令和4年4月16日 東海総体静岡県大会 第一節 県軟式野球場
静岡商100 200 100 4
浜松商001 100 000 2 先:山田―向原 二塁打 前田
日本坂トンネルを抜け、静岡インターにかけて霧雨が感じられなくなった。草薙の軟式野球場は恐らく絶好のコンディションだろうと、バスの中でグラウンドを思う。車窓から競輪場、そして、タミヤのビルを望む。すると、霧状とは呼べない、粒のやや大きめな雨が降ってきた。草薙の県軟式野球場は、とても試合ができないほどの水が浮いた状態だった。
昨年度県総体を制した浜商ナインは、精神的な成熟度を増し、令和4年度の連覇に臨む。多少の想定外は何のその。槍が降ろうが、雨が降ろうが気にしない。急遽、試合開始は一時間後になり、コンディションは万全ではなかったが、プレーボールは宣告された。
1回の表、先発の山田。いつも通りの立ち上がり。簡単にストライク先行する。しかし、投じた3球目を強振され、強烈な当たりが三塁手鷲見を襲う。3塁強襲ヒット。バントで送られ、相手3番打者に四球を与え1アウト1,2塁。ここで相手4番打者にタイムリー2塁打を打たれ先制を許す。0-1。
ジャンケンに勝って後攻をとった浜商。1、2回とノーアウトのランナーを出すも無得点。
3回の裏浜商の攻撃。先頭の鷲見がしぶとくセンター前ヒット。続く大澤が送り、9番打者2年生の木村が進塁打。2アウトながら3塁とすると相手バッテリーミスが出る。3塁ランナー鷲見がホームインし1-1の同点。
4回静商の攻撃。ノーアウト1塁から送りバントを仕掛ける。フェアゾーンから1塁ファールラインを切れていくバントとなり、誰もがファールと思った次の瞬間。雨天により荒れた土のデコボコに影響されたボールは、フェアゾーンに戻る。何と不運な。ノーアウト1,2塁。これに動揺し次打者に四球を出してしまう。ノーアウト満塁。ここで静商ベンチはスクイズを選択。これが見事決められ、1-2と勝ち越しを許す。その後も追加点をあげられ1-3。苦しくも不運な展開。
4回裏。先頭山田がレフトに技ありのヒット。4番日髙が死球を受け、ノーアウト1,2塁。続く5番、今大会背番号「9」の斎藤が初球を簡単に送りバント。ワンナウト2,3塁の好機。ここで6番前田は鋭い当たりのセカンドゴロ。3塁ランナーが生還し、2-3とする。追い上げムード。
この後試合は膠着状態。
7回表静商の攻撃。2アウトながら2塁。相手1番打者の放った打球は上空に高く舞い上り、センターとセカンドの中間辺りに。センター前田は懸命に前進。ダイビング。グラブの中に一旦は収まったかに見えたが、無情にもボールは芝に転がってしまった。2-4。
試合はとうとう9回裏。先頭日高はライト前クリーンヒット。続く5番斎藤の当たりは痛烈なゴロ。これを相手3塁手は正面から受け止める。ボールと体がぶつかる音が「ゴン」と聞こえた。まるでドッジボールだ。しかし、ボールを離さない。すぐにセカンドに転送され瞬く間にファーストへ。何と5-4-3のダブルプレーが成立。その後2塁打が前田から出るも後続が続かずゲームセット。勝利の女神は浜商には微笑まなかった。2-4。で第一節を落とした。
次戦は啓陽戦です。4月29日に細江グラウンドで行います。5月3日に第二節静商戦リベンジに燃えます。応援よろしくお願いします。