生理学国家試験問題(はり・きゅう) 第1章 生理学の基礎 問題1 細胞膜の構成成分はどれか。  1.無機塩酸  2.リボ核酸  3.燐脂質  4.乳酸  (解答3)  (解説: 細胞膜は燐脂質の二重層膜に種々の形の蛋白質分枝がモザイク上に分布したもので、細胞内と細胞外の物質移動や膜電位の発生に重要な働きをもつ。細胞膜は半透性の性質をもち、イオンに対しては選択的な透過性を持つ。脂質に溶けやすい物質は溶けにくい物質より膜を通りやすく水などの小さな分枝は膜を容易に通ることができる。)  (第6回 問題34) 問題2 細胞膜について正しい記述はどれか。  1.糖脂質分子が規則正しく配列している。  2.イオンに対して選択的な透過性をもつ。  3.蛋白質分子の二重層膜からなる。  4.脂質に溶けやすい物質ほど細胞膜を通りにくい。  (解答2)  (第9回 問題34) 問題3 DNAについて正しい記述はどれか。  1.小胞体にある。  2.1本の螺旋構造である。  3.遺伝情報をもつ。  4.2種類の塩基で構成される。  (解答3)  (解説: DNAは糖と塩基とリン酸が結合して鎖状に繋がったぶんしであり、DNAを構成する塩基にはアデニンA、グアニンG、チミンT、シトシンCの4種類がさまざまな配列により鎖状となり二重螺旋構造をなす。細胞分裂の際鎖がほどけて1本となりそれが基盤となって全く同じ2本の二重螺旋構造ができる。DNAは蛋白質と複合した染色質の形で核内に存在しているが細胞分裂のさいに凝集して染色体を形成する。人には46本の染色体がある。)  (第2回 問題34) 問題4 RNAを構成する塩基でないのはどれか。  1.アデニン  2.グアニン  3.シトシン  4.チミン  (解答4)  (第14回 問題33) 問題5 細胞小器官とその働きとの組合せで正しいのはどれか。  1.リボソーム ーー 蛋白質合成  2.リソソーム ーー 遺伝情報伝達  3.中心体 ーー 物質運搬  4.ゴルジ装置 ーー 細胞分裂  (解答1)  (解説:細胞小器官には次のものがある。  ミトコンドリア: 細胞のさまざまな活動のエネルギー源となるATP(アデノシン三燐酸)を大量に合成する。  小胞体: 粗面小胞体は表面にリボゾームが並びリボゾームは NAを多く含み蛋白質の合成の場となる。滑面小胞体の機能は細胞の分化にともなって多様であり例えばかんさいぼうでは解毒やグリコーゲンの分解合成、性腺ではステロイドホルモンの合成、胃の壁細胞では塩酸の分泌に関与する。  ゴルジ装置: 分泌物を濃縮したり細胞外に排泄したり、分泌カりゅーを産生する。  リソソーム: 加水分解酵素を多く含み不用な物質を分解処理する。  中心体: 細胞分裂にさいし働く。)  (第21回 問題31) 問題6 分解酵素を含む細胞小器官はどれか。  1.小胞体  2.ミトコンドリア  3.リソソーム  4.中心体  (解答3)  (第3回 問題34) 問題7 RNAが多く含まれる細胞小器官はどれか。  1.ゴルジ装置  2.ミトコンドリア  3.リソソーム  4.粗面小胞体  (解答4)  (第22回 問題31) 問題8 血糖について誤っているのはどれか。  1.エネルギー源となる。  2.グリコーゲンとして蓄積される。  3.食後急速に上昇する。  4.グルカゴンの作用で減少する。  (解答4)  (解説: グルカゴンは血糖を上昇させる。)  (第8回 問題40) 問題9 血糖について誤っているのはどれか。  1.エネルギー源となる。  2.グルカゴンの作用により減少する。  3.グリコーゲンとして貯えられる。  4.食欲に関係する。  (解答2)  (解説)  グルカゴンの作用  @肝臓において、グリコーゲンからグルコースへの分解、糖新生(アミノ酸などからのグルコースの新生)を促して、血糖値を上昇させる。A肝臓の脂肪分解を促して、血中遊離脂肪酸を増加させる。  (第27回 問題32) 問題10 解糖について正しい記述はどれか。  1.ミトコンドリアの中でおこる。  2.無酸素的におこる。  3.ブドウ糖の加水分解の過程である。  4.炭酸ガスが発生する。  (解答2)  (解説: ブドウ糖(グルコース)を分解してエネルギーを取り出す過程には無酸素的におこる解糖系と酸巣を必要とする呼吸とがある。)  (第7回 問題34) 問題11 解糖について正しいのはどれか。  1.酸素を必要とする。  2.細胞質内で行われる。  3.クエン酸が生成される。  4.電子伝達系に比べATP産生能が高い。  (解答2)  (解説)  グルコースは細胞質内で酵素の働きによって、ピルビン酸となる。このO2を必要としない過程を解糖という。解糖は細胞室内で起こり、クエン酸回路と電子伝達系はミトコンドリア内でO2の供給下で起こる。   (第26回 問題27) 問題12 解糖系で生成される高エネルギー化合物はどれか。  1.ピルビン酸  2.ATP  3.グリコーゲン  4.乳酸  (解答2)  (第4回 問題34) 問題13 1分子のグルコースから最も多くのATPを合成するのはどれか。  1.解糖系  2.クエン酸回路  3.電子伝達系  4.ローマン反応  (解答3)  (第18回 問題31) 問題14 ピルビン酸の分解で生じないのはどれか。  1.ATP  2.二酸化炭素  3.尿素  4.水  (解答3)  (第22回 問題32) 問題15 ATPに含まれるのはどれか。 1.アクチン  2.チミン  3.デオキシリボース  4.リン酸  (解答4)  (第23回 問題29) 問題16 健康成人の体液について誤っている記述はどれか。  1.体液は体重の約60%を占める。  2.細胞内液は間質液と血漿に区分される。  3.細胞外液にはナトリウムイオンが多い。  4.細胞内液にはカリウムイオンが多い。  (解答2)  (第10回 問題34) 問題17 正常な体液について正しい記述はどれか。  1.pHは約6.0である。  2.体液量は体重の約15%である。  3.細胞内液量は体重の約5%である。  4.体液の浸透圧は約290mOsm/lである。  (解答4)  (第16回 問題31) 問題18 細胞外液について正しい記述はどれか。  1.体重のやく5パーセントをしめる。  2.細胞内液より蛋白質が多い。  3.細胞内液よりカリウムが多い。  4.海水と似たイオン構成である。  (解答4)  (解説: 体重の20%が細胞外液でありこのうち15%が間質液5%が血漿である。組成は海水に似ておりナトリウムが多い。)  (第3回 問題35) 問題19 細胞外液について正しいのはどれか。  1.体重の60%を占める。  2.最も多く含まれる陽イオンはナトリウムイオンである。  3.細胞内液よりも浸透圧が高い。  4.間質液と血漿の蛋白質濃度は等しい。  (解答2)  (第25回 問題27) 問題20 細胞内液について正しい記述はどれか。  1.血漿と同じ組成である。  2.体重のやく15パーセントをしめる。  3.細胞外液にくらべ蛋白質が多い。  4.細胞外液に比べ量が少ない。  (解答3)  (解説:体重の40%が細胞内液であり細胞原形質の主成分は蛋白質である。)  (第7回 問題35) 問題21 血液の酸塩基並行を保つのに重要なイオンはどれか。  1.重炭酸 イオン  2.マグネシウム イオン  3.カリウム イオン  4.カルシウム イオン  (解答1)  (第3回 問題36) 問題22 肺における体液の酸塩基平衡に関与するのはどれか。  1.酸素の吸収  2.窒素の吸収  3.二酸化炭素の排泄  4.水分の排泄  (解答3)  (第19回 問題32) 問題23 アシドーシスの原因とならないのはどれか。  1.呼吸量減少  2.腎機能低下  3.頻回の嘔吐  4.持続する下痢  (解答3)  (第13回 問題34) 問題24 体液のpH調節に関与するのはどれか。 1.心臓  2.肝臓  3.膵臓  4.腎臓  (解答4)  (第24回 問題27) 問題25 半透膜をかいして水が移動する現象はどれか。  1.拡散  2.能動輸送  3.濾過  4.浸透  (解答4)  (解説: 物質の移動には次のものがある。  拡散: 物質が濃度の高い方から低い方に移動する現象。  浸透: 半透膜に寄って区切られた濃度の異なる液体において溶媒が濃度の低い方から高い方へ移動する現象。  能動輸送: エネルギーを使って濃度勾配に逆らって物質が移動する現象。  膜動輸送またはサイトーシス: 食作用・飲作用・開口放出など  濾過: 濾紙を通過するとき小分子のものは通るが大きな分子のものは取り残されるという現象で圧力を必要とする。)  (第1回 問題34) 問題26 ナトリウムポンプで正しいのはどれか。  1.拡散による輸送  2.圧勾配による輸送  3.濃度勾配による輸送  4.能動的輸送  (解答4)  (第5回 問題44) 問題27 細胞膜をかいした物質の移動で、浸透にあたる記述はどれか。  1.溶質分子が濃度勾配にそって移動する。  2.小分子のものが移動する。  3.水の分子が溶質濃度の高いほうに移動する。  4.エネルギーをつかって移動する。  (解答3)  (解説: 1は拡散、2は濾過、4は能動輸送)  (第8回 問題34) 第2章 血液 問題28 赤血球沈降速度について誤っている記述はどれか。  1.化膿性疾患で低くなる。  2.赤血球増多症で低くなる。  3.血漿の粘性に左右される。  4.成人男性の正常1時間値は10o以下である。  (解答1)  (第16回 問題32) 問題29 血液中の酸素分圧低下時に起こらないのはどれか。  1.酸素化ヘモグロビンの増加  2.エリスロポイエチンの分泌  3.頸動脈小体からの求心性活動の亢進  4.赤血球の増加  (解答1)  (第13回 問題36) 問題30 血液のガス運搬について正しい記述はどれか。  1.酸素は主に水酸基として運ばれる。  2.二酸化炭素は主に重炭酸イオンとして運ばれる。  3.肺での酸素の移動は主にろ過による。  4.組織での二酸化炭素の移動は主に能動輸送による。  (解答2)  (第12回 問題38) 問題31 血液中を二酸化炭素が運搬される際の存在様式で最も多いのはどれか。  1.血漿蛋白と結合  2.ヘモグロビンと結合  3.重炭酸イオンとして溶解  4.遊離二酸化炭素として溶解  (解答3)  (第17回 問題31) 問題32 赤血球の産生を促進する因子はどれか。  1.ビリルビン  2.エリスロポイエチン  3.トロンビン  4.フィブリン  (解答2)  (解説: エリスロポイエチンは酸素不足が長期に渡って続くと腎臓より分泌され赤血球の産生を促す)  (第1回 問題35) 問題33 血液への添加で溶血を起こすのはどれか。  1.ナトリウムイオン  2.蒸留水  3.カルシウムイオン  4.トロンビン  (解答2)  (第19回 問題31) 問題34 赤血球の破壊で生じるのはどれか。  1.グロブリン  2.フィブリノーゲン  3.ウロビリノーゲン  4.プラスミノーゲン  (解答3)  (解説: 赤血球の破壊によりビリルビンが生じ、胆汁成分として十二指腸に排泄されそこで腸内細菌によりウロビリノーゲンに変えられる。)  (第8回 問題35) 問題35 白血球の働きについて誤っているのはどれか。  1.止血作用  2.食作用  3.遊走  4.抗体産生  (解答1)  (第9回 問題35) 問題36 血漿蛋白について正しい記述はどれか。  1.α−グロブリンは抗体として働く。  2.アルブミンが最も多い。  3.フィブリノーゲンはホルモンを運搬する。  4.γ−グロブリンは血液凝固に関与する。  (解答2)  (解説:  血漿中の蛋白質を血漿蛋白という.血漿蛋白はおもにアルブミン、グロブリン、フィブリノーゲンの3種類に分類される.量はこの順に多い. @アルブミンは、細胞のアミノ酸供給源として働く。 Aグロブリンは、さらにα、β、およびγ−グロブリンに分けられる。αおよびβ−グロブリンはホルモンやビタミンなどの運搬にあたる。γ−グロブリンは、抗体として働く免疫グロブリンである。 Bフィブリノーゲンは、血液凝固に関与する。)  (第10回 問題35) 問題37 血漿中のアルブミンについて、誤っている記述はどれか。  1.血漿中にもっとも多く含まれる蛋白質である。  2.細胞へのアミノ酸供給源である。  3.抗体として働く。  4.血漿の浸透圧維持に関与する。  (解答3)  (解説: 抗体として働くのはガンマグロブリンである。)  (第2回 問題35) 問題38 血漿の膠質浸透圧の維持に必要な蛋白質はどれか。  1.トロンビン  2.フィブリン  3.アルブミン  4.グロブリン  (解答3)  (第18回 問題32) 問題39 低蛋白血症時に起こらないのはどれか。  1.浮腫  2.易感染性  3.血液凝固の促進  4.細胞へのアミノ酸供給の減少  (解答3)  (第13回 問題37) 問題40 血液の酸塩基平衡の保持に重要なイオンはどれか。  1.カリウムイオン  2.カルシウムイオン  3.マグネシウムイオン  4.重炭酸イオン  (解答4)  (第20回 問題34) 問題41 血液凝固に関与するのはどれか。  1.ビタミンC  2.ビタミンD  3.ビタミンE  4.ビタミンK  (解答4)  (解説 ビタミンKは、肝臓でのプロトロンビン合成に必要である。)  (第14回 問題35) 問題42 血液凝固因子はどれか。  1.ヘパリン  2.アルブミン  3.フィブリノゲン  4.γ-グロブリン  (解答3)  (解説)  1 抗凝固因子  2 血漿タンパク 作用:膠質滲透圧の維持と血管内の水分保持、  4 血漿タンパク 作用:抗体として免疫反応に関与  (第27回 問題27) 問題43 出血時の血液の変化で誤っているのはどれか。  1.流動性消失  2.フィブリノゲンが血球を捕捉  3.血餅の退縮  4.血餅からの血漿の滲出  (解答2)  (解説 出血時と規定すると、3、4も不適当)  (第15回 問題31) 問題44 線維素溶解に働く物質はどれか。  1.プラスミン  2.トロンビン  3.アルブミン  4.カルシウム  (解答1)  (解説: 血液凝固には血小板、トロンボプラスチン (第]凝固因子)、プロトロンピン、トロンビン、フィブリノーゲンが関与し、破損組織が修復されたのちプラスミンが線維素を溶解する)  (第6回 問題35) 問題45 凝集素をもたない血液型はどれか。  1.A型  2.B型  3.AB型  4.O型  (解答3)  (第5回 問題35) 問題46 妊娠を繰り返すにつれて母体の抗Rh抗体産生が起こりやすくなる組合せはどれか。  1.Rh−型の女性 ーー Rh−型の男性  2.Rh−型の女性 ーー Rh+型の男性  3.Rh+型の女性 ーー Rh−型の男性  4.Rh+型の女性 ーー Rh+型の男性  (解答2)  (解説 Rh抗体はAB抗体とことなり、Rh−では後天的に産生される。)  (第21回 問題32) 第3章 循環 問題47 肺循環について正しい記述はどれか。  1.大循環とも呼ばれる。  2.体循環の動脈圧より低い。  3.肺動脈は動脈血を運ぶ。  4.肺静脈は右心房に血液を運ぶ。  (解答2)  (第20回 問題33) 問題48 心臓の働きについて誤っている記述はどれか。  1.摘出した心臓は一定時間拍動する。  2.ペースメーカー細胞は一定リズムで興奮する。  3.刺激伝導系の興奮は特殊心筋線維によって伝えられる。  4.心臓の収縮に自律神経の働きは不可欠である。  (解答4)  (第13回 問題35) 問題49 心筋の特徴として正しい記述はどれか。  1.骨格筋より不応期が長い。  2.強縮する。  3.体性神経により支配されている。  4.絶縁伝導する。  (解答1)  (第5回 問題45) 問題50 心筋の特徴で誤っている記述はどれか。  1.強縮する。  2.絶対不応期は骨格筋より長い。  3.自働性をもつ。  4.自律神経支配をうける。  (解答1)  (第8回 問題45) 問題51 心臓で、スターリングの法則をしめす記述はどれか。  1.右心房に流入する血液が多くなると、心拍数がふえる。  2.右心房に流入する血液が多くなると、心拍出量がふえる  3.左心室から流出する血液が多くなると、心拍数がふえる  4.左心室から流出する血液が多くなると、心拍出量がふえる。  (解答2)  (第2回 問題37) 問題52 心臓のスターリングノ法則で、正しい記述はどれか。  1.心筋が伸展されるほど、収縮力はたかまる。  2.心筋が伸展されるほど、心拍数は増える。  3.流入血液量が少ないほど、収縮力はたかまる。  4.流入血液量が少ないほど、心拍数は増える。  (解答1)  (第7回 問題37) 問題53 心臓のスターリングの法則で、正しい記述はどれか。  1.心筋は伸展の度合いに応じた収縮力を発生する。  2.心筋は太さに応じた収縮力を発生する。  3.心筋は長さと無関係に一定の収縮力を発生する。  4.心筋は静脈潅流量が少ないほど大きな収縮力を発生する。  (解答1)  (第8回 問題37) 問題54 心臓の刺激伝導系について誤っている記述はどれか。  1.固有心筋からなる。  2.洞房結節にペースメーカー細胞がある。  3.房室結節は右心房にある。  4.ヒス束の興奮は右脚・左脚に伝わる。  (解答1)  (第14回 問題34) 問題55 心周期における等容性収縮期について、正しい記述はどれか。  1.心室内圧は動脈圧より高い。  2.大動脈弁が閉じている。  3.心室内容積が増加する。  4.心室内に血液が流入する。  (解答2)  (第3回 問題37) 問題56 心周期における等容性収縮期について誤っている記述はどれか。  1.心室内圧は大動脈圧より高い。  2.大動脈弁は閉じている。  3.第1心音の発生時期と一致する。  4.心室内圧は増加する。  (解答 1)  (第18回 問題33) 問題57 心周期で房室弁が開放しているのはどれか。  1.等容性弛緩期  2.駆出期  3.等容性収縮期  4.充満期  (解答4)  (第9回 問題36) 問題58 心周期の中で房室弁が開放しているのはどれか。  1.等容性弛緩期  2.充満期  3.等容性収縮期  4.駆出期  (解答2)  (第12回 問題34) 問題59 心周期で心房内圧が心室内圧より高い時期はどれか。  1.等容性収縮期  2.駆出期  3.等容性弛緩期  4.充満期  (解答4)  (第17回 問題32) 問題60 第1心音が発生する、心周期の時期はどれか。  1.拡張期のはじめ  2.拡張期の終わり  3.収縮期の始め  4.収縮期の終わり  (解答3)  (解説:第1心音は房室弁が閉じる音。第2心音は動脈弁が閉じる音。)  (第4回 問題35) 問題61 正常成人の、安静時1回心拍出量で、正しいのはどれか。  1.約30ミリリットル  2.約70ミリリットル  3.約150ミリリットル  4.約300ミリリットル  (解答2)  (第1回 問題36) 問題62 毎分心拍出量がふえる、直接の原因とならないのはどれか。  1.1回心拍出量の増加  2.静脈潅流量の増加  3.血圧の上昇  4.心拍数の増加  (解答3)  (第8回 問題38) 問題63 心電図のQRS波があらわす過程はどれか。  1.心房の興奮  2.心房の興奮消退  3.心室の興奮  4.心室の興奮消退  (解答3)  (解説: P波は心房興奮、QRS波は心室興奮、T波は心室興奮消退の過程をあらわす。)  (第5回 問題36) 問題64 心房から心室への伝導時間を表す心電図成分はどれか。  1.PQ時間  2.QT時間  3.PP間隔  4.RR間隔  (解答1)  (第22回 問題33) 問題65 心臓迷走神経について誤っている記述はどれか。  1.延髄に起始する。  2.洞房結節に分布する。  3.活動がたかまると徐脈となる。  4.房室弁の開閉を調節する。  (解答4)  (第5回 問題37) 問題66 抵抗血管はどれか。  1.大動脈  2.大静脈  3.細動脈  4.細静脈  (解答3)  (解説: 細動脈は血管運動神経支配が豊富であり、血流調節に重要な役割をなし、抵抗血管ともいわれる。静脈は壁が薄く血管の抵抗が少ないために伸展しやすく血液貯蔵所としての役割を果たすため容量血管という。)  (第6回 問題36) 問題67 血管拡張作用をもつのはどれか。  1.セロトニン  2.エンドセリン  3.二酸化炭素  4.アンジオテンシンU  (解答3)  (解説)  拡張物質→ブラジキニン、ヒスタミン、乳酸、CO2、アデノシン、一酸化窒素(NOなど  (第26回 問題28) 問題68 徐脈がみられるのはどれか。  1.運動時  2.頸動脈洞圧迫時  3.精神的興奮時  4.発熱時  (解答2)  (第21回 問題33) 問題69 静脈環流が促進される要因でないのはどれか。  1.呼息  2.静脈の弁  3.歩行運動  4.心房内圧の低下  (解答1)  (第15回 問題32) 問題70 静脈還流を促す因子でないのはどれか。  1.静脈弁による逆流防止  2.骨格筋の収縮によるポンプ作用  3.右心房内圧の上昇  4.吸息時の胸腔内圧低下  (解答3)  (第12回 問題35) 問題71 血流の自己調節が顕著な臓器はどれか。  1.肝臓  2.膵臓  3.腎臓  4.副腎  (解答3)  (第24回 問題28) 問題72 平均血圧について正しい記述はどれか。  1.収縮期血圧から、脈圧の1/3を引く。  2.拡張期血圧に、脈圧の1/3を加える。  3.拡張期血圧に、脈圧の1/2を加える。  4.1日の血圧変動を平均する。  (解答2)  (第6回 問題37) 問題73 血圧を上昇させる要因はどれか。  1.抵抗血管の拡張  2.迷走神経活動の亢進  3.心拍出量の増加  4.圧受容器活動の亢進  (解答3)  (第2回 問題36) 問題74 減少すると血圧が上昇するのはどれか。  1.血管断面積  2.血中カテコールアミン  3.血液の粘性  4.循環血液量  (解答1)  (第25回 問題28) 問題75 血圧の上昇がみられないのはどれか。  1.還流血流量の減少  2.交感神経の緊張の高まり  3.末梢血管の収縮  4.侵害受容器の興奮  (解答1)  (第11回 問題35) 問題76 健康成人において血圧低下を起こすのはどれか。 1.血中ナトリウム濃度の上昇  2.レニン分泌の増加  3.心収縮力の増大  4.細動脈の拡張  (解答4)  (第23回 問題27) 問題77 血圧を下げる要因はどれか。  1.血液量の増加  2.血液粘性の上昇  3.血管平滑筋の弛緩  4.血管壁弾性の低下  (解答3)  (解説)  血圧上昇の原因:血液量の増大、血管収縮による血管断面積の縮小(血管抵抗の上昇)、血管抵抗の上昇をきたす血管壁の弾性の低下、1回拍出量の増加、血液粘性の上昇など  (第27回 問題28) 問題78 圧受容器の興奮でおこらないのはどれか。  1.心拍数の低下。  2.抵抗血管の拡張。  3.心拍出量の減少。  4.迷走神経活動の低下。  (解答4)  (第7回 問題38) 問題79 循環系における圧受容器反射について誤っている記述はどれか。  1.受容器は頸動脈洞や大動脈弓の血管壁にある。  2.短時間(秒単位)で作動する。  3.遠心路は交感神経および迷走神経である。  4.反射中枢は脊髄にある。  (解答4)  (第10回 問題36) 問題80 大動脈弓の圧受容器が刺激された時に起こる反応はどれか。  1.血圧の低下  2.心拍数の増加  3.呼吸運動の促進  4.消化管運動の抑制  (解答1)  (第19回 問題35) 問題81 頸動脈小体を刺激するのはどれか。  1.血液量の減少  2.血液のpH上昇  3.血液の酸素ガス分圧減少  4.動脈圧の上昇  (解答3)  (第21回 問題34) 問題82 過換気で起こるのはどれか。  1.動脈血酸素分圧の低下  2.動脈血二酸化炭素分圧の上昇  3.血漿重炭酸イオン濃度の増加  4.血漿水素イオン濃度の減少  (解答4)  (解説:呼吸の働きは、簡単にいうと体内に酸素を取り込んで体内から(余分な)二酸化炭素を排出させることである。 過換気などで呼吸が促進されると、体内の酸素量が増えて、体内の二酸化炭素量が減ることになる。 この二酸化炭素量が、体内の酸塩基平衡に関して、重要な働きをしている。 化学式的な話になるが、血液中に溶けた二酸化炭素(CO2)は、血液中の水分(H2O)と反応して重炭酸イオン(HCO3‐)と水素イオン(H+)が出来る。 この中の二酸化炭素と重炭酸イオンの量のバランスを保つ努力をすることにより、体液の酸塩基平衡すなわち水素イオンの量)が保たれる。 たとえば体内の二酸化炭素量が多くなるとそれだけ水素イオンが沢山できる理屈になるので、体液が酸性に傾く(これを呼吸性アシドーシスと呼ぶ)。 逆に二酸化炭素量が少なくなると、バランスを保つために重炭酸イオンが水素と結合して水と二酸化炭素とに戻る動きが始まる。 その結果として水素イオンが減り、体液がアルカリ性に傾く(呼吸性アルカローシスである)。 過換気によって血液中の炭酸ガスが過剰に吐き出され、動脈血炭酸ガス分圧の低下と水素イオン濃度減少(pHの上昇)、すなわち呼吸性アルカローシスをきたす。)  (第22回 問題34) 問題83 血液量をモニターしているのは主にどの受容器か。  1.頸動脈洞圧受容器  2.大動脈弓圧受容器  3.大動脈小体化学受容器  4.心肺部圧受容器  (解答4)  (解説 心房と静脈の合流部や肺血管には、低圧で作動する伸展受容器が存在する。この受容器を心肺部圧受容器(低圧受容器)という。この受容器は肺血管や心房の低い内圧を感受して、血液量のごくわずかな変化を検出し、循環血液量の調節を行う。)  (第20回 問題32) 問題84 脳循環の特徴で、正しい記述はどれか。  1.脳血流量は絶えず大きく変動している。  2.心拍出量の約30%をしめる。  3.脳動脈は二酸化炭素の増加で収縮する。  4.毛細血管には、血液脳関門がある。  (解答4)  (解説: 脳循環は心拍出量の15%である。脳の動脈内二酸化炭素の増加により拡張する。脳血管は自己調節機能が顕著である。毛細血管は基底膜および神経膠細胞(グリア細胞)の突起によりよって取り囲まれており物質に対する透過性に選択制がある。これを血液−脳関門という。)  (第4回 問題36) 問題85 リンパ系の機能について、正しい記述はどれか。  1.血液凝固に関与する。  2.間質液中の異物を除く。  3.赤血球の産生を促す。  4.好中球を破壊する。  (解答2)  (第5回 問題34) 問題86 リンパ系の働きでないのはどれか。  1.過剰な間質液の吸収  2.間質液の異物の除去  3.間質液の膠質浸透圧の調節  4.間質液のpHの調節  (解答4)  (第12回 問題36) 第4章 呼吸 問題87 気道を拡張させるのはどれか。  1.気管繊毛運動の亢進  2.気管支平滑筋の収縮  3.交感神経活動の亢進  4.副交感神経活動の亢進  (解答3)  (第6回 問題38) 問題88 吸気時の胸腔内圧について正しい記述はどれか。  1.大気圧より高い。  2.大気圧より低い。  3.肺胞気圧に等しい。  4.肺胞気圧より高い。  (解答2)  (第6回 問題39) 問題89 安静吸息時に起こる現象はどれか。  1.胸郭の縮小  2.腹筋の収縮  3.胸腔内圧の上昇  4.外肋間筋の収縮  (解答4)  (解説)  吸息時には横隔膜と外肋間筋が収縮して胸膈が広がり、胸腔内圧が下がって外気が肺内に流入する。  (第27回 問題29) 問題90 呼息時に起こるのはどれか。  1.肋骨が挙上する。  2.外肋間筋が収縮する。  3.横隔膜が水平になる。  4.胸腔内圧が上昇する。  (解答4)  (第25回 問題29) 問題91 肺活量を表す式として正しいのはどれか。  1.肺活量=1回換気量+予備吸気量+予備呼気量  2.肺活量=1回換気量+予備吸気量  3.肺活量=1回換気量+予備呼気量  4.肺活量=予備吸気量+予備呼気量  (解答1)  (第19回 問題36) 問題92 呼吸について正しい記述はどれか。  1.1回換気量は、呼気量と残気量との和である。  2.肺活量は最大の吸気量である。  3.安静呼気時に残気量はゼロになる。  4.吸気時に胸腔内圧がさらに陰圧となる。  (解答4)  (第2回 問題38) 問題93 健康成人の呼吸について誤っている記述はどれか。  1.一回換気量は約500mlである。  2.予備呼気量は約1000mlである。  3.機能的残気量は予備呼気量と残気量との差である。  4.肺活量は最大の換気量である。  (解答3)  (第9回 問題37) 問題94 分時肺胞換気量に関与しないのはどれか。  1.残気量  2.1回換気量  3.死腔量  4.呼吸数  (解答1)  (解説 1回の呼吸でガス交換に利用される空気量を肺胞換気量といい、1回換気量−死腔量であらわされる。)  (第14回 問題36) 問題95 正常呼吸と浅くて速い呼吸とを比べて変化しないのはどれか。  1.死腔量  2.1回換気量  3.予備吸気量  4.分時肺胞換気量  (解答1)  (第15回 問題33) 問題96 安静時の肺気量で最も少ないのはどれか。  1.1回換気量  2.残気量  3.死腔量  4.肺胞換気量  (解答3)  (第17回 問題33) 問題97 酸素化ヘモグロビンがもっとも増加する酸素分圧はどれか。  1.25oHg  2.45oHg  3.65oHg  4.95oHg  (解答4)  (第4回 問題38) 問題98 酸素分圧が最も高いのはどれか。  1.動脈血  2.静脈血  3.リンパ液  4.肺胞気  (解答4)  (第11回 問題34) 問題99 呼吸について誤っている記述はどれか。  1.ヘモグロビンと酸素の結合能は炭酸ガス分圧が低いほど高まる。  2.胸腔内圧は陰圧である。  3.肺胞の酸素分圧は動脈血の酸素分圧より低い。  4.腹式呼吸の吸気時に横隔膜は収縮する。  (解答3)  (第13回 問題38) 問題100 呼吸調節におけるヘーリング・ブロイエル反射について、正しい記述はどれか。  1.受容器は圧受容器である。  2.求心路は交感神経である。  3.反射中枢は視床にある。  4.吸息中枢が抑制される。  (解答4)  (解説: 肺が吸息により伸展されると肺の伸展受容器が興奮し迷走神経を介して吸息中枢を抑制する。その結果吸息から呼息に移行する。この反射をヘーリング・ブロイエル反射という。)  (第5回 問題38) 問題101 ヘーリング・ブロイエル反射(肺−迷走神経反射)で、正しいのはどれか。  1.席をおこす反射。  2.あくびを誘発する反射。  3.吸息を抑制する反射。  4.呼息を抑制する反射。  (解答3)  (第7回 問題39) 問題102 へーリング・ブロイエル反射について正しいのはどれか。  1.受容器は圧受容器である。  2.求心路は交感神経である。  3.反射中枢は視床下部にある。  4.吸息中枢が抑制される。  (解答4)  (第23回 問題28) 問題103 呼吸の化学受容器反射をおこすのはどれか。  1.動脈血中の酸素分圧増加  2.動脈血中の炭酸ガス分圧増加  3.静脈血中の酸素分圧増加  4.静脈血中の炭酸ガス分圧増加  (解答2)  (解説: 動脈血注の酸素分圧が減少したり二酸化炭素分圧や水素イオン濃度が上昇したりすると、頚動脈小体や大動脈体の血管性化学受容器が興奮して舌咽神経や迷走神経を介して脳幹に伝えられる。その結果呼吸機能が高められ、また循環中枢にも働いて交感神経活動も高める。これを化学受容器反射という。)  (第4回 問題37) 問題104 体内に二酸化炭素が蓄積した場合におこるのはどれか。  1.呼吸性アシドーシス  2.代謝性アシドーシス  3.呼吸性アルカローシス  4.代謝性アルカローシス  (解答1)  (第8回 問題36) 問題105 呼吸の反射性調節について正しい組合せはどれか。  1.動脈血酸素分圧の低下 ーー 呼吸促進  2.動脈血二酸化炭素分圧の低下 ーー 呼吸促進  3.肺伸展受容器の興奮 ーー 呼息抑制  4.脳脊髄液中の水素イオン濃度の上昇 ーー 呼吸抑制  (解答1)  (第10回 問題37) 問題106 呼吸促進が起こるのはどれか。  1.大動脈小体の興奮  2.動脈血酸素分圧の上昇  3.肺伸展受容器の興奮  4.脳脊髄液水素イオン濃度の低下  (解答1)  (第18回 問題34) 問題107 呼吸調節で正しいのはどれか。  1.延髄の呼吸中枢には、呼息中枢と吸息中枢とがある。  2.吸息で肺が伸展されると呼息が抑制される。  3.血液のpHが低下すると呼吸運動が抑制される。  4.動脈血酸素分圧が低下すると呼吸運動が抑制される。  (解答1)  (第1回 問題37) 問題108 正常時の呼吸調節で誤っている記述はどれか。  1.呼吸中枢は延髄にある。  2.血液のpHが低下すると呼吸運動は促進する。  3.吸息で肺が伸展すると吸息は抑制される。  4.動脈血酸素分圧が低下すると呼吸運動が抑制される。  (解答4)  (第12回 問題37) 問題109 異常呼吸で、深い呼吸が規則正しく続くのはどれか。  1.起坐呼吸  2.ビオー呼吸  3.クスマウル呼吸  4.チェーン・ストークス呼吸  (解答3)  (解説)  クスマウル呼吸:深い呼吸が規則正しく続く過呼吸である。糖尿病などで代謝性アシドーシスになり、血中pHが低下することによって起こる。  起坐呼吸:呼吸困難のとき、仰臥位では呼吸困難がより増強し、座位になるとそれが軽減するため患者が好んでそのような体位をとる状態をいう、僧帽弁狭窄症などの左心不全時や、気管支喘息重積発作のような重症肺疾患に認める。  ビオ―呼吸:深いあえぎ呼吸が、突然中断されたり元にもどったりする呼吸型で、脳外傷や脳炎、脳腫瘍などで脳圧が充進した際に引き起こされる。  チェーン・ストーク呼吸:無呼吸から深い呼吸、深い呼吸から無呼吸への変動が繰り返される呼吸型で、脳疾患、尿毒症、各種中毒や病気の末期に見られる。  (第26回 問題29) 第5章 消化と吸収 問題110 嚥下に伴う随意運動はどれか。  1.軟口蓋挙上  2.舌による食塊移送  3.舌根の挙上  4.食道の蠕動運動  (解答2)  (第15回 問題34) 問題111 唾液に含まれる酵素はどれか。  1.アミラーゼ  2.ヌクレアーゼ  3.ペプシン  4.リパーゼ  (解答1)  (第18回 問題35) 問題112 ペプシノーゲンを分泌する、胃腺の細胞はどれか  1.主細胞  2.副細胞(粘液細胞)  3.内分泌細胞  4.壁細胞(傍細胞)  (解答1)  (解説 粘液細胞(覆細胞)はムチンを分泌する、主細胞はペプシノーゲンを分泌する、壁細胞(傍細胞)は塩酸を分泌する、内分泌細胞はホルモンを分泌する。)  (第3回 問題38) 問題113 胃腺から分泌されないのはどれか。  1.ムチン  2.ガストリン  3.セクレチン  4.ペプシノゲン  (解答3)  (第16回 問題33) 問題114 胃液の塩酸で、活性化される消化酵素はどれか。  1.ペプシノーゲン  2.トリプシノーゲン  3.キモトリプシノーゲン  4.ヌクレアーゼ  (解答1)  (第6回 問題40) 問題115 胃液分泌を促進するのはどれか。  1.交感神経活動の増加  2.セクレチン分泌の増加  3.食物による胃壁の伸展刺激  4.酸による十二指腸粘膜の刺激  (解答3)  (第12回 問題39) 問題116 胃液分泌を抑制するのはどれか。  1.食塊による胃壁の伸展  2.迷走神経の活動亢進  3.ガストリンの分泌  4.セクレチンの分泌  (解答4)  (第13回 問題39) 問題117 膵液のpHはどれか。  1.弱アルカリ性  2.中性  3.弱酸性  4.強酸性  (解答1)  (第24回 問題29) 問題118 胆汁酸の作用はどれか。  1.糖質分解  2.脂肪乳化  3.ビリルビン生成  4.蛋白質分解  (解答2)  (第3回 問題39) 問題119 胆汁について誤っている記述はどれか。  1.消化酵素を含む。  2.胆汁酸を含む。  3.胆汁色素はビリルビンである。  4.十二指腸に排出される。  (解答1)  (第8回 問題39) 問題120 胆汁について誤っている記述はどれか。  1.肝臓で産生される。  2.分泌は迷走神経によって調節される。  3.脂肪の消化・吸収に働く。  4.消化酵素を含んでいる。  (解答4)  (第14回 問題37) 問題121 脂肪の消化に関与しないのはどれか。  1.胆汁分泌  2.乳化作用  3.リパーゼ分泌  4.アミラーゼ分泌  (解答4)  (解説)  アミラーゼ:唾液・膵液に含まれる消化酵素。デンプンをマルトースに分解する。  (第27回 問題35) 問題122 ビリルビンについて誤っているのはどれか。  1.胆汁成分である。  2.血漿蛋白である。  3.腸内でウロビリノーゲンになる。  4.ヘモグロビンの分解産物である。  (解答2)  (第7回 問題36) 問題123 小腸での吸収に、適した構造はどれか。  1.絨毛  2.十二指腸腺  3.腸腺  4.回盲弁  (解答1)  (第4回 問題40) 問題124 消化管からの吸収の仕組みで、誤っているのはどれか。  1.拡散  2.能動輸送  3.受動輸送  4.濾過  (解答4)  (第7回 問題40) 問題125 腸管からの吸収に際して胆汁酸と共にミセルを形成するのはどれか。  1.脂肪酸  2.アミノ酸  3.ブドウ糖  4.電解質  (解答1)  (第20回 問題35) 問題126 小腸粘膜で吸収される物質はどれか。  1.デンプン  2.麦芽糖  3.ブドウ糖  4.しょ糖  (解答3)  (第2回 問題39) 問題127 小腸上皮から吸収後、中心乳び管に入るのはどれか。  1.グルコース  2.アミノ酸  3.中性脂肪  4.ビタミンB1  (解答3)  (第9回 問題35) 問題128 消化管で受動的に吸収されるのはどれか。  1.水  2.カルシウムイオン  3.ブドウ糖  4.ナトリウムイオン  (解答1)  (第13回 問題40) 問題129 大腸について正しい記述はどれか。  1.水分の約95%が吸収される。  2.盲腸から上行結腸にかけて逆蠕動が起こる。  3.蠕動運動は交感神経によって促進される。  4.大腸液は消化酵素を含む。  (解答2)  (第10回 問題38) 問題130 大腸について正しい記述はどれか。  1.大腸液は消化酵素を含まない。  2.水分の約80%が吸収される。  3.蠕動運動は交感神経の活動によって促進される。  4.大蠕動が起こらない。  (解答1)  (第19回 問題33) 問題131 意識的に排便を抑えるのはどれか。  1.陰部神経の興奮  2.下腹神経の抑制  3.横隔神経の興奮  4.骨盤神経の興奮  (解答1)  (第17回 問題34) 問題132 消化管ホルモンが消化液分泌に及ぼす作用で、正しいのはどれか。  1.ガストリンは胃液分泌を抑制する。  2.コレシストキニンは膵液分泌を抑制する。  3.セクレチンは膵液分泌を促進する。  4.ソマトスタチンは胃液分泌を促進する。  (解答3)  (解説 消化管ホルモンには次のものがある。  ガストリン: 胃から分泌され胃液分泌を促進する。  セクレチン: 十二指腸の内容物が酸性になると小腸粘膜より分泌され重炭酸イオンを多く含む膵液を分泌させ胃液分泌を抑制する。  コレシストキニン: 小腸粘膜がアミノ酸や脂肪酸により刺激されると分泌され酵素に富む膵液や胆汁の分泌を促す。  GIP: 胃抑制ペプチド  モチリン: 消化管の運動を亢進させる。  ソマトスタチン: 消化器系の分泌腺の働きを抑制する。)  (第1回 問題38) 問題133 消化管ホルモンについて正しい記述はどれか。  1.セクレチンは膵液分泌を抑制する。  2.ガストリンは胃液分泌を抑制する。  3.コレシストキニンは胆嚢を収縮する。  4.ソマトスタチンは胃液分泌を促進する。  (解答3)  (第9回 問題38) 問題134 胃液の分泌を促進する、消化管ホルモンはどれか。  1.コレシストキニン  2.セクレチン  3.ガストリン  4.ソマトスタチン  (解答3)  (解説: ガストリン肺の内分泌細胞より血液中に分泌される。)  (第4回 問題39) 問題135 ガストリンの胃に対する作用部位はどれか。  1.壁細胞  2.主細胞  3.粘液細胞  4.平滑筋細胞  (解答1)  (第25回 問題30) 問題136 摂食を抑制するのはどれか。  1.グレリン  2.オレキシン  3.ロイコトリエン  4.レプチン  (解答4)  (解説)  摂食を調節するペプチド:摂食抑制→レプチン・摂食を起こす→オレキシン、グレリン  ロイコトリエン:白血球遊走促進作用、気管支収縮作用。気管支喘息の原因物質。  (第26回 問題30) 問題137 ホルモンとその効果器の組合せで正しいのはどれか。  1.セクレチン ーー 肝臓  2.コレシストキニン ーー 胆嚢  3.ガストリン ーー 膵臓  4.エリスロポエチン ーー 腎臓  (解答2)  (第23回 問題31) 問題138 肝機能で正しいのはどれか。  1.ムチンの分泌  2.セクレチンの分泌  3.ガストリンの分泌  4.グリコーゲンの合成  (解答4)  (第1回 問題39) 問題139 肝臓の働きについて誤っているのはどれか。  1.アルブミンの合成  2.ガンマグロブリンの合成  3.胆汁の生成  4.コレステロールの生成  (解答2)  (第11回 問題37) 第6章 栄養と代謝 問題140 ペプチド結合を有する物質はどれか。  1.脂質  2.炭水化物  3.蛋白質  4.ビタミン  (解答3)  (第22回 問題36) 問題141 健常成人の体内で合成されないのはどれか。  1.グリコーゲン  2.トリプトファン  3.トリグリセリド  4.コレステロール  (解答2)  (解説 トリプトファンは必須アミノ酸である。)  (第16回 問題34) 問題142 栄養素でエネルギー源とならないのはどれか。  1.アミノ酸  2.グルコース  3.ナイアシン  4.トリグリセリド  (解答3)  (解説 ナイアシン=ニコチン酸はビタミンである。)  (第15回 問題35) 問題143 基礎代謝について誤っているのはどれか。  1.睡眠時の生命維持に必要な最小限の代謝である。  2.日本人の男性(20〜40歳)では、1日当たり約1500kcalである。  3.体表面積に比例する。  4.男性より女性の方が低い。  (解答1)  (第14回 問題38) 問題144 基礎代謝量について正しいのはどれか。  1.加齢によって低下する。  2.同一年齢では女性の方が男性より高い。  3.体表面積に反比例する。  4.体温の上昇によって低下する。  (解答1)  (第20回 問題36) 問題145 基礎代謝量について正しいのはどれか。  1.夏は冬より高い。  2.加齢によって低下する。  3.同一年齢では女性の方が男性より高い。  4.日本人の成人男性では約2600kcal/日である。  (解答2)  (解説)  1 夏に低く、冬に高い。  2 幼年期で高く、老人では低い。  3・4 日本人の成人男子と女子(20〜40歳)の基礎代謝量  男子:約1,500kcal/日 女子:約1,200kcal/日  ※女子のほうが低いのは、筋組織が少なく、脂肪組織が多いことによる。  (第27回 問題30) 問題146 呼吸商について正しいのはどれか。  1.換気障害の有無を示す。  2.1以下の値をとる。  3.摂取した栄養素の量を表わす。  4.基礎代謝量を示す。  (解答2)  (第11回 問題38) 問題147 グルコースについて正しいのはどれか。  1.多糖類である。  2.蛋白質の合成に利用される。  3.グリセロールから合成される。  4.ミトコンドリアで分解される。  (解答3)  (第21回 問題36) 問題148 糖新生の材料になるのはどれか。  1.アミノ酸  2.マルトース  3.ガラクトース  4.グリコーゲン  (解答1)  (第25回 問題31) 問題149 脂質について正しい記述はどれか。  1.脂肪酸は主に解糖系で代謝される。  2.コレステロールはサイロキシンの前駆物質である。  3.脂質は蛋白質と結合した形で血液中を運搬される。  4.中性脂肪は1分子のグリセロールと5分子の脂肪酸からなる。  (解答3)  (第17回 問題35) 問題150 脂質について正しい記述はどれか。  1.水溶性物質である。  2.細胞膜を構成する材料とならない。  3.グリセリンはβ酸化されてATPを産生する。  4.酵素で分解されて脂肪酸とグリセリンになる。  (解答4)  (第19回 問題34) 問題151 コレステロールについて正しいのはどれか。  1.単純脂質である。  2.細胞膜に含まれる。  3.膵臓で合成される。  4.皮下脂肪の主成分である。  (解答2)  (解説)  コレステロールはステロイドの一種なので、誘導脂質に分類される。  リン脂質の分子は2層に並んで脂質二重層を形成し、細胞膜の主成分となる。コレステロールや糖脂質もまた細胞膜中に含まれ、前者は細胞膜に強度を与え、後者は細胞の表面で膜の認識機構などに関与する。  コレステロールは、肝臓で合成される。コレステロール自体はエネルギー源とはならないが、細胞膜の成分であり、体細胞の構成要素として重要な物質である。また、胆汁酸やステロイドホルモンの原料となる。  コレステロールは、食物からも摂取されるが、その何倍もの量が主に肝臓てアセチルCoAから合成される。コレステロールは細胞膜の成分として重要であるほか、胆汁酸やステロイドホルモンの前駆物質となる。  皮下脂肪の主成分はトリグリセリドである。トリグリセリドはエネルギー源として重要であり、特に貯蔵エネルギーとして重要な役割を持つ。摂取した脂質のうち、余分なものは皮下や内臓の脂肪組織に貯えられ、必要に応じて分解されて血中へ放出され、利用される。  また脂肪組織には体熱放散を防いだり内臓を保護するなどの作用もある。  ※脂質は次の3つに大きく分類される。  (1) 単純脂質:アルコールと脂肪酸が結合した物質をいう。食物中の単純脂質の大部分は中性脂肪(トリグリセリド)で、中性脂肪はl分子のグリセロール(グリセリン)と3分子の脂肪酸からなる。  (2) 複合脂質:タンパク質など他の物質と結合している脂質をいう。リンを含んだリン脂質、糖を含む糖脂質、タンパク質を含むリポタンパク(質)などがある。  (3) 誘導脂質:脂質の分解産物のうち脂溶性を示すものをいう。脂肪酸、脂溶性ビタミン、ステロイドなどがある。  (第26回 問題31) 第7章 体温 問題152 健康成人の体温について誤っている記述はどれか。  1.腋窩温は直腸温より低い。  2.女性では排卵日以降、低温期になる。  3.皮膚温は環境温の影響を受けやすい。  4.夜間から早朝にかけて低い。  (解答2)  (第9回 問題39) 問題153 特異動的作用による産熱がおこるのはいつか。  1.睡眠時  2.早朝、空腹時  3.運動時  4.食物摂取時  (解答4)  (第5回 問題39) 問題154 放射による放熱はどれか。  1.汗をかく。  2.氷柱の近くに座る。  3.風を身体に当てる。  4.冷えたタオルで身体を包む。  (解答2)  (第16回 問題35) 問題155 体熱の放散で、人体と接触していない他の物体へ直接熱が伝達されるのはどれか。  1.放射(輻射)  2.伝導  3.対流  4.蒸発  (解答1)  (第7回 問題41) 問題156 発汗について誤っている記述はどれか。  1.精神性発汗は全身性に起こる。  2.体温調節にはエクリン腺が関与する。  3.交感神経支配を受ける。  4.温熱性発汗の調節は視床下部で行われる。  (解答1)  (第11回 問題40) 問題157 発汗について誤っている記述はどれか。  1.精神性発汗は手掌で起こる。  2.体温調節にはアポクリン腺が関与する。  3.温熱性発汗の調節は視床下部で行われる。  4.発汗は圧迫刺激によって影響を受ける。  (解答2)  (第18回 問題36) 問題158 生体内で熱産生をおこす現象はどれか。  1.発汗  2.カテコールアミンの増加  3.皮膚血管の拡張  4.不感蒸散  (解答2)  (第1回 問題40) 問題159 体温調節時の産熱に関与しないのはどれか。  1.副腎髄質ホルモンの分泌増加  2.甲状腺ホルモンの分泌増加  3.皮膚血管の拡張  4.ふるえの増大  (解答3)  (第10回 問題39) 問題160 安静時の熱産生が最も多いのはどれか。  1.皮膚  2.腎臓  3.肝臓  4.内臓脂肪  (解答3)  (解説)  身体が必要とするエネルギーを体内で作ったり利用したりする過程で熱が発生する。骨格筋や肝臓は熱産生が特に高い。  (第26回 問題32) 問題161 発熱について、正しい記述はどれか。  1.体温が39℃に鳴ると、蛋白質が変性する。  2.発熱物質の作用により産熱がたかまる。  3.深部体温は変化しない。  4.中脳が関与する。  (解答2)  (第5回 問題40) 問題162 体温のセットポイントが急上昇している時に起こらないのはどれか。  1.皮膚血管拡張  2.ふるえ  3.悪寒  4.立毛筋収縮  (解答1)  (第17回 問題36) 問題163 体温調節中枢について正しいのはどれか。  1.核心温度の変化を感受する。  2.セットポイントの下降により発熱が起こる。  3.中枢は延髄にある。  4.プロゲステロンは体温を低下させる。  (解答1)  (第22回 問題37) 問題164 暑熱環境での反応について誤っているのはどれか。  1.皮膚血管支配の交感神経活動低下  2.立毛筋支配の交感神経活動亢進  3.汗腺支配の交感神経活動亢進  4.バソプレッシン分泌の増加  (解答2)  (第11回 問題39) 問題165 高温環境下で起こりにくいのはどれか。  1.発汗  2.バゾプレッシン分泌の減少  3.皮膚血管の拡張  4.アルドステロン分泌の増加  (解答2)  (解説 暑熱下ではナトリウムの損失を防ぐ方向に生体が向かう)  (第13回 問題41) 問題166 暑さに対する気候順化について誤っている記述はどれか。  1.汗腺の働きが高まる。  2.汗に含まれる塩分濃度が低下する。  3.皮膚血管が収縮する。  4.尿量が減少する。  (解答3)  (第15回 問題42) 問題167 外気温が著しく低下したとき、体温を維持する機能はどれか。  1.皮膚血管の収縮  2.不感蒸散の増加  3.交換神経活動の低下  4.抗利尿ホルモン分泌の増加  (解答1)  (第2回 問題41) 問題168 外気温が上昇すると起こるのはどれか。  1.皮膚血流量が減少する。  2.汗腺支配の交感神経活動が低下する。  3.抗利尿ホルモンの分泌量が増加する。  4.甲状腺ホルモンの分泌量が増加する。  (解答3)  (第24回 問題30) 第8章 排泄 問題169 安静時の腎血流量は心拍出量の約何%か。  1.5%  2.10%  3.25%  4.50%  (解答3)  (第3回 問題40) 問題170 糸球体における、濾過に関与しない圧はどれか。  1.糸球体における血圧  2.尿管内圧  3.血漿の膠質浸透圧  4.ボーマン嚢内圧  (解答2)  (第7回 問題42) 問題171 糸球体におけるろ過に関与しないのはどれか。  1.血漿の膠質浸透圧  2.ボーマン嚢内圧  3.糸球体の血圧  4.膀胱内圧  (解答4)  (第12回 問題40) 問題172 糸球体におけるろ過の原動力はどれか。  1.糸球体血圧  2.ボーマン嚢内圧  3.血漿膠質浸透圧  4.ボーマン嚢内液の膠質浸透圧  (解答1)  (第22回 問題38) 問題173 糸球体ろ過量を増加させるのはどれか。  1.糸球体血圧の上昇  2.血漿膠質浸透圧の上昇  3.ボーマン嚢内圧の上昇  4.尿管内圧の上昇  (解答1)  (解説)  濾過の原動力は主として糸球体における血圧(45mmHg)である。糸球体血圧は、動脈圧が変動しても、ある範囲内であれば輸入細動脈の血管抵抗が変化するため、約45mmHgのほぼ一定の血圧に保たれる。血漿は血漿タンパクを含んでいるために膠質浸透圧がある。  血漿の膠質浸透圧(約25mmHg)とボーマン嚢内圧(約10mmHg)は糸球体血圧に拮抗する方向に働くので、濾過の際に働く有効濾過圧は、以下のとおりとなる。  糸球体血圧−血漿の膠質浸透圧−ボーマン嚢内圧=45−25−10=10mmHg  この有効濾過圧(約10mmHg)で、血漿中の水と小さな分子からなる成分は糸球体毛細血管からボーマン嚢へ押し出される。  (第26回 問題33) 問題174 糸球体における有効ろ過圧の計算式で正しいのはどれか。  1.糸球体血圧+血漿膠質浸透圧+ボーマン嚢内圧  2.糸球体血圧+血漿膠質浸透圧−ボーマシ嚢内圧  3.糸球体血圧−血漿膠質浸透圧+ボーマン嚢内圧  4.糸球体血圧−血漿膠質浸透圧−ボーマン嚢内圧  (解答4)  (第24回 問題31) 問題175 健常成人で腎臓に流入する血漿のうち糸球体でろ過される割合はどれか。  1.20%  2.40%  3.60%  4.80%  (解答1)  (第17回 問題37) 問題176 腎臓でナトリウムイオンを再吸収する部位はどれか。  1.糸球体  2.ボーマン嚢  3.尿細管  4.集合管  (解答3)  (第4回 問題41) 問題177 健康成人の尿細管に分泌される物質はどれか。  1.ブドウ糖  2.蛋白質  3.赤血球  4.アンモニア  (解答4)  (第1回 問題41) 問題178 尿細管で分泌される物質はどれか。  1.アンモニア  2.ブドウ糖  3.アミノ酸  4.ナトリウムイオン  (解答1)  (第6回 問題42) 問題179 腎臓の尿細管で分泌されないのはどれか。  1.尿素  2.重炭酸イオン  3.水素イオン  4.カリウムイオン  (解答2)  (第23回 問題30) 問題180 集合管において水の再吸収を促すホルモンはどれか。  1.アドレナリン  2.心房性ナトリウム利尿ペプチド  3.バゾプレッシン  4.パラソルモン  (解答3)  (第19回 問題37) 問題181 ある物質Sのクリアランスを求める際の指標として必要でないのはどれか。  1.物質Sの尿中濃度  2.物質Sの血漿濃度  3.1分間あたりの腎血流量  4.1分間あたりの尿量  (解答3)  (解説  物質Sのクリアランスとは、物質Sを尿中に排泄する腎臓の能力をしめしている。  よってこれを求めるには、物質Sの尿中排泄量(尿中濃度より求められる)は必須である。  また、長時間かければ排泄量は多くなるから、単位時間あたりで考えなければならないため1分間あたりの尿量は必要となる。  そして、腎機能が一定でも物質Sの血漿濃度が異なれば尿中排泄量は異なるから、これを考慮しなければならない。  以上より、 1.、 2.、 4.が必要となる。)  (第20回 問題37) 問題182 健常成人のクリアランス値で最も小さいのはどれか。  1.尿酸  2.尿素  3.グルコース  4.クレアチニン  (解答3) (クリアランスは、元尿からの再吸収が多い物質ほど小さくなる。)  (第15回 問題36) 問題183 腎臓の酸・塩基平衡の保持作用で最も重要なのはどれか。  1.重炭酸イオンの排泄  2.ナトリウムイオンの再吸収  3.水素イオンの排泄  4.カリウムイオンの再吸収  (解答3)  (第13回 問題42) 問題184 尿細管でおこる現象のうち、体液の浸透圧を下げる要因はどれか。  1.ナトリウムイオンの再吸収  2.水の再吸収  3.水素イオンの分泌  4.ブドウ糖の再吸収  (解答2)  (第2回 問題42) 問題185 腎臓による体液の調節について正しい記述はどれか。  1.レニン・アンジオテンシン系はバゾプレッシンの分泌を促進する。  2.アルドステロンは水素イオンの再吸収を高める。  3.バゾプレッシンは尿量を増加させる。  4.ろ液の水分の99%は尿細管で再吸収される。  (解答4)  (解説  レニン・アンジオテンシン系はアルドステロンの分泌を促進する。  アルドステロンはナトリウムイオンの再吸収を高める。  バゾプレッシンは尿量を減少させる。)  (第9回 問題40) 問題186 細胞外液量の減少時に分泌が促進されないのはどれか。  1.バゾプレッシン  2.甲状腺ホルモン  3.アルドステロン  4.レニン  (解答2)  (第12回 問題42) 問題187 体液の調節について誤っている記述はどれか。  1.アルドステロンはナトリウムイオンの再吸収を促進させる。  2.レニン・アンジオテンシン系は細胞外液量の増加で活性化される。  3.バゾプレッシンは尿量を低下させる。  4.細胞外液の浸透圧の変化は視床下部で検出される。  (解答2)  (第18回 問題37) 問題188 尿量を増やすのはどれか。  1.血液の浸透圧の上昇  2.バソプレッシン分泌の増加  3.細胞外液量の増加  4.大動脈弓圧受容器活動の低下  (解答3)  (第11回 問題41) 問題189 尿量を増やすのはどれか。  1.循環血液量の減少  2.血漿浸透圧の上昇  3.バソプレシン分泌の増加  4.心肺部圧受容器活動の亢進  (解答4)  (第21回 問題37) 問題190 尿量が減少する要因はどれか。  1.血漿浸透圧の上昇  2.糸球体血圧の上昇  3.腎血漿流量の増加  4.有効ろ過圧の上昇  (解答1)  (第16回 問題36) 問題191 蓄尿時に興奮が高まらないのはどれか。  1.膀胱平滑筋支配の下腹神経  2.膀胱平滑筋支配の骨盤神経  3.内尿道括約筋支配の下腹神経  4.外尿道括約筋支配の陰部神経  (解答2)  (第18回 問題38) 問題192 排尿反射について誤っている記述はどれか。  1.中枢は脳幹にある。  2.求心路は骨盤神経である。  3.蓄尿時に陰部神経の活動は低下する。  4.排尿時に下腹神経の活動は低下する。  (解答3)  (第14回 問題40) 問題193 排尿時に起こるのはどれか。  1.膀胱支配の骨盤神経活動の増加  2.膀胱支配の下腹神経活動の増加  3.外尿道括約筋の収縮  4.内尿道括約筋の収縮  (解答1)  (解説: 膀胱壁は排尿筋と呼ばれる筋層からなり尿道の起始部で肥厚して内尿道括約筋を形成する。尿道の末梢側には横紋筋よりなる外尿道括約筋がある。排尿筋と内尿道括約筋は下腹神経(交感神経)と骨盤神経(副交感神経)の二重支配を受ける。骨盤神経は排尿筋を収縮させ尿道内括約筋を弛緩させる。下腹神経は排尿筋を弛緩させ内尿道括約筋を収縮させる。外尿道括約筋は陰部神経(体性運動神経)により支配され随意的に調節される。)  (第10回 問題40) 問題194 排尿時に起こるのはどれか。  1.下腹神経活動が亢進する。  2.外尿道括約筋が収縮する。  3.膀胱壁の平滑筋が弛緩する。  4.陰部神経活動が低下する。  (解答4)  (解説)  排尿:膀胱内容量が400mlくらいになると骨盤神経の求心路の活動は活発になり、尿意が高まる。そして、脳幹の排尿中枢が活動して骨盤神経の活動を亢進させ、膀胱は強力に収縮する。同時に下腹神経と陰部神経の活動は低下し、内および外尿道括約筋が弛緩して尿は体外に排出される。これを排尿という。  蓄尿:膀胱には腎臓から尿管を通って絶えず尿が送り込まれるが、膀胱内にある量に達するまで貯めることができる。これを蓄尿という。膀胱に尿が貯留し始めると、膀胱壁が伸展し、その情報は主として骨盤神経の求心路を通って腰仙髄の排尿中枢に伝えられ、反射性に下腹神経を介して膀胱を弛緩させ、内尿道括約筋を収縮させる。そのため膀胱内圧があまり上昇せずにある程度の尿が貯まる。同時に、陰部神経が興奮して、外尿道括約筋を収縮させ、尿がもれ出るのを抑える。  成人の膀胱容量は300〜500mlである。膀胱内の尿量が150〜300mlくらいになると尿意を感じるようになるが、通常は大脳皮質からの指令で陰部神経が働き外尿道括約筋の収縮が強まり、排尿を我慢できる。  (第27回 問題36) 第9章 内分泌 問題195 細胞内に存在する受容体に結合して作用を及ぼすホルモンはどれか。  1.インスリン  2.アドレナリン  3.プロラクチン  4.テストステロン  (解答4)  (解説  脂溶性のホルモンは、細胞膜を通り抜けて細胞内の受容体に作用する。水溶性のホルモンは、細胞膜表面の受容体に作用する。 また、ポリペプチド型は、水溶性、ステロイド型は、脂溶性であり、アミン型は、各ホルモンによって異なる。 水溶性ホルモンには、 ペプチド系ホルモン タンパク質系ホルモン カテコールアミン プロスタグランジン系ホルモン 脂溶性ホルモンには、 ステロイドホルモン 性ホルモン: 黄体ホルモン,卵胞ホルモン,男性ホルモン グルココルチコイド: コルチゾール,コルチコステロン ミネラルコルチコイド: アルドステロン 甲状腺ホルモン などがある。)  (第16回 問題37) 問題196 標的細胞の細胞膜にある受容体と結合して生理作用を発現するホルモンはどれか。  1.コルチゾール  2.アドレナリン  3.サイロキシン  4.エストラジオール  (解答2)  (第17回 問題38) 問題197 作用発現に標的細胞内のセカンドメッセンジャーを介するのはどれか。  1.カテコールアミン  2.アルドステロン  3.テストステロン  4.トリヨードサイロニン  (解答1)  (解説 セカンドメッセンジャーを介するのは細胞膜を通顆できないホルモンである。)  (第21回 問題38) 問題198 下垂体前葉ホルモンによる調節を受けないのはどれか。  1.コルチゾール  2.テストステロン  3.カテコールアミン  4.サイロキシン  (解答3)  (第14回 問題41) 問題199 健常成人で下垂体前葉のACTH分泌が亢進した際にみられないのはどれか。  1.副腎アンドロゲン分泌の増加  2.視床下部ACTH放出ホルモン(CRH)分泌の増加  3.電解質コルチコイド分泌の増加  4.糖質コルチコイド分泌の増加  (解答2)  (第13回 問題43) 問題200 下垂体前葉ホルモンが関与しないのはどれか。  1.乳汁産生  2.血糖値上昇  3.成長促進  4.子宮収縮  (解答4)  (第13回 問題44) 問題201 下垂体後葉ホルモンはどれか。  1.成長ホルモン  2.カルシトニン  3.オキシトシン  4.アルドステロン  (解答3)  (解説:下垂体後葉にはバゾプレッシンとオキシトシンがある。)  (第1回 問題42) 問題202 射乳反射をおこすホルモンはどれか。  1.オキシトシン  2.エストロゲン  3.グルカゴン  4.プロゲステロン  (解答1)  (第5回 問題41) 問題203 オキシトシンについて誤っているのはどれか。  1.ポリペプチド型ホルモンである。  2.子宮筋を収縮させる。  3.射乳反射を生じる。  4.下垂体前葉から分泌される。  (解答4)  (第9回 問題41) 問題204 ニューロンから分泌されるのはどれか。  1.オキシトシン  2.成長ホルモン  3.パラソルモン  4.レニン  (解答1)  (第24回 問題32) 問題205 出産時の子宮収縮にかかわるホルモンはどれか。  1.エストロゲン  2.黄体形成ホルモン  3.オキシトシン  4.プロゲステロン  (解答3)  (第23回 問題32) 問題206 授乳中に分泌が抑制されるのはどれか。  1.プロラクチン  2.性腺刺激ホルモン  3.成長ホルモン  4.ソマトスタチン  (解答2)  (第24回 問題33) 問題207 水の再吸収を促進するホルモンはどれか。  1.パラソルモン  2.バゾプレッシン  3.グルカゴン  4.カルシトニン  (解答2)  (第6回 問題41) 問題208 神経末端から分泌されるホルモンはどれか。  1.アルドステロン  2.インスリン  3.エストロゲン  4.オキシトシン  (解答4)  (解説 下垂体後葉は神経科膵体ともいわれ、視床下部から軸索輸送によって後葉ホルモンは運ばれる)  (第20回 問題38) 問題209 サイロキシンの作用で、誤っているのはどれか。  1.代謝亢進  2.体温上昇  3.発育促進  4.体液量の増加  (解答4)  (第2回 問題43) 問題210 産熱に関与するホルモンはどれか。  1.オキシトシン  2.サイロキシン  3.グルカゴン  4.インスリン  (解答2)  (第14回 問題39) 問題211 血糖を下げるホルモンはどれか。  1.グルカゴン  2.ガストリン  3.アドレナリン  4.インスリン  (解答4)  (第2回 問題40) 問題212 血液中のグルコース濃度変化によって分泌が調節されるホルモンはどれか。  1.アルドステロン  2.エストロゲン  3.パラソルモン  4.グルカゴン  (解答4)  (第19回 問題38) 問題213 グルカゴンにより促進されるのはどれか。  1.グルコースの細胞内への取り込み  2.グリコーゲンの分解  3.蛋白質の合成  4.脂肪の合成  (解答2)  (解説)  グルカゴンの生理作用 (1) 肝臓において、グリコーゲンからグルコースへの分解、糖新生(アミノ酸などからのグルコースの新生)を促して、血糖値を上昇させる。  (2) 肝臓の脂肪分解を促して、血中遊離脂肪酸を増加させる。  (第26回 問題34) 問題214 血圧調節に関与するのはどれか。  1.エストロゲン  2.成長ホルモン  3.ノルアドレナリン  4.プロラクチン  (解答3)  (第10回 問題41) 問題215 糖質コルチコイドの作用で、正しい記述はどれか  1.血糖値を低下させる。  2.アレルギー症状を抑制する。  3.胃酸分泌を抑制する。  4.ストレスにたいする抵抗を弱める。  (解答2)  (第5回 問題42) 問題216 糖質コルチコイドの作用で正しいのはどれか。  1.胃酸分泌を抑制する。  2.血糖値を低下させる。  3.アレルギー症状を抑制する。  4.ストレスに対する抵抗力を弱める。  (解答3)  (第12回 問題41) 問題217 コルチゾールの働きでないのはどれか。  1.抗ストレス作用をもつ。  2.免疫機能を高める。  3.胃酸の分泌を促す。  4.血糖値を高める。  (解答2)  (第25回 問題32) 問題218 アンドロゲンに属するホルモンはどれか。  1.プロゲステロン  2.テストステロン  3.エストラジオール  4.エストロン  (解答2)  (第15回 問題37) 問題219 エストロゲンについて誤っているのはどれか。  1.排卵期に増加する。  2.ステロイドホルモンである。  3.卵胞刺激ホルモンにより分泌が亢進する。  4.黄体で産生される。  (解答4)  (第11回 問題42) 問題220 黄体ホルモンの作用で、誤っている記述はどれか。  1.受精卵の着床を容易にする。  2.乳腺の発育を促す。  3.排卵を促す。  4.基礎体温を上げる。  (解答3)  (第6回 問題43) 問題221 排卵を誘発するホルモンはどれか。  1.プロゲステロン  2.プロラクチン  3.黄体形成ホルモン  4.オキシトシン  (解答3)  (第21回 問題39) 問題222 排卵後に血中濃度が急速に高まるホルモンはどれか。  1.プロゲステロン  2.黄体形成ホルモン  3.卵胞刺激ホルモン  4.エストロゲン  (解答1)  (第3回 問題41) 問題223 ホルモンと、その作用との組み合わせで、誤っているのはどれか。  1.プロゲステロン ーー 妊娠の維持  2.黄体形成ホルモン ーー 排卵の誘発  3.エストロゲン ーー 卵胞の発育  4.オキシトシン ーー 子宮筋の弛緩  (解答4)  (解説 オキシトシンは子宮筋を収縮させる。また射乳反射もおこす。)  (第8回 問題42) 問題224 ホルモンとその作用との組合せで誤っているのはどれか。  1.成長ホルモン ーー 軟骨形成促進  2.プロラクチン ーー 乳汁産生促進  3.カルシトニン ーー 血漿カルシウム濃度上昇  4.エリスロポエチン ーー 赤血球生成促進  (解答3)  (第18回 問題39) 問題225 ホルモンとその作用の組合せで正しいのはどれか。  1.プロラクチン  ……  乳汁産生促進  2.成長ホルモン  ……  血糖値低下  3.甲状腺ホルモン  ……  基礎代謝低下  4.糖質コルチコイド  ……  炎症反応亢進  (解答1)  (解説)  2 血糖値の上昇、骨端での軟骨形成促進、タンパク質合成の促進、脂肪酸の遊離など  3 基礎代謝の亢進、体温上昇、タンパク質の生合成と分解の促進、血糖上昇、血清コレステロール低下など  4 抗炎症・抗アレルギー・抗ショック作用、胃液の酸およびペプシンの分泌促進、粘液分泌抑制、血糖値上昇、タンパク質や脂肪の分解促進など  (第27回 問題37) 問題226 内分泌腺とホルモンとの組み合わせで、誤っているのはどれか。  1.下垂体後葉 ーー バゾプレッシン  2.甲状腺 ーー サイロキシン  3.膵臓 ーー インスリン  4.副腎皮質 ーー アドレナリン  (解答4)  (第4回 問題42) 第10章 生殖・成長と老化 問題227 性周期について誤っている記述はどれか。  1.排卵に先立って黄体形成ホルモンの分泌が急激に増加する。  2.プロゲステロンは排卵後に分泌が増加する。  3.黄体は着床が起こると退化する。  4.エストロゲンは子宮内膜を肥厚させる。  (解答3)  (第10回 問題42) 問題228 女性の性周期においてプロゲステロンの分泌が最も亢進する時期はどれか。  1.卵胞期  2.排卵期  3.分泌期  4.月経期  (解答3)  (第11回 問題43) 問題229 着床が起こるのはどの時期か。  1.卵胞期  2.排卵期  3.増殖期  4.分泌期  (解答4)  (第16回 問題38) 問題230 妊娠中に分泌が抑制されるホルモンはどれか。  1.プロゲステロン  2.黄体形成ホルモン  3.プロラクチン  4.エストロゲン  (解答2)  (第15回 問題38) 問題231 出生後数年間で、成人の重量水準に達する器官はどれか。  1.脳  2.心臓  3.肝臓  4.腎臓  (解答1)  (第5回 問題43) 問題232 退縮するのはどれか。  1.肝臓  2.腎臓  3.膵臓  4.胸腺  (解答4)  (第22回 問題40) 問題233 生理的老化の特徴で正しい記述はどれか。  1.各機能が同じ速度で低下する。  2.個体差が大きい。  3.安静時機能の低下が著しい。  4.環境変化に対する適応能力はよく保たれる。  (解答2)  (第19回 問題41) 問題234 加齢による低下がみられないのはどれか。  1.腎血流量  2.最大換気能力  3.視力  4.副甲状腺ホルモン分泌  (解答4)  (第18回 問題40) 問題235 加齢に伴い低下するのはどれか。  1.血圧  2.肺活量  3.副甲状腺ホルモン分泌  4.血糖値  (解答2)  (第25回 問題33) 第11章 神経 問題236 神経組織について誤っている記述はどれか。  1.ニューロンには樹状突起がある。  2.軸索内で物質輸送が行われる。  3.髄鞘は絶縁性が高い。  4.中枢神経内のグリア細胞の数はニューロンより少ない。  (解答4)  (第11回 問題44) 問題237 神経組織の損傷でみられないのはどれか。  1.グリア細胞の増殖  2.神経細胞体の再生  3.神経線維の再生  4.神経線維の逆行変性  (解答2)  (第8回 問題43) 問題238 静止電位を生じる細胞膜内外の違いはどれか。  1.イオン分布  2.水分分布  3.浸透圧  4.pH  (解答1)  (第6回 問題44) 問題239 活動電位発生時に脱分極を起こす主な要因となるイオンはどれか。  1.塩素イオン  2.重炭酸イオン  3.ナトリウムイオン  4.カリウムイオン  (解答3)  (第16回 問題39) 問題240 末梢神経における活動電位の興奮伝導に主要な役割を果たすイオンはどれか。  1.カリウムイオン  2.カルシウムイオン  3.ナトリウムイオン  4.マグネシウムイオン  (解答3)  (第20回 問題31) 問題241 神経線維の興奮伝導について、正しい記述はどれか。  1.興奮伝導は一方向性におこる。  2.無髄線維は有髄線維より、伝導速度が速い。  3.興奮の大きさは伝導の途中で減衰する。  4.有髄線維では跳躍伝導がおこる。  (解答4)  (第3回 問題42) 問題242 神経の興奮伝導について正しい記述はどれか。  1.活動電位は両方向には伝導しない。  2.活動電位の振幅は減衰する。  3.伝導速度は温度変化に影響されない。  4.伝導速度は軸索の太さに比例する。  (解答4)  (第9回 問題42) 問題243 神経線維の興奮伝導について正しいのはどれか。  1.活動電位は隣接する神経線維に伝わる。  2.無髄線維は有髄線維より伝導速度が速い。  3.活動電位の大きさは伝導の途中で減衰する。  4.有髄線維では跳躍伝導が起こる。  (解答4)  (第23回 問題33) 問題244 神経線維における興奮伝導の3原則に含まれるのはどれか。  1.跳躍伝導  2.易疲労  3.絶縁性伝導  4.一方向性伝導  (解答3)  (解説)  神経線維の活動電位の3原則  (1)絶縁性伝導:多数の神経線維が平行して神経線維束を作っている場合、1本の神経線維が興奮しても、隣接する他の神経線維には興奮が起こらない。  (2)不減衰伝導:神経の直径その他の性状が一様な場合は、興奮の大きさは減衰せずに一定の大きさで伝導する。  (3)両方向性伝導:神経線維の一部を刺激すると、そこで生じた興奮は両方向に伝導する。しかし生体内では興奮は通常決まった一方向に伝導する。この伝導を順行性伝導といい、それと反対方向の伝導を逆行性伝導という。  (第27回 問題33) 問題245 末梢神経束の圧迫によって最初に障害されるのはどれか。  1.発汗  2.触覚  3.痛覚  4.運動  (解答4)  (第13回 問題46) 問題246 化学シナプスで、誤っているのはどれか。  1.シナプス前ニューロンの興奮は両方向性に伝達される。  2.高頻度の刺激でシナプスの機能は疲労する。  3.シナプス前ニューロンの興奮によって、伝達物質がシナプス間隙に放出される。  4.興奮性シナプスと抑制性シナプスとがある。  (解答1)  (第1回 問題43) 問題247 化学シナプス伝達の特徴として誤っている記述はどれか。  1.一方向性伝達である。  2.シナプス遅延が100msある。  3.化学伝達物質によって興奮性が決まる。  4.疲労しやすい。  (解答2)  (第17回 問題39) 問題248 シナプス伝達について正しい記述はどれか。  1.全か無の法則に従う。  2.シナプス下膜で過分極は起こらない。  3.薬物の影響を受けにくい。  4.可塑性をもつ。  (解答4)  (解説 シナプスは頻繁に使用されると伝達機能が変化する性質がある。この性質をシナプス伝達の可塑性という。)  (第20回 問題40) 問題249 シナプス伝達の可塑性を示すのはどれか。  1.長期増強  2.シナプス遅延  3.周辺抑制  4.加重  (解答1)  (解説 シナプスは頻繁に使用されると伝達機能が変化する性質がある。この性質をシナプス伝達の可塑性という。シナプスの可塑性は学習、記憶、運動などの機能に重要な役割を果たすと考えられる。)  (第21回 問題40) 問題250 中枢神経系シナプスの、化学伝達物質でないのはどれか。  1.ノルアドレナリン  2.アセチルコリン  3.グルタミン酸  4.クエン酸  (解答4)  (第6回 問題45) 問題251 神経伝達物質について誤っている記述はどれか。  1.γ−アミノ酪酸は抑制性である。  2.グリシンは興奮性である。  3.オピオイドペプチドは鎮痛に重要である。  4.P物質は痛覚に重要である。  (解答2)  (解説: 神経伝達物質には  末梢神経 アセチルコリン(運動神経末端、自律神経節前線維末端、副交感神経節後線維末端)、ノルアドレナリン(交感神経節後神経末端)  中枢神経 アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、アセチルコリン、グリシン(抑制性)、γアミノ酪酸(抑制)、グルタミン酸(興奮性)、セロトニン、ヒスタミン、オピオイドペプチド(鎮痛に重要)、p物質(痛覚に重要)  がある。  (第10回 問題43) 問題252 抑制性にのみ働く神経伝達物質はどれか。  1.グルタミン酸  2.グリシン  3.アセチルコリン  4.ノルアドレナリン  (解答2)  (解説 中枢神経系内の化学シナプスにおける化学伝達物質のおもなものには、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンといったカテコールアミン、アセチルコリン、グリシン、γ−アミノ酪酸(GABA)、グルタミン酸、セロトニン、ヒスタミン、オピオイドペプチド、P物質などがある。これらのうち、γ−アミノ酪酸 グリシンは抑制性伝達物質として、グルタミン酸は興奮性伝達物質として働く。オピオイドペプチドは鎮痛に重要である。P物質は痛覚に重要である。)  (第14回 問題43) 問題253 抑制性伝達物質としてのみ働くのはどれか。  1.アセチルコリン  2.ガンマアミノ酪酸  3.ノルアドレナリン  4.グルタミン酸  (解答2)  (第24回 問題34) 問題254 興奮性伝達物質として働くのはどれか。  1.グリシン  2.一酸化窒素  3.グルタミン酸  4.ガンマアミノ酪酸  (解答3)  (第18回 問題41) 問題255 脳神経で、誤っている組み合わせはどれか。  1.三叉神経 ーー 顔面の皮膚感覚  2.顔面神経 ーー 表情筋の運動  3.外転神経 ーー 舌筋の運動  4.内耳神経 ーー 聴覚と平衡感覚  (解答3)  (第1回 問題45) 問題256 脳神経について誤っている記述はどれか。  1.動眼神経は副交感神経を含む。  2.迷走神経は内臓求心性神経を含む。  3.副神経は頸部の運動に関係する。  4.舌下神経は味覚に関係する。  (解答4)  (第10回 問題44) 問題257 中枢部位が延髄でないのはどれか。  1.循環中枢  2.嚥下中枢  3.唾液分泌中枢  4.対光反射中枢  (解答4)  (第14回 問題44) 問題258 視床下部が反射中枢として関与するのはどれか。  1.排尿反射  2.姿勢反射  3.腹壁反射  4.射乳反射  (解答4)  (第21回 問題42) 問題259 大脳辺縁系について誤っているのはどれか。  1.性行動への関与  2.自律機能の調節  3.感覚情報の統合  4.摂食行動への関与  (解答3)  (第10回 問題46) 問題260 大脳辺縁系の機能はどれか。  1.言語機能  2.本能行動  3.感覚統合  4.平行保持  (解答2)  (第4回 問題44) 問題261 単語の記憶に重要な部位を含むのはどれか。  1.視床下部  2.小脳核  3.大脳基底核  4.大脳辺縁系  (解答4)  (解説)  大脳辺縁系の役割  (1) 本能行動の調節:大脳辺縁系は視床下部による本能行動の発現を調節する。  (2) 記憶:大脳辺縁系内の海馬は、大脳皮質や視床と回路を形成して記憶に重要な働きをする。  (3) 情動行動の発現と動機づけ:生体は喜怒哀楽などの感情に基づいて何らかの情動行動を起こす。大脳辺縁系は情動行動の発現に関与する。情動行動は感覚刺激によって外的に起こるが、刺激がなくとも連合野を働かせることによって大脳辺縁系に影響を与えて内的にも起こる。  扁桃体は情動の鍵となる部分である。情動を誘発する身体の内外からの刺激は扁桃体で受け取られて処理される。この部分が障害されると物事の危険性の認識が低下したり、失われる。脳外科的に刺激をしたときにも不安、恐れの感覚を生じることが知られている。  (4) 自律機能の統合:大脳辺縁系は視床下部との密接なつながりのもとに、本能行動や情動行動の発現とそれらに伴う種々の自律性反応の統合に重要な役割を果たしている。たとえば大脳辺縁系のある部位を刺激すると、摂食行動に伴って血圧上昇、腸の運動と血流の増大、骨格筋血流の減少が起こる。  このような事実から、大脳辺縁系は視床下部レベルで、統合されている種々の自律機能を本能行動や情動行動と協調させる場であると考えられている。  (第26回 問題35) 問題262 (痛い思いをしたので近寄りたくない。)と思うことに関係が深いのはどれか。  1.大脳辺縁系  2.大脳基底核  3.中脳  4.延髄  (解答1)  (第12回 問題44) 問題263 大脳皮質の機能局在について、正しい組み合わせはどれか。  1.体性感覚野 ーー 中心後回  2.運動野 ーー 側頭葉  3.聴覚野 ーー 後頭葉  4.視覚野 ーー 中心前回  (解答1)  (第2回 問題47) 問題264 大脳皮質の機能局在について誤っている組合せはどれか。  1.味覚野 ーー 体性感覚野上部  2.運動野 ーー 前頭葉中心前回  3.聴覚野 ーー 側頭葉上部  4.視覚野 ーー 後頭葉  (解答1)  (解説: 味覚野は体性感覚野の下部にある。)  (第9回 問題43) 問題265 感覚性言語中枢のある部位はどれか。  1.前頭葉  2.後頭葉  3.側頭葉  4.頭頂葉  (解答3)  (解説: 運動性言語中枢は前頭葉にある。)  (第3回 問題43) 問題266 側頭葉にあるのはどれか。  1.感覚性言語中枢  2.運動性言語中枢  3.体性感覚野  4.味覚野  (解答1)  (第19回 問題42) 問題267 大脳皮質の機能的領野と脳葉との組合せで正しいのはどれか。  1.味覚野 ーー 側頭葉  2.一次運動野 ーー 頭頂葉  3.ブローカ野 ーー 前頭葉  4.ウェルニッケ野 ーー 後頭葉  (解答3)  (第15回 問題39) 問題268 運動野があるのはどれか。  1. 前頭葉  2. 頭頂葉  3. 後頭葉  4. 側頭葉  (解答1)  (第22回 問題41) 問題269 損傷によって運動麻痺が起こらない部位はどれか。  1.前頭葉  2.小脳  3.内包  4.脊髄側索  (解答2)  (第13回 問題48) 問題270 中枢神経系で、正しいのはどれか。  1.ブローカの領域は、視覚中枢である。  2.ウェルニッケの領域は、味覚中枢である。  3.言語中枢は通常、左半球優位である。  4.膝蓋腱反射の中枢は、脳幹にある。  (解答3)  (第1回 問題44) 問題271 海馬の機能はどれか。  1.唾液分泌  2.味覚  3.記憶  4.協調運動  (解答3)  (第16回 問題40) 問題272 大脳皮質連合野の働きでないのはどれか。  1.情報の統合  2.情報の判断  3.本能行動の発現  4.意志の決定  (解答3)  (第14回 問題42) 問題273 大脳について正しい組み合わせはどれか。  1.大脳基底核 ーー 自律機能  2.連合野 ーー 統合機能  3.大脳辺縁系 ーー 言語機能  4.中心後回 ーー 運動機能  (解答2)  (第6回 問題46) 問題274 大脳の機能で誤っている記述はどれか。  1.基底核はホルモン調節に関与する。  2.体性感覚野は頭頂葉中心後回にある。  3.辺縁皮質は本能行動に関与する。  4.連合野は統合機能に関与する。  (解答1)  (第12回 問題43) 問題275 大脳の機能で誤っている組合せはどれか。  1.大脳基底核 ーー 運動の調節  2.中心後回 ーー 体性感覚野  3.中心前回 ーー 感覚性言語中枢  4.大脳辺縁系 ーー 本能行動  (解答3)  (第11回 問題47) 問題276 大脳基底核の働きはどれか。  1.感覚の中継  2.血糖の調節  3.姿勢の制御  4.唾液分泌の調節  (解答3)  (第22回 問題43) 問題277 脳波でα波が、最もよく現れるのはどれか。  1.精神活動中  2.安静閉眼時  3.レム睡眠時  4.ノンレム睡眠時  (解答2)  (第1回 問題46) 問題278 脳波とそれが現れやすい時期との組合せで正しいのはどれか。  1.α波 ーー 安静閉眼時  2.β波 ーー 睡眠時  3.δ波 ーー 精神活動時  4.θ波 ーー 感覚刺激時  (解答1)  (第10回 問題45) 問題279 感覚刺激を受けたときに、現れる脳波はどれか。  1.α波  2.β波  3.θ波  4.δ波  (解答2)  (第7回 問題45) 問題280 レム睡眠について、誤っている記述はどれか。  1.急速眼球運動がおこる。  2.夢を見ていることが多い。  3.呼吸が乱れることが多い。  4.睡眠時間の75%をしめる。  (解答4)  (解説: レム睡眠は睡眠全体の25%をしめる。)  (第3回 問題44) 問題281 レム睡眠について誤っている記述はどれか。  1.眼球が急速に動く。  2.脳波が徐波になる。  3.自律神経機能が乱れる。  4.逆説睡眠とも呼ばれる。  (解答2)  (第9回 問題44) 問題282 脳脊髄液について、誤っている記述はどれか。  1.脳室を満たしている。  2.クモ膜下腔を循環する。  3.脈絡叢で吸収される。  4.外敵衝撃から脳・脊髄を保護する。  (解答3)  (解説:脳脊髄液は中心管や脳室などの空所を満たしている。脳室の脈絡叢から分泌されクモ膜下腔を循環し静脈洞や一部は脊髄の静脈叢から吸収される。)  (第5回 問題48) 第12章 内臓の自律神経調節 問題283 交感神経興奮によっておこる現象で、誤っているのはどれか。  1.瞳孔散大  2.心拍数増大  3.気管支筋収縮  4.胃液分泌抑制  (解答3)  (第1回 問題47) 問題284 交感神経活動の亢進によって起こるのはどれか。  1.排尿筋の収縮  2.気管支筋の弛緩  3.瞳孔括約筋の収縮  4.内肛門括約筋の弛緩  (解答2)  (解説)  1・3・4は、副交感神経の活動亢進により起こる。  (第27回 問題31) 問題285 副交感神経性唾液分泌について誤っている記述はどれか。  1.漿液性唾液が分泌される。  2.耳下腺は分泌器官の1つである。  3.分泌中枢は視床下部にある。  4.条件反射によって分泌亢進が起こる。  (解答3)  (第11回 問題36) 問題286 副交感神経の活動亢進で誤っているのはどれか。  1.気管支筋弛緩  2.唾液腺分泌  3.肝臓グリコーゲン合成  4.涙腺分泌  (解答1)  (第12回 問題45) 問題287 副交感神経の活動亢進によるのはどれか。  1.心拍数の増加  2.唾液分泌の抑制  3.毛様体筋の収縮  4.幽門括約筋の収縮  (解答3)  (第21回 問題41) 問題288 自律神経の二重支配を受けないのはどれか。  1.唾液腺  2.心臓  3.立毛筋  4.膀胱  (解答3)  (第8回 問題44) 問題289 自律神経の二重支配を受けないのはどれか。  1.瞳孔  2.心臓  3.副腎髄質  4.胃  (解答3)  (第12回 問題46) 問題290 自律神経による拮抗支配を受けていないのはどれか。  1.心臓  2.汗腺  3.胃  4.膀胱  (解答2)  (第9回 問題45) 問題291 副交感神経節後線維末端から放出される神経伝達物質はどれか。  1.ノルアドレナリン  2.アセチルコリン  3.セロトニン  4.ドパミン  (解答2)  (第19回 問題43) 問題292 カテコールアミンα受容体の興奮で生じる効果はどれか。  1.心拍数増加  2.気管支拡張  3.心収縮力増大  4.血管収縮  (解答4)  (解説: カテコールアミン受容体には  α受容体(血管収縮や胃腸筋の平滑筋収縮に関与する)  β受容体(心拍数増加心収縮力増大脂肪分解促進血管拡張気管支拡張胃腸筋平滑筋弛緩に関与する)  (第4回 問題45) 問題293 カテコールアミンα受容体が関与するのはどれか。  1.血管の収縮  2.気管支の拡張  3.心収縮力の増大  4.胃腸管平滑筋の収縮  (解答1)  (第13回 問題45) 問題294 α受容体が主に関与している機能はどれか。  1.皮膚血管の収縮  2.心拍数の増加  3.立毛筋の弛緩  4.膀胱排尿筋の弛緩  (解答1)  (第20回 問題39) 問題295 交感神経β受容体が関与する機能はどれか。  1.心拍数の増加  2.血管の収縮  3.腸管の収縮  4.散瞳  (解答1)  (第6回 問題42) 問題296 ノルアドレナリンの方がアドレナリンより作用が強いのはどれか。  1.気管支拡張  2.血圧上昇  3.血糖値上昇  4.心収縮力増大  (解答2)  (第22回 問題39) 問題297 自律神経とその受容体との組合せで誤っているのはどれか。  1.交感神経節前線維 ーー α受容体  2.交感神経節後線維 ーー β受容体  3.副交感神経節前線維 ーー ニコチン受容体  4.副交感神経節後線維 ーー ムスカリン受容体  (解答1)  (解説 アセチルコリン受容体には、ニコチン受容体とムスカリン受容体の2種類がある ニコチン受容体は節後ニューロンの細胞体に存在し、少量のニコチンによって刺激されるが、大量のニコチンや神経節遮断薬によって遮断される。 ムスカリン受容体は平滑筋などの効果器に存在し、ムスカリンで刺激され、アトロピンで斜断される。)  (第17回 問題40) 問題298 視床下部に、調節中枢がないのはどれか。  1.体温  2.摂食  3.姿勢  4.体液量  (解答3)  (解説: 自律神経の中枢は次の部位にある。  延髄:呼吸循環消化など生命維持に重要な中枢がある。  橋: 排尿中枢がある。  中脳:姿勢反射、目の運動反射に関する中枢、対光反射中枢がある。  視床下部:自律機能の調節を行う総合中枢である。体温調節中枢、下垂体ホルモンの調節中枢などがある。情動行動発現の中枢がある。摂食や飲水などの本能行動の中枢である。  (第2回 問題46) 問題299 視床下部に調節中枢がないのはどれか。  1.血糖  2.水分  3.体温  4.排尿  (解答4)  (第17回 問題41) 問題300 内臓−内臓反射はどれか。  1.頸動脈洞圧受容器反射  2.射乳反射  3.ヘーリング・ブロイエル反射  4.伸張反射  (解答1)  (第11回 問題45) 問題301 胃の受入れ弛緩はどれか。  1.体性−運動反射  2.体性−内臓反射  3.内臓−運動反射  4.内臓−内臓反射  (解答4)  (第21回 問題35) 第13章 筋 問題302 骨格筋の収縮時に短縮するのはどれか。  1.I帯  2.A帯  3.Z帯  4.H帯  (解答1)  (解説: 骨格筋を顕微鏡で見ると横紋が観察できる。  明るく見える部分をI帯(明帯)、  暗く見える部分をA帯(暗帯)という。  Aたいの中央のやや明るく見える部分をH帯という。 I帯の中央にはZ帯という区切りが存在する。  筋原線維の中に太いフィラメント(ミオシンフィラメント)と細いフィラメント(アクチンフィラメント)が規則正しく並んでいる。  アクチンフィラメントの一端はZ帯に付着しており他端はミオシンフィラメントと部分的に重なりながら遊離している。  アクチンフィラメントがミオシンフィラメントと重ならない部分がI帯、ミオシンフィラメントの部分がA帯を形成している。  A帯のうち両フィラメントの重なっている部分がより暗くミオシンフィラメントのみのところはやや明るい。  ミオシンフィラメントがアクチンフィラメントと重ならない部分がH帯である。  筋肉が収縮するときはA帯は変化せずI帯だけが短くなる。  ミオシンフィラメントには多くの突起(連結橋)が出ており筋収縮のさいに連結橋とアクチンフィラメントの間に次々と化学結合がおこりアクチンフィラメントがミオシンフィラメントの間に引っ張られ筋が短縮する。)  (第10回 問題47) 問題303 筋収縮について、誤っている記述はどれか。  1.エネルギーとしてATPを用いる。  2.筋収縮にともなって、熱が発生する。  3.運動の多くは、単収縮による。  4.強縮が続くと、筋の疲労がおこる。  (解答3)  (第4回 問題46) 問題304 骨格筋の収縮について誤っている記述はどれか。  1.筋細胞の過分極により誘発される。  2.筋小胞体からのカルシウムイオン放出を伴う。  3.アクチンフィラメントがミオシンフィラメント上を移動する。  4.エネルギー源としてATPを用いる。  (解答1)  (第15回 問題40) 問題305 筋収縮の過程でエネルギーを必要としないのはどれか。  1.筋小胞体からのカルシウムイオンの放出  2.ミオシン頭部の運動  3.筋小胞体によるカルシウムイオンの回収  4.ミオシン頭部とアクチンとの結合の分離  (解答1)  (第16回 問題41) 問題306 筋収縮においてATPのエネルギーを必要とするのはどれか。  1.横行小管の電気的興奮  2.筋小胞体からのカルシウムイオンの放出  3.トロポニンとカルシウムイオンの結合  4.ミオシン頭部の変位  (解答4)  (第24回 問題35) 問題307 収縮においてアクチンフィラメントとミオシン頭部の結合に必要なイオンはどれか。  1.カルシウムイオン  2.カリウムイオン  3.ナトリウムイオン  4.水素イオン  (解答1)  (第17回 問題42) 問題308 骨格筋の収縮時にカルシウムイオンと結合するのはどれか。  1.アクチン  2.クレアチン  3.トロポニン  4.ミオシン  (解答3)  (第22回 問題42) 問題309 筋収縮に必要なイオンはどれか。  1.カルシウム  2.水素  3.鉄  4.マグネシウム  (解答1)  (第23回 問題34) 問題310 筋をすりつぶして紐状の標本を作成し以下の物質を加えた。この標本が顕著に短縮するのはどれか。  1.ATPとカリウムイオン  2.ATPとカルシウムイオン  3.グルコースとカリウムイオン  4.グルコースとカルシウムイオン  (解答2)  (第20回 問題42) 問題311 死後硬直の原因はどれか。  1.ATP減少  2.乳酸減少  3.ピルビン酸増加  4.クレアチンリン酸増加  (解答1)  (解説 死後硬直は生理的筋肉収縮機構が緩徐に進行するために起こる現象であって、死後漸次ATPが枯渇するためアクチン・ミオシン間の結合が解離せずアクトミオシンゲルを形成し、脱水の影響も受けて収縮と硬化が不可逆的となる。硬直は死後漸次増強するが、その後蛋白の変性と腐敗現象により緩解する。)  (第14回 問題45) 問題312 筋運動に関する組合せで誤っているのはどれか。  1.筋疲労 ーー 乳酸  2.姿勢保持 ーー 等尺性収縮  3.ATPの枯渇 ーー 筋硬直  4.瞬発的な運動 ーー 有酸素運動  (解答4)  (第18回 問題42) 問題313 骨格筋で誤っているのはどれか。  1.骨格筋には、横紋構造がみとめられる。  2.白筋線維は疲労しにくく、赤筋線維は疲労しやすい。  3.筋収縮のエネルギーは、ATPの分解によって得られる  4.筋収縮にともなって熱が発生する。  (解答2)  (第1回 問題48) 問題314 骨格筋について正しい記述はどれか。  1.ミオシンフィラメントはアクチンフィラメントより細い。  2.カルシウムイオンは筋収縮時に筋小胞体に取り込まれる。  3.単収縮より強縮の方が収縮高が大きい。  4.単一筋線維の単収縮を筋緊張という。  (解答3)  (第11回 問題48) 問題315 筋の性質について正しい記述はどれか。  1.骨格筋は不随意筋である。  2.骨格筋は機能的合胞体である。  3.心筋は単収縮のみである。  4.平滑筋には横紋構造がみられる。  (解答3)  (第9回 問題46) 問題316 筋について正しいのはどれか。  1.平滑筋は横紋構造をもつ。  2.心筋の収縮は常に強縮である。  3.心筋細胞の興奮は絶縁性に伝導する。  4.胃の平滑筋にはギャップ結合がある。  (解答4)  (解説)  平滑筋の特徴  平滑筋細胞では、細胞内に筋フィラメントが不規則に配列しており、横紋構造はみられない。平滑筋細胞は、ゆっくり、かつ持続的な収縮をする。骨格筋のような急速な収縮はできない  胃腸管、膀胱、尿管、子宮などの平滑筋では、平滑筋細胞はところどころで他の細胞の膜とギャップ結合によって電気的につながっており、合胞体として機能する。また、外部からの刺激なしで、自動興奮を繰り返す自動能を持ち、自律神経はこれらの自動興奮を増減する役割を果たす。  ギャップ結合というと心筋細胞間の結合で特に発達しているが、消化管などの平滑筋もところどころギャップ結合でつながっている。  骨格筋と心筋は横紋構造をもつ。心筋の収縮は単収縮である。心筋細胞の興奮はギャップ結合により隣接する細胞に広がる。  心筋の各筋線維は隣接する細胞とギャップ結合によって電気的に連絡しており、多数の心筋線維は同時に興奮してあたかも1個の筋線維のように働く。このため、心筋を機能的合胞体ともいう。  (第26回 問題36) 問題317 単収縮のみをおこすのはどれか。  1.骨格筋  2.平滑筋  3.心筋  4.括約筋  (解答3)  (第7回 問題46) 第14章 運動 問題318 α運動ニューロンについて、誤っている記述はどれか。  1.起始部は脊髄または脳幹にある。  2.軸索は髄鞘に囲まれている。  3.軸索末端には伝達物質がある。  4.錘内筋を支配する。  (解答4)  (第2回 問題44) 問題319 脊髄の運動ニューロンについて、誤っている記述はどれか。  1.細胞体は脊髄前角にある。  2.上位中枢からの入力を受ける。  3.伸張反射の、反射弓に含まれる。  4.神経支配比はどの筋も同じである。  (解答4)  (第6回 問題48) 問題320 神経・筋接合部の特徴として、誤っている記述はどれか。  1.インパルスは、両方向性に伝達する。  2.伝達物質は、アセチルコリンである。  3.クラーレにより、遮断される。  4.興奮性シナプスである。  (解答1)  (第4回 問題43) 問題321 筋紡錘について、正しい記述はどれか。  1.遠心路はα運動神経線維である。  2.γ運動ニューロンの支配を受ける。  3.求心路はW群求心性神経線維である。  4.錘外筋線維は錘内筋線維より細い。  (解答2)  (第3回 問題45) 問題322 筋紡錘について誤っている記述はどれか。  1.γ運動ニューロンが分布する。  2.Ta求心性線維が分布する。  3.筋の張力を検出する。  4.脊髄反射に関与する。  (解答3)  (第12回 問題47) 問題323 骨格筋に分布しない神経はどれか。  1.α運動ニューロン  2.γ運動ニューロン  3.Ia群求心性線維  4.Ib群求心性線維  (解答4)  (第13回 問題47) 問題324 錘内筋線維が伸展されると活動が増える神経線維はどれか。  1.Ta群  2.Tb群  3.U群  4.V群  (解答1)  (第16回 問題42) 問題325 γ運動ニューロンの特徴として、正しい記述はどれか。  1.大脳皮質運動野に存在する。  2.自律神経である。  3.筋紡錘の感度を調節する。  4.錘外筋を支配している。  (解答3)  (第5回 問題42) 問題326 γ運動ニューロンについて正しいのはどれか。  1.軸索は後根を通る。  2.筋紡錘の感度を調整する。  3.錘内筋線維の中央部分に終末する。  4.α運動ニューロンに比べて細胞体は大きい。  (解答2)  (解説)  軸索は前根を通る。錘内筋線維の両端に近い部分に終末する。α運動ニューロンに比べ細胞体は小さい。  筋紡錘の中にある錘内筋線維は、求心性神経に加えて遠心性(運動性)神経の支配も受ける.中枢神経系からの指令を錘内筋線維に伝える遠心性神経をγ運動ニューロンという。γ運動ニューロンは、α運動ニューロンに比べて、細胞体は小さく線維も細い。γ運動ニューロンは錘内筋線維の両端に近い部分に終末する。  γ運動ニューロンが興奮すると、錘内筋線維の両端が収縮し、その結果、錘内筋線維の中央部分が伸展されてその中央部分に分布するIa群求心性線維の活動が増える。筋(錘外筋)伸展時にγ運動ニューロンが働くと、Ia群求心性線維の活動は著しく亢進する。  また、筋の収縮と同時にγ運動ニューロンが働けば、Ia群求心性線維の活動は抑制されない。このようにγ運動ニューロンの活動による錘内筋線維の収縮によって、筋紡錘の筋長に対する感受性あるいは感度を調節できる。  (第26回 問題37) 問題327 γ運動ニューロンの特徴として正しいのはどれか。  1.自律神経系に属する。  2.錘内筋線維を支配している。  3.脊髄側角に分布している。  4.腱器官の感度を調整している。  (解答2)  (第20回 問題43) 問題328 膝蓋腱反射について、誤っている記述はどれか  1.受容器は筋紡錘である。  2.多シナプス反射である。  3.α運動ニューロンが関与する。  4.脊髄反射である。  (解答2)  (第8回 問題46) 問題329 運動反射と反射中枢の組合せで正しいのはどれか。  1.横隔膜反射 ーー 脊髄  2.屈曲反射 ーー 延髄  3.立ち直り反射 ーー 橋  4.緊張性頸反射 ーー 中脳  (解答1)  (第24回 問題36) 問題330 腱反射について誤っている記述はどれか。  1.受容器は筋紡錘である。  2.反射潜時は短い。  3.誘発筋電図でM波として記録される。  4.脊髄反射である。  (解答3)  (解説: M波は神経を電気刺激したときにその支配筋から得られる活動電位で、腱反射で現れるのはH波である。)  (第9回 問題47) 問題331 伸張反射について誤っている組合せはどれか。  1.受容器 ーー 筋紡錘  2.α運動ニューロン ーー 錘内筋線維支配  3.Ta群求心性線維 ーー 後根神経節細胞  4.単シナプス反射 ーー 膝蓋腱反射  (解答2)  (第15回 問題41) 問題332 伸張反射の反射弓に含まれるのはどれか。  1.運動野  2.脊髄後角  3.Tb群求心性線維  4.α運動ニューロン  (解答4)  (解説)  伸張反射:求心路は、筋紡錘につながるTa群求心性線維である。Ta群求心性線維の興奮は1個のシナプスを介して脊髄前角にあるアルファ運動ニューロンを興奮・活動させる。α運動ニューロンの活動は軸索(遠心路)を通って同名筋の筋線維(錘外筋線維)に伝えられ、その結果、筋(錘外筋線維)を収縮させる。  伸張反射は脊髄内で興奮性シナプスを1個介する特徴がある。このように、中枢神経内でシナプスを1個介する反射を単シナプス反射という。  (第27回 問題34) 問題333 Ta群求心性線維がかかわるのはどれか。  1.自原抑制  2.拮抗抑制  3.屈曲反射  4.交叉性伸展反射  (解答2)  (第17回 問題43) 問題334 屈曲反射について、正しいのはどれか。  1.痛み刺激で起こる反射  2.腱紡錘えの刺激でおこる反射  3.単シナプス反射  4.関節の伸展でおこる反射  (解答1)  (第7回 問題47) 問題335 皮膚反射でないのはどれか。  1.腹壁反射  2.挙睾筋反射  3.足底反射  4.咬筋反射  (解答4)  (第1回 問題47) 問題336 反射について正しいのはどれか。  1.腹壁反射の中枢は脊髄である。  2.咬筋反射の遠心路は脊髄神経である。  3.屈曲反射の求心路はTa群線維である。  4.アキレス腱反射は多シナプス反射である。  (解答1)  (第25回 問題35) 問題337 脊髄反射でないのはどれか。  1.屈曲反射  2.交叉性伸展反射  3.腹壁反射  4.立ち直り反射  (解答4)  (第2回 問題45) 問題338 反射中枢が脊髄にあるのはどれか。  1.開口反射  2.緊張性頸反射  3.交叉性伸展反射  4.緊張性迷路反射  (解答3)  (第19回 問題39) 問題339 脊髄における運動調節について誤っている記述はどれか。  1.伸張反射は腱反射とも呼ばれる。  2.腱紡錘は腱の伸張により興奮する。  3.拮抗抑制には介在ニューロンが関与する。  4.誘発筋電図でH波の潜時はM波の潜時より短い。  (解答4)  (第11回 問題46) 問題340 反射中枢が脳幹にないのはどれか。  1.緊張性迷路反射  2.引っかき反射  3.立ち直り反射  4.緊張性頸反射  (解答2)  (解説: ひっかき反射は脊髄を頚部下部で切断した犬にみられる長脊髄反射である。)  (第10回 問題48) 問題341 除脳動物でみられない反射はどれか。  1.屈曲反射  2.立ち直り反射  3.緊張性頸反射  4.交叉性伸展反射  (解答2)  (第14回 問題46) 問題342 錐体路系に属する伝導路はどれか。  1.皮質脊髄路  2.皮質赤核路  3.赤核脊髄路  4.網様体脊髄路  (解答1)  (第3回 問題46) 問題343 随意運動の伝導路はどれか。  1.皮質脊髄路  2.後索路  3.脊髄視床路  4.網様体脊髄路  (解答1)  (第5回 問題47) 問題344 随意運動に関与する下行路はどれか。  1.脊髄視床路  2.脊髄小脳路  3.後索路  4.錐体路  (解答4)  (第4回 問題43) 問題345 随意運動の伝導路はどれか。  1.皮質脊髄路  2.後索路  3.脊髄視床路  4.脊髄網様体路  (解答1)  (第23回 問題35) 第15章 感覚 問題346 100gと103gの重さの違いがわかる時、200gと区別できる最小の重さはどれか。  1.203g  2.206g  3.209g  4.212g  (解答2)  (第13回 問題49) 問題347 受容器と神経線維との組み合わせで、誤っているのはどれか。  1.圧覚受容器 ーー Aβ線維  2.腱紡錘 ーー Aγ線維  3.冷覚受容器 ーー Aδ線維  4.痛覚受容器 ーー C線維  (解答2)  (第8回 問題47) 問題348 受容器と求心性線維との組合せで誤っているのはどれか。  1.ゴルジ腱器官 ーー Ib群求心性線維  2.パチニ小体 ーー U群求心性線維  3.筋紡錘 ーー U群求心性線維  4.侵害受容器 ーー W群求心性線維  (解答3)  (第17回 問題44) 問題349 運動感覚に含まれないのはどれか。  1.抵抗感  2.位置感  3.重量感  4.遠近感  (解答4)  (第10回 問題49) 問題350 痛覚に関する記述で正しいのはどれか。  1.受容器は自由神経終末である。  2.関連痛は皮膚の炎症で生じる。  3.鋭い痛みはC線維で伝えられる。  4.順応しやすい。  (解答1)  (第20回 問題44) 問題351 痛覚について、誤っている記述はどれか。  1.脊髄視床路を上行する。  2.順応しやすい。  3.関連痛は内蔵炎症時に生じやすい。  4.鋭い痛みはAδ線維で伝えられる。  (解答2)  (第8回 問題48) 問題352 痛覚に関与しないのはどれか。  1.自由神経終末  2.C線維  3.後索路  4.視床  (解答3)  (第5回 問題49) 問題353 痛覚について誤っている記述はどれか。  1.受容器は自由神経終末である。  2.Aδ線維は速い痛みを伝える。  3.新脊髄視床路は局在性の乏しい痛みを伝える。  4.侵害刺激によって屈曲反射が起こる。  (解答3)  (第12回 問題48) 問題354 内臓痛の特徴について、誤っている記述はどれか。  1.局在が明らかである。  2.持続的のうずく痛みである。  3.吐き気をともなうことが多い。  4.腸間膜を伸展した際に痛みがおこる。  (解答1)  (第4回 問題48) 問題355 痛覚に関与しない物質はどれか。  1.カリウムイオン  2.マグネシウムイオン  3.ヒスタミン  4.ブラジキニン  (解答2)  (第9回 問題48) 問題356 内因性発痛物質はどれか。  1.モルヒネ  2.βエンドルフイン  3.エンケファリン  4.ブラジキニン  (解答4)  (第19回 問題44) 問題357 痛みについて、誤っているのはどれか。  1.鋭い痛みと、鈍い痛みとがある。  2.深部痛覚は、局在が明確である。  3.受容器は自由神経終末である。  4.エンドルフィンは、内因性鎮痛物質である。  (解答2)  (第2回 問題49) 問題358 痛覚について正しいのはどれか。  1.侵害受容器は特定の受容器構造をもつ。  2.表在性痛覚はU群線維が伝える。  3.深部痛覚はW群線維が伝える。  4.ヒスタミンは内因性鎮痛物質である。  (解答3)  (解答)  (第25回 問題36) 問題359 味覚について、正しいのはどれか。  1.苦みは、基本味の一つである。  2.舌の部位により味覚の差はない。  3.受容器細胞は、味蕾の基底細胞である。  4.舌の前方2/3は迷走神経が支配する。  (解答1)  (第2回 問題48) 問題360 味覚について誤っている記述はどれか。  1.味蕾で感受される。  2.求心性線維は舌下神経である。  3.亜鉛の欠乏で味覚障害が生じる。  4.順応が起こりやすい。  (解答2)  (解説 味覚は舌の前方2/3が顔面神経、後方1/3が舌咽神経)  (第15回 問題43) 問題361 聴覚情報が、投射される部位はどれか。  1.中心前回  2.後頭葉  3.側頭葉  4.頭頂葉  (解答3)  (第7回 問題44) 問題362 平衡感覚に、関与しないのはどれか。  1.有毛細胞  2.コルチ器官  3.リンパ  4.平行砂  (解答2)  (第8回 問題49) 問題363 内耳で回転方向の加速度を検出するのはどれか。  1.卵形嚢  2.球形嚢  3.蝸牛管  4.三半規管  (解答4)  (第11回 問題49) 問題364 内耳で上下方向の直線加速度を検出するのはどれか。  1.蝸牛管  2.球形嚢  3.卵形嚢  4.半規管  (解答2)  (第18回 問題43) 問題365 刺激と受容器との組み合わせで、誤っているのはどれか。  1.振動刺激 ーー パチニ小体  2.回転・加速度刺激 ーー 三半規管  3.触圧刺激 ーー マイスナー小体  4.温度刺激 ーー コルチ器官  (解答4)  (第7回 問題48) 問題366 近くの物を見るときに形が変わらないのはどれか。  1.毛様体筋  2.虹彩  3.水晶体  4.角膜  (解答4)  (第21回 問題43) 問題367 瞳孔の対光反射について誤っている記述はどれか。  1.受容器は視細胞である。  2.求心路は視神経である。  3.遠心路は運動神経である。  4.中枢は中脳にある。  (解答3)  (第20回 問題41) 問題368 視覚について誤っているのはどれか。  1.水晶体の厚みをかえて、遠近の調節をおこなう。  2.瞳孔の大きさをかえて、明るさの調節をおこなう。  3.硝子体の働きによって、明暗順応をおこなう。  4.視細胞は、色の識別に関与する。  (解答3)  (第1回 問題49) 問題369 光の刺激により縮瞳が起こる機序で正しいのはどれか。  1.毛様体筋の収縮  2.瞳孔括約筋の収縮  3.上斜筋の収縮  4.外側直筋の収縮  (解答2)  (第22回 問題44) 問題370 視覚の遠近調節に関与するのはどれか。  1.外眼筋  2.上直筋  3.瞳孔散大筋  4.毛様体筋  (解答4)  (第23回 問題36) 問題371 物体を注視するときに、おこる反射はどれか。  1.眼瞼反射  2.角膜反射  3.対光反射  4.輻輳反射  (解答4)  (解説  輻輳反射という語は臨床の場では使われているが生理学では近距離反射(近見反応)といわれている。 近くのものを見るときには、@水晶体の厚みの増大、A縮瞳、B輻輳が起こる。これら3つの反応をあわせて近見反応という。)  (第6回 問題49) 問題372 網膜で明暗を感じる細胞はどれか。  1.錐状体細胞  2.杆状体細胞  3.双極細胞  4.アマクリン細胞  (解答2)  (第3回 問題48) 問題373 網膜の視細胞に含まれる物質はどれか。  1.ロドプシン  2.ペプシン  3.トリプシン  4.サイロキシン  (解答1)  (第9回 問題49) 問題374 視覚について、誤っている記述はどれか。  1.眼の屈折力は、ジオプトリであらわす。  2.瞳孔は、入射光の量を調節する。  3.近視では、像が網膜の後ろに結像する。  4.杆状体細胞にはロドプシンが含まれる。  (解答3)  (第7回 問題49) 問題375 ロドプシンを含む細胞はどれか。  1.錐状体細胞  2.杆状体細胞  3.水平細胞  4.神経節細胞  (解答2)  (第12回 問題49) 問題376 視覚の情報伝達に、関係ない細胞はどれか。  1.視細胞  2.双極細胞  3.水平細胞  4.グリア細胞  (解答4)  (第4回 問題42) 問題377 視覚情報の伝達に関与しないのはどれか。  1.視細胞  2.色素細胞  3.双極細胞  4.神経節細胞  (解答2)  (第16回 問題43) 問題378 感覚と感覚受容器との組合せで誤っているのはどれか。  1.視覚 ーー 錐状体細胞  2.聴覚 ーー 有毛細胞(コルチ器)  3.平衡感覚 ーー 有毛細胞(膨大部稜)  4.痛覚 ーー ルフィニ終末  (解答4)  (第14回 問題47) 第16章 生体の防御機構 問題379 マクロファージについて誤っているのはどれか。  1.ヒスタミンを分泌する。  2.異物を貪食する。  3.リンパ球に抗原提示する。  4.血中の単球に由来する細胞である。  (解答1)  (第18回 問題44) 問題380 食作用をもたないのはどれか。  1.マクロファージ  2.好中球  3.ヘルパーT細胞  4.樹状細胞  (解答3)  (第23回 問題37) 問題381 体液性免疫に、関与するリンパ球はどれか。  1.B細胞  2.好中球  3.単球  4.T細胞  (解答1)  (第3回 問題49) 問題382 白血球の中で形質細胞に分化するのはどれか。  1.T細胞  2.B細胞  3.マクロファージ  4.NK細胞  (解答2)  (第21回 問題44) 問題383 免疫反応について誤っている記述はどれか。  1.B細胞は液性免疫に関与する。  2.B細胞は形質細胞に分化する。  3.キラーT細胞はウイルス感染細胞を破壊する。  4.ヘルパーT細胞は異物を貪食する。  (解答4)  (第15回 問題44) 問題384 健常成人の血液中で最も多い免疫グロブリンはどれか。  1.IgA  2.IgD  3.IgE  4.IgG  (解答4)  (第16回 問題44) 問題385 ヒスタミンを遊離する細胞はどれか。  1.単球  2.肥満細胞  3.好中球  4.リンパ球  (解答2)  (第4回 問題49) 問題386 臓器移植の拒絶反応で、移植された臓器を直接攻撃するのはどれか。  1.好中球  2.形質細胞  3.キラーT細胞  4.マクロファージ  (解答3)  (第24回 問題37) 第17章 ホメオスタシスと生体リズム 問題387 貧血の要因でないのはどれか。  1.胃の全切除  2.栄養不足  3.高地への移住  4.脾臓の機能亢進  (解答3)  (第25回 問題34) 問題388 ホメオスタシスについて誤っている記述はどれか。  1.体温(核心温度)は約37℃に維持されている。  2.血糖値は約200mg/dlに維持されている。  3.細胞外液のpHは約7.4に維持されている。  4.血漿カルシウム濃度は約10mg/dlに維持されている。  (解答2)  (第19回 問題40) 問題389 血液の浸透圧を感受する部位はどれか。  1.副腎髄質  2.脳幹  3.下垂体前葉  4.視床下部  (解答4)  (第8回 問題41) 問題390 塩分を多く摂取したときに血中濃度が高くなるのはどれか。  1.アルドステロン  2.コルチコステロン  3.パラソルモン  4.バソプレシン  (解答4)  (第25回 問題37)