ーー 血液型不適合  3.鉄欠乏性貧血 ーー 骨髄機能障害  4.悪性貧血 ーー ビタミンB12欠乏  (解答3)  (第18回問題80) 問題251 血液疾患とその症状について正しい組合せはどれか。  1.鉄欠乏性貧血 ーー 紫斑  2.悪性リンパ腫 ーー ハンター舌炎  3.白血病 ーー 出血傾向  4.再生不良性貧血 ーー リンパ節腫脹  (解答3)  (第19回 問題83) 問題252 貧血の治療で誤っている組合せはどれか。  1.悪性貧血 ーー ビタミンC  2.再生不良性貧血 ーー 骨髄移植  3.腎性貧血 ーー エリスロポイエチン  4.自己免疫性溶血性貧血 ーー 脾臓摘出術  (解答1)  (第9回 問題83) 問題253 不足すると貧血になるのはどれか。  1.塩分  2.鉄分  3.脂質  4.糖質  (解答2)  (第2回 問題80) 問題254 貧血と病態との組合せで誤っているのはどれか。  1.鉄欠乏性貧血 ーー 骨髄赤芽球増加  2.悪性貧血 ーー ビタミンB6欠乏  3.溶血性貧血 ーー 脾腫  4.再生不良性貧血 ーー 白血球減少  (解答2)  (第12回 問題85) 問題255 貧血について誤っている組合せはどれか。  1.悪性貧血 ーー ビタミンB12欠乏  2.鉄欠乏性貧血 ーー 総鉄結合能低下  3.溶血性貧血 ーー 黄疸  4.再生不良性貧血 ーー 骨髄の造血細胞減少  (解答2)  (解説 鉄結合能とは、血漿蛋白の遊離鉄と結合する能力をいい、一般に結合可能な鉄量として表される。健常人では鉄結合蛋白の約1/3が鉄と結合し、2/3は鉄と結合しない状態で、予備力としてある。この鉄と結合していない状態の鉄結合能を不飽和鉄結合能とよび、鉄の結合しているものとの総和を総鉄結合能という.血清鉄とそれらの鉄結合能との関係は、総鉄結合能=血清鉄+不飽和鉄結合能として示される。総鉄結合能は鉄欠乏性貧血、ヘモクロマトーシスで上昇し、肝障害、腫瘍、感染症で低下する。不飽和鉄結合能は鉄欠乏性貧血で上昇し、ヘモクロマトーシス、ヘモジデローシス、再生不良性貧血などで低下する。)  (第14回 問題86) 問題256 貧血について誤っている組合せはどれか。  1.鉄欠乏性貧血 ーー 血清フェリチン増加  2.巨赤芽球性貧血 ーー ビタミンB12欠乏  3.溶血性貧血 ーー 脾腫  4.再生不良性貧血 ーー 汎血球減少  (解答1)  (解説 フェリチンとは、脾、肝などに存在する、再利用可能な形での鉄の貯蔵に必要な水溶性蛋白質。 血中濃度は輸血後、鉄利用障害、鉄剤大量投与などによる鉄過剰状態、無効造血、感染症、炎症、肝細胞障害、悪性腫瘍で増加し、 鉄欠乏状態では減少する。)  (第13回 問題85) 問題257 低色素性貧血はどれか。  1.鉄欠乏性貧血  2.巨赤芽球性貧血  3.溶血性貧血  4.再生不良性貧血  (解答1)  (解説 貧血は、小球性低色素性・正球性正色素性・大球性正色素性の3タイプに大別される。 小球性低色素性貧血→鉄欠乏性貧血・正球性色素性貧血→慢性腎不全、再生不良性貧血・大球性正色素性貧血→巨赤芽球性貧血(悪性貧血)など  (第25回 問題65) 問題258 急性白血病でみられないのはどれか。  1.皮下出血  2.脾腫  3.病的骨折  4.発熱  (解答3)  (第11回 問題85) 問題259 白血病の症状でないのはどれか。  1.振戦  2.発熱  3.皮下出血  4.リンパ節腫脹  (解答1)  (第16回 問題86) 問題260 慢性白血病で誤っているのはどれか。  1.骨髄性とリンパ性とがある。  2.肝腫と脾腫がともにみられる。  3.出血傾向がみられる。  4.予後は良好である。  (解答4)  (第1回 問題93) 問題261 慢性骨髄性白血病について誤っている記述はどれか。  1.Bリンパ球が腫瘍化したものである。  2.脾腫がみられる。  3.フィラデルフィア染色体が陽性である。  4.骨髄移植が行われる。  (解答1)  (第20回 問題81) 問題262 血友病について誤っている記述はどれか。  1.遺伝性疾患である。  2.男性に多い。  3.出血傾向がある。  4.凝固因子の内服が必要である。  (解答4)  (解説 凝固因子は内服でなく注射によって補充する。)  (第5回 問題80) 問題263 遺伝性疾患はどれか。  1.血友病  2.鉄欠乏性貧血  3.特発性血小板減少性紫斑病  4.シェーンライン・ヘノッホ紫斑病  (解答1)  (解説 シェーンライン・ヘノッホ紫斑病は血管性紫斑病で原因不明であるが上気道炎感染後に続発する。2〜8歳の男子に多い。)  (第7回 問題88) 問題264 脾腫をきたす疾患はどれか。  1.血友病  2.溶血性貧血  3.鉄欠乏性貧血  4.再生不良性貧血  (解答2)  (第14回 問題87) 問題265 症状と原因との組合せで誤っているのはどれか。  1.洞性頻脈 ーー 甲状腺機能亢進症  2.前胸部痛 ーー 狭心症  3.チアノーゼ ーー 貧血  4.樽状胸 ーー 肺気腫  (解答3)  (解説 貧血では蒼白となる。)  (第7回 問題86) 問題266 遺伝性疾患はどれか。  1.顆粒球減少症  2.ホジキン病  3.血友病  4.血管性紫斑病  (解答3)  (第9回 問題82) 第6章 泌尿器系の疾患 問題267 慢性腎不全で低下するのはどれか。  1.アルブミンの合成  2.赤血球の産生  3.血圧  4.血清クレアチニン  (解答2)  (解説 赤血球は傍糸球体細胞より分泌されるエリスロポイエチンにより産生を促される。  (第8回 問題80) 問題268 慢性腎不全の血液検査で高値を示さないのはどれか。  1.カリウム  2.クレアチニン  3.ヘモグロビン  4.リン  (解答3)  (第15回 問題85) 問題269 慢性腎不全の原因として最も多いのはどれか。  1.糖尿病  2.腎硬化症  3.嚢胞腎  4.痛風  (解答1)  (第14回 問題81) 問題270 慢性腎不全保存期で最も制限すべきものはどれか。  1.水分  2.糖質  3.蛋白質  4.脂質  (解答3)  (第22回問題83) 問題271 急性糸球体腎炎の症状で、誤っているのはどれか。  1.高血圧  2.多尿  3.血尿  4.蛋白尿  (解答2)  (解説 急性糸球体腎炎では乏尿となる。)  (第4回 問題80) 問題272 急性糸球体腎炎について正しい記述はどれか。  1.補体価が低下する。  2.低血圧がみられる。  3.慢性化はしない。  4.ブドウ球菌が原因である。  (解答1)  (第20回 問題83) 問題273 慢性糸球体腎炎で誤っている所見はどれか。  1.浮腫  2.低蛋白血症  3.蛋白尿  4.低血圧  (解答4)  (第2回 問題96) 問題274 末期慢性腎不全の管理で適切でないのはどれか。  1.食塩制限  2.水分制限  3.低蛋白食  4.高カリウム食  (解答4)  (第13回 問題91) 問題275 ネフローゼ症候群の症状でないのはどれか。  1.蛋白尿  2.高蛋白血症  3.高脂血症  4.浮腫  (解答2)  (第3回 問題79) 問題276 ネフローゼ症候群の症状でないのはどれか。  1.蛋白尿  2.高ナトリウム血症  3.浮腫  4.低蛋白血症  (解答2)  (第7回 問題79) 問題277 続発性脂質異常症の原因となるのはどれか。  1.高血圧  2.甲状腺機能亢進症  3.十二指腸潰瘍  4.ネフローゼ症候群  (解答4)  (第20回 問題85) 問題278 続発性脂質異常症の原因とならないのはどれか。  1.糖尿病  2.高尿酸血症  3.ネフローゼ症候群  4.甲状腺機能低下症  (解答2)  (第27回 問題65) 問題279 腎結石で現れにくいのはどれか。  1.尿路感染症  2.血尿  3.排尿痛  4.水腎症  (解答3)  (第11回 問題78) 問題280 尿路結石で正しいのはどれか。  1.血尿、疼痛がある。  2.直ちに手術すべきである。  3.原因のほとんどが感染症である。  4.腎盂結石は自然排出しやすい。  (解答1)  (第1回 問題77) 問題281 疝痛をきたすのはどれか。  1.肺梗塞  2.心筋梗塞  3.尿管結石  4.膀胱炎  (解答3)  (解説 疝痛とは、比較的強い疼痛が一定の時間をおいて周期的に繰り返すもので、腹部の管腔臓器の壁をなす平滑筋の痙攣状の収縮に基づくものである。)  (第13回 問題90) 問題282 腰背部痛をきたしやすい疾患はどれか。  1.肺梗塞  2.膀胱炎  3.尿管結石  4.急性虫垂炎  (解答3)  (第27回 問題61) 問題283 膀胱炎の症状で適切でないのはどれか。  1.排尿痛  2.尿混濁  3.血尿  4.糖尿  (解答4)  (第6回 問題78) 問題284 急性膀胱炎について正しいのはどれか。  1.原因菌は大腸菌が多い。  2.男性に多い。  3.高熱をきたすことが多い。  4.水分はあまり摂らない方がよい。  (解答1)  (解説 急性膀胱炎:女性に多い。膀胱炎の3主徴→頻尿・排尿痛・尿混濁。治療→抗菌薬の投与・水分を多めに取らせ尿からの排菌を促す。)  (第25回 問題78) 問題285 急性膀胱炎について正しいのはどれか。  1.女性に多い。  2.高熱をきたす。  3.水分摂取を控える。  4.原因菌は黄色ブドウ球菌が多い。  (解答1)  (第27回 問題63) 第7章 生殖器系疾患 第1節 婦人科疾患 問題286 月経痛を起こしやすい疾患はどれか。  1.子宮内膜症  2.子宮後転症  3.慢性付属器炎  4.子宮体癌  (解答1)  (第7回 問題77) 問題287 性器出血を起こさない疾患はどれか。  1.子宮内膜症  2.卵巣嚢腫  3.子宮腟部びらん  4.子宮頚癌  (解答2)  (第6回 問題91) 問題288 子宮筋腫で誤っているのはどれか。  1.不正出血  2.下腹部痛  3.閉経後に好発  4.不妊  (解答3)  (第10回 問題93) 問題289 子宮内膜症について正しいのはどれか。  1.月経痛を起こしやすい。  2.不妊の原因として頻度は低い。  3.卵巣に病変がみられることは少ない。  4.ホルモン補充療法が行われる。  (解答1)  (解説 子宮内膜症の好発部位は、卵巣・子宮漿膜(腹膜)・ダグラス窩である。主な症状は月経時の下腹部痛、腰痛、性交時痛、排便痛といった疼痛症状の頻度が高い。不妊女性の25〜50%にみられる。治療は、手術あるいはエストロゲン依存性疾患のためエストロゲンの分泌を抑える薬等が用いられる。)  (第24回 問題58) 問題290 閉経後に起こりやすい疾患はどれか。  1.気管支喘息  2.尿路結石  3.骨粗鬆症  4.片頭痛  (解答3)  (第8回 問題77) 問題291 子宮頸癌について正しいのはどれか。  1.子宮癌全体の50〜55%である。  2.閉経後に多い。  3.ヘルペスウイルスとの関連が示唆されている。  4.扁平上皮癌が多い。  (解答4)  (第20回 問題78) 問題292 乳癌で正しいのはどれか。  1.未婚者より既婚者に多い。  2.腫瘤は無痛性である。  3.皮膚癌の一種である。  4.転移しない。  (解答2)  (第1回 問題79) 問題293 乳癌の自己チェックで適切でないのはどれか。  1.月経直前の実施  2.皮膚のえくぼ様陥凹の有無  3.乳頭位置の左右非対称の有無  4.血性分泌物の有無  (解答1)  (第12回 問題80) 問題294 乳癌について正しいのはどれか。  1.マンモグラフィは推奨されている。  2.血性分泌を伴うことが多い。  3.ホルモン非依存性が多い。  4.乳輪付近の発生が多い。  (解答1)  (解説)  マンモグラフィー:乳がんを診断する方法のひとつで、乳腺・乳房専用のレントゲン撮影である。  撮影は、乳房を挟みながら圧迫して、上下方向から1枚、左右方向から1枚(合計2枚・両方の乳房を撮影する場合は合計4枚)撮影する。でも、圧迫したからといって、乳房の中のがんが飛び散るようなことはない。  撮影でわかることは、触っても判らないような早期の小さな乳がんは勿論、しこりを作らない乳がんを白い影(腫瘤影)や非常に細かい石灰砂の影(微細石灰化)として見つけることができる。悪性の病気だけでなく、良性のものも見つかる。  マンモグラフィーを視触診と併せて行った乳がん検診は視触診だけの検診や超音波検査を併用した検診に比べて、2〜3倍の乳がんの発見が可能である。  乳がんの60〜70%は、女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受けて、分裂・増殖する。つまり、エストロゲンが乳がん細胞の中にあるエストロゲン受容体と結びつき、がん細胞の増殖を促す。好発部位は、乳房の外上角1/4である。  乳管内に癌が存在するため血性の分泌物がみとめられることはあるが、選択肢2の血性分泌物を伴うことが多いかは?である。  乳癌のしこりの特徴は、石ころのように硬い、痛くない。  (第26回 問題61) 問題295 妊娠中毒症の徴候でないのはどれか。  1.高血圧  2.貧血  3.蛋白尿  4.浮腫  (解答2)  (第8回 問題93) 問題296 妊娠中毒症の徴候でないのはどれか。  1.高血圧  2.浮腫  3.蛋白尿  4.貧血  (解答4)  (第12回 問題77) 第2節 男性生殖器疾患 問題297 前立腺肥大症の特徴でないのはどれか。  1.頻尿  2.排尿困難  3.残尿  4.蛋白尿  (解答4)  (第5回 問題81) 問題298 前立腺肥大症の症状で誤っているのはどれか。  1.頻尿  2.残尿感  3.尿失禁  4.多尿  (解答4)  (第17回 問題85) 第8章 内分泌および代謝性疾患 第1節 主な内分泌疾患 問題299 尿崩症について正しいのはどれか。  1.多飲  2.多毛  3.高張尿  4.高身長  (解答1)  (第20回 問題79) 問題300 バセドウ病の症状として誤っているのはどれか。  1.頻脈  2.発汗  3.体重増加  4.眼球突出  (解答3)  (第3回 問題84) 問題301 バセドウ病の症状はどれか。  1.体重増加  2.徐脈  3.眼瞼下垂  4.眼球突出  (解答4)  (第7回 問題80) 問題302 バセドウ病でみられるのはどれか。  1.微熱  2.低血圧  3.巨大舌  4.体重増加  (解答1)  (第10回 問題87) 問題303 甲状腺機能亢進でみられないのはどれか。  1.振戦  2.脱毛  3.下痢  4.四肢麻痺  (解答2)  (第12回 問題81) 問題304 甲状腺機能亢進症の症状でないのはどれか。  1.徐脈  2.発汗過多  3.体重減少  4.眼球突出  (解答1)  (解説 バセドウ病のメルゼブルク三徴:甲状腺腫大・頻脈・眼球突出)  (第25回 問題76) 問題305 クレチン症でみられるのはどれか。  1.精神発達遅延  2.手指振戦  3.頻脈  4.多汗  (解答1)  (第16回 問題81) 問題306 甲状腺機能低下症の症状について誤っているのはどれか。  1.寒さに強い  2.徐脈  3.眉毛の外1/3の脱毛  4.活動性の低下  (解答1)  (第17回 問題82) 問題307 粘液水腫に認められない症状はどれか。  1.嗄声  2.寒がり  3.眼球突出  4.皮膚乾燥  (解答3)  (第8回 問題79) 問題308 甲状腺の疾患でないのはどれか。  1.バセドウ病  2.アジソン病  3.クレチン病  4.橋本病  (解答2)  (第17回 問題86) 問題309 副甲状腺機能亢進症でみられないのはどれか。  1.尿路結石  2.テタニー  3.病的骨折  4.高カルシウム血症  (解答2)  (解説 テタニーは機能低下でおこる。)  (第10回 問題89) 問題310 副甲状腺腫大を起こすのはどれか。  1.心不全  2.呼吸不全  3.肝不全  4.腎不全  (解答4)  (解説 腎不全となるとリンの排泄力が下がり、血中リン濃度が上昇する。リンとカルシウムは拮抗関係にあるので血中カルシウム濃度を上げリンの排泄を促そうとする。このために副甲状腺が腫大する。)  (第11回 問題79) 問題311 褐色細胞腫でみられないのはどれか。  1.高血圧  2.動悸  3.体重減少  4.発汗減少  (解答4)  (第19回 問題78) 問題312 褐色細胞腫でよくみられるのはどれか。  1.徐脈  2.低血糖  3.発汗  4.色素沈着  (解答3)  (第22回問題69) 問題313 クッシング病について正しいのはどれか。  1.低血圧となることが多い。  2.下垂体腫瘍によって起きる。  3.コルチゾールの減少をきたす。  4.るいそうを呈することが多い。  (解答2)  (解説)  クッシング病:副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の過剰分泌により、副腎皮質の糖質コルチコイドが過剰分泌されて起こる病態。原因で最も多いのは、ACTH産生腫瘍である。  コルチゾルには、脂肪を蓄積する作用がある。症状として水牛様肩甲部脂肪沈着や中心性肥満により体幹部は肥満するが、手足は細いのが特徴である。  また、糖質コルチコイドの作用によりナトリウムの再吸収が亢進し、ナトリウムによる浸透圧で水の再吸収が亢進し、循環血漿量が増加することで高血圧になる。  (第26回 問題78) 問題314 クッシング症候群でよくみられるのはどれか。  1.体重減少  2.皮膚線条  3.低血圧  4.低血糖  (解答2)  (第23回 問題58) 問題315 アジソン病で血中濃度が高くなるのはどれか。  1.カルシウム  2.ナトリウム  3.カリウム  4.リン  (解答3)  (解説 アルドステロンの分泌低下により、腎臓でのカリウム排泄が障害される。))  (第12回 問題83) 問題316 内分泌疾患と症状とについて誤っている組合せはどれか。  1.バセドウ病 ーー 眼球突出  2.粘液水腫 ーー 活動性の亢進  3.尿崩症 ーー 多飲  4.アジソン病 ーー 色素沈着  (解答2)  (第2回 問題83) 問題317 誤っている組合せはどれか。  1.アルドステロン症 ーー 低血圧  2.アジソン病 ーー 色素沈着  3.クッシング症候群 ーー 満月様顔貌  4.副甲状腺機能低下症 ーー テタニー  (解答1)  (解説 アルドステロン症では高血圧となる。)  (第9回 問題85) 問題318 疾患とホルモンとの組合せで正しいのはどれか。  1.バセドウ病 ーー バゾプレッシン  2.アジソン病 ーー コルチゾール  3.クッシング症候群 ーー ノルアドレナリン  4.褐色細胞腫 ーー アルドステロン  (解答2)  (第18回問題83) 問題319 内分泌器官と疾患との組合せで正しいのはどれか。  1.下垂体 ーー シーハン病  2.甲状腺 ーー アジソン病  3.副甲状腺 ーー バセドウ病  4.副腎 ーー クレチン病  (解答1)  (第21回 問題87) 問題320 高血圧がみられる疾患はどれか。  1.シモンズ病  2.原発性アルドステロン症  3.アジソン病  4.粘液水腫  (解答2)  (第11回 問題83) 問題321 二次性高血圧の原因となる疾患はどれか。  1.ギラン・バレー症候群  2.ダンピング症候群  3.上大静脈症候群  4.大動脈炎症候群  (解答4)  (第18回問題86) 問題322 二次性高血圧の原因となる疾患はどれか。  1.褐色細胞腫  2.バージャー病  3.ラムゼイ ハント症候群  4.上大静脈症候群  (解答1)  (第24回 問題68) 問題323 基礎代謝率が亢進するのはどれか。  1.シーハン症候群  2.巨人症  3.褐色細胞腫  4.クッシング症候群  (解答3)  (解説 成長ホルモンも代謝を亢進させるが、巨人症だけでは、現在生長ホルモンが分泌過剰となっているかは判断できない。したがって2と3では3がより強いと思われる。)  (第14回 問題82) 第2節 代謝異常による疾患 問題324 糖尿病性昏睡時の呼気の臭いはどれか。  1.アセトン臭  2.メープルシロップ臭  3.アルコール臭  4.アンモニア臭  (解答1)  (解説 メープルシロップ尿症とは、分枝鎖α‐ケト酸カルボキシラーゼの先天性異常のため、ロイシン、イソロイシン、バリンおよびそれぞれのケト酸が増量し、尿中に排泄される分枝鎖アミノ酸代謝異常症。 尿や汗はメープルシロップに似た特有の匂いをもつ。 常染色体性劣性遺伝。)  (第9回 問題92) 問題325 糖尿病について誤っているのはどれか。  1.インスリン過剰によって起こる。  2.膵疾患などによる二次性のものがある。  3.合併症の一つに白内障がある。  4.食事療法とともに運動療法も重要である。  (解答1)  (第1回 問題95) 問題326 糖尿病について誤っている記述はどれか。  1.血糖値が下降する。  2.インスリン依存型と非依存型とがある。  3.感染症にかかりやすい。  4.多尿となる。  (解答1)  (第2回 問題81) 問題327 糖尿病について誤っている記述はどれか。  1.インスリンが過剰に分泌されている。  2.食事療法は重要である。  3.薬物療法では低血糖に注意する。  4.網膜症の合併がある。  (解答1)  (第3回 問題81) 問題328 糖尿病でみられる症状で誤っているのはどれか。  1.口渇  2.しびれ  3.性欲亢進  4.視力障害  (解答3)  (第5回 問題93) 問題329 糖尿病の合併症でないのはどれか。  1.緑内障  2.壊疽  3.末梢神経障害  4.腎症  (解答1)  (第6回 問題95) 問題330 1型糖尿病について正しいのはどれか。  1.中高年者に好発する。  2.肥満者に多い。  3.罹患者数は2型糖尿病より多い。  4.インスリン分泌が低下している。  (解答4)  (第24回 問題76) 問題331 1型糖尿病について正しいのはどれか。  1.中高年者に多い。  2.罹患者数は2型糖尿病より少ない。  3.インスリンの分泌が亢進している。  4.治療の第一選択は生活習慣の改善である。  (解答2)  (解説)  1型糖尿病:膵臓のβ細胞が壊れてしまい、まったくインスリンが分泌されなくなることで起こる糖尿病。後発年齢は若年者。治療の第一選択はインスリン治療。糖尿病の大部分を占めるのはU型である。  (第26回 問題65) 問題332 2型糖尿病について正しい記述はどれか。  1.原因にはウイルス感染がある。  2.膵臓の細胞に対する自己抗体がみられる。  3.家族に糖尿病を有する率が高い。  4.やせ型の若年者に多い。  (解答3)  (解説 1、2、4は1型糖尿病の特徴である。)  (第13回 問題77) 問題333 2型糖尿病について正しいのはどれか。  1.若年者に多い。  2.非肥満者に多い。  3.糖尿病患者の90%以上を占める。  4.治療の第一選択はインスリン療法である。  (解答3)  (第23回 問題66) 問題334 糖尿病の初期症状はどれか。  1.視力低下  2.口渇  3.四肢のしびれ  4.下腿潰瘍  (解答2)  (第18回問題84) 問題335 痛風について誤っているのはどれか。  1.尿酸の低下  2.足の母指の痛み  3.炎症反応  4.尿路結石  (解答1)  (第2回 問題82) 問題336 痛風について誤っている記述はどれか。  1.尿酸が原因となる。  2.発作的に痛みが出現する。  3.痛みは主として手関節に起こる。  4.食事療法が重要である。  (解答3)  (第3回 問題82) 問題337 痛風について誤っている記述はどれか。  1.胆石を合併しやすい。  2.腎障害を合併しやすい。  3.急性関節炎を起こす。  4.飲酒により増悪する。  (解答1)  (第6回 問題96) 問題338 痛風について誤っている記述はどれか。  1.ピロリン酸カルシウムの沈着がみられる。  2.発作の好発部位は中足指節関節部である。  3.耳介に皮下結節がみられる。  4.エックス線では関節に小円形の打ち抜き像がみられる。  (解答1)  (第18回問題77) 問題339 痛風でみられないのはどれか。  1.胆管結石  2.尿路結石  3.腎障害  4.急性関節炎  (解答1)  (第7回 問題81) 問題340 痛風でみられないのはどれか。  1.尿路結石  2.腎不全  3.関節炎  4.肝不全  (解答4)  (第11回 問題82) 問題341 高尿酸血症について正しいのはどれか。  1.自己免疫疾患である。  2.成人女性に多い。  3.プリン体と関係する。  4.関節炎の好発部位は手関節である。  (解答3)  (第23回 問題65) 問題342 高尿酸血症について正しいのはどれか。  1.成人女性に多い。  2.合併症に尿管結石がある。  3.関節炎は手関節に好発する。  4.カルシウムの代謝と関係する。  (解答2)  (解説 高尿酸血症:プリン体は肝臓で代謝されて、最終的には尿酸となって身体の外に排泄されるが、尿酸が多くなり過ぎると血液の中に尿酸がたまって、高尿酸血症を起こす。尿酸値が高い状態を高尿酸血症、それにより関節痛をきたした場合を痛風と呼ぶ。痛風患者の95%は成人男性で、30歳代が最も多い。痛風発作の好発部位は、第1中足指節関節(足の親指の付け根)である。 高尿酸血症では、血液中に溶けきらない尿酸がからだの色々なところに結晶として蓄積していき、痛風を初めとする多くの障害をひきおこす。腎臓にたまれば『痛風腎』となり、腎機能が低下していきのちのち腎不全になったり、尿に溶けられなくなった尿酸が石となったり(尿路結石)、皮膚の下にたまれば、ごつごつの 痛風結節となる。)  (第25回 問題69) 問題343 ピロリン酸カルシウムが原因である疹痛発作性関節炎はどれか。  1.痛風  2.偽痛風  3.変形性関節炎  4.リウマチ性関節炎  (解答2)  (第19回 問題69) 問題344 高脂血症をきたすのはどれか。  1.甲状腺機能亢進症  2.ネフローゼ症候群  3.アジソン病  4.肝硬変  (解答2)  (第11回 問題81) 問題345 血清総コレステロール値が低いのはどれか。  1.甲状腺機能亢進症  2.インスリノーマ  3.原発性アルドステロン症  4.褐色細胞腫  (解答1)  (解説 インスリノーマとは、インスリンを分泌する膵β細胞の腫瘍であり、低血糖をきたす。)  (第18回問題81) 問題346 ビタミンの種類と欠乏症との組合せで誤っているのはどれか。  1.ビタミンA ーー 夜盲症  2.ビタミンB1 ーー 脚気  3.ビタミンC ーー 壊血病  4.ビタミンE ーー くる病  (解答4)  (第2回 問題86) 問題347 ビタミンと欠乏症との組合せで正しいのはどれか。  1.ビタミンA ーー 巨赤芽球性貧血  2.ビタミンD ーー くる病  3.ビタミンE ーー 壊血病  4.ビタミンK ーー 夜盲症  (解答2)  (第16回 問題82) 問題348 ビタミンとその欠乏症について正しい組合せはどれか。  1.ビタミンB1 ーー 口角炎  2.ビタミンB2 ーー 脚気  3.ビタミンC ーー 血友病  4.ビタミンD ーー くる病  (解答4)  (第19回 問題85) 問題349 ビタミン欠乏と疾患の組合せで正しいのはどれか。  1.ビタミンA ーー 壊血病  2.ビタミンB12 ーー 脚気  3.ビタミンC ーー 夜盲症  4.ビタミンD ーー 骨軟化症  (解答4)  (第25回 問題67) 問題350 欠乏によってニューロパチーをきたすビタミンはどれか。  1.ビタミンA  2.ビタミンB1  3.ビタミンD  4.ビタミンE  (解答2)  (第8回 問題81) 問題351 不足すると口角炎の原因となるビタミンはどれか。  1.ビタミンA  2.ビタミンB  3.ビタミンC  4.ビタミンD  (解答2)  (第3回 問題83) 問題352 ビタミンK欠乏によるのはどれか。  1.口角炎  2.精神症状  3.骨軟化症  4.鼻出血  (解答4)  (解説)  口角炎:ビタミンB2欠乏・精神障害:ビタミンB1欠乏など・骨軟化症:ビタミンD欠乏・出血傾向:ビタミンK欠乏  (第26回 問題67) 第9章 免疫異常 第1節 膠原病 問題353 膠原病でないのはどれか。  1.全身性エリテマトーデス  2.皮膚筋炎  3.進行性筋ジストロフィー症  4.多発性動脈炎  (解答3)  (解説 膠原病とは、 全身性エリテマトーデス、全身性進行性硬化症、結節性多発性動脈炎、皮膚筋炎、リウマチ熱、慢性関節リウマチの6疾患を包括的にさす。 これらの6疾患においては、病変部にフィブリノイド変性と結合組織の粘液性膨化が共通して認められる。)  (第7回 問題83) 問題354 膠原病で認められない所見はどれか。  1.結合組織のフィブリノイド変性  2.関節症状出現  3.血中自己抗体出現  4.血中補体価上昇  (解答4)  (解説 フィブリノイド変性とは膠原線維が膨化して線維構造を失い均等な硝子様を呈する。血漿内の線維素が膠原線維を侵淫し,線維間に沈着凝固した状態と考えられている。類線維素変性はアレルギー性疾患の特徴ある組織病変としてみられ,またリウマチ,結節性動脈周囲炎,急性播種性狼瘡など,いわゆる膠原病とよばれる疾患群に共通する結合織の変性病変として,組織学的特徴を示す。)  (第10回 問題78) 問題355 膠原病と所見の組合せで誤っているのはどれか。  1.ベーチェット病 ーー 口腔粘膜のアフタ性潰瘍  2.多発性筋炎 ーー 遠位筋の筋力低下  3.全身性硬化症 ーー 手指のレイノー現象  4.シェーグレン症候群 ーー ドライアイ  (解答2)  (解説 多発性筋炎:横紋筋が広範に傷害される慢性炎症性の疾患。男女比は1:2〜5で30〜40歳代の女性に多い。症状は、四肢近位筋の筋力低下、筋肉痛など。)  (第25回 問題77) 問題356 膠原病と所見の組合せで正しいのはどれか。  1.全身性硬化症 ーー ソーセージ様手指  2.全身性エリテマトーデス ーー 陰部潰瘍  3.ベーチェット病 ーー ヘリオトロープ疹  4.皮膚筋炎 ーー 蝶形紅斑  (解答1)  (解説)  陰部潰瘍→ベーチェット病・ヘリオトロープ疹→皮膚筋炎・蝶形紅斑→全身性エリテマトーデス  (第26回 問題76) 問題357 自己免疫疾患はどれか。  1.ラムゼー・ハント症候群  2.多発性筋炎  3.過敏性腸症候群  4.クッシング病  (解答2)  (第21回 問題77) 問題358 慢性関節リウマチの診断基準にないのはどれか。  1.朝のこわばり  2. 3つ以上の関節の腫れ  3.レイノー現象  4.皮下結節  (解答3)  (解説 米国リウマチ学会の慢性関節リウマチ診断基準(1987年改訂) 1 朝のこわばりが1時間以上持続する状態が、6週間以上続いている。 2 3箇所以上の部位で関節が腫れている状態が、6週間以上続いている。 3 手首の関節、手掌の関節、手指の関節のうち一箇所以上が腫れている状態が、6週間以上続いている。 4 左右対称性(例:右手が痛い場合は、左手も痛くなる)の関節炎症が起きている状態が、6週間以上続いている。 5 皮下結節が認められる。 6 血液検査(RAテスト)による血清リウマトイド因子が陽性となる。 7 手指、手関節のX線所見で変形が認められる。 ※上記7項目のうち、4項目以上に該当した場合に、慢性関節リウマチと診断される。)  (第9回 問題86) 問題359 慢性関節リウマチで誤っているのはどれか。  1.自己免疫性疾患である。  2.血中コレステロール値が上昇する。  3.レイノー現象がある。  4.貧血がみられる。  (解答2)  (第1回 問題96) 問題360 慢性関節リウマチについて、誤っている記述はどれか。  1.女性に多い。  2.朝のこわばりがある。  3.皮下結節がみられる。  4.蝶形紅斑がみられる。  (解答4)  (解説 蝶形紅斑は全身性エリテマトーデスで現れる。)  (第4回 問題85) 問題361 慢性関節リウマチの症状で誤っているのはどれか。  1.朝のこわばり  2.対称性の関節の腫れ  3.皮下結節  4.指DIP関節の腫れ  (解答4)  (解説 関節の腫れはどの関節にも現れるが、DIPは少なく、PIP関節がはれる。)  (第6回 問題87) 問題362 慢性関節リウマチに認めにくい 症状はどれか。  1.遠位指節間関節炎  2.骨萎縮  3.関節強直  4.朝のこわばり  (解答1)  (第10回 問題90) 問題363 関節リウマチの症状でないのは どれか。  1.朝のこわばり  2.蝶形紅斑  3.対称性の関節腫脹  4.皮下結節  (解答2)  (第14回 問題91) 問題364 関節リウマチで誤っている記述はどれか。  1.朝のこわばりがみられる。  2.発症は女性に多い。  3.発症は20〜40歳代に多い。  4.多発性の化膿性関節炎がみられる。  (解答4)  (第15回 問題82) 問題365 関節リウマチで起こりにくいのはどれか。  1.出血傾向  2.朝のこわばり  3.対称性関節腫脹  4.赤沈値亢進  (解答1)  (第17回 問題84) 問題366 関節リウマチで正しいのはどれか。  1.男性に多い  2.脂質異常症  3.朝のこわばり  4.汎血球減少  (解答3)  (第19回 問題82) 問題367 関節リウマチでよくみられるのはどれか。  1.レイノー現象  2.アフタ性口内炎  3.ヘバーデン結節  4.尺側偏位  (解答4)  (第23回 問題59) 問題368 全身性エリテマトーデスについて正しい記述はどれか。  1.女性に多い。  2.50〜60歳代に好発する。  3.原因はブドウ球菌の感染である。  4.皮膚の硬化が特徴である。  (解答1)  (第15回 問題84) 問題369 全身性進行性硬化症で誤っているのはどれか。  1.女性に好発  2.皮膚の硬化性病変  3.レイノー現象  4.低グロプリン血症  (解答4)  (解説 全身性進行性硬化症とは強皮症のことで膠原病の一つ。)  (第9回 問題77) 問題370 全身性硬化症について正しいのはどれか。  1.男性に多い。  2.嚥下困難をきたす。  3.レイノー現象はみられない。  4.肺線維症を合併しない。  (解答2)  (第16回 問題87) 問題371 全身性硬化症について誤っている記述はどれか。  1.ブドウ膜炎がみられる。  2.肺線維症(間質性肺炎)がみられる。  3.病変は末梢部から中心部へ進行する。  4.ソーセージ様指がみられる。  (解答1)  (第18回問題82) 問題372 進行性全身性硬化症について正しい記述はどれか。  1.陰部潰瘍がみられる。  2.肺線維症を合併する。  3.蝶形紅斑が特徴的である。  4.出血傾向がみられる。  (解答2)  (第19回 問題84) 問題373 全身性硬化症の所見で正しいのはどれか。  1.リンパ節腫脹  2.ソーセージ様手指  3.蝶形紅斑  4.スプーン状爪  (解答2)  (第21回 問題76) 問題374 ベーチェット病について正しい記述はどれか。  1.女性に多い。  2.色覚異常がみられる。  3.結節性紅斑がみられる。  4.ソーセージ様手指がみられる。  (解答3)  (第20回 問題82) 問題375 ベーチェット病の4大症状でないのはどれか。  1.胃潰瘍  2.結節性紅斑  3.ブドウ膜炎  4.口腔粘膜のアフタ性潰瘍  (解答1)  (第27回 問題64) 問題376 疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。  1.関節リウマチ ーー 日光過敏症  2.皮膚筋炎 ーー 蝶形紅斑  3.強皮症 ーー レイノー現象  4.ベーチェット病 ーー スワンネック変形  (解答3)  (第15回 問題83) 問題377 疾患と症状との組合せで適切でないのはどれか。  1.ベーチェット病 ーー 視力障害  2.全身性エリテマトーデス ーー 手指の変形  3.進行性全身性硬化症 ーー レイノー現象  4.関節リウマチ ーー 尺側偏位  (解答2)  (第17回 問題83) 問題378 疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。  1.全身性エリテマトーデス ーー ヘバーデン結節  2.全身性硬化症 ーー アフタ性口内炎  3.関節リウマチ ーー ブドウ膜炎  4.ベーチェット病 ーー 陰部潰瘍  (解答4)  (第22回問題77) 問題379 疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。  1.皮膚筋炎 ーー ヘリオトロープ疹  2.全身性硬化症(強皮症) ーー 陰部潰瘍  3.ベーチェット病 ーー 蝶形紅斑  4.全身性エリテマトーデス ーー ブドウ膜炎  (解答1)  (第24回 問題59) 問題380 悪性腫瘍を合併しやすいのはどれか。  1.全身性硬化症  2.ベーチェット病  3.シェーグレン症候群  4.皮膚筋炎  (解答4)  (第23回 問題67) 第2節 アレルギー性疾患 問題381 アレルギー性鼻炎で適切でない症状はどれか。  1.発作性のくしゃみ  2.水様性の鼻水  3.鼻づまり  4.鼻出血  (解答4)  (第6回 問題83) 問題382 アレルギー性鼻炎の三徴候でないのはどれか。  1.発作性のくしゃみ  2.鼻出血  3.鼻閉  4.水様性鼻汁  (解答2)  (第11回 問題90) 問題383 ハウスダストがアレルゲンである小児喘息患者への対応で適切なのはどれか。  1.身近なぬいぐるみは頻繁に洗濯する。  2.寝具は羊毛にする。  3.就寝直前に掃除機をかける。  4.ほこりが入らないように窓を閉めておく。  (解答1)  (第11回 問題77) 第10章 おもな眼科疾患 問題384 緑内障について、誤っている記述はどれか。  1.眼圧が上昇する。  2.水晶体が混濁する。  3.失明のおそれがある。  4.手術療法が行われる。  (解答2)  (第4回 問題95) 問題385 緑内障と関係ないのはどれか。  1.硝子体混濁  2.視神経萎縮  3.視野欠損  4.眼圧上昇  (解答1)  (第11回 問題88) 問題386 緑内障で誤っているのはどれか。  1.糖尿病が原因である。  2.視力障害がみられる。  3.視野障害がみられる。  4.失明の原因となる。  (解答1)  (第18回問題87) 問題387 緑内障について正しいのはどれか。  1.水晶体が混濁する。  2.細菌感染症である。  3.急性発作では頭痛を伴う。  4.中心視野は初期から障害される。  (解答3)  (第27回 問題68) 問題388 白内障について正しい記述はどれか。  1.水晶体の混濁がみられる。  2.流涙が多い。  3.結膜充血がみられる。  4.眼圧が亢進する。  (解答1)  (第21回 問題78) 問題389 白内障がよくみられる疾患はどれか。  1.高HDL血症  2.高尿酸血症  3.橋本病  4.糖尿病  (解答4)  (第19回 問題80) 問題390 視神経炎の原因でないのはどれか。  1.多発性硬化症  2.ビタミンB1欠乏症  3.高脂血症  4.アルコール中毒  (解答3)  (第14回 問題93) 問題391 視神経障害による視力低下をきたすのはどれか。  1.白内障  2.眼精疲労  3.角膜炎  4.緑内障  (解答4)  (第15回 問題79) 問題392 ブドウ膜炎がみられないのはどれか。  1.多発性硬化症  2.サルコイドーシス  3.梅毒  4.ベーチェット病  (解答1)  (解説 多発性硬化症は脱髄疾患であり、これによる視力障害は視神経炎による。)  (第13回 問題78) 問題393 ブドウ膜炎をきたすのはどれか。  1.シェーグレン症候群  2.プール熱  3.ベーチェット病  4.トラコーマ  (解答3)  (第16回 問題89) 問題394 嘔吐を伴う眼疾患はどれか。  1.結膜炎  2.白内障  3.網膜剥離  4.緑内障  (解答4)  (第19回 問題86) 問題395 視力障害を起こさない疾患はどれか。  1.べーチェット病  2.アレルギー性結膜炎  3.白内障  4.緑内障  (解答2)  (第6回 問題84) 問題396 誤っている組合せはどれか。  1.斜視 ーー 眼位異常  2.老視 ーー 調節異常  3.乱視 ーー 視野異常  4.近視 ーー 屈折異常  (解答3)  (第9回 問題89) 問題397 眼疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。  1.白内障 ーー 眼圧上昇  2.緑内障 ーー 水晶体混濁  3.虹彩毛様体炎 ーー 斜視  4.網膜色素変性症 ーー 視野狭窄  (解答4)  (第7回 問題93) 問題398 糖尿病性眼病変で起こりにくいのはどれか。  1.網膜白斑  2.網膜出血  3.うっ血乳頭  4.白内障  (解答3)  (第17回 問題87) 第11章 おもな耳鼻科疾患 問題399 中耳炎で正しい記述はどれか。  1.老人に多い。  2.夏に発症が多い。  3.肺炎球菌が原因になる。  4.慢性化しにくい。  (解答3)  (第20回 問題88) 問題400 メニエール病でみられない症状はどれか。  1.耳鳴  2.難聴  3.耳漏  4.めまい  (解答3)  (第1回 問題89) 問題401 メニエール病について、誤っている記述はどれか。  1.中耳の疾患が原因である。  2.発作性のめまいを伴う。  3.耳鳴りを伴う。  4.難聴を伴う。  (解答1)  (第4回 問題90) 問題402 メニエール病でみられないのはどれか。  1.耳痛  2.耳鳴り  3.めまい  4.難聴  (解答1)  (第9回 問題94) 問題403 メニエール病で正しい記述はどれか。  1.伝音性難聴を伴う。  2.眩暈発作は長期間持続する。  3.眩暈発作時には眼振を生じる。  4.聴神経腫瘍が原因である。  (解答3)  (第18回問題89) 問題404 メニエール病の症状で誤っているのはどれか。  1.耳鳴り  2.咳嗽  3.眩暈  4.眼振  (解答2)  (第19回 問題76) 問題405 伝音性難聴で正しい記述はどれか。  1.老人性の難聴に多い。  2.コルチ器官の異常で生じる。  3.聴神経腫瘍が原因となる。  4.補聴器の使用が有用である。  (解答4)  (第18回問題68) 問題406 突発性難聴について誤っている記述はどれか。  1.感音性難聴である。  2.めまい発作を繰り返す。  3.耳鳴りを伴う。  4.原因は不明である。  (解答2)  (第13回 問題96) 問題407 突発性難聴で正しい記述はどれか。  1.若年者に多い。  2.めまいはない。  3.顔面神経麻痺を伴う。  4.感音性難聴である。  (解答4)  (第17回 問題89) 問題408 突発性難聴について正しい記述はどれか。  1.女性に多い。  2.眩暈はない。  3.伝音性難聴である。  4.循環の改善が有効である。  (解答4)  (第19回 問題90) 問題409 突発性難聴で正しい記述はどれか。  1.流行性耳下腺炎が原因である。  2.めまいを伴うと予後は悪い。  3.同時に両耳に起こることが多い。  4.副腎皮質ステロイドの使用は避ける。  (解答2)  (第20回 問題86) 問題410 めまいを最もきたしやすい疾患はどれか。  1.突発性難聴  2.外耳道炎  3.副鼻腔炎  4.耳下腺炎  (解答1)  (第21回 問題90) 問題411 回転性めまいがよくみられるのはどれか。  1.髄膜炎  2.突発性難聴  3.小脳脳幹部腫瘍  4.聴神経腫瘍  (解答2)  (第24回 問題57) 第12章 おもな皮膚科疾患 問題412 細菌による炎症でないのはどれか。  1.湿疹  2.蜂巣炎  3.ひょう疽  4.癰  (解答1)  (第1回 問題88) 問題413 誤っている組合せはどれか。  1.水痘 ーー 帯状疱疹  2.風疹 ーー 胎児奇形  3.麻疹 ーー 亜急性硬化性全脳炎  4.アトピー性皮膚炎 ーー ビタミンB12欠乏  (解答4)  (解説 亜急性硬化性全脳炎とは麻疹ウイルスの持続性感染によって亜急性に発症する脳炎.発症年齢は1〜17歳で,6歳前後に好発する.)  (第7回 問題78) 問題414 帯状疱疹について誤っている記述はどれか。  1.細菌感染である。  2.疼痛を伴う。  3.肋間神経痛領域に好発する。  4.水泡が帯状に発生する。  (解答1)  (解説 帯状疱疹は水痘ウイルスによって発症する。)  (第5回 問題82) 問題415 帯状疱疹について正しい記述はどれか。  1.ウイルスは神経節に潜伏する。  2.発症部位は下肢が多い。  3.発症率は高齢になるに伴い低下する。  4.抗ウイルス薬は無効である。  (解答1)  (第18回問題90) 問題416 帯状疱疹の好発部位はどれか。  1.下顎  2.胸部  3.前腕  4.下腿  (解答2)  (第6回 問題94) 問題417 帯状疱疹について誤っているのはどれか。  1.皮膚に水泡を生じる。  2.発症部位は下肢に多い。  3.抗ウイルス剤が投与される。  4.知覚過敏を伴う。  (解答2)  (第22回問題78) 問題418 アトピー性皮膚炎について正しい記述はどれか。  1.小児の疾患である。  2.有病率は減少傾向にある。  3.U型アレルギー反応である。  4.環境因子が関与する。  (解答4)  (第8回 問題78) 問題419 アトピー性皮膚炎について正しいのはどれか。  1.抗核抗体が陽性であることが多い。  2.気管支喘息を合併することが多い。  3.血清IgGが高値であることが多い。  4.主にU型アレルギーが関与している。  (解答2)  (解説)  アトピー性皮膚炎:アレルギー反応と関連があるもののうち皮膚の炎症を伴うもの。アトピー性湿疹と呼ぶ方が適切である。アトピーという医学用語は、主にタンパク質のアレルゲンに強く反応する傾向のことである。  アトピーである場合、典型的には皮膚炎、鼻炎、喘息の症状を示すことがあり、その内の皮膚炎(湿疹)のことである。 過半数は乳児期に、そして90%までが5歳までに発症する。  乳幼児の時のアトピー性皮膚炎が悪いままだと、成長するにつれて、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎など他のアレルギー症状が出ることもある。  アトピー性皮膚炎は、T型アレルギーであり、血清IgEが高値となる。  抗体(自己抗体):身体に細菌などの外敵が侵入した場合に作られる「身体を守る免疫抗体」とは違い、自己抗体は「自分の身体の組織を攻撃してしまう抗体」で、これにより引き起こされる疾患を総称して「自己免疫疾患」と言う。  膠原病で高率に陽性を示すことから膠原病の検査として用いられている。  (第26回 問題77) 問題420 接触性皮膚炎について誤っている記述はどれか。  1.原因物質の接触部位に湿疹病変が認められる。  2.発赤・腫脹が著しい。  3.原因物質の除去で急性病変は治癒に向かう。  4.T型アレルギー反応である。  (解答4)  (第16回 問題88) 第13章 おもな小児科疾患 問題421 リウマチ熱について誤っている記述はどれか。  1.関節炎は多発性である。  2.好発年齢は5〜15歳である。  3.ツベルクリン反応が陽転する。  4.心内膜炎を伴う。  (解答3)  (第2回 問題95) 問題422 小児の肘関節周辺骨折について誤っている記述はどれか。  1.上腕骨顆上骨折の頻度が高い。  2.上腕骨外顆骨折では手術の適応が多い。  3.フォルクマン拘縮は重篤な合併症である。  4.肘関節拘縮には強力に変形矯正を行う。  (解答4)  (解説 フォルクマン拘縮とは、 前腕の血行不全による屈筋群の壊死や麻痺のため発生した手の特有な拘縮をいう。 上腕骨顆上骨折、前腕部外傷などによる主要動脈の損傷、圧迫、攣縮のため動脈性血行障害を生じ、さらに静脈系のうっ血も加わり、前腕の主に屈筋群に壊死を生じる。 壊死筋の瘢痕化による拘縮と神経麻痺のため、手関節掌屈、母指内転、MP関節伸展、PIP、 DIP関節の屈曲拘縮など、変形、拘縮を生じる。)  (第14回 問題84) 第14章 精神科および心療内科疾患 問題423 統合失調症に特徴的な妄想はどれか。  1.貧困妄想  2.関係妄想  3.罪業妄想  4.心気妄想  (解答2)  (解説 関係妄想とは 自分には関係のない事柄を自分に関係があると意味づけをする妄想.被害的な内容をもつことが多い.周囲の人の態度や発言,あるいは社会的な事件などを自分に関係づけ,悪口をいわれている,無実の罪をきせられているなどと確信する.精神分裂病にみられる.)  (第12回 問題96) 問題424 躁うつ病で誤っているのはどれか。  1.精神分裂病に比べて予後不良である。  2.病前性格は循環気質である。  3.うつ状態は日内変動がみられる。  4.うつ病患者は自殺を考えることが多い。  (解答1)  (第1回 問題94) 問題425 うつ病の症状でないのはどれか。  1.不眠  2.自責感  3.幻覚  4.自殺念慮  (解答3)  (第19回 問題87) 問題426 躁病の症状はどれか。  1.悲哀感  2.微小妄想  3.思考制止  4.早朝覚醒  (解答4)  (解説 躁病の妄想は誇大妄想である。)  (第10回 問題83) 問題427 強迫神経症に特徴的な症状はどれか。  1.外界が生き生きと感じられない。  2.何度も戸締まりを確認する。  3.一人で電車に乗ることができない。  4.物事に集中できない。  (解答2)  (第16回 問題90) 問題428 不安神経症の症状で適切でないのはどれか。  1.自律神経症状  2.多幸症  3.過呼吸  4.不眠  (解答2)  (第5回 問題96) 問題429 心気症の症状で適切でないのはどれか。  1.誇大妄想  2.頭痛  3.心悸亢進  4.四肢のしびれ  (解答1)  (第5回 問題91) 問題430 ヒステリーの病前性格として適切でないのはどれか。  1.生真面目  2.自己中心的  3.情緒未熟  4.感情易変性  (解答1)  (第11回 問題96) 問題431 パニック障害について誤っている記述はどれか。  1.発作に対する不安が常にある。: 2.が相当する。  2.突然呼吸が苦しくなる。  3.まとまりのない思考になる。  4.一人での外出を嫌がる。  (解答3)  (解説 パニック障害とは、状況と関係なく突然襲う発作症状をいい、発作症状の内容は多岐にわたるが,代表的なものは動悸,胸痛,窒息感,めまい,非現実感の突発などである。 : 2.が相当する。 ほとんどの場合、死、自制心の喪失あるいは発狂への恐怖が伴う。 発作が繰り返し起こると、また発作が起こるのではないかと恐れる不安(予期不安)が生じる。 : 1.が相当する。 また,発作が起きたときに逃げ出せない場所を回避する(広場恐怖)ようになる。 : 4.が相当すると思える。)  (第17回 問題71) 問題432 下剤の乱用が最も高頻度なのはどれか。  1.摂食障害  2.双極性障害  3.パニック障害  4.夜驚症  (解答1)  (解説)  摂食障害:摂食障害には食事をほとんどとらなくなってしまう拒食症、極端に大量に食べてしまう過食症がある。拒食症では、食事量が減る、低カロリーのものしか食べないことから体重が極端に減る、やせて生理がこなくなるといった症状がある。  過食症は、いったん食べ始めるとやめられない、むちゃ食いしては吐く、食べすぎたことを後悔し、憂うつになるなどの症状がみられる。拒食症から、過食症になることもある。  摂食障害では、食べた物を自分で吐いてしまったり、下剤や利尿剤などを不適切に過剰に使用(乱用)したりするのは、しばしば見られる症状である。神経性やせ症と神経性過食症のどちらでも見られることがある。自分で吐いてしまうこと(自己誘発性嘔吐)、 下剤や利尿剤の乱用は、「排出行動」と呼ばれ、  過食しても体重が増えないようにしようとするという意味の「代償行動」の一つである。「浄化する」という意味の「パージング」という言葉も知られている。  「やせたい」という強い思いがあるため、本人はなかなか治療したがらない。しかし、低栄養から様々な体の不調につながり、死に至ることもある病気。摂食障害は、様々なストレスが要因となっていることも多く、周囲の人の理解やサポートがとても大切である。  双極性障害(躁うつ病):うつ病だと思いながらも、極端に調子がよくなって活発になる時期がある場合は、双極性障害(躁うつ病)を疑う。双極性障害では、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態をくりかえす。  躁状態になると、眠らなくても活発に活動する、次々にアイデアが浮かぶ、自分が偉大な人間だと感じられる、大きな買い物やギャンブルなどで散財するといったことがみられる。  躁状態ではとても気分がよいので、本人には病気の自覚がない。そのため、うつ状態では病院に行くが、躁のときには治療を受けないことがよくある。しかし、うつ病だけの治療では双極性障害を悪化させてしまうことがある。本人だけでなく、周囲の人も、日頃の様子や気分の波を見守り、躁状態に気づくことが大切である。  パニック障害:突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害という。このパニック発作は、死んでしまうのではないかと思うほど強くて、自分ではコントロールできないと感じる。  そのため、また発作が起きたらどうしようかと不安になり、発作が起きやすい場所や状況を避けるようになる。とくに、電車やエレベーターの中など閉じられた空間では「逃げられない」と感じて、外出ができなくなってしまうことがある。  パニック障害では薬による治療とあわせて、少しずつ苦手なことに慣れていく心理療法が行われる。無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切である。  夜驚症(やきょうしょう):睡眠中に突然起き出し、叫び声をあげるなどの恐怖様症状を示す症状のことである。概ね数分から十数分間症状が続く。夢とは異なり目覚めた時に本人はそのことを覚えていないのが普通である。小学校入学前から小学校低学年の児童に見られる症状であり、高学年以上では稀である。  睡眠中枢が未成熟なために起こる症状であると考えられている。発達に伴って、自然に良くなっていくものであり、多くの場合、特別な治療は不要である。夜驚は、深い眠りでこわい夢を見て、部分的覚醒状態 (半分だけ目が覚めた状態 )になるために起こる。夜驚は育て方というより、生まれつきの脳の素質によって起こる。  普通夜驚が起こりやすいのは、3〜6歳である。8歳以上になると、脳の仕組みから夜驚は出にくくなる。  (第26回 問題68) 問題433 心身症でないのはどれか。  1.神経性食欲不振症  2.心臓神経症  3.心気症  4.過敏性腸症候群  (解答3)  (解説 心気症は神経症である。)  (第9回 問題81) 問題434 心身症と関連の少ないのはどれか。  1.慢性膵炎  2.消化性潰瘍  3.胆道ジスキネジア  4.過敏性腸症候群  (解答1)  (第14回 問題94) 問題435 心身症について正しい記述はどれか。  1.身体症状を伴った神経症をいう。  2.発症には心理社会的因子が関与する。  3.感情を素直に表現する人に発症しやすい。  4.身体と心を別々に治療することが重要である。  (解答2)  (第18回問題70) 問題436 神経性食思不振症でみられる症状はどれか。  1.月経過多  2.下痢  3.抑うつ  4.高体温  (解答3)  (第20回 問題87) 問題437 疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。  1.神経性食思不振症 ーー 無月経  2.統合失調症 ーー せん妄  3.神経症 ーー 幻聴  4.うつ病 ーー 自我障害  (解答1)  (第15回 問題80) 第15章 麻酔および神経ブロック 第1節 麻酔 問題438 意識がなくなる麻酔法はどれか。  1.吸入麻酔  2.脊椎麻酔  3.硬膜外麻酔  4.鍼麻酔  (解答1)  (第4回 問題96) 問題439 意識が消失する麻酔法はどれか。  1.脊椎麻酔  2.硬膜外麻酔  3.表面麻酔  4.吸入麻酔  (解答4)  (第8回 問題91) 問題440 脊椎麻酔について正しいのはどれか。  1.局所麻酔薬を硬膜外に投与する。  2.穿刺部位に炎症があっても可能である。  3.虫垂切除術に用いられる。  4.抗凝固薬使用患者でも安全である。  (解答3)  (第21回 問題85) 問題441 硬膜外麻酔について正しいのはどれか。  1.分節麻酔を行える。  2.頸部には用いない。  3.効果発現は脊髄麻酔よりも早い。  4.局所麻酔薬をくも膜下腔に注入する。  (解答1)  (解説 硬膜外麻酔:脊柱管内の硬膜外腔に麻酔薬を注入し、注入レベル以下の麻酔を行う方法。頸部・胸部・上腹部の手術など脊椎麻酔では困難な部位や全身麻酔の補助、手術後の疼痛の抑制、ペインクリニックなどに用いられる。必要に応じて麻酔範囲を決めることができる。固体なので、広がりが遅く、作用発現に時間がかかる(5〜20分)。 脊椎麻酔(クモ膜下ブロック・腰椎麻酔):脊柱管内のクモ膜下腔に麻酔薬を注入し、脊髄および脊髄神経の前根・後根を麻酔する方法。液体なので、広がりが速く、無痛状態になるのが速い(5分以内)。下腹部以下の手術に用いられる。)  (第25回 問題60) 問題442 全身麻酔はどれか。  1.脊椎麻酔  2.静脈麻酔  3.表面麻酔  4.伝達麻酔  (解答2)  (第14回 問題92) 問題443 局所麻酔はどれか。  1.吸入麻酔  2.静脈麻酔  3.直腸麻酔  4.伝達麻酔  (解答4)  (第3回 問題95) 問題444 麻酔薬の投与経路として用いられないのはどれか。  1.筋肉  2.動脈  3.直腸  4.静脈  (解答2)  (第5回 問題88) 第2節 神経ブロック 問題445 神経ブロックに用いるのはどれか。  1.モルヒネ  2.リドカイン  3.ベンゾジアゼピン  4.バルビツレート  (解答2)  (第13回 問題88) 問題446 疾患と治療法との組合せで誤っているのはどれか。  1.癌性疼痛 ーー クモ膜下フェノールブロック  2.坐骨神経痛 ーー 星状神経節ブロック  3.5 ーー 肩甲上神経ブロック  4.三叉神経痛 ーー 上顎神経ブロック  (解答2)  (第3回 問題94) 問題447 星状神経節ブロックが用いられる頻度が高いのはどれか。  1.後頭神経痛  2.顔面神経麻痺  3.肋間神経痛  4.坐骨神経痛  (解答2)  (第23回 問題77) 第16章 一般外科疾患 問題448 ショックの原因とならないのはどれか。  1.溺水  2.出血  3.熱傷  4.重症感染症  (解答1)  (第7回 問題95) 問題449 出血性ショックでみられないのはどれか。  1.脈拍微弱  2.皮膚温上昇  3.血圧低下  4.呼吸促迫  (解答2)  (第13回 問題89) 問題450 輸血時に必須の検査はどれか。  1.肝機能  2.交差適合試験  3.血清電解質  4.凝固能  (解答2)  (解説 交叉適合試験とは供血者の赤血球と受血者の血清,あるいはその逆に受血者の赤血球と供血者の血清とを反応させ,両者の赤血球が適合しており,凝集反応が生じないこと,また輸血が可能なことを検査する方法。)  (第9回 問題95) 問題451 赤血球型不適合輸血に特徴的な副作用はどれか。  1.急性溶血反応  2.急性発熱反応  3.移植片対宿主病  4.肝炎ウイルス感染  (解答1)  (第19回 問題68) 問題452 熱傷について正しい記述はどれか。  1.第1度熱傷では水疱ができる。  2.受傷面積が体表の20%以内なら軽傷である。  3.重症熱傷では低蛋白血症になる。  4.熱傷の皮膚は感染しにくい。  (解答3)  (第3回 問題96) 問題453 熱傷について誤っている記述はどれか。  1.熱で生じた損傷である。  2.熱傷面積が重症度を左右する。  3.低温熱傷は体温より低い温度で起こる。  4.水疱形成は第2度である。  (解答3)  (第5回 問題89) 問題454 熱傷について正しい記述はどれか。  1.低温熱傷は第1度である。  2.全層熱傷は第2度である。  3.熱傷面積は重症度の判定に用いられる。  4.重症熱傷では循環血漿量が増加する。  (解答3)  (第19回 問題89) 問題455 熱傷についての組合せで正しいのはどれか。  1.T度熱傷 ーー 水疱形成  2.U度熱傷 ーー 皮膚全層の凝固壊死  3.熱傷面積 ーー 9の法則  4.初期治療 ーー 軟膏塗布  (解答3)  (第23回 問題61) 問題456 急性炎症の全身症状として、適切でないのはどれか。  1.発熱  2.悪寒戦慄  3.全身浮腫  4.頻脈  (解答3)  (第4回 問題86) 問題457 一次救命処置として適切でないのはどれか。  1.心臓マッサージ  2.気道の確保  3.人工呼吸  4.輸血  (解答4)  (第6回 問題93) 問題458 心肺蘇生法の適応でない状態はどれか。  1.昏睡  2.ショック  3.心停止  4.無呼吸  (解答1)  (第10回 問題94) 問題459 施術中の患者が突然うなり声をあげて卒倒した。最初に行うべきことはどれか。  1.意識の有無を確認する。  2.呼吸の有無を確認する。  3.脈を診る。  4.血圧を測定する。  (解答1)  (第11回 問題92) 問題460 骨肉腫について誤っている記述はどれか。  1.高齢者に多い。  2.膝関節近くに好発する。  3.局所の腫脹・疼痛を起こす。  4.下肢切断術が行われる。  (解答1)  (第16回 問題83) 問題461 骨肉腫で誤っている記述はどれか。  1. 40歳代に好発する。  2. 大腿骨下端に多い。  3. 局所の疼痛・腫脹がみられる。  4. エックス線検査で骨皮質の虫食い像を認める。  (解答1)  (第19回 問題71) 問題462 骨肉腫について正しいのはどれか。  1.老年期に好発する。  2.骨端部に好発する。  3.手指骨に好発する。  4.骨幹端に好発する。  (解答4)  (解説 骨肉腫:第二次骨成長期の15歳前後に好発する。10歳代が約60%、20歳代が約15%を占める。 大腿骨遠位と脛骨近位の骨幹端からの発生が75%と圧倒的に多い。次いで上腕骨近位骨幹端に多い。脊椎、手指骨、足趾骨、扁平骨の発生は少ない。)  (第24回 問題62) 問題463 骨肉腫について正しいのはどれか。  1.好発年齢は60歳代である。  2.初発症状は運動時痛が多い。  3.好発部位は手指骨である。  4.化学療法は行わない。  (解答2)  (第27回 問題59) 問題464 骨腫瘍と好発時期の組合せで正しいのはどれか。  1.ユーイング肉腫 ーー 老年期  2.孤立性骨嚢腫 ーー 壮年期  3.多発性骨髄腫 ーー 青年期  4.骨肉腫 ーー 成長期  (解答4)  (解説)  骨肉腫:小児の骨に発生する悪性腫瘍の中で最も頻度の高い代表的な骨の悪性腫瘍。10歳代の思春期、すなわち中学生や高校生くらいの年齢に発生しやすい病気。骨肉腫は痛みと腫れが最初の症状。骨肉腫の場合は大腿骨や脛骨の膝に近いところに発生することが最も多く(60〜70%)、次に多いのは肩に近い上腕骨である。  ユーイング肉腫:主として小児や若年者の骨(まれに軟部組織)に発生する肉腫(発症年齢としては、全体の約半数が10歳から20歳に集中している)。ユーイング肉腫は、小児に発生する骨腫瘍では骨肉腫に次いで2番目に多い。  骨肉腫と異なる特徴は、大腿骨の骨幹部など関節部分から遠い骨の中心に病気が起こること、骨の腫瘍にもかかわらず骨の外への進展が速く、痛みや周囲のはれがとても強いことである。  孤立性骨嚢腫:骨の内部の骨髄が空洞状になり、血液の上澄み液(血清)に似た液体がたまったもの。空洞の壁は薄い膜でおおわれているので、水を入れた風船が骨のなかに入っているようなものを想像するとわかりやすい。  この風船が徐々に大きくなると、骨の外側の厚い部分(骨皮質)が圧迫されて、外へふくらみながらだんだん薄くなって痛みが出たり、さらにひどくなると骨折を起こしたりする。徐々に大きくなるので骨の腫瘍に似ているが、どこにも腫瘍細胞は確認されないため、骨腫瘍類似疾患に分類されている。  骨嚢腫の患者さんはほとんどが20歳以下で、病変は上腕骨や大腿骨などによくみられる。  多発性骨髄腫:血液がんの1つで、骨髄中にある形質細胞ががん化する病気。形質細胞の本来の役割は、体内に侵入してきた病原菌やウイルスに出会った時に、これら異物と戦うためのタンパク質である抗体を出して攻撃すること。  しかし、形質細胞ががん化して骨髄腫細胞になると、骨髄で無秩序に増殖しながら、Mタンパクという役に立たない抗体を過剰に産生し、さまざまな症状を引きおこす。  発症者のほとんどが40歳以上と高齢者に多い疾患であり、高齢化に伴い患者数が増加していくと予想されている。  (第26回 問題56) 第17章 感染症 問題465 三種混合ワクチンに含まれないのはどれか。  1.破傷風  2.百日咳  3.腸チフス  4.ジフテリア  (解答3)  (第17回 問題90) 問題466 予防接種が有効な感染症はどれか。  1.赤痢  2.コレラ  3.C型肝炎  4.百日咳  (解答4)  (第20回 問題90) 問題467 顔面痛の原因となるのはどれか。  1.水痘ウイルス  2.麻疹ウイルス  3.風疹ウイルス  4.エコーウイルス  (解答1)  (解説 エコーウイルスは夏を中心に流行し,発熱,発疹,上気道炎,無菌性髄膜炎,脳炎,心筋炎などを起こす。)  (第10回 問題80) 問題468 破傷風について誤っている記述はどれか。  1.病原体は土壌中に存在する。  2.外傷後の発症が多い。  3.内毒素により発症する。  4.筋肉のけいれんが特徴である。  (解答3)  (第14回 問題76) 問題469 インフルエンザについて誤っている記述はどれか。  1.冬に流行しやすい。  2.呼吸器感染症である。  3.予防にワクチンが用いられる。  4.高齢者は脳炎を起こしやすい。  (解答4)  (第13回 問題92) 問題470 インフルエンザで誤っている記述はどれか。  1.ウイルスはA、B、C型に分かれる。  2.伝搬力は弱い。  3.潜伏期は感染後1〜2日である。  4.咽頭粘膜のぬぐい液で診断できる。  (解答2)  (第20回 問題89) 問題471 インフルエンザウイルス感染症について正しいのはどれか。  1.予防に手洗いは有用である。  2.春に大流行を起こしやすい。  3.潜伏期は1、2週間である。  4.三類感染症である。  (解答1)  (第23回 問題64) 問題472 マイコプラズマ肺炎について誤っている記述はどれか。  1.若年者に多い。  2.周期的な流行がある。  3.頑固な咳が続く。  4.肺化膿症を合併する。  (解答4)  (第16回 問題78) 問題473 呼吸器感染症の原因で最も多いウイルスはどれか。  1.ヘルペスウイルス  2.アデノウイルス  3.ポリオウイルス  4.エンテロウイルス  (解答2)  (解説 アデノウイルスは上気道炎,流行性角結膜炎,咽頭結膜熱,胃腸炎などを起こす.)  (第9回 問題79) 問題474 ウイルス疾患と併発症との組合せで適切でないのはどれか。  1.麻疹 ーー 脳炎  2.水痘 ーー 口唇ヘルペス  3.風疹 ーー 先天性奇形  4.流行性耳下腺炎 ーー 睾丸炎  (解答2)  (第17回 問題88) 問題475 ウイルス感染症はどれか。  1.デング熱  2.梅毒  3.破傷風  4.百日咳  (解答1)  (第27回 問題69) 問題476 細菌感染症はどれか。  1.百日咳  2.後天性免疫不全症候群  3.風疹  4.流行性耳下腺炎  (解答1)  (解説)  百日咳:百日咳菌・後天性免疫不全症候群(エイズ):ヒト免疫不全ウイルス(HIV)  風疹:風疹ウイルス・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ):ムンプスウイルス  (第26回 問題63) 問題477 細菌性赤痢で誤っているのはどれか。  1.経口感染  2.頻回下痢  3.粘血便  4.バラ疹  (解答4)  (解説 バラ疹は種々のウイルス性発疹症、梅毒第II期、腸チフス、薬疹などでみられる。)  (第6回 問題79) 問題478 感染症で正しいのはどれか。  1.猩紅熱はウイルス感染症である。  2.マイコプラズマ肺炎は若年者に好発する。  3.ブドウ球菌感染症には耐性菌はない。  4.細菌性赤痢の潜伏期は約2週間である。  (解答2)  (第24回 問題66) 問題479 感染症について正しいのはどれか。  1.ポリオは細菌感染症である。  2.細菌性赤痢の潜伏期は約3週間である。  3.日本脳炎はネズミの媒介によって感染する。  4.ニューモシスチス肺炎は日和見感染症の一つである。  (解答4)  (解説 細菌性赤痢の潜伏期は1〜4日。日本脳炎はコガタアカイエカの媒介。)  (第27回 問題76) 問題480 細菌性食中毒の原因菌として誤っているのはどれか。  1.サルモネラ菌  2.腸炎ビブリオ  3.病原大腸菌  4.溶血性連鎖球菌  (解答4)  (第3回 問題80) 問題481 食中毒について正しい記述はどれか。  1.潜伏期が長い。  2.原因となる微生物はウイルスが多い。  3.胃腸炎の症状を示すものが多い。  4.死亡することはない。  (解答3)  (第7回 問題94) 問題482 細菌性食中毒で球麻痺症状を起こすのはどれか。  1.サルモネラ属  2.ボツリヌス菌  3.腸炎ビブリオ  4.カンピロバクター  (解答2)  (第15回 問題90) 問題483 性交渉で感染しないのはどれか。  1.エイズ  2.破傷風  3.B型肝炎  4.梅毒  (解答2)  (第4回 問題88) 問題484 潜伏期の最も長い性感染症はどれか。  1.エイズ  2.淋菌感染症  3.梅毒  4.クラミジア感染症  (解答1)  (第19回 問題88) 問題485 真菌による疾患でないのはどれか。  1.カンジダ症  2.クリプトコッカス症  3.アスペルギルス症  4.トキソプラズマ症  (解答4)  (解説 トキソプラズマは原虫である。)  (第9回 問題78) 問題486 感染症に含まれない疾患はどれか。  1.風疹  2.全身性エリテマトーデス  3.帯状疱疹  4.エイズ  (解答2)  (第8回 問題92) 問題487 感染症と病原体との組合せで正しいのはどれか。  1.淋病 ーー トレポネーマ  2.マラリア ーー 細菌  3.ジフテリア ーー ウイルス  4.発疹チフス ーー リケッチア  (解答4)  (第18回問題88) 問題488 感染症で誤っている組合せはどれか。  1.成人の水痘 ーー 重症化  2.エイズ ーー 日和見感染症  3.免疫抑制薬長期使用 ーー 菌交代現象  4.ヘルペス感染症 ーー 抗ウイルス薬  (解答3)  (解説 菌交代現象とは、化学療法剤を投与した場合、常在菌のうち、投与した化学療法剤に感受性のある菌が減少あるいは消滅し、正常菌叢の平衡が破れ、化学療法剤に耐性の菌が異常に増殖する現象をいう。)  (第12回 問題79) 問題489 ワクチンで予防可能な感染症はどれか。  1.猩紅熱  2.マイコプラズマ肺炎  3.麻疹  4.梅毒  (解答3)  (第27回 問題77) 第18章 スポーツ医学 問題490 スポーツ外傷に多い組合せで誤っているのはどれか。  1.肩関節脱臼 ーー ラグビー  2.脛骨骨折 ーー スキー  3.アキレス腱断裂 ーー ジャンプ  4.脊椎分離症 ーー 卓球  (解答4)  (第1回 問題85) 問題491 スポーツ外傷はどれか。  1.野球肩  2.上腕骨投球骨折  3.テニス肘  4.シンスプリント  (解答2)  (解説 スポーツ障害は、急激に大きな力が骨や関節、筋肉や靭帯に加わり、骨折、脱臼、断裂を生じるスポーツ外傷と、特定の動作の繰り返しによって、骨、筋肉および靭帯を損傷するスポーツ障害に分けられる。)  (第24回 問題65) 問題492 陸上長距離選手が肉離れを起こしやすい筋はどれか。  1.ハムストリングス  2.大腿四頭筋  3.下腿三頭筋  4.腹直筋  (解答3  (解説 短距離選手: ハムストリングス 跳躍選手: 大腿四頭筋 長距離選手: 下腿三頭筋 バレーボール選手: 腹直筋 サッカーや体操選手: 大腿内転筋群 に多い。)  (第9回 問題96) 問題493 短距離走で肉離れを起こしやすいのはどれか。  1.大内転筋  2.大腿二頭筋  3.中間広筋  4.大腰筋  (解答2)  (第24回 問題63) 問題494 疲労骨折の起きやすい部位はどれか。  1.大腿骨骨幹部  2.鎖骨中央部  3.脛骨下部  4.橈骨骨幹部  (解答3)  (第2回 問題87) 問題495 正しい組合せはどれか。  1.スワンネック変形 ーー 尺骨骨折  2.アキレス腱断裂 ーー つま先立ち不能  3.テニス肘 ーー 肘関節脱臼  4.ジャンパー膝 ーー 膝関節の異常可動性  (解答2)  (第4回 問題92) 第19章 老人および予防医学 問題496 加齢による変化で男女差がみられるのはどれか。  1.聴力  2.筋力  3.骨塩量  4.肝血流量  (解答3)  (第10回 問題79) 問題497 老人に特徴的な肺炎はどれか。  1.カリニ肺炎  2.嚥下性肺炎  3.気管支肺炎  4.マイコプラズマ肺炎  (解答2)  (解説 嚥下性肺炎とは誤飲性肺炎のことである。)  (第10回 問題96) 問題498 体位と褥瘡好発部位との組合せで誤っているのはどれか。  1.仰臥位 ーー 踵部  2.側臥位 ーー 外果部  3.ファウラー位 ーー 大転子部  4.座位 ーー 坐骨部  (解答3)  (解説 ファウラー位とは、患者の上体をベッドの上で,水平面より45〜50cm挙上する上体高位である.術中では,肺水腫に対してこの体位がとられる.腹部内臓が下方に下がるので横隔膜運動が容易になり,呼吸の改善,嚥下,喀痰排出などがやりやすくなるため,開胸術,開腹術の術後管理によく用いられる.)  (第11回 問題80) 問題499 高齢者の転倒予防で誤っている記述はどれか。  1.ベッドは膝の高さとする。  2.起床時はしばらく座ってから立ち上がる。  3.廊下を歩くときは手すりを利用する。  4.履物はサンダルタイプとする。  (解答4)  (第12回 問題88) 問題500 運動が予防効果を示さないのはどれか。  1.クモ膜下出血  2.心筋梗塞  3.骨粗鬆症  4.高脂血症  (解答1)  (第12回 問題78) 第20章 その他の臨床各科 問題501 中毒性疾患でないのはどれか。  1.スモン  2.水俣病  3.イタイイタイ病  4.アルツハイマー病  (解答4)  (第7回 問題96) 問題502 病態と原因物質との組合せで正しいのはどれか。  1.振戦せん妄 ーー アルコール  2.パーキンソン症候群 ーー ストレプトマイシン  3.スモン ーー ペニシリン  4.難聴 ーー 副腎皮質ホルモン  (解答1)  (第8回 問題95) 問題503 疾患と検査所見の組合せで正しいのはどれか。  1.前立腺癌 ーー PSA高値  2.関節リウマチ ーー CRP陰性  3.尿崩症 ーー バソプレシン高値  4.アトピー性皮膚炎 ーー 血清IgE低値  (解答1)  (第24回 問題60) 第21章 総合問題 問題504 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「24歳の女性。テニスのサーブ時に、左足関節を内側にひねった。足関節の前外側部の腫脹と疼痛を訴える。」 問1 損傷の可能性が最も高いのはどれか。  1.アキレス腱  2.三角靱帯  3.前距腓靱帯  4.遠位脛腓靱帯  (解答3)  (第21回 問題72) 問2 本患者の応急処置として適切でないのはどれか。  1.冷却  2.固定  3.挙上  4.マッサージ  (解答4)  (第21回 問題73) 問題505 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「50歳の女性。子供の頃、先天性股関節脱臼で治療を受けたことがある。最近、左股関節部に痛みがあり跛行するようになった。エックス線検査の結果、変形性股関節症と診断された。」 問1 この症例の疾患について誤っている記述はどれか。  1.一次性の関節症である。  2.トレンデレンブルグ歩行がみられる。  3.初期には歩行開始時痛がある。  4.股関節の可動域制限がみられる。  (解答1)  (第18回問題72) 問2 この患者への指導で誤っているのはどれか。  1.体重の減量  2.左手での杖使用  3.プール内歩行  4.進行した場合の人工関節の適応  (解答2)  (第18回問題73) 問題506 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「60歳の女性。生来健康で病気や外傷の既往はない。3か月前から右膝の疼痛と腫脹に気付く。膝の完全屈曲がやや困難。」 問1 最も起こりにくいのはどれか。  1.歩行開始時の疼痛  2.膝蓋跳動  3.膝関節の内反変形  4.下肢の脚長差  (解答4)  (第15回問題74) 問2 この患者への指導で誤っているのはどれか。  1.等尺性収縮訓練による大腿部の筋力強化  2.正座訓練による関節可動域の改善  3.膝サポーターの装用  4.体重のコントロール  (解答2)  (第15回問題75) 問題507 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「50歳の男性。1か月前から右上腕と手背の橈側にしびれ感と痛みがある。右上肢に脱力感があり肩も挙上しにくい。近医にて椎間板ヘルニアの診断を受けた。」 問1 この症例に行うテストで適切なのはどれか。  1.ジャクソンテスト  2.ライトテスト  3.ヤーガソンテスト  4.ボンネットテスト  (解答1)  (第17回 問題74) 問2 この症例について誤っているのはどれか。  1.男性に多い。  2.椎間板変性を基盤とする。  3.病変は上位頸椎にある。  4.進行すると痙性麻痺を起こす。  (解答3)  (第17回 問題75) 問題508 次の文で示す症例について、問1、問2の問いに答えよ。  「50歳の男性。肩の痛みで来院。2日前に左肩から上腕外側の疼痛が出現し、昨日から前腕橈側のしびれを認めた。左肩関節の挙上時痛、関節拘縮はない。」 問1 本症例で障害されている神経根はどれか。  1.C2  2.C4  3.C6  4.Th1  (解答3)  (第27回 問題74) 問2 本症例で避けるべき動作はどれか。  1.上肢を挙上する。  2.肩甲骨を中央に寄せる。  3.肩甲骨を挙上する。  4.頸椎を後屈する。  (解答4)  (第27回 問題75) 問題509 次の文で示す運動について、問1、問2に答えよ。 「肩こり体操で両肩をすくめて5秒間保持し、脱落させる。続いて両肩甲骨を脊柱に引き寄せる運動を行わせた。」 問1 両肩をすくめて5秒間保持させる主動作筋はどれか。  1.斜角筋  2.僧帽筋  3.棘上筋  4.三角筋  (解答2)  (解説 僧帽筋上部線維の作用:肩甲骨、鎖骨の挙上(肩をすくめる))。  (第25回 問題70) 問2 両肩甲骨を脊柱に引き寄せる運動の主動作筋を支配する神経はどれか。  1.肩甲上神経  2.肩甲下神経  3.肩甲背神経  4.腋窩神経  (解答3)  (解説 菱形筋の作用:肩甲骨を背骨側に引きよせる(肩甲骨がよると 胸側が開く)。支配神経:健康配信系)  (第25回 問題71) 問題510 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「45歳の男性。腰から殿部にかけての痛みを訴える。腰を反らせると痛みは増悪し、大腿部に放散する。前屈では痛みを生じない。神経学的異常所見はみられない。」 問1 本疾患で最も考えられる病態はどれか。  1.椎間板髄核の脱出  2.脊柱管の狭窄  3.椎間関節の炎症  4.前縦靱帯の肥厚  (解答3)  (第24回 問題72) 問2 本疾患で陽性を示す所見はどれか。  1.椎間関節に一致した圧痛  2.ケンプ徴候  3.SLRテスト  4.パトリック徴候  (解答1)  (第24回 問題73) 問題511 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「85歳の女性。骨粗鬆症の治療中。トイレに行こうとして転倒、殿部と腰を打撲し、歩けなくなった。股関節は外旋位をとり、痛みは右殿部に強い。」 問1 この病態について正しい記述はどれか。  1.坐骨神経損傷が多い。  2.寝返り動作は障害されにくい。  3.寝たきりの原因となる危険性が高い。  4.保存療法で歩行予後は良好である。  (解答3)  (第19回 問題74) 問2 前問の疾患以外に、高齢者の転倒で起こりやすいのはどれか。  1.上腕骨近位部骨折  2.骨盤骨折  3.大腿骨骨幹部骨折  4.脛骨骨折  (解答1)  (第19回 問題75) 問題512 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「30歳の女性。3か月前から眼瞼下垂と下顎および両上肢の脱力がある。症状は午後から夕方に悪化し、朝には軽くなる。」 問1 最も考えられる疾患はどれか。  1.重症筋無力症  2.周期性四肢麻痺  3.筋萎縮性側索硬化症  4.進行性筋ジストロフィー症  (解答1)  (第16回問題74) 問2 障害部位はどこか。  1.大脳運動野  2.脊髄前角  3.神経筋接合部  4.骨格筋線維  (解答3)  (第16回問題75) 問題513 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「65歳の男性。久しぶりに山歩きをした。その日は症状はなかったが、2日後に下肢の筋肉に強い痛みが起こり来院した。」 問1 本症例の下肢の筋肉痛で最も適切なのはどれか。  1.肉ばなれによる筋肉痛  2.筋線維の損傷による筋肉痛  3.下腿の虚血による筋肉痛  4.筋膜の炎症による筋肉痛  (解答2)  (解説)  筋肉痛とは運動に伴って起こる筋肉の痛み。一般的には、運動が終わった数時間後から翌日〜翌々日というように、時間を置いて起こる「遅発性筋痛」が、「筋肉痛」と呼ばれている。慣れない運動を行ったとき、普段使わない筋肉を使いすぎた場合などに顕著に現れる。  筋肉痛の原因は運動によって傷ついた筋線維を修復するときに起こる痛み  筋肉痛のメカニズムは、医学的にははっきりと解明されていない。かつては、運動したときに生じる疲労物質「乳酸」の蓄積が原因だとする説もあったが、その矛盾点が指摘されていることから、現在は、運動によって傷ついた筋線維を修復しようとするときに起こる痛みであるという説が有力となっている。  1.普段使わない筋肉を突然使ったり、同じ筋肉を使いすぎたりすることで、筋肉を構成している線維(=筋線維)や周りの結合組織に微細な傷がつく。  2.損傷した筋線維を修復するために白血球を中心とした血液成分が集まる。このとき「炎症」が起き、刺激物質(ブラジキニン、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジンなど)が生産され、筋膜(筋肉を包んでいる膜)を刺激する。それが感覚中枢を介し、痛みとして感じる。  つまり筋肉痛とは、傷ついた筋線維を修復する過程で炎症が起き、生成された刺激物質が筋膜を刺激して起こるものと考えられている。  なぜ時間を置いて痛むのか:筋線維そのものには痛みを感じる神経がない。痛みは、炎症が広がって発痛物質が筋膜に届くようになってから感じるため、時間差があると考えられている。  (第26回 問題74) 問2 本症例の筋肉痛に対する治療として患部にしてはならないのはどれか。  1.電気療法  2.冷却  3.マッサージ  4.筋力抵抗訓練  (解答4)  (解説)  基本的に、筋肉痛の時は筋トレは控えた方が良いと考える。炎症や痛みというのは体が通常の状態ではないことを示すサインなので、回復に努めるべきである。  (第26回 問題75) 問題514 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「60歳の男性。高血圧で内服中であった。突然の意識障害にて救急搬送された。昏睡状態で、眼球は正中固定し、著しい縮瞳がみられた。四肢は伸展・内旋し、手首は回内・屈曲状態であった。」 問1 この患者の状態はどれか。  1.マン・ウェルニッケ肢位  2.除脳硬直  3.除皮質硬直  4.後弓反張  (解答2)  (第22回 問題72) 問2 考えられる病変部位はどれか。  1.被殻  2.視床  3.橋  4.内包  (解答3)  (解説 ・除脳硬直とは :四肢の抗重力筋の過緊張状態により過剰に進展した肢位で,延髄よりも中枢側で中脳・橋の損傷によって発現する。両上肢は肘で伸展,前腕回内,手関節軽度屈曲,両下肢は各関節で伸展,足関節は底屈を示す。 眼球の正中位固定+著しい縮瞳は橋出血でみられる。 ・マン・ウェルニッケ肢位とは :中枢性片麻痺,例えば脳卒中後の片麻痺の後遺症としてしばしばみられる拘縮の型である。 上肢は肘を屈曲,前腕を回内,手および手指を屈曲し,下肢は股関節を伸展,外旋,外転,膝関節を伸展し,足は内反尖足位を呈して拘縮する。 このような肢位をウェルニッケ・マン型肢位ないしウェルニッケ・マン型片麻痺ともいう。 脳卒中ではこの拘縮の予防が初期リハビリテーションの一つの目標となっている。 ・除皮質硬直とは :間脳レベルで障害をうけると上肢が屈曲し、下肢が伸展するこれを除皮質硬直という。 脳卒中・脳挫傷・脳腫瘍など何らかの原因で頭蓋内の圧が上がり、脳が内側下方に移動してはみ出すことを脳ヘルニアという。 最終的には呼吸停止・心停止に至るが、その手前で、大脳の機能が低下して大脳と脳幹が離断されたような状態になることがある。 その時に手足に特徴的な症状が出現するが、それを除皮質肢位、あるいは除皮質硬直という。 この場合の除かれる皮質とは大脳の事である。 ・後弓反張とは 後頚部の筋および背筋、上下肢筋の筋緊張 進、または痙攣により頚部を強く背屈させ、全身が後方弓形にそりかえる状態。 髄膜炎、破傷風、ジフテリアによる髄膜症、中脳腫瘍、てんかん、種々の要因によるテタニ−などでもみられ、 またヒステリーの重要な徴候でもある。)  (第22回 問題73) 問題515 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「75歳の男性。病院を受診し、脳梗塞による軽い片麻痺と診断された。」 問1 麻痺側にみられる所見はどれか。  1.バレー徴候  2.ロンベルグ徴候  3.ラセーグ徴候  4.ケンプ徴候  (解答1)  (解説 バレー徴候:軽い上肢の麻痺を判定する、錐体路徴候の検出方法。手のひらを上に向けて両上肢を「前にならえ」のように前に伸ばした状態で目を閉じたときに、麻痺がある側の上肢が軽く回内して落ちてくると陽性である。)  (第25回 問題74) 問2 麻痺側で亢進する反射はどれか。  1.角膜反射  2.挙睾筋反射  3.腹壁反射  4.アキレス腱反射  (解答4)  (解説 腱反射は通常上位運動系から抑制されている。そのため、上位の運動系(錐体路:大脳中心前回→内包→延髄錐体交叉→脊髄側索)に障害があった場合、抑制が無くなるため反射の亢進(過剰に強くなる)がみられる。 これは麻痺がある時の鑑別診断において重要な所見である(錐体路障害)。)  (第25回 問題75) 問題516 問題509 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「70歳の男性。右手足がふるえ、動作が緩慢となり受診した。顔面は無表情で、立位では前かがみであった。認知症はない。」 問1 本症例の主な障害部位はどれか。  1.大脳皮質  2.視床  3.小脳  4.黒質  (解答4)  (第24回 問題74) 問2 本疾患にみられる身体所見はどれか。  1.固縮  2.強直  3.痙縮  4.けいれん  (解答1)  (第24回 問題75) 問題517 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「40歳の女性。最近右顔面に発作性の激痛がある。痛みは右眼瞼から右頬部および上歯に放散する。」 問1 この症状から考えられる罹患神経はどれか。  1.大後頭神経  2.動眼神経  3.三叉神経  4.顔面神経  (解答3)  (第20回 問題74) 問2 この患者に行われる治療として適切でないのはどれか。  1.鎮静剤投与  2.電気療法  3.神経ブロック  4.抜歯  (解答4)  (第20回 問題75) 問題518 次の文で示す症例について、問1、問2の問いに答えよ。  「36歳の女性。以前から頭痛もちであった。最近、月に2回くらい拍動性の頭痛が数時間以上続き、家事や子どもの面倒をみることができない。」 問1 痛みが出現した際の指導で正しいのはどれか。  1.適度な運動を勧める。  2.うつむき姿勢を正す。  3.入浴を勧める。  4.患部を冷やす。  (解答4)  (第27回 問題72) 問2 診断のために患者に聞いておくべき項目で最も重要なのはどれか。  1.家族歴  2.海外渡航歴  3.既往歴  4.職業歴  (解答1)  (第27回 問題73) 問題519 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「22歳の男性。腹痛と体重減少を主訴に来院。5、6年前より時々腹痛がみられていた。腹痛は空腹時痛で食事摂取により改善する。」 問1 本疾患の腹痛が起こりやすいのはどれか。  1.右季肋部  2.心窩部  3.右側腹部  4.臍部  (解答2)  (第26回 問題70) 問2 最も考えられる疾患はどれか。  1.逆流性食道炎  2.胃癌  3.胃潰瘍  4.十二指腸潰瘍  (解答4)  (解説)  十二指腸潰瘍:原因の95%がピロリ菌によるものである。症状は、心窩部(上腹部)を中心に起こる疼痛。空腹時に胃酸が潰瘍を刺激して痛みが起こり、食事をとると痛みが治まる。  (第26回 問題71) 問題520 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「60歳の男性。断続する腹痛と腹部圧痛があり、画像診断で膵臓内に多数の石灰化が認められ、尿中アミラーゼ値上昇と脂肪便がみられる。」 問1 本疾患の成因として最も多いのはどれか。  1.肥満  2.喫煙  3.胆石  4.アルコール  (解答4)  (第19回 問題72) 問2 脂肪便はどの細胞の減少によって起こるか。  1.膵腺房細胞  2.ランゲルハンス島A細胞  3.ランゲルハンス島B細胞  4.ランゲルハンス島D細胞  (解答1)  (第19回 問題73) 問題521 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「45歳の男性。飲酒歴は長い。飲酒後に腹痛が出現し、痛みは心窩部および背部に認めた。血液検査ではアミラーゼおよびリパーゼが高値であった。」 問1 本症例で最も疑われるのはどれか。  1.胃潰瘍  2.胆嚢炎  3.慢性膵炎  4.潰瘍性大腸炎  (解答3)  (解説 慢性膵炎:男性に多い。原因で最も多いのは、過度な飲酒。症状は、心窩部や背部の鈍痛、吸収不良による脂肪性下痢など。炎症により、膵臓の細胞が破壊されると、アミラーゼやリパーゼが血中に流れ込むため血液検査で高値を示す。)  (第25回 問題72) 問2 本疾患でみられる便はどれか。  1.新鮮血便  2.脂肪便  3.粘血便  4.タール便  (解答2)  (第25回 問題73) 問題522 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「45歳の男性。労作時の呼吸困難、咳嗽、喀痰を主訴に来院した。胸部の聴診で呼吸音は減弱し、視診上、口すぼめ呼吸がみられ、呼吸機能検査で1秒率の低下を認めた。」 問1 この症状の原因はどれか。  1.気胸  2.肺気腫  3.肺水腫  4.間質性肺炎  (解答2)  (第21回 問題74) 問2 本疾患の危険因子の指導で最も適切なのはどれか。  1.食事指導  2.運動指導  3.禁煙指導  4.禁酒指導  (解答3)  (第21回 問題75) 問題523 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「78歳の男性。胸痛、呼吸困難の精査のため受診。心電図検査で左室肥大所見を認めた。心エコー検査では著明な大動脈弁口の狭窄と左室−大動脈間の圧較差がみられた。」 問1 本疾患の所見で適切なのはどれか。  1.T音亢進  2.収縮期雑音  3.ランブル音  4.速脈  (解答2)  (第23回 問題70) 問2 本疾患の原因で適切なのはどれか。  1.リウマチ熱  2.大動脈解離  3.心房中隔欠損症  4.肺動脈血栓塞栓症  (解答1)  (第23回 問題71) 問題524 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「48歳の女性。1年前から月経血量が増え、労作時に息切れするようになった。手術歴はない。眼瞼結膜は蒼白である。出血傾向、黄疸、浮腫はない。」 問1 最もみられる所見はどれか。  1.手掌紅斑  2.ばち指  3.スプーン状爪  4.クモ状血管腫  (解答3)  (第15回問題72) 問2 最も考えられる疾患はどれか。  1.再生不良性貧血  2.鉄欠乏性貧血  3.溶血性貧血  4.悪性貧血  (解答2)  (第15回問題73) 問題525 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「55歳の女性。息切れ、動悸、めまいを主訴に来院した。45歳で胃全摘手術の既往がある。血液検査では大球性正色素性貧血を認めた。」 問1 本疾患の原因はどれか。  1.ビタミンA欠乏  2.ビタミンB6欠乏  3.ビタミンB12欠乏  4.ビタミンK欠乏  (解答3)  (第23回 問題72) 問2 本疾患でみられるのはどれか。  1.黄疸  2.スプーン状爪  3.脾腫  4.ハンター舌炎  (解答4)  (第23回 問題73) 問題526 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「60歳の女性。主訴は黄疸。発熱と腹痛は認めない。貧血と間接ビリルビンの上昇が認められ、腹部超音波検査では脾腫と胆石を認めた。」 問1 黄疸の診察部位として正しいのはどれか。  1.眼瞼結膜  2.眼球結膜  3.口腔粘膜  4.舌  (解答2)  (解説)  黄疸とは、血中のビリルビンが増加し、皮膚や粘膜が黄色に染まる状態。血中のビリルビンの正常値は1mg/dl以下であり、2mg/dl程度以上になると眼球結膜(白目の部分)が黄染して、肉眼的に判断可能となる。これを顕性黄疸という。  (第26回 問題72) 問2 黄疸の原因として最も考えられるのはどれか。  1.胆石嵌頓  2.肝細胞破壊  3.赤血球寿命短縮  4.側副血行路形成  (解答3)  (解説)   赤血球寿命短縮を起こす疾患として溶血性貧血がある。  溶血性貧血:ヒトの赤血球には約120日の寿命がある。この寿命が異常に短縮した状態を、溶血と呼ぶ。  赤血球の寿命が短くなっても、ヒトの骨髄では普通の状態の6〜8倍、赤血球を作る能力があるため、その程度が軽い場合には貧血は起こらない。赤血球の寿命が15〜20日より短くなって、初めて貧血が起こる。  先天性では遺伝性球状赤血球症が、後天性では自己免疫性溶血性貧血が、それぞれの過半数を占めている。  溶血が起こる場所には、血管のなかと、脾臓をはじめとする網内系組織との2種類がある。  最も頻度の高い自己免疫性溶血性貧血では、赤血球を壊す自己抗体が体のなかにつくられてしまうことが原因。ウイルス感染や、薬剤の使用に引き続いて起こることもあるが、ほとんどの例で誘因は不明。  症状の現れ方は、動悸・息切れ・疲れやすさなどの通常の貧血症状に加えて、黄疸がみられることが特徴である。  これは、壊れた赤血球内のヘモグロビンが体内で大量に処理された結果、間接ビリルビンという黄色の色素が体内で増えるためである。  同時にこのビリルビンは尿中にも排泄されるため、尿の色が濃くなったり、血管内溶血の場合には赤色やコーラ色の尿が出たりすることもある。溶血が慢性化すると、このビリルビンが胆嚢にたまるため、結石ができやすくなる。  (第26回 問題73) 問題527 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「36歳の女性。発汗過多、心悸亢進を主訴に来院した。食欲はあるが体重は減少傾向で、興奮しやすい。手指には振戦がみられた。血圧は正常、心電図検査では洞性頻脈が認められた。」 問1 本疾患に特徴的な所見はどれか。  1.浮腫  2.口内炎  3.満月様顔貌  4.眼球突出  (解答4)  (第24回 問題70) 問2 本疾患の治療として適切なのはどれか。  1.ホルモン補充療法  2.抗甲状腺薬  3.抗生物質  4.副腎皮質ステロイド薬  (解答2)  (第24回 問題71) 問題528 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「50歳の女性。無気力、易疲労感を主訴として来院。皮膚は乾燥し、顔面・下腿に明らかな圧痕を残さない浮腫がある。舌肥大と嗄声を認め、腱反射は遅延していた。」 問1 この症状の原因はどれか。  1.心不全  2.腎不全  3.リンパ循環障害  4.甲状腺機能低下  (解答4)  (第20回 問題72) 問2 この病変臓器を直接刺激する物質を放出するのはどれか。  1.大脳皮質  2.視床下部  3.下垂体  4.松果体  (解答3)  (第20回 問題73) 問題529 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「35歳の女性。3か月前から前頸部腫脹、嗄声、圧痕を残さない浮腫と6kgの体重増加を認める。」 問1 この患者でみられるのはどれか。  1.眼球突出  2.精神鈍麻  3.心房細動  4.四肢麻痺  (解答2)  (第16回問題72) 問2 この患者で摂取不足が最も考えられるのはどれか。  1.鉄  2.亜鉛  3.プリン体  4.ヨウ素  (解答4)  (第16回問題73) 問題530 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「49歳の女性。易疲労感、食欲不振を主訴に来院した。皮膚は乾燥し、低血圧、歯肉の色素沈着が認められる。月経異常や体重減少も伴っていた。」 問1 最も考えられる疾患はどれか。  1.橋本病  2.アジソン病  3.ランバート・イートン症候群  4.ギラン・バレー症候群  (解答2)  (第23回 問題74) 問2 本疾患の治療に用いられるのはどれか。  1.ビタミンD製剤  2.甲状腺ホルモン  3.副腎皮質ホルモン  4.非ステロイド系抗炎症薬  (解答3)  (第23回 問題75) 問題531 次の文で示す症例について、問1、問2の問いに答えよ。  「30歳の男性。人間ドックで高血圧を指摘された。頭痛、発汗、手指振戦、痩せを認めた。家族歴には特記事項なし。腹部CTでは副腎に腫瘍を認めた。」 問1 本症例の血液検査で高値を示すのはどれか。  1.コルチゾール  2.副腎皮質刺激ホルモン  3.カテコラミン  4.アルドステロン  (解答3)  (第27回 問題70) 問2 本症例の症状を起こす物質が合成・分泌される副腎の部位はどれか。  1.球状層  2.束状層  3.網状層  4.髄質  (解答4)  (第27回 問題71) 問題532 次の文で示す患者について、問1、問2、問3に答えよ。 「運動習慣のない55歳女性。身長160cm、体重85kg。空腹時血糖値は180mg/dl。HbA1c8.3%。多尿が出現した。」 問1 多尿の機序として最も適切なのはどれか。  1.バゾプレッシン分泌の低下  2.アルドステロン分泌の低下  3.腎血流量増加  4.浸透圧利尿  (解答4)  (解説 浸透圧利尿とは、近位尿細管では、大量の電解質と水が血漿と同じ濃度で等張性再吸収される。Na+以外の浸透圧物質の一部は近位尿細管で再吸収され(例:グルコース)、逆に一部は再吸収されない(例:尿素)ため、Na+以外による溶質濃度は一定に保たれる。したがって、Na+濃度も常に一定である。近位尿細管に浸透圧物質が大量負荷されると、管腔液のNa+以外の溶質濃度が上昇し、その分Na+濃度が低下する。その結果、正味のNa+再吸収が停止して、遠位部ネフロンに達する溶液量が異常に増加し、転送機構が飽和する。最終的にはNa+と水の排泄が著しく増加する。これが浸透圧利尿である。原因として、マンニトール、高血糖、グリセオール、高尿素血症などがある。)  (第14回問題73) 問2 血糖値をさげるホルモンはどれか。  1.サイロキシン  2.インスリン  3.グルカゴン  4.コルチゾール  (解答2)  (第14回問題74) 問3 合併症として最も関連の低いのはどれか。  1.壊疽  2.網膜症  3.胃潰瘍  4.腎不全  (解答3)  (第14回問題75) 問題533 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「56歳の男性。半年前から日中の眠気、倦怠感、集中力障害が出現している。ウエスト周囲径120cm、血清トリグリセリド値250mg/dl、収縮期血圧170mmHg。」 問1 最も考えられるのはどれか。  1.脳梗塞  2.狭心症  3.睡眠時無呼吸症候群  4.痛風  (解答3)  (第17回 問題72) 問2 最初に行うのはどれか。  1.食事療法  2.行動療法  3.薬物療法  4.手術療法  (解答1)  (第17回 問題73) 問題534 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「28歳の女性。微熱と頬の発疹を主訴に来院した。鼻梁から左右の頬部にかけて紅斑がみられる。体重減少、関節痛も認められ、皮膚は紫外線に過敏になっている。」 問1 本疾患の診断に最も有用な検査項目はどれか。  1.HCV抗体  2.ASO  3.リウマトイド因子  4.抗核抗体  (解答4)  (第22回 問題74) 問2 最も考えられる疾患はどれか。  1.アトピー性皮膚炎  2.全身性エリテマトーデス  3.接触性皮膚炎  4.関節リウマチ  (解答2)  (第22回 問題75) 問題535 次の文で示す症例について、問1、問2に答えよ。 「20歳の男性。3日前、風邪症状と38℃の発熱とがあり、いったん解熱した。本日、再び39℃に上昇すると共に全身に斑状紅色丘疹が出現した。リンパ節の腫脹はない。」 問1 本疾患の診断に最も有用な検査項目はどれか。  1.HCV抗体  2.ASO  3.リウマトイド因子  4.抗核抗体  (解答4)  (第22回 問題74) 問2 最も考えられる疾患はどれか。  1.アトピー性皮膚炎  2.全身性エリテマトーデス  3.接触性皮膚炎  4.関節リウマチ  (解答2)  (第22回 問題75)