生理学国家試験問題(あマ指) 第1章 生理学の基礎 A 生理機能の特徴 B 細胞の構造と機能 問題1 最も寿命の長い細胞はどれか。  1.上皮細胞  2.赤血球  3.白血球  4.神経細胞  (解答4)  (第5回 問題49) 問題2 寿命の最も長い細胞はどれか。  1.赤血球  2.リンパ球  3.神経細胞  4.上皮細胞  (解答3)  (第22回 問題43) 問題3 細胞の主要な構成成分はどれか。  1.蛋白質  2.ビタミン  3.無機塩類  4.ATP  (解答1)  (第5回 問題39) 問題4 細胞の主成分となる栄養素はどれか。  1.蛋白質  2.無機質  3.炭水化物  4.ビタミン  (解答1)  (解説)  細胞膜はタンパク質と脂質(主にリン脂質)よりなる厚さ約75Å(7.5nm)の膜である。細胞質は液状の細胞質基質で満たされている。細胞質基質は細胞の形を作っているタンパク質(細胞骨格)で構成され、その間に細胞小器官や電解質、酵素などが存在する。  (第27回 問題29) 問題5 細胞膜について誤っているのはどれか。  1.選択的イオン透過性がある。  2.不要な物質を排泄する。  3.電気的に興奮する。  4.一層構造である。  (解答4)  (第21回 問題34) 問題6 細胞の核について誤っている記述はどれか。  1.遺伝子を含む。  2.細胞増殖に不可欠である。  3.中心体を含む。  4.人には46本の染色体がある。  (解答3)  (第2回 問題39) 問題7 染色体について正しい記述はどれか。  1.細胞質内に散在する。  2.蛋白合成の場となる。  3.細胞分裂の際に形成される。  4.細胞の活動のエネルギー源となる。  (解答3)  (第6回 問題39) 問題8 細胞小器官とその働きとの組合せで誤っているのはどれか。  1.ミトコンドリア ーー ATPの合成  2.リソソーム ーー 不要物質の分解  3.中心体 ーー 細胞分裂  4.ゴルジ装置 ーー 蛋白質の合成  (解答4)  (解説 ミトコンドリア: ATP産生 小胞体: 粗面小胞体(リボゾームが付着し蛋白質を合成する。) 滑面小胞体(細胞のぶんかに伴い機能は多様。) ゴルジ装置: 分泌物濃縮分泌顆粒の産生 リソソーム: 加水分解酵素を含有し異物を消化する。)  (第13回 問題39) 問題9 好気的エネルギー代謝でATPを産生する細胞小器官はどれか。  1.ゴルジ装置  2.ミトコンドリア  3.中心体  4.小胞体  (解答2)  (第1回 問題39) 問題10 細胞小器官でATPを合成供給するのはどれか。  1.ゴルジ装置  2.リソソーム  3.ミトコンドリア  4.小胞体  (解答3)  (第8回 問題39) 問題11 酸化的リン酸化によってATPを産生するのはどれか。  1.ミトコンドリア  2.リボソーム  3.ゴルジ装置  4.リソソーム  (解答1)  (第15回 問題39) 問題12 蛋白質合成にかかわる細胞小器官はどれか。  1.中心体  2.リボソーム  3.ゴルジ装置  4.ミトコンドリア  (解答2)  (第16回 問題34) 問題13 細胞について誤っている記述はどれか。  1.ライソゾーム(リソソーム)は加水分解酵素を含む。  2.中心体は細胞分裂の際に働く。  3.ゴルジ装置はATPを産生する。  4.核は遺伝子を含む。  (解答3)  (第9回 問題39) 問題14 RNAが多く含まれる細胞小器官はどれか。  1.リソソーム  2.粗面小胞体  3.ミトコンドリア  4.中心体  (解答2)  (第11回 問題39) 問題15 核酸について正しいのはどれか。  1.RNAは二重らせん構造である。  2.RNA分子はDNA分子より大きい。  3.DNAは凝集して染色体を形成する。  4.伝令RNAはアミノ酸をリボソーム上に運ぶ。  (解答3)  (解説 DNAは糖と塩基とリン酸が結合して鎖状に繋がった分詞であり、DNAを構成する塩基にはアデニンA、グアニンG、チミンT、シトシンCの4種類がさまざまな配列により鎖状となり二重螺旋構造をなす。DNAは蛋白質と複合した染色質の形で核内に存在しているが、細胞分裂のさいに凝集して染色体を形成する。  ・伝令RNAとは、DNAがもつ遺伝情報をリボゾームに伝達するリボ核酸である。DNAの塩基配列を鋳型として合成される。メッセンジャーRNA(mRNA)ともいう。)  (第26回 問題27) C 物質代謝 問題16 ATPを構成している物質はどれか。  1.アデニン  2.グアニン  3.チミン  4.シトシン  (解答1)  (解説 ATPは、アデニンに糖のリボースがN−グリコシド結合により結合したアデノシンを基本構造として、リボースの 5’−ヒドロキシ基にリン酸エステル結合によりリン酸基が結合し、さらにリン酸がもう2分子連続してリン酸無水結合により結合した構造を取る。)  (第20回 問題39) 問題17 ATPの合成に利用されないのはどれか。  1.クレアチンリン酸  2.グルコース  3.ピルビン酸  4.二酸化炭素  (解答4)  (第11回 問題54) 問題18 ATP生成の材料にならないのはどれか。  1.脂肪酸  2.ビタミンE  3.ピルビン酸  4.グルコース  (解答2)  (第13回 問題45) 問題19 代謝における解糖について正しいのはどれか。  1.核内で起こる  2.酸素を必要とする  3.二酸化炭素を発生する  4.ピルビン酸が作られる  (解答4)  (第19回 問題43) 問題20 解糖系で正しいのはどれか。  1.ミトコンドリアが関与する。  2.酸素を消費する。  3.内呼吸に含まれる。  4.二酸化炭素が発生する。  (解答3)  (第24回 問題27) 問題21 細胞内呼吸に関与するのはどれか。  1.ミトコンドリア  2.細胞膜  3.ゴルジ装置  4.リソソーム  (解答1)  (第12回 問題39) D 体液の組成と働き 問題22 健康成人の身体の水分組成(重量%)について正しいのはどれか。  1.約80%  2.約60%  3.約40%  4.約20%  (解答2)  (解説 体重の40%が細胞内液であり細胞原形質の主成分は蛋白質である。 体重の20%が細胞外液でありこのうち15%が間質液5%が血漿である。組成は海水に似ておりナトリウムが多い。)  (第7回 問題39) 問題23 体重60kgのヒトの細胞内液量で正しいのはどれか。  1. 36リットル  2. 24リットル  3. 9リットル  4. 3リットル  (解答2)  (第14回 問題37) 問題24 細胞外液の体重に占める割合で正しいのはどれか。  1. 5%  2. 20%  3. 40%  4. 60%  (解答2)  (第17回 問題34) 問題25 体液について正しい記述はどれか。  1.細胞外よりも細胞内に多く存在する。  2.細胞外液の大部分は血漿である。  3.カリウムイオンは細胞内液よりも細胞外液に多く存在する。  4.ナトリウムイオンよりもカルシウムイオンを多く含む。  (解答1)  (第15回 問題34) 問題26 健常成人の体液について正しい記述はどれか。  1.体液は体重の約40%を占める。  2.血漿は細胞外液に区分される。  3.pHは7.0である。  4.細胞内液にはナトリウムイオンが多い。  (解答2)  (第21回 問題35) 問題27 ヒトの体液のPHについて正しい値はどれか。  1. 5.4  2. 6.4  3. 7.4  4. 8.4  (解答3)  (第5回 問題40) 問題28 アシドーシスの時に血液中で増加するイオンはどれか。  1.カルシウムイオン  2.水素イオン  3.ナトリウムイオン  4.塩素イオン  (解答2)  (解説 水素イオンが増加すると酸性に傾く)  (第4回 問題48) 問題29 アシドーシスのときに血液中で増加するのはどれか。  1.カリウムイオン  2.ナトリウムイオン  3.水素イオン  4.マグネシウムイオン  (解答3)  (第12回 問題40) 問題30 呼吸性アシドーシスと診断されたヒトの血液のpHとして最も適切なのはどれか。  1.7.25  2.7.35  3.7.45  4.7.55  (解答1)  (第22回 問題35) 問題31 細胞内液で濃度が最も高い陽イオンはどれか。  1.ナトリウムイオン  2.カルシウムイオン  3.カリウムイオン  4.マグネシウムイオン  (解答3)  (解説 細胞内液にはカリウムイオンが、細胞外液にはナトリウムイオンが多い。)  (第3回 問題39) 問題32 細胞外液中の陽イオンで最も多いのはどれか。  1.カリウムイオン  2.カルシウムイオン  3.ナトリウムイオン  4.マグネシウムイオン  (解答3)  (解説)  細胞外液では陽イオンとしてはNa+が約90%を占め、陰イオンとしてはCl-が大部分を占める。これに対し細胞内液では、陽イオンとしてはK+、陰イオンとしてはタンパク質が多い。  (第27回 問題27) 問題33 細胞外液中の陽イオンで最も多いのはどれか。  1.カリウムイオン  2.ナトリウムイオン  3.マグネシウムイオン  4.カルシウムイオン  (解答2)  (第9回 問題40) 問題34 細胞外液中で最も濃度の高いのはどれか。  1.カリウムイオン  2.カルシウムイオン  3.ナトリウムイオン  4.マグネシウムイオン  (解答3)  (第20回 問題34) 問題35 細胞内液と細胞外液で等しく保たれているのはどれか。  1.カリウムイオン濃度  2.浸透圧  3.蛋白質量  4.塩素イオン濃度  (解答2)  (第22回 問題34) 問題36 細胞外液量調節にかかわる受容器はどれか。  1.温度受容器  2.化学受容器  3.侵害受容器  4.低圧受容器  (解答4)  (第23回 問題32) E 物質移動 問題37 物質の移動に際して化学エネルギーが必要なのはどれか。  1.拡散  2.浸透  3.能動輸送  4.ろ過  (解答3)  (解説 物質移動には 拡散: 物質が濃度の高い方から低い方に移動する現象。 浸透: 半透膜に寄って区切られた濃度の異なる液体において溶媒が濃度の低い方から高い方へ移動する現象。 能動輸送: エネルギーを使って濃度勾配に逆らって物質が移動する現象。 膜動輸送またはサイトーシス: 食作用・飲作用・開口放出など 濾過: 濾紙を通過するとき小分子のものは通るが大きな分子のものは取り残されるという現象で圧力を必要とする。  (第10回 問題39) 問題38 物質の移動に際して圧力を必要とするのはどれか。  1.浸透  2.拡散  3.開口放出  4.ろ過  (解答4)  (第11回 問題41) 問題39 細胞膜のナトリウムポンプに関連が深いのはどれか。  1.浸透  2.ろ過  3.能動輸送  4.膜動輸送  (解答3)  (第18回 問題34) 問題40 能動輸送はどれか。  1.肺におけるガス交換  2.小腸における脂肪酸の吸収  3.筋小胞体におけるカルシウムの取り込み  4.腎臓の糸球体からボーマン嚢への水の移動  (解答3)  (第23回 問題27) 問題41 肺胞内気と血液との間のガス交換の仕組みはどれか。  1.浸透  2.拡散  3.ろ過  4.能動輸送  (解答2)  (第24回 問題28) 第2章 循環 A 血液の組成と働き 問題42 正常な成人男子の赤血球で誤っているのはどれか。  1.形状は円盤状である。  2.ヘマトクリット値は約45%である。  3.寿命は約7日である。  4.赤血球数は血液1立方ミリメートル中に約500万個である。  (解答3)  (解説 赤血球の寿命は120日)  (第1回 問題40) 問題43 正常赤血球について正しいのはどれか。  1.肝臓で産生される。  2.ミオグロビンを含有する。  3.高張液に入れると溶血を起こす。  4.円盤状の構造をもつ。  (解答4)  (解説 赤血球は骨髄で賛成されヘモグロビンを含有し低張液で溶血をおこす。)  (第9回 問題41) 問題44 赤血球の働きとして誤っているのはどれか。  1.pHの緩衝作用  2.酸素の運搬  3.二酸化炭素の運搬  4.抗体の産生  (解答4)  (第11回 問題42) 問題45 赤血球の新生について正しい記述はどれか。  1.鉄は不要である。  2.成人では主に脾臓で起こる。  3.エリスロポエチンにより抑制される。  4.赤血球への成熟過程で細胞核は消失する。  (解答4)  (第17回 問題35) 問題46 ヘマトクリットについて誤っている記述はどれか。  1.貧血で低下する。  2.脱水状態で低下する。  3.赤血球容積比と呼ばれる。  4.成人男性の正常値は約45%である。  (解答2)  (第16回 問題35) 問題47 ヘモグロビンについて誤っている記述はどれか。  1.炭水化物である。  2.酸素を運搬する。  3.二酸化炭素を運搬する。  4.pHの緩衝作用がある。  (解答1)  (解説 ヘモグロビンは蛋白質と鉄の化合物である。)  (第2回 問題41) 問題48 赤血球の新生を促進するのはどれか。  1.酸素の不足  2.ビタミンB12の不足  3.カルシウムの不足  4.蛋白質の不足  (解答1)  (解説 酸素不足になると腎臓からエリスロポイエチンというホルモン が分泌され、エリスロポイエチンが骨髄に働いて、赤血球の増殖と成熟を促進する。)  (第12回 問題41) 問題49 溶血を起こすのはどれか。  1.赤血球と好中球との混合  2.蒸留水の添加  3.血小板の減少  4.血液凝固因子の除去  (解答2)  (第7回 問題40) 問題50 白血球の作用に含まれるのはどれか。  1.血液凝固  2.抗体産生  3.酸素運搬  4.ホルモン運搬  (解答2)  (第18回 問題35) 問題51 組織中で大食細胞になるのはどれか。  1.好中球  2.好酸球  3.好塩基球  4.単球  (解答4)  (第8回 問題40) 問題52 白血球のうち単球について、誤っている記述はどれか。  1.血中から組織中に移行する。  2.大食細胞とも呼ぶ。  3.止血作用を持つ。  4.細菌を取り込んで分解する。  (解答3)  (第4回 問題40) 問題53 好中球の作用として正しいのはどれか。  1.ヘモグロビンの合成  2.酸素の運搬  3.炎症の抑制  4.食作用  (解答4)  (第7回 問題41) 問題54 止血作用をもつ血液成分はどれか。  1.赤血球  2.血小板  3.リンパ球  4.単球  (解答2)  (第5回 問題41) 問題55 血小板について誤っている記述はどれか。  1.直径は2〜5μmである。  2.寿命は約10日である。  3.核をもつ。  4.血液凝固に関与する。  (解答3)  (第15回 問題35) 問題56 健康成人の血小板について誤っている記述はどれか。  1.血液1立方ミリメートル中に約15〜40万個ある。  2.骨髄幹細胞から分化する。  3.止血作用がある。  4.有核細胞である。  (解答4)  (解説 赤血球と血小板は無核である。)  (第7回 問題42) 問題57 血液の細胞成分とその機能との組合せで正しいのはどれか。  1.赤血球 ーー 抗体産生  2.リンパ球 ーー 血液凝固  3.好中球 ーー 酸素運搬  4.血小板 ーー 止血  (解答4)  (第20回 問題36) 問題58 血漿に最も多く含まれる蛋白質はどれか。  1.フィブリノーゲン  2.アルファグロブリン  3.ガンマグロブリン  4.アルブミン  (解答4)  (解説 アルブミンの量が血液の膠質浸透圧を左右する。)  (第3回 問題40) 問題59 血漿の膠質浸透圧の維持に必要なのはどれか。  1.プラスミン  2.フィブリン  3.アルブミン  4.トロンビン  (解答3)  (第8回 問題41) 問題60 血漿アルブミンと関連が深いのはどれか。  1.血液凝固  2.免疫反応  3.膠質浸透圧  4.二酸化炭素の運搬  (解答3)  (解説: 血漿中の蛋白質を血漿蛋白という.血漿蛋白はおもにアルブミン、グロブリン、フィブリノーゲンの3種類に分類される.量はこの順に多い. @アルブミンは、細胞のアミノ酸供給源として働く。 Aグロブリンは、さらにα、β、およびγ−グロブリンに分けられる。αおよびβ−グロブリンはホルモンやビタミンなどの運搬にあたる。γ−グロブリンは、抗体として働く免疫グロブリンである。 Bフィブリノーゲンは、血液凝固に関与する。)  (第14回 問題38) 問題61 血漿蛋白のうち抗体として働くのはどれか。  1.アルブミン  2.フィブリノーゲン  3.アルファグロブリン  4.ガンマグロブリン  (解答4)  (第9回 問題42) B 止血 問題62 血液凝固に関与する血漿たんぱくはどれか。  1.ヘパリン  2.フィブリノーゲン  3.アルブミン  4.プラスミン  (解答2)  (解説 ヘパリン: 肝臓の肥満細胞や好塩基球で創られ血管内血液凝固を防ぐ アルブミン: 血漿蛋白中もっとも多く血漿の浸透圧維持に重要で体蛋白を補給する。肝臓で合成され疾病時には減少する。) α・β−グロブリン: ホルモンやビタミンの運搬 ガンマ−グロブリン: 抗体産生細胞で創られ抗体を含む。 フィブリノーゲン: 肝臓で創られ血液凝固に関与 プラスミン: フィブリンをようかいする)  (第1回 問題41) 問題63 血液を凝固させる物質はどれか。  1.プラスミン  2.ヘパリン  3.アルブミン  4.プロトロンビン  (解答4)  (第19回 問題34) 問題64 血液凝固因子はどれか。  1.ヘパリン  2.ビタミンB12  3.ウロキナーゼ  4.カルシウムイオン  (解答4)  (第25回 問題27) 問題65 フィブリノーゲンをフィブリンに変えるのはどれか。  1.トロンビン  2.プラスミン  3.ヘパリン  4.トロンボキナーゼ  (解答1)  (第22回 問題36) C 線維素溶解 問題66 血液凝固に関与しないのはどれか。  1.トロンボプラスチン  2.プロトロンビン  3.プラスミン  4.カルシウムイオン  (解答3)  (解説 血液凝固には次の段階がある。 @第1層(種々の血液凝固因子が活性化される層) 出血等で血液が異物と接触したり組織の崩壊によって、血漿中の種々の凝固因子、血小板因子、組織因子、血漿中のカルシウムイオンが作用しあい、第X因子が活性化される。 A第2層(トロンビンの生成される層) 活性型第X因子は、カルシウムイオンの存在下で血漿中のプロトロンビンを活性化してトロンビンに変える。プロトロンビンはビタミンKの存在かで肝臓で産生される。 B第3層(フィブリンの生成される層) トロンビンは、カルシウムイオンの存在下で血漿タンパクであるフィブリノゲンに作用して、これをフィブリンに変える。フィブリンの線維網に血球が捕らえられて血液凝固が完成する。  ・トロンボプラスチンは血液凝固の第V因子である。  ・プラスミンは、線維素(フィブリン)溶解の際に働くタンパク分解酵素である。)  (第10回 問題41) D 血液型 問題67 血液型で凝集原をもたないのはどれか。  1.A型  2.B型  3.AB型  4.O型  (解答4)  (第9回 問題43) E 心臓血管系 問題68 肺に血液を駆出する心臓の部位はどれか。  1.右心房  2.右心室  3.左心房  4.左心室  (解答2)  (第6回 問題40) 問題69 心筋について誤っている記述はどれか。  1.自動能がある。  2.不随意筋である。  3.平滑筋である。  4.自律神経で支配される。  (解答3)  (第3回 問題42) 問題70 心筋の性質で正しいのはどれか。  1.筋疲労を起こしやすい。  2.強縮する。  3.骨格筋より不応期が短い。  4.自動能がある。  (解答4)  (第22回 問題46) 問題71 正常な心筋について誤っている記述はどれか。  1.横紋構造をもつ。  2.機能的合胞体をなす。  3.強縮を起こす。  4.不随意筋である。  (解答3)  (第6回 問題57) 問題72 心筋について正しいのはどれか。  1.横紋筋  2.随意筋  3.平滑筋  4.錘内筋  (解答1)  (第7回 問題53) 問題73 心筋について誤っている記述はどれか。  1.固有心筋と特殊心筋に大別される。  2.正常時の収縮は強縮である。  3.自律神経の二重支配を受ける。  4.機能的合胞体である。  (解答2)  (第10回 問題43) 問題74 心筋について誤っている記述はどれか。  1.アクチンフィラメントをもつ。  2.固有心筋は刺激伝導系を構成する。  3.自動能をもつ。  4.スターリングの法則に従う。  (解答2)  (第12回 問題42) 問題75 生理的条件下での心筋の特徴として正しい記述はどれか。  1.強縮する。  2.ギャップ結合がない。  3.活動電位の不応期が骨格筋より短い。  4.伸展されるほど大きな収縮力を発生する。  (解答4)  (第16回 問題36) 問題76 固有心筋について誤っているのはどれか。  1.ギャップ結合がある。  2.不随意筋である。  3.横紋筋である。  4.強縮する筋である。  (解答4)  (第25回 問題28) 問題77 心臓について誤っている記述はどれか。  1.自動能がある。  2.機能的合胞体である。  3.平滑筋で構成される。  4.冠状動脈によって栄養される。  (解答3)  (第18回 問題36) 問題78 心臓の刺激伝導系で歩調取り(ペースメーカー)として働くのはどれか。  1.ヒス束  2.プルキンエ線維  3.右脚  4.洞房結節  (解答4)  (第1回 問題42) 問題79 心臓の刺激伝導系で房室結節の次に興奮が伝わるのはどれか。  1.ヒス束  2.洞房結節  3.右脚・左脚  4.プルキンエ線維  (解答1)  (第21回 問題36) 問題80 心臓の刺激伝導系について誤っている記述はどれか。  1.固有心筋からなる。  2.洞房結節にペースメーカー細胞がある。  3.房室結節は右心房にある。  4.ヒス束の興奮は右脚・左脚に伝わる。  (解答1)  (第14回 問題34) 問題81 正常の心周期で大動脈弁が開き始めるのはどの時期か。  1.等容性収縮期  2.駆出期  3.等容性弛緩期  4.充満期  (解答2)  (第20回 問題35) 問題82 心周期で最高血圧を示すのはどれか。  1.等容性収縮期  2.駆出期  3.等容性弛緩期  4.充満期  (解答2)  (第3回 問題43) 問題83 心周期において心室内容積が一定で心室内圧が上昇するのはどれか。  1.収縮期  2.駆出期  3.弛緩期  4.充満期  (解答1)  (第7回 問題43) 問題84 健常成人の安静時1分間の心拍出量は約何リットルか。  1.2リットル  2.5リットル  3.10リットル  4.20リットル  (解答2)  (解説 1回心拍出量はやく70ミリリットル)  (第4回 問題42) 問題85 心臓の1回拍出量を増やす因子はどれか。  1.胸腔内圧の低下  2.右心房内圧の上昇  3.静脈還流量の減少  4.迷走神経活動の亢進  (解答1)  (解説 胸腔内圧が低下すると、右心房への静脈灌流量が増加して心筋はより伸展する。この伸展の度合いに比例して心筋は強く収縮する(スターリングの法則)ことで、1回心拍出量が増加する。)  (第26回 問題28) 問題86 心電図で心房の興奮過程を示すのはどれか。  1.P波  2.Q波  3.R波  4.T波  (解答1)  (解説 P波: 心房興奮 QRS波: 心室興奮 T波: 心室興奮消退)  (第5回 問題42) 問題87 心電図上で心室の興奮消退を表す波形はどれか。  1.P波  2.Q波  3.R波  4.T波  (解答4)  (第9回 問題44) 問題88 心電図のP波に対応するのはどれか。  1.心房の収縮  2.心室の興奮開始  3.心室の収縮  4.心室の興奮消退  (解答1)  (第11回 問題43) 問題89 心電図から検出できないのはどれか。  1.心筋の虚血  2.興奮伝導障害  3.弁の開閉異常  4.期外収縮  (解答3)  (第13回 問題40) 問題90 第1心音を発生する心周期の時期はどれか。  1.等容性収縮期  2.駆出期  3.等容性弛緩期  4.充満期  (解答1)  (第21回 問題37) G 血液循環 問題91 抵抗血管と呼ばれるのはどれか。  1.大動脈  2.大静脈  3.細動脈  4.毛細血管  (解答3)  (第19回 問題39) 問題92 間質液と血液との間でガス交換が行われるのはどれか。  1.毛細血管  2.大動脈  3.大静脈  4.細静脈  (解答1)  (第1回 問題43) 問題93 血管運動神経の分布が最も密な血管はどれか。  1.毛細血管  2.細動脈  3.大動脈  4.大静脈  (解答2)  (第3回 問題41) 問題94 血管収縮物質はどれか。  1.ノルアドレナリン  2.ブラジキニン  3.ヒスタミン  4.アデノシン  (解答1)  (解説 ノルアドレナリンはα受容体に作用して血管を収縮させる。)  (第4回 問題43) 問題95 血圧を下げる要因はどれか。  1.血液量の増加  2.血管断面積の減少  3.血管平滑筋の弛緩  4.血液粘度の上昇  (解答3)  (第2回 問題42) 問題96 血圧が高くなる因子として誤っているのはどれか。  1.血液粘度の減少  2.血液量の増大  3.血管断面積の縮小  4.血管壁の弾力性の低下  (解答1)  (第8回 問題42) 問題97 平均血圧が最も低いのはどれか。  1.細動脈  2.毛細血管  3.細静脈  4.大静脈  (解答4)  (第14回 問題39) 問題98 収縮期の血圧が最も低いのはどれか。  1.内頸動脈  2.肺動脈  3.肝動脈  4.腎動脈  (解答2)  (第17回 問題36) 問題99 血圧を上昇させる要因はどれか。  1.血液粘度の減少  2.血管壁の弾力性の低下  3.迷走神経遠心性活動の亢進  4.圧受容器からの求心性活動の亢進  (解答2)  (第23回 問題28) H 循環調節 問題100 血圧上昇時にみられる圧受容器反射で誤っているのはどれか。  1.心拍数の低下  2.心収縮力の増大  3.血管の拡張  4.カテコールアミン分泌の低下  (解答2)  (第10回 問題42) 問題101 安静時の循環血液量が最も多いのはどれか。  1.脳  2.肝臓  3.骨格筋  4.心臓  (解答2)  (解説 安静時の循環血液量は心拍出量の 脳: 15% 心臓: 5% 肝臓: 20〜30%(1/4は肝動脈、3/4は門脈) 腎臓: 25%)  (第13回 問題41) 問題102 脳循環の特徴で誤っている記述はどれか。  1.血流量を一定に調節する機構がある。  2.冠状循環に比べ多くの血液供給を受ける。  3.血中の二酸化炭素の増加により血流量が減少する。  4.毛細血管には血液−脳関門がある。  (解答3)  (第15回 問題36) 問題103 血流量の自己調節機構がみられるのはどれか。  1.肝臓  2.骨格筋  3.腎臓  4.皮膚  (解答3)  (第21回 問題42) I リンパ系 第3章 呼吸 A 呼吸器 B 換気とガス交換 問題104 肺活量に含まれないのはどれか。  1.1回換気量  2.予備呼気量  3.予備吸気量  4.残気量  (解答4)  (第5回 問題43) 問題105 健常成人の安静時の1回換気量は約何mlか。  1.100ml  2.200ml  3.500ml  4.1,000ml  (解答3)  (第4回 問題44) 問題106 健康成人の安静時呼吸で1回に出入りする空気の量はどれか。  1.0.5g  2.1g  3.2g  4.4g  (解答1)  (第10回 問題44) 問題107 1回換気量が500ml、呼吸数が16回/分のヒトの分時換気量はいくらか。  1.2000ml  2.4000ml  3.6000ml  4.8000ml  (解答4)  (第19回 問題40) 問題108 健康成人の肺気量で最も多いのはどれか。  1.死腔量  2.残気量  3.予備吸気量  4.1回換気量  (解答3)  (解説 肺気量とは、呼吸の際に出入りする空気の量のことで次のように定義される。  ・1回換気量:安静呼吸時に、1回の吸息あるいは呼息で出入りする空気の量(成人約500ml)。  ・予備吸気量:安静吸息の上にさらに吸い込める最大の吸気量(成人約2〜3l)。  ・予備呼気量:安静呼息の後に、さらに吐き出せる呼気量(成人約1l)。  ・残気量:最大に吐き出した後に、肺内に残っている気体容量(成人約1〜1.5l)。  ・死腔量:呼吸系のうち気道(肺胞までの空気の通過経路となる部分)、すなわち鼻腔、咽喉頭腔、気管、気管支などはガス交換に関与しないので,これらの諸部分の空間容積を死腔または解剖学的死腔という(成人約150ml)。  ・肺活量:1回の呼吸での可能な最大の換気量が肺活量である。次の式で求められる。 (肺活量)=(1回換気量)+(予備吸気量)+(予備呼気量) 成人男子で平均3〜5l、女子で2〜3lである。)  (第26回 問題29) 問題109 健常成人における安静時の呼吸について正しい記述はどれか。  1.腹筋の収縮が起こる。  2.呼息時には胸腔内圧が陽圧になる。  3.吸息時には腹腔内圧が陰圧になる。  4.呼息と吸息で約500mlの空気が出入りする。  (解答4)  (第21回 問題38) 問題110 呼吸に関して正しい記述はどれか。  1.肺胞中の酸素量を呼吸商という。  2.肺胞のことを死腔ともいう。  3.体循環の動脈血酸素分圧は静脈血より低い。  4.ヘモグロビンと酸素との結合は酸素分圧に左右される。  (解答4)  (第8回 問題43) 問題111 二酸化炭素のガス分圧が最も高いのはどれか。  1.呼気  2.動脈血  3.静脈血  4.肺胞  (解答3)  (第15回 問題37) 問題112 二酸化炭素分圧が最も低いのはどれか。  1.大気  2.肺胞気  3.動脈血  4.静脈血  (解答1)  (第22回 問題37) 問題113 酸素分圧が最も高いのはどれか。  1.肺胞内気  2.肺動脈血  3.肺静脈血  4.組織液  (解答1)  (解説)  1 肺胞内気:O2分圧約100mmHg、CO2分圧約40mmHg  2 肺動脈血:O2分圧40mmHg、CO2分圧46mmHg  3 肺静脈血:O2分圧95mmHg、CO2分圧40mmHg  (第27回 問題28) C 呼吸運動とその調節 問題114 安静吸息時に起こる現象はどれか。  1.外肋間筋の収縮  2.腹筋の収縮  3.胸郭の縮小  4.横隔膜の弛緩  (解答1)  (第1回 問題44) 問題115 呼吸の吸息時について誤っている記述はどれか。  1.横隔膜が収縮する。  2.肋骨が挙上する。  3.胸腔内圧が高まる。  4.外肋間筋が収縮する。  (解答3)  (第9回 問題45) 問題116 深い吸気に関与しないのはどれか。  1.横隔膜  2.外肋間筋  3.胸鎖乳突筋  4.椎前筋  (解答4)  (第14回 問題40) 問題117 深い吸気に関与しないのはどれか。  1.腹斜筋の収縮  2.胸鎖乳突筋の収縮  3.外肋間筋の収縮  4.横隔膜の収縮  (解答1)  (第17回 問題37) 問題118 呼吸の吸息時に起こるのはどれか。  1.横隔膜の弛緩  2.腹壁筋の収縮  3.内肋間筋の収縮  4.外肋間筋の収縮  (解答4)  (第18回 問題37) 問題119 安静吸息時に収縮するのはどれか。  1.横隔膜  2.内肋間筋  3.肋下筋  4.腹直筋  (解答1)  (第20回 問題37) 問題120 安静呼気時に起こる現象はどれか。  1.横隔膜は挙上する。  2.肋骨は挙上する。  3.外肋間筋は収縮する。  4.腹壁の筋は弛緩する。  (解答1)  (第6回 問題41) 問題121 努力性呼吸の呼息時に起こらないのはどれか。  1.横隔膜の収縮  2.内肋間筋の収縮  3.外肋間筋の弛緩  4.腹直筋の収縮  (解答1)  (第11回 問題45) 問題122 腹式呼吸はどれか。  1.内肋間筋による吸息  2.外肋間筋による呼息  3.横隔膜による吸息  4.腹筋による吸息  (解答3)  (第7回 問題44) 問題123 外肋間筋の収縮による現象はどれか。  1.肋骨が下がる。  2.呼息が起こる。  3.胸郭が広がる。  4.胸腔内圧が上がる。  (解答3)  (第3回 問題44) 問題124 呼吸のリズムを形成するのはどれか。  1.横隔膜  2.肋間神経  3.呼吸中枢  4.化学受容器  (解答3)  (第23回 問題29) 問題125 呼吸運動の反射性調節において誤っている記述はどれか。  1.受容器は肺の伸展受容器である。  2.適当刺激は肺の拡張である。  3.求心路は迷走神経である。  4.反射中枢は中脳にある。  (解答4)  (第11回 問題44) 問題126 正常時の呼吸調節で正しい記述はどれか。  1.動脈血酸素分圧が低下すると呼吸運動が促進される。  2.血液のpHが低下すると呼吸運動は抑制される。  3.末梢性化学受容器が刺激されると呼吸運動が抑制される。  4.呼吸中枢は中脳にある。  (解答1)  (第19回 問題35) 問題127 呼吸運動を促進しないのはどれか。  1.肺の伸展受容器の興奮  2.動脈の化学受容器の興奮  3.血液のpH値の低下  4.血液の酸素分圧の低下  (解答1)  (第13回 問題42) 問題128 動脈血中の濃度が上昇すると呼吸運動を促進するのはどれか。  1.ヘモグロビン  2.酸素  3.水素イオン  4.重炭酸イオン  (解答3)  (第25回 問題29) 第4章 消化と吸収 A 消化と吸収 B 消化管の運動 問題129 嚥下運動について誤っている記述はどれか。  1.中枢は延髄にある。  2.口腔相は随意運動である。  3.咽頭相は随意運動である。  4.食道相は反射運動である。  (解答3)  (第5回 問題44) 問題130 嘔吐の際に起こらないのはどれか。  1.腹腔内圧の上昇  2.腹筋の収縮  3.声門の閉鎖  4.食道の収縮  (解答4)  (第7回 問題45) 問題131 嘔吐反射について誤っている記述はどれか。  1.中枢は延髄にある。  2.喉頭蓋は閉鎖する。  3.横隔膜は弛緩する。  4.唾液分泌が先行する。  (解答3)  (第16回 問題37) 問題132 大腸で特徴的にみられる運動はどれか。  1.蠕動  2.逆蠕動  3.分節運動  4.振子運動  (解答2)  (第5回 問題45) 問題133 大蠕動が起こるのはどれか。  1.食道  2.胃  3.小腸  4.大腸  (解答4)  (第18回 問題38) 問題134 大腸の蠕動運動について正しいのはどれか。  1.大蠕動は起こらない。  2.逆蠕動は起こらない。  3.胃の充満によって抑制される。  4.副交感神経活動の亢進によって促進される。  (解答4)  (解説)  1 大蠕動は起こる。  2 逆蠕動は起こる。  3 胃の充満によって亢進される胃大腸反射。  4 副交感神経活動の亢進によって促進される。  (第27回 問題33) 問題135 排便反射の求心路で正しいのはどれか。  1.陰部神経  2.横隔神経  3.下腹神経  4.骨盤神経  (解答4)  (第23回 問題30) C 消化液 問題136 唾液が作用する物質はどれか。  1.脂肪  2.ショ糖  3.でんぷん  4.蛋白質  (解答3)  (第3回 問題45) 問題137 唾液について誤っている記述はどれか。  1.ムチンを含む。  2.消化酵素を含む。  3.分泌中枢は視床にある。  4.自律神経が分泌を調節する。  (解答3)  (第12回 問題43) 問題138 胃腺の細胞とその分泌物との組合せで誤っているのはどれか。  1.主細胞 ーー セクレチン  2.壁細胞 ーー 塩酸  3.内分泌細胞 ーー ガストリン  4.粘液細胞 ーー ムチン  (解答1)  (第10回 問題45) 問題139 胃腺の細胞と分泌物との組合せで誤っているのはどれか。  1.副細胞 ーー ムチン  2.壁細胞 ーー 塩酸  3.主細胞 ーー ペプシノゲン  4.内分泌細胞 ーー セクレチン  (解答4)  (第15回 問題38) 問題140 胃の主細胞から分泌されるのはどれか。  1.塩酸  2.内因子  3.ガストリン  4.ペプシノゲン  (解答4)  (第21回 問題39) 問題141 健常成人の胃液に含まれないのはどれか。  1.塩酸  2.ムチン  3.ペプシン  4.ビリルビン  (解答4)  (第17回 問題38) 問題142 胃液に含まれるのはどれか。  1.アンジオテンシノゲン  2.キモトリプシノゲン  3.トリプシノゲン  4.ペプシノゲン  (解答4)  (第24回 問題29) 問題143 胃液の特徴で、誤っている記述はどれか。  1.無色透明である。  2.塩酸を含む。  3.ムチンを含む。  4.pHは6である。  (解答4) (開設 胃液は強酸性である。)  (第4回 問題45) 問題144 胃液の作用について誤っている記述はどれか。  1.フィブリノーゲンを活性化する。  2.蛋白質を分解する。  3.ペプシンの作用を促進する。  4.ムチンは胃粘膜を保護する。  (解答1)  (第9回 問題46) 問題145 胃酸の作用に含まれないのはどれか。  1.ペプシノーゲンをペプシンに変える。  2.胃内の細菌を殺菌する。  3.セクレチンの分泌を促進する。  4.ムチンの分泌を抑制する。  (解答4)  (解説 胃液の主成分であるHClが十二指腸において、セクレチンの分泌を促進する。)  (第13回 問題44) 問題146 胃で消化された内容物を十二指腸で中和する物質はどれか。  1.胆汁酸  2.トリプシン  3.粘液  4.重炭酸ナトリウム  (解答4)  (第2回 問題43) 問題147 膵液による消化で正しい組合せはどれか。  1.アミラーゼ ーー 核酸  2.トリプシン ーー 乳糖  3.リパーゼ ーー 脂肪  4.ヌクレアーゼ ーー 麦芽糖  (解答3) (開設 プチアリン(唾液アミラーゼ(: デンプンをデキストリン・麦芽糖に ペプシン(胃): タンパク質をペプトンに アミロプシン(膵アミラーゼ): デンプンを麦芽糖に トリプシン(膵): タンパク質をポリペプチドに ステアプシン(膵リパーゼ): 脂肪分解 ヌクレアーゼ(膵・腸): 核酸を分解 マルターゼ(腸): 麦芽糖をブドウ糖に ラクターゼ(腸): 乳糖をガラクトースとブドウ糖に サッカラーゼ(腸): ショ糖をブドウ糖と果糖に アミノペプチダーゼ(エレプシン 腸): ポリペプチドをアミノ酸に リパーゼ(腸): 脂肪を分解)  (第1回 問題45) 問題148 膵液について正しい記述はどれか。  1.重炭酸ナトリウムは脂肪を分解する。  2.アミラーゼはブドウ糖を分解する。  3.トリプシンは蛋白質を分解する。  4.リパーゼは核酸を分解する。  (解答3) (開設 ブドウ糖は単糖類でこれ以上分解されない。)  (第8回 問題44) 問題149 膵液について誤っている記述はどれか。  1.弱アルカリ性である。  2.アミラーゼはブドウ糖を分解する。  3.トリプシンは蛋白質を分解する。  4.リパーゼは脂肪を分解する。  (解答2)  (第18回 問題39) D 吸収 問題150 小腸で吸収されないのはどれか。  1.ガラクトース  2.麦芽糖  3.アミノ酸  4.脂肪酸  (解答2)  (第11回 問題46) 問題151 小腸で主に能動的に吸収されるのはどれか。  1.水  2.脂肪酸  3.塩化物イオン  4.グルコース  (解答4)  (第25回 問題31) 問題152 消化液とそれに含まれる消化酵素との組合せで正しいのはどれか。  1.唾液 ーー ヌクレアーゼ  2.胃液 ーー アミラーゼ  3.腸液 ーー ペプシン  4.膵液 ーー トリプシン  (解答4)  (第6回 問題42) 問題153 消化液と消化酵素との組合せで正しいのはどれか。  1.唾液 ーー トリプシン  2.胃液 ーー ヌクレアーゼ  3.膵液 ーー リパーゼ  4.腸液 ーー ペプシン  (解答3)  (第19回 問題36) 問題154 マルターゼを含むのはどれか。  1.唾液  2.胃液  3.膵液  4.腸液  (解答4)  (第22回 問題38) 問題155 消化酵素とそれが作用する栄養素の組合せで正しいのはどれか。  1.アミラーゼ……ラクトース  2.リパーゼ……デンプン  3.トリプシン……蛋白質  4.ヌクレアーゼ……脂肪  (解答3)  (第25回 問題30) 問題156 セクレチンが分泌を促進する消化液はどれか。  1.膵液  2.腸液  3.胃液  4.唾液  (解答1) (開設 消化管ホルモンには ガストリン(胃): 胃液の分泌促進 セクレチン(腸): 膵液分泌促進、胃液の分泌抑制 コレシストキニン(腸): 膵液分泌促進、胆嚢収縮  などがある。)  (第3回 問題46) 問題157 コレシストキニンが分泌を促進する消化液はどれか。  1.唾液  2.胃液  3.腸液  4.膵液  (解答4)  (第12回 問題44) 問題158 消化管ホルモンはどれか。  1.プロラクチン  2.セクレチン  3.サイロキシン  4.パラソルモン  (解答2)  (第4回 問題50) E 肝臓の働き 問題159 肝臓の働きでないのはどれか。  1.血液凝固因子の産生  2.解毒作用  3.血液の貯蔵  4.ホルモンの分泌  (解答4)  (第13回 問題43) 問題160 肝臓の働きで誤っているのはどれか。  1.血液凝固因子を産生する。  2.血液中の有害物質を無害化する。  3.ブドウ糖からグリコーゲンを合成する。  4.ビリルビンをウロビリノーゲンにする。  (解答4)  (第20回 問題38) 問題161 肝臓で生成されない物質はどれか。  1.グリコーゲン  2.コレステロール  3.アルブミン  4.ビタミン  (解答4)  (第6回 問題43) F 摂食の調節 第5章 代謝 A 食品と栄養素 問題162 単位重量当たり最も多くのエネルギーを産生する栄養素はどれか。  1.糖質  2.無機質  3.蛋白質  4.脂質  (解答4)  (第6回 問題44) 問題163 1gあたり最も多くのエネルギーを産生する栄養素はどれか。  1.脂質  2.糖質  3.ビタミン  4.蛋白質  (解答1)  (第16回 問題38) 問題164 栄養素のうちエネルギー源にならないのはどれか。  1.無機質  2.脂質  3.糖質  4.蛋白質  (解答1)  (第10回 問題46) 問題165 呼吸商が 1.0に最も近いのはどれか。  1.脂質  2.蛋白質  3.糖質  4.無機質  (解答3)  (第22回 問題39) B 代謝 問題166 我が国の成人男子の基礎代謝量(Kcal/日)で正しい値はどれか。  1.約500  2.約1,500  3.約2,500  4.約3500  (解答2)  (第5回 問題47) 問題167 エネルギー代謝について正しいのはどれか。  1.脂肪組織は筋組織より代謝が高い。  2.基礎代謝量の測定は安静座位で行う。  3.体表面積当たりの基礎代謝量は成人より小児の方が高い。  4.エネルギー代謝率は活動時代謝量と基礎代謝量の比である。  (解答3)  (第24回 問題30) C 各栄養素の働きと代謝 問題168 筋細胞原形質の主成分となる栄養素はどれか。  1.炭水化物  2.脂質  3.蛋白質  4.ビタミン  (解答3)  (第2回 問題44) 問題169 蛋白質の構成要素はどれか。  1.グリコーゲン  2.ピルビン酸  3.グリセリン  4.アミノ酸  (解答4)  (第4回 問題46) 問題170 栄養素について正しい記述はどれか。  1.グリコーゲンから糖新生が行われる。  2.単純脂肪には窒素が含まれる。  3.ビタミンEは脂溶性である。  4.必須アミノ酸は体内で合成される。  (解答3)  (第17回 問題39) 問題171 ビタミンについて、正しい記述はどれか。  1.エネルギー源となる。  2.体内で合成される。  3.体の代謝を調節する。  4.骨の構成成分となる。  (解答3)  (第4回 問題47) 問題172 水溶性ビタミンはどれか。  1.ビタミンA  2.ビタミンC  3.ビタミンD  4.ビタミンE  (解答2)  (第21回 問題40) 問題173 ビタミンの欠乏で正しい組合せはどれか。  1.ビタミンA ーー 脚気  2.ビタミンC ーー 夜盲症  3.ビタミンD ーー くる病  4.ビタミンK ーー 発育不良  (解答3)  (第5回 問題46) 問題174 赤血球の新生に関与するビタミンはどれか。  1.ビタミンA  2.ビタミンB12  3.ビタミンC  4.ビタミンD  (解答2)  (第4回 問題41) 第6章 体温 A 体温調節 問題175 健康成人の体温で正しいのはどれか。  1.夜間に高く日中は低い。  2.直腸温は腋窩温より低い。  3.体温調節中枢は視床下部にある。  4.皮膚温は身体のどの部位でも一定である。  (解答3)  (第1回 問題47) 問題176 体温について正しい記述はどれか。  1.鼓膜温は核心温度の指標として用いられる。  2.夜間から早朝は日中より高い。  3.身体活動により低下する。  4.成人女性では排卵を境にして高温期から低温期に移行する。  (解答1)  (解説 通常体温というと核心温度をいうが、この測定はきわめて難しい。そこでなるべく核心温度に近い体表温度を体温としてもちいる。これには、腋下温、口腔温、直腸温が仕様されている。最近、耳で計る体温計が注目されているが、これは鼓膜温を赤外線センサーで測定するものである。)  (第17回 問題40) 問題177 体温について正しいのはどれか。  1.口腔温は直腸温より高い。  2.夜間は日中より高い。  3.月経後に高い。  4.食後に高い。  (解答4)  (第25回 問題32) B 体熱の産生と放散 問題178 産熱と放熱について正しい組合せはどれか。  1.骨格筋の律動的収縮 ーー 基礎代謝量増加  2.蛋白質の摂取 ーー 特異動的作用  3.白色脂肪組織 ーー 不感蒸散  4.甲状腺ホルモン ーー ふるえ産熱  (解答2)  (第20回 問題40) 問題179 産熱を起こさないのはどれか。  1.食物摂取  2.運動  3.排尿  4.ふるえ  (解答3)  (第8回 問題45) 問題180 産熱に関与しないのはどれか。  1.基礎代謝  2.ふるえ  3.不感蒸散  4.黄体ホルモン  (解答3)  (第26回 問題30) 問題181 外気温が30℃を超えると急激に増加する放熱現象はどれか。  1.伝導  2.対流  3.蒸発  4.放射  (解答3)  (第2回 問題45) 問題182 正常体温で気温38℃の時の主な放熱はどれか。  1.発汗  2.対流  3.放射  4.伝導  (解答1)  (第14回 問題42) 問題183 体熱の放散に関与しないのはどれか。  1.皮膚血管の拡張  2.特異動的作用  3.放射  4.蒸発  (解答2)  (第9回 問題47) 問題184 放熱促進に関与するのはどれか。  1.エクリン腺の活動  2.カテコールアミンの分泌  3.骨格筋の収縮  4.立毛筋の収縮  (解答1)  (第15回 問題40) 問題185 放熱を起こすのはどれか。  1.特異動的作用  2.発汗  3.皮膚血管収縮  4.ふるえ  (解答2)  (第22回 問題40) 問題186 産熱に関与するホルモンはどれか。  1.オキシトシン  2.サイロキシン  3.グルカゴン  4.インスリン  (解答2)  (第14回 問題39) 問題187 産熱に関与しないホルモンはどれか。  1.カテコールアミン  2.甲状腺ホルモン  3.黄体ホルモン  4.バソプレッシン  (解答4)  (第11回 問題47) 問題188 運動神経の興奮によって誘発されるのはどれか。  1.皮膚血管拡張  2.発汗  3.立毛筋収縮  4.ふるえ産熱  (解答4)  (第18回 問題40) C 発汗とその調節 問題189 発汗について正しい記述はどれか。  1.温熱性発汗の調節は視床下部で行われる。  2.精神性発汗は全身性に起こる。  3.体温調節にはアポクリン汗腺が関与する。  4.汗腺は副交感神経の支配を受ける。  (解答1)  (第19回 問題37) 問題190 発汗について誤っている記述はどれか。  1.体温の上昇を防ぐ。  2.交感神経が興奮すると汗が出る。  3.アポクリン腺は全身に分布する。  4.温熱性発汗には視床下部が関与する。  (解答3)  (第16回 問題39) 問題191 発汗について誤っている記述はどれか。  1.体温の上昇を防ぐ。  2.汗腺には交感神経が分布する。  3.温熱性発汗には大脳皮質が関与する。  4.環境温が35℃を超えると著しく増える。  (解答3)  (第7回 問題46) 問題192 温熱性発汗について正しいのはどれか。  1.外気温に影響されない。  2.エクリン腺が関与する。  3.副交感神経により調節される。  4.大脳皮質により統御される。  (解答2)  (解説)  1 外気温に影響される。  2 エクリン腺が関与する。  3 交感神経により調節される。  4 視床下部により統御される。  (第27回 問題34) D 体温調節の障害 問題193 発熱について正しい記述はどれか。  1.インターロイキンが原因となる。  2.体温調節機構は大脳皮質にある。  3.38℃で蛋白質の変性が始まる。  4.セットポイントは平熱時より低い。  (解答1)  (第21回 問題41) 第7章 排泄 A 腎臓の働き B 腎循環 C 尿生成 問題194 腎臓に流入した血液が濾過される部位はどれか。  1.集合管  2.糸球体  3.近位尿細管  4.遠位尿細管  (解答2)  (第3回 問題47) 問題195 腎臓に流入した血液がろ過される部位はどれか。  1.近位尿細管  2.遠位尿細管  3.集合管  4.糸球体  (解答4)  (解説)  腎臓に流入した血液は、まず糸球体において血漿がボーマン嚢中に濾過される。濾過された濾液を原尿という。原尿はボーマン嚢から尿細管に流れ、尿細管を流れている間にそこを取り巻く毛細血管との間で種々の物質の再吸収と分泌が行われ、尿が生成される。生成された尿は尿管を通って膀胱へと送られ、また腎臓で浄化された血液は腎静脈から体循環へともどる。  (第27回 問題35) 問題196 腎臓におけるろ過液の何%が尿として排泄されるか。  1.約1%  2.約5%  3.約10%  4.約20%  (解答1)  (第5回 問題48) 問題197 糸球体における原尿生成のメカニズムはどれか。  1.ろ過  2.浸透  3.開口放出  4.能動輸送  (解答1)  (第6回 問題46) 問題198 有効ろ過圧を決定する血漿成分はどれか。  1.アルブミン  2.アンモニア  3.グルコース  4.水素イオン  (解答1)  (第23回 問題31) 問題199 健常成人の腎糸球体でろ過される物質はどれか。  1.アルブミン  2.赤血球  3.ブドウ糖  4.γ−グロブリン  (解答3)  (第13回 問題47) 問題200 健康成人において腎臓の糸球体で濾過されないのはどれか。  1.ブドウ糖  2.アミノ酸  3.クレアチニン  4.蛋白質  (解答4)  (第10回 問題47) 問題201 腎臓でろ液中の水分が最も多く再吸収される部位はどれか。  1.近位尿細管  2.ヘンレループ  3.遠位尿細管  4.集合管  (解答1)  (第15回 問題41) 問題202 腎臓でブドウ糖が再吸収される部位はどれか。  1.糸球体  2.ボーマン嚢  3.尿細管  4.集合管  (解答3)  (第14回 問題43) 問題203 グルコース再吸収が最も多く起こる部位はどれか。  1.ボーマン嚢  2.近位尿細管  3.遠位尿細管  4.集合管  (解答2)  (第18回 問題41) 問題204 尿細管中のグルコースを血液に戻す過程はどれか。  1.拡散  2.再吸収  3.分泌  4.ろ過  (解答2)  (第19回 問題41) 問題205 尿細管で再吸収されない物質はどれか。  1.ブドウ糖  2.アミノ酸  3.塩素イオン  4.クレアチニン  (解答4)  (第2回 問題46) 問題206 腎臓で再吸収されないのはどれか。  1.尿素  2.アミノ酸  3.水素イオン  4.ナトリウムイオン  (解答3)  (第25回 問題33) 問題207 腎臓の尿細管で再吸収されないのはどれか。  1.アミノ酸  2.アンモニア  3.重炭酸イオン  4.ブドウ糖  (解答2)  (第11回 問題48) 問題208 糸球体で、ろ過のみが行われ尿細管でほとんど再吸収も分泌もされない物質はどれか。  1.ブドウ糖  2.クレアチニン  3.パラアミノ馬尿酸  4.尿素  (解答2)  (第20回 問題41) 問題209 健康成人の尿細管再吸収が100%近い物質はどれか。  1.尿素  2.尿酸  3.ブドウ糖  4.カリウムイオン  (解答3)  (第3回 問題48) 問題210 腎臓でブドウ糖を再吸収する部位はどれか。  1.糸球体  2.ボーマン嚢  3.尿細管  4.集合管  (解答3)  (第4回 問題49) 問題211 健康成人の尿細管で分泌される物質はどれか。  1.ブドウ糖  2.アンモニア  3.重炭酸イオン  4.ナトリウムイオン  (解答2)  (解説 尿細管で再吸収される物質: 水、ナトリウムイオン、塩素イオン、重炭酸イオン、アミノ酸、ブドウ糖 尿細管であまり再吸収されない物質: 尿酸、尿素、硫酸塩 尿細管で再吸収されず尿細管でも分泌される物質: アンモニア、クレアチニン、パラアミノ馬尿酸)  (第9回 問題48) 問題212 尿細管で分泌される物質はどれか。  1.ナトリウムイオン  2.ブドウ糖  3.アンモニア  4.カルシウムイオン  (解答3)  (第12回 問題46) 問題213 健康成人の尿で正しいのはどれか。  1.ぶどう糖が大量に含まれる。  2.尿酸が含まれる。  3.組成は血液と等しい。  4.pHは一定である。  (解答2)  (第1回 問題46) 問題214 健康成人の尿について正しいのはどれか。  1.血漿と同じ組成である。  2.間質液と同じ組成である。  3.窒素代謝物を含む。  4.蛋白質を含む。  (解答3)  (第8回 問題46) 問題215 健常成人の尿に含まれるのはどれか。  1.白血球  2.グルコース  3.アルブミン  4.窒素代謝産物  (解答4)  (第16回 問題40) D 腎臓と体液の調節 問題216 体液の酸塩基平衡の維持に重要な器官はどれか。  1.腎臓  2.肝臓  3.心臓  4.甲状腺  (解答1)  (解説 体液の酸延期平行に関わる器官は肺と腎臓である。)  (第4回 問題39) 問題217 体液の酸塩基平衡に関与しないのはどれか。  1.肺における二酸化炭素の排泄  2.腎臓における水素イオンの排泄  3.肺における酸素の吸収  4.腎臓における重炭酸イオンの再吸収  (解答3)  (第11回 問題40) E 蓄尿と排尿 問題218 膀胱収縮を起こす神経はどれか。  1.大腿神経  2.迷走神経  3.陰部神経  4.骨盤神経  (解答4)  (第6回 問題45) 問題219 蓄尿時に興奮が抑制されるのはどれか。  1.膀胱平滑筋  2.尿道括約筋  3.骨盤神経求心路  4.陰部神経遠心路  (解答1)  (解説 蓄尿時には、膀胱平滑筋は筋の興奮が抑制されて弛緩する。尿道括約筋は内・外尿道括約筋が共に興奮(収縮)している。このうち、外尿道括約筋の収縮時には陰部神経遠心路も興奮している。また、骨盤神経求心路は、蓄尿量が増加するのに伴って、その興奮が強くなっていく。)  (第26回 問題31) 第8章 内分泌 A ホルモンの特徴 問題220 ステロイド型ホルモンはどれか。  1.性ホルモン  2.プロラクチン  3.成長ホルモン  4.副腎皮質刺激ホルモン  (解答1)  (解説 ポリペプチド型: 視床下部ホルモン、下垂体ホルモン、インスリンなど(細胞表面で作用) ステロイド型: 性ホルモン、副腎皮質ホルモン(細胞膜を通過して細胞内でさよう) アミン型: 副腎髄質ホルモン、甲状腺ホルモン)  (第2回 問題47) 問題221 ステロイドホルモンはどれか。  1.インスリン  2.コルチゾール  3.甲状腺ホルモン  4.性腺刺激ホルモン  (解答2)  (第15回 問題43) B ホルモンの種類とその働き 問題222 上位ホルモンによる階層支配を受けるのはどれか。  1.アドレナリン  2.サイロキシン  3.カルシトニン  4.オキシトシン  (解答2)  (第24回 問題32) 問題223 視床下部から分泌されるホルモンはどれか。  1.甲状腺刺激ホルモン  2.プロラクチン  3.成長ホルモン放出ホルモン  4.副腎皮質刺激ホルモン  (解答3)  (第15回 問題42) 問題224 下垂体から分泌されないホルモンはどれか。  1.プロラクチン  2.サイロキシン  3.バゾプレッシン  4.オキシトシン  (解答2)  (解説 下垂体ホルモンは 前葉: 成長ホルモン(タンパク質合成促進、骨の成長促進 機能亢進で巨人症、末端巨大症 機能減退で侏儒症)、甲状腺刺激ホルモン 副腎皮質刺激ホルモン 性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン: 卵胞刺激ホルモン、黄苔形成ホルモン) プロラクチン(乳汁産生分泌促進) (下垂体前葉の機能が全般的に低下したものをシモンズ病という。分娩時の大出血による下垂体前葉の虚血性壊死や、血管内凝固症候群による下垂体前葉内に血栓を生じたばあいをシーハン症候群という。) 中葉: メラニン細胞刺激ホルモン 後葉: バゾプレッシン(抗利尿ホルモン)、オキシトシン(子宮筋収縮、乳汁排出、射乳反射))  (第7回 問題47) 問題225 下垂体前葉ホルモンはどれか。  1.バゾプレッシン  2.オキシトシン  3.プロラクチン  4.テストステロン  (解答3)  (第9回 問題49) 問題226 下垂体前葉ホルモンとその作用との組合せで正しいのはどれか。  1.プロラクチン … 射乳  2.成長ホルモン … 血糖値の低下  3.黄体形成ホルモン … 排卵の誘発  4.甲状腺刺激ホルモン … 尿細管での水再吸収促進  (解答3)  (第22回 問題42) 問題227 下垂体前葉ホルモンが分泌を調節しないのはどれか。  1.エストロゲン  2.アドレナリン  3.コルチゾール  4.テストステロン  (解答2)  (第12回 問題49) 問題228 下垂体前葉ホルモンによる調節を受けないのはどれか。  1.コルチゾール  2.テストステロン  3.カテコールアミン  4.サイロキシン  (解答3)  (第14回 問題41) 問題229 下垂体ホルモンによって調節されるのはどれか。  1.アドレナリン  2.インスリン  3.コルチゾール  4.パラソルモン  (解答3)  (第17回 問題41) 問題230 下垂体ホルモンによる分泌調節を受けないのはどれか。  1.グルカゴン  2.エストロゲン  3.糖質コルチコイド  4.テストステロン  (解答1)  (第18回 問題42) 問題231 抗利尿ホルモンはどれか。  1.グルカゴン  2.バゾプレッシン  3.オキシトシン  4.プロラクチン  (解答2)  (第5回 問題50) 問題232 腎臓の集合管においてナトリウムイオンの再吸収を促進するのはどれか。  1.アルドステロン  2.インスリン  3.グルカゴン  4.コレシストキニン  (解答1)  (第24回 問題31) 問題233 下垂体後葉から分泌されるのはどれか。  1.オキシトシン  2.カルシトニン  3.プロラクチン  4.サイロキシン  (解答1)  (解説)  1 オキシトシン 下垂体後葉  2 カルシトニン 甲状腺 傍濾胞細胞  3 プロラクチン 下垂体前葉  4 サイロキシン 甲状腺 瀘胞上皮細胞  (第27回 問題36) 問題234 下垂体後葉ホルモンが関与するのはどれか。  1.射乳  2.血糖値上昇  3.成長促進  4.血中カルシウム濃度上昇  (解答1)  (第19回 問題38) 問題235 血中カルシウム濃度を上昇させるホルモンはどれか。  1.パラソルモン  2.セクレチン  3.ソマトスタチン  4.バゾプレッシン  (解答1)  (解説 各内分泌腺と分泌されるホルモンは 松果体: メラトニン(性腺の早期発育を抑制) 甲状腺: サイロキシン、トリヨードサイロニン(基礎代謝率増加、物質退社促進、精神機能刺激、発育成長促進、心機能亢進。機能亢進でバセドウ病。機能減退で粘液水腫、クレチン病)、カルシトニン(血中カルシウム濃度を低下させる。骨形成促進) 上皮小体: パラソルモン(血中カルシウム濃度を高める。機能亢進で汎発性線維性骨炎、機能低下でテタニー) 膵臓: インスリン(ランゲルハンス島β細胞より分泌。血糖をさげる、タンパク質合成促進、とうの脂肪転化)、グルカゴン(ランゲルハンス島α細胞より分泌。血糖を上げる)、ソマトスタチン(ランゲルハンス島δ細胞より分泌。インスリン、グルカゴン分泌抑制) 副腎髄質: アドレナリン、ノルアドレナリン(交感神経類似作用) 副腎皮質: 電解質コルチコイド(アルドステロン: 体内のナトリウムイオンと水分の保持とカリウムイオンの排出を促進する強い電解質代謝作用を示すミネラルコルチコイドの代表。機能亢進でコン症候群)、 糖質コルチコイド(コルチゾール: 血糖上昇、胃液分泌促進、粘液分泌抑制、抗炎症作用、アレルギー抑制。機能亢進でクッシング症候群)、 性ホルモン(主に男性ホルモン 機能亢進で副腎性器症候群) 副腎皮質の全般的機能低下でアジソン病となる。) 精巣: アンドロゲン(主にてすとすてろん)、卵巣: 卵胞ホルモン、黄体ホルモン)  (第2回 問題48) 問題236 血中カルシウムの調節に関与するホルモンはどれか。  1.アドレナリン  2.ソマトスタチン  3.インスリン  4.カルシトニン  (解答4)  (第5回 問題51) 問題237 血中カルシウム濃度を上昇させるホルモンはどれか。  1.グルカゴン  2.オキシトシン  3.パラソルモン  4.ソマトスタチン  (解答3)  (第12回 問題48) 問題238 血液中のカルシウム濃度調節に関与するのはどれか。  1.バゾプレッシン  2.パラソルモン  3.グルカゴン  4.オキシトシン  (解答2)  (第14回 問題44) 問題239 血液中のカルシウム濃度を増加させるホルモンはどれか。  1.アルドステロン  2.カルシトニン  3.バソプレシン  4.パラソルモン  (解答4)  (第21回 問題43) 問題240 副甲状腺から分泌されるのはどれか。  1.パラソルモン  2.カルシトニン  3.ソマトスタチン  4.サイロキシン  (解答1)  (第26回 問題32) 問題241 ヨウ素を含むホルモンはどれか。  1.アドレナリン  2.グルカゴン  3.サイロキシン  4.プロラクチン  (解答3)  (第20回 問題42) 問題242 インスリンの作用について、正しい記述はどれか。  1.血糖値を下げる。  2.細胞のブドウ糖取り込みを抑制する。  3.グリコーゲンの分解を促進する。  4.蛋白質合成を抑制する。  (解答1)  (第4回 問題51) 問題243 インスリンについて誤っているのはどれか。  1.血糖値を下げる。  2.ステロイドホルモンである。  3.ランゲルハンス島で産生される。  4.分泌低下で糖尿病になる。  (解答2)  (第11回 問題49) 問題244 血液中グルコースが細胞内に取り込まれるのを促進するのはどれか。  1.アドレナリン  2.インスリン  3.グルカゴン  4.コルチゾール  (解答2)  (第19回 問題42) 問題245 膵臓ランゲルハンス島から分泌されるホルモンはどれか。  1.インスリン  2.エストロゲン  3.サイロキシン  4.アドレナリン  (解答1)  (第1回 問題48) 問題246 血糖を増加させないのはどれか。  1.コルチゾール  2.アドレナリン  3.サイロキシン  4.パラソルモン  (解答4)  (第13回 問題48) 問題247 血糖を上昇させるホルモンはどれか。  1.レニン  2.グルカゴン  3.インスリン  4.カルシトニン  (解答2)  (第3回 問題49) 問題248 副腎皮質ホルモンについて誤っているのはどれか。  1.ステロイド型ホルモン  2.コレステロールの合成  3.抗炎症作用  4.電解質代謝の調節  (解答2)  (第8回 問題48) 問題249 ホルモンとその作用との組合せで誤っているのはどれか。  1.アドレナリン ーー 心拍出量増加  2.インスリン ーー 血糖値低下  3.カルシトニン ーー 骨形成促進  4.バゾプレッシン ーー 尿量増加  (解答4)  (第8回 問題47) 問題250 ホルモンとその働きとの組合せで誤っているのはどれか。  1.インスリン ーー 血糖調節  2.コルチゾール ーー カルシウム調節  3.バゾプレッシン ーー 尿量調節  4.サイロキシン ーー 代謝亢進  (解答2)  (第10回 問題48) 問題251 内分泌器官とホルモンとの組合せで正しいのはどれか。  1.甲状腺 ーー サイロキシン  2.副腎皮質 ーー アドレナリン  3.膵臓 ーー プロラクチン  4.下垂体前葉 ーー オキシトシン  (解答1)  (第12回 問題47) 問題252 腎臓から分泌されるホルモンはどれか。  1.レニン  2.パラソルモン  3.バゾプレッシン  4.アルドステロン  (解答1)  (第16回 問題41) 問題253 レニン産生によって増加するホルモンはどれか。  1.アドレナリン  2.アルドステロン  3.グルカゴン  4.バソプレシン  (解答2)  (第22回 問題41) 第9章 生殖・成長と老化 A 生殖 問題254 生殖について誤っている記述はどれか。  1.排卵後の卵子の寿命は約1日である。  2.受精は子宮内膜で行われる。  3.オキシトシン分泌によって子宮収縮が増強される。  4.授乳中は排卵が抑制される。  (解答2)。  (第10回 問題49) 問題255 通常、受精が行われるのはどこか。  1.卵巣  2.卵管  3.子宮  4.腟  (解答2)  (第19回 問題48) 問題256 女性の性周期でプロゲステロンの血中濃度が高まる時期はどれか。  1.増殖期  2.排卵期  3.分泌期  4.月経期  (解答3)  (解説 性周期には、卵巣周期と月経周期とがある。  ・卵巣周期:卵胞期、排卵期、黄体期よりなり、通常は28日間である。 @卵胞期(1〜14日目頃):下垂体前葉からのFSHが増すにつれ、卵巣で数個の卵胞が成熟し始める。そのうちの1個の卵胞のみが成長し、他は退縮する。この期間は卵胞からエストロジェンの分泌が増加する。 A排卵期(14日目頃):血漿エストロジェン濃度が急激に増加し、これが視床下部に作用し、LHの一過性の急激な分泌増加(LHサージ)を引き起こし排卵が起こる。 B黄体期(14〜28日目頃):LHの作用で排卵語の卵胞には黄体が形成されプロジェステロンが分泌される。プロジェステロンの作用により子宮粘膜から分泌液が出る。受精が行われない場合には黄体は退化しプロジェステロンのレベルは低下する。  ・月経周期(子宮内膜周期):月経が始まってから次の月経の前日までの周期。子宮の状態によって、月経期・増殖期・分泌期に分けられる。増殖期は卵巣の卵胞期にあたる時期で、エストロジェンの作用により子宮内膜が増殖し厚くなる。分泌期は卵巣の黄体期にあたる時期で、プロジェステロンの作用により子宮内膜がさらに厚みを増し、粘液を分泌して受精卵の着床に備える。)  (第14回 問題45) 問題257 女性の性周期において体温上昇に関与するのはどれか。  1.エストロゲン  2.テストステロン  3.プロゲステロン  4.プロラクチン  (解答3)  (第18回 問題43) 問題258 性周期の黄体期に起こるのはどれか。  1.卵胞の成熟  2.子宮内膜の脱落  3.黄体形成ホルモンの増加  4.基礎体温の上昇  (解答4)  (第24回 問題33) 問題259 卵巣について正しいのはどれか。  1.卵胞刺激ホルモンを分泌する。  2.プロラクチンを分泌する。  3.子宮に直接つながる。  4.黄体を形成する。  (解答4)  (第26回 問題33) B 妊娠と出産 問題260 プロラクチンの調節作用はどれか。  1.糖質コルチコイドの分泌  2.乳汁の産生  3.骨の成長  4.サイロキシンの分泌  (解答2)  (第2回 問題49) 問題261 乳汁産生を促進するホルモンはどれか。  1.プロラクチン  2.サイロキシン  3.インスリン  4.アンドロゲン  (解答1)  (第6回 問題47) 問題262 妊娠を維持継続させるホルモンはどれか。  1.卵胞ホルモン  2.黄体ホルモン  3.アンドロゲン  4.コルチコステロン  (解答2)  (第3回 問題50) 問題263 妊娠の維持に重要なホルモンはどれか。  1.エストロゲン  2.プロゲステロン  3.オキシトシン  4.コルチコステロン  (解答2)  (第13回 問題49) 問題264 分娩時に子宮の収縮を誘発するホルモンはどれか。  1.エストロゲン  2.オキシトシン  3.プロラクチン  4.プロゲステロン  (解答2)  (第16回 問題42) 問題265 分娩時に子宮収縮作用を発揮するホルモンはどれか。  1.オキシトシン  2.プロラクチン  3.エストロゲン  4.プロゲステロン  (解答1)  (第17回 問題42) C 成長 D 老化 問題266 安静状態の高齢者で低下しているのはどれか。  1.腎血流量  2.血糖値  3.体液の浸透圧  4.体液のpH  (解答1)  (第8回 問題49) 問題267 高齢になるに伴い上昇する傾向があるのはどれか。  1.肺活量  2.骨密度  3.血圧  4.腎血流量  (解答3) (解説)  安静時の血圧は一般に年齢とともに上昇する傾向を示す。これは高齢者では血管が弾力性を失って血管抵抗が高まっているためである。  (第27回 問題37) 第10章 神経 A ニューロンの構造と働き 問題268 神経系について正しいのはどれか。  1.中枢神経系は脳と脊髄とからなる。  2.体性神経系は消化、循環など自律機能をつかさどる。  3.副交感神経は汗腺を支配する。  4.運動神経は求心性神経である。  (解答1)  (第1回 問題51) 問題269 神経について正しい記述はどれか。  1.脳神経は中枢神経である。  2.感覚神経は求心性神経である。  3.自律神経系には遠心性神経はない。  4.脊髄神経は自律神経を含まない。  (解答2)  (第8回 問題50) 問題270 神経について正しい記述はどれか。  1.脳神経は中枢神経系である。  2.脊髄神経は自律神経を含まない。  3.感覚神経は遠心性神経である。  4.運動神経はA線維である。  (解答4)  (第20回 問題43) 問題271 活動電位を発生しないのはどれか。  1.感覚神経  2.グリア細胞  3.心筋線維  4.骨格筋線維  (解答2)  (第20回 問題44) 問題272 有髄神経で誤っている記述はどれか。  1.全か無の法則に従う。  2.ランビエの絞輪は絶縁性が高い。  3.ミエリンがある。  4.無髄神経より興奮伝導が速い。  (解答2)  (第12回 問題50) 問題273 無髄神経線維によって伝導される情報はどれか。  1.触覚  2.筋の伸展  3.筋の収縮  4.深部痛覚  (解答4)  (解説 体性神経で無髄繊維はC繊維である。)  (第7回 問題55) 問題274 神経の静止電位として適切なのはどれか。  1.+80mV  2.+15mV  3.0mV  4.−80mV  (解答4)  (第17回 問題43) 問題275 活動電位について誤っている記述はどれか。  1.活動電位はスパイク電位とも呼ばれる。  2.オーバーシュートは過分極時に現れる。  3.全か無の法則に従う。  4.膜電位の正方向への変化は脱分極と呼ばれる。  (解答2)  (解説 活動電位(インバルスあるいはスパイク): 脱分極(膜電位が急速にプラス方向に変化することをいう。活動電位の正の部分をオーバーシュートという。)、再分極層(30から50ミリボルトとなったのち低下して再び静止電位にもどる。) この現象を膜の興奮という。全か無の法則に従う。)  (第10回 問題50) B 神経線維の興奮伝導 問題276 神経線維における興奮伝導の三原則に含まれないのはどれか。  1.跳躍伝導  2.不減衰伝導  3.絶縁性伝導  4.両方向性伝導  (解答1)  (第14回 問題46) 問題277 神経線維の興奮伝導について誤っている記述はどれか。  1.絶縁性伝導をする。  2.不減衰伝導をする。  3.一方向性伝導をする。  4.太い線維ほど伝導速度が速い。  (解答3)  (第5回 問題52) 問題278 神経線維における興奮伝導で誤っている記述はどれか。  1.興奮は両方向に伝わる。  2.有髄線維は無髄線維よりも伝導速度が速い。  3.伝導速度は温度の影響を受ける。  4.興奮は隣接する神経線維に伝わる。  (解答4)  (第13回 問題50) 問題279 神経線維の興奮伝導について誤っている記述はどれか。  1.不減衰伝導をする。  2.一方向性伝導をする。  3.太い線維ほど速く伝導する。  4.絶縁性伝導をする。  (解答2)  (第16回 問題43) 問題280 跳躍伝導をする線維はどれか。  1.無髄神経線維  2.有髄神経線維  3.骨格筋線維  4.心筋線維  (解答2)  (第5回 問題53) 問題281 神経線維の絶縁性伝導として正しい記述はどれか。  1.興奮は両方向に伝導する。  2.興奮は隣りの神経線維には伝導しない。  3.興奮は飛び飛びに伝導する。  4.興奮の大きさは減衰しない。  (解答2)  (第6回 問題48) 問題282 有髄神経線維の活動電位で誤っている記述はどれか。  1.両方向へ伝導する。  2.絶縁伝導する。  3.ランビエの絞輪で発生する。  4.振幅は伝導中に変化する。  (解答4)  (第17回 問題44) 問題283 無髄神経の伝導様式について誤っているのはどれか。  1.絶縁伝導  2.跳躍伝導  3.不減衰伝導  4.両側性伝導  (解答2)  (第9回 問題50) 問題284 興奮伝導速度が最も遅い神経線維はどれか。  1.Aα線維  2.Aβ線維  3.B線維  4.C線維  (解答4)  (第3回 問題52) 問題285 C線維について正しいのはどれか。  1.伝導速度が速い。  2.跳躍伝導をする。  3.自律神経節後線維でもある。  4.温度覚は伝えない。  (解答3)  (第10回 問題51) 問題286 C線維について正しい記述はどれか。  1.Aδ(デルタ)線維より太い。  2.刺すような痛みを伝える。  3.順応は遅い。  4.適当刺激は筋の伸展である。  (解答3)  (第2回 問題57) C シナプス伝達 問題287 シナプス伝達の特徴として誤っている記述はどれか。  1.反復刺激後増強が起こる。  2.シナプス遅延がある。  3.一方向に伝達される。  4.樹状突起から伝達物質が放出される。  (解答4)  (第2回 問題50) 問題288 シナプス伝達の特徴として誤っている記述はどれか。  1.一方向性に伝達される。  2.シナプス遅延がある。  3.疲労しにくい。  4.反復刺激後増強が起こる。  (解答3)  (第18回 問題44) 問題289 シナプスにおける化学伝達物質はどれか。  1.アセチルコリン  2.ビリルビン  3.トリプシン  4.ガストリン  (解答1)  (第1回 問題50) 問題290 軸索終末から興奮が伝達されない細胞はどれか。  1.腺細胞  2.骨細胞  3.筋細胞  4.神経細胞  (解答2)  (第7回 問題48) 問題291 シナプス伝達で誤っている記述はどれか。  1.反復刺激後増強がある。  2.シナプス小胞内に受容体がある。  3.一方向性伝達である。  4.薬物の影響を受けやすい。  (解答2)  (第8回 問題51) 問題292 シナプス伝達で正しいのはどれか。  1.頻繁に使用してもシナプスは疲労しない。  2.シナプス小胞内に受容体がある。  3.両方向性伝達である。  4.酸素不足による影響を受けやすい。  (解答4)  (解説)  1 頻繁に使用するとシナプスは疲労する(易疲労)。  2 シナプス後細胞のシナプス下膜に受容体がある。  3 一方向性伝達である。  4 酸素不足による影響を受けやすい。  (第27回 問題30) 問題293 化学シナプスにおける伝達機構で誤っている記述はどれか。  1.疲労しにくい。  2.シナプス遅延がある。  3.一方向性に伝達する。  4.抑制性神経伝達物質がある。  (解答1)  (第9回 問題51) D 中枢神経系の分類と機能 問題294 高次脳機能に含まれるのはどれか。  1.言語  2.伸張反射  3.聴覚  4.味覚  (解答1)  (第18回 問題45) 問題295 成人の脳波で安静・閉眼時に最もよく現れるのはどれか。  1.α波  2.β波  3.θ波  4.δ波  (解答1)  (第3回 問題54) 問題296 脳波にα波が現れやすい時期はどれか。  1.安静閉眼中  2.暗算中  3.レム睡眠中  4.ノンレム睡眠中  (解答1)  (第9回 問題53) 問題297 脳波とそれが現れやすい時期との組合せで正しいのはどれか。  1.α波 ーー 睡眠時  2.β波 ーー 精神活動時  3.δ波 ーー 感覚刺激時  4.θ波 ーー 安静閉眼時  (解答2)  (第21回 問題44) 問題298 脳波について誤っている記述はどれか。  1.α、β、θ、δ波の順で周波数は低くなる。  2.てんかんの診断に必要である。  3.棘波(スパイク)は異常脳波である。  4.ノンレム睡眠時には徐波がみられる。  (解答1)  (第11回 問題51) 問題299 健康成人のレム睡眠について誤っている記述はどれか。  1.眼球が急速に動く。  2.心拍や呼吸が乱れる。  3.一夜に約20回発生する。  4.夢を見ていることが多い。  (解答3)  (解説 睡眠のリズムは90分である。)  (第6回 問題52) 問題300 正常脳波で誤っているのはどれか。  1.α波  2.β波  3.γ波  4.δ波  (解答3)  (第7回 問題50) 問題301 脳波で最も周波数が低いのはどれか。  1.α波  2.β波  3.θ波  4.δ波  (解答4)  (第8回 問題53) 問題302 脳波成分で周波数が最も低いのはどれか。  1.α波  2.β波  3.θ波  4.δ波  (解答4)  (第22回 問題44) E 反射 問題303 反射弓を構成する経路の中で受容器につながるのはどれか。  1.反射中枢  2.遠心性神経  3.求心性神経  4.効果器  (解答3)  (第5回 問題54) 問題304 体性−自律神経反射はどれか。  1.膝蓋腱反射  2.体温調節反射  3.眼瞼反射  4.腹壁反射  (解答2)  (第4回 問題55) 問題305 筋性防御の原因となるのはどれか。  1.下肢の熱傷  2.骨格筋の損傷  3.腹膜の炎症  4.肋骨の骨折  (解答3)  (第13回 問題52) F 脊髄 問題306 脊髄内伝導路と働きとの組合せで誤っているのはどれか。  1.脊髄視床路 ーー 感覚  2.脊髄小脳路 ーー 姿勢調節  3.皮質脊髄路 ーー 随意運動  4.後索路 ーー 不随意運動  (解答4)  (第14回 問題47) G 脳幹 問題307 脳幹について誤っている記述はどれか。  1.視床に上行する感覚性神経が通る。  2.延髄、小脳および中脳で構成される。  3.自律神経機能の中枢がある。  4.覚醒に重要な神経回路がある。  (解答2)  (第11回 問題50) 問題308 脳幹に中枢がないのはどれか。  1.対光反射中枢  2.排尿中枢  3.呼吸中枢  4.言語中枢  (解答4)  (第12回 問題52) 問題309 延髄に主たる調節中枢があるのはどれか。  1.体温  2.姿勢  3.呼吸  4.飲水  (解答3)  (解説 各自律機能の中枢は 延髄: 呼吸循環調節、咀嚼嚥下嘔吐反射発汗など 橋: 排尿反射 中脳: 姿勢反射、眼の運動に関係する反射 視床下部: 自律神経系の統合中枢、体温調節中枢、摂食調節中枢、空腹満腹飲水中枢、情動行動発言のちゅうすう)  (第2回 問題51) 問題310 延髄に反射中枢がないのはどれか。  1.呼吸  2.循環  3.排尿  4.嘔吐  (解答3)  (第10回 問題54) 問題311 呼吸中枢がある部位はどれか。  1.延髄  2.視床  3.大脳皮質  4.小脳  (解答1)  (第4回 問題54) 問題312 循環中枢はどこにあるか。  1.視床  2.中脳  3.小脳  4.延髄  (解答4)  (第6回 問題49) 問題313 中脳にある機能はどれか。  1.体温調節  2.姿勢調節  3.本能行動  4.下垂体ホルモン調節  (解答2)  (第12回 問題53) 問題314 姿勢反射の調節中枢がある部位はどれか。  1.視床  2.中脳  3.橋  4.延髄  (解答2)  (第3回 問題53) 問題315 中脳に中枢がある反射はどれか。  1.嚥下反射  2.呼吸反射  3.排尿反射  4.対光反射  (解答4)  (第7回 問題49) 問題316 中脳に中枢が存在するのはどれか。  1.本能行動  2.対光反射  3.唾液分泌  4.体温調節  (解答2)  (第23回 問題33) 問題317 反射中枢が中脳にあるのはどれか。  1.嚥下反射  2.排尿反射  3.伸張反射  4.立ち直り反射  (解答4)  (第26回 問題34) 問題318 脳の調節中枢について誤っている組合せはどれか。  1.延髄 ーー 循環調節  2.中脳 ーー 摂食行動  3.小脳 ーー 協調運動  4.橋 ーー 排尿調節  (解答2)  (第2回 問題53) 問題319 脳の調節中枢について誤っている組合せはどれか。  1.延髄 ーー 呼吸調節  2.中脳 ーー 姿勢調節  3.視床下部 ーー 体温調節  4.小脳 ーー 発汗調節  (解答4)  (第8回 問題52) H 小脳 問題320 小脳の機能で正しいのはどれか。  1.ホルモン分泌調節  2.協調運動調節  3.本能行動調節  4.情動調節  (解答2)  (第1回 問題54) 問題321 小脳の機能として誤っているのはどれか。  1.協調運動の調節  2.身体の平衡保持  3.熟練した運動の記憶  4.情動行動の発現  (解答4)  (第10回 問題53) 問題322 小脳の働きはどれか。  1.心機能の調節  2.空腹感の発生  3.運動の調節  4.情動行動の発現  (解答3)  (第19回 問題46) I 視床 問題323 視床内側膝状体で中継される感覚はどれか。  1.皮膚感覚  2.視覚  3.聴覚  4.味覚  (解答3)  (解説 視床は感覚意識運動に重要な部位である。感覚線維は総てニューロンを変える。体性感覚は腹側基底核群で、聴覚は内側膝状体で、視覚は外側膝状体で中継されてそれぞれ大脳皮質の体性感覚や聴覚や視覚野に達する。この系を特殊投射系といい感覚に重要である。)  (第10回 問題57) J 視床下部 問題324 視床下部の機能で誤っているのはどれか。  1.姿勢の調節  2.摂食調節  3.体温調節  4.ホルモン分泌調節  (解答1)  (第1回 問題53) 問題325 視床下部に調節中枢がないのはどれか。  1.体温  2.血糖  3.排尿  4.水分  (解答3)  (第9回 問題52) 問題326 視床下部の機能として誤っているのはどれか。  1.体温調節  2.摂食調節  3.自律機能調節  4.協調運動調節  (解答4)  (第6回 問題50) 問題327 視床下部の働きで適切でないのはどれか。  1.感覚の中継  2.摂食の調節  3.自律機能の調節  4.概日リズムの形成  (解答1)  (第16回 問題44) 問題328 視床下部によって調節されるのはどれか。  1.感覚機能  2.飲水行動  3.嘔吐反射  4.姿勢保持  (解答2)  (第25回 問題34) K 大脳 問題329 大脳基底核の機能として正しいのはどれか。  1.二点弁別  2.運動調節  3.循環調節  4.言語理解  (解答2)  (第16回 問題45) 問題330 本能行動をつかさどる脳の部位はどれか。  1.延髄  2.橋  3.小脳  4.大脳辺縁系  (解答4)  (第5回 問題56) 問題331 体性感覚野があるのはどれか。  1.前頭葉  2.頭頂葉  3.後頭葉  4.側頭葉  (解答2)  (第1回 問題55) 問題332 頭頂葉にある感覚野はどれか。  1.視覚野  2.聴覚野  3.嗅覚野  4.体性感覚野  (解答4)  (第19回 問題49) 問題333 後頭葉にある感覚野はどれか。  1.体性感覚野  2.視覚野  3.聴覚野  4.味覚野  (解答2)  (第6回 問題51) 問題334 大脳皮質運動野について誤っている記述はどれか。  1.前頭葉にある。  2.随意運動に関与する。  3.反対側の身体運動を支配する。  4.巧緻運動をつかさどる領域は狭い。  (解答4)  (第15回 問題46) 問題335 損傷直後に片側の弛緩麻痺が起こるのはどれか。  1.小脳  2.大脳基底核  3.一次運動野  4.補足運動野  (解答3)  (解説 一次運動野の損傷では、損傷直後に片側の弛緩麻痺が起こる。その後、時間の経過と伴に痙性片麻痺へと移行していき、ウェルニッケ・マンの肢位を呈するようになる。)  (第26回 問題35) 問題336 一次運動野において最も広い身体部位支配領域はどれか。  1.顔面  2.上腕  3.体幹  4.下腿  (解答1)  (第14回 問題50) L 脳脊髄液 M 末梢神経系 問題337 体性神経系の求心性神経はどれか。  1.運動神経  2.感覚神経  3.交感神経  4.副交感神経  (解答2)  (第3回 問題51) 問題338 口腔や咽頭の感覚に関与しないのはどれか。  1.顔面神経  2.舌咽神経  3.舌下神経  4.迷走神経  (解答3)  (第12回 問題51) 問題339 迷走神経の支配で正しいのはどれか。  1.眼球の運動  2.唾液の分泌  3.舌筋の運動  4.胃腸管の運動  (解答4)  (第1回 問題52) 問題340 迷走神経の興奮で起こるのはどれか。  1.発汗  2.膀胱収縮  3.心拍数減少  4.血管収縮  (解答3)  (第20回 問題45) 問題341 迷走神経に支配されない器官はどれか。  1.心臓  2.気管支  3.胃  4.膀胱  (解答4)  (第4回 問題53) 問題342 迷走神経が関与しないのはどれか。  1.胃の収縮  2.膵液の分泌  3.腸液の分泌  4.直腸の収縮  (解答4)  (第14回 問題41) N 自律神経系 問題343 交感神経の興奮で起こらない現象はどれか。  1.皮膚血管の収縮  2.心拍数の増加  3.瞳孔の縮小  4.胃液分泌の抑制  (解答3)  (第9回 問題54) 問題344 交感神経活動に対する効果器の反応で誤っているのはどれか。  1.瞳孔括約筋の収縮  2.気管支筋の弛緩  3.腸管平滑筋の弛緩  4.立毛筋の収縮  (解答1)  (第10回 問題52) 問題345 交感神経刺激に対する効果器の反応として誤っているのはどれか。  1.副腎からのアドレナリン分泌の増加  2.肝臓からのグルコース放出の増加  3.皮膚血管の拡張  4.立毛筋の収縮  (解答3)  (第17回 問題45) 問題346 緊急事態に対応するときに起こる反応で誤っているのはどれか。  1.瞳孔縮小  2.呼吸促進  3.血圧上昇  4.骨格筋血流増加  (解答1)  (第6回 問題54) 問題347 交感神経活動に対する応答で誤っているのはどれか。  1.縮瞳  2.心拍数増加  3.血管収縮  4.腸運動抑制  (解答1)  (第7回 問題51) 問題348 交感神経の作用について誤っているのはどれか。  1.ノルアドレナリン分泌増加  2.心拍数増加  3.発汗促進  4.瞳孔縮小  (解答4)  (第8回 問題54) 問題349 副交感神経の働きで正しい組合せはどれか。  1.心臓 ーー 心拍数増加  2.気道 ーー 気管支筋弛緩  3.胃 ーー 平滑筋収縮  4.膀胱 ーー 排尿筋弛緩  (解答3)  (第6回 問題53) 問題350 副交感神経の働きとして正しい組合せはどれか。  1.眼 … 毛様体筋弛緩  2.心臓 … 心拍数増加  3.膵臓 … インスリン分泌  4.膀胱 … 括約筋の収縮  (解答3)  (第22回 問題45) 問題351 副交感神経活動の亢進による反応で正しいのはどれか。  1.毛様体筋弛緩  2.心拍数増加  3.グリコーゲン合成  4.直腸平滑筋弛緩  (解答3)  (第11回 問題52) 問題352 交感神経が単独で支配するのはどれか。  1.心臓  2.小腸  3.立毛筋  4.瞳孔括約筋  (解答3)  (第19回 問題44) 問題353 交感神経の単独支配を受けているのはどれか。  1.気道  2.汗腺  3.膵臓  4.胃  (解答2)  (第21回 問題45) 問題354 交感神経のみに支配されている器官はどれか。  1.心臓  2.胃  3.涙腺  4.汗腺  (解答4)  (第2回 問題52) 問題355 自律神経の二重支配を受けない器官はどれか。  1.胃  2.心臓  3.涙腺  4.汗腺  (解答4)  (第4回 問題524) 問題356 自律神経の二重神経支配を受けないのはどれか。  1.瞳孔散大筋  2.唾液腺  3.胃  4.膀 胱  (解答1)  (第13回 問題51) 問題357 交感神経節前線維終末部から放出される神経伝達物質はどれか。  1.ノルアドレナリン  2.アセチルコリン  3.セロトニン  4.アドレナリン  (解答2)  (第15回 問題44) 問題358 交感神経のβ作用でないのはどれか。  1.血管収縮  2.心拍数増加  3.心収縮力増大  4.気管支拡張  (解答1  (解説:交感神経受容体(アドレナリンやノルアドレナリンが作用する)には α受容体(血管収縮や胃腸管の括約筋の収縮に関与する) β受容体(心拍数増加心収縮力増大脂肪分解促進骨格筋の血管拡張気管支拡張胃腸筋平滑筋弛緩に関与する) がある。)  (第14回 問題48) 第11章 筋 A 骨格筋の構造と働き 問題359 筋収縮に重要な蛋白はどれか。  1.ミオシン  2.アルブミン  3.トリプシン  4.ペプシン  (解答1)  (解説 骨格筋の収縮にはアクチンフィラメントとミオシンフィラメントが関係する)  (第6回 問題55) 問題360 骨格筋について誤っている記述はどれか。  1.無酸素状態でもエネルギー産生ができる。  2.クレアチンリン酸はエネルギー源である。  3.収縮に伴い熱が発生する。  4.弛緩の過程にエネルギーは不要である。  (解答4)  (第14回 問題49) 問題361 赤筋線維について正しい記述はどれか。  1.白筋線維よりも疲労しにくい。  2.白筋線維よりも発生する張力が大きい。  3.白筋線維よりも収縮が速い。  4.白筋線維よりも酸素消費量が少ない。  (解答1)  (第13回 問題53) 問題362 姿勢維持に関与する筋の特徴として誤っているのはどれか。  1.収縮速度が遅い。  2.白筋である。  3.疲れにくい。  4.ミオグロビン量が多い。  (解答2)  (第25回 問題35) 問題363 骨格筋の白筋に関する記述で正しいのはどれか。  1.筋疲労を起こしやすい。  2.筋収縮速度は遅い。  3.発生する筋張力は小さい。  4.ミオグロビンが多く含まれる。  (解答1)  (第20回 問題46) B 筋の収縮の仕組み 問題364 筋収縮に関与しないのはどれか。  1.カルシウムイオン  2.アデニン  3.アクチン  4.ミオシン  (解答2)  (第7回 問題52) 問題365 骨格筋の収縮について誤っている記述はどれか。  1.エネルギー源はATPである。  2.カルシウムイオンが必要である。  3.活動電位は筋収縮と同時に起こる。  4.単収縮より強縮の方が発生する張力は大きい。  (解答3)  (第10回 問題55) 問題366 骨格筋の収縮について誤っている記述はどれか。  1.熱を産生する。  2.疲労が起こる。  3.収縮に加重が起こる。  4.心筋よりも不応期が長い。  (解答4)  (第15回 問題45) 問題367 骨格筋の収縮について誤っている記述はどれか。  1.筋収縮に伴って熱が発生する。  2.エネルギー源としてATPを用いる。  3.日常の運動は単収縮によって行われる。  4.カルシウムイオンが必要である。  (解答3)  (第17回 問題46) 問題368 等尺性収縮を主とする運動はどれか。  1.壁を押し続ける。  2.ドアノブを回す。  3.シャッターを上げる。  4.扉を開く。  (解答1)  (第13回 問題55) 問題369 筋の収縮で誤っている記述はどれか。  1.収縮時に熱を産生する。  2.弛緩にATPは必要である。  3.筋トーヌスは姿勢保持に関与する。  4.歩行運動は等尺性収縮による。  (解答4)  (第12回 問題56) 問題370 骨格筋について誤っているのはどれか。  1.一回の活動電位による収縮を単収縮という。  2.持続的収縮を一般的に強縮という。  3.収縮を繰り返した後、刺激しても収縮しなくなることを筋の疲労という。  4.筋の両端を固定した状態で生じる収縮を等張性収縮という。  (解答4)  (第1回 問題49) 問題371 骨格筋について誤っている記述はどれか。  1.日常の運動の多くは筋の強縮によって起こる。  2.骨格筋は心筋に比べて不応期が長い。  3.筋の両端を固定した状態で起こる収縮を等尺性収縮という。  4.筋収縮にはカルシウムイオンが必要である。  (解答2)  (第2回 問題54) 問題372 骨格筋について誤っている記述はどれか。  1.単収縮は強縮より大きな張力を発生する。  2.筋緊張は姿勢保持機能に関与する。  3.筋収縮のエネルギーはATP分解による。  4.筋収縮で熱産生が起こる。  (解答1)  (第8回 問題55) 問題373 骨格筋について誤っている記述はどれか。  1.筋の両端を固定した状態で起こる収縮を等張力性収縮という。  2.筋収縮にはカルシウムイオンが必要である。  3.骨格筋の不応期は心筋より短い。  4.日常の運動は強縮によって起こる。  (解答1)  (第9回 問題55) 問題374 骨格筋について正しい記述はどれか。  1.心筋よりも活動電位の不応期が短い。  2.横紋構造は認められない。  3.収縮のエネルギーはADPの分解による。  4.細胞外へのカルシウムイオン放出が収縮の引き金となる。  (解答1)  (第19回 問題45) C 筋のエネルギー供給の仕組み 問題375 筋収縮のエネルギーとして直接使われるのはどれか。  1.グルコース  2.グリコーゲン  3.クレアチンリン酸  4.アデノシン三リン酸  (解答4)  (第16回 問題46) D 心筋と平滑筋 問題376 平滑筋について正しい記述はどれか。  1.横紋構造をもつ。  2.血管壁では合胞体として機能する。  3.骨格筋に比べゆっくり収縮する。  4.骨格筋に比べ筋疲労が起こりやすい。  (解答3)  (第11回 問題53) 第12章 運動 A 骨格筋の神経支配 問題377 運動単位に含まれないのはどれか。  1.皮質錐体細胞  2.脊髄前角細胞  3.運動神経線維  4.筋線維  (解答1)  (第18回 問題46) 問題378 骨格筋の神経支配の記述で正しいのはどれか。  1.1本の筋線維は1個の運動ニューロンに支配される。  2.精密運動に関与する筋の神経支配比は大きい。  3.α運動ニューロンは錘内筋線維を支配する。  4.神経筋接合部は抑制性シナプスである。  (解答1)  (第20回 問題48) 問題379 骨格筋の神経支配で正しいのはどれか。  1.1本の筋線維は複数の運動ニューロンに支配される。  2.α運動ニューロンは錘内筋線維を支配する。  3.γ運動ニューロンはα運動ニューロンに比べて細胞体は大きい。  4.神経筋接合部は興奮性シナプスである。  (解答4)  (解説)  1 1本の筋線維は1個の運動ニューロンに支配される。  運動ニューロンの軸索は、骨格筋に近づくにつれて多数の枝に分かれ、個々の枝がそれぞれ1本の骨格筋線維に分布する。1個の運動ニューロンは数本から数百本の筋線維を支配する。個々の筋線維は、1個の運動ニューロンのみにより支配される。  2 α運動ニューロンは錘外筋線維を支配する。  α運動ニューロン → 錘外筋線維を支配(筋収縮)  γ運動ニューロン → 錘内筋線維を支配(筋紡錘の感度を調節)  3 γ運動ニューロンはα運動ニューロンに比べて細胞体は小さい。  4 神経筋接合部は興奮性シナプスである。  運動神経末端部の神経筋接合部で、アセチルコリンは興奮性に作用する。  (第27回 問題31) 問題380 腱紡錘の伸展を伝える神経線維はどれに属するか。  1.Ia  2.Ib  3.U  4.V  (解答2)  (第6回 問題56) 問題381 骨格筋の神経筋接合部における化学伝達物質はどれか。  1.アセチルコリン  2.ノルアドレナリン  3.グリシン  4.グルタミン酸  (解答1)  (第11回 問題56) 問題382 骨格筋の神経筋接合部で誤っているのはどれか。  1.伝達物質はノルアドレナリンである。  2.興奮性シナプスである。  3.筋疲労に関与する。  4.終板電位が発生する。  (解答1)  (第22回 問題47) B 運動の調節 問題383 脊髄反射はどれか。  1.緊張性頸反射  2.交叉性伸展反射  3.緊張性迷路反射  4.立ち直り反射  (解答2)  (第13回 問題54) 問題384 次の文で示す反射はどれか。 「足に痛みを加えると、同側の下肢を引っ込める。」  1.伸張反射  2.交叉性伸展反射  3.屈曲反射  4.膝蓋腱反射  (解答3)  (第3回 問題553) 問題385 屈曲反射について正しい記述はどれか。  1.受容器は筋紡錘である。  2.刺激側の対側の屈筋が収縮する。  3.脊髄反射である。  4.T群線維が関与する。  (解答3)  (第21回 問題46) 問題386 防御反射はどれか。  1.屈曲反射  2.腱反射  3.緊張性頚反射  4.前庭−眼反射  (解答1)  (第8回 問題56) 問題387 生体警告系の仕組みとして適切なのはどれか。  1.慢性痛  2.関連痛  3.屈曲反射  4.腹壁反射  (解答3)  (第24回 問題35) 問題388 膝蓋腱反射で誤っているのはどれか。  1.長脊髄反射  2.伸張反射  3.固有反射  4.単シナプス反射  (解答1)  (第5回 問題57) 問題389 膝蓋腱反射について誤っている記述はどれか。  1.受容器は筋紡錘である。  2.単シナプス反射である。  3.大腿二頭筋の反射である。  4.脊髄反射である。  (解答3)  (第7回 問題54) 問題390 伸張反射の経路に含まれないのはどれか。  1.運動野  2.脊髄前角  3.Ta群求心性線維  4.α運動ニューロン  (解答1)  (第16回 問題47) 問題391 興奮すると伸張反射を起こす受容器はどれか。  1.侵害受容器  2.筋紡錘  3.ゴルジ腱器官  4.マイスネル小体  (解答2)  (第17回 問題47) 問題392 伸張反射にかかわるのはどれか。  1.筋紡錘  2.Tb群求心性神経  3.多シナプス反射  4.誘発筋電図のM波  (解答1)  (第23回 問題34) 問題393 拮抗抑制の求心路を形成するのはどれか。  1.Ta群線維  2.Tb群線維  3.U群線維  4.V群線維  (解答1)  (第24回 問題34) 問題394 アキレス腱反射で正しい記述はどれか。  1.受容器は腱紡錘である。  2.多シナプス反射である。  3.上脊髄性反射である。  4.α運動ニューロンが関与する。  (解答4)  (第20回 問題47) 問題395 交叉性伸展反射について誤っているのはどれか。  1.痛み刺激で起こる。  2.刺激肢に屈曲反射が起こる。  3.反対肢に伸展反射が起こる。  4.単シナプス性反射である。  (解答4)  (第10回 問題56) 問題396 皮膚への刺激で起こらない反射はどれか。  1.伸張反射  2.横隔膜反射  3.交叉性伸展反射  4.屈曲反射  (解答1)  (第12回 問題55) 問題397 単シナプス反射はどれか。  1.交叉性伸展反射  2.腱反射  3.屈曲反射  4.引っかき反射  (解答2)  (第9回 問題56) 問題398 多シナプス反射でないのはどれか。  1.屈曲反射  2.引っかき反射  3.伸張反射  4.交叉性伸展反射  (解答3)  (第11回 問題55) 問題399 多シナプス反射でないのはどれか。  1.屈曲反射  2.引っかき反射  3.緊張性頸反射  4.アキレス腱反射  (解答4)  (第12回 問題54) 問題400 脳神経が遠心路でない反射はどれか。  1.眼瞼反射  2.咬筋反射  3.膝蓋腱反射  4.嚥下反射  (解答3)  (第5回 問題55) C 錘体路系と錐体外路系 D 発声と言語 第13章 感覚 A 感覚の分類と一般的性質 B 体性感覚 問題401 皮膚の感覚点で、最も密度の高いのはどれか。  1.触圧点  2.温点  3.冷点  4.痛点  (解答4)  (第4回 問題56) 問題402 皮膚感覚点で最も密度が高いのはどれか。  1.触圧点  2.温点  3.冷点  4.痛点  (解答4)  (第12回 問題57) 問題403 二点弁別閾の最も小さい部位はどれか。  1.指先  2.上腕  3.背中  4.下腿  (解答1)  (第2回 問題56) 問題404 二点弁別の最も鋭敏な部位はどれか。  1.口唇  2.背部  3.上腕  4.下腿  (解答1)  (第11回 問題57) 問題405 皮膚の無感温度はどれか。  1.50℃  2.42℃  3.33℃  4.15℃  (解答3)  (第4回 問題57) 問題406 メルケル盤が刺激されて起こる感覚はどれか。  1.触圧覚  2.温覚  3.冷覚  4.痛覚  (解答1)  (第17回 問題48) 問題407 触圧覚が最も敏感なのはどれか。  1.口唇  2.前腕  3.背部  4.下腿  (解答1)  (第25回 問題36) 問題408 皮膚感覚について誤っている記述はどれか。  1.パチニ小体は振動の受容器である。  2.皮膚の温点は痛点より密度が高い。  3.マイスナー小体は触覚の受容器である。  4.侵害刺激の受容器は自由神経終末である。  (解答2)  (第8回 問題57) 問題409 皮膚感覚について正しい記述はどれか。  1.パチニ小体は細い有髄神経で支配されている。  2.温点は痛点より数が多い。  3.ルフィニ小体は侵害受容器である。  4.マイスネル小体は触覚受容器である。  (解答4)  (第20回 問題49) 問題410 感覚と受容器との組合せで誤っているのはどれか。  1.味覚 ーー 杆体細胞  2.痛覚 ーー 自由神経終末  3.触覚 ーー メルケル盤  4.回転加速度 ーー 有毛細胞  (解答1)  (第16回 問題48) 問題411 最も順応しにくい感覚はどれか。  1.嗅覚  2.触覚  3.痛覚  4.冷覚  (解答3)  (第14回 問題52) 問題412 最も順応しにくい感覚はどれか。  1.触覚  2.痛覚  3.嗅覚  4.温覚  (解答2)  (第23回 問題35) C 内臓感覚 D 痛覚 問題413 皮膚痛覚について誤っている記述はどれか。  1.受容器は自由神経終末である。  2.Aδ線維は速い痛みを伝える。  3.C線維は局在の不明瞭な痛みを伝える。  4.順応が起こりやすい。  (解答4)  (第15回 問題48) 問題414 足先を強くぶつけた時に痛みを2回感じた。2番目の痛みで誤っているのはどれか。  1.ポリモーダル受容器が興奮した。  2.C線維が興奮を伝導した。  3.鋭い痛みであった。  4.ゆっくりと消失した。  (解答3)  (第13回 問題56) E 味覚と嗅覚 問題415 甘味を最も敏感に感じる部位はどれか。  1.舌 尖  2.舌根部  3.舌外側縁  4.舌中央部  (解答1)  (解説 舌の部位による味覚の差はないという説が有力となっているのでこの問題は不適当である。)  (第3回 問題56) 問題416 味覚について正しいのはどれか。  1.塩辛いは4基本味の一つである。  2.受容器は味蕾の基底細胞にある。  3.舌尖は苦みの感受性が高い。  4.舌の前方2/3は迷走神経が支配する。  (解答1)  (第22回 問題48) F 聴覚 問題417 聴覚の受容に関与する細胞はどれか。  1.錐状体細胞  2.水平細胞  3.有毛細胞  4.双極細胞  (解答3) (他は視覚に関係する。)  (第2回 問題55) 問題418 聴覚に関与しないのはどれか。  1.アブミ骨  2.鼓膜  3.コルチ器官  4.半規管  (解答4)  (第9回 問題57) 問題419 聴覚について正しい記述はどれか。  1.音波は内耳道を通って鼓膜に達する。  2.耳小骨には音圧を増幅する作用がある。  3.コルチ器の有毛細胞は外リンパに接する。  4.聴覚情報は外側膝状体を中継する。  (解答2)  (第19回 問題47) 問題420 聴覚に関係するのはどれか。  1.蝸牛神経  2.滑車神経  3.三叉神経  4.外転神経  (解答1)  (第1回 問題57) G 平衡感覚 問題421 平衡感覚の受容細胞はどれか。  1.水平細胞  2.自由神経終末  3.有毛細胞  4.パチニ小体  (解答3)  (第21回 問題47) H 視覚 問題422 視覚について正しい組合せはどれか。  1.遠近調節 ーー 毛様体筋  2.明るさ調節 ーー 硝子体  3.色の感覚 ーー 虹彩  4.暗順応 ーー 外眼筋  (解答1)  (第1回 問題56) 問題423 視覚について誤っているのはどれか。  1.瞳孔の大きさを変えて明るさの調節を行う。  2.水晶体の厚みを変えて遠近調節を行う。  3.硝子体の働きによって暗順応を行う。  4.視細胞の働きによって色の識別を行う。  (解答3)  (第17回 問題49) 問題424 近くの物体を見るときに収縮する筋はどれか。  1.瞳孔散大筋  2.外側直筋  3.上斜筋  4.毛様体筋  (解答4)  (第3回 問題57) 問題425 視覚機能に関与しない細胞はどれか。  1.杆状体細胞  2.錐状体細胞  3.有毛細胞  4.双極細胞  (解答3)  (第7回 問題56) 問題426 視覚の受容器で主に明暗の識別にかかわるのはどれか。  1.錐体細胞  2.杆体細胞  3.色素細胞  4.双極細胞  (解答2)  (第18回 問題47) 問題427 網膜の黄斑について正しい記述はどれか。  1.杆体細胞が密集している。  2.明るい場所での分解能が良い。  3.暗い場所での感度が高い。  4.血管が豊富にある。  (解答2)  (第21回 問題48) 第14章 生体の防御機構 A 生体の防御機構 問題428 細菌を貪食するのはどれか。  1.好中球  2.赤血球  3.血小板  4.肥満細胞  (解答1)  (第18回 問題48) 問題429 自然免疫の働きとして適切なのはどれか。  1.好中球による食作用  2.キラーT細胞による細胞傷害作用  3.免疫記憶細胞による抗原の認識  4.形質細胞による免疫グロブリンの産生  (解答1)  (第24回 問題36) B 免疫反応 問題430 リンパ球産生に関与しないのはどれか。  1.骨髄  2.胸腺  3.膵臓  4.脾臓  (解答3)  (第18回 問題49) 問題431 リンパ球の働きでないのはどれか。  1.抗体の産生  2.異物の貪食  3.抗原の記憶  4.ウイルス感染細胞の破壊  (解答2)  (第16回 問題49) 問題432 抗体産生作用をもつ白血球はどれか。  1.単球  2.リンパ球  3.好中球  4.好酸球  (解答2)  (第2回 問題40) 問題433 抗体を産生する細胞はどれか。  1.T細胞  2.形質細胞  3.ナチュラルキラー細胞  4.大食細胞  (解答2)  (第15回 問題49) 問題434 免疫グロブリンを産生するのはどれか。  1.B細胞  2.マクロファージ  3.T細胞  4.好中球  (解答1)  (第10回 問題40) 問題435 液性免疫にかかわるのはどれか。  1.B細胞  2.キラーT細胞  3.好中球  4.NK細胞  (解答1)  (第23回 問題36) 問題436 液性免疫に関わる主要な白血球はどれか。  1.マクロファージ  2.キラーT細胞  3.NK細胞  4.B細胞  (解答4)  (解説)  1 マクロファージ 細胞性免疫:貪食、抗原提示  2 キラーT細胞 細胞性免疫:細胞障害  3 NK細胞 細胞性免疫:細胞障害(ヘルパーT細胞の指令を必要としない自然免疫)  4 B細胞 液性免疫  (第27回 問題32) 問題437 免疫について正しいのはどれか。  1.マクロファージは抗原を提示する。  2.ヘルパーT細胞は補体を放出する。  3.好中球は抗原を特異的に認識する。  4.サイトカインは抗原と特異的に結合する。  (解答1)  (解説 選択肢の免疫に関する細胞や物質について以下に記す。  ・マクロファージは白血球の1種である。生体内をアメーバ様運動する遊走性の食細胞で、死んだ細胞やその破片、体内に生じた変性物質や侵入した細菌などの異物を捕食して消化し排除している。とくに、外傷や炎症の際に活発である。また抗原提示細胞でもあり、免疫系の一部を担っている。  ・ヘルパーT細胞とは、抗原で刺激されたB細胞に作用して,B細胞の抗体産生細胞への分化を補助するT細胞である。未分化なB細胞が抗体産生能を持つためには,特異抗原で刺激された後にT細胞からシグナルが伝達されなければならない。ヘルパーT細胞は、マクロファージや樹状細胞が提示する抗原により活性化し,インターロイキン2などのリンホカインを産生し,B細胞に分化を誘導するためのシグナルを与える。このように、ヘルパーT細胞はマクロファージなどからの抗原情報の提示を受けて抗原を特異的に認識して、この情報をB細胞や他のリンパ球に伝えている。  ・補体とは、血清中に存在するグロブリン系のたんぱく質である。抗原と抗体との複合体や病原微生物に結合すると活性化し、抗体の働きを補助したり溶菌作用などを現したりする。  ・サイトカインとは、抗原が感作リンパ球に結合した時に、このリンパ球から分泌される特殊なたんぱく質の総称であり、これまでに、数十種類見つかっている。代表的なものにインターロイキン、インターフェロン、腫瘍壊死因子などがある。いずれも、免疫系の調節、炎症反応の惹起、細胞の増殖や分化の調整などに関係し、感染防御、生体機能の調節、様々な疾患の発症の抑制に重要な役割を果たしている。)  (第26回 問題36) 問題438 リンパ球の中でB細胞が関与しないのはどれか。  1.細胞性免疫  2.抗体産生  3.形質細胞への分化  4.抗原への特異的反応  (解答1)  (第7回 問題57) 問題439 抗体について誤っているのはどれか。  1.T細胞が産生する。  2.γ−グロブリンに属する。  3.抗原特異性が高い。  4.再感染で産生量が増加する。  (解答1)  (第13回 問題57) 問題440 形質細胞に分化するのはどれか。  1.T細胞  2.B細胞  3.NK細胞  4.マクロファージ  (解答2)  (第14回 問題53) 問題441 ヒスタミンを産生する細胞はどれか。  1.好中球  2.単球  3.リンパ球  4.肥満細胞  (解答4)  (第21回 問題49) 問題442 炎症について正しいのはどれか。  1.白血球の活動が抑制される。  2.コルチゾールで反応が促進される。  3.血管が拡張する。  4.血管透過性が低下する。  (解答3)  (第22回 問題49) 第15章 身体活動の協調 A 生体の適応 問題443 寒冷環境において体温の維持に関与するのはどれか。  1.皮膚血管の収縮  2.不感蒸散の増加  3.メラトニン分泌の増加  4.交感神経活動の低下  (解答1)  (第12回 問題45) 問題444 寒さへの適応で最も遅く起こる反応はどれか。  1.皮膚血管の収縮  2.立毛筋の収縮  3.ふるえ産熱  4.代謝の亢進  (解答4)  (第13回 問題46) B 恒常性維持 C バイオリズム 問題445 日内(概日)リズムに関して日中よりも夜間に起こる現象はどれか。  1.体温の上昇  2.血圧の上昇  3.副交感神経活動の亢進  4.副腎髄質ホルモンの分泌亢進  (解答3)  (第15回 問題47) 問題446 明確な日内リズムがみられるのはどれか。  1.血液のpH  2.体温  3.エストロゲン分泌量  4.血糖値  (解答2)  (第23回 問題37) 問題447 日中に比べ夜間に血中濃度が高くなるホルモンはどれか。  1.アルドステロン  2.メラトニン  3.カルシトニン  4.アドレナリン  (解答2)  (第14回 問題51) 問題448 覚醒時より睡眠時に顕著に認められるのはどれか。  1.血圧上昇  2.体温上昇  3.カテコラミン分泌亢進  4.メラトニン分泌亢進  (解答4)  (第24回 問題37) 問題449 早朝に最も分泌が高くなるのはどれか。  1.メラトニン  2.成長ホルモン  3.インスリン  4.コルチゾール  (解答4)  (第25回 問題37) 問題450 ホルモン分泌の日内リズムで、夜間、睡眠時に最も高まるのはどれか。  1.アドレナリン  2.成長ホルモン  3.コルチゾール  4.パラソルモン  (解答2)  (解説 概日リズム:生物は約1日(24〜25時間)ごとの周期で繰り返される生物学的リズム(体内時計)を持っている。そのリズムを概日リズムという。一定の時刻がくると自然に眠くなり、一定時間眠ると自然に目が覚めるという睡眠−覚醒のサイクルが代表的で、その他体温やホルモン系(メラトニンなど)の変動などが含まれる。夜間、睡眠時に分泌が高まるホルモンは、成長ホルモン、メラトニンである。メラトニンには、入眠作用や睡眠維持作用がある。日中は、光刺激により分泌が抑制されているが、習慣的就床時間の1〜2時間前から分泌され始め、深夜2〜3時頃に最も高くなる。これに対し、コルチゾールは早朝と覚醒、日中で高く深夜で低くなる。)  (第26回 問題37)